JP2003187977A - 有機el素子 - Google Patents

有機el素子

Info

Publication number
JP2003187977A
JP2003187977A JP2001387650A JP2001387650A JP2003187977A JP 2003187977 A JP2003187977 A JP 2003187977A JP 2001387650 A JP2001387650 A JP 2001387650A JP 2001387650 A JP2001387650 A JP 2001387650A JP 2003187977 A JP2003187977 A JP 2003187977A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
organic
layer
emitting layer
layers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001387650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4032733B2 (ja
Inventor
Kazue Kojima
和重 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2001387650A priority Critical patent/JP4032733B2/ja
Publication of JP2003187977A publication Critical patent/JP2003187977A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4032733B2 publication Critical patent/JP4032733B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の発光層からの混色発光を行うようにし
た有機EL素子において駆動時間や電圧変化に伴う色度
変化を極力抑制できるようにする。 【解決手段】 陽極20と陰極80とに有機EL材料か
らなる発光層51、52、53を含む有機層90を挟持
してなる有機EL素子において、発光層を、比較的短波
長の発光を行う短波長発光層52と比較的長波長の発光
を行う長波長発光層51、53とが交互に3層以上積層
されたものとした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陽極と陰極とに有
機EL材料からなる異なるピーク波長の発光を行う複数
の発光層を含む有機層を挟持してなる有機EL(エレク
トロルミネッセンス)素子に関し、特に、白色発光を行
う有機EL素子に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は自己発光のため、視認性
に優れ、かつ数V〜数十Vの低電圧駆動が可能なため駆
動回路を含めた軽量化が可能である。そこで、有機EL
素子は、薄膜型ディスプレイ、照明、バックライトとし
ての活用が期待されている。
【0003】また、有機EL素子は色バリエーションが
豊富であることも特徴である。また、複数の発光色を組
み合わせる混色によってさまざまな発光が可能となるこ
とも特徴である。
【0004】発光色の中で、特に白色発光のニーズは高
い。白色発光は車載ディスプレイの主流であり、またバ
ックライトとしても活用できる。さらに、カラーフィル
タを用いて青、緑、赤の画素に分けることが可能であ
る。
【0005】このような白色発光を行う有機EL素子と
しては、特開平7−142169号公報に記載のよう
に、短波長発光である青色発光層と長波長発光である赤
色発光層との2層を積層することにより、両発光層の混
色として白色の発光を得るようにしたものが提案されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな発色の異なる(異なるピーク波長の)2層の発光層
を積層したものにおいては、素子の駆動時間すなわち発
光時間や印加電圧の変化に伴って、2つの発光層におい
て膜質が変化したり、ホール(正孔)や電子の輸送性の
度合が変化する等により、発光中心が移動し、その結
果、色度変化を生じやすい。
【0007】特に、2つの発光層の混色として白色を得
る場合、白色は他の色に比べて色度変化に敏感であるた
め、問題が顕在化する。
【0008】そこで、本発明は上記問題に鑑み、異なる
ピーク波長を有する複数の発光層からの混色発光を行う
ようにした有機EL素子において、駆動時間や電圧変化
に伴う色度変化を極力抑制できるようにすることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は鋭意検討を行い、図11(a)、
(b)、(c)に示すような推定メカニズムを考えた。
【0010】まず、従来の2層の発光層によって混色を
得る場合について図11(a)に示す。図11(a)に
おいて、二つの発光層AとBが積層されている場合を考
える。ここで、一方の発光層Aを青色側である短波長発
光層A、他方の発光層Bを赤色側である長波長発光層B
とする。
【0011】理想的には発光帯域R1にて発光すれば、
両発光層A、Bの混色として所望の色度すなわち白色発
光が得られる。しかし、駆動時間や電圧変化に伴う発光
中心の移動によって、発光帯域も発光帯域R1からR2
へと移動する。
【0012】この発光帯域の移動に伴い、例えば、図1
1(a)では、短波長発光層Aにおける発光の割合が増
加し、長波長発光層Bにおける発光の割合が減少する。
すると、理想である白色に対して、青色がかった発色と
なってしまう。
【0013】そこで、このような従来の2層発光層の構
成に対して発光層の数を増加させることを考えた。例え
ば、発光層を、図11(b)に示すように3層構成とし
た場合には、次のような効果が推測される。
【0014】図11(b)では、発光層を短波長発光層
A、長波長発光層B、短波長発光層Aの3層としてい
る。この場合、理想的な白色発光を実現する発光帯域R
1から、発光帯域が移動して発光帯域R2となったとし
ても、図に示すように、短波長発光層と長波長発光層の
発光に占める割合は実質的に変化しないため、色度変化
もほとんどないと考えられる。
【0015】また、図11(c)では、発光層を短波長
発光層A、長波長発光層B、短波長発光層A、長波長発
光層Bの4層としている。この場合も、図に示すよう
に、理想的な白色発光を実現する発光帯域R1から、発
光帯域が移動して発光帯域R2となったとしても、短波
長発光層と長波長発光層の発光に占める割合は、従来の
2層の発光層の場合に比べて変化が小さいため、色度変
化も抑制できると考えられる。
【0016】そして、このような推定メカニズムに基づ
いて、実際に、短波長発光層と長波長発光層とが交互に
3層以上積層された発光層を有する有機EL素子につい
て試作検討を行った結果、従来の2層発光層のものに比
べて、大幅に色度変化が抑制されることがわかった。本
発明は、上記した実験検討結果に基づいて創出されたも
のである。
【0017】すなわち、請求項1に記載の発明では、陽
極(20)と陰極(80)とに有機EL材料からなる発
光層(51〜56)を含む有機層(90)を挟持してな
る有機EL素子において、発光層は、異なるピーク波長
の発光を行う発光層(比較的短波長の発光を行う短波長
発光層(52、54、56)と比較的長波長の発光を行
う長波長発光層(51、53、55)と)が交互に3層
以上積層されたものであることを特徴とする。
【0018】それによれば、従来に比べて、発光中心が
移動したときでも、3層以上の発光層の発光分布変化す
なわち発光帯域変化に対する色度変化を小さくすること
ができるため、駆動時間や電圧変化に伴う色度変化を極
力抑制することができる。
【0019】ここで、請求項2に記載の発明では、3層
以上の発光層(51〜56)の少なくとも中央部の発光
層(52、55)は、正孔と電子の両キャリアをほぼ等
しく輸送可能なホスト材料からなることを特徴とする。
具体的には、3層の場合は、中央の発光層であり、4層
以上の場合は、両側の発光層(51、53)を除く発光
層である。
【0020】中央部の発光層が正孔と電子の両キャリア
をほぼ等しく輸送可能なホスト材料を使用することによ
り、両側の発光層(51、53)はバランス良く発光す
るとともに、低電圧で駆動可能となる。
【0021】さらに、請求項3に記載の発明では、発光
層(51〜53)の陰極(80)側には、発光層よりも
イオン化ポテンシャルエネルギーの絶対値が0.5以上
大きい有機材料からなる層がホールブロック層(10
0)または電子輸送層(61)として設けられているこ
とを特徴とする。
【0022】発光層と陰極との間には、通常、陰極から
の電子を発光層へ輸送する電子輸送層が存在するが、発
光層からのホール(正孔)が電子輸送層まで注入されて
しまうと、発光層による発光以外に、電子輸送層が発光
してしまい、色度変化を起こしてしまう。
【0023】その点、本発明によれば、上記のホールブ
ロック層を設けた場合には、発光層からのホールの電子
輸送層への注入を適切に防止でき、また、電子輸送層自
身を上記構成とすれば、電子輸送層へのホール注入が適
切に防止される。そのため、色度変化を抑制するという
請求項1の発明の効果をより高レベルにて実現でき、好
ましい。
【0024】また、請求項4に記載の発明では、3層以
上の発光層(51〜56)の発光の混色として白色の発
光を行うものであることを特徴とする。
【0025】本発明は、白色発光有機EL素子を提供す
るものであり、請求項1〜請求項3の有機EL素子にお
ける色度変化の抑制効果は、本発明のような色度変化に
敏感な白色発光有機EL素子に適用して好ましい。
【0026】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。なお、以下の各実施形態において互
いに同一の部分には図中、同一符号を付し、説明の簡略
化を図ることとする。
【0028】(第1実施形態)図1は、本発明の第1実
施形態に係る有機EL素子S1の概略断面構成を示す図
である。
【0029】この有機EL素子S1は、ガラス等の可視
光に対して透明性を有する基板10を備えている。この
基板10の一面上には、スパッタ法等にて成膜された透
明性を有する導電膜からなる陽極20が形成されてい
る。
【0030】この陽極20は、インジウム−スズの酸化
物(ITO)やインジウム−亜鉛の酸化物の膜からな
り、その膜厚は100nm〜1μm程度とすることがで
きる。本例では、陽極20は、膜厚が150nm程度の
ITO膜からなる。この陽極20の上には、有機EL材
料からなる発光層51、52、53を含む有機層90が
形成されている。
【0031】まず、陽極20の上には、真空蒸着法によ
り成膜された膜厚20nmの銅フタロシアニンからなる
正孔注入層30が形成されている。正孔注入層30の上
には、真空蒸着法により成膜された膜厚40nmのトリ
フェニルアミン4量体からなる正孔輸送層40が形成さ
れている。
【0032】この正孔輸送層40の上には、比較的短波
長の発光を行う短波長発光層52と比較的長波長の発光
を行う長波長発光層51、53とが交互に3層積層され
た発光層51〜53が形成されている。
【0033】具体的には、正孔輸送層40の上には、長
波長発光層51として、蛍光色素としてのドーパントで
あるルブレンをホストであるトリフェニルアミン4量体
に5wt%添加した膜が、真空蒸着法により膜厚5nm
にて形成されている。この長波長発光層51においては
ルブレンによる黄色発光が行われる。
【0034】この長波長発光層51の上には短波長発光
層52として、蛍光色素としてのドーパントであるペリ
レンをホストであるアダマンタン誘導体に1wt%添加
した膜が、真空蒸着法により膜厚20nmにて形成され
ている。この短波長発光層52においてはペリレンによ
る青色発光が行われる。
【0035】この短波長発光層52の上には長波長発光
層53として、蛍光色素としてのドーパントであるルブ
レンをホストであるアルミニウムキノレート(Alq
3)に5wt%添加された膜が、真空蒸着法により膜厚
0.5nmにて形成されている。この長波長発光層53
においてはルブレンによる黄色発光が行われる。
【0036】なお、これら各発光層51、52、53に
おいて、ホストであるトリフェニルアミン4量体自身は
青色発光が可能な正孔輸送性材料であり、アダマンタン
誘導体自身は青色発光が可能な正孔輸送性且つ電子輸送
性材料であり、Alq3自身は緑色発光が可能な電子輸
送性材料である。
【0037】正孔と電子の両キャリアをほぼ等しく輸送
可能なアダマンタン誘導体をホストとした発光層52
を、正孔輸送性発光層51と電子輸送性発光層53との
間に設けることにより、正孔輸送性発光層51と電子輸
送性発光層53の発光バランスが良くなるとともに低電
圧化が図れる。
【0038】そして、発光層51〜53の上すなわち長
波長発光層53の上には、真空蒸着法により成膜された
膜厚20nmのAlq3からなる電子輸送層60が形成
されている。本例では、これら正孔注入層30、正孔輸
送層40、発光層51〜53および電子輸送層60によ
り有機層90が構成されている。
【0039】さらに、電子輸送層60の上には、膜厚
0.5nmのLiF(フッ化リチウム)からなる電子注
入層70、膜厚100nmのAl(アルミニウム)から
なる陰極80が順次成膜されている。
【0040】このような有機EL素子S1においては、
陽極20と陰極80との間に電界を印加することによ
り、発光層51〜53にてホール(正孔)と電子とが再
結合し、そのときのエネルギーによって各ドーパントが
発光する。そして、各発光層51〜53における黄色や
青色の混色として白色発光が行われる。
【0041】ここで、本例の有機EL素子S1における
エネルギーバンド図を図2に示す。図2において、陽極
20としてのITOは、イオン化ポテンシャルエネルギ
ーを示し、電子注入層70としてのLiFおよび陰極8
0としてのAlは仕事関数を示し、他の有機層90につ
いては、図2の上側が電子親和力(以下、Eaとい
う)、下側がイオン化ポテンシャルエネルギー(以下、
Ipという)を示している。
【0042】具体的に、ITOのIpは−5.0eV、
銅フタロシアニンのEa、Ipはそれぞれ−3.52e
V、−5.17eV、トリフェニルアミン4量体のE
a、Ipはそれぞれ−2.40eV、−5.40eV、
アダマンタン誘導体のEa、Ipはそれぞれ−2.61
eV、−5.73eV、Alq3のEa、Ipはそれぞ
れ−2.98eV、−5.73eV、LiFおよびAl
の仕事関数はそれぞれ−2.9eV、−3.74eVで
ある。
【0043】また、各発光層51〜53においては、蛍
光色素であるドーパントを発光させるために、ドーパン
トのエネルギーギャップ(IpとEaとの差)がホスト
のエネルギーギャップと同等以下であること、および、
ドーパントの電子親和力がホストの電子親和力よりも大
きいことが必須条件となっている。そして、各ドーパン
トであるルブレンやペリレンは、上記必須条件を満たし
ていることは勿論である。
【0044】このような本実施形態の有機EL素子S1
においては、発光層51〜53は、短波長発光層52と
長波長発光層51、53とが交互に3層積層されたもの
であることを主たる特徴とする。
【0045】それによれば、従来に比べて、発光中心が
移動したときでも、3層以上の発光層の発光分布変化す
なわち発光帯域変化に対する色度変化を小さくすること
ができるため、駆動時間や電圧変化に伴う色度変化を極
力抑制することができる。
【0046】具体的に、図2に示す本実施形態の例にお
ける効果を図3に示す。図3は輝度が初期から相対的に
変化していった場合に対する、すなわち相対輝度(%)
に対する色度座標(X、Y)におけるX座標の変化(Δ
X)、Y座標の変化(ΔY)を示したものである。
【0047】ここで、相対輝度は素子の駆動時間に伴う
輝度の変化や印加電界(駆動電圧)の変化に伴う輝度の
変化を表す。また、ΔX、ΔYは、相対輝度が100%
すなわち初期の輝度の場合の色度座標の値に対する色度
座標の変化分を示している。
【0048】図3には、比較例として、2層の発光層と
した有機EL素子の場合も示しており、後述する第2〜
第4実施形態も示している。図3中の比較例1、比較例
2の層構造を、その材料構成もあわせて、それぞれ図4
(a)、(b)に模式的に示す。
【0049】すなわち、図4(a)に示す比較例1は、
上記図1に示す本第1実施形態の有機EL素子S1にお
いて、発光層を長波長発光層51と短波長発光層52と
の2層としたものであり、図4(b)に示す比較例2
は、上記図1に示す本第1実施形態の有機EL素子S1
において、発光層を短波長発光層52と長波長発光層5
3との2層としたものである。
【0050】図3からわかるように、本第1実施形態の
有機EL素子S1は、比較例1、2に代表される従来の
2層発光層のものに比べて、輝度劣化すなわち駆動時間
や電圧変化に伴う色度変化を大幅に抑制することができ
ている。
【0051】なお、本実施形態において、長波長発光層
にドープする蛍光色素として、ジビニルキノリン系の材
料やDCJTB、DCJT等を用いることができる。ま
た、短波長発光層にドープする蛍光色素として、スチリ
ルアミン誘導体やキナクリドン誘導体などを用いること
も可能である。
【0052】要するに、発光層において、蛍光色素とし
てのドーパントに用いる材料の条件は、ドーパントのエ
ネルギーギャップがホストのエネルギーギャップと同等
以下であること、および、ドーパントの電子親和力がホ
ストの電子親和力よりも大きいことを満たしていれば良
い。
【0053】(第2実施形態)図5は、本発明の第2実
施形態に係る有機EL素子S2の概略断面構成を示す図
であり、図6は、本有機EL素子S2のエネルギーバン
ドの一例を示す図である。
【0054】本第2実施形態は、上記図1に示す有機E
L素子において、発光層51〜53の陰極80側に、発
光層51〜53よりもイオン化ポテンシャルエネルギー
Ipの絶対値が0.5以上大きい有機材料からなるホー
ルブロック層100を設けたものである。
【0055】このホールブロック層100は、長波長発
光層53と電子輸送層60との間に形成されており、本
例では、真空蒸着法により成膜された膜厚5nmのバク
ソプロインからなる膜である。このバクソプロイン自身
は青色発光が可能な電子輸送性材料であり、このバクソ
プロインのEa、Ipはそれぞれ−3.0eV、−6.
5eVである。
【0056】上記図3に示すように、図6に示す本第2
実施形態の例においても、比較例1、2に代表される従
来の2層発光層のものに比べて、輝度劣化すなわち駆動
時間や電圧変化に伴う色度変化を大幅に抑制することが
できている。また、その抑制効果は、上記第1実施形態
と同等以上である。
【0057】これは、バクソプロインのように、発光層
よりもIpの絶対値が0.5以上大きい有機材料からな
るホールブロック層100を、発光層51〜53と電子
輸送層60との間に介在させることで、発光層からホー
ルブロック層100へのホール移動に対するエネルギー
障壁が大きくなり、発光層からのホールが電子輸送層6
0へ注入されることを適切に防止できるためである。
【0058】それによって、発光層51〜53による発
光以外に電子輸送層60が発光して色度変化を起こして
しまうといったことを適切に防止できる。そのため、本
第2実施形態では、色度変化を抑制するという上記第1
実施形態の効果をより高レベルにて実現しやすくなる。
【0059】(第3実施形態)図7は、本発明の第3実
施形態に係る有機EL素子S3の概略断面構成を示す図
であり、図8は、本有機EL素子S3のエネルギーバン
ドの一例を示す図である。
【0060】本第3実施形態は、上記図1に示す有機E
L素子において、電子輸送層61自身を、発光層51〜
53よりもイオン化ポテンシャルエネルギーIpの絶対
値が0.5以上大きい有機材料からなる層としたもので
ある。本例では、このような電子輸送層61として真空
蒸着法により成膜された膜厚20nmの上記バクソプロ
インからなる層としている。
【0061】このように、発光層51〜53の陰極80
側に、発光層51〜53よりもイオン化ポテンシャルエ
ネルギーIpの絶対値が0.5以上大きい有機材料から
なる電子輸送層61を設けた場合にも、発光層からのホ
ールが電子輸送層61へ注入されることを適切に防止で
き、上記第2実施形態と同様の効果を実現することがで
きる。
【0062】具体的に、上記図3に示すように、図8に
示す本第3実施形態の例においても、比較例1、2に代
表される従来の2層発光層のものに比べて、輝度劣化す
なわち駆動時間や電圧変化に伴う色度変化を大幅に抑制
することができている。また、その抑制効果は、上記第
1実施形態と同等以上である。
【0063】(第4実施形態)図9は、本発明の第4実
施形態に係る有機EL素子S4の概略断面構成を示す図
であり、図10は、本有機EL素子S4のエネルギーバ
ンドの一例を示す図である。
【0064】上記第1実施形態では、発光層を陽極20
側(正孔輸送層40側)から長波長発光層51、短波長
発光層52、長波長発光層53の順に積層したものとし
たが、本第4実施形態では、発光層を陽極20側(正孔
輸送層40側)から短波長発光層54、長波長発光層5
5、短波長発光層56の順に積層したものである。
【0065】本例では、本第4実施形態の発光層におけ
る短波長発光層54として、蛍光色素としてのドーパン
トであるペリレンをホストであるトリフェニルアミン4
量体に1wt%添加した膜が、真空蒸着法により膜厚1
0nmにて形成されている。この短波長発光層54にお
いてはペリレンによる青色発光が行われる。
【0066】この短波長発光層54の上には長波長発光
層55として、蛍光色素としてのドーパントであるルブ
レンをホストであるアダマンタン誘導体に5wt%添加
した膜が、真空蒸着法により膜厚10nmにて形成され
ている。この長波長発光層55においてはルブレンによ
る黄色発光が行われる。
【0067】この長波長発光層55の上には短波長発光
層56として、蛍光色素としてのドーパントであるペリ
レンをホストであるバクソプロインに1wt%添加した
膜が、真空蒸着法により膜厚10nmにて形成されてい
る。この短波長発光層56においてはペリレンによる青
色発光が行われる。
【0068】なお、この長波長発光層55においては、
ホストとしてバクソプロインを用いているが、これは、
ペリレンを発光させるために必要なエネルギーギャップ
がAlq3では不十分であるためである。
【0069】そして、発光層54〜56の上すなわち短
波長発光層56の上には、真空蒸着法により成膜された
Alq3からなる電子輸送層60が、本例では膜厚10
nmにて形成されている。さらに、電子輸送層60の上
には、上記第1実施形態の例と同様、膜厚0.5nmの
LiFからなる電子注入層70、膜厚100nmのAl
からなる陰極80が順次成膜されている。
【0070】このような本第4実施形態の有機EL素子
S4においても、各発光層54〜56の混色として白色
発光が得られる。そして、本実施形態によっても、従来
に比べて、発光中心が移動したときでも、3層以上の発
光層の発光分布変化すなわち発光帯域変化に対する色度
変化を小さくすることができるため、駆動時間や電圧変
化に伴う色度変化を極力抑制することができる。
【0071】具体的に、上記図3に示すように、図10
に示す本第4実施形態の例においても、比較例1、2に
代表される従来の2層発光層のものに比べて、輝度劣化
すなわち駆動時間や電圧変化に伴う色度変化を大幅に抑
制することができている。
【0072】(他の実施形態)なお、本発明の発光層
は、短波長発光層と長波長発光層とが交互に積層された
ものであれば4層以上でも良い。ただし、この場合にお
いても、最も陽極20側の発光層は正孔輸送性発光層と
し、最も陰極80側の発光層は電子輸送性発光層とし、
該両側の発光層を除く中央部の発光層は、正孔と電子の
両キャリアをほぼ等しく輸送可能なホスト材料を使用す
ることが望ましい。
【0073】また、各発光層は蛍光色素をドーパントと
して含まないものでも良い。つまり、上記した各発光層
51〜56においてホスト材料だけからなる構成であっ
ても良い。
【0074】また、本発明は、発光層を、短波長発光層
と長波長発光層とが交互に3層以上積層されたものとし
たことを主たる特徴とするものであり、この特徴を満足
するならば、基板、陽極、発光層、発光層以外の有機
層、陰極等として、有機EL素子に用いられているか、
用いられる可能性のある材料を適宜採用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る有機EL素子の概
略断面図である。
【図2】上記第1実施形態における有機EL素子のエネ
ルギーバンド図である。
【図3】各種の有機EL素子における相対輝度の変化に
対する色度変化を示す図である。
【図4】本発明の比較例の模式的構造図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る有機EL素子の概
略断面図である。
【図6】上記第2実施形態における有機EL素子のエネ
ルギーバンド図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る有機EL素子の概
略断面図である。
【図8】上記第3実施形態における有機EL素子のエネ
ルギーバンド図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る有機EL素子の概
略断面図である。
【図10】上記第4実施形態における有機EL素子のエ
ネルギーバンド図である。
【図11】本発明者の推定メカニズムを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
20…陽極、51、53、55…長波長発光層、52、
54、56…短波長発光層、61…電子輸送層、80…
陰極、90…有機層、100…ホールブロック層。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陽極(20)と陰極(80)とに有機E
    L材料からなる発光層(51〜56)を含む有機層(9
    0)を挟持してなる有機EL素子において、前記発光層
    は、異なるピーク波長の発光を行う発光層(51、5
    2、53、54、55、56)が交互に3層以上積層さ
    れたものであることを特徴とする有機EL素子。
  2. 【請求項2】 前記3層以上の発光層(51〜56)の
    少なくとも両側の発光層(51、53、54、56)を
    除く中央部の発光層(52、55)は、正孔と電子の両
    キャリアをほぼ等しく輸送可能なホスト材料からなるも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の有機EL素
    子。
  3. 【請求項3】 前記発光層(51〜53)の前記陰極
    (80)側には、前記発光層よりもイオン化ポテンシャ
    ルエネルギーの絶対値が0.5以上大きい有機材料から
    なる層がホールブロック層(100)または電子輸送層
    (61)として設けられていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の有機EL素子。
  4. 【請求項4】 前記3層以上の発光層(51〜56)の
    発光の混色として白色の発光を行うものであることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の有機
    EL素子。
JP2001387650A 2001-12-20 2001-12-20 有機el素子 Expired - Fee Related JP4032733B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387650A JP4032733B2 (ja) 2001-12-20 2001-12-20 有機el素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387650A JP4032733B2 (ja) 2001-12-20 2001-12-20 有機el素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003187977A true JP2003187977A (ja) 2003-07-04
JP4032733B2 JP4032733B2 (ja) 2008-01-16

Family

ID=27596411

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001387650A Expired - Fee Related JP4032733B2 (ja) 2001-12-20 2001-12-20 有機el素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4032733B2 (ja)

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005038634A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電流注入型発光素子
JP2005183213A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Tohoku Pioneer Corp 有機el素子及びその形成方法
WO2005091685A1 (ja) * 2004-03-24 2005-09-29 Idemitsu Kosan Co., Ltd. 有機エレクトロルミネッセンス素子及び表示装置
WO2006008977A1 (ja) * 2004-07-16 2006-01-26 Konica Minolta Holdings, Inc. 有機エレクトロルミネッセンス素子、画像表示素子および照明装置
WO2007055186A1 (ja) 2005-11-09 2007-05-18 Konica Minolta Holdings, Inc. 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置
JP2008218320A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Matsushita Electric Works Ltd 有機電界発光素子
JP2008270190A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Konica Minolta Holdings Inc 白色発光有機エレクトロルミネッセンス素子及び照明装置
US7453204B2 (en) 2004-01-16 2008-11-18 Fujifilm Corporation Light emitting element with light-emitting material in different concentrations
JP2010080435A (ja) * 2008-09-01 2010-04-08 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光素子、発光装置並びに電子機器
EP2178348A2 (en) 2004-07-23 2010-04-21 Konica Minolta Holdings, Inc. Organic electroluminescent element, display and illuminator
JP2010165675A (ja) * 2008-12-17 2010-07-29 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光素子、照明装置、発光装置及び電子機器
US8183586B2 (en) 2009-01-23 2012-05-22 Fujifilm Corporation Organic electroluminescence device and luminescence apparatus
JP2012238607A (ja) * 2004-05-21 2012-12-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
WO2013108787A1 (ja) 2012-01-17 2013-07-25 三菱化学株式会社 有機電界発光素子、有機el照明および有機el表示装置
JP2013214782A (ja) * 2008-09-01 2013-10-17 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光素子
KR101403184B1 (ko) 2006-07-24 2014-06-02 동우 화인켐 주식회사 백색 유기전계발광소자
US9666825B2 (en) 2013-10-16 2017-05-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, electronic device, and lighting device
WO2018100476A1 (en) * 2016-11-30 2018-06-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, electronic device, and lighting device
CN110071219A (zh) * 2013-12-02 2019-07-30 株式会社半导体能源研究所 发光元件以及发光装置

Cited By (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005038634A (ja) * 2003-07-16 2005-02-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電流注入型発光素子
JP2005183213A (ja) * 2003-12-19 2005-07-07 Tohoku Pioneer Corp 有機el素子及びその形成方法
US7453204B2 (en) 2004-01-16 2008-11-18 Fujifilm Corporation Light emitting element with light-emitting material in different concentrations
WO2005091685A1 (ja) * 2004-03-24 2005-09-29 Idemitsu Kosan Co., Ltd. 有機エレクトロルミネッセンス素子及び表示装置
US7888865B2 (en) 2004-03-24 2011-02-15 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Organic electroluminescent device and display having multiple emitting layers
JP2012238607A (ja) * 2004-05-21 2012-12-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光装置
JP5076501B2 (ja) * 2004-07-16 2012-11-21 コニカミノルタホールディングス株式会社 白色有機エレクトロルミネッセンス素子、画像表示素子および照明装置
JPWO2006008977A1 (ja) * 2004-07-16 2008-05-01 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子、画像表示素子および照明装置
WO2006008977A1 (ja) * 2004-07-16 2006-01-26 Konica Minolta Holdings, Inc. 有機エレクトロルミネッセンス素子、画像表示素子および照明装置
JP2012160476A (ja) * 2004-07-16 2012-08-23 Konica Minolta Holdings Inc 白色有機エレクトロルミネッセンス素子、画像表示素子及び照明装置
EP2178348A2 (en) 2004-07-23 2010-04-21 Konica Minolta Holdings, Inc. Organic electroluminescent element, display and illuminator
US9082996B2 (en) 2005-11-09 2015-07-14 Konica Minolta, Inc. Organic electroluminescent element, display device and lighting device
WO2007055186A1 (ja) 2005-11-09 2007-05-18 Konica Minolta Holdings, Inc. 有機エレクトロルミネッセンス素子、表示装置及び照明装置
US8053765B2 (en) 2005-11-09 2011-11-08 Konica Minolta Holdings, Inc. Organic electroluminescent element, display device and lighting device
KR101403184B1 (ko) 2006-07-24 2014-06-02 동우 화인켐 주식회사 백색 유기전계발광소자
JP2008218320A (ja) * 2007-03-07 2008-09-18 Matsushita Electric Works Ltd 有機電界発光素子
JP2008270190A (ja) * 2007-03-29 2008-11-06 Konica Minolta Holdings Inc 白色発光有機エレクトロルミネッセンス素子及び照明装置
JP2010080435A (ja) * 2008-09-01 2010-04-08 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光素子、発光装置並びに電子機器
JP2013214782A (ja) * 2008-09-01 2013-10-17 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光素子
US8710495B2 (en) 2008-09-01 2014-04-29 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, and electronic device
US8810125B2 (en) 2008-09-01 2014-08-19 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light emitting element, light emitting device, and electronic device
JP2010165675A (ja) * 2008-12-17 2010-07-29 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 発光素子、照明装置、発光装置及び電子機器
US8581237B2 (en) 2008-12-17 2013-11-12 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element
US8183586B2 (en) 2009-01-23 2012-05-22 Fujifilm Corporation Organic electroluminescence device and luminescence apparatus
KR20140112500A (ko) 2012-01-17 2014-09-23 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 유기 전계 발광 소자, 유기 el 조명 및 유기 el 표시 장치
WO2013108787A1 (ja) 2012-01-17 2013-07-25 三菱化学株式会社 有機電界発光素子、有機el照明および有機el表示装置
US9666825B2 (en) 2013-10-16 2017-05-30 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, electronic device, and lighting device
US9978977B2 (en) 2013-10-16 2018-05-22 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, electronic device, and lighting device
CN110071219A (zh) * 2013-12-02 2019-07-30 株式会社半导体能源研究所 发光元件以及发光装置
WO2018100476A1 (en) * 2016-11-30 2018-06-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, electronic device, and lighting device
JP2018092932A (ja) * 2016-11-30 2018-06-14 株式会社半導体エネルギー研究所 発光素子、発光装置、電子機器、および照明装置
US10510806B2 (en) 2016-11-30 2019-12-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Light-emitting element, light-emitting device, electronic device, and lighting device

Also Published As

Publication number Publication date
JP4032733B2 (ja) 2008-01-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5783727B2 (ja) 有機発光ディスプレイ装置及びその製造方法
US9655199B2 (en) Four component phosphorescent OLED for cool white lighting application
KR101215860B1 (ko) 발광 소자 및 그 소자를 사용하는 발광 장치
KR101328767B1 (ko) 적층 oled 구조
JP3589960B2 (ja) 有機el素子
US7510783B2 (en) Organic light-emitting element and display device
US10522776B2 (en) OLED device structures
KR101786881B1 (ko) 백색 유기 발광 소자
EP2296203A2 (en) Organic light-emitting display device
JP4032733B2 (ja) 有機el素子
JP2010004031A (ja) 有機発光表示装置
JP2006302879A (ja) 発光素子、その発光素子を備えた発光装置及びその製造方法
JP2006269100A (ja) 表示装置
JP5109054B2 (ja) 有機電界発光素子
KR100547055B1 (ko) 유기 전계발광 소자
KR100495594B1 (ko) 3원색광을 이용한 백색 유기 전계 발광 소자
JPH11312584A (ja) 有機el素子
JP2002134273A (ja) 有機el素子
JP4578215B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセント素子及び有機エレクトロルミネッセント表示装置
JP2007180376A (ja) 有機エレクトロルミネッセント素子及び有機エレクトロルミネッセント表示装置
KR100760901B1 (ko) 백색 유기 전계 발광 소자
JP4434872B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセント素子及び有機エレクトロルミネッセント表示装置
JP2004281379A (ja) 有機elパネルおよびその製造方法
KR100841373B1 (ko) 유기전계 발광표시장치 및 그의 제조방법
KR100712094B1 (ko) 광시야각이 우수한 유기 전계 발광 소자

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101102

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4032733

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111102

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121102

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131102

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees