JP2003189365A - 位置情報通信端末における送信規制方法 - Google Patents

位置情報通信端末における送信規制方法

Info

Publication number
JP2003189365A
JP2003189365A JP2001387600A JP2001387600A JP2003189365A JP 2003189365 A JP2003189365 A JP 2003189365A JP 2001387600 A JP2001387600 A JP 2001387600A JP 2001387600 A JP2001387600 A JP 2001387600A JP 2003189365 A JP2003189365 A JP 2003189365A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication terminal
information communication
transmission
position information
restricted area
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001387600A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoji Nishijima
元司 西嶋
Koichi Uchiyama
弘一 内山
Yoji Nishiwaki
洋二 西脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Japan Radio Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Radio Co Ltd filed Critical Japan Radio Co Ltd
Priority to JP2001387600A priority Critical patent/JP2003189365A/ja
Publication of JP2003189365A publication Critical patent/JP2003189365A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephone Function (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 所持者が意識して操作しなくても規制エリア
内での無線送信を規制できまたその規制を解除できるよ
うにする。 【解決手段】 位置情報取得手段例えばGPS受信機の
機能と、無線通信手段例えば携帯電話の機能とを兼ね備
える位置情報通信端末において、GPS測位(102)
によって得られた現在位置が所定の規制エリア内である
場合は(104)位置登録を含め携帯電話機能による無
線送信を停止させる送信規制処理を実行する(11
4)。その後、GPS測位(102)によって得られた
現在位置から規制エリアを脱したことが判明した場合は
(104)、携帯電話機能による無線送信を許可する送
信規制解除処理を実行する(120)。従って、規制エ
リアへの出入りに伴い自動的に送信規制・送信規制解除
が実行される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯可能な位置情
報通信端末、特に、当該位置情報通信端末による位置情
報の自動無線通信を規制する送信規制方法に関する。な
お、本願では、人間が身につけて運ぶことだけでなく、
人間と共に移動する各種の器具例えば車椅子等につけて
運ぶことを含む意味で、「携帯」という用語を使用す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、GPS(Global Positioning Sys
tem)受信機の小型軽量化・高精度化が進んでいるこ
と、携帯電話等の通信機器についても小型軽量化・高速
化が進んでいること、また携帯電話等のインフラストラ
クチャがかなりの程度整備されていること等を背景とし
て、GPS受信機等の高精度測位装置と携帯電話等の無
線通信装置とを組み合わせた又は一体化した携帯型の装
置が、開発されるに至っている。この装置の用途の一つ
として、位置情報通信端末という用途がある。
【0003】例えば、老人、児童、営業マン、登山家
等、外出頻度が高い人間や他者による保護・監督を要す
る人間に、GPS機能と携帯電話機能とを共通の筐体に
組み込んだ位置情報通信端末を携帯させることとする。
位置情報通信端末は、そのGPS機能によって現在位置
の測定即ち測位を自動的に行う。また、位置情報通信端
末は、その携帯電話機能によって所定の宛先例えばサー
ビスの基地局(サーバ)に宛てて測位結果を自動無線送
信する。現在位置に代えて、現在位置を導出するのに必
要な情報例えば擬似距離を測定及び無線送信することも
あろう。
【0004】いずれにしても、GPS受信機等の高精度
測位装置と携帯電話等の無線通信装置とを一体化し単一
の筐体に組み込んだ位置情報通信端末を携帯させること
によって、その所持者の所在を基地局で即ち遠隔地で自
動的かつ集中的に把握することが可能になる。また、必
要又は要求に応じ、所持者の近縁者に所持者の所在や過
去の移動経路を知らせることも可能である。そして、そ
の動作が自動化されているため、位置情報通信端末の所
持者が(電源入り・切りを除けば)操作を行う必要がな
く、また“機械”の操作を不得手とする人間でも心理的
に受け入れて所持することができる、という利点があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】所持者の最新の所在を
(準)リアルタイムで把握するためには、また行方不明
等不測の事態に的確に対処するには、位置情報通信端末
に常時電源を投入しておき、測位結果を自動無線送信で
きる動作状態を常時維持するのが、望ましい。しかし、
厳密に“常時”そのような動作状態を維持するのは望ま
しくない。例えば、電波に敏感な医療機器が多数設置さ
れている病院等の場所では、位置情報通信端末から無線
送信される信号・電波が障害を招く可能性があるため、
位置情報通信端末による無線送信を停止させるのが望ま
しい。
【0006】ここに、従来、病院等の場所で無線送信を
停止させる措置は、所持者に任されていた。即ち、所持
者に対して、病院等の場所に入るとき位置情報通信端末
の電源を切り、その場所を出るとき位置情報通信端末の
電源を入れることが、推奨されていた。このように所持
者の意識・マナーに任されているため、病院等の場所に
おける障害発生を実効的に抑えるという点では、従来の
端末は限界を有していた。また、本来、位置情報通信端
末は所持者に対し“携帯していることを意識させない”
使用形態を想定した装置であり、病院等の場所に出入り
するときの電源操作はその趣旨に反した操作であるた
め、そのような電源操作を不要にして携帯性・利便性を
向上させることが求められているといえる。
【0007】本発明の目的は、病院等の場所に出入りす
るときに自動的に動作状態が切り替わる位置情報通信端
末、或いは所持者の意識・マナーに任せることなく所定
の場所で無線送信を停波できる位置情報通信端末を、実
現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る送信規制方法は、(1)位置情
報通信端末の現在位置を自動検出する測位部例えばGP
S受信機及び検出された現在位置を所定の宛先に自動無
線送信する無線部例えば携帯電話回路を備え、かつ携帯
可能な位置情報通信端末により、実行され、(2)上記
現在位置が上記無線部の送信機能を動作停止させるべき
エリアである規制エリア内であるか否かを判定し、
(3)その結果、規制エリア内ならば上記無線部の送信
機能を動作停止させ規制エリア外ならばそれを解除する
ことを特徴とする。また、本発明に係る位置情報通信端
末は、(1)位置情報通信端末の現在位置を自動検出す
る測位部と、測位手段により検出された現在位置を所定
の宛先に自動無線送信する無線部と、を備える位置情報
通信端末において、(2)本発明に係る送信規制方法を
実行する制御部を備えることを特徴とする。
【0009】このように、本発明においては、現在位置
が規制エリア内である場合は無線部の送信機能が動作停
止し規制エリア外であるときは動作可能になる。両動作
状態間の遷移は、測位部により得られる現在位置と規制
エリアとの比較により自動的に実行されるため、所持者
に操作上又は心理上の負担が及ぶことはなく、所持者の
意識やマナーに頼る必要もなくなる。更に、本発明によ
れば、病院等の場所に出入りするときの電源操作が不要
になるため、所持者の操作し忘れに伴う問題が生じ得な
い。例えば、病院に入るとき電源を切り忘れたため医療
機器に障害が発生し又は周囲の人間に迷惑をかけるこ
と、病院から出るとき電源を入れ忘れたため基地局(サ
ーバ)側で所在を把握できなくなること等、電源操作を
忘れたため生じる問題は、本発明では電源操作自体不要
であるため生じ得ない。
【0010】また、送信動作が禁止されている間、宛先
側(基地局(サーバ)側)ではその位置情報通信端末の
所在を正確には把握できないけれども、規制エリア例え
ば病院の敷地に関する情報を基地局(サーバ)側でも保
持していれば、停波する前に受信した測位結果のうち最
新のものと、規制エリアを特定する情報とに基づき、そ
の位置情報通信端末がどの規制エリア内にいるのかを概
ね把握できるため、所在把握という目的上特に支障はな
い。
【0011】更に、位置情報通信端末から受信した現在
位置がその位置情報通信端末に割り当てた行動範囲を脱
しているとき、基地局(サーバ)からその位置情報通信
端末に対しその位置情報端末の現在位置が属する新たな
行動範囲を割り当て、その行動範囲に属する規制エリア
に関する情報をその位置情報通信端末に送信するように
すれば、位置情報通信端末の所持者が特に意識・操作す
ることなしに、送信停止/解除制御に必要な情報をその
位置情報通信端末に更新登録することができる。なお、
測位部により得られた現在位置が自分に割り当てられて
いる行動範囲を脱しているとき、基地局(サーバ)に対
して行動範囲の再割当即ちその位置情報端末の現在位置
が属する新たな行動範囲の割当を求め、それに応じ基地
局(サーバ)が行動範囲を再割当しその行動範囲を特定
する情報及びその行動範囲に属する規制エリアに関する
情報をその位置情報通信端末に送信する、という手順で
もよい。
【0012】また、送信動作が停止されている間は、無
線部は電力を消費せず又はわずかしか消費しないため、
位置情報通信端末を駆動するための電源例えばバッテリ
が長持ちする。送信動作を停止させた後それを解除する
までの間、測位部による測位動作実行頻度を低下させる
ようにすれば、バッテリは更に長持ちする。
【0013】なお、規制エリア内で現在位置の自動無線
送信を停波させる方法としては、規制エリアを特定する
情報を携帯電話基地局側で保持しておき、携帯電話から
受信した現在位置についての規制エリア内外判別を携帯
電話基地局側で行う、という方法もある(特開2001
−160985号公報参照)。この方法では、規制エリ
ア内で、ボタン操作不能化、電源強制切断、留守番電話
起動、又は使用禁止区域メッセージ表示が実行される。
電源強制切断によるものを除くと、現在位置の自動無線
送信が停止され得るものの、位置情報通信端末の位置登
録即ちその位置情報端末の所在エリアを網側に登録する
ための無線送信は行われ得るため、送信機能が停止して
いるとはいえない。特に、メッセージ表示による例で
は、自動無線送信停止が使用者操作にまかされる。従っ
て、上掲公報記載の方法における規制エリアと、本発明
における規制エリアとの間には、送信機能が動作し続け
るかそれとも停止するかという本質的な違いがある。ま
た、上掲公報には、現在位置の自動無線送信停止を解除
する方法が記載されていないが、この技術分野に通じた
者の常識に従えば、所持者の操作に応じて解除が行われ
るものと推定できる。少なくとも、規制エリアを特定す
る情報を保持していない端末内部での処理のみでは、規
制エリア「外」との判定を下せないため、解除を実行で
きない。規制エリア内で基地局からの指令により電源を
切断するものを例とすると、少なくとも電源投入等の操
作が必要である。これに対し、本発明においては、規制
エリア内外判定及びその結果に基づく動作状態切替が位
置情報通信端末で内部完結的に行われるため(この処理
については基地局側の支援を受ける必要がないため)、
解除も自動的に行われる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
関し図面に基づき説明する。
【0015】図1に、本発明の一実施形態に係る位置情
報通信端末を用いたシステムの例を示す。本実施形態に
係る位置情報通信端末10は、GPS衛星からの信号に
基づきその現在位置や移動速度を求める測位処理を実行
し、その結果を通信網30を介し基地局20に宛て送信
する。図示しないが、位置情報通信端末10は一般に複
数あり、それぞれ異なる所持者により携帯される。基地
局20は、これら複数の位置情報通信端末10からその
現在位置等を示す測位結果を受信し蓄積するサーバを、
有している。このサーバは、各所持者の所在・行動に関
する情報を画面に表示する、検索者(オペレータ)50
が指定した所持者即ち被検索者40の所在・行動に関す
る情報を表示する、或いはこれらの表示に代えてプリン
トアウトや通信回線出力を行う、インターネット31経
由での検索者(ユーザ)51のアクセスに応じ当該情報
をユーザ51に送る等、近縁者等に所持者所在に関する
情報を提供しまたその行動履歴を管理するサービス用の
サーバであり、専用回線又は公衆回線を介し通信網30
に接続されている。通信網30としては、専用のインフ
ラストラクチャを用いてもかまわないが、既存の即ち整
備済のインフラストラクチャをプラットフォームとして
利用した方がより経済的にシステムを構築・運用でき
る。例えば、携帯電話によるパケット通信網とPSTN
/ISDN網を利用することができる。その場合、位置
情報通信端末10は、測位結果を含むパケットを無線部
13(後述)の動作によってパケット通信網に送出し、
そのパケットはパケット通信網からPSTN/ISDN
網にルーティングされ、更に基地局20にルーティング
される。規制エリア情報更新の際はこの逆の流れをたど
る。
【0016】本実施形態に係る位置情報通信端末10
は、図2に示すように、単一の筐体11内にGPS受信
機12、無線部13、制御部14及びバッテリ15を組
み込み、筐体11の表面又は内部に更に無線アンテナ1
6、GPSアンテナ17及び電源スイッチ18を設けた
構成を有している。電源スイッチ18は所持者により操
作される部材であり、電源スイッチ18の操作に応じバ
ッテリ15からの電源供給が開始され又は停止される。
バッテリ15は、位置情報通信端末10内の部材のうち
電源電力を必要とするもの、例えばGPS受信機12、
無線部13、制御部14及びGPSアンテナ17に、電
源電力を供給するための電源である。GPS受信機12
及びそのアンテナ17は、図1中のGPS衛星60から
信号を受信して周知の原理による測位演算を行う部材で
ある。無線部13及びそのアンテナ16は、測位結果の
送信、位置登録等を含め、通信網30に又はそれを介し
て基地局20に接続して通信を行うための部材であり、
例えば携帯電話利用のパケット通信を実行可能な部材で
ある。
【0017】図3に示すように、電源スイッチ18の操
作により電源電力供給が開始されると(100)、制御
部14はGPS受信機12により間欠的に信号受信及び
測位演算を行わせる(102)。制御部14は、この測
位演算により得られた現在位置と、予め制御部14内に
又はそれに付随する図示しないメモリ内に登録・格納さ
れている規制エリア情報とを比較対照することによっ
て、その位置情報通信端末10の現在位置が規制エリア
内か外かを判定する(104)。ここでいう規制エリア
とは、無線部13及びそのアンテナ16による無線送信
動作を停止させるべきエリア、例えば医療機器が多数設
置されている病院の敷地であり、規制エリア情報とは規
制エリアの広がり及び位置を特定する情報である。
【0018】規制エリア情報は、具体的には、図4に示
す構造をとる。ここでは、規制エリアの位置及び広がり
を特定する方法として、規制エリアの形状種別を特定
し、その形状種別に固有の数値情報を付加する、という
手法を採っている。また、規制エリアの形状種別とし
て、円及びポリゴンを想定している。例えば、図示した
規制エリア情報のうち、第1の規制エリアを特定するエ
リア1情報及び第3の規制エリアを特定するエリア3情
報は、「図形の種類=円」という情報を含む情報であ
る。言い換えれば、第1及び第3の規制エリアの形状は
円である。また、第2の規制エリアを特定するエリア2
情報は、「図形の種類=ポリゴン」という情報を含む情
報である。言い換えれば、第2の規制エリアの形状はポ
リゴンである。円の位置及び広がりを特定するにはその
円の中心の座標値と半径とを特定すればよいため、エリ
ア1情報及びエリア3情報は「中心位置」「半径」とい
う情報を含んでいる。また、ポリゴンの位置及び広がり
を特定するにはそのポリゴンの頂点の個数及び各頂点の
座標値を特定すればよいため、エリア2情報は「頂点
数」「第○点位置」という情報を含んでいる。なお、G
PS受信機12の出力が緯度・経度出力であるため、円
の中心やポリゴンの頂点の座標値を緯度・経度で与え円
の半径も角度で与えればよい。無論、他の種類(単位)
の数値で与えてもよいし、他の形状の規制エリアを設定
してもよい。高度情報を含めた立体でもよい。
【0019】規制エリアは、先に述べたとおり、無線ア
ンテナ16からの無線輻射が何らかの好ましくない影響
を与えるであろう場所等に、設定される。従って、所持
者が野原にいるとき等には、通常、図3中のステップ1
04では「規制エリア外」と判定される。この場合、制
御部14は次回の測位を待機する状態に入る。より好ま
しくは、次回の測位まで、GPS受信機12やGPSア
ンテナ17への通電を断ち又は低下させ、更には制御部
14自身による電力消費を強制低減させる等の処理を実
行する(省電力モード移行:106)。また、基地局
(図3では「位置サーバ」と表現)20から無線部13
により現在位置の問い合わせを受信したときや、予め設
定されている現在位置通報時刻が到来したとき等には
(108)、GPS受信機12から取得済の測位結果の
うち最新のもの等を基地局20宛てに無線部13により
無線送信させる(110)。更に、予め設定されている
測位間隔による測位時刻が到来したときには(10
8)、無線送信せずに次のGPS測位(102)を行う
(111)。
【0020】所持者が例えば病院前の道路にいるときに
は、GPS衛星60からの信号を受信できGPS受信機
12から測位結果が得られるであろう。しかし、GPS
受信機12による測位結果には誤差が含まれていること
から、本実施形態では、その誤差分を見込んで規制エリ
アを広めに設定している(なお、ステップ104で判定
に先立ち誤差分だけ規制エリアを拡張した上で規制エリ
ア内外判定を行うようにしてもよい)。そのため、規制
エリアが設定されている病院前の道路にいるとき等に
は、ステップ104で「規制エリア内」と判定される。
同じく、病院の中庭や屋上にいるとき、病院の窓辺にい
るとき等にも、「規制エリア内」と判定される。前回の
判定まで「規制エリア外」であったのに新たに「規制エ
リア内」との判定となった場合、制御部14は、送信規
制処理即ち無線部13による送信を禁止する処理を実行
する(114)。この禁止は、測位結果の送信のみなら
ず位置登録にも及ぶものであり、例えば無線部13に対
する電源供給の停止等により実行される。また、前回の
判定に引き続いて「規制エリア内」との判定となった場
合は、制御部14は、既に送信規制処理が行われている
ためこれをスキップし(112)、無線部13による送
信が停止された状態を維持させる。なお、ここでも省電
力モードに移行するのが望ましい(116)。
【0021】所持者が例えば病院の建物内にいるときに
は、GPS衛星60からの信号を良好に受信できず従っ
てGPS受信機12から測位結果が得られないことが多
い。その場合、制御部14は、次回の測位タイミングま
で、好ましくは省電力モードで待機する。従って、GP
S受信機12から測位結果が得られない状況が継続する
限り(また電源スイッチ18の操作でオフされない限
り)、無線部13の動作状態は維持される。例えば、規
制エリア内への進入に伴って送信規制処理が実行された
後、GPS受信機12から測位結果が得られない状況に
なった場合は、少なくともGPS受信機12から測位結
果が得られる状況に転ずるまで、送信規制は解除されな
い。所持者が病院の建物から出る等してGPS受信機1
2から測位結果が得られる状況に転じ、更に所持者が病
院の敷地から離れる等してステップ104にて「規制エ
リア外」との判定結果が得られるに至ると、送信規制が
解除され、無線部13による無線送信は位置登録を含め
て許可される(118,120)。
【0022】また、制御部14又はこれに付随するメモ
リ内に記憶できる規制エリア情報の量には物理的上限が
あることから、図5に示すように、行動範囲の再割当及
び規制エリア情報の更新処理を行うのが望ましい。図5
は、これらの処理を基地局20で行わせる場合における
処理の流れを示すものである。基地局20(厳密にはそ
のサーバ)は、動作を開始した後(200)、各位置情
報通信端末10から現在位置等に関する情報を通信網3
0を介して収集する(202)。基地局20は、収集し
た情報に基づき、その対象となった位置情報通信端末1
0の中から、その位置情報通信端末10に割り当てられ
ている行動範囲を脱しているものを検出し(204)、
その位置情報通信端末10に対しその位置情報通信端末
10から受信した現在位置が含まれる新たな行動範囲を
割り当て、更新のため、その行動範囲内に含まれる規制
エリア群に関する規制エリア情報群を送信する(20
6)。その位置情報通信端末10は、その無線部13に
よりその規制エリア情報群を受信し、制御部14又はそ
れに付随するメモリ内に新たな規制エリア情報群を登録
・格納する。なお、行動範囲とは緯度・経度或いは地域
名に基づく地域区分であって、位置情報通信端末10で
記憶可能な個数以下の規制エリアを包含する。
【0023】このように、本実施形態によれば、現在位
置が規制エリア内であるとき無線部13による送信を位
置登録を含めて禁止し規制エリア外であるときは許可し
ている。無線部13による送信が規制されている状態と
規制されていない状態との間の遷移が自動的に実行され
るため、所持者に操作上又は心理上の負担を及ぼすこと
なしに、また所持者の意識やマナーに頼ることなしに、
自動的に、送信規制を実施しまたそれを解除することが
できる。また、規制エリアに関する情報を基地局20で
も保持しているため、自分に送信規制をかけている位置
情報通信端末10の所在を基地局20で概略把握でき
る。また、行動範囲及び規制エリア情報群を更新する手
順(図5)を有しているため、所持者が特に意識・操作
することなしに送信規制/解除制御に必要な情報を位置
情報通信端末10に更新登録することができる。無論、
この手順の一部を位置情報通信端末10にて実行するよ
うにすることもできる。また、送信規制中は無線部13
による電力消費が抑えられまた省電力モード中はGPS
受信機12等による電力消費が抑えられるため、バッテ
リ15が長持ちする。
【0024】なお、送信規制処理を実行しないように位
置情報通信端末10に設定すること、例えば図示しない
スイッチの操作により設定することや通信網30を介し
た基地局20からの指令により遠隔設定することも、可
能である。また、これまで説明した実施形態は、規制エ
リアを設定しておく例であるが、逆に、送信規制を行っ
てはならない規制禁止エリアを設定しておき、規制禁止
エリア外の全域で又は規制エリア中の規制禁止エリアと
の非重複部分のみで送信規制する形で、本発明を実施す
ることもできる。更に、GPS測位(102)の実行間
隔と規制エリア内外判定(104)の実行間隔とは一致
していなくてもよい。例えば、GPS測位数回に1回の
頻度で規制エリア内外判定を行うようにしてもよい。ま
た、これらの実行間隔は、一定でもよいが、任意の規則
に従い変化させてもよい。例えば、送信規制中はこの実
行間隔をのばすようにすれば、GPS測位や判定処理の
頻度を減らすことができ、省電力化の効果が増大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る位置情報通信端末
を利用できるシステムの一例を示す図である。
【図2】 本実施形態に係る位置情報通信端末の構成を
示すブロック図である。
【図3】 本実施形態における処理手順の概要を示すフ
ローチャートである。
【図4】 本実施形態における規制エリアの形状及び規
制エリア情報の構造の一例を示す概念図である。
【図5】 本実施形態における規制エリア情報の更新手
順の概要を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 位置情報通信端末、11 筐体、12 GPS受
信機、13 無線部、14 制御部、15 バッテリ、
16 無線アンテナ、17 GPSアンテナ、18 電
源スイッチ、20 基地局、30 通信網、31 イン
ターネット、40 被検索者(端末所持者)、50 検
索者(基地局オペレータ)、51 検索書(ユーザ)、
60 GPS衛星。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西脇 洋二 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日本 無線株式会社内 Fターム(参考) 5K024 AA71 CC11 DD01 DD02 GG01 GG10 GG13 5K027 AA11 EE00 HH11 5K067 AA34 BB04 DD20 EE02 EE10 FF03 GG01 HH22 JJ56

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置情報通信端末の現在位置を自動検出
    する測位部及び検出された現在位置を所定の宛先に自動
    無線送信する無線部を備え、かつ携帯可能な位置情報通
    信端末により、実行され、 上記現在位置が無線部の送信機能を動作停止させるべき
    エリアである規制エリア内であるか否かを判定し、 その結果、規制エリア内ならば上記無線部の送信機能を
    動作停止させ規制エリア外ならばそれを解除することを
    特徴とする送信規制方法。
  2. 【請求項2】 位置情報通信端末の現在位置を自動検出
    する測位部と、測位手段により検出された現在位置を所
    定の宛先に自動無線送信する無線部と、を備える位置情
    報通信端末において、 請求項1記載の送信規制方法を実行する制御部を備える
    ことを特徴とする位置情報通信端末。
JP2001387600A 2001-12-20 2001-12-20 位置情報通信端末における送信規制方法 Pending JP2003189365A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387600A JP2003189365A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 位置情報通信端末における送信規制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387600A JP2003189365A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 位置情報通信端末における送信規制方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003189365A true JP2003189365A (ja) 2003-07-04

Family

ID=27596377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001387600A Pending JP2003189365A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 位置情報通信端末における送信規制方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003189365A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007134826A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Nec Corp 携帯端末、マナーモード制御方法及びプログラム
JP2008516523A (ja) * 2004-10-06 2008-05-15 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 移動通信機器用のサイト依存の一時的なバディー・リスト
JP2009111804A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 通信端末装置、及び、プログラム
JP2010177802A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Nec Corp 携帯電話システム、携帯電話端末、サーバ装置および通信制御方法ならびにプログラム
WO2012108544A1 (en) * 2011-02-10 2012-08-16 Nec Casio Mobile Communications, Ltd. Communication system
JP2015142314A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 大日本印刷株式会社 携帯端末用icカード及びプログラム
WO2024014193A1 (ja) * 2022-07-15 2024-01-18 太平洋工業株式会社 モバイル端末

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4669880B2 (ja) * 2004-10-06 2011-04-13 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 移動通信機器用のサイト依存の一時的なバディー・リスト
JP2008516523A (ja) * 2004-10-06 2008-05-15 ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー 移動通信機器用のサイト依存の一時的なバディー・リスト
JP2007134826A (ja) * 2005-11-08 2007-05-31 Nec Corp 携帯端末、マナーモード制御方法及びプログラム
JP4715455B2 (ja) * 2005-11-08 2011-07-06 日本電気株式会社 携帯端末、マナーモード制御方法及びプログラム
US8914036B2 (en) 2007-10-31 2014-12-16 Lenovo Innovations Limited (Hong Kong) Communication terminal performing power save by inactivating wireless communication functions
JP4656445B2 (ja) * 2007-10-31 2011-03-23 Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 通信端末装置、及び、プログラム
JP2009111804A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Casio Hitachi Mobile Communications Co Ltd 通信端末装置、及び、プログラム
JP2010177802A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Nec Corp 携帯電話システム、携帯電話端末、サーバ装置および通信制御方法ならびにプログラム
WO2012108544A1 (en) * 2011-02-10 2012-08-16 Nec Casio Mobile Communications, Ltd. Communication system
JP2014505380A (ja) * 2011-02-10 2014-02-27 Necカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 通信システム
US9955283B2 (en) 2011-02-10 2018-04-24 Nec Corporation Communication system
JP2015142314A (ja) * 2014-01-30 2015-08-03 大日本印刷株式会社 携帯端末用icカード及びプログラム
WO2024014193A1 (ja) * 2022-07-15 2024-01-18 太平洋工業株式会社 モバイル端末

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8937554B2 (en) Low power location-tracking device with combined short-range and wide-area wireless and location capabilities
EP1223772A1 (en) Communication method and system for controlling with limited area information
JPH1096765A (ja) ワイヤレス電話通信により位置データを送信する緊急探知機装置
JP2001059738A (ja) 位置通知装置
JP2002357430A (ja) カーナビゲーション装置、データ転送システム、携帯端末およびプログラム
JP2006121730A (ja) 地上位置システムおよび方法
JP2011160323A (ja) 移動端末および移動端末の制御方法
JP2005223436A (ja) 携帯端末及び位置情報交換システム
JP5441154B2 (ja) 通信端末装置、サーバ装置、及び、プログラム
JP2003189365A (ja) 位置情報通信端末における送信規制方法
JP2003329760A (ja) Gps搭載携帯電話機
KR101122889B1 (ko) 통신 단말
JP2013251718A (ja) 携帯通信装置、通信方法、及びプログラム
JP2003319443A (ja) 位置特定システム、移動通信端末、位置サーバおよびコンピュータプログラム
US10645535B2 (en) Electronic apparatus, control device and computer-readable non-transitory recording medium for selectively transmitting information based on indoor/outdoor specification
EP2889578B1 (en) Indoor system for providing navigation data
JP2005229399A (ja) 無線通信制御装置およびその制御方法
JP2002209248A (ja) 携帯端末
JPH11186955A (ja) 携帯通信端末
US7058546B2 (en) System and device for monitoring of occupancy area
JP4952811B2 (ja) 無線通信制御装置
JP2005236835A (ja) 移動通信端末
JP2001338376A (ja) 移動体捜索システム、移動体捜索方法および移動体捜索保護方法
JP2004282301A (ja) 現在位置検出システム
JP2003319434A (ja) 位置サーバおよびコンピュータプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041216

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060801