JP2003184517A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents
内燃機関のバルブタイミング制御装置Info
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- JP2003184517A JP2003184517A JP2001389038A JP2001389038A JP2003184517A JP 2003184517 A JP2003184517 A JP 2003184517A JP 2001389038 A JP2001389038 A JP 2001389038A JP 2001389038 A JP2001389038 A JP 2001389038A JP 2003184517 A JP2003184517 A JP 2003184517A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 駆動回転体や従動回転体の軸方向の変動に拘
らず、電磁コイルによる駆動操作力を安定して得られる
ようにする。 【解決手段】 クランクシャフト側の駆動プレート3
と、カムシャフト1側のレバー軸10を組付角操作機構
5によって連結し、その操作機構5を電磁コイルブロッ
ク32の磁力によって駆動操作する。このような装置に
おいて、電磁コイルブロック32をレバー軸10に対
し、玉軸受50を介して回動自在に、かつ軸方向に一体
変位可能に取付ける。ブロック32に突設したピン40
をVTCカバー12のピン収容孔41にゴム製のブッシ
ュ42を介して係合させ、カバー12とブロック32の
間にブッシュ42のフランジ部42aを介装する。電磁
コイルブロック32の磁気作用部のエアギャップはレバ
ー軸10の軸方向の変動に拘らず一定となり、ブロック
32の変動はブッシュ42によって緩和される。
らず、電磁コイルによる駆動操作力を安定して得られる
ようにする。 【解決手段】 クランクシャフト側の駆動プレート3
と、カムシャフト1側のレバー軸10を組付角操作機構
5によって連結し、その操作機構5を電磁コイルブロッ
ク32の磁力によって駆動操作する。このような装置に
おいて、電磁コイルブロック32をレバー軸10に対
し、玉軸受50を介して回動自在に、かつ軸方向に一体
変位可能に取付ける。ブロック32に突設したピン40
をVTCカバー12のピン収容孔41にゴム製のブッシ
ュ42を介して係合させ、カバー12とブロック32の
間にブッシュ42のフランジ部42aを介装する。電磁
コイルブロック32の磁気作用部のエアギャップはレバ
ー軸10の軸方向の変動に拘らず一定となり、ブロック
32の変動はブッシュ42によって緩和される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の吸気側
または排気側の機関弁の開閉タイミングを運転状態に応
じて可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置
に関する。
または排気側の機関弁の開閉タイミングを運転状態に応
じて可変制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のバルブタイミング制御装置は、
クランクシャフトからカムシャフトに至る動力伝達経路
において、両シャフトの回転位相を操作することによ
り、機関弁の開閉タイミングを制御するようにしてい
る。即ち、この種の装置は、クランクシャフトにタイミ
ングチェーン等を介して連繋された駆動回転体がカムシ
ャフト側の従動回転体に必要に応じて相対回動できるよ
うに組み付けられると共に、これらの回転体の間に両者
の組付角を操作すべく組付角操作機構が介装され、この
組付角操作機構に操作力付与手段から適宜駆動力を付与
することによってクランクシャフトとカムシャフトの回
転位相を変更するようになっている。
クランクシャフトからカムシャフトに至る動力伝達経路
において、両シャフトの回転位相を操作することによ
り、機関弁の開閉タイミングを制御するようにしてい
る。即ち、この種の装置は、クランクシャフトにタイミ
ングチェーン等を介して連繋された駆動回転体がカムシ
ャフト側の従動回転体に必要に応じて相対回動できるよ
うに組み付けられると共に、これらの回転体の間に両者
の組付角を操作すべく組付角操作機構が介装され、この
組付角操作機構に操作力付与手段から適宜駆動力を付与
することによってクランクシャフトとカムシャフトの回
転位相を変更するようになっている。
【0003】操作力付与手段としては、油圧機構等が一
般に用いられるが、近年、電磁力を利用したものが種々
開発されている。操作力付与手段に電磁力を利用したバ
ルブタイミング制御装置としては、駆動回転体と従動回
転体の間に電動モータ機構を組み込んだもの等がある
が、この場合、電動モータ機構の電磁コイルを、駆動回
転体と従動回転体の一方に一体に取り付ける必要がある
ため、電磁コイルの通電のために耐久面で不安のあるス
リップリングを用いざるを得ないうえ、回転体の慣性力
の増大によってトルク変動の影響を受け易くなってしま
う。
般に用いられるが、近年、電磁力を利用したものが種々
開発されている。操作力付与手段に電磁力を利用したバ
ルブタイミング制御装置としては、駆動回転体と従動回
転体の間に電動モータ機構を組み込んだもの等がある
が、この場合、電動モータ機構の電磁コイルを、駆動回
転体と従動回転体の一方に一体に取り付ける必要がある
ため、電磁コイルの通電のために耐久面で不安のあるス
リップリングを用いざるを得ないうえ、回転体の慣性力
の増大によってトルク変動の影響を受け易くなってしま
う。
【0004】このため、これに対処し得るバルブタイミ
ング制御装置として、例えば、特開平10-10311
4号公報に記載されているようなものが案出されてい
る。
ング制御装置として、例えば、特開平10-10311
4号公報に記載されているようなものが案出されてい
る。
【0005】この公報に記載のバルブタイミング制御装
置は、機関ブロックに非回転状態で取り付けられたケー
シングに電磁コイルを固定設置し、この電磁コイルが発
する磁界を、エアギャップを介して組付角操作機構に駆
動操作力として作用させるようになっている。
置は、機関ブロックに非回転状態で取り付けられたケー
シングに電磁コイルを固定設置し、この電磁コイルが発
する磁界を、エアギャップを介して組付角操作機構に駆
動操作力として作用させるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のバ
ルブタイミング制御装置においては、駆動回転体や従動
回転体、特に従動回転体が機関の運転に伴ってカムシャ
フトと一体になって軸方向に変動するのに対し、電磁コ
イルが機関ブロックに対してケーシングを介して完全に
固定されているため、電磁コイルによる駆動操作力が機
関の運転中に安定せず、バルブタイミングの制御が不安
定になり易い。即ち、電磁コイルは組付角操作機構に対
してエアギャップを介して駆動操作力を付与するが、組
付角操作機構は駆動回転体や従動回転体と共にカムシャ
フトに対して軸方向に一体変位可能に組み付けられてい
るため、機関の運転に伴なってカムシャフトが軸方向に
変動すると、前記エアギャップがその変動と共に変化
し、電磁コイルによる駆動操作力が不安定になってしま
う。
ルブタイミング制御装置においては、駆動回転体や従動
回転体、特に従動回転体が機関の運転に伴ってカムシャ
フトと一体になって軸方向に変動するのに対し、電磁コ
イルが機関ブロックに対してケーシングを介して完全に
固定されているため、電磁コイルによる駆動操作力が機
関の運転中に安定せず、バルブタイミングの制御が不安
定になり易い。即ち、電磁コイルは組付角操作機構に対
してエアギャップを介して駆動操作力を付与するが、組
付角操作機構は駆動回転体や従動回転体と共にカムシャ
フトに対して軸方向に一体変位可能に組み付けられてい
るため、機関の運転に伴なってカムシャフトが軸方向に
変動すると、前記エアギャップがその変動と共に変化
し、電磁コイルによる駆動操作力が不安定になってしま
う。
【0007】そこで本発明は、駆動回転体や従動回転体
の軸方向の変動に拘らず、電磁コイルによる駆動操作力
を安定して得られるようにして、常時所望通りのバルブ
タイミングの制御を行うことのできる内燃機関のバルブ
タイミング制御装置を提供しようとするものである。
の軸方向の変動に拘らず、電磁コイルによる駆動操作力
を安定して得られるようにして、常時所望通りのバルブ
タイミングの制御を行うことのできる内燃機関のバルブ
タイミング制御装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、本発明は、内燃機関のクランクシャ
フトによって回転駆動する駆動回転体と、カムシャフト
若しくは同シャフトに結合された別体部材から成り、前
記駆動回転体から動力を伝達される従動回転体と、非回
転部材に係止され、前記駆動回転体と従動回転体の組付
角を操作すべく磁界を発生する電磁コイルとを備えた内
燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記電磁
コイルを駆動回転体または従動回転体に軸方向に一体変
位可能に取付ける一方で、その電磁コイルを非回転部材
に軸方向の変位を許容し、かつ回動を規制した状態で係
止し、さらに、前記電磁コイルと非回転部材の間に、少
なくとも軸方向の弾発力を有する弾性部材を介装するよ
うにした。
ための手段として、本発明は、内燃機関のクランクシャ
フトによって回転駆動する駆動回転体と、カムシャフト
若しくは同シャフトに結合された別体部材から成り、前
記駆動回転体から動力を伝達される従動回転体と、非回
転部材に係止され、前記駆動回転体と従動回転体の組付
角を操作すべく磁界を発生する電磁コイルとを備えた内
燃機関のバルブタイミング制御装置において、前記電磁
コイルを駆動回転体または従動回転体に軸方向に一体変
位可能に取付ける一方で、その電磁コイルを非回転部材
に軸方向の変位を許容し、かつ回動を規制した状態で係
止し、さらに、前記電磁コイルと非回転部材の間に、少
なくとも軸方向の弾発力を有する弾性部材を介装するよ
うにした。
【0009】この発明の場合、駆動回転体や従動回転体
がカムシャフトと共に軸方向に変動すると、電磁コイル
はその変動に追従して軸方向に変位する。したがって、
電磁コイルは電磁力を作用されるべく駆動回転体や従動
回転体側の部材に対し、常に一定の間隔を維持すること
が可能となる。また、電磁コイルと非回転部材の間には
弾性部材が介装されているため、電磁コイルと非回転部
材の衝突や電磁コイルの過敏な変位はその弾性部材によ
って緩和される。
がカムシャフトと共に軸方向に変動すると、電磁コイル
はその変動に追従して軸方向に変位する。したがって、
電磁コイルは電磁力を作用されるべく駆動回転体や従動
回転体側の部材に対し、常に一定の間隔を維持すること
が可能となる。また、電磁コイルと非回転部材の間には
弾性部材が介装されているため、電磁コイルと非回転部
材の衝突や電磁コイルの過敏な変位はその弾性部材によ
って緩和される。
【0010】このとき、電磁コイルの軸方向の端面に対
向する位置には非回転部材である固定壁を設け、その電
磁コイルと固定壁の一方側にピンを突設すると共に、他
方側にピン収容孔を設け、弾性部材を前記電磁コイルと
固定壁の対向面の間と、前記ピンとピン収容孔の間に介
装するようにしても良い。この場合、電磁コイルと固定
壁の衝突や電磁コイルの過敏な変位が弾性部材によって
緩和されると共に、電磁コイルの回転方向の変位がピン
と弾性部材を介してピン収容孔によって規制される。し
たがって、電磁コイルに回転方向の荷重が入力されたと
きにも、そのときの衝撃を弾性部材によって緩和するこ
とができる。
向する位置には非回転部材である固定壁を設け、その電
磁コイルと固定壁の一方側にピンを突設すると共に、他
方側にピン収容孔を設け、弾性部材を前記電磁コイルと
固定壁の対向面の間と、前記ピンとピン収容孔の間に介
装するようにしても良い。この場合、電磁コイルと固定
壁の衝突や電磁コイルの過敏な変位が弾性部材によって
緩和されると共に、電磁コイルの回転方向の変位がピン
と弾性部材を介してピン収容孔によって規制される。し
たがって、電磁コイルに回転方向の荷重が入力されたと
きにも、そのときの衝撃を弾性部材によって緩和するこ
とができる。
【0011】また、前記弾性部材は非磁性体によって構
成することが望ましい。この場合、非回転部材が鉄等の
磁性体によって形成されているときであっても、電磁コ
イルの発生磁束が弾性部材を通して非回転部材側に漏れ
ることがなくなる。
成することが望ましい。この場合、非回転部材が鉄等の
磁性体によって形成されているときであっても、電磁コ
イルの発生磁束が弾性部材を通して非回転部材側に漏れ
ることがなくなる。
【0012】また、弾性部材は環状に形成し、その弾性
部材を電磁コイルに対して同心となるように配置するよ
うにしても良い。この場合、弾性部材の押圧力が電磁コ
イルの円周方向に均一に作用し、電磁コイルに傾き等が
生じにくくなる。
部材を電磁コイルに対して同心となるように配置するよ
うにしても良い。この場合、弾性部材の押圧力が電磁コ
イルの円周方向に均一に作用し、電磁コイルに傾き等が
生じにくくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0014】まず、図1〜図9に示す本発明の第1の実
施形態について説明する。尚、この実施形態は、本発明
にかかるバルブタイミング制御装置を内燃機関の吸気側
の動力伝達系に適用したものであるが、内燃機関の排気
側の動力伝達系に同様に適用することも可能である。
施形態について説明する。尚、この実施形態は、本発明
にかかるバルブタイミング制御装置を内燃機関の吸気側
の動力伝達系に適用したものであるが、内燃機関の排気
側の動力伝達系に同様に適用することも可能である。
【0015】このバルブタイミング制御装置は、図1に
示すように内燃機関のシリンダヘッド(図示せず)に回
転自在に支持されたカムシャフト1と、このカムシャフ
ト1の前端部に必要に応じて相対回動できるように組み
付けられ、チェーン(図示せず)を介してクランクシャ
フト(図示せず)に連繋されるタイミングスプロケット
2を外周に有する駆動プレート3(本発明における駆動
回転体)と、この駆動プレート3とカムシャフト1の前
方側(図1中左側)に配置されて、両者3,1の組付角
を回動操作する組付角操作機構5と、この組付角操作機
構5のさらに前方側に配置されて、同機構5を駆動操作
する操作力付与手段4と、内燃機関の図外のシリンダヘ
ッドとロッカカバーの前面に跨って取り付けられて組付
角操作機構5と操作力付与手段4の前面と周域を覆うV
TCカバー12(本発明における非回転部材)と、を備
えている。
示すように内燃機関のシリンダヘッド(図示せず)に回
転自在に支持されたカムシャフト1と、このカムシャフ
ト1の前端部に必要に応じて相対回動できるように組み
付けられ、チェーン(図示せず)を介してクランクシャ
フト(図示せず)に連繋されるタイミングスプロケット
2を外周に有する駆動プレート3(本発明における駆動
回転体)と、この駆動プレート3とカムシャフト1の前
方側(図1中左側)に配置されて、両者3,1の組付角
を回動操作する組付角操作機構5と、この組付角操作機
構5のさらに前方側に配置されて、同機構5を駆動操作
する操作力付与手段4と、内燃機関の図外のシリンダヘ
ッドとロッカカバーの前面に跨って取り付けられて組付
角操作機構5と操作力付与手段4の前面と周域を覆うV
TCカバー12(本発明における非回転部材)と、を備
えている。
【0016】駆動プレート3は、中心部に段差状の支持
孔6を備えた円板状に形成され、その支持孔6部分が、
カムシャフト1の前端部に一体に結合されたフランジリ
ング7に回転自在に支持されている。そして、駆動プレ
ート3の前面(カムシャフト1と逆側の面)には、図2
に示すように、平行な一対のガイド壁8a,8bから成
る3つの径方向ガイド8が円周方向等間隔に、かつ同プ
レート3のほぼ半径方向に沿うように取り付けられてお
り、この各径方向ガイド8のガイド壁8a,8bの間に
は、略方形状の可動案内部材17が摺動自在に組み付け
られている。
孔6を備えた円板状に形成され、その支持孔6部分が、
カムシャフト1の前端部に一体に結合されたフランジリ
ング7に回転自在に支持されている。そして、駆動プレ
ート3の前面(カムシャフト1と逆側の面)には、図2
に示すように、平行な一対のガイド壁8a,8bから成
る3つの径方向ガイド8が円周方向等間隔に、かつ同プ
レート3のほぼ半径方向に沿うように取り付けられてお
り、この各径方向ガイド8のガイド壁8a,8bの間に
は、略方形状の可動案内部材17が摺動自在に組み付け
られている。
【0017】また、前記フランジリング7の前面側に
は、放射状に突出する三つのレバー9を有するレバー軸
10(本発明における従動回転体)が配置され、このレ
バー軸10がフランジリング7と共にボルト13によっ
てカムシャフト1に結合されている。そして、レバー軸
10の各レバー9には、リンク14の一端がピン15に
よって枢支連結され、各リンク14の他端には、径方向
ガイド8に組み付けられた前記各可動案内部材17がピ
ン11によって枢支連結されている。
は、放射状に突出する三つのレバー9を有するレバー軸
10(本発明における従動回転体)が配置され、このレ
バー軸10がフランジリング7と共にボルト13によっ
てカムシャフト1に結合されている。そして、レバー軸
10の各レバー9には、リンク14の一端がピン15に
よって枢支連結され、各リンク14の他端には、径方向
ガイド8に組み付けられた前記各可動案内部材17がピ
ン11によって枢支連結されている。
【0018】各可動案内部材17は、上述のように径方
向ガイド8に案内された状態において、リンク14を介
してレバー軸10の対応するレバー9に連結されている
ため、可動案内部材17が外力を受けて径方向ガイド8
に沿って変位すると、駆動プレート3とレバー軸10は
リンク14の作用でもって可動案内部材17の変位に応
じた方向及び角度だけ相対回動する。
向ガイド8に案内された状態において、リンク14を介
してレバー軸10の対応するレバー9に連結されている
ため、可動案内部材17が外力を受けて径方向ガイド8
に沿って変位すると、駆動プレート3とレバー軸10は
リンク14の作用でもって可動案内部材17の変位に応
じた方向及び角度だけ相対回動する。
【0019】また、各可動案内部材17の前面側所定位
置には保持穴18(図1参照)が設けられ、この保持穴
18に、球19を保持するためのリテーナ20が摺動自
在に収容されると共に、リテーナ20を前方側に付勢す
るためのコイルばね21が収容されている。リテーナ2
0は前面中央に半球状の凹部が設けられ、この凹部に球
19が転動自在に収容されている。
置には保持穴18(図1参照)が設けられ、この保持穴
18に、球19を保持するためのリテーナ20が摺動自
在に収容されると共に、リテーナ20を前方側に付勢す
るためのコイルばね21が収容されている。リテーナ2
0は前面中央に半球状の凹部が設けられ、この凹部に球
19が転動自在に収容されている。
【0020】レバー軸10のレバー9の突設位置よりも
前方側には玉軸受22を介して略円盤状の中間回転体2
3が支持されている。この中間回転体23の後部側の面
には断面半円状の渦巻き溝24(渦巻き状ガイド)が形
成され、この渦巻き溝24に各可動案内部材17の球1
9が転動自在に案内係合されている。渦巻き溝24の渦
巻きは、図2及び図8,図9に示すように(同図におい
て、渦巻き溝24は中心線のみ示してある。)駆動プレ
ート3の回転方向Rに沿って次第に縮径するように形成
されている。したがって、可動案内部材17の球19が
渦巻き溝24に係合した状態で中間回転体23が駆動プ
レート3に対して遅れ方向に相対回転すると、可動案内
部材17は渦巻き溝24の渦巻き形状に沿って半径方向
内側に移動し、逆に、中間回転体23が進み方向に相対
回転すると、半径方向外側に移動する。
前方側には玉軸受22を介して略円盤状の中間回転体2
3が支持されている。この中間回転体23の後部側の面
には断面半円状の渦巻き溝24(渦巻き状ガイド)が形
成され、この渦巻き溝24に各可動案内部材17の球1
9が転動自在に案内係合されている。渦巻き溝24の渦
巻きは、図2及び図8,図9に示すように(同図におい
て、渦巻き溝24は中心線のみ示してある。)駆動プレ
ート3の回転方向Rに沿って次第に縮径するように形成
されている。したがって、可動案内部材17の球19が
渦巻き溝24に係合した状態で中間回転体23が駆動プ
レート3に対して遅れ方向に相対回転すると、可動案内
部材17は渦巻き溝24の渦巻き形状に沿って半径方向
内側に移動し、逆に、中間回転体23が進み方向に相対
回転すると、半径方向外側に移動する。
【0021】この実施形態の場合、組付角操作機構5
は、以上説明した駆動プレート3の径方向ガイド8、可
動案内部材17、リンク14、レバー9、中間回転体2
3の渦巻き溝24等によって構成されている。この組付
角操作機構5は、操作力付与手段4から中間回転体23
にカムシャフト1に対する相対的な回動操作力が入力さ
れると、渦巻き溝24を介して可動案内部材17を径方
向に変位させ、さらにリンク14及びレバー9を介して
その回動力を設定倍率に増幅し、駆動プレート3とカム
シャフト1に相対的な回動力を作用させる。
は、以上説明した駆動プレート3の径方向ガイド8、可
動案内部材17、リンク14、レバー9、中間回転体2
3の渦巻き溝24等によって構成されている。この組付
角操作機構5は、操作力付与手段4から中間回転体23
にカムシャフト1に対する相対的な回動操作力が入力さ
れると、渦巻き溝24を介して可動案内部材17を径方
向に変位させ、さらにリンク14及びレバー9を介して
その回動力を設定倍率に増幅し、駆動プレート3とカム
シャフト1に相対的な回動力を作用させる。
【0022】一方、操作力付与手段4は、前記中間回転
体23の前面側(駆動プレート3と逆面側)の外周縁部
に接合された円環プレート状の永久磁石ブロック29
(永久磁石)と、レバー軸10に一体に結合された同じ
く円環プレート状のヨークブロック30と、VTCカバ
ー12内に係止された電磁コイルブロック32と、を備
えて成り、この電磁コイルブロック32の備える一対の
コイル巻線33A,33Bが励磁回路やパルス分配回路
等を含む駆動回路(図示せず)に接続され、その駆動回
路が図示しないコントローラによって制御されるように
なっている。尚、コントローラは、クランク角、カム
角、機関回転数、機関負荷等の各種の入力信号を受け、
随時機関の運転状態に応じた制御信号を駆動回路に出力
する。
体23の前面側(駆動プレート3と逆面側)の外周縁部
に接合された円環プレート状の永久磁石ブロック29
(永久磁石)と、レバー軸10に一体に結合された同じ
く円環プレート状のヨークブロック30と、VTCカバ
ー12内に係止された電磁コイルブロック32と、を備
えて成り、この電磁コイルブロック32の備える一対の
コイル巻線33A,33Bが励磁回路やパルス分配回路
等を含む駆動回路(図示せず)に接続され、その駆動回
路が図示しないコントローラによって制御されるように
なっている。尚、コントローラは、クランク角、カム
角、機関回転数、機関負荷等の各種の入力信号を受け、
随時機関の運転状態に応じた制御信号を駆動回路に出力
する。
【0023】永久磁石ブロック29は、図4に示すよう
に、軸方向と直交する面に放射方向に延出する磁極(N
極,S極)が、異磁極が交互になるように円周方向に沿
って複数着磁されている。尚、図4においては、N極の
磁極面を36nで示し、S極の磁極面を36sで示して
いる。
に、軸方向と直交する面に放射方向に延出する磁極(N
極,S極)が、異磁極が交互になるように円周方向に沿
って複数着磁されている。尚、図4においては、N極の
磁極面を36nで示し、S極の磁極面を36sで示して
いる。
【0024】ヨークブロック30は、図3,図5に示す
ように第1,第2極歯リング37,38が対にされて成
る二組のヨーク39A,39Bを備え、その内周縁部が
レバー軸10に対し一体に結合されている。
ように第1,第2極歯リング37,38が対にされて成
る二組のヨーク39A,39Bを備え、その内周縁部が
レバー軸10に対し一体に結合されている。
【0025】各ヨーク39A,39Bの第1,第2極歯
リング37,38は透磁率の高い金属材料によって形成
され、図5に示すように、平板リング状の基部37a,
38aと、その基部37a,38aから径方向内側また
は外側に延出する略台形状の複数の極歯37b…,38
b…とを備えている。この実施形態の場合、各極歯リン
グ37,38の極歯37b,38bは、円周方向に等間
隔に、かつ、歯先が相手極歯リング側に指向するよう
に、つまり、第1極歯リング37の歯先は径方向内側
に、第2極歯リング38の歯先は径方向外側に夫々指向
するように延出している。そして、第1極歯リング37
と第2極歯リング38は、互いの極歯37b,38bが
円周方向に交互に、かつ、等ピッチとなるように絶縁体
である樹脂材料40によって結合されている。
リング37,38は透磁率の高い金属材料によって形成
され、図5に示すように、平板リング状の基部37a,
38aと、その基部37a,38aから径方向内側また
は外側に延出する略台形状の複数の極歯37b…,38
b…とを備えている。この実施形態の場合、各極歯リン
グ37,38の極歯37b,38bは、円周方向に等間
隔に、かつ、歯先が相手極歯リング側に指向するよう
に、つまり、第1極歯リング37の歯先は径方向内側
に、第2極歯リング38の歯先は径方向外側に夫々指向
するように延出している。そして、第1極歯リング37
と第2極歯リング38は、互いの極歯37b,38bが
円周方向に交互に、かつ、等ピッチとなるように絶縁体
である樹脂材料40によって結合されている。
【0026】ヨークブロック30を構成する2つのヨー
ク39A,39Bは、径方向外側と内側に全体がほぼ円
板状を成すように並べられると共に、互いの極歯37
b,38bが円周方向に沿って4分の1ピッチずれるよ
うに組み付けられている。そして、ヨークブロック30
のヨーク39A,39B相互は各ヨークの第1,第2極
歯リング37,38間と同様に絶縁体である樹脂材料4
8(図3参照)によって結合されている。
ク39A,39Bは、径方向外側と内側に全体がほぼ円
板状を成すように並べられると共に、互いの極歯37
b,38bが円周方向に沿って4分の1ピッチずれるよ
うに組み付けられている。そして、ヨークブロック30
のヨーク39A,39B相互は各ヨークの第1,第2極
歯リング37,38間と同様に絶縁体である樹脂材料4
8(図3参照)によって結合されている。
【0027】一方、電磁コイルブロック32は、図3に
示すように径方向内外に並べて配置された2層のコイル
巻線33A,33Bと、コイル巻線33A,33Bの各
周域に配置され、そのコイル33A,33Bで発生した
磁束をヨークブロック30寄りの磁気入端部34,35
に誘導するコイルヨーク43と、このコイルヨーク43
を抱持する非磁性体製の抱持部材49とを備えた構成と
されている。
示すように径方向内外に並べて配置された2層のコイル
巻線33A,33Bと、コイル巻線33A,33Bの各
周域に配置され、そのコイル33A,33Bで発生した
磁束をヨークブロック30寄りの磁気入端部34,35
に誘導するコイルヨーク43と、このコイルヨーク43
を抱持する非磁性体製の抱持部材49とを備えた構成と
されている。
【0028】そして、電磁コイルブロック32の磁気入
出部34,35はヨークブロック30の対応するヨーク
39A,39Bの、リング状の基部37a,38aに対
して、軸方向のエアギャップaを介して対面している。
したがって、コイル巻線33A,33Bが励磁されて所
定の向きの磁界が生じると、エアギャップaを介してヨ
ークブロック30の対応するヨーク39A,39Bに磁
気誘導が生じ、その結果として、ヨーク39A,39B
の各極歯リング37,38に磁界の向きに応じた磁極が
現れる。
出部34,35はヨークブロック30の対応するヨーク
39A,39Bの、リング状の基部37a,38aに対
して、軸方向のエアギャップaを介して対面している。
したがって、コイル巻線33A,33Bが励磁されて所
定の向きの磁界が生じると、エアギャップaを介してヨ
ークブロック30の対応するヨーク39A,39Bに磁
気誘導が生じ、その結果として、ヨーク39A,39B
の各極歯リング37,38に磁界の向きに応じた磁極が
現れる。
【0029】コイル巻線33A,33Bの発生磁界は、
駆動回路のパルスの入力に対して所定のパターンで順次
切換えられ、それによって永久磁石ブロック29の磁極
面36n,36sに対峙する極歯37b,38bの磁極
が円周方向に沿って4分の1ピッチずつ移動するように
なっている。したがって、中間回転体23は、このとき
ヨークブロック30上の円周方向に沿った磁極の移動に
追従し、レバー軸10に対して相対的に回動することと
なる。
駆動回路のパルスの入力に対して所定のパターンで順次
切換えられ、それによって永久磁石ブロック29の磁極
面36n,36sに対峙する極歯37b,38bの磁極
が円周方向に沿って4分の1ピッチずつ移動するように
なっている。したがって、中間回転体23は、このとき
ヨークブロック30上の円周方向に沿った磁極の移動に
追従し、レバー軸10に対して相対的に回動することと
なる。
【0030】また、電磁コイルブロック32の内周面に
は玉軸受50が配置されており、同ブロック32はその
玉軸受50を介してレバー軸10に回転自在に係合され
ている。玉軸受50は、そのアウタレース50aが電磁
コイルブロック32(抱持部材49)に固定される一方
で、インナレース50bがレバー軸10に固定され、電
磁コイルブロック32とレバー軸10の相対回転を許容
しつつ、電磁コイルブロック32とレバー軸10とを軸
方向及び径方向に一体変位可能としている。
は玉軸受50が配置されており、同ブロック32はその
玉軸受50を介してレバー軸10に回転自在に係合され
ている。玉軸受50は、そのアウタレース50aが電磁
コイルブロック32(抱持部材49)に固定される一方
で、インナレース50bがレバー軸10に固定され、電
磁コイルブロック32とレバー軸10の相対回転を許容
しつつ、電磁コイルブロック32とレバー軸10とを軸
方向及び径方向に一体変位可能としている。
【0031】また、電磁コイルブロック32のVTCカ
バー12の底壁12a(固定壁)に臨む端面には、図
1,図7に示すように、複数のピン40が同心円上に周
方向等間隔に突設されている。一方、VTCカバー12
の底壁12aには、この電磁コイルブロック32の各ピ
ン40に対応してピン収容孔41が形成されている。こ
のピン収容孔41はピン40の外径よりも大きく、か
つ、底壁12aを貫通するように形成されている。
バー12の底壁12a(固定壁)に臨む端面には、図
1,図7に示すように、複数のピン40が同心円上に周
方向等間隔に突設されている。一方、VTCカバー12
の底壁12aには、この電磁コイルブロック32の各ピ
ン40に対応してピン収容孔41が形成されている。こ
のピン収容孔41はピン40の外径よりも大きく、か
つ、底壁12aを貫通するように形成されている。
【0032】そして、各ピン収容孔41にはフランジ部
42aを有するゴム製のブッシュ42が嵌着され、その
ブッシュ42の軸心孔42bに各対応するピン40の先
端部が嵌入されている。各ブッシュ42のフランジ部4
2aは、VTCカバー12の底壁12aと電磁コイルブ
ロック32の間に配置され、電磁コイルブロック32と
玉軸受50に常時軸方向(ヨークブロック30方向)の
押圧力を付与するようになっている。尚、この実施形態
の場合、ゴム製のブッシュ42が本発明における弾性部
材を構成している。
42aを有するゴム製のブッシュ42が嵌着され、その
ブッシュ42の軸心孔42bに各対応するピン40の先
端部が嵌入されている。各ブッシュ42のフランジ部4
2aは、VTCカバー12の底壁12aと電磁コイルブ
ロック32の間に配置され、電磁コイルブロック32と
玉軸受50に常時軸方向(ヨークブロック30方向)の
押圧力を付与するようになっている。尚、この実施形態
の場合、ゴム製のブッシュ42が本発明における弾性部
材を構成している。
【0033】このバルブタイミング制御装置は以上のよ
うな構成であるため、内燃機関の始動時やアイドル運転
時には、図2に示すように、駆動プレート3とレバー軸
10の組付角を予め最遅角側に維持しておくことによ
り、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相(機
関弁の開閉タイミング)を最遅角側にし、機関回転の安
定化と燃費の向上を図ることができる。
うな構成であるため、内燃機関の始動時やアイドル運転
時には、図2に示すように、駆動プレート3とレバー軸
10の組付角を予め最遅角側に維持しておくことによ
り、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相(機
関弁の開閉タイミング)を最遅角側にし、機関回転の安
定化と燃費の向上を図ることができる。
【0034】そして、この状態から機関の運転が通常運
転に移行し、前記回転位相を最進角側に変更すべく指令
が図外のコントローラから電磁コイルブロック32の駆
動回路に発されると、電磁コイルブロック32はその指
令に従って発生磁界を所定パターンで切換え、永久磁石
ブロック29を中間回転体23と共に遅れ側に最大に相
対回動させる。これにより、渦巻き溝24に球19によ
って係合されている可動案内部材17は、図9に示すよ
うに、径方向ガイド8に沿って径方向内側に最大に変位
し、リンク14とレバー9を介して駆動プレート3とレ
バー軸10の組付角を最進角側に変更する。この結果、
クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相が最進角
側に変更され、それによって機関の高出力化が図られる
こととなる。
転に移行し、前記回転位相を最進角側に変更すべく指令
が図外のコントローラから電磁コイルブロック32の駆
動回路に発されると、電磁コイルブロック32はその指
令に従って発生磁界を所定パターンで切換え、永久磁石
ブロック29を中間回転体23と共に遅れ側に最大に相
対回動させる。これにより、渦巻き溝24に球19によ
って係合されている可動案内部材17は、図9に示すよ
うに、径方向ガイド8に沿って径方向内側に最大に変位
し、リンク14とレバー9を介して駆動プレート3とレ
バー軸10の組付角を最進角側に変更する。この結果、
クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相が最進角
側に変更され、それによって機関の高出力化が図られる
こととなる。
【0035】また、この状態から前記回転位相を最遅角
側に変更すべく指令がコントローラから発されると、電
磁コイルブロック32が発生磁界を逆パターンで切換え
ることによって中間回転体23を進み側に最大に相対回
動させ、渦巻き溝24に係合する可動案内部材17を、
図2に示すように、径方向ガイド8に沿って径方向外側
に最大に変位させる。これにより、可動案内部材17は
リンク14とレバー9を介して駆動プレート3とレバー
軸10を相対回動させ、クランクシャフトとカムシャフ
ト1の回転位相を最遅角側に変更する。
側に変更すべく指令がコントローラから発されると、電
磁コイルブロック32が発生磁界を逆パターンで切換え
ることによって中間回転体23を進み側に最大に相対回
動させ、渦巻き溝24に係合する可動案内部材17を、
図2に示すように、径方向ガイド8に沿って径方向外側
に最大に変位させる。これにより、可動案内部材17は
リンク14とレバー9を介して駆動プレート3とレバー
軸10を相対回動させ、クランクシャフトとカムシャフ
ト1の回転位相を最遅角側に変更する。
【0036】尚、クランクシャフトとカムシャフト1の
回転位相の変更は上記の最進角側位置と最遅角側位置に
限らず、コントローラによる制御によって任意の位置に
変更することができ、例えば、図8に示すように、最遅
角位置と最進角位置の中間位置に変更することも可能で
ある。
回転位相の変更は上記の最進角側位置と最遅角側位置に
限らず、コントローラによる制御によって任意の位置に
変更することができ、例えば、図8に示すように、最遅
角位置と最進角位置の中間位置に変更することも可能で
ある。
【0037】ところで、機関の運転中にはカムシャフト
1が軸方向に変動することがあり、この場合、カムシャ
フト1の先端部に組み付けられた駆動プレート3とレバ
ー軸10はカムシャフト1と共に軸方向に変動する。こ
のとき、電磁コイルブロック32は、レバー軸10に対
して玉軸受50を介して一体変位可能とされているた
め、レバー軸10が軸方向に変動すると、ブッシュ42
のフランジ部42aを弾性的に伸縮変形させつつその変
動に追従する。このため、カムシャフト1が軸方向に変
動したときであっても、電磁コイルブロック32とヨー
クブロック30の間のエアギャップaは一定に維持され
る。したがって、電磁コイルブロック32による駆動操
作力(永久磁石ブロック29に作用する磁力)はカムシ
ャフト1の軸方向の変動の影響を受けることがなく、バ
ルブタイミングの制御は常に安定したものとなる。
1が軸方向に変動することがあり、この場合、カムシャ
フト1の先端部に組み付けられた駆動プレート3とレバ
ー軸10はカムシャフト1と共に軸方向に変動する。こ
のとき、電磁コイルブロック32は、レバー軸10に対
して玉軸受50を介して一体変位可能とされているた
め、レバー軸10が軸方向に変動すると、ブッシュ42
のフランジ部42aを弾性的に伸縮変形させつつその変
動に追従する。このため、カムシャフト1が軸方向に変
動したときであっても、電磁コイルブロック32とヨー
クブロック30の間のエアギャップaは一定に維持され
る。したがって、電磁コイルブロック32による駆動操
作力(永久磁石ブロック29に作用する磁力)はカムシ
ャフト1の軸方向の変動の影響を受けることがなく、バ
ルブタイミングの制御は常に安定したものとなる。
【0038】また、このバルブタイミング制御装置にお
いては、VTCカバー12の底壁12aと電磁コイルブ
ロック32の間にゴム製のブッシュ42(フランジ部4
2a)が介装されているため、電磁コイルブロック32
が底壁12aに衝突して異音を発生することがないう
え、電磁コイルブロック32の振動も緩和することがで
きる。さらに、この装置の場合、ブッシュ42が玉軸受
50のアウタレース50aに常時付勢力を付与するた
め、玉軸受50のガタつきを確実に抑え、その耐久性を
高めることができるという利点がある。
いては、VTCカバー12の底壁12aと電磁コイルブ
ロック32の間にゴム製のブッシュ42(フランジ部4
2a)が介装されているため、電磁コイルブロック32
が底壁12aに衝突して異音を発生することがないう
え、電磁コイルブロック32の振動も緩和することがで
きる。さらに、この装置の場合、ブッシュ42が玉軸受
50のアウタレース50aに常時付勢力を付与するた
め、玉軸受50のガタつきを確実に抑え、その耐久性を
高めることができるという利点がある。
【0039】また、この実施形態の場合、電磁コイルブ
ロック32に突設したピン40がゴム製のブッシュ42
を介してVTCカバー12のピン収容孔41に支持され
ているため、電磁コイルブロック32に回転方向の荷重
が入力された場合にも、その衝撃をブッシュ42によっ
て緩和することができる。さらに、この実施形態におい
ては、電磁コイルブロック32に突設したピン40をブ
ッシュ42を介してVTCカバー12のピン収容孔41
に係合させているため、ピン40やピン収容孔41の加
工誤差等をブッシュ42のもつ弾性によって吸収するこ
とができる。したがって、ピン40やピン収容孔41の
加工精度を特別に高める必要がない分、製造コストをよ
り削減することが可能である。
ロック32に突設したピン40がゴム製のブッシュ42
を介してVTCカバー12のピン収容孔41に支持され
ているため、電磁コイルブロック32に回転方向の荷重
が入力された場合にも、その衝撃をブッシュ42によっ
て緩和することができる。さらに、この実施形態におい
ては、電磁コイルブロック32に突設したピン40をブ
ッシュ42を介してVTCカバー12のピン収容孔41
に係合させているため、ピン40やピン収容孔41の加
工誤差等をブッシュ42のもつ弾性によって吸収するこ
とができる。したがって、ピン40やピン収容孔41の
加工精度を特別に高める必要がない分、製造コストをよ
り削減することが可能である。
【0040】さらにまた、この実施形態においては、弾
性部材として非磁性体であるゴム製のブッシュ42を採
用したため、電磁コイルブロック32からブッシュ42
を通して磁束が外部に漏れる不具合が生じない。特に、
VTCカバー12を鉄等の磁性体で形成する場合には、
カバー12を通しての磁束の漏れを効果的に防止するこ
とができる。
性部材として非磁性体であるゴム製のブッシュ42を採
用したため、電磁コイルブロック32からブッシュ42
を通して磁束が外部に漏れる不具合が生じない。特に、
VTCカバー12を鉄等の磁性体で形成する場合には、
カバー12を通しての磁束の漏れを効果的に防止するこ
とができる。
【0041】尚、この実施形態においては、ピン40を
電磁コイルブロック32側に突設し、ピン収容孔41を
VTCカバー12の底壁12aに形成したが、逆にピン
40をVTCカバー12側に突設し、ピン収容孔41を
電磁コイルブロック32側に形成するようにしても良
い。ただし、上記の実施形態のようにVTCカバー12
の底壁12aにその壁12aを完全に貫通するピン収容
孔41を形成した方が加工が容易であるため、加工コス
トをより低く抑えることができる。そして、底壁12a
を完全に貫通するピン収容孔41を形成した場合には、
上記の実施形態のようにピン収容孔41にゴム製のブッ
シュ42を介してピン40を係合することにより、ピン
40とピン収容孔41の隙間からの内部の潤滑液の漏出
や、隙間を通しての外部からの埃等の進入を防止するこ
とができる。
電磁コイルブロック32側に突設し、ピン収容孔41を
VTCカバー12の底壁12aに形成したが、逆にピン
40をVTCカバー12側に突設し、ピン収容孔41を
電磁コイルブロック32側に形成するようにしても良
い。ただし、上記の実施形態のようにVTCカバー12
の底壁12aにその壁12aを完全に貫通するピン収容
孔41を形成した方が加工が容易であるため、加工コス
トをより低く抑えることができる。そして、底壁12a
を完全に貫通するピン収容孔41を形成した場合には、
上記の実施形態のようにピン収容孔41にゴム製のブッ
シュ42を介してピン40を係合することにより、ピン
40とピン収容孔41の隙間からの内部の潤滑液の漏出
や、隙間を通しての外部からの埃等の進入を防止するこ
とができる。
【0042】つづいて、図10,図11に示す本発明の
第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態について説明する。
【0043】この実施形態のバルブタイミング制御装置
は全体の構成は第1の実施形態のものとほぼ同様である
が、VTCカバー12に対する電磁コイルブロック32
の係合部の構造が第1の実施形態のものと大きく異なっ
ている。尚、第1の実施形態のものと同一部分には同一
符号を付し、重複する部分については説明を省略するも
のとする。
は全体の構成は第1の実施形態のものとほぼ同様である
が、VTCカバー12に対する電磁コイルブロック32
の係合部の構造が第1の実施形態のものと大きく異なっ
ている。尚、第1の実施形態のものと同一部分には同一
符号を付し、重複する部分については説明を省略するも
のとする。
【0044】このバルブタイミング制御装置の場合、複
数のピン40がVTCカバー12の底壁12aに突設さ
れ、電磁コイルブロック32の端面には、各ピン40の
先端部が摺動可能に係合するピン収容孔141が形成さ
れている。そして、電磁コイルブロック32の端面の中
心側には円形溝45が凹設されており、この円形溝45
の底部と、VTCカバー12の中心側凹部12bの間に
は、弾性部材であるコイルスプリング45が電磁コイル
ブロック32に対して同心となるように介装されてい
る。
数のピン40がVTCカバー12の底壁12aに突設さ
れ、電磁コイルブロック32の端面には、各ピン40の
先端部が摺動可能に係合するピン収容孔141が形成さ
れている。そして、電磁コイルブロック32の端面の中
心側には円形溝45が凹設されており、この円形溝45
の底部と、VTCカバー12の中心側凹部12bの間に
は、弾性部材であるコイルスプリング45が電磁コイル
ブロック32に対して同心となるように介装されてい
る。
【0045】したがって、このバルブタイミング制御装
置においては、ピン40とピン収容孔141の係合部に
より、レバー軸10に対する電磁コイルブロック32の
軸方向変動を許容することができるうえ、弾性部材であ
るコイルスプリング45によって電磁コイルブロック3
2とVTCカバー12の衝突や電磁コイルブロック32
の振動を緩和することができる。しかも、この実施形態
にあっては、円環状のコイルスプリング45が電磁コイ
ルブロック32と同心に配置されているため、電磁コイ
ルブロック32を円周方向に均等な力で玉軸受50に押
し付けることができる。したがって、電磁コイルブロッ
ク32がコイルスプリング45による付勢力を受けて傾
斜することがないため、電磁コイルブロック32とヨー
クブロック30の間のエアギャップを円周方向全域で均
一にすることができる。
置においては、ピン40とピン収容孔141の係合部に
より、レバー軸10に対する電磁コイルブロック32の
軸方向変動を許容することができるうえ、弾性部材であ
るコイルスプリング45によって電磁コイルブロック3
2とVTCカバー12の衝突や電磁コイルブロック32
の振動を緩和することができる。しかも、この実施形態
にあっては、円環状のコイルスプリング45が電磁コイ
ルブロック32と同心に配置されているため、電磁コイ
ルブロック32を円周方向に均等な力で玉軸受50に押
し付けることができる。したがって、電磁コイルブロッ
ク32がコイルスプリング45による付勢力を受けて傾
斜することがないため、電磁コイルブロック32とヨー
クブロック30の間のエアギャップを円周方向全域で均
一にすることができる。
【0046】また、以上で説明した実施形態において
は、駆動回転体としてタイミングスプロケット2を有す
る駆動プレート3を採用したが、駆動回転体はこれに限
らず、ベルトによって回転を伝達されるタイミングプー
リや、他のシャフトのギヤと直接噛み合うギヤ部品を採
用することも可能である。また、操作力付与手段4も上
記の実施形態のように発生磁界を所定パターンで切換え
ることによってヨークブロック30と永久磁石ブロック
29を相対回動させるものに限らず、電磁力による制動
力を作用させることによって中間回転体23の回転を増
減させるものや、モータ機構によって中間回転体23の
回転を直接増減させるもの等も採用可能である。
は、駆動回転体としてタイミングスプロケット2を有す
る駆動プレート3を採用したが、駆動回転体はこれに限
らず、ベルトによって回転を伝達されるタイミングプー
リや、他のシャフトのギヤと直接噛み合うギヤ部品を採
用することも可能である。また、操作力付与手段4も上
記の実施形態のように発生磁界を所定パターンで切換え
ることによってヨークブロック30と永久磁石ブロック
29を相対回動させるものに限らず、電磁力による制動
力を作用させることによって中間回転体23の回転を増
減させるものや、モータ機構によって中間回転体23の
回転を直接増減させるもの等も採用可能である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明は、駆動回転体や従
動回転体の軸方向の変動時に電磁コイルがその変動に追
従するようにしたため、電磁コイルの電磁力を作用させ
るべく駆動回転体側や従動回転体側の部材に対するエア
ギャップを常に一定に維持し、電磁コイルによる駆動操
作力を安定させることができる。また、電磁コイルと非
回転部材の衝突や電磁コイルの過敏な変位を弾性部材に
よって緩和することができるため、異音や振動の発生を
確実に防止することができる。したがって、本発明によ
れば、振動騒音の発生を招くことなく、常時所望通りの
安定したバルブタイミングの制御を得ることができる。
動回転体の軸方向の変動時に電磁コイルがその変動に追
従するようにしたため、電磁コイルの電磁力を作用させ
るべく駆動回転体側や従動回転体側の部材に対するエア
ギャップを常に一定に維持し、電磁コイルによる駆動操
作力を安定させることができる。また、電磁コイルと非
回転部材の衝突や電磁コイルの過敏な変位を弾性部材に
よって緩和することができるため、異音や振動の発生を
確実に防止することができる。したがって、本発明によ
れば、振動騒音の発生を招くことなく、常時所望通りの
安定したバルブタイミングの制御を得ることができる。
【図1】本発明の第1の実施形態を示す縦断面図。
【図2】同実施形態を示す図1のA−A線に沿う断面
図。
図。
【図3】同実施形態を示す図1の要部の拡大断面図。
【図4】同実施形態を示す電磁石ブロックの正面図。
【図5】同実施形態を示すヨークブロックの充填樹脂材
料の図示を省略した正面図。
料の図示を省略した正面図。
【図6】同実施形態を示す電磁コイルブロックの正面
図。
図。
【図7】同実施形態を示す電磁コイルブロックの背面
図。
図。
【図8】同実施形態の作動状態を示す図2に対応の断面
図。
図。
【図9】同実施形態の別の作動状態を示す図2に対応の
断面図。
断面図。
【図10】本発明の第2の実施形態を示す縦断面図。
【図11】同実施形態を示す電磁コイルブロックの背面
図。
図。
1…カムシャフト
3…駆動プレート(駆動回転体)
10…レバー軸(従動回転体)
12…VTCカバー(非回転部材)
12a…底壁(固定壁)
32…電磁コイルブロック(電磁コイル)
40…ピン
41…ピン収容孔
42…ブッシュ(弾性部材)
45…コイルスプリング(弾性部材)
141…ピン収容孔
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Fターム(参考) 3G016 AA19 BA38 CA21 CA27 DA03
DA23 GA06
3G018 AB02 BA09 BA10 BA32 BA36
CA04 CA13 DA18 DA20 DA29
DA34 DA70 DA75 DA83 DA85
FA01 FA07 GA02 GA14 GA27
GA33 GA38
Claims (4)
- 【請求項1】 内燃機関のクランクシャフトによって回
転駆動する駆動回転体と、カムシャフト若しくは同シャ
フトに結合された別体部材から成り、前記駆動回転体か
ら動力を伝達される従動回転体と、非回転部材に係止さ
れ、前記駆動回転体と従動回転体の組付角を操作すべく
磁界を発生する電磁コイルとを備えた内燃機関のバルブ
タイミング制御装置において、 前記電磁コイルを駆動回転体または従動回転体に軸方向
に一体変位可能に取付ける一方で、その電磁コイルを非
回転部材に軸方向の変位を許容し、かつ回動を規制した
状態で係止し、さらに、前記電磁コイルと非回転部材の
間に、少なくとも軸方向の弾発力を有する弾性部材を介
装したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制
御装置。 - 【請求項2】 電磁コイルの軸方向の端面に対向させて
非回転部材である固定壁を設け、その電磁コイルと固定
壁の一方側にピンを突設すると共に、他方側にピン収容
孔を設け、弾性部材を前記電磁コイルと固定壁の対向面
の間と、前記ピンとピン収容孔の間に介装したことを特
徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング
制御装置。 - 【請求項3】 弾性部材を非磁性体によって構成したこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関のバ
ルブタイミング制御装置。 - 【請求項4】 弾性部材を環状に形成し、その弾性部材
を電磁コイルに対して同心となるように配置したことを
特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミン
グ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389038A JP2003184517A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001389038A JP2003184517A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003184517A true JP2003184517A (ja) | 2003-07-03 |
Family
ID=27597368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001389038A Abandoned JP2003184517A (ja) | 2001-12-21 | 2001-12-21 | 内燃機関のバルブタイミング制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003184517A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2006025173A1 (ja) * | 2004-09-01 | 2008-05-08 | 日鍛バルブ株式会社 | エンジンの位相可変装置 |
-
2001
- 2001-12-21 JP JP2001389038A patent/JP2003184517A/ja not_active Abandoned
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2006025173A1 (ja) * | 2004-09-01 | 2008-05-08 | 日鍛バルブ株式会社 | エンジンの位相可変装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040427 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20041217 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Effective date: 20070126 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070208 |