JP6660054B1 - 電力・ガス・水道契約簡易化システム - Google Patents

Abstract

【課題】入力の手間を削減して、電力、ガスまたは水道を新たに契約した場合の新料金のシミュレーションを実行し、新たな契約申込書の生成を行う電力・ガス・水道契約簡易化システムを提供する。【解決手段】契約情報管理サーバ１０は、契約者端末２０から送信される電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データから新たな契約にした場合の新料金のシミュレーション及び新たな契約のための契約申込書生成に必要な文字情報を抽出する画像処理部１６と、新たな契約にした場合の新料金のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部１８と、シミュレーション結果に対して契約者端末から契約変更承諾の回答を受信すると、抽出した文字情報に基づき必要事項を入力した新たな契約申込書を生成して契約者端末に送信し、契約申込書承諾の通知を受信すると新規契約情報として契約申込内容を保存して管理する契約情報管理部１５とを含む。【選択図】図１

Description

本発明は、電力・ガス・水道契約簡易化システムに関し、特に電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データを用いることにより、入力の手間を削減して新たな契約にした場合の新料金のシミュレーションの実行及び新たな契約申込書の生成を行うことが可能な電力・ガス・水道契約簡易化システムに関する。

電力、ガスの小売りが全面自由化されたことにより、長年同一の電力会社やガス会社と契約を結んで電力やガスを使用している契約者は、契約を見直すことにより電力やガスの料金を低減できる機会が与えられている。また水道についても自由化が見込まれ、水道会社が参入し電力、ガスと同じような状況となることが見込まれる。

しかし、１つの電力会社でも例えば単純に使用量に応じて料金が発生する従量制プランや、昼間と夜間とで料金が異なるプランなど様々なプランが提案されており、どのプランが最も契約者の使用状況に整合していて安価になるかがわかりにくい上に、新規参入の電力、ガス会社が増えたために選択肢はさらに広がり、どこにアクセスすればこうした情報にたどり着けるのかという問題も含め、最適な契約会社、契約プランを見つけるのは容易ではない。
こうした背景から、様々な選択肢の中から料金が安くなるサービスをシミュレーションするシステムも提案されている。

特許文献１には、複数の電力供給側が提供する電力供給サービスおよびその料金に関する電力供給情報を各電力供給側から、電力需要側の単位時間毎の電力使用量に関する電力使用情報を電力需要側からそれぞれ取得し、取得した各電力供給情報に基づいて、取得した電力使用情報に対応する電力使用量を供給可能な電力供給サービスの中から、その料金が最も安い電力供給サービスをシミュレーションするようにした電力購入先決定方法が開示されている。

特許文献１の技術を利用すれば、シミュレーションにより多くの選択肢の中から新たな契約先の候補を見出すことができるが、シミュレーションを利用するにあたって現在契約している事業者や現在の契約、使用実績などのデータ入力が必要であり、これらの情報を調べたり入力したりするのに手間がかかるという課題がある。

さらに特許文献１によれば、シミュレーション結果により電力需要者である顧客が契約を希望する場合、契約希望情報と自己の顧客情報を入力して送る必要があり、この点においても手間がかかり使い勝手については課題がある。
そこで簡単な手順により容易にシミュレーション結果が得られ、契約の変更も入力が極力省力化された使い勝手の良いシステムの提供が望まれる。

特開２００４−１１０２９４号公報

本発明は、上記従来の電力・ガス契約変更における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データを用いることにより、入力の手間を削減して新たな契約にした場合の新料金のシミュレーションの実行及び新たな契約申込書の生成を行うことが可能な電力・ガス・水道契約簡易化システムを提供することにある。

上記目的を達成するためになされた本発明による電力・ガス・水道契約簡易化システムは、電力、ガスまたは水道契約の契約情報を保存して管理する契約情報管理サーバと、契約を行うための契約者端末と、を有する電力・ガス・水道契約簡易化システムであって、前記契約情報管理サーバは、前記契約者端末から送信される電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データから新たな契約にした場合の新料金のシミュレーション及び新たな契約のための契約申込書生成に必要な現状実績の文字情報を抽出する画像処理部と、新たな契約にした場合の新料金のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、シミュレーション結果に対して契約変更の意思を確認する通知を前記契約者端末に送信し、前記契約者端末から契約変更承諾の回答を受信すると、抽出した現状実績の文字情報のうちの契約者の住所、氏名を含む新たな契約のための契約申込書生成に必要な文字情報に基づき必要事項を入力した新たな契約申込書を生成して前記契約者端末に送信し、前記契約者端末から契約申込書承諾の通知を受信すると新規契約情報として契約申込内容を保存して管理する契約情報管理部とを含み、前記シミュレーション実行部は、前記画像処理部が抽出した現状実績の文字情報に基づき、電力、ガスまたは水道の新たな料金のシミュレーション条件を確定し、当該シミュレーション条件に対応するプランを有する電力会社、ガス会社または水道会社を抽出し、シミュレーション条件に対応する電力会社、ガス会社または水道会社のプランに変更する場合の料金のシミュレーションを実行し、現状の契約及び新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末をさらに含み、前記契約情報管理サーバは、前記契約者端末から契約申込書承諾の通知を受信し、さらに契約申込に伴う支払方法の情報を取得すると現状の契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末に現状の契約の解約通知を送信し、新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末に新規契約通知を送信し、前記新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末は、少なくとも前記契約情報管理サーバが登録して管理する電力、ガスまたは水道会社の数に応じた複数であり、複数の電力、ガスまたは水道会社の料金プランのシミュレーション結果が現状の電力、ガスまたは水道の料金よりも安くなる場合、前記契約情報管理部は複数の電力、ガスまたは水道会社に対する前記シミュレーション結果を選択可能に前記契約者端末に送信し、前記契約者端末から選択した電力、ガスまたは水道会社に対する契約申込書承諾の通知を受信し、さらに契約に伴う支払方法の情報を取得すると、前記契約情報管理サーバからの新たな契約であることを示す特定コードを含む契約番号を生成し、前記契約番号を含む新規契約通知を新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末に送信することを特徴とする。

前記契約情報管理サーバは、契約者に新たな電力、ガスまたは水道会社の紹介を行う代理店の代理店コードを保存し、所定の条件を満たすと報奨ポイントを代理店に付与する報奨ポイント管理部をさらに含み、前記契約者端末から送信される電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データに加えて代理店コードが送信される場合、前記代理店コードに対応する代理店に対し報奨ポイントが付与されることが好ましい。

前記代理店コードは前記契約者端末に文字情報として入力されるか、代理店が提供する２次元コードを前記契約者端末の画像取得部により画像として取得することにより前記契約者端末に入力されることが好ましい。

前記契約者端末がＧＮＳＳ（全球測位衛星システム）を搭載する場合、前記契約情報管理サーバは前記契約者端末からＧＮＳＳに基づき位置情報を取得して、取得した位置情報に基づき新たな電力、ガスまたは水道会社を抽出し、新料金のシミュレーションの実行及び新契約申込書の生成に適用することが好ましい。

本発明に係る電力・ガス・水道契約簡易化システムによれば、契約者は専用のアプリケーションを起動し、現在契約している電力、ガスまたは水道の料金明細を撮影して撮影画像データを送信するだけで、撮影画像データから必要な文字情報が抽出され、抽出された文字情報に基づき、新たな電力、ガスまたは水道会社にした場合の料金シミュレーションが行われるので、手間をかけずに容易に料金低減の機会を得ることが可能となる。

また本発明に係る電力・ガス・水道契約簡易化システムによれば、契約者がシミュレーション結果に対して、契約変更承諾の回答を送信すると、現在契約している電力、ガスまたは水道の料金明細の撮影画像データから抽出された文字情報に基づき、予め入力可能な情報が入力された契約申込書が生成され、契約者に送付されるので、契約者は新たな契約申込書への入力負荷が軽減され、使い勝手の良い電力・ガス・水道契約簡易化システムが利用可能である。

さらに本発明に係る電力・ガス・水道契約簡易化システムによれば、契約者には代理店を通じて対面で電力・ガス・水道契約簡易化システムの紹介がなされ、また契約者が契約変更する際に紹介を受けた代理店の代理店コードを入力することで代理店にも報奨ポイントが付加されるので、積極的な展開が期待でき、どこにアクセスすればこうした情報にたどり着けるのかという問題も容易に解決されるという効果が得られる。

また電力会社やガス会社はサービスのエリアがある程度限定されるが、本発明に係る電力・ガス・水道契約簡易化システムによれば、契約者端末がＧＮＳＳ（全球測位衛星システム）を搭載していれば、契約者端末からＧＮＳＳに基づき位置情報を取得して、その位置においてサービスの利用が可能な電力会社やガス会社に絞られるので、より精度の高いシミュレーション結果が得られるという効果が得られる。

本発明の実施形態による電力・ガス・水道契約簡易化システムの構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の他の実施形態による電力・ガス・水道契約簡易化システムの構成を概略的に示すブロック図である。 本発明の実施形態による電力・ガス・水道契約簡易化システムの文字情報抽出を説明するための図である。 本発明の実施形態による電力の料金シミュレーション結果の表示画面を例示的に示す図である。 本発明の実施形態による代理店コード入力の表示画面を例示的に示す図である。 本発明の実施形態による契約申し込みの表示画面を例示的に示す図である。 本発明の実施形態による新規契約の手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態による位置情報に基づくシミュレーションの手順を説明するためのフローチャートである。

次に、本発明に係る電力・ガス・水道契約簡易化システムを実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図１は、本発明の実施形態による電力・ガス・水道契約簡易化システムの構成を概略的に示すブロック図である。

図１を参照すると、本発明の実施形態による電力・ガス・水道契約簡易化システム１は、ネットワーク５０を介して接続される契約情報管理サーバ１０と電力・ガス・水道を使用する契約者が保持する契約者端末２０とを含む。

電力・ガス・水道契約簡易化システム１は、電力・ガス・水道を使用する契約者が電力、ガスまたは水道の料金の削減を希望するとき、契約者端末２０で専用アプリケーションを起動して、現在使用している電力、ガスまたは水道の現状の料金明細を撮影するだけで撮影画像データが契約情報管理サーバ１０送付され、契約情報管理サーバ１０で電力・ガス・水道の新たな契約にした場合の新料金のシミュレーション及び新たな契約のための契約申込書生成に必要な文字情報を自動的に抽出し、抽出したデータに基づき新たな契約にした場合の新料金のシミュレーションを実行して契約者端末２０に送付し、契約者に電力・ガス・水道の新たな契約への契約変更を促すシステムである。

また、電力・ガス・水道契約簡易化システム１は、新料金のシミュレーションに対して契約者が契約変更の承諾をすると、現状の料金明細の撮影画像データから抽出した文字情報に基づき必要事項を入力した新たな契約申込書を生成して契約者端末２０に送信し、契約者が契約申込書を承諾すると新規契約情報として受け付け、契約申込内容を保存して管理するシステムである。即ち上記の電力、ガスまたは水道の現状の料金明細を撮影するだけで、シミュレーションに続き、契約変更承諾をすれば必要事項を入力した新たな契約申込書が送信されてくるので、契約者は入力の手間が殆どかからずに簡易的に新たな契約の申し込みが可能となるシステムである。

さらに、電力・ガス・水道契約簡易化システム１は、契約者に電力・ガス・水道の新たな契約への契約変更を促すために、契約者に新たな電力、ガスまたは水道会社の紹介を行う代理店の活動をサポートし、契約者からの電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データに加えて紹介を受けた代理店コードが送信されると、当該代理店コードに対応した代理店に報奨ポイントを付与することにより代理店の拡販意欲を向上させるシステムでもある。

また、契約者端末２０がＧＮＳＳ（全球測位衛星システム）を搭載する場合、契約情報管理サーバ１０は契約者端末２０からＧＮＳＳに基づき位置情報を取得して、取得した位置情報に基づきその地域で利用可能な新たな電力、ガスまたは水道会社を抽出し、新料金のシミュレーションの実行及び新契約申込書の生成に適用するので、契約者が利用可能な電力会社、ガス会社が適切に選択され、電力・ガス・水道契約簡易化システム１は、契約者にとって不要な選択肢を提供するのを防止することができるシステムにもなっている。

図１を参照すると、契約情報管理サーバ１０は、入出力部１２、記憶部１３、表示部１４、契約情報管理部１５、画像処理部１６、ユーザ管理部１７、シミュレーション実行部１８、報奨ポイント管理部１９、及びこれらの構成要素を制御する制御部１１を含む。

画像処理部１６は契約者端末２０から送信される電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データから新たな契約に変更した場合の新料金のシミュレーション及び新たな契約のための契約申込書生成に必要な文字情報を抽出する。このため、画像処理部１６は画像認識手段を有する。

文字情報の抽出方法は様々な手順が想定されるが、新料金のシミュレーション及び新たな契約のための契約申込書生成に必要な文字情報を抽出できれば、その方法や抽出の順序はどのようなものでも構わない。一実施形態では、予め登録された電力、ガスまたは水道会社の会社名又はシンボルマークと、契約者端末２０から送信される電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データとを対比させて料金明細の対応する会社名を識別し、同じく予め登録された電力、ガスまたは水道会社毎の料金明細のフォーマットに従い抽出する文字のエリアを確定し、そのエリアの文字を順に抽出する。抽出した文字情報は抽出する項目名と抽出したその内容とを対応付ける抽出文字テーブルにまとめて保存する。

シミュレーション実行部１８は、画像処理部１６が抽出した文字情報に基づき、電力、ガスまたは水道の新たな料金のシミュレーション条件を確定し、当該シミュレーション条件に対応するプランを有する電力会社、ガス会社または水道会社を抽出し、シミュレーション条件に対応する電力会社、ガス会社または水道会社のプランに変更する場合の料金のシミュレーションを実行して出力する。対応する電力会社、ガス会社または水道会社や対応するプランが複数の場合は各々の会社の各々のプランに対して料金のシミュレーションを実行して出力する。実施形態ではシミュレーション結果が複数ある場合は、所定のルールに従って表示するように契約者端末２０に送信する。ここで所定のルールは例えば料金の安い順、或は契約者数の多い人気順等である。また現行の電力、ガスまたは水道の料金より高い結果となるシミュレーション結果については、契約者端末２０には送信せず、シミュレーション結果から削除するようにしてもよい。

また、契約者端末２０がＧＮＳＳを搭載する場合、シミュレーション実行部１８は、契約者端末２０からＧＮＳＳに基づき位置情報を取得して、取得した位置情報に基づきその地域で利用可能な新たな電力、ガスまたは水道会社を抽出し、抽出した電力、ガスまたは水道会社の中からシミュレーション条件に対応するプランを選択して料金のシミュレーションを実行する。

ユーザ管理部１７は、画像処理部１６が抽出した名前、住所などの文字情報に基づき、料金明細の契約者の情報を、契約者ごとに個別にユーザリストとして保存し管理する。ユーザリストは画像処理部１６が保存する抽出文字テーブルと共通化してもよいが、一実施形態のユーザリストでは、料金明細の契約者であるユーザがシミュレーションだけを要求したのか、シミュレーション結果に基づき新たな契約申込までを行ったかなどのシステム利用状態を含めるため、抽出文字テーブルとは別にユーザリストを作成する。

このように契約者のシステム利用状態も結び付けて保存することにより、例えば、契約申込にまで至ったユーザを抽出して契約者リストを作成することや、シミュレーション結果だけを確認して新たな契約申込まで至らなかったユーザを抽出して、個別に代理店から契約変更を働きかけることなども可能となる。

ユーザ管理部１７は、さらに契約者が新たな契約申込を行い、契約申込に伴う支払方法の情報を受信するか、郵送された契約申込書に基づき入力されることにより支払方法の情報を取得すると、取得した支払方法の情報を、対応する契約者に関連付けしてユーザリストに保存する。

契約情報管理部１５は、シミュレーション結果に対して契約変更の意思を確認する通知を契約者端末２０に送信し、契約者端末２０から契約変更承諾の回答を受信すると、画像処理部１６が抽出した文字情報に基づき、必要事項を入力した新たな契約申込書を生成して契約者端末２０に送信し、契約者端末２０から契約申込書承諾の通知を受信すると新規契約情報として受け付け、契約申込内容を保存して管理する。

シミュレーション結果に対して契約変更の意思を確認する通知は、シミュレーション結果を送信した後に別に契約者端末２０に送信してもよいが、一実施形態では図４を参照して後述するように、シミュレーション結果に並べて契約変更申込のボタンを併せて画面上に表示するように送信し、契約者が契約変更申込のボタンを選択するか否かで契約変更の意思を確認するように構成する。

電力、ガス又は水道の新たな契約の申込みには、契約者の住所、氏名のほか、電力の場合は単なる従量制か、時間帯ごとに単価が変わるプランかというような使用条件等もあるが、これらの情報は契約者端末２０から送信される現状の料金明細の撮影画像データから抽出が可能である。しかし契約の際はさらに料金の支払い方法の情報も必要であり、この情報は現状の料金明細には記載されないため、別途取得が必要である。

そこで、契約情報管理部１５は、必要事項を入力した新たな契約申込書を生成して契約者端末２０に送信し、契約申込書承諾の通知を得る際に、契約変更を申し込むためのボタンの他に、契約変更を申し込んだ上にさらに支払い方法を設定するための画面に移行するボタンを併せて表示するように契約者端末２０に送信する。契約者によりいずれのボタンが選択されるかに応じ、契約情報管理部１５は、必要事項を入力した新たな契約申込書を郵送して支払い方法を記入後返送されるように印刷物として出力するか、契約者端末２０に支払い方法を設定するための画面を表示するように送信する。契約者が契約者端末２０で支払方法の設定までを行えば、契約者の行う申し込み手続きはその場で完了する。

報奨ポイント管理部１９は、契約者に新たな電力、ガスまたは水道会社の紹介を行う代理店に固有の代理店コードを発行して保存し、所定の条件を満たすと報奨ポイントを代理店に付与する。報奨ポイントは代理店に特典となるものであり、一実施形態では新たな契約を取り付けたことに対する報奨金であり、他の実施形態では新たな契約の料金を一定比率で還元する運用還元金である。所定の条件とは代理店の紹介により電力、ガスまたは水道使用の新たな契約が獲得できた場合である。上述したように現状の料金明細の撮影画像データから、シミュレーションの実行及び新たな契約の申込みまでが行われるので、この流れの中では代理店の紹介に基づく契約申込であるかどうかが把握できない。

そこで、実施形態では、契約情報管理部１５が、契約者端末２０から契約変更承諾の回答を受信すると、必要事項を入力した新たな契約申込書を生成して契約者端末２０に送信する前に、代理店コードを入力するための画面を契約者端末２０に送信して表示させる。これに対して契約者端末２０から代理店コードが送信されると契約情報管理部１５から報奨ポイント管理部１９に受信した代理店コードが引き渡され、報奨ポイント管理部１９では保存した代理店コードに対応して報奨ポイントを付与して保存する。このとき報奨ポイントは期間ごとの累計ポイントとして保存してもよい。

代理店コードの入力は、契約者端末２０に直接文字情報として入力されてもよく、また代理店が提供する２次元コードを、契約者端末２０のカメラなどの画像取得部により画像として取得することで入力されてもよい。

入出力部１２は、ネットワーク５０を通じて契約者端末２０とのデータ入出力を行う。そのための通信手段を有する。また、契約情報管理サーバ１０にデータを入力したり、指示を与えたりするキーボードやマウスなども入出力部１２に含む。
記憶部１３は、抽出文字テーブルやユーザリストなどの各種データの他、契約情報管理サーバ１０を動作させる制御プログラムなどを保存する。また契約情報管理サーバ１０により電力・ガス・水道の契約変更に関するＷｅｂサイトから契約者端末２０に専用アプリケーションを提供する場合、当該専用アプリケーションなども記憶部１３に保存する。記憶部１３はハードディスクドライブや半導体メモリ装置などの記憶媒体により具現化される。

表示部１４は、各種データの表示やプログラムなどの表示を行い、液晶ディスプレイなどにより具現化される。
制御部１１は、制御プログラムに従い、契約情報管理サーバ１０の各構成要素が上記の機能を果たすように制御を行う。制御部１１はマイクロプロセッサ又はこれを含む制御基板により具現化される。

契約者端末２０は、契約者が新たな契約に変更する場合に契約情報管理サーバ１０にシミュレーションを要求したり契約変更の申し込みを行ったりする場合に使用する端末機器であり、電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影を行う必要があることから、カメラを内蔵するスマートフォンやタブレット端末で具現化される。

図１を参照すると、契約者端末２０は、入出力部２２、記憶部２３、表示部２４、画像取得部２５、及びこれらの構成要素を制御する制御部２１を含む。
入出力部２２は、ネットワーク５０を通じて契約情報管理サーバ１０とのデータ入出力を行う。そのための通信手段を有する。また文字を入力する場合の入力手段を有し、入力手段として、多くの場合、タッチパネルに表示されるソフトウェアキーボードを含む。

記憶部２３は、契約者端末２０の制御プログラムのほか、契約情報管理サーバ１０とのデータ入出力に必要な専用アプリケーションなどの各種プログラムや契約者端末２０で処理する各種データなどを保存する。記憶部２３は半導体メモリ装置などの記憶媒体により具現化される。
表示部２４は、契約情報管理サーバ１０から送信される電力・ガス・水道の料金のシミュレーション結果や新たな契約申込書などを表示する。表示部２４は液晶ディスプレイ又は入力機能を兼ね備えるタッチパネルなどで具現化される。

画像取得部２５は、電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の画像データの取得を行う。スマートフォンやタブレット端末に内蔵されるカメラで具現化される。
制御部２１は、制御プログラムに従い、契約者端末２０の各構成要素が上記の機能を果たすように制御を行う。

ネットワーク５０は、インターネットなどの広域のネットワークであり、ネットワーク５０を介して個人情報が送受信されるため暗号処理などセキュリティの確立したネットワークである。

図２は、本発明の他の実施形態による電力・ガス・水道契約簡易化システムの構成を概略的に示すブロック図である。
図２を参照すると、本発明の実施形態による電力・ガス・水道契約簡易化システム２は、ネットワーク５０を介して接続される契約情報管理サーバ１０と電力・ガス・水道を使用する契約者が保持する契約者端末２０に加えて、現状の契約及び新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末３０を含む。

電力・ガス・水道契約簡易化システム２に含まれるネットワーク５０、契約情報管理サーバ１０、及び契約者端末２０は、図１に示す電力・ガス・水道契約簡易化システム１に含まれるネットワーク５０、契約情報管理サーバ１０、及び契約者端末２０と基本構成は変わらないため重複した説明は省略する。

電力・ガス・水道契約簡易化システム２が、図１に示す電力・ガス・水道契約簡易化システム１と相違するのは現状の契約及び新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末３０を含むことである。
事業者端末３０は、電力、ガスまたは水道会社がネットワーク５０を介して既存の契約の解除や新たな契約の申込みを受け付けるための端末である。

本発明の実施形態による電力・ガス・水道契約簡易化システム２の契約情報管理サーバ１０は、いずれかの電力、ガスまたは水道会社により運営されるものではなく、第３者として運営されるものであり、契約者からの電力・ガス・水道の新たな契約申込を受け付けても、実際の電力・ガス・水道のプラン変更や供給会社の変更を行うためには更なる手続きが必要である。

契約者端末２０から送信される電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データから新たな契約に変更する場合の料金のシミュレーションが行われ、その結果に対する新たな契約の申し込みを受け付け、支払い方法の情報を取得するまでの一連の流れは図１を参照して説明した内容と変わらない。

電力・ガス・水道契約簡易化システム２の契約情報管理サーバ１０は、支払い方法の情報を取得すると、契約情報管理部１５が、電力、ガスまたは水道の現状の契約会社の事業者端末３０に対し契約者の現状の契約を解約する解約通知を送信し、新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末３０に新規契約通知を送信する。これにより現状の契約により電力、ガスまたは水道を供給する会社は解約通知に含まれる期日で電力、ガスまたは水道の供給を停止し、新たな契約の電力、ガスまたは水道会社は新規契約通知に含まれる期日以降電力、ガスまたは水道の供給を行う。
契約者が利用可能な電力会社、ガス会社、または水道会社が複数ある場合、事業者端末３０は複数ある電力会社、ガス会社、水道会社毎に少なくとも１つは備えられる。

契約情報管理サーバ１０の契約情報管理部１５は、支払い方法の情報を取得すると、契約情報管理サーバ１０からの新たな契約であることを示す特定コードを含む契約番号を生成し、この契約番号を新規契約通知に含めて新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末３０に送信する。また一実施形態では、このとき契約情報管理部１５が生成する契約番号は、新たな契約の電力、ガスまたは水道会社が管理する契約番号の桁数に合わせた番号に特定コードを付加した形の契約番号として生成する。このような構成とすることにより新たな契約の電力、ガスまたは水道会社では契約番号をリスト化した際、特定コードが付加された契約情報管理サーバ１０からの契約か、特定コードが付加されない契約者から直接申し込まれた契約かを区別して管理することができる。

図２では契約情報管理サーバ１０は１つの場合を示すが、契約情報を管理・運用する会社が複数あり、契約情報管理サーバ１０が複数ある場合も、契約情報管理サーバ１０毎に個別の特定コードを設けることで、新たな契約の電力、ガスまたは水道会社ではどの契約情報管理サーバ１０からの契約であるかも容易に識別可能となる。
上記のように新たな契約の電力、ガスまたは水道会社が管理する契約番号の桁数に合わせた番号を生成するため、契約情報管理部１５は利用可能な電力・ガス・水道会社の契約番号の桁数を含む個別の契約番号情報を予め登録して参照できるように保存している。

図２を参照すると事業者端末３０は、入出力部３２、記憶部３３、表示部３４、契約管理部３５、及びこれらの構成要素を制御する制御部３１を含む。
入出力部３２は、ネットワーク５０を通じて契約情報管理サーバ１０とのデータ入出力を行い、そのための通信手段を有する。また、事業者端末３０にデータを入力したり、指示を与えたりするキーボードやマウスなども入出力部３２に含まれる。

記憶部３３は、事業者端末３０の制御プログラムのほか、事業者端末３０で処理する各種データなどを保存する。記憶部３３はハードディスクドライブや半導体メモリ装置などの記憶媒体により具現化される。
表示部３４は、契約情報管理サーバ１０から送信される新規契約通知などを表示する。表示部３４は液晶ディスプレイ又は入力機能を兼ね備えるタッチパネルなどで具現化される。

契約管理部３５は、契約情報管理サーバ１０から送信される新規契約通知を受け付け、電力、ガスまたは水道会社の電力、ガスまたは水道を供給する運用部門に新規契約通知の内容を通知する。また契約内容をリスト化して保存管理し、契約情報管理サーバ１０毎の新規契約通知の数の推移などを出力できるような構成としてもよい。
制御部３１は、制御プログラムに従い、事業者端末３０の各構成要素が上記の機能を果たすように制御を行う。

本発明の実施形態による事業者端末３０は、解約通知または新規契約通知を受信し、解約通知に対しては、解約通知に従い電力、ガスまたは水道の供給を停止し、新規契約通知に対しては新規契約通知に従い電力、ガスまたは水道の供給を開始する通知を送信できるものであればその構成はどのようなものでも構わない。事業者端末３０は例えばパーソナルコンピュータなどにより具現化できる。

図３は本発明の実施形態による電力・ガス・水道契約簡易化システムの文字情報抽出を説明するための図である。
図３は、例として電力会社の現状の料金明細３００から文字認識により文字情報を抽出し、抽出文字テーブル３１０を生成することを示す。

図３の電力会社の現状の料金明細３００は１例であるが、一般に電力会社の料金明細３００には契約者の氏名３０１、電力の使用場所として契約者の住所３０２、契約者固有のお客様番号３０３、電力の契約の種類を示す契約プラン３０４、契約容量３０５、月ごとの使用量３０６、契約する電力会社３０７などの項目を含む。
契約者が契約者端末２０で専用アプリケーションを起動して電力会社の現状の料金明細３００を撮影すると契約情報管理サーバ１０には料金明細３００の撮影画像データが送信される。

料金明細３００の撮影画像データから画像処理部１６が新料金のシミュレーション及び新たな契約のための契約申込書生成に必要な文字情報を抽出するが、抽出の方法は様々な方法が採用可能である。一実施形態では料金明細３００の中から、まず会社名を示す情報を認識する。このときにＡＩ（ａｒｔｉｆｉｃｉａｌ ｉｎｔｅｌｌｉｇｅｎｃｅ）技術を活用してもよい。図２の例では電力会社３０７がＡ電力株式会社であることを認識する。画像処理部１６は各電力、ガスまたは水道会社の料金明細３００のフォーマットデータを保存しており、Ａ電力株式会社の料金明細３００のフォーマットではどの位置に抽出すべきデータが記載されるかというデータも併せて保存している。
そこで契約者の氏名３０１、住所３０２以下使用量３０６までの各文字情報を文字認識により抽出し、項目ごとに対応付けて抽出文字テーブル３１０を生成する。

抽出する項目は１例であって図３に示す項目には限らない。例えば電力では季節に応じて暖房や冷房が使用され、使用量の多い月と少ない月とで変動が大きいため、何月分のデータであるかという使用月の情報をさらに加えてもよい。これにより料金明細３００と同じ月のシミュレーション結果ばかりでなく、料金明細３００が何月分かを識別した上で、これに基づいて年間の料金を併せてシミュレーションして出力するようにしてもよい。

図４は、本発明の実施形態による電力の料金シミュレーション結果の表示画面を例示的に示す図である。
図４を参照すると、図３の抽出文字テーブル３１０に抽出した文字情報に基づくシミュレーション条件４００と、シミュレーション条件４００に適合するシミュレーション結果４１０が示される。

図４ではシミュレーション結果４００として４つのシミュレーション結果（４１１〜４１４）が示されている。シミュレーション結果４１１、４１２は現在の契約会社であるＡ電力株式会社とは異なるＢ電力株式会社、Ｃ電力株式会社のプランに対するシミュレーション結果であり、シミュレーション結果４１３、４１４は同じＡ電力株式会社の異なるプランに対するシミュレーション結果である。

このように複数の電力会社、複数のプランがシミュレーション条件に適合する場合は、契約情報管理サーバ１０はそれぞれの電力会社のそれぞれのプランに対して料金のシミュレーションを実行し、シミュレーション結果を契約者端末２０に送信する。その際、図４に示すように料金が安くなる順に表示するように送信する。

また図４に示すように、それぞれのシミュレーション結果（４１１〜４１４）の横には契約変更申込ボタン４２０が表示される。契約者はシミュレーション結果４１０を参照し、気に入ったプランを選択して申し込むことができる。また契約者が契約変更申込ボタン４２０を選択すると、契約者の契約変更承諾の回答として選択したプランの情報と共に契約情報管理サーバ１０に送信される。

尚、図４に示すシミュレーション結果の表示画面では、抽出した文字情報に基づくシミュレーション結果の表示例を示したが、シミュレーション条件４００の横にシミュレーション条件を個別に修正して再シミュレーションができるように、シミュレーション条件修正ボタンをさらに用意し、契約者がシミュレーション条件修正ボタンを選択すると、例えばシミュレーション条件４００の契約容量を３０Ａから４０Ａに変更するなどの個別の変更が可能となるように画面を構成し、変更した条件で再シミュレーションが行えるようにしてもよい。

図５は、本発明の実施形態による代理店コード入力の表示画面を例示的に示す図である。
図５は、図４のシミュレーション結果に対し、契約者によりいずれかの契約変更申込ボタン４２０が選択された後の契約者端末２０の表示画面の例である。
図５を参照すると、代理店コード入力の表示画面５００には代理店コードを直接入力する入力欄５０１、送信ボタン５０２、及び２次元コード読取ボタン５０３が表示される。

代理店コードは数字又は英数字で表わされ、代理店が契約者に新たな電力、ガスまたは水道会社の紹介を行う際、代理店から契約者に通知される。契約者が通知された代理店コードをキーボードなどから入力欄５０１に直接入力し、送信ボタン５０２を選択することで代理店コードが契約情報管理サーバ１０に送信される。

この他、代理店コードは印刷物や店舗内の掲示などの形で代理店から提供されてもよい。この場合、代理店コードは２次元コードの形で提供されることが好ましい。代理店コードが２次元コードで提供される場合、契約者が２次元コード読取ボタン５０３を選択すると、２次元コード読取画面５１０が表示されるので、２次元コード５１２が撮影枠５１１に収まるようにして撮影ボタンを押すことにより、代理店コードが契約情報管理サーバ１０に送信される。

代理店コードの入力は、電力・ガス・水道の新たな契約にとって必須の事項ではないので契約者にとっては付加的な行為であるが、代理店コードを入力することにより電力・ガス・水道の新たな料金が割引になったり、代理店から特典が付与されたりするような契約者にとってメリットとなる要件を付加するようにしてもよい。

図６は、本発明の実施形態による契約申し込みの表示画面を例示的に示す図である。
図６は契約情報管理サーバ１０から送信した新たな契約申込書に対する契約申込書承諾を求めるための画面の一例である。

図６を参照すると、契約申し込みの確認画面６００には契約者の氏名、住所の下方に２つの契約変更申込ボタン６０１、６０２が表示される。契約変更申込ボタン６０１は契約申込書承諾の通知を契約情報管理サーバ１０に送信するためのボタンであり、契約変更申込ボタン６０１の選択により契約者の申し込みが確定される。しかし契約に伴う支払方法の情報はまだ確定されないため契約情報管理サーバ１０は支払方法を記入するための契約申込書を印刷物として出力する。印刷された契約申込書は契約者に郵送され、契約者により支払方法記入後に返送され、オペレータにより支払方法の情報が契約情報管理サーバ１０に入力される。

一方契約変更申込ボタン６０２が選択されると契約者の申し込みが確定されるとともに、図示しないが契約者端末２０には支払い方法設定画面が表示される。契約者が支払い方法を入力すると支払方法の情報が契約情報管理サーバ１０に送信され、新たな契約に対する契約者側の手続きが完了する。

図７は、本発明の実施形態による新規契約の手順を説明するためのフローチャートである。
図７を参照すると、現状の電力・ガス・水道の契約を変更して料金削減を希望する契約者は契約者端末２０にて専用アプリケーションを起動する（段階Ｓ７１０）。専用アプリケーションは、契約情報管理サーバ１０が提供するＷｅｂページからダウンロードするか、電力・ガス・水道の代理店が紹介する接続先にアクセスして提供されるなどの方法により契約者端末２０に取り込まれる。

アプリケーションを起動すると、契約者端末２０の表示画面には料金明細取得画面が表示されるので、段階Ｓ７１５で契約者が契約者端末２０のカメラにより現状の電力・ガス・水道の料金明細を撮影すると、撮影された料金明細の撮影画像データが契約情報管理サーバ１０に送信される。

契約情報管理サーバ１０は料金明細の撮影画像データを受信すると、段階Ｓ７２０にて料金明細の撮影画像データから、文字認識により、新たな契約にした場合の新料金のシミュレーション及び新たな契約のための契約申込書生成に必要な文字情報を抽出する。抽出した文字情報は以下の処理で使いやすいように項目名と結び付けて抽出文字テーブルにまとめて保存する。

段階Ｓ７２５にて契約情報管理サーバ１０は、抽出文字テーブルにまとめた文字情報に基づき、電力、ガスまたは水道の新たな料金のシミュレーション条件を確定し、このシミュレーション条件を満たすプランを有する電力会社またはガス会社を抽出し、抽出したプランに対する料金のシミュレーションを実行してその結果を契約者端末２０に送信する。さらに段階Ｓ７３０にてシミュレーション結果に対する契約者の契約変更の意思を確認する。実施形態では契約者端末２０の表示画面に料金のシミュレーション結果を表示させるとともに、そのシミュレーションを行ったプランに契約変更を申し込むための契約変更申込ボタンを併せて表示させ、契約変更申込ボタンが選択されるかどうかで契約者の契約変更の意思を確認する。

シミュレーション条件を満たすプランが複数ある時は、それぞれのプランのシミュレーション結果を並べて選択可能に表示する。この場合は契約変更申込ボタンをそれぞれのプランのシミュレーション結果毎に用意することで契約者の契約変更の意思を確認することができる。
このように実施形態では段階Ｓ７２５と段階Ｓ７３０は実質的に同時に行われるが、図７のように続けて行うようにしてもよい。

段階Ｓ７３５にて、契約者が契約変更申込ボタンを選択して契約変更の意思を示すとその情報は契約情報管理サーバ１０に送信されるので、契約情報管理サーバ１０は段階Ｓ７４０にて代理店コード入力画面を契約者端末２０に表示させる。
契約者は代理店によって紹介を受けて代理店コードを通知されている場合や、印刷物や掲示物がきっかけで料金シミュレーションを要求した場合などに、通知された代理店コードや印刷物、掲示物に掲示された代理店コードを含む２次元コードを入力して送信する（段階Ｓ７４５）。契約者が代理店の紹介を受けていない場合は代理店コードを入力せずに返信する。

契約情報管理サーバ１０は、代理店コードが送信された場合は受信した代理店コードに対応して報奨ポイントを付与し、代理店コードが送信されなかった場合は報奨ポイントの処理を行うことなく、文字認識で抽出した文字情報に基づき、必要事項を入力した新たな契約申込書を生成して契約者端末２０に送信する（段階Ｓ７５０）。

段階Ｓ７５５にて契約者が新たな契約申込書の内容を確認し、契約変更申込ボタンを選択すると契約申込書承諾の通知が契約情報管理サーバ１０に送信される。実施形態では契約変更申込ボタンは２種類提供され、契約変更申込のみのボタンが選択された場合はそのまま契約申込書承諾の通知が契約情報管理サーバ１０に送信されるが、契約変更を申し込んで支払方法を設定する契約変更申込ボタンが選択された場合は、引き続き支払方法の設定画面が表示され、契約者の入力により支払方法の情報が契約申込書承諾の通知と共に、或は契約申込書承諾の通知に続いて契約情報管理サーバ１０に送信される。

契約申込書承諾の通知を受信した契約情報管理サーバ１０は段階Ｓ７６０にて新規契約情報として受け付け、契約申込内容を保存する。
電力・ガス・水道契約簡易化システムが事業者端末３０を含む場合、段階Ｓ７６０に続けて契約情報管理サーバ１０は、電力、ガスまたは水道の現状の契約会社の事業者端末３０に対し契約者の現状の契約を解約する解約通知を送信し、新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末３０に新規契約通知を送信するが、図７では省略する。

図８は本発明の実施形態による位置情報に基づくシミュレーションの手順を説明するためのフローチャートである。
図８を参照すると、契約者端末２０にて専用アプリケーションを起動して（段階Ｓ８１０）、契約者端末２０のカメラにより現状の電力・ガス・水道の料金明細を撮影し、撮影された料金明細の撮影画像データが契約情報管理サーバ１０に送信される（段階Ｓ８１５）ところまでは図７の段階Ｓ７１０、段階Ｓ７１５と変わらない。
契約者端末２０がＧＮＳＳを備え、ＧＮＳＳが機能するように設定されている場合、続く段階Ｓ８２０にて契約者端末２０はＧＮＳＳに基づく位置情報を契約情報管理サーバ１０に送信する。

図８のフローチャートでは段階Ｓ８１５に続けて位置情報を送信するように示したが、段階Ｓ８１５で現状の電力・ガス・水道の料金明細を撮影した時点で位置情報を取り出し、料金明細の撮影画像データと合わせて位置情報を送信するようにしてもよい。
料金明細の撮影画像データと契約者端末２０の位置情報を受信した契約情報管理サーバ１０は段階Ｓ８２５にて料金明細の撮影画像データから、文字認識により、新たな契約にした場合の新料金のシミュレーション及び新たな契約のための契約申込書生成に必要な文字情報を抽出する。

続く段階Ｓ８３０にて取得した位置情報に基づきその地域で利用可能な新たな電力、ガスまたは水道会社を抽出する。電力・ガス・水道会社のサービス提供範囲は大まかには住所によって区分けされるが電力・ガス・水道の設備の整備状況によっては住所だけではサービス提供範囲かどうかを厳密に判断できないことが起こり得る。ＧＮＳＳによる位置情報を取得することにより、取得した位置情報と各電力・ガス・水道会社のサービス提供範囲のマップとを対比させることで、その地域で利用可能な電力・ガス・水道会社をより正確に抽出可能となる。その結果、利用可能でないに会社にもかかわらずシミュレーションを実行して送信することを回避することができる。

その地域で利用可能な電力・ガス・水道会社が抽出された後は、文字認識により、抽出した文字情報に従い電力、ガスまたは水道の新たな料金のシミュレーション条件を確定し、抽出された電力・ガス・水道会社の提供するプランの中からシミュレーション条件を満たすプランを抽出し、そのプランに対する料金シミュレーションを実行してその結果を契約者端末２０に送信する（段階Ｓ８３５）。
段階Ｓ８３５に続く処理フローは図７の段階Ｓ７３０以降の処理と同様である。

以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更することが可能である。

１、２ 電力・ガス・水道契約簡易化システム
１０ 契約情報管理サーバ
１１、２１、３１ 制御部
１２、２２、３２ 入出力部
１３，２３、３３ 記憶部
１４、２４、３４ 表示部
１５ 契約情報管理部
１６ 画像処理部
１７ ユーザ管理部
１８ シミュレーション実行部
１９ 報奨ポイント管理部
２０ 契約者端末
３０ 事業者端末
５０ ネットワーク

Claims (4)

1. 電力、ガスまたは水道契約の契約情報を保存して管理する契約情報管理サーバと、契約を行うための契約者端末と、を有する電力・ガス・水道契約簡易化システムであって、
   前記契約情報管理サーバは、前記契約者端末から送信される電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データから新たな契約にした場合の新料金のシミュレーション及び新たな契約のための契約申込書生成に必要な現状実績の文字情報を抽出する画像処理部と、新たな契約にした場合の新料金のシミュレーションを実行するシミュレーション実行部と、シミュレーション結果に対して契約変更の意思を確認する通知を前記契約者端末に送信し、前記契約者端末から契約変更承諾の回答を受信すると、抽出した現状実績の文字情報のうちの契約者の住所、氏名を含む新たな契約のための契約申込書生成に必要な文字情報に基づき必要事項を入力した新たな契約申込書を生成して前記契約者端末に送信し、前記契約者端末から契約申込書承諾の通知を受信すると新規契約情報として契約申込内容を保存して管理する契約情報管理部とを含み、
   前記シミュレーション実行部は、前記画像処理部が抽出した現状実績の文字情報に基づき、電力、ガスまたは水道の新たな料金のシミュレーション条件を確定し、当該シミュレーション条件に対応するプランを有する電力会社、ガス会社または水道会社を抽出し、シミュレーション条件に対応する電力会社、ガス会社または水道会社のプランに変更する場合の料金のシミュレーションを実行し、
   現状の契約及び新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末をさらに含み、
   前記契約情報管理サーバは、前記契約者端末から契約申込書承諾の通知を受信し、さらに契約申込に伴う支払方法の情報を取得すると現状の契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末に現状の契約の解約通知を送信し、新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末に新規契約通知を送信し、
   前記新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末は、少なくとも前記契約情報管理サーバが登録して管理する電力、ガスまたは水道会社の数に応じた複数であり、
   複数の電力、ガスまたは水道会社の料金プランのシミュレーション結果が現状の電力、ガスまたは水道の料金よりも安くなる場合、前記契約情報管理部は複数の電力、ガスまたは水道会社に対する前記シミュレーション結果を選択可能に前記契約者端末に送信し、前記契約者端末から選択した電力、ガスまたは水道会社に対する契約申込書承諾の通知を受信し、さらに契約に伴う支払方法の情報を取得すると、前記契約情報管理サーバからの新たな契約であることを示す特定コードを含む契約番号を生成し、前記契約番号を含む新規契約通知を新たな契約の電力、ガスまたは水道会社の事業者端末に送信することを特徴とする電力・ガス・水道契約簡易化システム。
   
2. 前記契約情報管理サーバは、契約者に新たな電力、ガスまたは水道会社の紹介を行う代理店の代理店コードを保存し、所定の条件を満たすと報奨ポイントを代理店に付与する報奨ポイント管理部をさらに含み、
   前記契約者端末から送信される電力、ガスまたは水道の現状の料金明細の撮影画像データに加えて代理店コードが送信される場合、前記代理店コードに対応する代理店に対し報奨ポイントが付与されることを特徴とする請求項１に記載の電力・ガス・水道契約簡易化システム。
3. 前記代理店コードは前記契約者端末に文字情報として入力されるか、代理店が提供する２次元コードを前記契約者端末の画像取得部により画像として取得することにより前記契約者端末に入力されることを特徴とする請求項２に記載の電力・ガス・水道契約簡易化システム。
4. 前記契約者端末がＧＮＳＳ（全球測位衛星システム）を搭載する場合、
   前記契約情報管理サーバは前記契約者端末からＧＮＳＳに基づき位置情報を取得して、取得した位置情報に基づき新たな電力、ガスまたは水道会社を抽出し、新料金のシミュレーションの実行及び新契約申込書の生成に適用することを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載の電力・ガス・水道契約簡易化システム。

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