JP2003190852A - 塗料供給装置 - Google Patents

塗料供給装置

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JP2003190852A
JP2003190852A JP2001395862A JP2001395862A JP2003190852A JP 2003190852 A JP2003190852 A JP 2003190852A JP 2001395862 A JP2001395862 A JP 2001395862A JP 2001395862 A JP2001395862 A JP 2001395862A JP 2003190852 A JP2003190852 A JP 2003190852A
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JP
Japan
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paint
color
color change
valve unit
change valve
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Application number
JP2001395862A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Sugiyama
裕和 杉山
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】色替え時間を短縮しつつ、色替え時の廃棄塗料
量を低減する。 【解決手段】第1カラーチェンジバルブユニット16の
吐出口162と塗装ガン26とを接続する塗料ホース2
4上の、塗装ガンの近傍に三方弁27を設け、この三方
弁を、第2カラーチェンジバルブユニット29を介して
塗料配管14に接続する。現行色の塗装を終了する所定
時間前に、現行色塗料の供給を停止するとともに、第1
カラーチェンジバルブユニット16へエアーの供給を開
始し、このエアー圧を制御しながら塗料ホース内の現行
色塗料を塗装ガンへ押し出す。さらに、現行色の塗装が
終了したら三方弁を第2カラーチェンジバルブユニット
側へ切り替え、塗料ホース内の現行色塗料を第2カラー
チェンジバルブを介して塗料配管へ戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の塗装ライ
ンなどに用いて好適な塗料供給装置に関し、特に色替え
操作を伴う塗料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車ボディの上塗りラインにおいて
は、その塗色仕様に応じた数の塗料循環配管が設けら
れ、カラーチェンジバルブユニットにより塗装ガンへ供
給される塗料が切り替えられる。
【0003】この種の塗料供給装置において、塗料タン
クに収容された塗料は、塗料ポンプにより吸引されて塗
料配管内を圧送され、再び塗料タンクに戻される。この
塗料配管を循環する塗料は、その途中に設けられた塗料
取出口からカラーチェンジバルブユニットの切替バルブ
の一つに供給され、そして、カラーチェンジバルブユニ
ットの吐出口から塗料ホースを介して塗装ガンに供給さ
れる。
【0004】こうした塗料供給装置で色替え操作を行う
場合、カラーチェンジバルブユニットと塗装ガンとを繋
ぐ塗料ホースに残留した塗料は、廃棄せざるを得なかっ
た。このため、廃棄される塗料が無駄になるだけでな
く、その処理負荷が増加するといった問題もあった。
【0005】そこで、現行色塗料の塗装が終了したら、
塗装ガンから塗料タンクに向かってエアーを供給し、塗
料ホース内に残留した現行色塗料を塗料タンクに戻すこ
とが提案されている(特開平6−277586号公報参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
許公開公報に開示された塗料供給装置では、カラーチェ
ンジバルブユニットと塗装ガンとの間の塗料ホース内の
残留塗料が塗料タンクに戻るまで、次色塗料を供給する
ことができず、その結果、色替え時間が長くなるといっ
た問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、色替え時間を
短縮しつつ、色替え時の廃棄塗料量を低減することを目
的とする。
【0008】本発明によれば、第1カラーチェンジバル
ブユニットの吐出口と塗装ガンとを接続する塗料管上
の、塗装ガンの近傍に方向切替バルブを設け、この方向
切替バルブを、第2カラーチェンジバルブユニットを介
して塗料供給源に接続し、そして、現行色の塗装を終了
する所定時間前に現行色塗料の供給を停止するととも
に、第1カラーチェンジバルブユニットにエアーの供給
を開始し、このエアー圧を制御しながら塗料管内の現行
色塗料を塗装ガンへ押し出し、さらに、現行色の塗装が
終了したら方向切替バルブを第2カラーチェンジバルブ
ユニット側へ切り替え、塗料管内の現行色塗料を第2カ
ラーチェンジバルブユニットを介して対応する塗料供給
源へ戻す、塗料供給装置が提供される。
【0009】本発明では、現行色塗料の塗装が終了する
前に第1カラーチェンジバルブユニットへの現行色塗料
の供給を停止して、色替え押出用のエアーにて残りの塗
装を行うので、その時間だけ次色塗料への色替え時間が
短縮できる。
【0010】また本発明では、その現行色塗料の塗装が
終了したら、そのままエアーの供給を継続し、方向切替
バルブを介して塗料管に残留した現行色塗料を塗料供給
源に戻すので、第1カラーチェンジバルブユニットと方
向切替バルブとの間の塗料管の容積分だけ廃棄塗料量を
低減することができる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、現行色塗料の塗装を終
了する前に次色塗料への色替えを開始するので、色替え
時間が短縮でき、その結果、生産性が向上する。
【0012】また本発明によれば、現行色塗料の塗装を
終了したら、塗料管に残留した現行色塗料を方向切替バ
ルブを介して塗料供給源に戻すので、その容積分の現行
色塗料が回収でき、塗料コストを低減できるとともに、
廃棄塗料処理の負荷を低減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、請求項1乃至4記載の塗料
供給装置および請求項5乃至6記載の色替え方法の実施
形態を図面に基づいて説明する。図1は請求項1乃至4
記載の塗料供給装置の実施形態を示す構成図、図2は請
求項5乃至6記載の色替え方法の実施形態を示すフロー
チャートである。ここでは、自動車ボディの上塗り塗装
ラインの上塗り塗料供給装置およびその色替え方法を例
に挙げて説明する。
【0014】図1に示す塗料供給装置1の構成を説明す
ると、塗料調合室には、上塗り塗色とほぼ同数の塗料タ
ンク11が設置され、所定の条件で調合された各上塗り
塗色の塗料がそれぞれの塗料タンク11に収容されてい
る。また、塗料タンク11の隣には、エアー抜き用タン
ク12が設置され、接続管13を介してエアー抜き用タ
ンク12内の塗料は塗料タンク11に移送されるように
なっている。
【0015】塗料調合室の塗料タンク11と上塗り塗装
ブースとの間には、塗料配管14が取り廻され、この塗
料配管14の戻り側端部は、上述したエアー抜き用タン
ク12に臨んでいる。また、塗料配管14の圧送側には
塗料ポンプ15が設けられている。
【0016】なお、図1には、塗料タンク11、塗料エ
アー抜き用タンク12、接続管13、塗料配管14およ
び塗料ポンプ15の1セットのみを示したが、実際には
上塗り塗色数とほぼ同数のセット数が設けられている。
【0017】これにより、塗料タンク11内の塗料は、
塗料ポンプ15により吸引され、塗料配管14内を圧送
されたのち、エアー抜き用タンク12に戻り、さらに接
続管13を介して塗料タンク11へ戻ることになる。こ
うした塗料循環は、特にアルミ顔料やマイカ顔料を含有
するメタリック系塗料において沈降が防止され、またソ
リッド系塗料においても塗料劣化を抑制することができ
る。
【0018】ちなみに、エアー抜き用タンク12内に
は、塗料配管14の戻り側が臨む部分と、接続管13が
設けられた部分との間に仕切壁121が設けられ、塗料
中に混入したエアーが塗料タンク11へ混入するのを防
止する。詳細は後述するが、特に、第2カラーチェンジ
バルブから塗料配管14へ戻される塗料にはエアーが混
入する可能性が高いので、塗料タンク11とは別にエア
ー抜き用タンク12を設けておくことが望ましい。ただ
し、エアー抜き用タンク12は本発明の塗料供給装置に
必須のものではなく、エアーの混入を防止する別途の手
段に代替えすることもできるし、あるいはエアーの混入
程度によってはこれを省略することもできる。
【0019】これら塗料タンク11、塗料配管14およ
び塗料ポンプ15が、本発明の塗料供給源に相当する。
【0020】上塗り塗装ブースの近傍には、上述した塗
料配管14の取出口141と第1カラーチェンジバルブ
ユニット16の一つの切替バルブ161cとを接続する
塗料ホース17が設けられている。この塗料ホース17
には、第1カラーチェンジバルブユニット16の切替バ
ルブ161cへ圧送される塗料の圧力を調節するための
圧力調節器(ペイントレギュレータ)18が設けられて
いる。
【0021】第1カラーチェンジバルブユニット16
は、吐出口162を有するマニホールド161に、複数
(本例では12個)の切替バルブ161a〜161lが
設けられた切替バルブユニットであり、各切替バルブ1
61a〜161l内に設けられたバルブがマニホールド
161内に形成された流路に臨み、各バルブを選択的に
開閉することで選択された切替バルブのみがマニホール
ドに連通し、その切替バルブに供給された塗料が吐出口
162から塗装ガンへ供給される。
【0022】図1において、切替バルブ161aには、
塗料ホースを介してシンナー供給源19から洗浄用シン
ナーが供給され、切替バルブ161bには、エアーホー
ス21を介してエアー供給源20から圧縮エアーが供給
される。また、切替バルブ161cには塗料タンク11
から塗料が供給され、他の切替バルブ161d〜161
lの図示は省略するが、別の塗料タンクからの塗料が同
図に示す構成と同じ構成で供給される。
【0023】なお、エアー供給源20と切替バルブ16
1bとを接続するエアーホース21には、エアー圧を調
節するための圧力調節器(エアーレギュレータ)22が
設けられ、コントローラ23からの指令信号により、エ
アー供給源20から切替バルブ161bへ供給されるエ
アー圧が自動制御されるようになっている。
【0024】第1カラーチェンジバルブユニット16の
吐出口162と塗装ガン26との間は、塗料ホース24
にて接続され、ここに圧力センサ25(本発明に係る圧
力検出手段に相当する。)が設けられている。この圧力
センサ25は、塗料ホース24を流れる塗料の圧力を検
出し、これをコントローラ23へ送出する。コントロー
ラ23は、既述したように、この圧力センサ25にて検
出された塗料の圧力に基づいて、適切なエアー圧に制御
するための指令信号を圧力調節器22に送出する。これ
ら圧力調節器22およびコントローラ23が本発明に係
るエアー圧制御手段に相当する。
【0025】塗料ホース24の塗装ガン26の直近に
は、三方弁27(本発明に係る方向切替バルブに相当す
る。)が設けられており、一方は塗装ガン26へ接続さ
れ、他方は塗料ホース28を介して第2カラーチェンジ
バルブユニット29の流入口292へ接続されている。
【0026】ここで、塗装ガン26は、塗装ブース内の
塗装ロボットのハンドや自動塗装機の可動部に装着され
ており、一方、第1カラーチェンジバルブユニット16
は塗装ロボットの基台や自動塗装機の固定部に取り付け
られている。したがって、本例の塗料ホース24の長さ
は、通常1m〜3m程度であるが、三方弁27は極力塗
装ガン26の近傍に設けることが望ましい。塗装ガン2
6に近ければ近いほど、廃棄塗料量の低減効果が大き
い。
【0027】ただし、本発明においては、三方弁27の
位置を塗装ガン26の直近にのみ限定する趣旨ではな
く、塗料ホース24に三方弁27を設けることで、少な
くとも第1カラーチェンジバルブユニット16と三方弁
27との間の塗料ホース24に残留した塗料は回収でき
るので、廃棄塗料の低減効果は期待できる。その意味
で、三方弁27は塗装ガン26の近傍に設ける。
【0028】第2カラーチェンジバルブユニット29
は、上述した第1カラーチェンジバルブユニット16と
ほぼ同様の構造を有する。すなわち、流入口292を有
するマニホールド291に、複数(本例では11個)の
切替バルブ291a〜291kが設けられた切替バルブ
ユニットであり、各切替バルブ291a〜291k内に
設けられたバルブがマニホールド291内に形成された
流路に臨み、各バルブを選択的に開閉することで選択さ
れた切替バルブのみがマニホールドに連通し、流入口に
供給された塗料又は洗浄用シンナーがその切替バルブか
ら塗料配管14またはシンナー回収タンク30へ供給さ
れる。
【0029】図1において、切替バルブ291aは、塗
料ホース31を介して塗料配管14の戻り口142に接
続され、切替バルブ291kは、塗料ホースを介してシ
ンナー回収タンクに接続されている。また、他の切替バ
ルブ291b〜291jの図示は省略するが、別の塗料
の塗料配管に接続されている。
【0030】なお、塗料ホース31には逆止弁32が設
けられ、塗料配管14から塗料ホース31への塗料の逆
流を防止する。
【0031】次に、図2を参照しながら、上述した実施
形態の塗料供給装置1を用いて行う色替え方法の実施形
態を説明する。ここでは、A色の上塗り塗料(本発明に
係る現行色に相当する)を塗装したのち、次色であるB
色の上塗り塗料に色替えする例を説明する。
【0032】まず、A色塗装の開始信号を受けたら、ス
テップ1にて第1カラーチェンジバルブユニット16の
A色切替バルブ(以下、161cとする。)を開く。こ
のとき、三方弁27は、初期状態である、塗装ガン26
側に切り替わっている。これにより、塗料配管14を循
環するA色塗料は、取出口141、塗装ホース17、切
替バルブ161c、マニホールド161の流路、吐出口
162、塗料ホース24および三方弁27を流れて、塗
装ガン26から吐出する。このときの塗装ガン26から
の塗料吐出圧は、塗料ホース17に設けられた圧力調節
器18により調節される。
【0033】次のステップ2では、A色塗装の完了まで
の時間がt1前になったかどうかを判断し、完了までの
時間がt1になるまでA色塗装を継続するが、完了まで
の時間がt1前になったら、ステップ3に進み第1カラ
ーチェンジバルブユニット16のA色切替バルブ161
cを閉じるとともに、エアー供給源20に接続された切
替バルブ161bを開く。これにより、第1カラーチェ
ンジバルブユニット16の流路内および塗料ホース24
内にあるA色塗料は、切替バルブ161bから供給され
た圧縮エアーによって塗装ガン26方向へ圧送されるこ
とになる。
【0034】ここで、それまでの塗料吐出圧が維持され
て適切な吐出量が確保できるように、A色塗料の背圧と
して作用するエアー圧を調節する。
【0035】すなわち、次のステップ4にて、圧力セン
サ25により塗料ホース24内を流れるA色塗料の圧力
を取り込み、これをコントローラ23に送出する。そし
て、ステップ5にて、コントローラ23に入力された塗
料圧に基づいて、適切なエアー圧を演算し、その指令信
号を圧力調節器22に送出する。圧力調節器22は、コ
ントローラ23からの指令信号に基づいて切替バルブ1
61bへ供給するエアー圧を調節する。
【0036】この場合、圧力センサ25による塗料圧力
と圧力調節器22で調節されるエアー圧との関係を予め
求めておき、それを制御マップとしてコントローラ23
で記憶することで上述した制御は容易に行うことができ
る。
【0037】このエアーによる押し出し塗装は、A色の
塗装完了信号を受けるまで継続され、ステップ6にてA
色の塗装完了信号を受けたらステップ7へ進んで、次色
であるB色への色替え操作へ移行する。ただし、厳密に
言えば、本実施形態の塗装方法においては、ステップ1
〜ステップ6がA色の塗装工程であると同時に、ステッ
プ3から色替え工程が開始されいることにもなる。詳細
は後述するが、このステップ3〜ステップ6に要する時
間が、従来の色替え方法に比べて色替え時間を短縮でき
ることとなる。
【0038】まずステップ7で三方弁27をそれまでの
塗装ガン26側から第2カラーチェンジバルブユニット
29側へ切り替える。次いで、ステップ8で第2カラー
チェンジバルブユニット29のA色切替バルブ(以下、
191aとする。)を開く。このとき、その他の切替バ
ルブ291b〜291kは閉じた状態である。
【0039】これにより、塗料ホース24に残留したA
色塗料は、三方弁27を介して第2カラーチェンジバル
ブ29の流入口292に流れ込み、マニホールド291
の流路、A色切替バルブ201a、塗料ホース31と流
れて、戻り口142から塗料配管14に戻される。この
塗料配管14はA色塗料が循環している塗料配管であ
る。これを時間t2だけ継続する。このときの時間t2
は、塗料ホース24に残留したA色塗料が全て塗料配管
14に戻される以上の時間とすることが望ましい。たと
え若干のエアーが塗料配管14に混入しても、既述した
ようにエアー抜き用タンク12にて気液分離され、混入
したエアーが塗料タンク11へ入るのが防止される。
【0040】ステップ9にて時間t2が経過したら、ス
テップ10へ進み、第2カラーチェンジバルブユニット
29のA色切替バルブ291aを閉じるとともに、切替
バルブ291kを開く。次のステップ11では第1カラ
ーチェンジバルブユニット16のエアー切替バルブ16
1bを閉じるとともに、シンナー切替バルブ161aを
開く。
【0041】これにより、シンナー供給源19から、洗
浄用シンナーが、第1カラーチェンジバルブユニット1
6、塗料ホース24、三方弁27および第2カラーチェ
ンジバルブユニット29と流れ込み、切替バルブ291
kを介してシンナー回収タンク30へ排出される。この
洗浄用シンナーの供給を時間t3継続することで、第1
カラーチェンジバルブユニット16、塗料ホース24、
三方弁27および第2カラーチェンジバルブユニット2
9の流路に付着したA色塗料が洗浄されることになる。
【0042】ステップ12にて、洗浄用シンナーによる
洗浄時間がt3になったら、ステップ13へ進み、第1
カラーチェンジバルブユニット16のシンナー切替バル
ブ161aを閉じるとともに、エアー切替バルブ161
aを開く。このとき、圧力センサ25による圧力調節器
22の制御は実行しない。
【0043】これにより、それまで第1カラーチェンジ
バルブユニット16、塗料ホース24、三方弁27およ
び第2カラーチェンジバルブユニット29に流れていた
洗浄用シンナーがエアーにより押し出され、シンナー回
収タンク30へ排出される。
【0044】以上のステップ10〜ステップ14の洗浄
用シンナーによる洗浄とエアーによる洗浄用シンナーの
押し出しは、複数回繰り返してもよい。
【0045】ステップ15にてエアーの押し出し時間が
t4となったら、ステップ16へ進んで第1カラーチェ
ンジバルブユニット16のエアー切替バルブ161bを
閉じ、さらにステップ17へ進んで三方弁17を塗装ガ
ン26側へ切り替える。最後に、ステップ18にて第1
カラーチェンジバルブユニット16のB色切替バルブ
(たとえば、161dとする。)を開いて、ステップ2
以降と同じ操作を実行し、次色であるB色塗料の塗装を
行う。
【0046】以上、本実施形態の塗料供給装置および色
替え方法によれば、以下の効果が期待できる。 (1)第1カラーチェンジバルブユニット16と塗装ガ
ン26との間の塗料ホース24に三方弁27を設け、色
替え時においては、第1カラーチェンジバルブユニット
16と三方弁27との間の残留塗料を塗料配管14に戻
すので、この分の塗料の廃棄量が低減できる。特に、三
方弁27を塗装ガン26の近くに設ければ設けるほど、
その効果が大きくなる。その結果、それまでの塗料廃棄
によるコストアップがなくなり、生産コストが低減でき
る。また、廃棄塗料量が低減できるので、その廃棄処理
装置の負荷が小さくなる。
【0047】(2)現行色であるA色塗料の塗装を完了
する前に、A色塗料の供給に代えてエアーを供給しなが
ら当該A色塗料の塗装を行うので、A色塗料の塗装後半
で実質的な色替え操作が開始していることとなり、A色
塗料の塗装を完了してから色替え操作を開始していた従
来例に比べて、その時間だけ色替え時間を短縮すること
ができる。これにより、被塗物の搬送スピードを上げる
ことができ、塗装ラインの生産性が向上する。特に、上
塗り塗装ラインは、色替え時間がラインスピードを高め
る上でのネックになっているので、その効果が大きい。
【0048】(3)A色塗料の塗装後半でA色塗料の供
給を停止する場合、A色塗料に代えてエアーを供給する
ので、A色塗料に代えてシンナーを供給する場合に比べ
て、塗料と混入したときの分離性に優れている。すなわ
ち、シンナーにてA色塗料を押し出すと、A色塗料とシ
ンナーとが一部混合するが、混合したものは分離できな
い。これに対して、本実施形態のようにエアーで押し出
した場合は、たとえ塗料中にエアーが混入しても、エア
ー抜き用タンク12のような手段にて容易に分離するこ
とができ、塗料を廃棄したりする必要がない。
【0049】(4)色替え時の廃棄塗料量を低減する手
段として、カラーチェンジバルブを用いずに複数の塗料
ホースを塗装ガンに接続する、いわゆるマルチフィード
ガンも知られているが、マルチフィードガンはスペース
や大きさの点から塗料ホースの本数に限界がある(実用
化されている自動車用塗装ガンで6本)。したがって、
上塗り塗装ラインなどのように多数色の塗色に対しては
対応できないが、本実施形態の塗料供給装置を用いれば
塗色数には限定されず、自由度が大きい。
【0050】(5)特開平6−277586号公報に開
示された塗料供給装置では、色替え時において、ポンプ
を停止する必要があるので、メインの塗料配管の塗料循
環が一時的に停止する。その結果、特にメタリック系塗
料においては顔料沈降が生じ、塗装したときの色味品質
が低下するおそれがある。これに対し、本実施形態の塗
料供給装置では、メインの塗料配管14の塗料循環を継
続したまま色替え操作を行うことができるので、塗料の
顔料沈降や塗料劣化といった不具合は生じない。
【0051】なお、以上説明した実施形態は、本発明の
理解を容易にするために記載されたものであって、本発
明を限定するために記載されたものではない。したがっ
て、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技
術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨
である。
【0052】たとえば、上述した実施形態では溶剤系上
塗り塗料を前提にした例を説明したが、本発明は水系塗
料も適用できる。水系塗料の場合は洗浄用シンナーに代
えて洗浄用水を使用すればよい。また、シンナー回収タ
ンク30に代えて水回収タンクとすればよい。
【0053】また、上述した実施形態では上塗り塗装ラ
インの例を説明したが、本発明は色替えを必要とする工
程であれば上塗り塗装ラインに限定されず、中塗り塗装
ライン等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る塗料供給装置の実施形態を示す構
成図である。
【図2】本発明に係る色替え方法の実施形態を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…塗料供給装置 11…塗料タンク(塗料供給源) 12…エアー抜き用タンク(気液分離手段) 121…仕切壁(気液分離手段) 14…塗料配管(塗料供給源) 15…塗料ポンプ 16…第1カラーチェンジバルブユニット 161…マニホールド 161a〜161l…切替バルブ 162…吐出口 20…エアー供給源 22…圧力調節器(エアー圧力制御手段) 23…コントローラ(エアー圧力制御手段) 24…塗料ホース(塗料管) 25…圧力センサ(圧力検出手段) 26…塗装ガン 27…三方弁(方向切替バルブ) 29…第2カラーチェンジバルブユニット 291…マニホールド 291a〜291k…切替バルブ 292…流入口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の塗料をそれぞれ供給する複数の塗料
    供給源と、 エアーを供給するエアー供給源と、 前記複数の塗料及びエアーが供給され、少なくともこれ
    らを選択的に切り替えて吐出口から吐出する第1カラー
    チェンジバルブユニットと、 前記第1カラーチェンジバルブユニットの吐出口と塗装
    ガンとを接続する塗料管と、 前記複数の塗料供給源のそれぞれに接続され、当該塗料
    供給源に選択的に塗料を戻す第2カラーチェンジバルブ
    ユニットと、 前記塗料管上の塗装ガンの近傍に設けられ、前記第1カ
    ラーチェンジバルブユニットから供給される流体を前記
    第2カラーチェンジバルブユニット又は前記塗装ガンへ
    選択的に切り替える方向切替バルブと、 前記塗料管を流れる流体の圧力を検出する圧力検出手段
    と、 前記圧力検出手段で検出された流体の圧力に基づいて、
    前記エアー供給源から供給されるエアー圧を制御するエ
    アー圧制御手段と、を有する塗料供給装置。
  2. 【請求項2】現行色の塗装を終了する所定時間前に、前
    記塗料供給源から前記第1カラーチェンジバルブユニッ
    トへの現行色塗料の供給を停止するとともに、前記エア
    ー供給源から前記第1カラーチェンジバルブユニットに
    エアーの供給を開始し、前記エアー圧制御手段にてエア
    ー圧を制御しながら塗料管内の現行色塗料を塗装ガンへ
    押し出す請求項1記載の塗料供給装置。
  3. 【請求項3】現行色の塗装が終了したら前記方向切替バ
    ルブを第2カラーチェンジバルブユニット側へ切り替
    え、塗料管内の現行色塗料を第2カラーチェンジバルブ
    ユニットを介して対応する塗料供給源へ戻す請求項1又
    は2記載の塗料供給装置。
  4. 【請求項4】前記第2カラーチェンジバルブユニットか
    ら前記塗料供給源に戻された塗料を気液分離する気液分
    離手段をさらに有する請求項1〜3の何れかに記載の塗
    料供給装置。
  5. 【請求項5】カラーチェンジバルブユニットを介して複
    数の塗料を塗装ガンに選択的に供給する塗料供給装置の
    色替え方法において、 現行色塗料の塗装を終了する所定時間前に前記カラーチ
    ェンジバルブユニットへの現行色塗料の供給を停止する
    とともに、カラーチェンジバルブユニットにエアーの供
    給を開始し、当該エアー圧を制御しながら現行色塗料を
    塗装ガンへ押し出すステップを有する色替え方法。
  6. 【請求項6】前記現行色の塗装が終了したら、前記エア
    ーの供給を継続しながら、残留する現行色塗料を塗料供
    給源へ戻すステップを有する請求項5記載の色替え方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009073104A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂材料生成装置
JP2014064990A (ja) * 2012-09-26 2014-04-17 Honda Motor Co Ltd 塗装システムの塗料回収装置とその方法

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JP2009073104A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Toyoda Gosei Co Ltd 樹脂材料生成装置
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