JP2003186155A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料

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JP2003186155A
JP2003186155A JP2001384633A JP2001384633A JP2003186155A JP 2003186155 A JP2003186155 A JP 2003186155A JP 2001384633 A JP2001384633 A JP 2001384633A JP 2001384633 A JP2001384633 A JP 2001384633A JP 2003186155 A JP2003186155 A JP 2003186155A
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halide color
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Kuniaki Uesawa
邦明 上澤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント条件が登録されていないフィルムで
あっても満足なプリントが得られ、日向や日陰の撮影で
も色のバラツキが少なく、更に迅速処理適性に優れた撮
影用ハロゲン化銀カラー写真感光材料を提供すること。 【解決手段】 青感光性層、緑感光性層、赤感光性層の
最小濃度をそれぞれDminB、DminG、Dmin
Rとし、特性曲線の最小濃度+0.30を与える露光量
(logE)をそれぞれSB、SG、SRとし、SB、
SG、SRから高露光量側にlogEで1.50の露光
量点の濃度をD1.5B、D1.5G、D1.5Rと
し、最小濃度+0.30の濃度とD1.5B、D1.5
G、D1.5Rを直線で結んだ傾きをそれぞれγB、γ
G、γRとした場合、それらが特定の関係にあることを
特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影用ハロゲン化銀
カラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、写真用プリンターの技術進歩によ
り、簡単な操作で満足のいく写真プリントに仕上がるよ
うになってきた。特に、1チャンネル型プリンターは、
CCDカメラを用いてネガ画像を今までよりきめ細やか
にスキャニング(画像走査)でき、それにより各シーン
でのパターン分析をも加味して適切な露光制御をするこ
とができる。
【0003】1チャンネル型プリンターのほとんどの機
種は、フィルム固有のコードを読み取り、フィルムの種
類を判別しプリント条件を決めている。カラーネガフィ
ルムは市場に50種以上のものが存在し、それぞれのプ
リント条件をプリンターに予め入力しなければならな
い。しかし現状は、これらのフィルム固有の情報は実際
には20種程度しか登録されておらず、登録されていな
いフィルムのプリント品質は色がバラツキ、満足のいか
ないものが多く存在するのも事実である。
【0004】更に、登録されているフィルムでも、撮影
シーンにより色がばらつくという市場の声もまだ数多く
ある。このプリントの色の変動は、特に日向、日陰、夕
方など撮影時の色温度の変動によりプリントの色(プリ
ントレベル)が好ましくない仕上がりになってしまうこ
とである。また、カラー写真は人物を撮影しているもの
が非常に多いが、上記撮影時の色温度の変動によって人
物の肌が好ましくない再現になってしまう。
【0005】また、より早く写真が見たいというユーザ
ーの要望から、カラーフィルムの現像処理の迅速化も行
われている。これにより、ユーザーには早くプリントを
渡すことができるが、現像処理の迅速化によりプリント
の色変動を大きくしているのも事実である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
はプリント条件が登録されていないフィルムであっても
満足なプリントが得られ、日向や日陰の撮影でも色のバ
ラツキが少なく、特に肌色再現が良好であり、更に迅速
処理適性に優れた撮影用ハロゲン化銀カラー写真感光材
料(カラーネガフィルム)を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】最小濃度、感度、ガンマ
のバランスは、カラードカプラーの添加量の調整による
最小濃度のコントロール、ハロゲン化銀粒径の調整によ
る感度のコントロール、カプラー添加量の調整によるガ
ンマのコントロールにより達成できるが、それぞれ色再
現性、粒状性の劣化を伴うことになる。本発明の技術は
色再現性(特に肌色再現性)、粒状性の劣化を伴わず本
発明の特性曲線の形状が達成できる。本発明の目的は、
以下の構成により達成された。
【0008】1)青感光性層、緑感光性層、赤感光性層
の最小濃度をそれぞれDminB、DminG、Dmi
nRとし、露光量(logE)対濃度(D)で表される
特性曲線の最小濃度+0.30を与える露光量(log
E)をそれぞれSB、SG、SRとし、SB、SG、S
Rから高露光量側にlogEで1.50の露光量点の濃
度をD1.5B、D1.5G、D1.5Rとし、最小濃
度+0.30の濃度とD1.5B、D1.5G、D1.
5Rを直線で結んだ傾きをそれぞれγB、γG、γRと
した場合、以下の関係にあることを特徴とするハロゲン
化銀カラー写真感光材料。
【0009】 (1)0.40≦DminG−DminR≦0.46 (2)0.60≦DminB−DminR≦0.66 (3)−0.08≦SB−SG≦0.00 (4)0.00≦SR−SG≦0.08 (5)1.16≦γB/γG≦1.21 (6)0.98≦γR/γG≦1.03 2)青感光性層の最小濃度+0.7の分光感度曲線の4
70nmの感度をS470、430nmの感度をS43
0とした時、以下の関係にあることを特徴とする前記
1)に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0010】 50%S470≦S430≦90%S470 (50%S470は470nmの50%の感度、90%
S470は470nmの90%の感度を示す。) 3)5200°Kの色温度の太陽光下でマクベス社製マ
クベスカラーチェッカーを適性露出で撮影し、現像処理
後、マクベスカラーチェッカーのバリュー5のグレイ
(N5)がCIE1976 Lab色度座標空間でカラ
ーチェッカーと同じL*、a*、b*値となるようにプ
リントした場合、ライトスキンチャートの色度点が以下
の関係にあることを特徴とする前記1)または2)に記
載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0011】10.0≦a*≦13.5、8.5≦b*
≦11.5 4)塗布銀量が3.0g/m2以上、3.9g/m2以下
であることを特徴とする前記1)〜3)のいずれか1項
に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
【0012】本発明について、以下に詳述する。本発明
のハロゲン化銀カラー写真感光材料における青感光性
層、緑感光性層、赤感光性層それぞれに対応する露光量
(logE)対濃度(D)で表される特性曲線おいて、
最小濃度(DminB、DminG、DminR)、最
小濃度+0.30を与える露光量(SB、SG、S
R)、SB、SG、SRから高露光量側にlogEで
1.50の露光量点の濃度(D1.5B、D1.5G、
D1.5R)、最小濃度+0.30の濃度とD1.5
B、D1.5G、D1.5Rを直線で結んだ傾き(γ
B、γG、γR)の間には、、請求項1に示すように前
記(1)〜(6)の関係にある。
【0013】本発明においては、更に以下の関係にある
ことがより好ましい。 0.61≦γG≦0.69、0.41≦DminG−D
minR≦0.450.61≦DminB−DminR
≦0.65 −0.06≦SB−SG≦−0.01、0.01≦SR
−SG≦0.06 0.98≦γR/γG≦1.00 請求項2の本発明においては、青感光性層の最小濃度+
0.7の分光感度曲線の470nmの感度をS470、
430nmの感度をS430とした時、50%S470
≦S430≦90%S470の関係にあるが、より好ま
しくは65%S470≦S430≦80%S470の関
係にあることである。
【0014】また本発明は請求項3に記載の関係にある
が、より好ましくは11.0≦a*≦12.5、9.5
≦b*≦11.0の関係にあることである。
【0015】更に塗布銀量については、3.30g/m
2以上、3.78g/m2以下がより好ましい。
【0016】本発明で用いるカラーチェッカーチャート
とは、Kollmorgen Corp.の1divi
sionであるマクベス社製の「マクベスカラーチェッ
カーチャート」を指し、具体的には18種のカラーチェ
ッカーチャートと6種のグレーチャートよりなるもので
ある。この6種のグレーチャートは、反射率の違いで白
から黒までを表しているが、バリュー5のグレイ(N
5)は反射率18%相当で、基準のグレイとなってい
る。
【0017】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
の乳剤としては、立方体、八面体、十四面体のような正
常晶でも、平板状または柱状の双晶もしくは不規則な多
表面をもつ双晶でもよい。粒子のハロゲン組成は、特に
制限はなく、例えば沃化銀、臭化銀、塩化銀、沃臭化
銀、塩臭化銀、塩沃化銀及び塩沃臭化銀のいずれでもよ
いが、本発明においては沃臭化銀であることが特に好ま
しい。
【0018】本発明においては、平板状の双晶粒子(以
下、平板粒子という)を用いることが好ましい。平板粒
子は、主平面に平行な双晶面を通常は2枚有する。双晶
面は透過型電子顕微鏡により観察することができ、具体
的な方法は次の通りである。まず、含有される平板粒子
が、支持体上にほぼ主平面が平行に配向するようにハロ
ゲン化銀写真乳剤を塗布し、試料を作製する。これをダ
イヤモンドカッターを用いて切削し、厚さ0.1μm程
度の薄切片を得る。この切片を透過型電子顕微鏡で観察
することにより双晶面の存在を確認することができる。
【0019】平板粒子における2枚の双晶面間距離は、
上記の透過型電子顕微鏡を用いた切片の観察において、
主平面に対しほぼ垂直に切断された断面を示す平板粒子
を任意に1000個以上選び、主平面に平行な偶数枚の
双晶面の内、最も距離の短い2枚の双晶面間距離をそれ
ぞれの粒子について求め、加算平均することにより得ら
れる。双晶面間距離は、核形成時の過飽和状態に影響を
及ぼす因子、例えばゼラチン濃度、ゼラチン種、温度、
沃素イオン濃度、pBr、pH、イオン供給速度、撹拌
回転数等の諸因子の組み合わせにおいて、適切に選択す
ることにより制御することができる。一般に核形成を高
過飽和状態で行なうほど、双晶面間距離を狭くすること
ができる。過飽和因子に関しての詳細は、例えば特開昭
63−92924号あるいは特開平1−213637号
等の記述を参考にすることができる。双晶面間距離の平
均は0.01〜0.05μmが好ましく、更に好ましく
は0.013〜0.025μmである。
【0020】平板粒子は粒子を形成する過程及び/又は
成長させる過程で、カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、タリ
ウム塩、鉄塩、ロジウム塩、イリジウム塩、インジウム
塩(錯塩を含む)から選ばれる少なくとも1種を用いて
金属イオンを添加し、粒子内部及び/又は粒子表面にこ
れらの金属元素を含有させることができる。
【0021】平板粒子の形成手段は、当該分野でよく知
られている種々の方法を用いることができる。即ち、シ
ングル・ジェット法、コントロールド・ダブルジェット
法、コントロールド・トリプルジェット法等を任意に組
み合わせて使用することができるが、高度な単分散粒子
を得るためには、ハロゲン化銀粒子の生成される液相中
のpAgをハロゲン化銀粒子の成長速度に合わせてコン
トロールすることが重要である。pAg値としては7.
0〜12の領域を使用し、好ましくは7.5〜11の領
域を使用することができる。添加速度の決定にあたって
は、特開昭54−48521号、同58−49938号
に記載の技術を参考にできる。
【0022】平板粒子の製造時に、アンモニア、チオエ
ーテル、チオ尿素等の公知のハロゲン化銀溶剤を存在さ
せることもできるし、ハロゲン化銀溶剤を使用しなくて
もよい。
【0023】平板粒子はハロゲン化銀粒子の成長終了後
に、不要な可溶性塩類を除去したものであってもよい
し、あるいは含有させたままのものでもよい。また、特
開昭60−138538号に記載の方法のように、ハロ
ゲン化銀成長の任意の点で脱塩を行なう事も可能であ
る。該塩類を除去する場合には、リサーチ・ディスクロ
ージャー(Research Disclosure、
以下RDという)17643号II項に記載の方法に基づ
いて行なうことができる。更に詳しくは、沈澱形成後、
あるいは物理熟成後の乳剤から可溶性塩を除去するため
には、ゼラチンをゲル化させて行なうヌーデル水洗法を
用いてもよく、また無機塩類、アニオン性界面活性剤、
アニオン性ポリマー(例えば、ポリスチレンスルホン
酸)、あるいはゼラチン誘導体(例えば、アシル化ゼラ
チン、カルバモイル化ゼラチンなど)を利用した沈澱法
(フロキュレーション)を用いてもよい。具体的な例と
しては、特開平5−72658号に記載の方法を好まし
く使用することができる。
【0024】ハロゲン化銀乳剤は、前述のように写真業
界において増感色素として知られている色素を用いて所
望の波長域に光学的に増感できる。増感色素は単独で用
いても良いが、2種類以上を組み合わせて用いてもよ
い。増感色素と共にそれ自身分光増感作用をもたない色
素、あるいは可視光を実質的に吸収しない化合物であっ
て、増感色素の増感作用を強める強色増感剤を乳剤中に
含有させてもよい。
【0025】平板粒子には、カブリ防止剤、安定剤など
を加えることができる。バインダーとしては、ゼラチン
を用いるのが有利である。乳剤層、その他の親水性コロ
イド層は硬膜することができ、また可塑剤、水不溶性ま
たは可溶性合成ポリマーの分散物(ラテックス)を含有
させることができる。
【0026】上記で記載した以外のハロゲン化銀乳剤と
しては、RD308119に記載されているものを用い
ることができる。以下に記載されている頁を列挙する。
【0027】 〔項目〕 〔RD308119〕 沃度組成 993 I−A項 製造方法 993 I−A項 及び994 E項 晶癖 正常晶 993 I−A項 晶癖 双晶 993 I−A項 エピタキシャル 993 I−A項 ハロゲン組成一様 993 I−B項 ハロゲン組成一様でない 993 I−B項 ハロゲンコンバージョン 994 I−C項 ハロゲン置換 994 I−C項 金属含有 994 I−D項 単分散 995 I−F項 溶媒添加 995 I−F項 潜像形成位置 表面 995 I−G項 適用感光材料ネガ 995 I−H項 乳剤を混合している 995 I−J項 脱塩 995 II−A項 本発明においては、各ハロゲン化銀乳剤は、物理熟成、
化学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。この様
な工程で使用される添加剤は、RD17643、RD1
8716及びRD308119に記載されている。以下
に関連事項が記載されている頁を列挙する。
【0028】 〔項目〕 〔RD308119〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A−A、 B、C、D、 23〜24 648〜649 H、I、J項 強色増感剤 996 IV−A−E,J項 23〜24 648〜649 カブリ防止剤998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に係るハロゲン化銀カラー写真感光材料に用いら
れるカプラーとしては、発色現像主薬の酸化体とカップ
リング反応して波長域600〜750nmに分光吸収極
大波長を有するシアンカプラー、波長域500〜600
nmに分光吸収極大波長を有するマゼンタカプラー、波
長域350〜500nmに分光吸収極大波長を有するイ
エローカプラーが挙げられる。また、シアンカプラー及
びマゼンタカプラーで形成されるシアン及びマゼンタ色
素の2次吸収を補正するシアン及びマゼンタカラードカ
プラーや鮮鋭性、粒状性などを改善するDIR化合物も
好ましく用いることができる。
【0029】上記、シアンカプラー、マゼンタカプラー
及びイエローカプラーは、公知の、各カプラーを用いる
ことができる。例えば、シアンカプラーとしてはフェノ
ール系、ナフトール系化合物が、マゼンタカプラーとし
ては5−ピラゾロン系、インダゾロン系、ピラゾロトリ
アゾール系、ピラゾロアゾール系化合物が、イエローカ
プラーとしてはケトメチレン系化合物などが挙げられ
る。
【0030】本発明においては、DIR化合物として
は、放出された抑制剤が拡散性を示す拡散性抑制剤放出
型DIR化合物が好ましく、例えば特開平4−1141
53号のD−1〜D−34、米国特許4,234,67
8号、同3,227,554号、同3,647,291
号、同3,958,993号、同4,419,886
号、同3,933,500号、特開昭57−56837
号、同51−13239号、同58−140740号、
米国特許2,072,363号、同2,070,266
号、RD1981年12月第21228号などに記載さ
れているものを挙げることができる。
【0031】上記に記載した以外にも種々のカプラーを
使用することができ、その具体例は下記RDに記載され
ている。以下に関連ある事項が記載されている頁を示
す。
【0032】 〔項目〕 〔RD308119〕〔RD17643〕 イエローカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 マゼンタカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 シアンカプラー 1001VII−D項 VIIC〜G項 カラードカプラー 1002VII−G項 VIIG項 DIR化合物 1001VII−F項 VIIF項 BARカプラー 1002VII−F項 その他の有用残基放出 1001VII−F項 カプラー アルカリ可溶カプラー 1001VII−E項 本発明に用いられるカプラー等は、RD308119XI
Vに記載されている分散法などにより、添加することが
できる。
【0033】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記RDに記載されている。以下に関連のある事項が記
載されている頁を示す。
【0034】 〔項目〕 〔RD308119〕〔RD17643〕〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII−I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII−J項 25 増白剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII−I項, XIII−C項 25〜26 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑剤 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤(感光材料中に含有) 1001 XXB項 本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料には、前述R
D308119VII−K項に記載されているフィルター
層や中間層等の補助層を設けることができる。
【0035】また前述RD308119VII−K項に記
載されている順層、逆層、ユニット構成等の様々な層構
成をとることができる。
【0036】本発明において、透明支持体としては各種
のものが使用できる。使用できる支持体としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等
のポリエステルのフィルム、セルローストリアセテート
フィルム、セルロースジアセテートフィルム、ポリカー
ボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリオレフ
ィンフィルム等を挙げることができる。
【0037】ポリエステル支持体としては、特に限定さ
れないが、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸とエチレ
ングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブ
タンジオール等のアルキレングリコール類との縮合ポリ
マー、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ジナフタレート、ポリプロピレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート等、或いはこれら
の共重合体が挙げられる。
【0038】特に、現像処理後の巻きぐせ回復性から特
開平1−244446号、同1−291248号、同1
−298350号、同2−89045号、同2−936
41号、同2−181749号、同2−214852号
及び同2−291135号等に記載されるような含水率
の高いポリエステルを用いることが好ましい。これらの
ポリエステルは、極性基、その他の置換基を有していて
もよい。本発明において、支持体としてはポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナフタレートが好まし
い。
【0039】上記ポリエステルは、フィルム支持体の機
械的強度、寸法安定性などを満足させるために面積比で
4〜16倍の範囲で延伸を行うことが好ましい。又、製
膜後、特開昭51−16358号に記載されているよう
な熱処理(アニール処理)を行うことが好ましい。
【0040】支持体にはマット剤、帯電防止剤、滑剤、
界面活性剤、安定剤、分散剤、可塑剤、紫外線吸収剤、
導電性物質、粘着性付与剤、軟化剤、流動性付与剤、増
粘剤、酸化防止剤等を添加することができる。
【0041】支持体は、最小濃度部の色味のニュートラ
ル化、写真構成層を塗設したフィルムに光がエッジから
入射した時に起こるライトパイピング現象(ふちかぶ
り)の防止、ハレーション防止等の目的で染料を含有さ
せることができる。
【0042】染料の種類は特に限定されないが、支持体
としてポリエステルフィルムを用いる場合、製膜工程
上、耐熱性に優れたものが好ましく、例えばアンスラキ
ノン系化学染料等が挙げられる。また、色調としては、
ライトパイピング防止を目的とする場合、一般の感光材
料に見られるようにグレー染色することが好ましい。染
料は、1種類もしくは2種類以上の染料を混合して用い
てもよい。
【0043】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
を現像処理するには、例えばT.H.ジェームズ著、セ
オリイ オブ ザ ホトグラフィック プロセス第4版
(The Theory of The Photog
rafic ProcessForth Editio
n)第291頁〜第334頁及びジャーナル オブザ
アメリカン ケミカル ソサエティ(Journal
of the American Chemical
Society)第73巻、第3,100頁(195
1)に記載されている、それ自体公知の現像剤を使用す
ることができ、また、前述のRD17643 28〜2
9頁,RD18716 615頁及びRD308119
XIXに記載されている通常の方法によって、現像処理す
ることができる。
【0044】
【実施例】以下、実施例を挙げて具体的に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0045】実施例1 〔試料1−1の作製〕下引層を施した厚さ120μmの
トリアセチルセルロースフィルム支持体上に、表1〜4
で示す構成からなる各層を順次支持体側から形成して、
多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料である試料1−1
を作製した。なお、表中の各素材の添加量は、特に記載
しない限り1m2当たりのグラム数で示す。また、ハロ
ゲン化銀とコロイド銀は銀の量に換算して示し、増感色
素(SDで示す)は銀1モル当たりのモル数で示す。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】上記の試料1−1の作製に用いた沃臭化銀
乳剤の特徴を表5に表示する。なお、平均粒径は沃臭化
銀乳剤c〜hについては、投影面積が同じである円の直
径(平均値)、沃臭化銀乳剤a、bについては、立方体
の一辺長(平均値)、沃臭化銀乳剤iについては、体積
から算出される球直径(平均値)で表した。
【0051】
【表5】
【0052】表5に記載の沃臭化銀乳剤i以外の各乳剤
には、表1〜4に記載の増感色素を添加して熟成した
後、トリフリルフォスフィンセレナイド、チオ硫酸ナト
リウム、塩化金酸、チオシアン酸カリウムを添加し、常
法に従い、化学増感を施したものを用いた。
【0053】尚、上記の組成物の他に、塗布助剤SU−
1、SU−2、SU−3、分散助剤SU−4、粘度調整
剤V−1、安定剤ST−1、重量平均分子量:10,0
00及び重量平均分子量:100,000の2種のポリ
ビニルピロリドン(AF−1、AF−2)、塩化カルシ
ウム、抑制剤AF−3、AF−4、AF−5、AF−
6、AF−7、硬膜剤H−1、H−2及び防腐剤Ase
−1を添加した。
【0054】上記試料に用いた化合物の構造を以下に示
す。
【0055】
【化1】
【0056】
【化2】
【0057】
【化3】
【0058】
【化4】
【0059】
【化5】
【0060】
【化6】
【0061】
【化7】
【0062】
【化8】
【0063】
【化9】
【0064】試料1−1の総塗布銀量は3.72g/m
2、ゼラチン塗布量は12.67g/m2、写真構成層の
乾燥膜厚は16.00μmであった。
【0065】〔試料1−2の作製〕試料1−1の第1層
のCM−1の添加量を0.16とし、第14層にDye
−1を0.4添加して試料1−2を作製した。
【0066】
【化10】
【0067】〔試料1−3の作製〕試料1−1の第3層
の沃臭化銀乳剤a、cの添加量をそれぞれ0.25、
0.16とし、C−1の添加量を0.298とし、第1
4層にDye−1を0.4添加して試料1−3を作製し
た。
【0068】〔試料1−4の作製〕試料1−1の第14
層にDye−1を0.4添加して試料1−4を作製し
た。
【0069】〔試料1−5の作製〕試料1−4の第1層
のCM−1の添加量を0.08とし、第3層、第4層の
CC−1の添加量をそれぞれ0.051、0.041と
して試料1−5を作製した。
【0070】各試料をJIS K7614−1981に
準じ露光し、特開平10−123652号の段落〔02
20〕〜〔0227〕記載の方法で現像、Status
M濃度を測定し、特性曲線を得た。特性曲線から得られ
た特性値を表6に示す。なお特定写真感度は250、γ
Gは0.65であった。
【0071】更に135フォーマットに加工し、ISO
200のキャスコードのパトローネにつめた。それをコ
ニカ社製コンパクトカメラZ−up120に装填し、晴
天下で各種シーンを撮影し、特開平10−123652
号の段落〔0220〕〜〔0227〕記載の方法で現像
処理した。処理されたフィルムをセットアップされてい
るコニカ社製NPS858プリンターでプリントした。
なお、これらの試料にはフィルム種のコードはなくプリ
ンターでは登録されていないフィルムとして認識され
た。
【0072】
【表6】
【0073】表6より、本発明試料のプリント仕上がり
は比較に対して、明らかに優れている。
【0074】実施例2 〔試料2−1の作製〕試料1−1の第11層のSD−
7、SD−8をSD−10に代え、添加量を2.5×1
-4とし、第12層のSD−7をSD−10に代え、添
加量を6.20×10-5として試料2−1を作製した。
【0075】
【化11】
【0076】〔試料2−2の作製〕試料2−1の第6層
のAS−1の添加量を0.20として試料2−2を作製
した。
【0077】〔試料2−3の作製〕試料2−1の第3層
のD−1の添加量を0.20、第4層のD−1の添加量
を0.031として試料2−3を作製した。
【0078】実施例1と同様の方法で各試料の特性曲線
を得た。特性値を表7に示す。なお特定写真感度、γG
は実施例1と同様の値であった。
【0079】
【表7】
【0080】試料1−1、1−3、2−1、2−2、2
−3を135フォーマットに加工し、コニカ社製カメ
ラ、ヘキサーに装填し5200°Kの色温度の太陽光源
下でマクベスカラーチェッカーを適性露出で撮影した。
次に日中昼間の日陰、夕方に人物を入れて撮影を行っ
た。それぞれの色温度は6500°K、4000°Kで
あった。撮影したフィルムを実施例1と同様に現像処理
し、マクベスカラーチェッカーはN5グレイがオリジナ
ルと同じL*、a*、b*値となるように調整し、プリ
ントを作成した。作成したプリントのライトスキンチャ
ートについて、村上色彩研究所製色彩計FS35PでL
*、a*、b*値を測定した。人物のシーンは実施例1
と同様の方法でプリントを作成した。それらの結果を表
8に示す。
【0081】
【表8】
【0082】表8より、本発明試料の6500°K、4
000°Kのいずれに於けるプリント仕上がりも、比較
に比し自然な仕上がりであり、本発明の優位性は明らか
である。
【0083】実施例3 試料2−3の各層の沃臭化銀乳剤の添加量を、下記表9
のように変更し、試料3−1、3−2を作製した。
【0084】
【表9】
【0085】試料2−3、3−1、3−2を135フォ
ーマットに加工し、コニカ社製Z−up120に装填し
撮影を行った。撮影したフィルムを、以下の組成の発色
現像液で処理温度42℃、90秒処理した。なお漂白工
程以降は実施例1と同様の処理を行った。得られた現像
済みフィルムについて、コニカ社製NPS858でプリ
ントを作成した。プリント結果を表9に示す。
【0086】 《発色現像液》 亜硫酸ナトリウム 6.0g 炭酸カリウム 35.0g N,N−ビス(スルホエチル)ヒドロキシルアミンジナトリウム 8.0g ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 5.0g 臭化カリウム 1.1×10-2mol/L ポリビニルピロリドン重合体または共重合体 3.0g ヨウ化カリウム 1.2×10-5mol/L 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリ ン硫酸塩 0.035mol/L 水を加えて1Lとし、水酸化カリウムまたは50%硫酸
を用いてpHを10.3に調整した。
【0087】
【表10】
【0088】表10から明らかな如く、本発明試料のプ
リント仕上がりは比較に対して良好である。
【0089】
【発明の効果】本発明によって、プリント条件が登録さ
れていないフィルムであっても満足なプリントが得ら
れ、日向や日陰の撮影でも色のバラツキが少なく、更に
迅速処理適性に優れた撮影用ハロゲン化銀カラー写真感
光材料を提供することができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 青感光性層、緑感光性層、赤感光性層の
    最小濃度をそれぞれDminB、DminG、Dmin
    Rとし、露光量(logE)対濃度(D)で表される特
    性曲線の最小濃度+0.30を与える露光量(log
    E)をそれぞれSB、SG、SRとし、SB、SG、S
    Rから高露光量側にlogEで1.50の露光量点の濃
    度をD1.5B、D1.5G、D1.5Rとし、最小濃
    度+0.30の濃度とD1.5B、D1.5G、D1.
    5Rを直線で結んだ傾きをそれぞれγB、γG、γRと
    した場合、以下の関係にあることを特徴とするハロゲン
    化銀カラー写真感光材料。 (1)0.40≦DminG−DminR≦0.46 (2)0.60≦DminB−DminR≦0.66 (3)−0.08≦SB−SG≦0.00 (4)0.00≦SR−SG≦0.08 (5)1.16≦γB/γG≦1.21 (6)0.98≦γR/γG≦1.03
  2. 【請求項2】 青感光性層の最小濃度+0.7の分光感
    度曲線の470nmの感度をS470、430nmの感
    度をS430とした時、以下の関係にあることを特徴と
    する請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材
    料。 50%S470≦S430≦90%S470 (50%S470は470nmの50%の感度、90%
    S470は470nmの90%の感度を示す。)
  3. 【請求項3】 5200°Kの色温度の太陽光下でマク
    ベス社製マクベスカラーチェッカーを適性露出で撮影
    し、現像処理後、マクベスカラーチェッカーのバリュー
    5のグレイ(N5)がCIE1976 Lab色度座標
    空間でカラーチェッカーと同じL*、a*、b*値とな
    るようにプリントした場合、ライトスキンチャートの色
    度点が以下の関係にあることを特徴とする請求項1また
    は2に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。 10.0≦a*≦13.5、8.5≦b*≦11.5
  4. 【請求項4】 塗布銀量が3.0g/m2以上、3.9
    g/m2以下であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載のハロゲン化銀カラー写真感光材料。
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