JP2003190188A - 義歯アタッチメント - Google Patents

義歯アタッチメント

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JP2003190188A JP2001399265A JP2001399265A JP2003190188A JP 2003190188 A JP2003190188 A JP 2003190188A JP 2001399265 A JP2001399265 A JP 2001399265A JP 2001399265 A JP2001399265 A JP 2001399265A JP 2003190188 A JP2003190188 A JP 2003190188A
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一生 荒井
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靖博 竹内
Tsutomu Kamikura
▲つとむ▼ 神蔵
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定用支台とキーパとの接合力と密着性を向
上させることができる義歯アタッチメントを提供するこ
と。 【解決手段】 キーパ3は,被吸着面31を設けた本体
部30と,その裏面に立設されたネジ部33と,円錐状
のテーパ軸部35と,突出リング部37とを有する。突
出リング部37は,外周面372が傾斜形状を呈してい
ると共に,その先端部に当接部375が形成されてい
る。固定用支台10は,ネジ穴部13と,テーパ軸部3
5と略同じ傾斜角を有する円錐状のテーパ穴部15と,
開口端部の外周端に設けられた略平坦な受面部17とを
有する。ネジ部33とネジ穴部13とを螺合させてキー
パ3と固定用支台10とを接合した際には,テーパ軸部
35とテーパ穴部15とが密着すると共に,当接部37
5と受面部17とが当接して少なくとも突出リング部3
7が軸方向に弾性変形した状態になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,磁気吸引力によって義歯を固定
用支台のキーパに対して着脱自在に固定する義歯アタッ
チメントに関する。
【0002】
【従来技術】歯科治療においては,義歯の着脱が容易で
あるという観点から,磁気吸引力を利用する義歯アタッ
チメントが種々提案されている。例えば特開平9−22
4959号公報に開示された義歯アタッチメント9は,
図9に示すごとく,顎骨に埋設される固定用支台として
のインプラント91と,これに装着されるキーパ93
と,キーパ93の被吸着面930に磁気吸引力により吸
着する吸着面950を有する磁石構造体95とから構成
されている。
【0003】上記インプラント91とキーパ93との接
合は,キーパ93に設けたネジ部931をインプラント
91に設けたネジ穴部911に螺合させることによって
行われる。このとき,両者の当接部912,932によ
って,密着性を高め,インプラント91とキーパ93と
のすき間に異物が侵入して不潔になるのを防止してい
る。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記接合力の
維持は,上記ネジ穴部911とネジ部931における螺
合に頼るだけでは不安定であり,上記義歯アタッチメン
トの使用中に緩みが生じるおそれがある。また,その緩
みが生じれば,密着性も一気に低下して,清潔性を低下
させるおそれもある。そこで,従来より,インプラント
等の固定用支台とキーパとをネジ止め方法により固定す
る場合に,上記接合力と密着性をより安定的に維持する
ことができる義歯アタッチメントの開発が求められてい
た。
【0005】本発明はかかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので,固定用支台とキーパとの接合力と密着性を
向上させることができる義歯アタッチメントを提供しよ
うとするものである。
【0006】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,顎骨側に
配置する固定用支台と,該固定用支台に支持されるキー
パと,該キーパに設けた被吸着面に磁気吸引力により吸
着する吸着面を有する磁石構造体とからなる義歯アタッ
チメントにおいて,上記キーパは,上記被吸着面を設け
た本体部と,該本体部の上記被吸着面と反対側にある裏
面の中央から立設されたネジ部と,該ネジ部の基端に設
けられた円錐状のテーパ軸部と,上記裏面の外周部にお
いて上記テーパ軸部との間にリング状の溝を形成するよ
うに軸方向に突出した突出リング部とを有し,該突出リ
ング部は,少なくともその外周面が先端に行くほど縮径
する傾斜形状を呈していると共に,その先端部には略平
坦な当接部が形成されており,上記固定用支台は,上記
キーパの上記ネジ部を螺着させるネジ穴部と,該ネジ穴
部の開口側に連設され上記テーパ軸部と略同じ傾斜角を
有する円錐状のテーパ穴部と,開口端部の外周端に設け
られ上記キーパの上記当接部と当接するための略平坦な
受面部とを有しており,上記ネジ部と上記ネジ穴部とを
螺合させて上記キーパと上記固定用支台とを接合した際
には,上記テーパ軸部と上記テーパ穴部とが密着すると
共に,上記当接部と上記受面部とが当接して少なくとも
上記突出リング部が軸方向に弾性変形した状態になるよ
う構成されていることを特徴とする義歯アタッチメント
にある(請求項1)。
【0007】本発明の義歯アタッチメントは,上記のご
とく,上記キーパに上記テーパ軸部を設けると共に,上
記当接部を有する上記突出リング部を設けてある。一
方,上記固定用支台には,上記テーパ穴部と上記受面部
を設けてある。そして,キーパと固定用支台とを接合し
た際には,上記のごとく,上記テーパ軸部と上記テーパ
穴部とを密着させると共に,上記当接部と上記受面部と
が当接して少なくとも上記突出リング部が軸方向に弾性
変形した状態を得る。
【0008】これにより,上記キーパと固定用支台との
接合力は,上記テーパ軸部とテーパ穴部との摩擦力と,
上記当接部と受面部との摩擦力の両方によって得られ
る。そして,特にテーパ軸部とテーパ穴部による摩擦力
を得ることによって,従来と比べて格段に高い接合力,
即ち,ねじ緩み防止力を発揮することができる。
【0009】一方,この状態において,上記突出リング
部と上記受面部が当接することにより密着状態を得るこ
とができる。即ち,上記テーパ軸部とテーパ穴部との当
接と,上記当接部と受面部との当接の両方を,ねじ込み
時に同時に行うことができるような寸法精度を得ること
は,これまでの優れた加工技術を駆使しても非常に難し
い。これに対し,ねじ込み時に,上記突出リング部があ
る程度弾性変形することを前提としたならば,キーパ及
び固定用支台の加工精度を妥当な範囲に抑えることがで
き,かつ,上記のごとく2箇所を強く密着させた接合状
態を容易に得ることができるのである。
【0010】これにより,上記接合状態においては,上
記突出リング部が弾性変形状態にあるので,上記の加工
技術の困難性である,当接部と受面部との当接と,テー
パ穴部とテーパ軸部との当接の両方を,ねじ込み時に同
時に行うことができ,優れたねじ緩み防止力と,両者の
間への異物侵入を防止する清潔性の両立を図ることがで
きる。
【0011】したがって,本発明によれば,固定用支台
とキーパとの接合力と密着性を向上させることができる
義歯アタッチメントを得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明においては,少なくとも,
上記キーパの上記テーパ軸部と上記当接部,及び上記固
定用支台の上記テーパ穴部と上記受面部には,耐摩耗性
を高めるための表面処理が施されていることが好ましい
(請求項2)。この場合には,上記キーパと上記固定用
支台の当接部分の耐摩耗性向上により義歯アタッチメン
ト全体の耐久性を向上させることができる。
【0013】この場合の表面処理としては,通常耐摩耗
性を向上するために行われる種々の処理を行うことがで
き,例えば,TiN,ダイヤモンド,N,Cr,セラミ
ック等のコーティングや窒化処理,クロム処理などの表
面処理が挙げられる。また,同様の表面処理を上記キー
パの被吸着面及び磁石構造体の吸着面に施すことが好ま
しい。これにより着脱の際の耐摩耗性を向上させること
ができる。
【0014】また,上記固定用支台の上記開口端部に
は,上記受面部の内周側に,滑らかに軸方向に突出する
傾斜面を有していることが好ましい(請求項3)。この
場合には,上記固定用支台のテーパ穴部の内面側を,上
記突出リング部の内側の溝部に挿入した状態で配置する
形状を得ることができ,上記テーパ穴部の内面の寸法を
大きくしてテーパ穴部とテーパ軸部との摩擦力の向上を
図ることができる。
【0015】また,上記突出リング部の上記当接部は,
略水平状に形成された第1当接面と,その内周側におい
て水平状態から後退するよう傾斜した第2当接面とより
なることが好ましい(請求項4)。この場合には,上記
傾斜した第2当接面を上記固定用支台の受面部の内周側
に最初に当接させることによって,上記突出リング部に
対して径方向外方に向けた応力が与えられ,軸方向の弾
性変形に加えて径方向の弾性変形をも生じさせることが
できる。これにより,キーパと固定用支台との接合安定
性をさらに高めることができる。
【0016】また,上記固定用支台の上記受面部は,外
方に行くに連れて後退するよう傾斜していることが好ま
しい(請求項5)。この場合にも,上記受圧面に当接し
たキーパの当接部が径方向外方への応力を受け,上記突
出リング部の軸方向の弾性変形に加えて径方向の弾性変
形をも生じさせることができる。そしてこれにより,キ
ーパと固定用支台との接合安定性をさらに高めることが
できる。なお,この場合の傾斜した受面部と,上述した
第1当接面と第2当接面とを有する上記当接部を組み合
わせることもできる。
【0017】なお,上記キーパは,固定用支台の上部
(磁石構造体側)に固定され,磁石構造体とともに磁気
回路を形成し,義歯を固定用支台へ固定する部材であ
る。このキーパを形成する材料としては,従来より磁気
吸引力を利用する義歯アタッチメントのキーパとして使
用されている種々の歯科用の耐食性磁性材料を用いるこ
とができる。特に,飽和磁束密度1.3T以上,透磁率
3000以上の磁性材料を用いることが望ましく,この
ような特性を有する磁性材料には,鉄・クロム・モリブ
デン合金や,19Cr−2Mo−0.2Ti鋼,17C
r−2Mo−0.2Ti鋼等の軟磁性ステンレス鋼等が
ある。
【0018】また,上記磁石構造体は,キーパとともに
磁気回路を形成し,義歯を固定用支台へ固定する部材で
ある。この磁石構造体には,磁石体が含まれるが,この
磁石体は,特に限定されるものではなく,従来より磁気
吸引力を利用する義歯アタッチメントの磁石体として使
用されている種々の磁性体を用いることができる。特
に,高いエネルギー積をもつ磁性体を用いることが望ま
しく,具体的には,2388kJ/m3以上のエネルギ
ー積をもつ磁性体を用いることが実用的に望ましい。こ
のような磁性体としては,Nd−Fe−B系やSm−C
o系の希土類磁石等がある。
【0019】
【実施例】(実施例1)本発明の実施形態例にかかる義
歯アタッチメント1は,図1に示すごとく,顎骨側に配
置する固定用支台10と,該固定用支台10に支持され
るキーパ3と,該キーパ3に設けた被吸着面31に磁気
吸引力により吸着する吸着面51を有する磁石構造体5
とからなる義歯アタッチメントである。
【0020】上記キーパ3は,被吸着面31を設けた本
体部30と,該本体部30の被吸着面31と反対側にあ
る裏面の中央から立設されたネジ部33と,該ネジ部3
3の基端に設けられた円錐状のテーパ軸部35と,上記
裏面の外周部において上記テーパ軸部35との間にリン
グ状の溝を形成するように軸方向に突出した突出リング
部37とを有する。突出リング部37は,少なくともそ
の外周面372が先端に行くほど縮径する傾斜形状を呈
していると共に,その先端部には略平坦な当接部375
が形成されている。
【0021】上記固定用支台10は,上記キーパ3の上
記ネジ部33を螺着させるネジ穴部13と,該ネジ穴部
13の開口側に連設され上記テーパ軸部35と同じ傾斜
角を有する円錐状のテーパ穴部15と,開口端部の外周
端に設けられ上記キーパの上記当接部375と当接する
ための略平坦な受面部17とを有している。
【0022】そして,上記ネジ部33と上記ネジ穴部1
3とを螺合させて上記キーパ3と上記固定用支台10と
を接合した際には,上記テーパ軸部35と上記テーパ穴
部15とが密着すると共に,上記当接部375と上記受
面部17とが当接して少なくとも上記突出リング部37
が軸方向に弾性変形した状態になるよう構成されてい
る。以下,これをさらに詳説する。
【0023】上記固定用支台10は,図1に示すごと
く,いわゆるインプラントであって,側面にねじ山を有
し(図示略)その上端に上記ネジ穴部13とテーパ穴部
15とを設けて開口させている。また本例では,固定用
支台10の上記開口端部には,受面部17の内周側に,
滑らかに軸方向に突出する傾斜面16を設けた。また本
例では,上記テーパ穴部15の軸方向に対する傾斜角α
1を8°に設定した。また,開口端部における受面部1
7は略水平状に設けた。また,本例の固定用支台10
は,Tiにより構成した。
【0024】上記キーパ3は,同図に示すごとく,本体
部30の被吸着面31を水平状に形成した。また,図
1,図5に示すごとく,本体部の外周面4箇所には,キ
ーパ3をねじ込む際の工具(図示略)を係合させるため
の平坦切り欠き部318が設けられている。また,本体
部30の裏面には,テーパ軸部35とネジ部33とを連
ね,テーパ軸部35との間に丸底の溝部36が形成され
るように上記突出リング部37が配設されている。
【0025】また,本例では,突出リング部37の内周
面371が軸方向に対する角度γが40°傾斜し,外周
面372が軸方向に対して40°傾斜するように設け
た。そして,上記突出リング部37の内周面371と外
周面372とに挟まれる先端部分に,平坦な当接部37
5を設けた。本例では略水平状に配設した。。
【0026】また,上記キーパ3の材質としては,19
Cr−2Mo−0.2Tiを用いた。そして本例では,
キーパ3の上記テーパ軸部35と上記当接部375の内
面(内周面371),及び被吸着面31には,耐摩耗性
を高めるための表面処理を施した。具体的には,イオン
プレーティングにより,厚み約2μmのTiNよりなる
被膜を形成した。
【0027】上記磁石構造体5は,図1に示すごとく,
歯丈方向に互いに背向する両面がN極及びS極となる磁
石体55と,該磁石体55を収納する凹部59を有する
第1ヨーク52と,該第1ヨーク52の開口部に配設さ
れ上記磁石体55をシールし上記キーパ3に対面する第
2ヨーク53と,上記第1ヨーク52と第2ヨーク53
との境界に位置する非磁性部54とを有する。また,該
磁石構造体5は,上記第1ヨーク52,第2ヨーク5
3,および非磁性部54によって形成される吸着面51
が,上記キーパ3の被吸着面31と型対称な水平面形状
を有している。
【0028】また,上記磁石構造体5の吸着面51に
は,耐摩耗性を高めるため,TiN膜による表面処理が
なされている。また,磁石構造体5はNd系希土類磁石
を用いた。第1ヨーク52,第2ヨーク53には19C
r−2Mo−0.2Ti磁性ステンレス鋼を用いた。
【0029】次に,上記構造を有する義歯アタッチメン
ト1を使用する際には,まず,上記固定用支台10を顎
骨(図示略)に埋設する。次に,固定用支台10に対し
て上記キーパ3を螺合させる。このとき,本例では,次
のような作用が得られる寸法関係となるように,上記キ
ーパ3と固定用支台10とを加工してある。
【0030】即ち,図2に示すごとく,キーパ3のネジ
部33と固定用支台10ネジ穴13とをあわせてキーパ
3をねじ込んでいくことにより,キーパ3のテーパ軸部
35と当接部375とが,それぞれ固定用支台10のテ
ーパ穴部15と受面部17に近づいていく。
【0031】そして,図3に示すごとく,テーパ軸部3
5とテーパ穴部15との間にある程度の締め込み余裕が
ある状態で,当接部375が受面部17に当接する。な
お,このとき,テーパ軸部35とテーパ穴部15とが接
触していても締め込み余裕があればよく,必ずしも非接
触状態が維持される必要はない。
【0032】次いで,図4に示すごとく,キーパ3のね
じ込みが進むことにより,当接部375に対して,上記
受面部17から主に軸方向の応力が徐々に付与されてい
き,テーパ軸部35とテーパ穴部15とが強固に螺着し
た状態では,上記突出リング部37が少なくとも軸方向
に弾性変形した状態が得られる。
【0033】このように,本例の義歯アタッチメント1
は,キーパ3と固定用支台10とを接合した際には,上
記のごとく,上記テーパ軸部35と上記テーパ穴部15
とを密着させると共に,上記当接部375と上記受面部
17とが当接して少なくとも上記突出リング部37が軸
方向に弾性変形した状態が得られる。
【0034】これにより,キーパ3と固定用支台10と
の接合力は,テーパ軸部35とテーパ穴部15との摩擦
力と,上記当接部375と受面部17との摩擦力の両方
によって得られる。そして,特にテーパ軸部35とテー
パ穴部15による摩擦力を得ることによって,従来と比
べて格段に高い接合力,即ち,ねじ緩み防止力を発揮す
ることができる。
【0035】これにより,上記接合状態においては,上
記突出リング部37が弾性変形状態にあるので,上記の
加工技術の困難性である,当接部375と受面部17と
の当接と,テーパ穴部15とテーパ軸部35との当接の
両方を,ねじ込み時に同時に行うことができ,優れたね
じ緩み防止力と,両者の間への異物侵入を防止する清潔
性の両立を図ることができる。
【0036】(実施例2)本例は,図6に示すごとく,
実施例1と若干構成が異なるキーパ3,磁石構造体5を
用いた例である。具体的には,キーパ3は,同図に示す
ごとく,その被吸着面31を曲率半径8mmの凸状球面
形状に形成した。一方,磁石構造体5の吸着面51は,
キーパ3の被吸着面31と型対称な凹状球面形状に形成
した。その他の構造はほぼ実施例1の義歯アタッチメン
ト1と同様とし,キーパにおけるテーパ軸部35と当接
部375,および固定用支台10におけるテーパ穴部1
5と受面部17などの形状,寸法も実施例1と同様とし
た。
【0037】本例の場合にも,実施例1と同様に,キー
パ3と固定用支台10とを接合した際には,上記テーパ
軸部35と上記テーパ穴部15とが密着すると共に,上
記当接部375と上記受面部17とが当接して少なくと
も上記突出リング部37が軸方向に弾性変形した状態が
得られる。そのため,非常に優れた接合力と密着性を得
ることができる。
【0038】(実施例3)本例は,図7に示すごとく,
実施例1におけるキーパ3の当接部375の形状を変更
した例である。即ち,本例の突出リング部37の当接部
375は,略水平状に形成された第1当接面376と,
その内周側において水平状態から後退するよう傾斜した
第2当接面377とより構成した。
【0039】この場合には,上記傾斜した第2当接面3
77を上記固定用支台10の受面部17の内周側の傾斜
面16に最初に当接させることによって,上記突出リン
グ部37に対して径方向外方に向けた応力が与えられ,
軸方向の弾性変形に加えて径方向の弾性変形をも生じさ
せることができる。これにより,キーパ3と固定用支台
10との接合安定性をさらに高めることができる。その
他は実施例1と同様の作用効果が得られる。
【0040】(実施例4)本例は,図8に示すごとく,
実施例1における固定用支台10の受面部17の形状を
変更した例である。即ち,本例の固定用支台10の受面
部17は,外方に行くに連れて後退するよう傾斜させ
た。具体的な傾斜角度βは水平方向に対して約30°と
した。
【0041】この場合には,上記受圧面17に当接した
キーパ3の当接部375が径方向外方への応力を受け,
上記突出リング部の17軸方向の弾性変形に加えて径方
向の弾性変形をも生じさせることができる。そしてこれ
により,キーパ3と固定用支台10との接合安定性をさ
らに高めることができる。なお,この場合の傾斜した受
面部17と,上述した実施例3の第1当接面376と第
2当接面377とを有する当接部を組み合わせることも
できる。その他は実施例1と同様の作用効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1における,義歯アタッチメントの構成
を示す説明図。
【図2】実施例1における,キーパと固定用支台との接
合作業の初期段階を示す説明図。
【図3】実施例1における,キーパと固定用支台との接
合時に当接部が受面部に接触した瞬間を示す説明図。
【図4】実施例1における,キーパと固定用支台との接
合が完了した状態を示す説明図。
【図5】実施例1における,キーパの平面図。
【図6】実施例2における,義歯アタッチメントの構成
を示す説明図。
【図7】実施例3における,キーパの当接部の形状を示
す説明図。
【図8】実施例4における,固定用支台の受面部の形状
を示す説明図。
【図9】従来例における,義歯アタッチメントの構成を
示す説明図。
【符号の説明】
1...義歯アタッチメント, 10...固定用支台, 13...ネジ穴部, 15...テーパ穴部, 17...受面部, 3...キーパ, 30...本体部, 31...被吸着面, 33...ネジ部, 35...テーパ軸部, 37...突出リング部, 375...当接部, 5...磁石構造体, 51...吸着面,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 一生 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内 (72)発明者 竹内 靖博 愛知県東海市荒尾町ワノ割1番地 愛知製 鋼株式会社内 (72)発明者 神蔵 ▲つとむ▼ 東京都町田市大蔵町56番地

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顎骨側に配置する固定用支台と,該固定
    用支台に支持されるキーパと,該キーパに設けた被吸着
    面に磁気吸引力により吸着する吸着面を有する磁石構造
    体とからなる義歯アタッチメントにおいて,上記キーパ
    は,上記被吸着面を設けた本体部と,該本体部の上記被
    吸着面と反対側にある裏面の中央から立設されたネジ部
    と,該ネジ部の基端に設けられた円錐状のテーパ軸部
    と,上記裏面の外周部において上記テーパ軸部との間に
    リング状の溝を形成するように軸方向に突出した突出リ
    ング部とを有し,該突出リング部は,少なくともその外
    周面が先端に行くほど縮径する傾斜形状を呈していると
    共に,その先端部には略平坦な当接部が形成されてお
    り,上記固定用支台は,上記キーパの上記ネジ部を螺着
    させるネジ穴部と,該ネジ穴部の開口側に連設され上記
    テーパ軸部と略同じ傾斜角を有する円錐状のテーパ穴部
    と,開口端部の外周端に設けられ上記キーパの上記当接
    部と当接するための略平坦な受面部とを有しており,上
    記ネジ部と上記ネジ穴部とを螺合させて上記キーパと上
    記固定用支台とを接合した際には,上記テーパ軸部と上
    記テーパ穴部とが密着すると共に,上記当接部と上記受
    面部とが当接して少なくとも上記突出リング部が軸方向
    に弾性変形した状態になるよう構成されていることを特
    徴とする義歯アタッチメント。
  2. 【請求項2】 請求項1において,少なくとも,上記キ
    ーパの上記テーパ軸部と上記当接部,及び上記固定用支
    台の上記テーパ穴部と上記受面部には,耐摩耗性を高め
    るための表面処理が施されていることを特徴とする義歯
    アタッチメント。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記固定用支
    台の上記開口端部には,上記受面部の内周側に,滑らか
    に軸方向に突出する傾斜面を有していることを特徴とす
    る義歯アタッチメント。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項において,
    上記突出リング部の上記当接部は,略水平状に形成され
    た第1当接面と,その内周側において水平状態から後退
    するよう傾斜した第2当接面とよりなることを特徴とす
    る義歯アタッチメント。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において,
    上記固定用支台の上記受面部は,外方に行くに連れて後
    退するよう傾斜していることを特徴とする義歯アタッチ
    メント。
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