JP2003185670A - 分析システム - Google Patents

分析システム

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JP2003185670A
JP2003185670A JP2001387652A JP2001387652A JP2003185670A JP 2003185670 A JP2003185670 A JP 2003185670A JP 2001387652 A JP2001387652 A JP 2001387652A JP 2001387652 A JP2001387652 A JP 2001387652A JP 2003185670 A JP2003185670 A JP 2003185670A
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Yoshihiro Seo
芳弘 瀬尾
Yoshitaka Nagatsuka
義隆 長塚
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Jeol Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】時間的に拘束されず、交通費がかからず、事前
に分析内容について詳細な説明を行なう必要がなく、デ
ータの秘密保持という点でも不安のない分析システムを
提供する。 【解決手段】分析センターの分析機器とユーザー居室の
コンピュータ端末とをネットワーク回線で結んだので、
ユーザーは、居室に居ながらにして、分析センターの分
析機器を使用して、試料の分析を行なえる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分析システムに関
し、特に、装置利用者がネットワークを介して遠隔操作
で分析装置を稼働させるための手段から成る分析システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】分析装置は、一般に個人が所有する代物
ではない。その理由は、あまりにも高額(ものによっ
ては数千万円以上もする)であること、所定の広さの
設置スペースが必要であり、磁場や振動など設置環境の
条件が所定の仕様を満たす必要があること、電気代、
水道代などで多額の保守費用が発生すること、性能を
向上的に維持するための保守が大変であること、などに
よる。
【0003】そこで、人が測定試料を分析装置によって
分析する場合には、自分の所属している研究機関が所有
している分析装置を使って分析したり、使用したい分析
装置を所有している他の研究機関に測定試料を郵送し
て、分析装置の管理者に分析してもらったり(受託分
析)、使用したい分析装置を所有している他の研究機関
に測定試料を持って出向き、分析装置の管理者の立ち会
いの元に、分析装置を稼働させて分析を行なったり(立
ち会い測定)している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、人が自分の
所属している研究機関が所有している分析装置を使って
分析を行なっている間は、問題は発生しないが、研究が
進むにつれ、自分の所属している研究機関が所有してい
る分析装置を使うだけでは研究を進められなくなる場合
がある。また、自分の所属している研究機関が所有して
いない分析装置を使用しなければならない必要性に迫ら
れる場合も多い。そして、他の研究機関(たとえば、分
析センターやメーカーなど)が所有している分析装置を
使う際には、前述したような受託分析や立ち会い測定の
形を取ることが多い。ところが、受託分析や立ち会い測
定には、次のような問題点が存在している。
【0005】1.分析装置を所有する機関に出向き、そ
こで立ち会い測定を行なう場合には、分析装置を使用す
る費用が発生することに加え、時間的に拘束され煩わ
しい、交通費がかかる、といった問題が発生する。
【0006】2.受託分析という方式を取る場合には、
受託分析のための費用が発生することに加え、事前に装
置保有者に対して分析内容について詳細に説明をする必
要がある。もし説明が不十分だと、意志の疎通を欠き、
目的とするデータが得られない、といった問題が発生す
る。
【0007】3.立ち会い測定を行なうにしても、受託
分析を行なうにしても、第三者が測定に介在するため、
データの秘密保持という点で不安がある。
【0008】本発明の目的は、上述した点に鑑み、時間
的に拘束されず、交通費がかからず、事前に分析内容に
ついて詳細な説明を行なう必要がなく、データの秘密保
持という点でも不安のない分析システムを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明にかかる分析システムは、ネットワークを介
して装置利用者から送られてくる、装置利用者の識別情
報と、使用する装置の情報と、使用する時間帯の情報と
から成る申込情報を受け付けて記憶する第1の手段と、
受け付けた申込情報に基づいて、装置の使用スケジュー
ルを作成する第2の手段と、作成された装置の使用スケ
ジュールを、ネットワークを介して装置利用者に知らせ
る第3の手段と、装置の使用スケジュールに基づいて装
置利用者から送られてくる試料に対して、識別情報を付
与し、前記申込情報と関連づけて記憶する第4の手段
と、装置の使用に先立って、装置管理者へ使用装置の情
報と対象試料の情報とから成る準備情報を出力する第5
の手段と、装置の使用スケジュールに基づいて試料が装
填された装置と、装置利用者のコンピュータとの間を、
所定の時間だけネットワークを介してオンライン状態に
させる第6の手段と、装置利用者に対して装置使用の対
価を請求する請求書を発行する第7の手段と、装置利用
者に送るべき測定データを出力する第8の手段とを備え
たことを特徴としている。
【0010】また、前記第1ないし第8の手段は、分析
装置を所有・管理する研究機関のコンピュータであるこ
とを特徴としている。
【0011】また、前記第1ないし第8の手段は、分析
装置を所有・管理する研究機関と契約を締結し、該研究
機関の分析装置の使用を仲介する仲介機関のコンピュー
タであることを特徴としている。
【0012】また、前記請求書に基づいて、装置利用者
から銀行口座に装置使用の対価が振り込まれたことが確
認されたら、装置利用者に対して測定データを出力する
ようにしたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。図1は、本発明にかかる分析シ
ステムの一実施例として、分析システムの概略を示した
ものである。図中1は、所定の研究機関(分析センター
やメーカーなど)が所有する分析装置である。具体的に
は、コンピューターで遠隔操作が可能な、電子プローブ
マイクロアナライザー(EPMA)や透過型電子顕微鏡
(FasTEM)などである。
【0014】これらの分析装置1は、分析装置1を所有
・管理する研究機関、あるいは該研究機関と契約を締結
し、該研究機関が所有・管理する分析装置1の使用を仲
介する仲介機関の主コンピューター2と、ネットワーク
により接続されている。また、主コンピューター2は、
分析装置1を所有しない別の研究機関に所属する研究者
のコンピューター(クライアント)3とも、ネットワー
クにより接続されている。主コンピューター2は、分析
装置1とクライアント3の間を仲介して、両者を任意に
オンライン/オフラインの状態にすることができる。
【0015】本発明の分析システムは、以下のようにし
て運用される。まず、分析装置を保有する側の実施内容
から説明する。尚、ここでは、分析装置1を所有する研
究機関と分析装置1の使用を仲介する仲介機関とは、同
一機関であることを前提にして説明を行なう。
【0016】1.分析装置の維持管理:分析装置を保有
する側は、利用者がネットワークを介してコンピュータ
ーで分析装置を遠隔操作できるように、細心の注意をも
って分析装置の維持管理に当たる。更に、分析装置の遠
隔操作とデータの受け取りのためのソフトウェアを利用
者に提供する。これにより、利用者側は、ソフトウェア
をインストールするだけで、分析装置を遠隔操作するこ
とが可能になる。
【0017】2.利用希望者への利用方法の開示:分析
装置を保有する側は、ネットワークを使って、分析装置
の紹介、分析装置を利用するときの予約方法、測定試料
の受け渡し方法、使用料金とその支払方法などを開示す
る。また、ネットワーク上で、分析装置の使用スケジュ
ールや予約状況の開示を行ない、その画面上で分析装置
利用のための予約を取れるようにする。
【0018】3.利用スケジュールの決定:分析装置を
保有する側は、利用者との対話形式で、測定試料の個
数、測定試料の受渡日、測定実施日、時間料金とその支
払方法などを決め、決まったスケジュール結果を予約状
況などと共にネットワーク上に開示する。尚、スケジュ
ール表には、個人の名前などの固有名詞は使用せず、個
々の利用者が個々に知り得る暗号表示とし、利用者とは
パスワードを使って情報のやりとりを行なうものとす
る。また、測定時間の延長については、リアルタイムに
予約状況を把握できるスケジュール表であることを前提
とし、その時点での予約状況から、時間の延長が可能か
否かを判断するようにする。また、その旨を規約の中に
も明記しておく。
【0019】4.測定試料の受け取り、分析装置への装
填、および取り外し:分析装置を保有する側は、決めら
れたスケジュール表に従って、利用者から測定試料を受
け取り、受け取った測定試料を決められた日時に決めら
れた分析装置に装填する。そして、試料が装填された装
置を遠隔操作によって装置利用者に使用してもらうため
に、装置利用者のコンピューターと装置との間を、オフ
ラインの状態からオンラインの状態にする。装置利用者
は、オンラインの状態になった装置を使って測定試料を
測定する。測定の終了時間が来たら、分析装置を保有す
る側は、装置利用者のコンピューターと装置との間をオ
フラインの状態に戻し、測定試料を分析装置から取り外
す。
【0020】5.測定試料の返却:分析装置を保有する
側は、利用者側からの要請があれば、測定の済んだ測定
試料を利用者に送り返す。
【0021】6.使用料金の請求と受け取り:分析装置
を保有する側は、パスワードを介してネットワーク上で
利用者に分析装置の使用料金を請求し、受け取りもパス
ワードを介した銀行口座振り込みとする。尚、使用料金
の不払いといった不正行為を未然に防ぐための方策とし
て、例えば、使用料金の受け取りが確実になった時点で
(例えば、口座への振り込み確認など)利用者に分析装
置の使用を許可するといった方法を採用しても良い。
【0022】次に、分析装置を利用する側の実施内容を
説明する。
【0023】1.必要ソフトウェアのインストール:分
析装置を利用する側は、分析装置を保有する側が提供す
る分析装置の遠隔操作とデータの受け取りのためのソフ
トウェアを、自分のコンピューターにインストールす
る。
【0024】2.利用スケジュールの決定:分析装置を
利用する側は、分析装置を保有する側との対話形式で、
測定試料の個数、測定試料の受渡日、測定実施日、時間
料金とその支払方法などを決める。尚、分析装置を保有
する側とはパスワードを使って情報のやりとりを行なう
ものとする。
【0025】3.測定試料の受け渡し:分析装置を利用
する側は、決められたスケジュール表に従って、決めら
れた日時以前に届くように、分析装置を保有する者に測
定試料を郵送する。
【0026】4.分析装置の利用:分析装置を利用する
側は、スケジュール表に決められた時間帯に、決められ
た分析装置を、ネットワークによる遠隔操作で稼働させ
て、目的のデータを取得する。時間延長を希望する場合
は、分析装置を保有する側がネットワーク上に明示して
いる規約に従う。
【0027】5.使用料金の支払い:分析装置を利用す
る側は、決められたパスワードを介して、銀行口座に分
析装置の使用料金を振り込む。
【0028】6.測定試料の受け取り:分析装置を利用
する側が測定試料の返却を希望する場合は、分析装置の
保有者に依頼して、測定の済んだ試料を送り返してもら
うようにする。
【0029】以上のような方法により、装置保有者と装
置利用者との間で、ネットワークを介した分析システム
の運用が図られる。
【0030】尚、上記実施例では、分析装置1の使用を
仲介する主コンピューター2を、分析装置1を所有する
研究機関がみずから管理するものとして説明したが、本
発明はこれに限定されるものではない。主コンピュータ
ー2は、分析装置1を所有する複数の研究機関と契約を
結んだ別の独立した仲介専門機関の管理下に置かれてい
ても良い。その場合は、分析装置1の保守・貸与業務と
測定の仲介業務とは、別々の機関が管轄し、遠隔操作
用ソフトウェアの提供、予約の受付、スケジュール
表の作成、分析装置1とクライアント3との間のオン
ライン化、使用料金の請求、といった仲介業務は、主
に仲介専門機関の側の担当となる。
【0031】次に、本発明にかかる分析システムの一実
施例を、より詳細に説明する。図2は、図1で示した本
発明にかかる分析システムの一実施例を、より具体的に
示す図である。図2に示されているように、分析センタ
ーには、少なくとも1台以上の分析装置1がネットワー
クに接続され、そのネットワークには、それらの分析装
置1で収集された大量のデータが、記憶装置6を備えた
メインサーバーと称されるコンピュータ(サーバー)に
一括管理されて、格納されるようになっている。このメ
インサーバー4は、通信回線を通して、外部ネットワー
クに接続されている。また、分析センターから遠く離れ
た場所にあるユーザー居室には、同じくネットワーク上
にユーザーPC3が接続され、そのネットワークは、ま
た、ユーザー・サーバー5と称されるコンピュータに接
続され、ユーザー・サーバー5もまた、通信回線を通し
て、外部ネットワークに接続されている。
【0032】このような構成において、ユーザーは、ユ
ーザー・サーバー5を経由して、分析センターのメイン
サーバー4に分析の申請をオンラインで行ない、目的と
する分析装置、試料形態、試料サイズ、分析条件などを
詳細に入力する。ユーザーが、これらの情報を入力し
て、分析の依頼を行なうと、メインサーバー4は、予測
される分析所要時間や分析実行日時など、分析装置のス
ケジュールを決定し、ネットワークを介して、ユーザー
側に伝達する。そこで、ユーザーは、その日時に間に合
うように、分析試料を分析センターに発送する。
【0033】一方、分析センターでは、各分析装置の状
況は、すべてメインサーバー4が管理し、現在の各分析
装置の稼働状況を始め、今後の分析スケジュールなどを
すべて把握している。また、メインサーバー4は、分析
試料の受け付け時には、試料の識別情報を自動的に付与
すると共に、ユーザーの識別情報とセットで記憶装置6
に記憶させる。また、分析装置への試料の装填は、自動
試料装填装置が付属している分析装置の場合には、一括
して機械が行ない、また、自動試料装填装置が付属して
いない分析装置の場合には、その都度人間が手作業で行
なうようになっている。
【0034】分析センターのメインサーバー4は、定め
られた分析スケジュールに従って、各分析装置に与えら
れた分析プログラムを着実に割り振りすると共に、ユー
ザーがネットワークを介して行なった分析の結果を、大
容量の記憶装置6にすべて格納させる。また、メインサ
ーバー4は、測定に要した時間や、その他の分析条件等
から、予め定められた計算式に基づいて、全分析料金を
計算し、ユーザーに電子メール等の通信手段を用いて通
知する。ユーザーは、分析料金を支払うことにより、自
分が測定したデータを、メインサーバー4からユーザー
・サーバー5を経由して、ユーザーPC3に取り入れる
ことが可能になる。測定されたデータは、ユーザーが分
析料金を支払った後に、メインサーバー4からユーザー
・サーバー5にダウンロードされ、それまで格納されて
いたメインサーバー4の記憶装置6内からは削除される
ものとする。
【0035】尚、分析装置によっては、分析する試料位
置が非常に重要であり、ユーザーが試料を観察しなが
ら、好む分析位置を指定したい場合がある。そのような
場合には、その分析装置で撮像した光学顕微鏡像または
電子顕微鏡像を、分析装置1からユーザーPC3にリア
ルタイムで転送させることによって、正確な分析位置を
入力することができる。
【0036】各分析装置に上記のような動作を実現させ
るためには、各分析装置毎にハードウェア(またはソフ
トウェア)の状態レジスターを設け、その値によって、
例えば、以下のような状態を示すものとする。
【0037】0・・・装置電源オフ、または使用不能。
【0038】1・・・装置使用可能。
【0039】2・・・観察中、または試料装填中。
【0040】3・・・測定準備完了。
【0041】4・・・測定実行中。これにより、メインサ
ーバー4は、各分析装置1を定期的に監視し、使用可能
状態になった分析装置1に、その装置の使用を希望して
いるユーザーPC3を、優先順位をつけて接続させるこ
とができるようになる。ユーザーは、これから測定しよ
うとする分析装置1と試料を、ネットワークを介した遠
隔操作により確認し、測定条件を設定して、測定を開始
させることができるようになる。
【0042】尚、ユーザー・サーバー5は、必ずしも常
備されている必要はなく、ユーザーPC3自身に直接デ
ータ通信機能を備えても良い。また、分析途中の経過も
リアルタイムで観察できるため、分析の中断や再開等
も、ユーザーの意思によって行なうことができる。
【0043】次に、本分析システムのフロー・チャート
を図3〜図5に示す。このうち、図3は、本分析システ
ムでの新規会員を登録する手順を示す図、図4は、本分
析システムでの分析依頼の手続き手順を示す図、図5
は、分析センター内で試料の分析を実行する手順を示す
図である。
【0044】本分析システムでは、図3に示すように、
新規の会員登録は、次のようにして行なわれる。まず最
初に、新規登録を希望するユーザーは、分析センターが
開設しているインターネットのホームページに入る。次
に、新規会員登録のページに入る。そこで、新規登録を
希望するユーザーは、新規会員登録のフォームを表示さ
せ、会員所属、連絡先、電子メールアドレスなどの個人
情報を登録フォームに入力し、パスワードを登録する。
以上のような操作を行ない、会員登録を実行する。そし
て、会員登録が無事終了したら、新規登録を希望したユ
ーザーに登録承認の通知が発行され、操作が完了する。
一方、会員登録不履行の場合は、元に戻って、入力をや
り直す。以上のような流れに従って操作することによ
り、新規の会員登録を行なうことができる。
【0045】また、本分析システムでの分析の依頼は、
図4に示すように、次のようにして行なわれる。まず最
初に、分析依頼者は、分析センターが開設しているイン
ターネットのホームページに入り、会員名を入力する。
すると、パスワードを聞いてくるので、予め登録してお
いたパスワードを入力する。本分析システムを運用する
分析センターに登録された会員であることが確認された
ら、使用可能な分析装置の一覧が表示される。分析依頼
者は、分析装置一覧の中から、使用を希望する分析装置
を選択し、その装置の使用予定表を表示させる。
【0046】装置の空きスケジュールを見て、測定の依
頼を希望する場合は、複数種類の分析のプログラムの中
から、希望する内容のプログラムを選択し、試料の分析
条件を選択、あるいは指定する。すると、分析にかかる
時間と料金に関する情報が表示されるので、その表示内
容を見て、分析を依頼しても良いと判断したら、OKを
入力し、分析依頼手続を完了する。一方、分析を依頼す
るべきではないと判断したら、NOを入力し、元に戻っ
て、入力をやり直す。以上のような流れに従って操作す
ることにより、本分析システムを運用する分析センター
に対して、分析の依頼を行なうことができる。
【0047】また、本分析システムでは、メインサーバ
ー4による管理の下で、図5に示すような流れに沿っ
て、試料の分析が行なわれる。まず最初に、メインサー
バー4は、装置利用者の試料を、郵送等の手段を介して
受理し、受理した試料には、自動的に識別情報を付与す
る。この識別情報は、装置利用者の識別情報とセットで
メインサーバー4の記憶装置6に記憶される。次に、メ
インサーバー4は、測定依頼者に対して、分析装置毎の
分析スケジュールを表示する。このとき表示される表示
内容には、次のような項目が含まれている。
【0048】1.分析装置名。
【0049】2.試料の識別情報。
【0050】3.分析予定日時。
【0051】4.分析依頼者(ユーザー)の情報。
【0052】5.分析の種類・条件。次に、メインサー
バー4は、測定のため、分析センター側の装置担当者
に、スケジュールにある装置名と試料の識別情報とに基
づいて、該当の試料を分析装置に装填させる。試料の装
填が完了したら、メインサーバー4は、装置担当者に分
析装置への分析条件の入力(ローディング)を行なわ
せ、分析装置を待機状態にさせる。その後、メインサー
バー4は、装置利用者のコンピュータ(ユーザーPC)
3からのアクセスに従って、試料が装填された装置とユ
ーザーPC3との間を、所定の時間だけ、ネットワーク
を介したオンラインの状態にし、分析装置を装置利用者
に専有させる。この間、装置利用者は、自分のコンピュ
ータ端末から、分析装置を自由にコントロールして、試
料の分析を実行することができる。
【0053】分析作業が無事終了したら、メインサーバ
ー4は、装置と装置利用者のコンピュータとの間をオフ
ラインの状態に戻し、分析装置からの試料の取り外し
を、装置担当者に指示して行なわせる。その後、メイン
サーバー4は、分析に要した時間と料金とを計算して記
憶装置6に記憶し、同時に、料金データを依頼主に送信
して、分析プログラムを終了させる。その後、分析装置
の使用料金が、装置利用者から銀行口座に振り込まれた
ことが確認されたら、メインサーバー4は、分析データ
を装置利用者に送信する。次の分析が予定されている場
合は、メインサーバー4は、スケジュールにある装置名
と試料の識別情報とに基づいて、再び、装置担当者に指
示して、分析装置に該当の試料を装填させる。一方、次
の分析が当面ない場合は、メインサーバー4は、装置担
当者を、次の分析の予定日時が来るまで待機させる。
【0054】以上のような流れに従った操作により、本
分析システムは運営される。
【0055】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の分析システ
ムによれば、利用者は、高額な分析装置を自分で所有す
る必要がなく、しかも、居ながらにして、目的のデータ
を取得することができるので、分析装置を保有する機関
に行くための費用(交通費や宿泊費など)が発生せず、
経費の節約になる。また、分析装置を保有する機関に行
くための時間や、分析装置を保有する者に測定内容を説
明するための時間が不要なため、時間の節約になる。ま
た、第三者の手を介さないで測定データを入手できるた
め、研究内容の秘密保持につながる。
【0056】一方、分析装置を保有する側から見ると、
分析装置の利用者層の拡大を見込めるので、装置の稼働
率が向上し、その分、従来よりも多くの利益を得ること
ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる分析システムの一実施例を示す
図である。
【図2】本発明にかかる分析システムの別の実施例を示
す図である。
【図3】本発明にかかる分析システムの一実施例を示す
フローチャートである。
【図4】本発明にかかる分析システムの一実施例を示す
フローチャートである。
【図5】本発明にかかる分析システムの一実施例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1・・・分析装置、2・・・主コンピューター、3・・・コンピ
ューター(クライアント、ユーザーPC)、4・・・メイ
ンサーバー、5・・・ユーザー・サーバー、6・・・記憶装
置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネットワークを介して装置利用者から送ら
    れてくる、装置利用者の識別情報と、使用する装置の情
    報と、使用する時間帯の情報とから成る申込情報を受け
    付けて記憶する第1の手段と、受け付けた申込情報に基
    づいて、装置の使用スケジュールを作成する第2の手段
    と、作成された装置の使用スケジュールを、ネットワー
    クを介して装置利用者に知らせる第3の手段と、装置の
    使用スケジュールに基づいて装置利用者から送られてく
    る試料に対して、識別情報を付与し、前記申込情報と関
    連づけて記憶する第4の手段と、装置の使用に先立っ
    て、装置管理者へ使用装置の情報と対象試料の情報とか
    ら成る準備情報を出力する第5の手段と、装置の使用ス
    ケジュールに基づいて試料が装填された装置と、装置利
    用者のコンピュータとの間を、所定の時間だけネットワ
    ークを介してオンライン状態にさせる第6の手段と、装
    置利用者に対して装置使用の対価を請求する請求書を発
    行する第7の手段と、装置利用者に送るべき測定データ
    を出力する第8の手段とを備えたことを特徴とする分析
    システム。
  2. 【請求項2】前記第1ないし第8の手段は、分析装置を
    所有・管理する研究機関のコンピュータであることを特
    徴とする請求項1記載の分析システム。
  3. 【請求項3】前記第1ないし第8の手段は、分析装置を
    所有・管理する研究機関と契約を締結し、該研究機関の
    分析装置の使用を仲介する仲介機関のコンピュータであ
    ることを特徴とする請求項1記載の分析システム。
  4. 【請求項4】前記請求書に基づいて、装置利用者から銀
    行口座に装置使用の対価が振り込まれたことが確認され
    たら、装置利用者に対して測定データを出力するように
    したことを特徴とする請求項1、2、または3記載の分
    析システム。
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