JP2003189510A - 電磁コイル - Google Patents

電磁コイル

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JP2003189510A
JP2003189510A JP2001379416A JP2001379416A JP2003189510A JP 2003189510 A JP2003189510 A JP 2003189510A JP 2001379416 A JP2001379416 A JP 2001379416A JP 2001379416 A JP2001379416 A JP 2001379416A JP 2003189510 A JP2003189510 A JP 2003189510A
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JP
Japan
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coil
rotating body
yoke
electromagnetic
electromagnetic coil
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Application number
JP2001379416A
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English (en)
Inventor
Katsunari Yoshida
克成 吉田
Shigeaki Yamamuro
重明 山室
Yoshiyuki Kobayashi
喜幸 小林
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルヨークの端部に現れる磁界を不安定に
することなく、部品点数の削減を図る。 【解決手段】 略円板状の単一のコイルヨーク40に、
異径の複数のコイル巻線33a,33bを離間させて配
置し、コイルヨーク40の外表面のうちの、隣接するコ
イル巻線33a,33bの間に位置される部位に磁束案
内用の切欠き部41を形成する。コイルヨーク40内を
流れる隣接するコイル巻線33a,33bの発生磁束
は、コイルヨーク40の外表面付近で磁束案内用の切欠
き部41によって整流され、相互に交錯し難い状態に維
持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回動操作力を付与
するためのアクチュエータ等として用いられる電磁コイ
ルに関し、とりわけ、磁界発生用の複数のコイル巻線を
備えた電磁コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のコイル巻線を備えたPM型
ステップモータとして、例えば、特開平7-39130
号公報に記載されるようなものが案出されている。
【0003】このステップモータは、内向きの複数の極
歯を有する環状平板状の外側極歯ヨークと、外向きの複
数の極歯を有する環状平板状の内側極歯ヨークの間に、
外向き極歯と内向き極歯を複数有する中間極歯ヨークを
配置した極歯ヨークアッセンブリ(ステータブロック)
を備え、この極歯ヨークアッセンブリの各歯群に一対の
電磁コイルによって適宜磁界を生じさせることにより、
極歯ヨークアッセンブリに対向して配置された永久磁石
ブロックを回転させるようになっている。具体的には、
外側極歯ヨークと中間極歯ヨーク、中間極歯ヨークと内
側極歯ヨークの各対向する側の極歯が夫々対を成し、こ
れらの極歯対に生じる磁極を両電磁コイルの通電制御に
よって適宜変え、それによって永久磁石ブロックに作用
する磁気的吸引反発力を円周方向に沿って変化させるよ
うになっている。尚、各電磁コイルはボビンに巻回され
たコイル巻線が夫々コイルヨーク内に配置された構成と
され、夫々が個別にモータケース内に固定設置されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このステッ
プモータに用いられている一対の電磁コイルは夫々個別
にコイルヨークを備え、その各コイルヨークに夫々コイ
ル巻線が付設されている。このため、これらの電磁コイ
ルはステップモータに適用する場合に部品点数がどうし
ても多くなり、部品の管理や組付が煩雑にならざるを得
ない。
【0005】この場合、両電磁コイルのコイルヨークを
共用することも考えられるが、一つのコイルヨークに複
数のコイル巻線を単純に付設すると、隣接するコイル巻
線の発生磁束がコイルヨーク上で交錯し、コイルヨーク
の端部に現れる磁界が不安定になるという別の不具合を
招く。
【0006】そこで本発明は、コイルヨークの端部に現
れる磁界を不安定にすることなく、部品点数の削減を図
ることのできる電磁コイルを提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、本発明は、コイルヨークに付設され
たコイル巻線に電流を流すことによって電磁力を発生す
る電磁コイルにおいて、全体が略円板状または略円筒状
に形成された単一のコイルヨークに、複数のコイル巻線
を離間させて配置し、前記コイルヨークの外表面のうち
の、隣接するコイル巻線の間に位置される部位に磁束案
内用の切欠き部を形成した。この発明の場合、コイルヨ
ーク内を流れる隣接するコイル巻線の発生磁束は、コイ
ルヨークの外表面付近で磁束案内用の切欠き部によって
整流され、相互に交錯し難い状態に維持される。
【0008】前記コイルヨークの切欠き部は、その底部
からコイルヨークの一般部外表面に向かって幅が広くな
るように形成することが好ましく、このようにした場合
には、切欠き部による磁束の整流はより円滑に行われる
こととなる。
【0009】また、コイルヨークの角部には面取りを設
けることが望ましく、こうすることにより、コイルヨー
ク内における磁束の流れがさらに円滑なものとなる。
【0010】また、本発明は、内燃機関のクランクシャ
フトによって回転駆動する駆動回転体と、カムシャフト
若しくは同シャフトに結合された別体部材から成り、前
記駆動回転体から動力を伝達される従動回転体と、前記
駆動回転体と従動回転体のいずれか一方に設けられた径
方向ガイドと、前記駆動回転体と従動回転体に対して相
対回転可能に設けられ、前記径方向ガイドに対峙する側
の面に渦巻き状ガイドを有する中間回転体と、前記径方
向ガイドと渦巻き状ガイドに変位可能に案内係合される
可動案内部と、前記駆動回転体と従動回転体のいずれか
他方のものの回転中心から離間した部位と前記可動案内
部とを揺動可能に連結するリンクと、を備えた内燃機関
のバルブタイミング制御装置に用いられ、複数のコイル
巻線に適宜通電することによって、前記中間回転体に駆
動回転体及び従動回転体に対する相対的な回動操作力を
付与する電磁コイルに適用する場合に好適である。即
ち、本発明の電磁コイルは、コイルヨークの端部に現れ
る磁界を不安定にすることなく、複数のコイル巻線で単
一のコイルヨークを共用することができるため、バルブ
タイミング制御装置の安定・確実な作動を保証しつつ、
製造コストの削減を図ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】この実施形態は本発明にかかる電磁コイル
32を内燃機関のバルブタイミング制御装置のアクチュ
エータ部分(操作力付与手段4)に用いたものである。
このバルブタイミング制御装置は、図1に示すように内
燃機関のシリンダヘッド(図示せず)に回転自在に支持
されたカムシャフト1と、このカムシャフト1の前端部
に必要に応じて相対回動できるように組み付けられ、チ
ェーン(図示せず)を介してクランクシャフト(図示せ
ず)に連繋されるタイミングスプロケット2を外周に有
する駆動プレート3(駆動回転体)と、この駆動プレー
ト3とカムシャフト1の前方側(図1中左側)に配置さ
れて、両者3,1の組付角を回動操作する組付角操作機
構5と、この組付角操作機構5のさらに前方側に配置さ
れて、同機構5を駆動操作する操作力付与手段4と、内
燃機関の図外のシリンダヘッドとロッカカバーの前面に
跨って取り付けられて組付角操作機構5と操作力付与手
段4の前面と周域を覆うVTCカバー12と、を備えて
いる。
【0013】駆動プレート3は、挿通孔6を備えた円板
状に形成され、カムシャフト1の前端部に一体に結合さ
れたレバー軸10(従動回転体)が挿通孔6部分に回転
可能に組み付けられている。そして、駆動プレート3の
前面(カムシャフト1と逆側の面)には、図2に示すよ
うに、3つの径方向溝8(径方向ガイド)が同プレート
3の半径方向に沿うように形成されている。
【0014】また、レバー軸10は、図1に示すよう
に、その外周面に放射状に突出する三つのレバー9が一
体に形成され、軸心部を貫通するボルト13によってカ
ムシャフト1に結合されている。レバー軸10の各レバ
ー9には、リンク14の基端がピン15によって枢支連
結され、各リンク14の先端には前記各径方向溝8に摺
動自在に係合する円柱状のボス17が一体に形成されて
いる。
【0015】各ボス17は、対応する径方向溝8に係合
した状態において、リンク14とレバー9の枢支部を介
してレバー軸10に連結されているため、リンク14の
先端部が外力を受けて径方向溝8に沿って変位すると、
駆動プレート3とレバー軸10はリンク14の作用でも
ってボス17の変位に応じた方向及び角度だけ相対回動
する。
【0016】また、各リンク14の先端部にはリンク本
体部の前面側からボス17部分に向けて保持穴18が設
けられ、この保持穴18に、球19と略円柱状のリテー
ナ20と、このリテーナ20を前方側に付勢するための
コイルばね21とが収容されている。尚、リンク14の
先端のボス17と球19は可動案内部を構成している。
【0017】一方、レバー軸10のレバー9の突設位置
よりも前方側には、略円板状の中間回転体23が回転可
能に支持されている。この中間回転体23の後部側の面
には断面半円状の渦巻き溝24(渦巻き状ガイド)が形
成され、この渦巻き溝24に、各リンク14の先端に保
持された球19が転動自在に係合されている。渦巻き溝
24の渦巻きは、図2及び図13,14に示すように機
関回転方向Rに沿って次第に縮径するように形成されて
いる。したがって、各リンク14の球19が渦巻き溝2
4に係合した状態で中間回転体23が駆動プレート3に
対して遅れ方向(減速方向)に相対回転すると、リンク
14の先端部は渦巻き溝24の渦巻き形状に沿って半径
方向内側に移動し、逆に、中間回転体23が進み方向
(増速方向)に相対回転すると、半径方向外側に移動す
る。
【0018】組付角操作機構5は、以上説明した駆動プ
レート3の径方向溝8、ボス17、球19、リンク1
4、レバー9、中間回転体23の渦巻き溝24等によっ
て構成されている。この組付角操作機構5は、操作力付
与手段4から中間回転体23にカムシャフト1に対する
相対的な回動操作力が入力されると、その操作力が渦巻
き溝24と球19の係合部を通してリンク14の先端を
径方向に変位させ、このときリンク14とレバー9の作
用でもって駆動プレート3とカムシャフト1に相対的な
回動力を伝達する。
【0019】一方、操作力付与手段4は、前記中間回転
体23の前面側(駆動プレート3と逆面側)に接合され
た永久磁石ブロック29と、レバー軸10に一体に結合
されたヨークブロック30と、VTCカバー12内に取
り付けられた本発明にかかる電磁コイル32と、を備え
て成り、このうちの電磁コイル32は、後述する一対の
コイル巻線33a,33bを有し、その各端末が励磁回
路やパルス分配回路等を含む駆動回路(図示せず)に接
続されている。この駆動回路は図示しないコントローラ
によって制御されるが、そのコントローラは、クランク
角、カム角、機関回転数、機関負荷等の各種の入力信号
を受け、随時機関の運転状態に応じた制御信号を駆動回
路に出力する。
【0020】永久磁石ブロック29は、図3に示すよう
に、ヨークブロック30に対向する側の面に、放射方向
に延出する磁極(N極,S極)が、異磁極が円周方向に
沿って交互になるように複数着磁されている。尚、図3
中永久磁石ブロック29の磁極にはN,Sの記号を記し
てある。
【0021】また、ヨークブロック30は、図4〜図1
0に示すように、径方向内側に延出する複数の極歯34
a…を有する略円環状の外側極歯ヨーク34と、この外
側極歯ヨーク34の内周側に同心に配置され、径方向外
側に延出する複数の極歯35a…を有する内側極歯ヨー
ク35と、外側極歯ヨーク34と内側極歯ヨーク35の
間に配置され、径方向外側に延出する外向き極歯36a
と径方向内側に延出する内向き極歯36bを有する中間
極歯ヨーク36と、を備えている。これらの各ヨーク3
4〜36は透磁率の高い金属材料によって形成されると
共に、絶縁性の樹脂材料によって相互に結合され、ヨー
クブロック30全体として略円板形状を成すようになっ
ている。
【0022】外側極歯ヨーク34と中間極歯ヨーク3
6、中間極歯ヨーク36と内側極歯ヨーク35の各対向
する側に延出する極歯34a,36a、及び、36b,
35aは相互に対を成し、各対を成す極歯(以下、「外
側極歯対」及び「内側極歯対」と呼ぶものとする。)は
円周方向に沿って交互に、かつ、等ピッチに配置されて
いる。そして、外側極歯対と内側極歯対の極歯は、一つ
の極歯ヨーク34(35,36)の歯間を一ピッチ角と
したときに、円周方向にちょうど4分の1ピッチ角分ず
れるように設定されている。また、極歯ヨーク34〜3
6の各基部34c,35c,36cは環状に形成され、
夫々電磁コイル32に対向するようになっている。
【0023】一方、電磁コイル32は、図1及び図1
1,図12に示すように、非回転部材であるVTCカバ
ー12に回転を規制した状態で係止された略円板状のコ
イルヨーク40と、夫々異なる径のボビンに巻回された
状態でコイルヨーク40内に同心に収容配置された第1
のコイル巻線33a及び第2のコイル巻線33bを備
え、コイルヨーク40の端面(VTCカバー12の底面
と逆側の面)がヨークブロック30に対向するようにな
っている。
【0024】第1のコイル巻線33aと第2のコイル巻
線33bはコイルヨーク40上に同心に配置されている
ものの、図1に示すように、両者は径方向に離間してい
るため、コイルヨーク40上の径方向外側領域と内側領
域には、例えば、同図中矢印a,bで示すような二つの
磁束の流れが作り出される。この二つの磁束の流れa,
bは、コイルヨーク40のうちの各コイル巻線33a,
33bの後方側を回り込み、コイルヨーク40の前面側
の磁気入出部37,38,39に向かうものであるが、
コイルヨーク40のうちの第1のコイル巻線33aと第
2のコイル巻線33bの中間領域には前記二つの磁束が
同時に流れ込む。したがって、この中間領域において
は、第1のコイル巻線33aの磁束と第2のコイル巻線
33bの磁束が互いに交錯することなく径方向外側と内
側の各領域(図1中の二点鎖線よりも径方向外側の領域
と内側の領域。)に分かれて流れることが望ましい。
【0025】そこで、このコイルヨーク40において
は、前記二つ磁束が中間領域で交錯することがないよう
に、背部側(磁気入出部37〜39と逆側)の端面のう
ちの、第1のコイル巻線33aと第2のコイル巻線33
bの間に位置される部位に、断面略V字状(図1参
照。)の切欠き部41が全体が環状を成すように形成さ
れ(図12参照。)、さらに同端面外周のコーナ部分に
面取り42が施されている。また、この実施形態の場
合、切欠き部41のコーナ部分にもさらに図1中に拡大
して示すように面取り43が施されている。
【0026】また、コイルヨーク40の磁気入出部3
7,38,39は、ヨークブロック30の対応する極歯
ヨーク34、36、35の環状の基部34c,36c,
35cに対して夫々エアギャップを介して対峙してい
る。したがって、電磁コイル32の各コイル巻線33
a,33bが励磁されて所定の向きの磁界が生じると、
エアギャップを介してヨークブロック30の対応する極
歯34a,36a,36b,35aに磁気誘導が生じ、
その部分に磁界の向きに応じた磁極が現れる。
【0027】各コイル巻線33a,33bの発生磁界
は、駆動回路のパルスの入力に対して所定のパターンで
順次切換えられ、それによって永久磁石ブロック29の
磁極面に対峙する極歯34a,36a,36b,35a
の磁極が円周方向に沿って4分の1ピッチずつ移動する
ようになっている。したがって、中間回転体23は、こ
のときヨークブロック30上の円周方向に沿った磁極の
移動に追従し、レバー軸10に対して相対的に回動する
こととなる。
【0028】尚、図1,図12中、45は、コイルヨー
ク30の背部側に取付けられ、同ヨーク30とVTCカ
バー12の間のガタ付きを防止するゴム弾性体である。
【0029】このバルブタイミング制御装置は以上のよ
うな構成であるため、内燃機関の始動時やアイドル運転
時には、図2に示すように、駆動プレート3とレバー軸
10の組付角を予め最遅角側に維持しておくことによ
り、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相(機
関弁の開閉タイミング)を最遅角側にし、機関回転の安
定化と燃費の向上を図ることができる。
【0030】そして、この状態から機関の運転が通常運
転に移行し、前記回転位相を最進角側に変更すべく指令
が図外のコントローラから電磁コイル32の駆動回路に
発されると、電磁コイル32はその指令に従って発生磁
界を所定パターンで変化させ、永久磁石ブロック29を
中間回転体23と共に遅れ側に最大に相対回動させる。
これにより、渦巻き溝24に球19を介して係合されて
いるリンク14の先端部は、図14に示すように、径方
向ガイド8に沿って径方向内側に最大に変位し、駆動プ
レート3とレバー軸10の組付角を最進角側に変更す
る。この結果、クランクシャフトとカムシャフト1の回
転位相が最進角側に変更され、それによって機関の高出
力化が図られることとなる。
【0031】また、この状態から前記回転位相を最遅角
側に変更すべく指令がコントローラから発されると、電
磁コイル32が発生磁界を逆パターンで変化させること
によって中間回転体23を進み側に最大に相対回動さ
せ、球19を介して渦巻き溝24に係合するリンク14
の先端部を、図2に示すように、径方向ガイド8に沿っ
て径方向外側に最大に変位させる。これにより、リンク
14は駆動プレート3とレバー軸10を相対回動させ、
クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相を最遅角
側に変更する。
【0032】さらにまた、クランクシャフトとカムシャ
フト1の回転位相の変更は上記の最進角側位置と最遅角
側位置に限らず、コントローラによる制御によって任意
の位置に変更することができ、例えば、図13に示すよ
うに、最遅角位置と最進角位置の中間位置に変更するこ
とも可能である。
【0033】このバルブタイミング制御装置は以上のよ
うに作動するが、この装置の操作力付与手段4に用いら
れている電磁コイル32は、略円板状の単一のコイルヨ
ーク40に異径のコイル巻線33a,33bを同心に配
置すると共に、そのコイルヨーク40の背部側外表面の
うちの、両コイル巻線33a,33bの間に位置される
部位に、断面略V字状の切欠き部41を形成したため、
両コイル巻線33a,33bの発生磁束a,bはこの切
欠き部42の傾斜面に沿って夫々整流され、互いに交錯
することなくコイルヨーク40内を円滑に流れる。した
がって、この電磁コイル32においては、複数のコイル
巻線33a,33bで単一のコイルヨーク40を共用し
たにも拘らず、磁気入出部37,38,39に現れる磁
界が不安定になる不具合は生じない。
【0034】また、切欠き部41は断面略V字状に限ら
ず方形状等の他の断面形状であっても良いが、断面V字
のようにその底部から一般部外表面に向かって幅が広く
なる形状である方が円滑な整流効果を得る上では好まし
い。
【0035】さらに、この実施形態においては、コイル
ヨーク40の外周のコーナ部分と、切欠き部41のコー
ナ部分に面取り42を設けたため、コイルヨーク40内
における磁束の流れをより円滑にすることができる。
【0036】したがって、本発明にかかる電磁コイル3
2を適用したこのバルブタイミング制御装置において
は、電磁コイル32の部品点数が削減されることから、
製造コストや管理のためのコストを削減することができ
るうえ、電磁コイル32の組付けを容易にすることがで
きる。
【0037】尚、本発明の実施形態は以上で説明したも
のに限るものでなく、例えば、電磁コイルの適用はバル
ブタイミング制御装置のステップモータタイプの操作力
付与手段に限らず、中間回転体に対する回動操作を電磁
制動力によって行う電磁ブレーキタイプの操作力付与手
段に適用することも可能である。また、本発明にかかる
電磁コイルはバルブタイミング制御装置以外に用いるこ
とも可能である。また、以上の実施形態は、略円板状の
コイルヨークを用いたものであるが、コイルヨークは円
筒状のものであっても良い。この場合、複数のコイル巻
線をコイルヨークの軸方向に並べて配置し、コイルヨー
ク上の隣接するコイル巻線の間に位置される部位に切欠
き部を設けることにより、前記の実施形態とほぼ同様の
効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明は、コイルヨーク内
を流れる複数のコイル巻線による磁束が、同ヨークの外
表面に形成した切欠き部によって円滑に整流されるよう
にしたため、コイルヨークの端部に現れる磁界を不安定
にすることなく、複数のコイル巻線で単一のコイルヨー
クを共用し、それによって全体の部品点数を削減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す縦断面図。
【図2】同実施形態を示す図1のA−A線に沿う断面
図。
【図3】同実施形態を示す中間回転体に取り付けられた
永久磁石ブロックの正面図。
【図4】同実施形態を示すヨークブロックの充填樹脂材
料の図示を省略した正面図。
【図5】同実施形態を示すヨークブロックの充填樹脂材
料の図示を省略した背面図。
【図6】同実施形態を示す図5のB−B線に沿う断面
図。
【図7】同実施形態を示すヨークブロックの正面側の拡
大斜視図。
【図8】同ヨークブロックを別の角度から見た正面側の
拡大斜視図。
【図9】同ヨークブロックの背面側の拡大斜視図。
【図10】同実施形態を示すヨークブロックの部分拡大
正面図。
【図11】同実施形態を示す電磁コイルブロックの正面
図。
【図12】同実施形態を示す電磁コイルブロックの正面
図。
【図13】同実施形態の作動状態を示す図2に対応の断
面図。
【図14】同実施形態の別の作動状態を示す図2に対応
の断面図。
【符号の説明】
1…カムシャフト 3…駆動プレート(駆動回転体) 8…径方向溝(径方向ガイド) 10…レバー軸(従動回転体) 14…リンク 17…ボス(可動案内部) 19…球(可動案内部) 23…中間回転体 24…渦巻き溝(渦巻き状ガイド) 32…電磁コイル 33a,33b…コイル巻線 40…コイルヨーク 41…切欠き部 42,43…面取り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 喜幸 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社ユ ニシアジェックス内 Fターム(参考) 3G018 BA32 CA15 DA36 DA38 DA39 DA44 FA02 FA07 GA14 5H002 AA02 AB04 AC03 AE02 5H603 AA01 BB01 BB14 BB17 CA01 CA05 CB02 CC14 CD22 5H607 AA12 BB01 BB10 BB13 CC05 DD19 EE55 FF22 GG01 GG08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルヨークに付設されたコイル巻線に
    電流を流すことによって電磁力を発生する電磁コイルに
    おいて、 全体が略円板状または略円筒状に形成された単一のコイ
    ルヨークに、複数のコイル巻線を離間させて配置し、前
    記コイルヨークの外表面のうちの、隣接するコイル巻線
    の間に位置される部位に磁束案内用の切欠き部を形成し
    たことを特徴とする電磁コイル。
  2. 【請求項2】 前記切欠き部を、その底部からコイルヨ
    ークの一般部外表面に向かって幅が広くなるように形成
    したことを特徴とする請求項1に記載の電磁コイル。
  3. 【請求項3】 コイルヨークの角部に面取りを設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の電磁コイル。
  4. 【請求項4】 内燃機関のクランクシャフトによって回
    転駆動する駆動回転体と、カムシャフト若しくは同シャ
    フトに結合された別体部材から成り、前記駆動回転体か
    ら動力を伝達される従動回転体と、前記駆動回転体と従
    動回転体のいずれか一方に設けられた径方向ガイドと、
    前記駆動回転体と従動回転体に対して相対回転可能に設
    けられ、前記径方向ガイドに対峙する側の面に渦巻き状
    ガイドを有する中間回転体と、前記径方向ガイドと渦巻
    き状ガイドに変位可能に案内係合される可動案内部と、
    前記駆動回転体と従動回転体のいずれか他方のものの回
    転中心から離間した部位と前記可動案内部とを揺動可能
    に連結するリンクと、を備えた内燃機関のバルブタイミ
    ング制御装置に用いられ、 複数のコイル巻線に適宜通電することによって、前記中
    間回転体に駆動回転体及び従動回転体に対する相対的な
    回動操作力を付与する電磁コイルにおいて、 全体が略円板状または略円筒状に形成された単一のコイ
    ルヨークに、複数のコイル巻線を離間させて配置し、前
    記コイルヨークの外表面のうちの、隣接するコイル巻線
    の間に位置される部位に磁束案内用の切欠き部を形成し
    たことを特徴とする電磁コイル。
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