JP2003187210A - Icカードの製造方法 - Google Patents
Icカードの製造方法Info
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Abstract
コイルを樹脂フィルム内に固定でき、歩留まりが向上し
たICカードの製造方法を提供する。 【解決手段】 アンテナコイルを樹脂フィルムに埋め込
み固定する工程を、アンテナコイルを通電発熱させ、樹
脂フィルムに押し付け、埋め込む前工程と、アンテナコ
イルが埋め込まれた樹脂フィルムに接着剤を塗布し、ア
ンテナコイルを樹脂フィルムに固定する後工程とで構成
する。接着剤11を、前工程の樹脂フィルム8に形成さ
れた溝の上端及びアンテナコイルの上端を内包する厚み
となるように塗布し、また、前工程の溝におけるアンテ
ナコイルの上側部分を填塞するように塗布する。
Description
方法に関し、特に、マグネットワイヤーによるアンテナ
コイルの形成方法に関する。
るマグネットワイヤーをICカードのアンテナコイルの
形成に利用する技術が開発された。例えば、特開平11
−156465号に開示されているアンテナコイル形成
方法が知られている。この方法は、熱軟化性樹脂をラミ
ネートした樹脂フィルムにアンテナコイルパターンを接
着させアンテナコイルを製造するものである。
参照して説明する。図5は、従来のICカードの製造方
法におけるアンテナコイル形成工程に用いられる治具の
概略を示す説明図である。図5に示すように、巻線治具
において、巻線プレート1は垂直駆動ブロック2に取り
付けられ、垂直駆動ブロック2はガイドブッシュを有し
ガイドポストと協働して上下に駆動する機構をなしてい
る。
3を誘導するためのガイドピン4A〜4Nがプレートに
垂直に配置され、ばねによってコイル形成側に付勢され
ている。この状態でマグネットワイヤー3は、ガイドピ
ン4A〜4Nに沿いアンテナコイルパターン状に巻き付
けられ、張力制御装置5によって適度な張力を受けアン
テナコイルパターンを保持する。べースブロック6に
は、加熱用のヒーター7が内蔵されており、べースブロ
ック6上には樹脂フィルム8が配置され、表面に熱軟化
性樹脂9がラミネートされている。
の加熱によって樹脂フィルム8の表面の樹脂層を軟化し
ておき、巻線プレート1上に形成したアンテナコイルパ
ターンを、巻線プレート1ごと樹脂フィルム8に押し付
け、接着、固定してなされる。
材としたICカードは、アンテナコイルパターンの形成
工程の後、熱プレス工程にてコイルを内包し、ICチッ
プを取り付ける工程を経て製造される。
れたコイルは、熱プレス工程で熱軟化性樹脂が流動を起
こすため、コイル形状が変形する場合が多く、製造され
たアンテナコイルの特性にばらつきが生じ、歩留まり低
下を招いていた。
テナコイルを形成するための有効な方法として、コイル
を通電発熱させ、直接樹脂フィルムに埋め込む方法が採
られている。この場合、熱プレス時に樹脂フィルムは、
ほとんど流動しないため、コイル形状の歪みは無視でき
るほどに小さくなる。よって、アンテナコイルの特性の
ばらつきは、十分小さく押えることができる。しかし、
コイルを通電発熱して樹脂フィルムに埋め込んだ場合、
断面図は図3に示すようになる。コイルは、樹脂フィル
ムに垂直に沈み込んだ状態となり、樹脂フィルムの屈曲
に対して剥離しやすくなるという問題があった。
に、容易にアンテナコイルを樹脂フィルム内に固定で
き、歩留まりが向上したICカードの製造方法を提供す
ることにある。
ルを樹脂フィルムに埋め込み固定する工程を含むICカ
ードの製造方法において、前記工程は、前記アンテナコ
イルを通電発熱させ、前記樹脂フィルムに押し付け、埋
め込む前工程と、前記アンテナコイルが埋め込まれた樹
脂フィルムに接着剤を塗布し、前記アンテナコイルを前
記樹脂フィルムに固定する後工程からなることを特徴と
するICカードの製造方法である。
前工程の樹脂フィルムに形成された溝の上端、及び前記
アンテナコイルの上端を内包する厚みとなるように、前
記接着剤を塗布することを特徴とする上記のICカード
の製造方法である。
程の樹脂フィルムに形成された溝におけるアンテナコイ
ルの上側部分を填塞するように塗布することを特徴とす
る上記のICカードの製造方法である。
アンテナコイルの形成方法について、図面を参照し説明
する。
おけるアンテナコイル形成前工程に用いられる治具を示
す説明図である。図1に示すように、巻線プレート1と
並列に、コイルと導通を図るための電極を有する通電チ
ャック10が配置され、巻線プレート1と通電チャック
10は、それぞれ垂直に駆動する。巻線プレート1上に
は、マグネットワイヤー3でアンテナコイルパターンが
形成され、べースブロック6上には樹脂フィルム8を配
置する。
おけるアンテナコイル形成前工程において、コイルを通
電発熱させ樹脂フィルムに接着、固定する状態を示す側
面図である。図2に示すように、アンテナコイル形成前
工程で用いられる治具において、巻線プレート1と通電
チャック10をべースブロック6側に押し付けた状態で
ある。巻線プレート1に形成されたアンテナコイルパタ
ーンが樹脂フィルム8に押し付けられ、通電チャック1
0の電極先端をコイル両端部に接触させる。ここで、通
電チャック10に適切な荷重を加え、コイル芯部と導通
をとり、通電発熱させ巻線プレート1上のコイルパター
ンを樹脂フィルム8に埋め込む。
おけるアンテナコイル形成前工程を経たアンテナコイル
と樹脂フィルムの状態を示す断面図である。図3に示す
ように、図1、図2で示したアンテナコイル形成前工程
において、φ0.1のポリウレタン被覆線にてアンテナ
コイルパターンを形成し、アンテナコイル全体を荷重2
0kgfで押し付け、電流9Aを0.2秒間通電し発熱
させた場合である。コイルが埋め込まれることで押し退
けられた樹脂がコイル両側に盛り上がり、コイルを両側
から挟む溝が形成される。
おけるアンテナコイル形成後工程を経たアンテナコイル
と樹脂フィルムの状態を示す断面図である。図4に示す
ように、アンテナコイル形成後工程において、アンテナ
コイルが埋め込まれた樹脂フィルム8に接着剤11を塗
布した状態である。スキージを前工程にて形成された樹
脂溝の凸部上端に当て沿わせことで容易に接着剤11を
塗布することができる。樹脂溝のコイル上側部には接着
剤11が満たされ、コイルは樹脂フィルムに固定され
る。また、低粘性の接着剤を使用すると、樹脂溝との表
面張力により接着剤が満たされるため樹脂溝を填塞する
に足る少量の接着剤でコイルを固定することができる。
よってアンテナコイルを形成するICカードの製造方法
において、樹脂フィルムに埋め込まれたアンテナコイル
を容易に固定することができる。熱軟化性樹脂を使用せ
ずにアンテナコイルを形成でき、熱プレス工程における
アンテナコイルの流動を予防することができる。よって
生産歩留まりを向上したICカードのアンテナコイルの
製造が可能となる。
ナコイル形成前工程に用いられる治具を示す説明図。図
1(a)は、側面図。図1(b)は、平面図。
ナコイル形成前工程において、コイルを通電発熱させ樹
脂フィルムに接着、固定する状態を示す側面図。
ナコイル形成前工程を経たアンテナコイルと樹脂フィル
ムの状態を示す断面図。
ナコイル形成後工程を経たアンテナコイルと樹脂フィル
ムの状態を示す断面図。
コイル形成工程に用いられる治具の概略を示す説明図。
図5(a)は、側面図。図5(b)は、平面図。
I,4J,4K,4L,4M,4N ガイドピン 5 張力制御装置 6 べースブロック 7 ヒーター 8 樹脂フィルム 9 熱軟化性樹脂 10 通電チャック 11 接着剤
Claims (3)
- 【請求項1】 アンテナコイルを樹脂フィルムに埋め込
み固定する工程を含むICカードの製造方法において、
前記工程は、前記アンテナコイルを通電発熱させ、前記
樹脂フィルムに押し付け、埋め込む前工程と、前記アン
テナコイルが埋め込まれた樹脂フィルムに接着剤を塗布
し、前記アンテナコイルを前記樹脂フィルムに固定する
後工程からなることを特徴とするICカードの製造方
法。 - 【請求項2】 前記接着剤の層が、前記前工程の樹脂フ
ィルムに形成された溝の上端、及び前記アンテナコイル
の上端を内包する厚みとなるように、前記接着剤を塗布
することを特徴とする請求項1記載のICカードの製造
方法。 - 【請求項3】 前記接着剤を、前記前工程の樹脂フィル
ムに形成された溝におけるアンテナコイルの上側部分を
填塞するように塗布することを特徴とする請求項1記載
のICカードの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001387453A JP3844289B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | Icカードの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001387453A JP3844289B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | Icカードの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003187210A true JP2003187210A (ja) | 2003-07-04 |
JP3844289B2 JP3844289B2 (ja) | 2006-11-08 |
Family
ID=27596279
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001387453A Expired - Lifetime JP3844289B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | Icカードの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3844289B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006244273A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Nec Tokin Corp | Icカード用アンテナコイルの製造方法 |
JP2007042087A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-02-15 | Hitachi Ltd | Rfidタグ及びその製造方法 |
JP2008112272A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Toyobo Co Ltd | Icカードまたはicタグの製造方法 |
-
2001
- 2001-12-20 JP JP2001387453A patent/JP3844289B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006244273A (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Nec Tokin Corp | Icカード用アンテナコイルの製造方法 |
JP4678763B2 (ja) * | 2005-03-04 | 2011-04-27 | Necトーキン株式会社 | Icカード用アンテナコイルの製造方法 |
JP2007042087A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-02-15 | Hitachi Ltd | Rfidタグ及びその製造方法 |
JP2008112272A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Toyobo Co Ltd | Icカードまたはicタグの製造方法 |
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JP3844289B2 (ja) | 2006-11-08 |
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