JPH04256746A - 歯科医術用モールド部品製造用素材およびその保持装置 - Google Patents

歯科医術用モールド部品製造用素材およびその保持装置

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JPH04256746A
JPH04256746A JP3261982A JP26198291A JPH04256746A JP H04256746 A JPH04256746 A JP H04256746A JP 3261982 A JP3261982 A JP 3261982A JP 26198291 A JP26198291 A JP 26198291A JP H04256746 A JPH04256746 A JP H04256746A
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    • A61C13/0003—Making bridge-work, inlays, implants or the like
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は請求項１に記載の歯科医
術用モールド部品製造用素材および同素材の保持装置に
関するものである。
【０００２】歯科医術においては、この種の素材はオン
レー（上張り）、インレー（虫歯の穴埋め）、歯冠等の
製作に使用される。これら当該部品は被治療歯から取っ
た型を用いて、光学的方法またはその他の方法による歯
の計測結果を基に、数値制御を行いながら切削または同
様の加工技術によって素材から切出して製作される。
【０００３】この種の加工にあっては許容誤差範囲が狭
いために、素材をその保持装置に非常に正確、かつ確実
に保持することが必要となる。検査のために保持装置か
ら被加工素材を取り外し、更に加工を行なうために保持
装置に再固定する際には、正確に初期の取り付け位置を
再現することが出来なければならない。
【０００４】
【従来の技術】この種の一般的な素材は、欧州特許公報
ＥＰ−Ａ−０１６０７９７にも開示されているように公
知である。この素材では、素材本体（被加工部）が支持
部上に固定され、この支持部に関して、素材本体から離
れて対向する側に本質的に円筒形状の素材固定部が設け
られている。しかしながら、この素材の一つの難点は、
そうした円筒形状の固定部を保持装置にしっかりと固定
し、同時に完全に遊びを無くすことが困難であという点
にある。何故ならば、固定部受入開口部に対し、固定部
をその軸線方向に沿って位置決めに必要な限界停止点ま
で真っすぐに挿入し、同様に真っすぐに抜き取ることが
出来るためには、固定部受入開口部は必然的に固定部よ
り僅かに大きい直径を備えていなければならないからで
ある。保持装置が素材と接触する部分に弾性を持たせる
設計をすれば、原理的には遊びの無い固定が可能となろ
うが、高い精度の加工条件を勘案するとき、そうした弾
性設計は考え難い。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は上記の点を改良することにある。特許請求の範囲に記
載の本発明の特徴事項にも見られる通り、本発明は簡単
な保持装置によって完全に遊びなく保持することが出来
る歯科医術用モールド部品製造用素材を提供し、さらに
はそれに対応する保持装置をも提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この課題は、素材の固定
部をその限界停止点まで挿入することによって、挿入方
向における素材の位置決めがなされ、同時に他の自由度
についても正確に、かつ完全に遊びなく素材をその位置
に固定するようにした本発明の歯科医術用モールド部品
製造用素材と、その保持装置によって解決される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示す添付図面を参
照して本発明を詳述する。
【０００８】添付複数の図に示す素材１はそれぞれ素材
本体２（被加工部）と、支持部３を備え、この素材本体
２は陶材からなることが好ましく、支持部３は金属、特
にアルミニュウムによって一体に形成されていることが
好ましい。支持部３は固定部と基部４とから成り、この
基部４には素材本体２が接着剤によって固定される。
【０００９】本発明によれば、前記固定部は基部４に向
かって広がり、素材本体２を横切る支持軸５に関して本
質的に回転対称である円錐状のピン６として形成されて
いる。固定部は保持部材と係合する円形状の係合溝７を
備えている。この係合溝は例えば図１、または図２ある
いは図３に示すように形成することが出来る。
【００１０】基部４は前記ピンと同軸の小さな円盤とし
て形成される。この円盤には支持軸５と平行で、かつ素
材１の回転に抗する固定部材と係合するための係合孔８
が偏心して設けられている。
【００１１】一般に素材本体２はほぼ円筒状に形成され
（その他の形として、角柱状のものでも良いことは勿論
である）、その高さはその径よりも大きくなっている。 モールド部品の加工形状および位置によっては、その軸
を支持軸５にほぼ一致するように（図２）支持部３上に
固定するか、あるいは支持軸５に直角に（図３）支持部
３上に固定するほうが有利である。
【００１２】加工のために素材１を固定保持する保持装
置９は、その開口部の軸に関して回転対称である受入開
口部１０を備え、その軸は支持軸５と一致している。こ
の受入開口部はピン６の外表面と正確に相似の内に向か
って先細りの円錐状に形成されている。ボール１１は受
入開口部１０に設けられた横孔に載置される。このボー
ルは保持部材として係合溝７に係合し、その下方円錐端
面にかける圧力によって受入開口部１０内にピン６を確
実に保持する。ピン６の挿入・引抜の際、ボールは、受
入開口部１０を囲みボール１１が開口から離れて対向す
るようにボールの外側に作用する弾性材からなるスプリ
ング１２に抗して押し戻される。ピン６を挿入するため
には、それをただ受入開口部に押し込むようにすれば良
い。これによって、ピン６の円錐表面の下方部はボール
１１を横孔に押し込むことになる。ピン６がその限界停
止点に到達する、即ちピンの円錐周面が受入開口部の円
錐周面に嵌合すると、ボール１１はリング１２の作用を
受けて図１に示す位置を取るようになる。即ち係合溝７
内に突出し、ピン６を確実に保持し、一方係合溝７の上
方に傾斜した下方端面を押圧する。素材１を取り外すに
は、単に十分な力でそれを引き抜けば良い。そうすれば
、係合溝７の前記下方端面がボール１１を外側に押し返
すようになる。従って、何ら開閉のためのロック機構を
必要としない。
【００１３】回転に対して素材１を固定するために、受
入開口部の側縁部に固定ピン１３が設けられている。こ
のピンは先細りの形状を有し、支持部３の基部４に設け
た孔８と係合する。この固定ピン１３は孔８に突き出る
部分の下方部が孔よりも僅かに大きい径を有し、少なく
とも固定ピン１３と開口の軸を結ぶ線を横切るようにす
るため、基部４は孔８の領域に於いて素材１の固定時に
僅かな変形を受ける。この様にすることによって、方位
角方向の遊びは完全に避けられ、素材の取り外しおよび
再固定に際しても、この点に関する素材の位置は正確に
再現される。固定ピン１３は支持部３より高硬度の材料
、例えば鋼からなっていることが好ましいことは勿論で
ある。
【００１４】受入開口部１０の底部には作用棒を使って
外部から開口軸方向に変位させることの出来るイジェク
タ１４が設けられ、保持装置９から素材１を取り外すの
に使用される。
【００１５】素材１の受入開口部１０と固定ピン１３は
クランプ１５に設けられる。このクランプ１５は、開口
軸に直交するクランプ支持部１６の平らな表面上に載置
され、締付け固定機構を解いた場合には、その表面上で
移動が可能である。締付け固定機構は、内に向かって突
き出た押さえフランジ１８とクランプ１５を囲むフラン
ジとを係合させ、クランプ１５を押圧するクランプ支持
部１６に螺合するナット１７によって構成される。
【００１６】
【発明の効果】本発明の利点は、素材の位置決めが極め
て正確に行なわれ、かつその再現性も良い経済的な歯科
医術用モールド部品製造用素材が得られ、中でもその保
持装置が経済的に構成されている点にある。更に、保持
装置はロック機構を開閉することなく極めて簡単な方法
で素材の挿抜を可能にするように設計されている。また
、本発明による歯科医術用モールド部品製造用素材およ
びその保持装置は模型を使用した倣い加工によって歯科
医術用モールド部品を製造するのに特に適している。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による保持装置およびそれに保持された
本発明の素材の断面図。
【図２】本発明による素材の一例を示す斜視図。
【図３】本発明による素材の他の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
１…素材 ２…素材本体 ３…支持部 ４…基部 ５…支持軸 ６…円錐状ピン ７…係合溝 ８…孔 ９…保持装置 １０…受入開口部 １１…ボール １２…弾性リング １３…固定ピン １４…イジェクタ １５…クランプ １６…クランプ支持部 １７…ナット １８…保持フランジ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】　　歯の修復材から成る素材本体（２）と
    、この素材本体（２）が固着され、かつ素材本体から離
    れて対向する側で素材（１）を保持装置（９）に固定す
    るための固定部を備えた支持部（３）とを有する歯科医
    術用モールド部品製造用素材であって、前記固定部は前
    記素材本体（２）を横切る支持軸（５）に関して本質的
    に回転対称である少なくとも一個の円錐状部分を有し、
    この円錐状部分は保持装置（９）の受入開口部（１０）
    の少なくとも一部と接するために素材本体方向に広がっ
    ている歯科医術用モールド部品製造用素材。
  2. 【請求項２】　　請求項１に記載の歯科医術用モールド
    部品製造用素材であって、前記固定部は保持部材に対し
    少なくとも一個の作用面を備え、この作用面は素材本体
    （２）に関し少なくとも傾斜している歯科医術用モール
    ド部品製造用素材。
  3. 【請求項３】　　請求項２に記載の歯科医術用モールド
    部品製造用素材であって、前記固定部は支持軸（５）に
    関して回転対称である本質的に円錐状のピン（６）とし
    て形成され、作用面は係合溝（７）の円錐状端面として
    形成されている歯科医術用モールド部品製造用素材。
  4. 【請求項４】　　請求項１乃至３に記載の歯科医術用モ
    ールド部品製造用素材であって、支持部（３）は支持軸
    を本質的に横切って延在する基部（４）を有し、この基
    部には素材本体（２）が固着され、かつ素材（１）の回
    転に抗する固定部材と係合するための凹部が設けられて
    いる歯科医術用モールド部品製造用素材。
  5. 【請求項５】　　請求項４に記載の歯科医術用モールド
    部品製造用素材であって、前記凹部は支持軸（５）にほ
    ぼ平行な孔（８）として形成されている歯科医術用モー
    ルド部品製造用素材。
  6. 【請求項６】　　請求項１乃至５いずれか一つに記載の
    歯科医術用モールド部品製造用素材であって、素材本体
    （２）の主延長方向は支持軸（５）の方向に一致してい
    る歯科医術用モールド部品製造用素材。
  7. 【請求項７】　　請求項１乃至５いずれか一つにに記載
    の歯科医術用モールド部品製造用素材であって、素材本
    体（２）の主延長方向と支持軸（５）が直交している歯
    科医術用モールド部品製造用素材。
  8. 【請求項８】　　請求項１乃至７のいずれか一つにに記
    載の素材（１）を固定するための保持装置（９）であっ
    て、この保持装置は受入開口部（１０）を有し、この受
    入開口部は開口の内に向かって先細りとなる開口軸に関
    して本質的に回転対称である少なくとも一個の円錐状部
    分を備えている保持装置。
  9. 【請求項９】　　請求項８に記載の保持装置（９）であ
    って、この保持装置は受入開口部（１０）内に横方向に
    突出し、バネ力に抗して押し戻すことが可能な保持部材
    を有している保持装置。
  10. 【請求項１０】　　請求項９に記載の保持装置（９）で
    あって、前記保持部材はボール（１１）として形成され
    、この保持装置にはバネ力を作り出すための弾性材から
    成るリング（１２）が設けられ、このリングは受入開口
    部（１０）を囲み、かつボール（１１）が受入開口部（
    １０）に対し離れて対向するようにボール（１１）に作
    用する保持装置。
  11. 【請求項１１】　　請求項８乃至１０のいずれか一つに
    記載の保持装置（９）であって、この保持装置は、受入
    開口部（１０）の端部を越えて、本質的に開口軸に平行
    に突出している固定ピン（１３）として形成された固定
    部材を備えている保持装置。
  12. 【請求項１２】　　請求項１１に記載の保持装置（９）
    であって、固定ピン（１３）は固定ピンと開口軸を結ぶ
    線を少なくとも越えて先細りになる端部を有している保
    持装置。
  13. 【請求項１３】　　請求項８乃至１２のいずれか一つに
    記載の保持装置（９）であって、素材（１）を取り外す
    目的で、受入開口部（１０）の底部にイジェクタ（１４
    ）が設けられ、このイジェクタは外部からの操作が可能
    であり、かつ開口軸の方向に変位可能とした保持装置。
  14. 【請求項１４】　　請求項８乃至１３のいずれか一つに
    記載の保持装置（９）であって、この保持装置は素材（
    １）を固定するクランプ（１５）を備え、このクランプ
    はクランプ支持部（１６）への締付け固定機構を解いた
    後は開口軸に直交する平面内で変位可能である保持装置
    。
  15. 【請求項１５】　　請求項１４に記載の保持装置（９）
    であって、この保持装置はクランプ（１５）を締付け固
    定するためにクランプ支持部（１６）と螺合しするナッ
    ト（１７）を備え、このナット（１７）は内向きに突出
    した保持フランジ（１８）によってクランプ（１５）を
    囲み、かつこのクランプをクランプ支持部（１６）に押
    圧する保持装置。
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