JP2003187977A - 有機el素子 - Google Patents
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Abstract
た有機EL素子において駆動時間や電圧変化に伴う色度
変化を極力抑制できるようにする。 【解決手段】 陽極20と陰極80とに有機EL材料か
らなる発光層51、52、53を含む有機層90を挟持
してなる有機EL素子において、発光層を、比較的短波
長の発光を行う短波長発光層52と比較的長波長の発光
を行う長波長発光層51、53とが交互に3層以上積層
されたものとした。
Description
機EL材料からなる異なるピーク波長の発光を行う複数
の発光層を含む有機層を挟持してなる有機EL(エレク
トロルミネッセンス)素子に関し、特に、白色発光を行
う有機EL素子に用いて好適である。
に優れ、かつ数V〜数十Vの低電圧駆動が可能なため駆
動回路を含めた軽量化が可能である。そこで、有機EL
素子は、薄膜型ディスプレイ、照明、バックライトとし
ての活用が期待されている。
豊富であることも特徴である。また、複数の発光色を組
み合わせる混色によってさまざまな発光が可能となるこ
とも特徴である。
い。白色発光は車載ディスプレイの主流であり、またバ
ックライトとしても活用できる。さらに、カラーフィル
タを用いて青、緑、赤の画素に分けることが可能であ
る。
しては、特開平7−142169号公報に記載のよう
に、短波長発光である青色発光層と長波長発光である赤
色発光層との2層を積層することにより、両発光層の混
色として白色の発光を得るようにしたものが提案されて
いる。
うな発色の異なる(異なるピーク波長の)2層の発光層
を積層したものにおいては、素子の駆動時間すなわち発
光時間や印加電圧の変化に伴って、2つの発光層におい
て膜質が変化したり、ホール(正孔)や電子の輸送性の
度合が変化する等により、発光中心が移動し、その結
果、色度変化を生じやすい。
る場合、白色は他の色に比べて色度変化に敏感であるた
め、問題が顕在化する。
ピーク波長を有する複数の発光層からの混色発光を行う
ようにした有機EL素子において、駆動時間や電圧変化
に伴う色度変化を極力抑制できるようにすることを目的
とする。
め、本発明者は鋭意検討を行い、図11(a)、
(b)、(c)に示すような推定メカニズムを考えた。
得る場合について図11(a)に示す。図11(a)に
おいて、二つの発光層AとBが積層されている場合を考
える。ここで、一方の発光層Aを青色側である短波長発
光層A、他方の発光層Bを赤色側である長波長発光層B
とする。
両発光層A、Bの混色として所望の色度すなわち白色発
光が得られる。しかし、駆動時間や電圧変化に伴う発光
中心の移動によって、発光帯域も発光帯域R1からR2
へと移動する。
1(a)では、短波長発光層Aにおける発光の割合が増
加し、長波長発光層Bにおける発光の割合が減少する。
すると、理想である白色に対して、青色がかった発色と
なってしまう。
成に対して発光層の数を増加させることを考えた。例え
ば、発光層を、図11(b)に示すように3層構成とし
た場合には、次のような効果が推測される。
A、長波長発光層B、短波長発光層Aの3層としてい
る。この場合、理想的な白色発光を実現する発光帯域R
1から、発光帯域が移動して発光帯域R2となったとし
ても、図に示すように、短波長発光層と長波長発光層の
発光に占める割合は実質的に変化しないため、色度変化
もほとんどないと考えられる。
発光層A、長波長発光層B、短波長発光層A、長波長発
光層Bの4層としている。この場合も、図に示すよう
に、理想的な白色発光を実現する発光帯域R1から、発
光帯域が移動して発光帯域R2となったとしても、短波
長発光層と長波長発光層の発光に占める割合は、従来の
2層の発光層の場合に比べて変化が小さいため、色度変
化も抑制できると考えられる。
いて、実際に、短波長発光層と長波長発光層とが交互に
3層以上積層された発光層を有する有機EL素子につい
て試作検討を行った結果、従来の2層発光層のものに比
べて、大幅に色度変化が抑制されることがわかった。本
発明は、上記した実験検討結果に基づいて創出されたも
のである。
極(20)と陰極(80)とに有機EL材料からなる発
光層(51〜56)を含む有機層(90)を挟持してな
る有機EL素子において、発光層は、異なるピーク波長
の発光を行う発光層(比較的短波長の発光を行う短波長
発光層(52、54、56)と比較的長波長の発光を行
う長波長発光層(51、53、55)と)が交互に3層
以上積層されたものであることを特徴とする。
移動したときでも、3層以上の発光層の発光分布変化す
なわち発光帯域変化に対する色度変化を小さくすること
ができるため、駆動時間や電圧変化に伴う色度変化を極
力抑制することができる。
以上の発光層(51〜56)の少なくとも中央部の発光
層(52、55)は、正孔と電子の両キャリアをほぼ等
しく輸送可能なホスト材料からなることを特徴とする。
具体的には、3層の場合は、中央の発光層であり、4層
以上の場合は、両側の発光層(51、53)を除く発光
層である。
をほぼ等しく輸送可能なホスト材料を使用することによ
り、両側の発光層(51、53)はバランス良く発光す
るとともに、低電圧で駆動可能となる。
層(51〜53)の陰極(80)側には、発光層よりも
イオン化ポテンシャルエネルギーの絶対値が0.5以上
大きい有機材料からなる層がホールブロック層(10
0)または電子輸送層(61)として設けられているこ
とを特徴とする。
の電子を発光層へ輸送する電子輸送層が存在するが、発
光層からのホール(正孔)が電子輸送層まで注入されて
しまうと、発光層による発光以外に、電子輸送層が発光
してしまい、色度変化を起こしてしまう。
ロック層を設けた場合には、発光層からのホールの電子
輸送層への注入を適切に防止でき、また、電子輸送層自
身を上記構成とすれば、電子輸送層へのホール注入が適
切に防止される。そのため、色度変化を抑制するという
請求項1の発明の効果をより高レベルにて実現でき、好
ましい。
上の発光層(51〜56)の発光の混色として白色の発
光を行うものであることを特徴とする。
るものであり、請求項1〜請求項3の有機EL素子にお
ける色度変化の抑制効果は、本発明のような色度変化に
敏感な白色発光有機EL素子に適用して好ましい。
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一
例である。
について説明する。なお、以下の各実施形態において互
いに同一の部分には図中、同一符号を付し、説明の簡略
化を図ることとする。
施形態に係る有機EL素子S1の概略断面構成を示す図
である。
光に対して透明性を有する基板10を備えている。この
基板10の一面上には、スパッタ法等にて成膜された透
明性を有する導電膜からなる陽極20が形成されてい
る。
物(ITO)やインジウム−亜鉛の酸化物の膜からな
り、その膜厚は100nm〜1μm程度とすることがで
きる。本例では、陽極20は、膜厚が150nm程度の
ITO膜からなる。この陽極20の上には、有機EL材
料からなる発光層51、52、53を含む有機層90が
形成されている。
り成膜された膜厚20nmの銅フタロシアニンからなる
正孔注入層30が形成されている。正孔注入層30の上
には、真空蒸着法により成膜された膜厚40nmのトリ
フェニルアミン4量体からなる正孔輸送層40が形成さ
れている。
長の発光を行う短波長発光層52と比較的長波長の発光
を行う長波長発光層51、53とが交互に3層積層され
た発光層51〜53が形成されている。
波長発光層51として、蛍光色素としてのドーパントで
あるルブレンをホストであるトリフェニルアミン4量体
に5wt%添加した膜が、真空蒸着法により膜厚5nm
にて形成されている。この長波長発光層51においては
ルブレンによる黄色発光が行われる。
層52として、蛍光色素としてのドーパントであるペリ
レンをホストであるアダマンタン誘導体に1wt%添加
した膜が、真空蒸着法により膜厚20nmにて形成され
ている。この短波長発光層52においてはペリレンによ
る青色発光が行われる。
層53として、蛍光色素としてのドーパントであるルブ
レンをホストであるアルミニウムキノレート(Alq
3)に5wt%添加された膜が、真空蒸着法により膜厚
0.5nmにて形成されている。この長波長発光層53
においてはルブレンによる黄色発光が行われる。
おいて、ホストであるトリフェニルアミン4量体自身は
青色発光が可能な正孔輸送性材料であり、アダマンタン
誘導体自身は青色発光が可能な正孔輸送性且つ電子輸送
性材料であり、Alq3自身は緑色発光が可能な電子輸
送性材料である。
可能なアダマンタン誘導体をホストとした発光層52
を、正孔輸送性発光層51と電子輸送性発光層53との
間に設けることにより、正孔輸送性発光層51と電子輸
送性発光層53の発光バランスが良くなるとともに低電
圧化が図れる。
波長発光層53の上には、真空蒸着法により成膜された
膜厚20nmのAlq3からなる電子輸送層60が形成
されている。本例では、これら正孔注入層30、正孔輸
送層40、発光層51〜53および電子輸送層60によ
り有機層90が構成されている。
0.5nmのLiF(フッ化リチウム)からなる電子注
入層70、膜厚100nmのAl(アルミニウム)から
なる陰極80が順次成膜されている。
陽極20と陰極80との間に電界を印加することによ
り、発光層51〜53にてホール(正孔)と電子とが再
結合し、そのときのエネルギーによって各ドーパントが
発光する。そして、各発光層51〜53における黄色や
青色の混色として白色発光が行われる。
エネルギーバンド図を図2に示す。図2において、陽極
20としてのITOは、イオン化ポテンシャルエネルギ
ーを示し、電子注入層70としてのLiFおよび陰極8
0としてのAlは仕事関数を示し、他の有機層90につ
いては、図2の上側が電子親和力(以下、Eaとい
う)、下側がイオン化ポテンシャルエネルギー(以下、
Ipという)を示している。
銅フタロシアニンのEa、Ipはそれぞれ−3.52e
V、−5.17eV、トリフェニルアミン4量体のE
a、Ipはそれぞれ−2.40eV、−5.40eV、
アダマンタン誘導体のEa、Ipはそれぞれ−2.61
eV、−5.73eV、Alq3のEa、Ipはそれぞ
れ−2.98eV、−5.73eV、LiFおよびAl
の仕事関数はそれぞれ−2.9eV、−3.74eVで
ある。
光色素であるドーパントを発光させるために、ドーパン
トのエネルギーギャップ(IpとEaとの差)がホスト
のエネルギーギャップと同等以下であること、および、
ドーパントの電子親和力がホストの電子親和力よりも大
きいことが必須条件となっている。そして、各ドーパン
トであるルブレンやペリレンは、上記必須条件を満たし
ていることは勿論である。
においては、発光層51〜53は、短波長発光層52と
長波長発光層51、53とが交互に3層積層されたもの
であることを主たる特徴とする。
移動したときでも、3層以上の発光層の発光分布変化す
なわち発光帯域変化に対する色度変化を小さくすること
ができるため、駆動時間や電圧変化に伴う色度変化を極
力抑制することができる。
ける効果を図3に示す。図3は輝度が初期から相対的に
変化していった場合に対する、すなわち相対輝度(%)
に対する色度座標(X、Y)におけるX座標の変化(Δ
X)、Y座標の変化(ΔY)を示したものである。
輝度の変化や印加電界(駆動電圧)の変化に伴う輝度の
変化を表す。また、ΔX、ΔYは、相対輝度が100%
すなわち初期の輝度の場合の色度座標の値に対する色度
座標の変化分を示している。
した有機EL素子の場合も示しており、後述する第2〜
第4実施形態も示している。図3中の比較例1、比較例
2の層構造を、その材料構成もあわせて、それぞれ図4
(a)、(b)に模式的に示す。
上記図1に示す本第1実施形態の有機EL素子S1にお
いて、発光層を長波長発光層51と短波長発光層52と
の2層としたものであり、図4(b)に示す比較例2
は、上記図1に示す本第1実施形態の有機EL素子S1
において、発光層を短波長発光層52と長波長発光層5
3との2層としたものである。
有機EL素子S1は、比較例1、2に代表される従来の
2層発光層のものに比べて、輝度劣化すなわち駆動時間
や電圧変化に伴う色度変化を大幅に抑制することができ
ている。
にドープする蛍光色素として、ジビニルキノリン系の材
料やDCJTB、DCJT等を用いることができる。ま
た、短波長発光層にドープする蛍光色素として、スチリ
ルアミン誘導体やキナクリドン誘導体などを用いること
も可能である。
てのドーパントに用いる材料の条件は、ドーパントのエ
ネルギーギャップがホストのエネルギーギャップと同等
以下であること、および、ドーパントの電子親和力がホ
ストの電子親和力よりも大きいことを満たしていれば良
い。
施形態に係る有機EL素子S2の概略断面構成を示す図
であり、図6は、本有機EL素子S2のエネルギーバン
ドの一例を示す図である。
L素子において、発光層51〜53の陰極80側に、発
光層51〜53よりもイオン化ポテンシャルエネルギー
Ipの絶対値が0.5以上大きい有機材料からなるホー
ルブロック層100を設けたものである。
光層53と電子輸送層60との間に形成されており、本
例では、真空蒸着法により成膜された膜厚5nmのバク
ソプロインからなる膜である。このバクソプロイン自身
は青色発光が可能な電子輸送性材料であり、このバクソ
プロインのEa、Ipはそれぞれ−3.0eV、−6.
5eVである。
実施形態の例においても、比較例1、2に代表される従
来の2層発光層のものに比べて、輝度劣化すなわち駆動
時間や電圧変化に伴う色度変化を大幅に抑制することが
できている。また、その抑制効果は、上記第1実施形態
と同等以上である。
よりもIpの絶対値が0.5以上大きい有機材料からな
るホールブロック層100を、発光層51〜53と電子
輸送層60との間に介在させることで、発光層からホー
ルブロック層100へのホール移動に対するエネルギー
障壁が大きくなり、発光層からのホールが電子輸送層6
0へ注入されることを適切に防止できるためである。
光以外に電子輸送層60が発光して色度変化を起こして
しまうといったことを適切に防止できる。そのため、本
第2実施形態では、色度変化を抑制するという上記第1
実施形態の効果をより高レベルにて実現しやすくなる。
施形態に係る有機EL素子S3の概略断面構成を示す図
であり、図8は、本有機EL素子S3のエネルギーバン
ドの一例を示す図である。
L素子において、電子輸送層61自身を、発光層51〜
53よりもイオン化ポテンシャルエネルギーIpの絶対
値が0.5以上大きい有機材料からなる層としたもので
ある。本例では、このような電子輸送層61として真空
蒸着法により成膜された膜厚20nmの上記バクソプロ
インからなる層としている。
側に、発光層51〜53よりもイオン化ポテンシャルエ
ネルギーIpの絶対値が0.5以上大きい有機材料から
なる電子輸送層61を設けた場合にも、発光層からのホ
ールが電子輸送層61へ注入されることを適切に防止で
き、上記第2実施形態と同様の効果を実現することがで
きる。
示す本第3実施形態の例においても、比較例1、2に代
表される従来の2層発光層のものに比べて、輝度劣化す
なわち駆動時間や電圧変化に伴う色度変化を大幅に抑制
することができている。また、その抑制効果は、上記第
1実施形態と同等以上である。
施形態に係る有機EL素子S4の概略断面構成を示す図
であり、図10は、本有機EL素子S4のエネルギーバ
ンドの一例を示す図である。
側(正孔輸送層40側)から長波長発光層51、短波長
発光層52、長波長発光層53の順に積層したものとし
たが、本第4実施形態では、発光層を陽極20側(正孔
輸送層40側)から短波長発光層54、長波長発光層5
5、短波長発光層56の順に積層したものである。
る短波長発光層54として、蛍光色素としてのドーパン
トであるペリレンをホストであるトリフェニルアミン4
量体に1wt%添加した膜が、真空蒸着法により膜厚1
0nmにて形成されている。この短波長発光層54にお
いてはペリレンによる青色発光が行われる。
層55として、蛍光色素としてのドーパントであるルブ
レンをホストであるアダマンタン誘導体に5wt%添加
した膜が、真空蒸着法により膜厚10nmにて形成され
ている。この長波長発光層55においてはルブレンによ
る黄色発光が行われる。
層56として、蛍光色素としてのドーパントであるペリ
レンをホストであるバクソプロインに1wt%添加した
膜が、真空蒸着法により膜厚10nmにて形成されてい
る。この短波長発光層56においてはペリレンによる青
色発光が行われる。
ホストとしてバクソプロインを用いているが、これは、
ペリレンを発光させるために必要なエネルギーギャップ
がAlq3では不十分であるためである。
波長発光層56の上には、真空蒸着法により成膜された
Alq3からなる電子輸送層60が、本例では膜厚10
nmにて形成されている。さらに、電子輸送層60の上
には、上記第1実施形態の例と同様、膜厚0.5nmの
LiFからなる電子注入層70、膜厚100nmのAl
からなる陰極80が順次成膜されている。
S4においても、各発光層54〜56の混色として白色
発光が得られる。そして、本実施形態によっても、従来
に比べて、発光中心が移動したときでも、3層以上の発
光層の発光分布変化すなわち発光帯域変化に対する色度
変化を小さくすることができるため、駆動時間や電圧変
化に伴う色度変化を極力抑制することができる。
に示す本第4実施形態の例においても、比較例1、2に
代表される従来の2層発光層のものに比べて、輝度劣化
すなわち駆動時間や電圧変化に伴う色度変化を大幅に抑
制することができている。
は、短波長発光層と長波長発光層とが交互に積層された
ものであれば4層以上でも良い。ただし、この場合にお
いても、最も陽極20側の発光層は正孔輸送性発光層と
し、最も陰極80側の発光層は電子輸送性発光層とし、
該両側の発光層を除く中央部の発光層は、正孔と電子の
両キャリアをほぼ等しく輸送可能なホスト材料を使用す
ることが望ましい。
して含まないものでも良い。つまり、上記した各発光層
51〜56においてホスト材料だけからなる構成であっ
ても良い。
と長波長発光層とが交互に3層以上積層されたものとし
たことを主たる特徴とするものであり、この特徴を満足
するならば、基板、陽極、発光層、発光層以外の有機
層、陰極等として、有機EL素子に用いられているか、
用いられる可能性のある材料を適宜採用することができ
る。
略断面図である。
ルギーバンド図である。
対する色度変化を示す図である。
略断面図である。
ルギーバンド図である。
略断面図である。
ルギーバンド図である。
略断面図である。
ネルギーバンド図である。
る。
54、56…短波長発光層、61…電子輸送層、80…
陰極、90…有機層、100…ホールブロック層。
Claims (4)
- 【請求項1】 陽極(20)と陰極(80)とに有機E
L材料からなる発光層(51〜56)を含む有機層(9
0)を挟持してなる有機EL素子において、前記発光層
は、異なるピーク波長の発光を行う発光層(51、5
2、53、54、55、56)が交互に3層以上積層さ
れたものであることを特徴とする有機EL素子。 - 【請求項2】 前記3層以上の発光層(51〜56)の
少なくとも両側の発光層(51、53、54、56)を
除く中央部の発光層(52、55)は、正孔と電子の両
キャリアをほぼ等しく輸送可能なホスト材料からなるも
のであることを特徴とする請求項1に記載の有機EL素
子。 - 【請求項3】 前記発光層(51〜53)の前記陰極
(80)側には、前記発光層よりもイオン化ポテンシャ
ルエネルギーの絶対値が0.5以上大きい有機材料から
なる層がホールブロック層(100)または電子輸送層
(61)として設けられていることを特徴とする請求項
1または2に記載の有機EL素子。 - 【請求項4】 前記3層以上の発光層(51〜56)の
発光の混色として白色の発光を行うものであることを特
徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の有機
EL素子。
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