JP2003187314A - 自動販売機の盗難防止装置及び自動販売機 - Google Patents

自動販売機の盗難防止装置及び自動販売機

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JP2003187314A
JP2003187314A JP2001386149A JP2001386149A JP2003187314A JP 2003187314 A JP2003187314 A JP 2003187314A JP 2001386149 A JP2001386149 A JP 2001386149A JP 2001386149 A JP2001386149 A JP 2001386149A JP 2003187314 A JP2003187314 A JP 2003187314A
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door
vending machine
cabinet
theft device
protective member
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JP2001386149A
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Yoshiaki Kurihara
佳明 栗原
Yuki Yanagisawa
祐樹 柳澤
Toru Arai
新井  亨
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品補充や金銭・紙幣回収等の作業を支障な
く行える盗難防止装置を提供する。 【解決手段】 盗難防止装置21の防護部材24が係止
部材23に係止された状態ではこの防護部材24によっ
てドア3の開放を妨げることができる。また、防護部材
24の一端部が支持部材22に回動自在に支持されてい
るので、商品補充や金銭・紙幣回収等の作業に際してド
ア2を開放するときに防護部材24を自動販売機からそ
の都度取り外す必要がない。さらに、防護部材24の回
動支点とドア2の回動支点が同一側にあるので、防護部
材24とドア2を同一方向に回動させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動販売機の前面
に設けられたドアがこじ開けられることを防止するため
の盗難防止装置と、この盗難防止装置を備えた自動販売
機に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料等を販売する自動販売機、とりわ
け、屋外に設置された自動販売機は、ロックがかかって
いるドアがバール等の器具によって無理矢理こじ開けら
れて内部の商品や金銭が盗難に逢う頻度が高い。
【0003】この問題を解消するため、キャビネット側
に係止可能なL字形部材によってドアの開放を妨げるよ
うにしたものや、ドアの前面側に左右に掛け渡されたチ
ェーンやパイプ材によってドアの開放を妨げるようにし
たもの等が既に提案されている(例えば、特開平9−1
85758号公報、実用新案登録第3017923号公
報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の盗難に対して
は、堅牢な剛性部材をドアの前面側に配置してこれをキ
ャビネット側に係止する構造を採用すればある程度の効
果は得られる。
【0005】しかしながら、商品補充や金銭・紙幣回収
等の作業に際してドアを開放するときに、剛性部材を自
動販売機からその都度取り外さなければならない構造の
ものでは、剛性部材の取り外しや取り付けに時間を要す
ると共に、取り外した後の剛性部材が前記作業の邪魔に
なるといった不具合を生じる。
【0006】本発明は前記事情に鑑みて創作されたもの
で、その目的とするところは、商品補充や金銭・紙幣回
収等の作業を支障なく行える盗難防止装置と、この盗難
防止装置が取り付けられた自動販売機を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る盗難防止装置は、キャビネットの前面
一側に幅方向一端部を回動自在に支持されキャビネット
の前面開口を開閉自在に覆うドアを有する自動販売機に
取り付けて使用される盗難防止装置であって、キャビネ
ットの左右側面のうちドアの回動支点が存する側の側面
に固着され得る支持部材と、ロック機構を内蔵しキャビ
ネットの他の側面に固着され得る係止部材と、一端部を
支持部材に回動自在に支持され、他端部がロック機構を
よって係止部材に係止された状態でドアの開放を妨げ得
る帯状の防護部材とを備えることをその特徴とする。
【0008】また、本発明に係る自動販売機は、キャビ
ネットと、キャビネットの前面一側に幅方向一端部を回
転自在に支持されキャビネットの前面開口を開閉自在に
覆うドアと、ドアの開放を妨げ得る盗難防止装置とを備
え、前記盗難防止装置は、キャビネットの左右側面のう
ちドアの回動支点が存する側の側面に設けられた支持部
材と、ロック機構を内蔵しキャビネットの他の側面に設
けられた係止部材と、一端部を支持部材に回動自在に支
持され、他端部がロック機構によって係止部材に係止さ
れた状態でドアの開放を妨げる帯状の防護部材とを有し
ることをその特徴とする。
【0009】前記の盗難防止装置及び自動販売機によれ
ば、盗難防止装置の防護部材の係合片がロック機構によ
って係止部材に係止された状態ではこの防護部材によっ
てドアの開放を妨げることができる。また、防護部材の
一端部が支持部材に回動自在に支持されているので、商
品補充や金銭・紙幣回収等の作業に際してドアを開放す
るときに防護部材を自動販売機からその都度取り外す必
要がない。さらに、防護部材の回動支点とドアの回動支
点が同一側にあるので、防護部材とドアを同一方向に回
動させることができる。
【0010】本発明の前記目的とそれ以外の目的と、構
成特徴と、作用効果は、以下の説明と添付図面によって
明らかとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜図9は本発明の一実施形態
を示すもので、図1は盗難防止装置を取り付けた自動販
売機の前面図、図2は図1の左側面図と右側面図、図3
は図1の上面図、図4は盗難防止装置を取り付ける前の
自動販売機の前面図と右側面図、図5は図1に示した盗
難防止装置の斜視図、図6は盗難防止装置を構成する支
持部材の固着構造を示す部分横断面図、図7は盗難防止
装置の係止部材の内部構造図と防護部材の係止解除動作
の説明図、図8は盗難防止装置の防護部材とドアの両方
を開放した状態を示す図、図9は盗難防止装置の防護部
材の係止動作の説明図である。
【0012】図4に示すように、盗難防止装置を取り付
ける前の自動販売機は、箱形のキャビネット1と、キャ
ビネット1の前面開口を開閉自在に覆うドア2とを備え
る。ドア2はその幅方向左端部をキャビネット1の上部
左側に設けられたブラケット3と下部張出部分に回転自
在に支持されている。また、キャビネット1の底部には
高さ調整可能な複数の脚部材4が設けられている。
【0013】キャビネット1内にはサブドアを有する断
熱性の庫室が設けられ、この庫室内にはサーペンタイン
タイプ或いは他のタイプの商品コラムが前後左右に複数
個配置され、各商品コラムの下部には商品搬出機が設け
られている。また、庫室内には収納商品の冷却或いは加
温を適宜行うための蒸発器,ヒータ及び送風機が設けら
れ、キャビネット1の下部に設けられた機械室内には前
記蒸発器と共に冷凍ユニットを構成する圧縮機や凝縮器
等が収容されている。
【0014】ドア2の前面には窓穴2aが形成され、こ
の窓穴2aにはガラスや透明樹脂等から成る透明板5が
設けられている。また、透明板5の裏側にはサンプル載
置台6が設けられ、その上には商品サンプル7が交換可
能に載置され、透明板5の前面には商品サンプル7に対
応して商品選択ボタン8が設けられている。透明板5の
下部は広告部として利用されていて、同部分の裏側には
ポスター等の広告媒体BSが交換可能に取り付けられて
いる。さらに、ドア2の前面には、ドア用のロック9
と、金銭投入口10と、返却レバー11と、表示部12
と、紙幣投入口13と、金銭返却口14と、商品販売口
15が設けられている。
【0015】一方、図4に示した自動販売機に取り付け
られる盗難防止装置21は、図5に示すように、支持部
材22と、係止部材23と、上から見てコ字形を成す帯
状の防護部材24とから構成されている。
【0016】支持部材22はステンレス等の金属から成
り、図6にも示すように、その前面側中央には切り欠き
部22aが形成されている。また、支持部材22の内部
前側にはシャフト22bが縦向きに配されていて、この
シャフト22bの一部は切り欠き部22aで露出してい
る。さらに、支持部材22のキャビネット1の左側面と
向き合う取り付け面には複数のボルト挿入孔22cが形
成され、各ボルト挿入孔22cの内側面にはナット22
dが溶接等によってボルト挿入孔22cと同心状に固着
されている。
【0017】係止部材23はステンレス等の金属から成
り、図7(A)に示すようなロック機構23aを内蔵し
ている。また、係止部材23の前面側には係合片挿入孔
23bが上下に間隔をおいて2個形成されている。さら
に、係止部材23のキャビネット1の右側面と向き合う
取り付け面には複数のボルト挿入孔23cが形成され、
各ボルト挿入孔23cの内側面にはナット23dが溶接
等によってボルト挿入孔23cと同心状に固着されてい
る。
【0018】前記のロック機構23aは、図7(A)に
示すように、スライドプレート23a1と、スライドプ
レート23a1の上下移動を案内するガイドプレート2
3a2と、スライドプレート23a1に上下に間隔をお
いて2個設けられたロックピン23a3と、スライドプ
レート23a1を上方に付勢するスプリング23a4
と、スライドプレート23a1の下端に連結されたプラ
ンジャ23a5と、プランジャ23a5を下方に引き込
み可能なソレノイド23a6と、ソレノイド駆動回路2
3a7とから構成されている。ソレノイド駆動回路23
a7は、非接触キー(図示省略)から出力される特定周
波数のロック解除信号を受信してソレノイド23a6に
駆動電力を供給する機能を有するものであり、ソレノイ
ド23a6の駆動電力はキャビネット1内の電源回路か
ら電源ケーブルを介して引き込んである。ちなみに、非
接触キーとしては、ボタン押圧操作に基づいてロック解
除信号を出力する出力回路とその電源となる電池を内蔵
したものが用いられる。
【0019】防護部材24はステンレス等の金属から成
り、その左側端部中央には前記支持部材22の切り欠き
部22aに対応した張出部24aが形成されている。こ
の張出部24aには図示省略の貫通孔が形成されてい
て、同貫通孔はシャフト22bの切り欠き部22aで露
出している部分によって回転自在に支持されている。つ
まり、防護部材24はその左側端部を支持部材22に回
動自在に支持されている。
【0020】また、防護部材24の前面部分には、前記
ドア2に設けられた広告媒体BSを露出するための第1
窓穴24bと、前記ドア2に設けられた金銭投入口1
0,返却レバー11,表示部12及び紙幣投入口13を
露出するための第2窓穴24cが設けられており、各窓
穴24b及び24cの前面側の開口縁には面取りが施さ
れている。さらに、防護部材24の右側端部には係合片
24dが上下に間隔をおいて2個設けられている。各係
合片24dは、図7(A)に示すように、前記ロック機
構23aのロックピン23a3を下方に押し下げるため
のテーパー面24d1と、ロックピン23a3が係合可
能なU字形凹部24d2を有している。
【0021】前述の盗難防止装置21を図4に示した自
動販売機に取り付けるときには、まず、キャビネット1
の左側面と右側面に電動ドリル等によってボルト挿通孔
(図6の符号1a参照)を形成する。そして、図6に示
すように、キャビネット1の左側面に支持部材22を互
いのボルト挿通孔が合致するようにあてがい、キャビネ
ット1の内側の面にあて板CAをあてがった上で、キャ
ビネット1の内側からボルトBTを各ボルト挿通孔に挿
入してナット22dにねじ込み、支持部材22をキャビ
ネット1の左側面に固着する。これと同様に、キャビネ
ット1の右側面に係止部材23を互いのボルト挿通孔が
合致するようにあてがい、キャビネット1の内側の面に
あて板をあてがった上で、キャビネット1の内側からボ
ルトを各ボルト挿通孔に挿入してナット23dにねじ込
み、係止部材23をキャビネット1の右側面に固着す
る。係止部材23をキャビネット1の右側面に固着する
ときには、キャビネット1内の電源回路からの引き込ん
だ電源ケーブルをロック機構23aのソレノイド駆動回
路23a7に接続する作業も並行して行う。
【0022】図1〜図4は盗難防止装置21を取り付け
た後の自動販売機の正面,左右側面及び上面をそれぞれ
示すもので、防護部材24の係合片24dのU字形凹部
24d2が係止部材23のロック機構23aのロックピ
ン23a3に係合している状態(図7(A)参照)で
は、自動販売機のドア2の開放はドア2の前面側に非接
触状態或いは接触状態で位置する防護部材24によって
妨げられている。また、図1に示すように、ドア2に設
けられたロック9は防護部材24によって隠されてい
て、防護部材24の第1窓穴24bからはドア2に設け
られた広告媒体BSが露出し、且つ、第2窓穴24cか
らはドア2に設けられた金銭投入口10,返却レバー1
1,表示部12及び紙幣投入口13が露出している。さ
らに、防護部材24の上辺は最下位の商品選択ボタン8
よりも低い位置にあり、下辺は金銭返却口14及び商品
販売口15よりも高い位置にある。
【0023】商品補充や金銭・紙幣回収等の作業に際し
てドア2を開放するときには、まず、専用の非接触キー
(図示省略)からロック解除信号を出力し、これにより
ロック機構23aのソレノイド23a6に駆動電力を供
給して、ソレノイド23a6によってプランジャ23a
5を介してスライドプレート23a1をスプリング23
a4の付勢力に抗して下方に引き込んでロックピン23
a3を係合片24dのU字形凹部24d2から抜き出す
(図7(B)参照)。そして、図8に示すように、ロッ
クが解除された防護部材24をシャフト22bを支点と
し上から見て時計回り方向に回転させてドア2から離反
させる。次いで、ドア2のロックを解除しドア2を軸支
部3aを支点として上から見て同一方向に回転させて開
放する。
【0024】盗難防止装置21の防護部材24はシャフ
ト22bを支点として回動するので、ドア2の開放に際
して防護部材24を自動販売機から取り外す必要はな
い。また、防護部材24の回動支点とドア2の回動支点
が同一側にあるので、防護部材24とドア2を同一方向
に回動させることができる。また、防護部材24を上か
ら見てコ字形とし、且つ、防護部材24の回動支点をド
ア2の回動支点よりも後側に位置させてあるので、開放
したドア2の左側縁がキャビネット1の左側面よりも左
側に突出するような場合でも、開放したドア2が防護部
材24と干渉することはない。
【0025】商品補充や金銭・紙幣回収等の作業が完了
した後は、図8の状態から、ドア2を軸支部3aを支点
として前記とは逆方向に回転させて閉塞しドア2のロッ
クを行う。次いで、防護部材24をシャフト22bを支
点として前記とは逆方向に回転させて係合片24dを係
止部材23の係合片挿入孔23bに挿入する(図9
(A)参照)。係合片24dが係合片挿入孔23bに挿
入されると係合片24dのテーパー面24d1によって
ロック機構23aのロックピン23a3及びスライドプ
レート23a1がスプリング23a4の付勢力に抗して
下方に押し下げられ(図9(B)参照)、やがて、係合
片24dのU字形凹部24d2がロックピン23a3の
上側に来たところでロックピン23a3及びスライドプ
レート23a1がスプリング23a4の付勢力によって
復帰し、ロックピン23a3が係合片24dのU字形凹
部24d2に係合する(図7(A)参照)。
【0026】このように図1〜図9に示した盗難防止装
置及びこれを取り付けた自動販売機によれば、防護部材
24の係合片24dがロック機構23aによって係止部
材23に係止された状態ではこの防護部材24によって
ドア2の開放を妨げることができるので、ドア2が無理
矢理こじ開けられて内部の商品や金銭が盗難に逢うこと
を確実に防止することができる。
【0027】また、盗難防止装置21の防護部材24が
シャフト22bを支点として回動できるよう構成されて
いるので、商品補充や金銭・紙幣回収等の作業に際して
ドア2を開放するときに防護部材24を自動販売機から
その都度取り外す必要がなく、しかも、開かれた後の防
護部材24が前記作業を行う上で邪魔になることもな
い。
【0028】さらに、防護部材24の回動支点とドア2
の回動支点が同一側にあり、防護部材24とドア2を同
一方向に回動させることができるので、商品補充や金銭
・紙幣回収等の作業を行う際の防護部材24の回動操作
及びドア2の開閉操作をスムースに行うことができる。
【0029】さらに、防護部材24を上から見てコ字形
とし、且つ、防護部材24の回動支点をドア2の回動支
点よりも後側に位置させてあるので、開放したドア2の
左側縁がキャビネット1の左側面よりも左側に突出する
ような場合でも、開放したドア2が防護部材24と干渉
することはない。
【0030】さらに、防護部材24の係合片24dがロ
ック機構23aによって係止部材23に係止された状態
では防護部材24の第1窓穴24bからドア2に設けら
れた広告媒体BSを露出させ、且つ、第2窓穴24cか
らドア2に設けられた金銭投入口10,返却レバー1
1,表示部12及び紙幣投入口13を露出させることが
できるので、金銭・紙幣の投入操作や表示部の視認に支
障を生じることなく商品販売を行うことでき、広告媒体
BSによる宣伝効果も損なうことはない。
【0031】図10及び図11は本発明の他の実施形態
を示すもので、図10は盗難防止装置を取り付けた自動
販売機の前面図、図11は図10の左側面図と右側面図
である。
【0032】図10及び図11に示した実施形態が、図
1〜図9に示した実施形態と異なるところは、前記の盗
難防止装置21と防護部材34の構成が異なる盗難防止
装置31を自動販売機に取り付けた点にある。
【0033】図10及び図11に示した自動販売機はサ
イズと商品サンプル7及び商品選択ボタン8の数が異な
る以外は図1〜図9に示した自動販売機と基本構成は同
じであり、ドア2の前面には窓穴2a,透明板5,商品
選択ボタン8,ドア用のロック9,金銭投入口10,返
却レバー11,表示部12,紙幣投入口13,金銭返却
口14,商品販売口15が設けられており、透明板5の
裏側にはサンプル載置台6と商品サンプル7が設けら
れ、透明板5の下部裏側にはポスター等の広告媒体BS
が交換可能に設けられている。
【0034】盗難防止装置31は、図1〜図9に示した
盗難防止装置21と同様に、支持部材32と、係止部材
33と、上から見てコ字形を成す帯状の防護部材34と
から構成されている。
【0035】支持部材32はステンレス等の金属から成
り、その前面側中央には切り欠き部32aが形成されて
いる。また、支持部材32の内部前側にはシャフト32
bが縦向きに配されていて、このシャフト32bの一部
は切り欠き部32aで露出している。さらに、支持部材
32のキャビネット1の左側面と向き合う取り付け面に
は複数のボルト挿入孔が形成され、各ボルト挿入孔の内
側面にはナットが溶接等によってボルト挿入孔と同心状
に固着されている。
【0036】係止部材33はステンレス等の金属から成
り、図7(A)に示したロック機構23aと同一構成の
ロック機構23aを内蔵している。また、係止部材33
の前面側には係合片挿入孔が上下に間隔をおいて2個形
成されている。さらに、係止部材33のキャビネット1
の右側面と向き合う取り付け面には複数のボルト挿入孔
が形成され、各ボルト挿入孔の内側面にはナットが溶接
等によってボルト挿入孔と同心状に固着されている。
【0037】防護部材34はステンレス等の金属から成
り、その左側端部中央には前記支持部材32の切り欠き
部32aに対応した張出部34aが形成されている。こ
の張出部34aには貫通孔が形成されていて、同貫通孔
はシャフト32bの切り欠き部32aで露出している部
分によって回転自在に支持されている。つまり、防護部
材34はその左側端部を支持部材32に回動自在に支持
されている。
【0038】また、防護部材34の前面部分には前記ド
ア2に設けられた金銭投入口10,返却レバー11及び
表示部12を露出するための窓穴34bが設けられ、防
護部材24の右側端部には図7(A)に示した係合片2
4dと同一形状の係合片34cが上下に間隔をおいて2
個設けられている。さらに、防護部材24の前面部分に
は紙幣投入口13を覆う開閉カバー34dが設けられて
いる。
【0039】さらに、防護部材34の前面部分には、窓
穴にガラスや透明樹脂等から成る透明板34e1を嵌め
込んで構成された広告部34eが設けられており、この
広告部34eはポスター等の広告媒体BSを交換可能に
取り付けるための枠やフック等を裏側に有していて、裏
側に取り付けられた広告媒体BSを透明板34e1を通
じて外部に表示できる。つまり、防護部材34によって
ドア2の広告媒体BS(図4参照)が隠されてしまって
も前記の広告部34eによって同様の広告機能を発揮す
ることができる。
【0040】さらに、防護部材34の内部には振動セン
サ34fと蓄電池34jが設けられ、防護部材34の前
面部分には緊急通報スイッチ34gと警報灯34hと太
陽電池34iと警報スピーカ34kが設けられており、
太陽電池34iで生成された電気エネルギーは蓄電池3
4jに蓄えられる。さらに、防護部材34の内部には図
示省略の警報灯作動回路と警報スピーカ作動回路が設け
られている。
【0041】図10及び図11に示した盗難防止装置3
1の取り付け方法とドア2の開閉手順は図1〜図9に示
したものと同じであるためここでの説明を省略する。
【0042】前記の盗難防止装置31では、太陽電池3
4iで生成された電気エネルギーを蓄電池34jに蓄
え、この蓄電池34jを電源として(1)振動センサ3
4fの検知信号に基づいて警報灯34hによって警報用
点滅光を発光させ、且つ、警報スピーカ34kから警報
音を発する、(2)緊急通報スイッチ34gの作動に基
づいて警報灯34hによって警報用点滅光を発光させ、
且つ、警報スピーカ34kから警報音を発する、ことを
ができるようになっている。
【0043】前記(1)の機能は、盗難行為に際して自
動販売機が故意に揺すられたり叩かれた場合や、悪戯等
によって自動販売機が揺すられたり叩かれた場合に、こ
れを振動センサ34fで検知して光と音によって警報を
発して注意を促すためのものである。
【0044】前記(2)の機能は、不審者の尾行や暴行
やそれに類する行為による被害を受けた者によって緊急
通報スイッチ34gが押されたときに光と音によって警
報を発して注意を促したり周囲に助けを求める他、交通
事故等の災害に遭った者によって緊急通報スイッチ34
gが押されたときに同様の警報を発して周囲に助けを求
めるためのものである。
【0045】このように図10及び図11に示した盗難
防止装置及びこれを取り付けた自動販売機によれば、図
1〜図9に示したものと同様の作用効果が得られる他、
防護部材34によってドア2の広告媒体BS(図4参
照)が隠されてしまっても防護部材34に設けられた広
告部34eによって同様の広告機能を発揮することがで
きる。
【0046】また、盗難行為に際して自動販売機が故意
に揺すられたり叩かれた場合に光と音によって警報を発
して注意を促すことができるので、盗難行為を未然に防
止するのに効力を発し得ると共に、悪戯等によって自動
販売機が揺すられたり叩かれた場合でも同様の警報を発
して注意を促すことができる。
【0047】さらに、不審者の尾行や暴行やそれに類す
る行為による被害を受けた者が緊急通報スイッチ34g
を押すことにより光と音によって警報を発して注意を促
したり周囲に助けを求める他、交通事故等の災害に遭っ
た場合に同様の警報を発して周囲に助けを求めることが
できるので、近くに人家や交番等の拠り所がない場合に
効力を発揮し得る。
【0048】尚、図1〜図9に示した実施形態と図10
及び図11に示した実施形態では、盗難防止装置におけ
る係止部材のロック機構として非接触キーから出力され
るロック解除信号によってロック解除を遠隔操作できる
ようにしたものを示したが、カードキーに記憶されたロ
ック解除用の情報を読み取る機器を係止部材側に設けて
この読み取り情報に基づいてロック解除を行えるように
したものや、一般的な差込キーの回動によって機械的に
ロック解除を行うようにしたもの等が適宜採用できる。
勿論、ロック機構と係合片の構成は、前記同様のロック
及び解除を行えるものであれば周知の構成が適宜使用で
きることは言うまでもない。
【0049】また、図1〜図9に示した実施形態と図1
0及び図11に示した実施形態では、盗難防止装置にお
ける防護部材を上から見てコ字形とし、且つ、防護部材
の回動支点をドアの回動支点よりも後側に位置させたも
のを示したが、開放したドアの左側縁がキャビネット1
の左側面よりも左側に突出しないタイプの自動販売機の
場合には、防護部材の回動支点をドアの回動支点と前後
方向で同じ位置または前側に位置させるようにしても構
わないし、防護部材の回動支点の位置変更に伴って防護
部材の上から見てL字形としても構わない。
【0050】さらに、図1〜図9に示した実施形態と図
10及び図11に示した実施形態では、盗難防止装置に
おけるロック機構のソレノイドの駆動電力をキャビネッ
ト内の電源回路から引き込むようにしたものを示した
が、係止部材内にソレノイド用及びソレノイド駆動回路
用の電池を交換可能に設けるようにしても構わないし、
図10及び図11に示した実施形態にあっては防護部材
に蓄電池が内蔵されているのでこの蓄電池からソレノイ
ド駆動電力を得るようにしても構わない。
【0051】さらに、図10及び図11に示した実施形
態では、振動センサの検知信号に基づいて光と音によっ
て警報を発し、緊急通報スイッチが押されたときに光と
音によって警報を発するものを示したが、何れも場合も
光と音の何れか一方によって警報を行うようにしても構
わない。また、振動センサと緊急通報スイッチの一方を
排除して前記(1)及び(2)の一方の機能のみが達成
できるようにしてもよい。
【0052】さらに、図10及び図11に示した実施形
態では、振動センサ,緊急通報スイッチ,警報灯及び警
報スピーカ等を防護部材に設けたものを示したが、これ
ら機器は支持部材または係止部材に設けるようにしても
よい。また、蓄電池及び太陽電池を排除して、警報灯と
警報スピーカの駆動電力をキャビネット内の電源回路か
ら電源ケーブルを介して引き込むようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
防護部材の係合片がロック機構によって係止部材に係止
された状態ではこの防護部材によってドアの開放を妨げ
ることができるので、ドアが無理矢理こじ開けられて内
部の商品や金銭が盗難に逢うことを確実に防止すること
ができる。
【0054】また、盗難防止装置の防護部材の一端部が
支持部材に回動自在に支持されているので、商品補充や
金銭・紙幣回収等の作業に際してドアを開放するときに
防護部材を自動販売機からその都度取り外す必要がな
く、しかも、開かれた後の防護部材が前記作業を行う上
で邪魔になることもない。
【0055】さらに、防護部材の回動支点とドアの回動
支点が同一側にあり、防護部材とドアを同一方向に回動
させることができるので、商品補充や金銭・紙幣回収等
の作業を行う際の防護部材の回動操作及びドアの開閉操
作をスムースに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態を示す、盗難防止装
置を取り付けた自動販売機の前面図
【図2】図1の左側面図と右側面図
【図3】図1の上面図
【図4】盗難防止装置を取り付ける前の自動販売機の前
面図と右側面図
【図5】図1に示した盗難防止装置の斜視図
【図6】盗難防止装置を構成する支持部材の固着構造を
示す部分横断面図
【図7】盗難防止装置の係止部材の内部構造図と防護部
材の係止解除動作の説明図
【図8】盗難防止装置の防護部材とドアの両方を開放し
た状態を示す図
【図9】盗難防止装置の防護部材の係止動作の説明図
【図10】本発明の他の実施形態を示す、盗難防止装置
を取り付けた自動販売機の前面図
【図11】図10の左側面図と右側面図
【符号の説明】
1…キャビネット、2…ドア、21…盗難防止装置、2
2…支持部材、23…係止部材、23a…ロック機構、
24…防護部材、24b,24c…窓穴、31…盗難防
止装置、32…支持部材、33…係止部材、33a…ロ
ック機構、34…防護部材、34b…窓穴、34e…広
告部、34f…振動センサ、34g…緊急通報スイッ
チ、34h…警報灯、34i…太陽電池、34j…蓄電
池34j、34k…警報スピーカ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月30日(2002.9.3
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】また、本発明に係る自動販売機は、キャビ
ネットと、キャビネットの前面一側に幅方向一端部を回
転自在に支持されキャビネットの前面開口を開閉自在に
覆うドアと、ドアの開放を妨げ得る盗難防止装置とを備
え、前記盗難防止装置は、キャビネットの左右側面のう
ちドアの回動支点が存する側の側面に設けられた支持部
材と、ロック機構を内蔵しキャビネットの他の側面に設
けられた係止部材と、一端部を支持部材に回動自在に支
持され、他端部がロック機構によって係止部材に係止さ
れた状態でドアの開放を妨げる帯状の防護部材とを有
ることをその特徴とする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 亨 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 Fターム(参考) 3E044 AA01 BA01 BA02 CA02 CC10 DD03 EB09 FB04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネットの前面一側に幅方向一端部
    を回動自在に支持されキャビネットの前面開口を開閉自
    在に覆うドアを有する自動販売機に取り付けて使用され
    る盗難防止装置であって、 キャビネットの左右側面のうちドアの回動支点が存する
    側の側面に固着され得る支持部材と、 ロック機構を内蔵しキャビネットの他の側面に固着され
    得る係止部材と、 一端部を支持部材に回動自在に支持され、他端部がロッ
    ク機構をよって係止部材に係止された状態でドアの開放
    を妨ぎ得る帯状の防護部材とを備える、 防護部材にはドア前面を部分的に露出する窓穴が設けら
    れている、 ことを特徴とする自動販売機の盗難防止装置。
  2. 【請求項2】 防護部材にはドア前面を部分的に露出す
    る窓穴が設けられている、 ことを特徴とする請求項1に記載の自動販売機の盗難防
    止装置。
  3. 【請求項3】 防護部材には、広告媒体の取り付け及び
    表示を可能とした広告部が設けられている、 ことを特徴とする請求項1または2に記載の自動販売機
    の盗難防止装置。
  4. 【請求項4】 支持部材,係止部材及び防護部材の少な
    くとも1つには、振動センサとこの振動センサの検知信
    号に基づいて警報を発する警報器が設けられている、 ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の自
    動販売機の盗難防止装置。
  5. 【請求項5】 支持部材,係止部材及び防護部材の少な
    くとも1つには、緊急通報スイッチとこの緊急通報スイ
    ッチの作動に基づいて警報を発する警報器が設けられて
    いる、 ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の自
    動販売機の盗難防止装置。
  6. 【請求項6】 支持部材,係止部材及び防護部材の少な
    くとも1つには、太陽電池とこの太陽電池で生成された
    電気エネルギーを蓄える蓄電池が設けられている、 ことを特徴とする請求項4または5に記載の自動販売機
    の盗難防止装置。
  7. 【請求項7】 キャビネットと、 キャビネットの前面一側に幅方向一端部を回転自在に支
    持されキャビネットの前面開口を開閉自在に覆うドア
    と、 ドアの開放を妨げ得る盗難防止装置とを備え、 前記盗難防止装置は、 キャビネットの左右側面のうちドアの回動支点が存する
    側の側面に設けられた支持部材と、 ロック機構を内蔵しキャビネットの他の側面に設けられ
    た係止部材と、 一端部を支持部材に回動自在に支持され、他端部がロッ
    ク機構によって係止部材に係止された状態でドアの開放
    を妨げる帯状の防護部材とを有する、 ことを特徴とする自動販売機。
  8. 【請求項8】 防護部材にはドア前面を部分的に露出
    する窓穴が設けられている、 ことを特徴とする請求項7に記載の自動販売機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008119261A (ja) * 2006-11-13 2008-05-29 Okamura Corp パネルの取付構造
ITAN20100157A1 (it) * 2010-09-28 2012-03-29 Lauro Saldature Di Mencarelli Lauro Dispositivo di bloccaggio per macchine automatiche da gioco e cambia monete.
JP2014090279A (ja) * 2012-10-30 2014-05-15 Softbank Mobile Corp 緊急通報システム及び緊急通報方法

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