JP2003186028A - 液晶皿 - Google Patents

液晶皿

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JP2003186028A JP2001382863A JP2001382863A JP2003186028A JP 2003186028 A JP2003186028 A JP 2003186028A JP 2001382863 A JP2001382863 A JP 2001382863A JP 2001382863 A JP2001382863 A JP 2001382863A JP 2003186028 A JP2003186028 A JP 2003186028A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶注入の際の液晶セルへの液晶の無駄な付
着を可及的に少なくすることができる液晶皿を提供す
る。 【解決手段】 液晶溜め部に連続して設けられた幅狭溝
部14内には、幅狭溝部14内の液晶21の液面を表面
張力により盛り上げるためのコイルスプリング17が直
立して設けられている。幅狭溝部14の両側における皿
本体12の上面には液晶セル高さ位置規制部材20が設
けられている。そして、液晶セル22の液晶注入口25
aの両側における下端面を各液晶セル高さ位置規制部材
20の上面に当接させると、コイルスプリング17の上
端部における液晶盛上部21aが広がり、液晶セル22
の液晶注入口25aの部分およびその周囲の下端面が液
晶21によって濡らされる。これにより、液晶セル22
への液晶21の無駄な付着を可及的に少なくすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液晶セル内に液
晶を注入する際に用いられる液晶皿に関する。
【0002】
【従来の技術】図8の一部は液晶を注入する前の状態の
従来の液晶セルの一例の正面図を示したものである。こ
の液晶セル1は、ガラスや樹脂等からなる2枚の基板
2、3が液晶注入口4aを有するほぼ方形枠状のシール
材4を介して貼り合わされた構造となっている。この場
合、液晶注入口4aは、液晶セル1の短辺部ほぼ中央部
に設けられている。
【0003】次に、この液晶セル1に液晶を注入する場
合について説明する。まず、液晶セル1を、その液晶注
入口4aを下にしてほぼ垂直に立てた状態で、真空チャ
ンバ(図示せず)内に保持し、液晶5が溜められた液晶
皿6上に位置させる。この場合、液晶皿6は、一定の深
さの単なる皿状のものからなっている。次に、真空チャ
ンバ内を真空状態とすることにより、液晶セル1内の空
気を液晶注入口4aから排気し、液晶セル1内を予め設
定された真空状態とする。
【0004】次に、図8に示すように、液晶セル1を下
降させ、その液晶注入口4aを含む下側の短辺部全体を
液晶皿6内の液晶5に浸す。次に、真空チャンバ内を大
気圧に戻すことにより、液晶セル1の内部と外部との圧
力差と毛細管現象とにより、液晶皿6内の液晶5が液晶
注入口4aを介して液晶セル1内に注入される。次に、
真空チャンバ内から液晶セル1を取り出し、液晶注入口
4aを封止材(図示せず)で封止する。かくして、液晶
セル1に液晶5を注入する工程が終了する。
【0005】ところで、図8に示すように、液晶セル1
の液晶注入口4aを含む下側の短辺部全体を液晶皿6内
の液晶5に浸すのは、液晶注入口4aを液晶皿6内の液
晶5で完全に覆うことにより、真空チャンバ内を大気圧
に戻しても、空気が液晶注入口4aを介して液晶セル1
内に侵入しないようにするためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、液晶セ
ル1の液晶注入口4aを含む下側の短辺部全体を液晶皿
6内の液晶5に浸すと、液晶セル1の下側の短辺部全体
に液晶5が不要に付着するので、この不要に付着した液
晶5を後工程で洗浄しているが、高価な液晶をかなり無
駄にすることとなり、その分だけコスト高になるという
問題があった。この発明の課題は、液晶セルへの液晶の
無駄な付着を可及的に少なくすることができる液晶皿を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶皿は、請求
項1に記載のように、液晶が溜められる液晶溜め部と、
該液晶溜め部に連通させると共にそれよりも幅狭に形成
され、前記液晶溜め部から液晶が供給される幅狭溝部
と、該幅狭溝部内に設けられ、液晶自体の表面張力によ
り前記幅狭溝部内の液晶の液面の一部を盛り上がらせる
液面盛上部材とを有し、前記幅狭溝部の幅はその全域に
わたり所定の位置に近接させた液晶セルの液晶注入口部
分に接触する液晶盛上部を形成できる幅であることを特
徴とするものである。そして、この発明によれば、液晶
溜め部に連続して設けられた幅狭溝部内に設けられた液
晶液面盛上部材によって、液晶自体の表面張力により幅
狭溝部内の液晶の液面の一部を盛り上げているので、こ
の液晶盛上部に液晶セルの液晶注入口の部分の必要で十
分な領域を接触させ、幅狭溝部内の液晶を液晶注入口を
介して液晶セル内に容易に注入することができ、従って
液晶セルへの液晶の無駄な付着を可及的に少なくすると
共に注入時における空気等の気体の侵入を確実に防止す
ることができる。この場合、請求項2に記載のように、
前記液面盛上部材は前記幅狭溝部の幅方向中央部に設け
られていることが好ましい。また、さらに、請求項3に
記載のように、前記幅狭溝部の両岸部は傾斜面となって
いることが好ましい。また、請求項4に記載のように、
前記幅狭溝部の延在方向に沿ってその両側に液晶を注入
すべき液晶セルの高さ位置を規制する液晶セル高さ位置
規制部が設けられていることが好ましい。加えて、請求
項5に記載のように、前記液面盛上部材は前記幅狭溝部
内に直立して設けられたコイルスプリングであることが
好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施形態とし
ての液晶皿の平面図を示し、図2は図1のA−A線に沿
う断面図を示し、図3は図1のB−B線に沿う断面図を
示したものである。この液晶皿11は、上から見て短冊
形状の皿本体12を備えている。
【0009】皿本体12の上面の長さ方向両端部には、
平面的に見てほぼ方形状の凹部からなる液晶溜め部13
が設けられている。両液晶溜め部13、13間には、こ
れらを連通させる幅狭溝部14が、皿本体12の幅方向
中心線に沿って設けられている。幅狭溝部14の深さは
両液晶溜め部13の深さと同じか若しくはそれより浅く
形成されている。幅狭溝部14の両岸部はほぼ45°の
傾斜面15となっている。この幅狭溝部14の幅は、そ
の全域にわたり所定の位置に近接させた液晶セルの液晶
注入口部分に接触する液晶盛上部を形成できる幅であ
り、液晶を注入する液晶セルの注入口の長さ(セル面方
向に沿った)よりも適度に大きく設定される。例えば、
注入口の長さが3mmの場合、幅狭溝部14の幅は4m
m±0.5mm程度が好ましい。
【0010】幅狭溝部14の底面の幅方向中央部には、
その長さ方向に一定の間隔をおいて複数の例えば5つの
円形の支持孔16が設けられている。これらの支持孔1
6内には、液晶の液面盛上手段としてのコイルスプリン
グ17の下部が挿入されている。すなわち、幅狭溝部1
4内にはその長さ方向に一定の間隔をおいて5つのコイ
ルスプリング17が直立して設けられている。そして、
各コイルスプリング17の直径は、液晶セルの液晶注入
口の大きさに応じて最適に設定される。例えば、液晶注
入口の長さが3mm(注入口の幅は液晶セルのギャップ
と同じ)の場合は、2mm±0.5mm程度が好適であ
る。なお、液面盛上手段としては、コイルスプリングに
限らず、ゴム等の弾性材料からなる筒状のものを用いて
もよい。即ち、液晶の液面盛上手段は、弾性を備えると
共に、後述するように液晶がその表面張力により液晶盛
上部を形成できる形状に形成されておればよい。
【0011】幅狭溝部14の長さ方向両端部とその連通
する各液晶溜め部13との境界には角柱状の突起18が
それぞれ設けられている。各突起18の上面は皿本体1
2の上面と同じ高さとなっている。これら突起18、1
8を設けることにより、両端のコイルスプリング17に
よっても、中央側の3個のコイルスプリング17による
液晶盛上部とほぼ同じ液晶盛上部を形成することが可能
となる。
【0012】幅狭溝部14の両側の皿本体12上面の所
定の2箇所には帯状の支持溝19が幅狭溝部14と平行
に設けられている。これらの支持溝19内には帯板状の
液晶セル高さ位置規制部材20の下部が着脱可能に挿入
されており、液晶が注入される液晶セルの機種変更や高
さ位置規制部材20の摩耗等に応じて適宜変更・交換で
きるようになっている。液晶セル高さ位置規制部材20
の上部は皿本体12の上面から予め設定された高さだけ
突出されている。この突出高さは、幅狭溝部14の幅の
ほぼ1/4〜1/5程度に設定するのが好ましい。ここ
で、無負荷状態のコイルスプリング17の高さは液晶セ
ル高さ位置規制部材20の上面よりも所定長高くなって
いる。
【0013】そして、液晶溜め部13内、支持孔16を
含む幅狭溝部14内には液晶21が、図4に示すよう
に、その液表面が幅狭溝部14の岸部上面に連なった状
態となるまで溜められている。この場合、無負荷状態の
コイルスプリング17の上端部は皿本体12の上面より
もある程度上側に突出されているので、この無負荷状態
のコイルスプリング17の突出する上端部を覆うよう
に、表面張力による液晶21の盛上部21aが形成され
ている。すなわち、幅狭溝部14内の5個のコイルスプ
リング17の各上端部毎に、液晶21の液面が盛り上っ
た液晶盛上部21aが形成されている。
【0014】また、幅狭溝部14の両岸部における液晶
21の液面がその表面張力により両傾斜面15を昇るよ
うにその表面に付着している。無負荷状態のコイルスプ
リング17による液晶盛上部21aと両傾斜面15間の
液晶21の液面はやや凹んでいる。
【0015】次に、液晶21を注入する前の状態の液晶
セルの一例について、図4を参照して説明する。この液
晶セル22は、ガラスや樹脂等からなる2枚の基板2
3、24が液晶注入口25aを有するほぼ方形枠状のシ
ール材25を介して貼り合わされた構造となっている。
そして、本例の液晶セル22では、液晶注入口25a
は、液晶セル22の長辺部ほぼ中央部に設けられてい
る。
【0016】次に、上記液晶皿11を用いて上記液晶セ
ル22に液晶21を注入する動作について説明する。ま
ず、図4に示すように、液晶セル22を、その液晶注入
口25aを下にしてほぼ垂直に立てた状態で、真空チャ
ンバ(図示せず)内に保持し、液晶21がほぼ満杯に溜
められた液晶皿11上に位置させる。この場合、コイル
スプリング17が5つであるので、5個の液晶セル22
を各コイルスプリング17上にそれぞれ位置させる。
【0017】次に、真空チャンバ内を真空状態とするこ
とにより、各液晶セル22内の空気を液晶注入口25a
から排気し、液晶セル22内を予め設定された真空状態
とする。次に、図5に示すように、液晶セル22をある
程度下降させ、その液晶注入口25a部分の下端面をコ
イルスプリング17の上面に当接すると共に、液晶セル
22の液晶注入口25a部の下端面がコイルスプリング
17上部の液晶盛上部21aと接触する。
【0018】ここで、コイルスプリング17の直径は液
晶セル22の液晶注入口25aの幅(図5において紙面
垂直方向の長さ)よりもある程度(例えば、図7に示す
ように、液晶セル22の厚さよりもやや)大きくなって
いる。これは、コイルスプリング17の上端部に形成さ
れた液晶21の盛り上がり部21aの直径を液晶セル2
2の液晶注入口25aの幅よりもある程度大きくし、液
晶セル22の液晶注入口25aの部分における下端面の
液晶注入口25aの幅方向の領域を液晶21で完全に濡
らすためである。
【0019】次に、図6に示すように、液晶セル22を
さらに下降させ、その液晶注入口25aの両側における
下端面を各液晶セル高さ位置規制部材20の上面に当接
させる。この状態では、液晶セル22の液晶注入口25
a部下端面がコイルスプリング17の上端面を予め設定
された高さだけ押し下げ、コイルスプリング17がその
長さ分だけ圧縮されている。
【0020】この場合、液晶液面盛上部としてコイルス
プリング17を用いているので、液晶セル20の液晶注
入口25aの下端面の両側を各液晶セル高さ位置規制部
材20の上面に当接させた状態にするだけで、コイルス
プリング17の上端面を液晶セル22の液晶注入口25
a部の下端面に確実に接触させることができる。
【0021】そして、液晶セル20の液晶注入口25a
の両側における下端面が各液晶セル高さ位置規制部材2
0の上面に当接されることにより、液晶セル22の下端
面と皿本体12の上面(液晶の盛上部近傍以外の液面と
同じレベル)との隙間が予め設定された微小間隔とな
る。この為、液晶注入口25aの近傍における幅狭溝部
14内の液晶21の表面張力による液晶盛上部21aが
幅狭溝部14の幅方向に広がる。この液晶盛上部21a
の広がりは、幅狭溝部14の幅全域だけでなく、その両
端部の両傾斜面15に対応する領域まで広がる。その結
果、液晶セル22の液晶注入口25a部分およびその周
囲の下端面、つまり、幅狭溝部14の幅方向全体に対応
する領域および両傾斜面15に対応する領域が液晶21
と接触し濡らされる。
【0022】この場合、幅狭溝部14の幅を単に広げる
だけではコイルスプリング17と幅狭溝部14両岸間の
液晶面の落ち込みが大きくなり、液晶セル22を液晶液
面に最近接(図6の状態)させても、液晶盛上部21a
は幅狭溝部14の幅方向に広がらない。しかし、上述し
たように、幅狭溝部14の両岸に傾斜面15をそれぞれ
形成しておくことにより、それら両傾斜面15に対応す
る領域分だけ液晶盛上部21aの幅を広げることができ
る。このような液晶21の盛り上がり部21aを形成す
る条件については、後で説明する。
【0023】一方、図7に示すように、相隣接するコイ
ルスプリング17間の液晶液面は、下方に湾曲状に凹ん
だ裾野状となる。両端のコイルスプリング17の隣接す
るコイルスプリングの無い側には、突起18が設けられ
ているから、この突起18と隣接するコイルスプリング
17間の液晶液面も裾野状となる。その結果、5個のコ
イルスプリング17のそれぞれの周囲の液晶液面形状が
ほぼ同じとなるので、各コイルスプリング17先端部の
液晶盛上部21aもほぼ同じ形状に形成され、対応する
各液晶セル22の注入口25aと液晶との接触状態もほ
ぼ同じ状態、つまり、液晶注入口部25aの端面を含む
十分に広い領域にわたり液晶盛上部21aが広がって接
触した状態となる。即ち、5つの液晶セル22に対する
液晶注入条件をほぼ同じとすることができる。
【0024】次に、真空チャンバ内を大気圧に戻すこと
により、液晶セル22の内部と外部との圧力差と毛細管
現象とにより、コイルスプリング17の上端部に形成さ
れた液晶盛上部21aの液晶21が液晶注入口25aを
介して液晶セル22内に注入される。そして、液晶注入
に伴い、幅狭溝部14内に蓄えられた液晶21が減少す
ると、それに応じて、液晶溜め部13から液晶21が幅
狭溝部14内に供給される。液晶の注入が完了したら、
真空チャンバ内から液晶セル22を取り出し、液晶注入
口25aを封止材(図示せず)で封止する。かくして、
液晶セル22に液晶21を注入する工程が終了する。
【0025】ところで、図6に示すように、液晶セル2
2の液晶注入口25aの部分およびその周囲の下端面で
あって、幅狭溝部14の幅方向全体に対応する領域およ
び両傾斜面15に対応する領域のみが液晶21によって
濡らされている。この結果、液晶21が付着する領域
が、液晶セル22の液晶注入口25aの部分およびその
周囲の下端面のみの必要十分な領域に限られるから、高
価な液晶を顕著に節約することができ、従ってその分だ
けコストダウンを図ることができる。また、液晶注入口
25aに対応する領域を含む十分な領域にわたり液晶を
接触させるから、大気開放して液晶を注入する際に空気
が液晶注入口25aから侵入するのを確実に防止するこ
とができる。
【0026】ここで、図6に示すような液晶盛上部21
aを形成するには、幅狭溝部14の幅と、液晶セル高さ
位置規制部材20による液晶セル22の液晶注入口25
aの部分における下端面の高さ位置と、幅狭溝部14内
の液晶21の液面の当初の高さ位置とを適切に設定すれ
ばよい。
【0027】それらのうち、幅狭溝部14の幅は、広す
ぎると、図6に示すような液晶セル22の端面と液晶皿
11の上面間に広がる液晶盛上部21aを形成すること
ができず、コイルスプリング17の上端面から裾野状に
垂れてしまう。一方、幅狭溝部14の幅が狭すぎると、
液晶盛上部21aの広がる範囲が狭くなって液晶注入口
25aの長さとほぼ同じとなり、液晶注入口25aのコ
イルスプリング17先端に対する位置決めの誤差を吸収
する為の許容幅が無くなり、位置決め作業が面倒とな
る。従って、幅狭溝部14の幅は、液晶セル22の液晶
注入口25aの幅狭溝部14に対する位置決めが比較的
容易に行うことができる範囲内において、なるべく狭く
することが望ましい。
【0028】また、本実施形態例では、幅狭溝部14の
両岸部をほぼ45°の傾斜面15としているので、液晶
盛上部21aの広がり幅を幅狭溝部14の幅以上に広げ
ることができる。この結果、液晶セル22の液晶注入口
25aの対応するコイルスプリング17先端部に対する
位置決めを比較的容易に行うことができる。
【0029】また、液晶セル高さ位置規制部材20によ
る液晶セル22の液晶注入口25aの部分における下端
面の高さ位置は、高すぎると、図6に示すように所要範
囲に広がった液晶盛上部21aを形成することができ
ず、例えば図7に示すように、液晶液面がコイルスプリ
ング17の上端面から裾野状に垂れてしまう。一方、液
晶セル高さ位置規制部材20による液晶セル22の液晶
注入口25aの部分における下端面の高さ位置は、低す
ぎると、例えば図6を参照して説明すると、液晶セル2
2の下端面と液晶皿本体12の上面との隙間が小さくな
りすぎ、この隙間全体に液晶21が毛細管現象により侵
入し、液晶セル22下端面の広い範囲にわたり液晶を無
駄に付着させることになるので好ましくない。
【0030】また、液晶セル高さ位置規制部材20は取
り外し可能であるので、使用に伴い摩耗した場合には新
品と交換するようにすれば、液晶セル高さ位置規制部材
20による液晶セル22の液晶注入口25a部分の下端
面の高さ位置を所期の適正位置に維持することができ
る。また、液晶21の物性の違い等に応じて、上記液晶
セル22の下端面の高さ位置を調整する場合には、容易
に対応することができる。
【0031】なお、上記実施形態では、突起18を皿本
体12に一体に形成した場合について説明したが、これ
に限定されるものではない。例えば、皿本体12に支持
孔16と同様の支持孔を設け、この支持孔内にコイルス
プリングを挿入するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、液晶溜め部に連続して設けられた幅狭溝部内に設け
られた液晶液面盛上部材によって、液晶自体の表面張力
により幅狭溝部内の液晶の液面の一部を盛り上げている
ので、この液晶盛上部に液晶セルの液晶注入口の部分の
必要で十分な領域を接触させ、幅狭溝部内の液晶を液晶
注入口を介して液晶セル内に容易に注入することがで
き、従って液晶セルへの液晶の無駄な付着を可及的に少
なくすると共に注入時における空気等の気体の侵入を確
実に防止することができる。その結果、高価な液晶のロ
スを大幅に抑えることができ、その分液晶表示装置のコ
ストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態としての液晶皿の平面
図。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図。
【図4】図1〜図3に示す液晶皿を用いて液晶セルに液
晶を注入する場合の当初の工程を説明するために示す図
1のA−A線に沿う部分に相当する一部の拡大断面図。
【図5】図4に続く工程を説明するために示す図4同様
の拡大断面図。
【図6】図5に続く工程を説明するために示す図4同様
の拡大断面図。
【図7】図6に示す場合の図1のB−B線に沿う部分に
相当する一部の拡大断面図。
【図8】従来の液晶セルに液晶を注入する場合を説明す
るために示す断面図。
【符号の説明】
11 液晶皿 12 皿本体 13 液晶溜め部 14 幅狭溝部 15 傾斜面 17 コイルスプリング 18 突起 20 液晶セル高さ位置規制部材 21 液晶 21a 液晶盛上部 22 液晶セル 25a 液晶注入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 和正 東京都八王子市石川町2951番地の5 カシ オ計算機株式会社八王子研究所内 (72)発明者 浜田 信治 東京都八王子市石川町2951番地の5 カシ オ計算機株式会社八王子研究所内 Fターム(参考) 2H089 LA22 LA24 LA28 NA25 NA60 QA09 QA12 QA13 TA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶が溜められる液晶溜め部と、該液晶
    溜め部に連通させると共にそれよりも幅狭に形成され、
    前記液晶溜め部から液晶が供給される幅狭溝部と、該幅
    狭溝部内に設けられ、液晶自体の表面張力により前記幅
    狭溝部内の液晶の液面の一部を盛り上がらせる液面盛上
    部材とを有し、前記幅狭溝部の幅はその全域にわたり所
    定の位置に近接させた液晶セルの液晶注入口部分に接触
    する液晶盛上部を形成できる幅であることを特徴とする
    液晶皿。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、前記液
    面盛上部材は前記幅狭溝部の幅方向中央部に設けられて
    いることを特徴とする液晶皿。
  3. 【請求項3】 請求項1乃至2に記載の発明において、
    前記幅狭溝部の両岸部は傾斜面となっていることを特徴
    とする液晶皿。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の発明において、前記幅
    狭溝部の延在方向に沿ってその両側に液晶を注入すべき
    液晶セルの高さ位置を規制する液晶セル高さ位置規制部
    が設けられていることを特徴とする液晶皿。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の発明に
    おいて、前記液面盛上部材は前記幅狭溝部内に直立して
    設けられたコイルスプリングであることを特徴とする液
    晶皿。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101305692B1 (ko) 2012-06-21 2013-09-09 하이디스 테크놀로지 주식회사 액정 주입용 트레이 장치
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