JP2003190736A - フォトサーモグラフィックシステム用脱臭フィルタユニット - Google Patents

フォトサーモグラフィックシステム用脱臭フィルタユニット

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JP2003190736A
JP2003190736A JP2001394158A JP2001394158A JP2003190736A JP 2003190736 A JP2003190736 A JP 2003190736A JP 2001394158 A JP2001394158 A JP 2001394158A JP 2001394158 A JP2001394158 A JP 2001394158A JP 2003190736 A JP2003190736 A JP 2003190736A
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gas
filter unit
casing
adsorbent
deodorizing filter
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JP2001394158A
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Takehiro Shiraishi
岳大 白石
Makoto Sumi
誠 角
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換や使用済みのものの取り扱いの容易な実
用的なフォトサーモグラフィックシステム用脱臭フィル
タユニットを提供する。 【解決手段】 露光された対象物1の感光層を現像する
熱現像する現像部3から発生する有臭ガスを吸着する脱
臭フィルタユニット7は、有臭ガスを吸着する活性炭よ
り成る吸着材72と、吸着材72を内部に収めたケーシ
ング73とよりなる。ケーシング73は、有臭ガスを含
むガスを流入させるフィルタガス流入口731と、吸着
材72を通過したガスを流出させるフィルタガス流出口
733を有し、取っ手74も含めて全体が段ボールのよ
うな可燃性の紙より成る。ハウジング71の入り口71
0の周縁に密着して入り口710を塞ぐ密着部材75
や、プレフィルタ77に付着する凝固物Sの飛散を防止
するようフィルタガス流入口731の手前側に設けられ
た飛散防止カバー78も、可燃物である紙より成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、露光された感
光層を熱現像して潜像を可視化するフォトサーモグラフ
ィックシステムに関するものであり、特に、フォトサー
モグラフィックシステム内で発生するガスの有臭成分を
吸着して無臭化する脱臭フィルタユニットに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】露光された感光層を熱現像して潜像を可
視化するイメージを可視化するフォトサーモグラフィッ
クシステムが、産業の各分野で盛んに使用されている。
例えば、レーザーによってフィルムを所定のパターンで
露光して現像するレーザーイメージャーは、CRTのよ
うなディスプレイによる表示やコピーマシンによる紙へ
のプリントアウトに比べ、高解像度・高階調のイメージ
出力が可能なため、医療分野において多く用いられてい
る。例えば、X線CT装置(X線断層撮影装置)やNM
R(核磁気共鳴装置)、超音波CT装置(超音波断層撮
影装置)等の出力データを可視化するため、レーザーイ
メージャーが使用されている。
【0003】従来、銀塩系のフォトプロセスにおける現
像の方式には、湿式と乾式とがあるが、取り扱いの容易
さ等から乾式が多くなっている。乾式の場合、露光後の
対象物をヒートローラ等により加熱する熱現像方式が採
用されることが多い。フォトサーモグラフィックシステ
ムとは、銀塩系、非銀塩系を問わず、熱現像によって潜
像を可視化するグラフィックシステムの総称である。
【0004】このようなフォトサーモグラフィックシス
テムでは、熱現像時に生ずる有臭ガスを取り除くため、
フィルタが設けられている。具体的に説明すると、例え
ば有機銀塩の感光剤は、バインダーと呼ばれる溶剤に混
合されている。また、有機銀塩を銀に還元する還元剤が
添加されている。溶剤としては、例えばMEK(メチル
エチルケトン)が使用され、還元剤としては例えばアル
デヒド系が使用される。このような溶剤や還元剤は、現
像時に分解してガスを発生させ、特に、アルデヒド系の
還元剤は有臭ガスを発生させることが多い。このため、
これらの溶剤や還元剤から発生するガスを取り除くフィ
ルタが設けられている。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】フィルタは、ガス分子
を吸着して溜め込むものである。従って、所定回数の現
像を行った後、フィルタは新しいものと交換される必要
がある。しかしながら、従来のフォトサーモグラフィッ
クシステムでは、フィルタの交換が容易ではなく、また
使用済みのフィルタの取り扱いも面倒であった。本願の
発明は、係る課題を解決するために成されたものであ
り、交換や使用済みのものの取り扱いの容易な実用的な
フォトサーモグラフィックシステム用脱臭フィルタユニ
ットを提供する技術的意義を有するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、感光層を有する対象
物を所定のパターンで露光した後に現像部で熱現像して
潜像を可視化するフォトサーモグラフィックシステムに
おいて、現像時に発生する有臭ガスを吸着するために用
いられる脱臭フィルタユニットであって、有臭ガスを吸
着する吸着材と、吸着材を内部に収めたケーシングとよ
りなり、ケーシングは、フォトサーモグラフィックシス
テムの現像部から送られる有臭ガスを含むガスを流入さ
せるフィルタガス流入口と、吸着材を通過したガスを流
出させるフィルタガス流出口を有し、吸着材は、可燃物
である活性炭より成るものであり、ケーシングは、可燃
物である紙より成るものであるという構成を有する。ま
た、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、
前記請求項1の構成において、前記ケーシングには取っ
手が設けられており、この取っ手も可燃物である紙より
成るものであるという構成を有する。上記課題を解決す
るため、本願の請求項3記載の発明は、前記請求項1又
は2の構成において、フォトサーモグラフィックシステ
ムに設けられたハウジングに収容されるものであって、
ハウジングに設けられた入り口の周縁に密着して入り口
を塞ぐ密着部材を備えており、この密着部材も可燃物で
ある紙より成るものであるという構成を有する。また、
上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記
請求項1乃至3いずれかの構成において、前記可燃物で
ある紙は、段ボールであるという構成を有する。また、
上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、感光
層を有する対象物を所定のパターンで露光した後に現像
部で現像して潜像を可視化するフォトサーモグラフィッ
クシステムにおいて、現像時に発生する有臭ガスを吸着
するために用いられる脱臭フィルタユニットであって、
有臭ガスを吸着する吸着材と、吸着材を内部に収めたケ
ーシングとよりなり、ケーシングは、フォトサーモグラ
フィックシステムの現像部から送られる有臭ガスを含む
ガスを流入させるフィルタガス流入口と、吸着材を通過
したガスを流出させるフィルタガス流出口を有し、前記
フィルタガス流入口付近又はフィルタガス流入口の手前
側に設けられたプレフィルタに付着する凝固物の飛散を
防止する飛散防止カバーが設けられており、この飛散防
止カバーは、前記フィルタガス流入口に向けてガスを流
入させるカバーガス流入口を有し、このカバーガス流入
口は、フォトサーモグラフィックシステム内での装着状
態及び運搬時に、凝固物の付着箇所からカバーガス流入
口に向かう方向が重力の作用する向き以外の向きとなる
よう設けられているという構成を有する。また、上記課
題を解決するため、請求項6記載の発明は、前記請求項
4の構成において、前記吸着材は可燃物である活性炭よ
り成るものであり、前記ケーシング及び前記飛散防止カ
バーは可燃物である紙より成るものであるという構成を
有する。また、上記課題を解決するため、請求項7記載
の発明は、前記請求項6の構成において、前記可燃物で
ある紙は、段ボールであるという構成を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態(以
下、実施形態)について説明する。図1は、本願発明の
実施形態の脱臭フィルタユニットが使用されるフォトサ
ーモグラフィックシステムの概略構成を示す斜視図であ
る。図1では、フォトサーモグラフィックシステムの一
例として、レーザーイメージャーが示されている。図1
に示すレーザーイメージャーは、感光層が表面に形成さ
れたフィルム1上にレーザー光を照射して露光する露光
部2と、露光後のフィルム1を現像して潜像を可視化す
る現像部3と、未露光のフィルム1を収容したフィルム
収容部4と、現像後のフィルム1が排出されるフィルム
排出部5と、フィルム収容部4、露光部2、現像部3、
フィルム排出部5の順にフィルム1を搬送する搬送系6
とから成っている。
【0008】フィルム収容部4は、未露光のフィルム1
を多数重ねて収容したトレーより成る構成であり、コピ
ー機における用紙トレーとほぼ同様の構成である。本実
施形態では、フィルム収容部4は二つ設けられており、
サイズの異なるフィルム1を収容することが可能となっ
ている。フィルム収容部4内のフィルム1が無くなった
ら、トレーを引き出して新たに収容する。
【0009】露光部2は、フィルム1上に照射するレー
ザー光を発振するレーザー発振器21と、レーザー光を
フィルム1上で走査させる走査手段22と、フィルム1
上で走査されるレーザー光の照度を可視化すべきイメー
ジのデータに従って変更させる照度変更手段23とから
主に構成されている。レーザー発振器21は、フィルム
1の感光波長域のレーザー光を発振するものであり、例
えば発振波長810nmの半導体レーザが使用できる。
走査手段22は、本実施形態ではポリゴンミラーが使用
されている。ポリゴンミラーが所定の速度で回転しなが
らレーザー光が照射されると、レーザー光はフィルム1
の幅方向に所定の周期で走査される。
【0010】また、露光部2は、露光中のフィルム1を
長さ方向に精度良く移動させる精密送り機構25を備え
ている。ポリゴンミラーによりレーザー光が幅方向に走
査され、フィルム1が精密送り機構25により長さ方向
に少しずつ移動するので、フィルム1の所定のエリアに
レーザー光が走査されることになる。照度変更手段23
は、本実施形態では、光変調素子によって構成されてい
る。光変調素子としては、例えば音響光学素子が使用で
きる。音響光学素子は、超音波によって回折光を生じさ
せるものであり、超音波の強度を調節することで回折光
の強度を変調するものである。
【0011】出力されるイメージのデータ(以下、イメ
ージデータ)は、不図示のインターフェースを介して外
部から入力され、不図示のメモリに記憶されるようにな
っている。照度変更手段23には、メモリ内のイメージ
データが読み出されて送られる。照度変更手段23は、
フィルム1上に走査される際のレーザー光をイメージデ
ータに従ってレーザー光の照射を変更する。この結果、
イメージデータ通りのイメージでフィルム1が露光され
る。
【0012】尚、レーザー光学系としては、照度変更手
段23にレーザー光を集光させる集光レンズ241、照
度変更手段23から出射したレーザー光を平行光に戻す
コリメータレンズ242、フィルム1までの距離の違い
にかかわらずポリゴンミラーに反射したレーザー光がフ
ィルム1上で細いビームに集光するようにするf・θレ
ンズ243等から成っている。また、精密送り機構25
は、フィルム1を挟んで送る一対の送りローラ251
と、送りローラ251を駆動するサーボモータ252等
から構成されている。サーボモータ252は、走査手段
22に同期してフィルム1が所定の速度で前進するよう
送りローラ251を駆動する。
【0013】現像部3は、熱現像を行うものである。具
体的には、現像部3は、ヒートローラ31と、ヒートロ
ーラ31にフィルム1を接触させる接触ローラ32とか
ら成っている。ヒートローラ31は、図1に示すよう
に、比較的径の大きな円柱状であり、内部に熱源を備え
ている。熱源は、ジュール発熱ヒータ又はランプヒータ
等である。接触ローラ32は、細長いものであり、ヒー
トローラ31の周面に沿って均等間隔に多数設けられて
いる。
【0014】ヒートローラ31には、現像用モータ33
が設けられている。露光されたフィルム1は、ヒートロ
ーラ31と接触ローラ32との間に挟み込まれる。そし
て、現像用モータ33によってヒートローラ31が回転
すると、フィルム1は、ヒートローラ31の周面に押し
付けられながら、ヒートローラ31と各接触ローラ32
によって送られる。この際、フィルム1は、ヒートロー
ラ31からの熱によって現像される。
【0015】また、搬送系6は、トレーからフィルム1
をピックアップして送り出すピックアップ機構61、フ
ィルム1を挟んで送る複数対のピンチローラ62、ピン
チローラ62を駆動する不図示の搬送用モータ、フィル
ム1の搬送をガイドするガイド板63等から構成されて
いる。フィルム排出部5は、本実施形態では、レーザー
イメージャーの上面に設けられたトレーとより成ってい
る。現像済みのフィルム1は、搬送系6によって搬送さ
れてこのトレー上に排出されるようになっている。
【0016】さて、図1に示すように、現像部3の上側
には、本願発明の実施形態に係る脱臭フィルタユニット
7が設けられている。以下、実施形態の脱臭フィルタユ
ニット7の構成について、図2及び図3を使用して説明
する。図2は、本願発明の実施形態に係る脱臭フィルタ
ユニット及び脱臭フィルタユニットを収容するハウジン
グを示した斜視概略図、図3は、脱臭フィルタユニット
及びハウジングの断面概略図である。
【0017】本実施形態における脱臭フィルタユニット
7は、有臭ガスを吸着する吸着材72と、吸着材72を
内部に収容したケーシング73とから主に構成されてい
る。吸着材72は、粒状の活性炭より成るものであり、
ケーシング73内に多数詰め込まれている。吸着材72
による吸着には、物理吸着と化学吸着とがあるが、本実
施形態の吸着材72はその両方を行うようになってい
る。
【0018】本実施形態の大きな特徴点は、ケーシング
73が、可燃性である紙から構成されている点である。
より具体的には、ケーシング73は、厚さ2mm程度
(E段)の段ボールから形成されている。ケーシング7
3の前側には、図2に示すように取っ手74が設けられ
ている。この取っ手74も、段ボールで形成されてい
る。
【0019】ケーシング73は、図2に示すように、全
体としては直方体の箱状である。ハウジング71は、ケ
ーシング73の断面の大きさより僅かに大きな入り口7
10を手前側に有している。脱臭フィルタユニット7を
セットする場合、オペレータが脱臭フィルタユニット7
を手で持って、入り口710からハウジング71内に挿
入する。尚、本実施形態の説明において、ハウジング7
1に対してオペレータが立つ側を前、それとは反対側の
後ろとする。
【0020】ケーシング73の上面には、複数のフィル
タガス流入口731が形成されている。図4は、フィル
タガス流入口731について示した平面概略図である。
図4に示すように、フィルタガス流入口731は、補強
用のリブ730を残しながら、ケーシング73の上面を
方形に孔開けして設けた構成である。フィルタガス流入
口731の全面積は、ケーシング73の上面の面積より
少し小さい。フィルタガス流入口731から吸着材72
がこぼれ出さないよう、フィルタガス流入口731は、
メッシュ732で覆われている。
【0021】また、ケーシング73の下面には、複数の
フィルタガス流出口733が形成されている。フィルタ
ガス流出口733も、フィルタガス流入口731と同様
の構成である。ガスは、ケーシング73の上面のほぼ全
面から脱臭フィルタユニット7内に入り、フィルタガス
流入口731より、脱臭フィルタユニット7の下面のほ
ぼ全面から流出するようになっている。
【0022】図3に示すように、ハウジング71は二重
構造となっている。即ち、ハウジング71はインナーハ
ウジング711とアウターハウジング712とから構成
されている。脱臭フィルタユニット7は、インナーハウ
ジング711内に収容され、インナーハウジング711
の周囲をアウターハウジング712が取り囲んだ構成と
なっている。図2に示すように、現像部3は、内部にヒ
ートローラ41や接触ローラ42を収めた現像部ハウジ
ング30を有している。ハウジング71は、現像部ハウ
ジング30の上に固定されている。
【0023】図5は、図2及び図3に示すハウジング7
1のうち、理解を容易にするため、アウターハウジング
712を取り除いた状態を示した図である。図5に示す
ように、現像部ハウジング30は、上面に現像部排気口
300を有している。現像部排気口300は、一列に並
んだ複数の小さなスリットより成る。また、インナーハ
ウジング711の上面には、インナーガス流入口713
が設けられている。インナーガス流入口713は、脱臭
フィルタユニット7のフィルタガス流入口731の上方
に位置するよう設けられている。また、インナーハウジ
ング711の下面には、フィルタガス流出口733の下
側に位置するようインナーガス流出口714が設けられ
ている。また、図3に示すように、アウターケーシング
73の背面には、アウター排気口715が設けられてい
る。そして、アウター排気口715を通して排気するよ
うに排気ファン716が取り付けられている。
【0024】次に、図3及び図5を使用して、排気ファ
ン716による風の流れについて説明する。排気ファン
716が動作すると、図5中に矢印で示すように、現像
部ハウジング30内のガスは、現像部排気口300を通
り、アウターケーシング73とインナーハウジング71
1との間の空間に進入する。ガスは、アウターケーシン
グ73とインナーハウジング711との間の空間に沿っ
て上方に回り込る。そして、図3に示すように、インナ
ーガス流入口713を通ってインナーハウジング711
内に入り、さらにフィルタガス流入口731を通って脱
臭フィルタユニット7内に進入する。そして、吸着材7
2によって有臭ガス成分が吸着除去された後、フィルタ
ガス流出口733から流出するようになっている。有臭
ガス成分が除去されたガスは、その後、インナーガス流
出口714を通って、インナーハウジング711の下側
に設けられたガス流路に進入し、ガス流路を通って、背
後側の排気ファン716によって排出される。このよう
なガスの流れの過程で、上述したように有臭ガスが吸着
除去され、無臭化される。
【0025】また、ケーシング73は、ハウジング71
に設けられた入り口710の周縁に密着して入り口を塞
ぐ密着部材として、図2に示すように前面板75を備え
ている。前面板75は、ケーシング73の断面積より少
し大きく、フランジ状となっている。また、インナーケ
ーシング73の前縁とアウターケーシング73の前縁と
を間を塞ぐようにして前面端板717が設けられてい
る。図3に示すように、脱臭フィルタユニット7がハウ
ジング71内に収められた際、前面板75は前面端板7
17に密着するようになっている。この結果、ハウジン
グ71内のガスは、前側に漏れ出ることなく、排気ファ
ン716によって排気される。
【0026】より具体的に説明すると、図2及び図3に
示すように、ハウジング71の入り口710の下縁に
は、上方に突出した凸条718が形成されている。ま
た、ケーシング73と前面板75とは、ケーシング73
より断面積の小さな絞り部76で連結されている。絞り
部76も、同様の段ボールで形成されている。ケーシン
グ73の断面積は、凸条718より内部側ではハウジン
グ71の断面積より僅かに大きいが、凸条718の部分
ではハウジング71の断面積(入り口710の断面積)
より少し小さい。従って、脱臭フィルタユニット7をケ
ーシング73に収容する際、凸条718では、ケーシン
グ73が僅かに縮んだ状態となり、凸条718を過ぎて
ハウジング71内に完全に入った際に弾性によりほぼ元
の大きさに戻る。尚、脱臭フィルタユニット7がハウジ
ング71内に完全に入った状態では、絞り部76が凸条
718の上に載った状態となる。ここで、絞り部76の
長さ(図3にLで示す)に対して凸条718の幅(図3
にWで示す)を少し大きくしておけば、脱臭フィルタユ
ニット7がハウジング71内に完全に入った状態では、
段ボールの持つ弾性により前面板75が前面端板717
に押し付けられることになる。
【0027】本実施形態の構成によれば、脱臭フィルタ
ユニット7が可燃性の紙より成るケーシング73と、ケ
ーシング73内に収められた活性炭より成る吸着材72
で構成されているので、本質的に、そのまま焼却処分可
能である。従来の脱臭フィルタユニットは、アルミニウ
ムのような金属製のケーシング内に吸着材を収めた構成
である。この構成では、使用済みの脱臭フィルタユニッ
トは、吸着材とケーシングとを分離した後、吸着材は焼
却処分し、ケーシングは不燃物として処分することが必
要で、かなり面倒であった。本実施形態によれば、この
ような面倒はなく、使用済みのものの取り扱いが容易で
ある。
【0028】また、従来の脱臭フィルタユニットは、ケ
ーシングがアルミニウムのような金属製であるため、全
体に重く、交換や運搬の際の取り扱いも容易でなかっ
た。本実施形態によれば、ケーシングが紙から成るの
で、全体に軽量で、交換や運搬の際の取り扱いも容易で
ある。
【0029】また、ケーシング73が段ボールからなる
ことは、前述したように、適度な弾性による密着性の確
保という技術的意義を有している。もし、ケーシング7
3がアルミニウムのような金属製である場合、密着性を
確保するには、ハウジング71やケーシング73を非常
に高い寸法精度で製作する必要が生じ、高コストとな
る。使用後に廃棄されるハウジング71に高いコストを
かけることは、好ましくない。本実施形態によれば、非
常に低いコストで密着性を確保することができ、好適で
ある。
【0030】また、本実施形態の脱臭フィルタユニット
7は、二段階のフィルタの構成となっている。以下、こ
の点について説明する。現像部3から排出されるガスの
うち、ある種の有機系ガスは、例えば80℃程度の比較
的高い融点を持つ。現像部内3では、ガスは例えば90
℃程度の融点以上に加熱されているが、現像部3から排
出された後、徐々に温度が低下し、脱臭フィルタユニッ
ト7に達する頃には、80℃よりも低い温度になる。こ
のため、脱臭フィルタユニット7において、高融点が凝
固し、脱臭フィルタユニット7の入り口付近で紛状の凝
固物が多く付着する。このため、脱臭フィルタユニット
7が、それほど長期間の使用ではないにもかかわらず目
詰まりを起こしてしまい、脱臭性能が低下してしまうこ
とがある。
【0031】本実施形態では、このような目詰まりを防
止するため、二段階のフィルタの構成となっている。即
ち、脱臭フィルタユニット7は、前述した吸着材72に
よるメインのフィルタ部(以下、メインフィルタ)に加
え、メインフィルタの前段に設けられたプレフィルタ7
7を備えている。プレフィルタ77は、図3に示すよう
に、ケーシング73のフィルタガス流入口731の手前
側に設けられている。プレフィルタ77は、耐熱性及び
耐薬品性を備えた材質よりなるメッシュで形成されてい
る。尚、プレフィルタ77としては、フィルタガス流入
口731を覆うメッシュ732が兼用されることもあ
る。
【0032】脱臭フィルタユニット7に到達するガスの
うち、高融点ガスは、プレフィルタ77に多く凝固して
付着する。従って、メインフィルタ内の吸着材72に付
着する凝固物の量は少ない。プレフィルタ77には多く
の凝固物が付着するが、プレフィルタ77は、吸着材7
2のポーラスの大きさに比べて充分に大きな開口を有す
る。従って、多くの凝固物が付着しても、ガスの流れが
阻害されることがない。このため、本実施形態の脱臭フ
ィルタユニット7によれば、目詰まりによって短期間の
うちに脱臭機能が低下してしまうことがなく、長期間に
わたって安定して脱臭を行うことができる。
【0033】また、本実施形態の脱臭フィルタユニット
7は、上記のように付着した凝固物が脱臭フィルタユニ
ット7の交換の際に飛散しないようにする特別の構成を
備えている。以下、この点について図6を使用して説明
する。図6は、脱臭フィルタユニット7を手で持って運
搬する状態を示した図である。本実施形態の脱臭フィル
タユニット7は、飛散防止カバー78を備えている。飛
散防止カバー78は、図3に示すように、ケーシング7
3の上面に設けられている。飛散防止カバー78は、ケ
ーシング73の上面に取り付けられたプレフィルタ77
を隙間をおいて覆うよう設けられている。図2に示すよ
うに、飛散防止カバー78は、スリット状のカバーガス
流入口781を有している。ガスは、カバーガス流入口
781を通って飛散防止カバー78とプレフィルタ77
の間の空間に進入し、その空間で拡散して、プレフィル
タ77を経由し、フィルタガス流入口731からケーシ
ング73内に進入する。
【0034】このような脱臭フィルタユニット7を交換
のためハウジング71から取り出し、取っ手74を手で
持って運搬したとする。この状態が、図6に示されてい
る。図6に示すように、取っ手74を手で持った状態で
は、脱臭フィルタユニット7は、垂直な姿勢となる。こ
の際、プレフィルタ77に大量の凝固物Sが付着してい
ると、重力により落下する。この場合、飛散防止カバー
78が無いと、そのまま凝固物は落下し、周囲に飛散す
る。しかしながら、本実施形態では、飛散防止カバー7
8があるので、凝固物Sの落下が生じたとしても、凝固
物Sは、図6に示すように、飛散防止カバー78とプレ
フィルタ77又はケーシング73との間に貯まる。従っ
て、凝固物Sが周囲に飛散することはない。
【0035】また、脱臭フィルタユニット7をハウジン
グ71から取り出す際にも、衝撃で凝固物Sがプレフィ
ルタ77から飛散することがあるが、その場合でも、飛
散防止カバー78があるため、周囲への飛散は少なくな
っている。このような効果を得るためには、凝固物Sの
付着箇所からカバーガス流入口781に向かう方向が重
力の作用する向き以外の向きとなるようにしておけばよ
い。本実施形態の構成は、この一例である。本実施形態
では、凝固物Sの付着箇所からカバーガス流入口781
に向かう方向が重力の作用する向き以外の向きとなるよ
うな姿勢で脱臭フィルタユニット7を手で持てるよう、
取っ手76が設けられている。
【0036】上述した脱臭フィルタユニット7では、ケ
ーシング73の材料は段ボールであったが、いわゆる厚
紙やボール紙等でも良い。また、脱臭フィルタユニット
7が使用されるフォトサーモグラフィックシステムとし
ては、前述したレーザーイメージャーの他、レーザー以
外を使うイメージャーであっても良い。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の請求項1記載
の脱臭フィルタユニットによれば、可燃性の紙より成る
ケーシングと、ケーシング内に収められた活性炭より成
る吸着材で構成されているので、本質的に、そのまま焼
却処分可能である。従って、吸着材とケーシングとを分
離した後、吸着材は焼却処分し、ケーシングは不燃物と
して処分することが不要で、使用済みのものの取り扱い
が容易である。ケーシングが紙から成るので、全体に軽
量で、交換や運搬の際の取り扱いも容易である。また、
請求項5記載の脱臭フィルタユニットによれば、凝固物
の飛散が防止されるので、不快感が無く、また飛散した
凝固物を取り除く手間も要らない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態の脱臭フィルタユニットが
使用されるレーザーイメージャーの概略構成を示す斜視
図である。
【図2】本願発明の実施形態に係る脱臭フィルタユニッ
ト及び脱臭フィルタユニットを収容するハウジングを示
した斜視概略図である。
【図3】脱臭フィルタユニット7及びハウジング71の
断面概略図である。
【図4】フィルタガス流入口731について示した平面
概略図である。
【図5】図2及び図3に示すハウジング71のうち、理
解を容易にするため、アウターハウジング712を取り
除いた状態を示した図である。
【図6】脱臭フィルタユニット7を手で持って運搬する
状態を示した図である。
【符号の説明】
1 フィルム 2 露光部 3 現像部 4 フィルム収容部 5 フィルム排出部 6 搬送系 7 脱臭フィルタユニット 71 ハウジング 710 入り口 72 吸着材 73 ケーシング 731 フィルタガス流入口 733 フィルタガス流出口 74 取っ手 75 前面板 76 取っ手 77 絞り部 78 飛散防止カバー 781 カバーガス流入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H112 AA03 AA11 4D002 AA32 AB02 AB03 AC10 BA04 CA07 DA41 HA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光層を有する対象物を所定のパターン
    で露光した後に現像部で熱現像して潜像を可視化するフ
    ォトサーモグラフィックシステムにおいて、現像時に発
    生する有臭ガスを吸着するために用いられる脱臭フィル
    タユニットであって、 有臭ガスを吸着する吸着材と、吸着材を内部に収めたケ
    ーシングとよりなり、 ケーシングは、フォトサーモグラフィックシステムの現
    像部から送られる有臭ガスを含むガスを流入させるフィ
    ルタガス流入口と、吸着材を通過したガスを流出させる
    フィルタガス流出口を有し、 吸着材は、可燃物である活性炭より成るものであり、 ケーシングは、可燃物である紙より成るものであること
    を特徴とするフォトサーモグラフィックシステム用脱臭
    フィルタユニット。
  2. 【請求項2】 前記ケーシングには取っ手が設けられて
    おり、この取っ手も可燃物である紙より成るものである
    ことを特徴とする請求項1記載のフォトサーモグラフィ
    ックシステム用脱臭フィルタユニット。
  3. 【請求項3】 フォトサーモグラフィックシステムに設
    けられたハウジングに収容されるものであって、ハウジ
    ングに設けられた入り口の周縁に密着して入り口を塞ぐ
    密着部材を備えており、この密着部材も可燃物である紙
    より成るものであることを特徴とする請求項1又は2記
    載のフォトサーモグラフィックシステム用脱臭フィルタ
    ユニット。
  4. 【請求項4】 前記可燃物である紙は、段ボールである
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載のフォ
    トサーモグラフィックシステム用脱臭フィルタユニッ
    ト。
  5. 【請求項5】 感光層を有する対象物を所定のパターン
    で露光した後に現像部で現像して潜像を可視化するフォ
    トサーモグラフィックシステムにおいて、現像時に発生
    する有臭ガスを吸着するために用いられる脱臭フィルタ
    ユニットであって、 有臭ガスを吸着する吸着材と、吸着材を内部に収めたケ
    ーシングとよりなり、 ケーシングは、フォトサーモグラフィックシステムの現
    像部から送られる有臭ガスを含むガスを流入させるフィ
    ルタガス流入口と、吸着材を通過したガスを流出させる
    フィルタガス流出口を有し、 前記フィルタガス流入口付近又はフィルタガス流入口の
    手前側に設けられたプレフィルタに付着する凝固物の飛
    散を防止する飛散防止カバーが設けられており、 この飛散防止カバーは、前記フィルタガス流入口に向け
    てガスを流入させるカバーガス流入口を有し、このカバ
    ーガス流入口は、フォトサーモグラフィックシステム内
    での装着状態及び運搬時に、凝固物の付着箇所からカバ
    ーガス流入口に向かう方向が重力の作用する向き以外の
    向きとなるよう設けられていることを特徴とするフォト
    サーモグラフィックシステム用脱臭フィルタユニット。
  6. 【請求項6】 前記吸着材は可燃物である活性炭より成
    るものであり、前記ケーシング及び前記飛散防止カバー
    は可燃物である紙より成るものであることを特徴とする
    請求項5記載のフォトサーモグラフィックシステム用脱
    臭フィルタユニット。
  7. 【請求項7】 前記可燃物である紙は、段ボールである
    ことを特徴とする請求項6に記載のフォトサーモグラフ
    ィックシステム用脱臭フィルタユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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