JP2020087026A - 小売電気事業者サーバ、手続支援システム、手続支援方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】入居者に電力を代理販売する管理者にとって利便性が高い小売電気事業者サーバ等を提供する。【解決手段】小売電気事業者サーバ100は、賃貸物件の電気の供給に関する入居者からの申込情報を賃貸物件の管理者が使用する管理者端末から取得する情報取得部141と、申込情報に基づく情報を広域機関サーバに送信し、広域機関サーバに、賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる情報送信部142と、入居者に対する小売電気の請求処理を行う請求処理部145と、を備える。手続処理は、小売電気事業者の切替を行うための処理を含む。【選択図】図2
Description
本開示は、小売電気事業者サーバ、手続支援システム、手続支援方法及びプログラムに関する。
戸建住宅や集合住宅を含む賃貸物件に入居する入居者は、電気の使用契約を締結する必要がある。しかし、電気の使用契約は多様化している。
例えば、特許文献1には、サービス提供者に対して大口料金でサービス料金を支払い、各居室からは小口料金に相当する居室別サービス料を受け取るようにする管理システムが開示されている。このような管理システムは、集合住宅において利用可能である。
ところで、営業会社、管理会社、オーナー等の賃貸物件の管理者(不動産事業者)が入居者に電力を代理販売するサービスが提案されている。この場合、管理者が入居者の代わりに小売電気事業者に対して賃貸物件の電気の供給に関する申込手続を行う。管理者は、集合住宅単位ではなく入居者単位で小売電気事業者に申込手続を行うことが可能である。
平成28年の電力小売の全面自由化によって、賃貸物件の管理者が行う申込手続において、電気を供給する小売電気事業者を選択して契約することが可能となっている。また、管理者が行う申込手続では、契約中の小売電気事業者を他の小売電気事業者に切り替えることも可能である。このような切替処理はスイッチングとも称される。
しかし、管理者が行う申込手続では、入居者及び小売電気事業者と連絡を取って進める必要があり煩雑だった。特に、申込手続に不備があった場合、小売電気事業者の確認後に不備が判明するため、連絡のやり取りに時間と手間がかかる。
特許文献1の管理システムは、このような賃貸物件の電気の供給に関する多様な申込手続に対応していない。特許文献1には、上記の煩雑な手続を簡素化するための構成が開示されていない。特許文献1の管理システムは、集合住宅単位の一括契約を前提としているため、入居者毎の個別契約には対応していない。そのため、入居者に電力を代理販売する管理者にとって利便性が低い。
そこで、本開示はこのような事情に鑑み、入居者に電力を代理販売する管理者にとって利便性が高い小売電気事業者サーバ等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の第1の観点に係る小売電気事業者サーバは、賃貸物件の電気の供給に関する入居者からの申込情報を賃貸物件の管理者が使用する管理者端末から取得する情報取得部と、申込情報に基づく情報を広域機関サーバに送信し、広域機関サーバに、賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる情報送信部と、入居者に対する小売電気の請求処理を行う請求処理部と、を備え、手続処理は、小売電気事業者の切替を行うための処理を含む、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本開示の第2の観点に係る手続支援システムは、小売電気事業者サーバと広域機関サーバと管理者端末とを備える手続支援システムであって、小売電気事業者サーバは、賃貸物件の電気の供給に関する入居者からの申込情報を賃貸物件の管理者が使用する管理者端末から取得して、申込情報に基づく情報を広域機関サーバに送信し、広域機関サーバに、賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させ、入居者に対する小売電気の請求処理を行い、手続処理は、小売電気事業者の切替を行うための処理を含む、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本開示の第3の観点に係る手続支援方法は、小売電気事業者サーバが実行する手続支援方法であって、賃貸物件の電気の供給に関する入居者からの申込情報を賃貸物件の管理者が使用する管理者端末から取得する情報取得ステップと、申込情報に基づく情報を広域機関サーバに送信し、広域機関サーバに、賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる情報送信ステップと、入居者に対する小売電気の請求処理を行う請求処理ステップと、を含み、手続処理は、小売電気事業者の切替を行うための処理を含む、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本開示の第4の観点に係るプログラムは、コンピュータを、賃貸物件の電気の供給に関する入居者からの申込情報を賃貸物件の管理者が使用する管理者端末から取得する情報取得手段、申込情報に基づく情報を広域機関サーバに送信し、広域機関サーバに、賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる情報送信手段、入居者に対する小売電気の請求処理を行う請求処理手段、として機能させ、手続処理は、小売電気事業者の切替を行うための処理を含む、ことを特徴とする。
本開示によれば、入居者に電力を代理販売する管理者にとって利便性が高い小売電気事業者サーバ等を提供することができる。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。
(実施形態)
図1に示すように、本実施形態に係る手続支援システム1は、小売電気事業者サーバ100と、広域機関サーバ200と、一台以上の管理者端末300とを備える。小売電気事業者サーバ100と、広域機関サーバ200と、一台以上の管理者端末300とは、それぞれネットワークNWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、例えばWAN(World Area Network)である。なお、ネットワークNWには、入居者が使用する入居者端末(不図示)や小売電気事業者サーバ100とは異なる小売電気事業者が使用する他の小売電気事業者サーバ(不図示)が接続されてもよい。
図1に示すように、本実施形態に係る手続支援システム1は、小売電気事業者サーバ100と、広域機関サーバ200と、一台以上の管理者端末300とを備える。小売電気事業者サーバ100と、広域機関サーバ200と、一台以上の管理者端末300とは、それぞれネットワークNWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、例えばWAN(World Area Network)である。なお、ネットワークNWには、入居者が使用する入居者端末(不図示)や小売電気事業者サーバ100とは異なる小売電気事業者が使用する他の小売電気事業者サーバ(不図示)が接続されてもよい。
小売電気事業者サーバ100は、小売電気事業者が管理するサーバ装置である。小売電気事業者サーバ100は、ネットワークNWを介して、賃貸物件の管理者が申し込んだ賃貸物件の電気の供給に関する手続を受け付けるサービスを提供する。また、小売電気事業者サーバ100は、管理者や手続処理に関連する各種事業者に手続に関する情報を通知する。
広域機関サーバ200は、電力広域的運営推進機関(広域機関)が管理するサーバ装置である。広域機関サーバ200は、電気の供給を行う該当地点を一意に定める供給地点特定番号を管理し、広域機関システムとしてのサービスを提供する。例えば、広域機関サーバ200は、ユーザが契約中の小売電気事業者を他の小売電気事業者に切り替える切替処理を実行する。広域機関サーバ200が広域機関システムとして提供するサービスには、複数の小売電気事業者がログインすることができる。
管理者端末300は、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の通信機能を有する装置である。管理者端末300は、賃貸物件の管理者によって使用される。管理者は、例えば、賃貸物件の営業を行う営業会社、賃貸物件を管理する管理会社、賃貸物件を所有するオーナー等である。
<小売電気事業者サーバの構成>
以下、小売電気事業者サーバ100の構成を詳細に説明する。図2に示すように、小売電気事業者サーバ100は、他の装置と通信を行う通信部110と、各種データを記憶する記憶部120と、時刻を計時する計時部130と、装置全体の制御を行う制御部140とを備える。これらの構成要素は、バスラインBLによって相互に接続される。
以下、小売電気事業者サーバ100の構成を詳細に説明する。図2に示すように、小売電気事業者サーバ100は、他の装置と通信を行う通信部110と、各種データを記憶する記憶部120と、時刻を計時する計時部130と、装置全体の制御を行う制御部140とを備える。これらの構成要素は、バスラインBLによって相互に接続される。
通信部110は、有線通信又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信インターフェースである。通信部110は、ネットワークNWを介して、広域機関サーバ200及び管理者端末300と通信を行う。
記憶部120は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。記憶部120は、各種制御処理を実行するためのプログラム、各種データ等を記憶する。例えば、記憶部120は、賃貸物件に関する情報と入居者に関する情報とを記憶する。
計時部130は、クロック信号を生成するための発振回路及び可変PLL(Phase Locked Loop)、クロック信号のパルス数をカウントするカウンタ回路等から構成される。計時部130はカウントされるパルス数に基づいて時刻を計時する。
制御部140は、CPU(Central Processing Unit)等から構成される。制御部140は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、小売電気事業者サーバ100の全体の動作を制御する。制御部140は、計時部130がカウントするパルス数に基づいたタイミングで各種制御を実行する。また、制御部140は、計時部130が計時する時刻に基づいて、申込の受付時刻を取得したり、経過時間をカウントしたりする。
以下、制御部140の機能的な構成を説明する。制御部140は、情報取得部141、情報送信部142、特定番号取得部143、判別部144、請求処理部145、支払処理部146として機能する。
情報取得部141は、通信部110を介して、賃貸物件の電気の供給に関する申込情報を管理者端末300から取得する。申込情報は、入居者からの申込を受けた管理者が管理者端末300に入力した情報である。なお、入居者端末(不図示)から管理者端末300が申込に関する情報を受信して、管理者がそれに基づく申込情報を入力してもよい。
ここで、申込情報は、賃貸物件の入居者情報又は管理者情報を含む。入居者情報は、賃貸物件の入居者に関する情報である。管理者情報は、賃貸物件の管理者に関する情報である。申込情報には、例えば、氏名又は名称、賃貸物件の住所、連絡先、口座振替に関する情報、電気の使用開始日、使用停止日、契約アンペア数等の情報が含まれる。
情報送信部142は、通信部110を介して、賃貸物件の電気の供給に関する申込情報に基づく情報を広域機関サーバ200に送信し、広域機関サーバ200に、賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる。情報送信部142は、電気料金の請求書、内訳明細、領収書等の情報を管理者端末300に出力してもよい。申込情報に基づく情報は、広域機関サーバ200の手続処理に必要な情報である。そのため、申込情報に基づく情報は、申込情報と同一であってもよいし、申込情報を加工した情報であってもよい。
手続処理は、電気の利用開始を行うための処理と、電気の利用停止を行うための処理と、小売電気事業者の切替を行うための処理とのいずれか一つ以上の処理を含む。電気の利用開始と利用停止には、空室状態になった物件に入居する入居者の利用開始(再点)、空室状態になった物件の清掃や内見を目的とする事業者による電気の利用開始と利用停止等が含まれる。
特定番号取得部143は、申込情報に含まれる賃貸物件の住所に基づいて、電気の供給地点を識別するための供給地点特定番号を取得する。具体的には、特定番号取得部143は、広域機関サーバ200から通信部110を介して供給地点特定番号を取得する。
特定番号取得部143が申込情報に含まれる賃貸物件の住所に対応する供給地点特定番号を取得できない場合に、小売電気事業者サーバ100は、そのことを示すエラー情報を管理者端末300に出力する。具体的には、情報送信部142がそのエラー情報を管理者端末300に送信することによって、管理者にエラー情報を通知する。この場合において、情報送信部142は、管理者端末300に住所の再入力を受け付ける画面を表示させ、情報取得部141は、再入力された住所を示す情報を取得する。
判別部144は、小売電気事業者の切替を行うための手続処理において、申込情報が現状の小売電気事業者に申し込まれている情報に適合しているか否かを判別する。また、判別部144は、小売電気事業者の切替を行うための手続処理において、申込情報が現状の小売電気事業者又は変更先となる小売電気事業者に問題なく受け入れられたか否かを判別する。これらの判別は、小売電気事業者サーバ100が広域機関サーバ200と通信することによって行われる。
なお、広域機関サーバ200は、他の小売電気事業者サーバ(不図示)と通信したり、広域機関サーバ200を管理する担当者が他の小売電気事業者の担当者と連絡したりすることによって確認した結果を小売電気事業者サーバ100に送信し、判別部144は、その確認結果に応じて判別を行う。判別部144は、通信部110を介して、これらの判別結果を管理者端末300に出力する。
請求処理部145は、入居者に対する小売電気の請求処理を行う。例えば、請求処理部145は、入居者端末に通信部110を介して電気料金を示す情報を送信する。請求処理部145が入居者の電気料金の請求書を発行し、管理者は、それを郵送することによって入居者に電気料金を請求してもよい。
支払処理部146は、賃貸物件の管理者に対して手続処理に応じた金額を支払うための支払処理を行う。この支払処理は、例えば、手続きするたびに実行される。また、支払処理部146は、送配電事業者及び電源事業者に対して請求処理部145が入居者に請求した金額に応じた金額を支払うための支払処理を行う。この支払処理は、月額の電気料金が請求されるたびに実行される。
<表示画面の具体例>
以下、図3〜図6を参照しながら、小売電気事業者サーバ100の機能と管理者端末300の表示画面の具体例を説明する。なお、以下の具体例は、供給地点管理を目的とする表示画面であり、申込情報の入力画面でもある。下記の具体例の他に、管理者端末300には、顧客管理を目的とする表示画面も表示される。
以下、図3〜図6を参照しながら、小売電気事業者サーバ100の機能と管理者端末300の表示画面の具体例を説明する。なお、以下の具体例は、供給地点管理を目的とする表示画面であり、申込情報の入力画面でもある。下記の具体例の他に、管理者端末300には、顧客管理を目的とする表示画面も表示される。
顧客管理を目的とする表示画面では、契約名義人である顧客情報を入力又は閲覧することができる。例えば、顧客情報は、例えば、顧客の氏名、郵送先住所、電話番号、メールアドレス、顧客コード、利用明細の送付の有無等の情報である。供給地点管理を目的とする表示画面は、顧客情報に紐づけられている供給地点を管理するための画面である。そのため、基本的には、顧客情報が登録された後にその供給地点の管理が行われる。
図3は、管理者端末300の表示画面の第1の例を示す図である。この画面は、管理者が契約内容の確認、変更、賃貸物件の新規登録、請求書の紹介等を行うための管理画面である。この画面は、小売電気事業者サーバ100が提供するサービスに管理者(以下、ユーザと称する)がログインした場合に管理者端末300に表示される。
領域A10には、ユーザが登録している賃貸物件を検索するための検索条件が表示される。ユーザは、例えば、物件名や住所等の条件を入力することにより、賃貸物件の情報を検索することができる。
領域A20には、ユーザが選択した物件に対して、契約の解約、開始、廃止、再点、請求書照会等を行うための複数のボタンB1〜B6が表示される。ユーザがボタンB1をクリック又はタップすると、契約内容の変更を実行するための画面が表示され、ユーザが変更内容を入力することが可能となる。ユーザがボタンB2又はボタンB3をクリック又はタップすると契約の開始や解約を実行することができる。ユーザがボタンB4をクリック又はタップすると請求書が表示される。ユーザがボタンB5をクリック又はタップすると、物件の新規登録を実行するための入力画面が表示される。ユーザがボタンB6をクリック又はタップすると、CSV形式のデータをアップロードするための画面が表示される。このアップロードにより、ユーザは複数の物件の情報を一括で登録することができる。
領域A30には、領域A10の検索条件に対応する検索結果が一覧形式で表示される。ユーザは、領域A30に表示されている各物件について、契約名義と、賃貸の契約状況や空室状況と、電気の供給に関する契約状況とを閲覧することができる。ユーザがボタンB7をクリック又はタップすると、これらの情報をダウンロードすることができる。電気の供給に関する契約状況では、例えば、契約中、契約なし、手続中等のステータスが示される。ここで、ユーザがボタンB8をクリック又はタップすると、図4に示す詳細画面に遷移する。
図4は、管理者端末300の表示画面の第2の例を示す図である。この画面においてユーザは、その物件の所在エリア、供給地点番号、顧客名、契約プラン、電気の供給状況を示すステータス、供給開始日、住所等の詳細な情報を閲覧することができる。ここで、詳細ボタンをクリックすると、図5又は図6に示す表示画面に遷移する。ステータスが供給中の場合には、図5に示す表示画面に遷移し、ステータスが供給中の場合には、図5に示す表示画面に遷移し、ステータスが非供給の場合には、図6に示す表示画面に遷移する。
図5は、管理者端末300の表示画面の第3の例を示す図である。この画面において、ユーザは、アクションとして、契約内容の修正を行うことができる。また、この画面において、ユーザは、スイッチングアクションとして、電気の供給の廃止又は撤去と、スイッチングとのいずれかを申し込むことができる。
なお、他の小売電気事業者から小売電気事業者サーバ100の小売電気事業者にスイッチングする場合の申込には、供給地点特定番号、現在の供給者契約名義、現在の小売お客様番号、及び現在の小売事業者名義(すなわち他の小売電気事業者)の情報の入力が要求される。一方、小売電気事業者サーバ100の小売電気事業者から他の小売電気事業者にスイッチングする場合の申込には、供給地点特定番号、新たな供給者契約名義、及び新たな小売事業者名義(すなわち他の小売電気事業者)の情報の入力が要求される。
供給地点特定番号は、ユーザが住所を入力すれば、小売電気事業者サーバ100が広域機関サーバ200に問い合わせるため、自動的に取得することができる。他の小売電気事業者との契約名義及び供給地点特定番号のマッチングが成功すると、スイッチング手続が処理された旨の通知が管理者端末300の表示画面に出力される。一方、マッチングが失敗した場合、エラー情報が管理者端末300の表示画面に出力される。
図6は、管理者端末300の表示画面の第4の例を示す図である。この画面において、ユーザは、アクションとして、契約内容の修正を行うことができる。また、この画面において、ユーザは、スイッチングアクションとして、電気の再点と、スイッチングとのいずれかを申し込むことができる。なお、再点の申込には、前の電力契約の廃止が済んでいることが前提となり、供給地点特定番号の入力が要求される。ただし、住所の入力によって供給地点特定番号を取得することも可能である。
<処理の流れ>
以下、図7を参照しながら、手続支援システム1の動作の一例を説明する。まず、管理者が入居者から賃貸契約と共に賃貸物件の電気の供給に関する申込を受け付ける。なお、この申込は、任意のタイミングで受け付けてもよく、賃貸契約と同時のタイミングに限られない。
以下、図7を参照しながら、手続支援システム1の動作の一例を説明する。まず、管理者が入居者から賃貸契約と共に賃貸物件の電気の供給に関する申込を受け付ける。なお、この申込は、任意のタイミングで受け付けてもよく、賃貸契約と同時のタイミングに限られない。
まず、管理者端末300は、管理者から申込情報の入力を受け付けて、その申込情報を小売電気事業者サーバ100に送信する(ステップS101)。小売電気事業者サーバ100は、申込情報を管理者端末300から取得する(ステップS102)。ここで、小売電気事業者サーバ100は、申込情報に含まれる住所に対応する供給地点特定番号を広域機関サーバ200から取得してもよい。
小売電気事業者サーバ100は、申込情報に基づく情報を広域機関サーバ200に送信する(ステップS103)。これにより、広域機関サーバ200は、申込情報に基づく情報を取得する(ステップS104)。広域機関サーバ200は、申込情報に基づく情報に応じて、賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行する(ステップS105)。
手続処理は、電気の利用開始、再点、電気の利用停止、小売電気事業者の切替のいずれか一つの処理である。例えば、広域機関サーバ200は、電源事業者、送配電事業者、他の小売電気事業者等に申込情報を通知したり、申込情報が現状の小売電気事業者に申し込まれている情報に適合しているか否かを判別したり、申込情報が現状の小売電気事業者又は変更先となる小売電気事業者に問題なく受け入れられたか否かを判別したりする。広域機関サーバ200は、これらの手続処理の確認結果を小売電気事業者サーバ100に送信する(ステップS106)。
小売電気事業者サーバ100は、広域機関サーバ200から確認結果を取得する(ステップS107)。小売電気事業者サーバ100は、確認結果に応じて、申込情報が現状の小売電気事業者に申し込まれている情報に適合しているか否かの判別結果を取得する。また、小売電気事業者サーバ100は、確認結果に応じて、申込情報が現状の小売電気事業者又は変更先となる小売電気事業者に問題なく受け入れられたか否かを判別する。判別結果は、確認結果と同じ内容であってもよいし、管理者にとって必要な情報だけを抽出した内容や管理者にとってわかりやすい内容に加工した内容であってもよい。
小売電気事業者サーバ100は、判別結果を管理者端末300に送信する(ステップS108)。管理者端末300は、小売電気事業者サーバ100から取得した判別結果を表示する(ステップS109)。例えば、管理者端末300は、手続状況のステータスを表示する。小売電気事業者サーバ100は、入居者に対する小売電気の請求処理を行う(ステップS110)。なお、小売電気事業者サーバ100は、請求に応じた金額の支払処理を行ってもよい。
<効果の説明>
本実施形態に係る手続支援システム1において、小売電気事業者サーバ100は、管理者端末300から申込情報を取得して、広域機関サーバ200に、賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる。
本実施形態に係る手続支援システム1において、小売電気事業者サーバ100は、管理者端末300から申込情報を取得して、広域機関サーバ200に、賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる。
この場合、管理者は、申込情報を管理者端末300に入力して、広域機関サーバ200に送信する操作を行うだけで、電気の供給に関する申込を行うことができる。そのため、管理者にとって、入居者及び小売電気事業者との連絡のやり取りに伴う手間が軽減される。また、手続支援システム1は、集合住宅単位の一括契約に限らず、入居者毎の個別契約にも適用可能である。手続支援システム1は、小売電気事業者の切替を行う申込手続にも適用可能である。そのため、入居者に電力を代理販売する管理者にとって利便性が高い。
ところで、管理者は、電気が供給されていない空室状態(電気の使用契約が廃止されている状態)の賃貸物件に電気を供給する再点の申込手続を行うことがある。例えば、管理者が、入居者が引っ越してくる前に電気の供給を申し込む場合やハウスクリーニングや内見等のために一時的に電気の供給を申し込む場合である。
空室状態の物件に電気を供給するための申込手続には、供給地点特定番号を示す情報が必要である。供給地点特定番号は、例えば、請求書や領収書に表示される情報である。入居者ではない管理者は、この情報を保有していない場合が多い。そのため、管理者は、賃貸物件に入居している入居者に聞くことによって供給地点特定番号を取得したり、広域機関サーバ200が提供する広域機関システムにログインして手動で供給地点特定番号を調べたりする場合が多い。そのため、管理者が再点の申込手続を行うことは、手間がかかり、煩雑である。一時的な電気の供給を申し込む場合、電気の利用が終わった後に廃止手続も生じるため、特に煩雑である。
この点、本実施形態に係る手続支援システム1によれば、小売電気事業者サーバ100は、申込情報に含まれる住所から供給地点特定番号を取得する。そのため、管理者は、供給地点特定番号を保有していなくても申込手続を進めることができる。小売電気事業者サーバ100は、手続についての判別結果を管理者端末300に送信する。この場合、管理者は、申込情報に不備があることを判別結果から知ることができ、申込情報の不備を修正するために再入力することも可能である。
以上で実施形態の説明を終了するが、上記実施形態は一例に過ぎない。そのため、手続支援システム1の具体的な構成、処理の内容等は上記実施形態で説明したものに限られない。
また、本開示に係る手続支援システム1は、上記装置によらず、例えば、コンピュータがプログラムを実行することで、その機能を実現してもよい。手続支援システム1の機能を実現するためのプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disc Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。また、上記実施形態及び変形例で説明した装置の構成は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせ可能である。
1…手続支援システム、100…小売電気事業者サーバ、200…広域機関サーバ、300…管理者端末、110…通信部、120…記憶部、130…計時部、140…制御部、141…情報取得部、142…情報送信部、143…特定番号取得部、144…判別部、145…請求処理部、146…支払処理部
Claims (11)
- 賃貸物件の電気の供給に関する入居者からの申込情報を前記賃貸物件の管理者が使用する管理者端末から取得する情報取得部と、
前記申込情報に基づく情報を広域機関サーバに送信し、前記広域機関サーバに、前記賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる情報送信部と、
前記入居者に対する小売電気の請求処理を行う請求処理部と、
を備え、
前記手続処理は、小売電気事業者の切替を行うための処理を含む、
ことを特徴とする小売電気事業者サーバ。 - 前記申込情報は、前記賃貸物件の入居者情報又は管理者情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の小売電気事業者サーバ。 - 前記情報送信部は、電気の利用開始又は電気の利用停止を行うための前記手続処理を実行させる、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の小売電気事業者サーバ。 - 前記申込情報に含まれる前記賃貸物件の住所に基づいて、前記広域機関サーバから電気の供給地点を識別するための供給地点特定番号を取得する特定番号取得部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の小売電気事業者サーバ。 - 前記特定番号取得部が前記申込情報に含まれる前記賃貸物件の住所に対応する前記供給地点特定番号を取得できない場合に、エラー情報を前記管理者端末に出力する、
ことを特徴とする請求項4に記載の小売電気事業者サーバ。 - 前記小売電気事業者の切替を行うための前記手続処理において、前記広域機関サーバから前記申込情報に基づく情報が現状の前記小売電気事業者に申し込まれている情報に適合しているか否かの確認結果を取得して、前記確認結果に基づく判別結果を前記管理者端末に出力する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の小売電気事業者サーバ。 - 前記小売電気事業者の切替を行うための前記手続処理において、前記申込情報に基づく情報が現状の前記小売電気事業者に問題なく受け入れられたか否かの判別結果を前記管理者端末に出力する、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の小売電気事業者サーバ。 - 前記賃貸物件の管理者に対して前記手続処理に応じた金額を支払うための支払処理を行い、送配電事業者及び電源事業者に対して前記請求処理部が前記入居者に請求した金額に応じた金額を支払うための支払処理を行う支払処理部をさらに備える、
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の小売電気事業者サーバ。 - 小売電気事業者サーバと広域機関サーバと管理者端末とを備える手続支援システムであって、
前記小売電気事業者サーバは、
賃貸物件の電気の供給に関する入居者からの申込情報を前記賃貸物件の管理者が使用する前記管理者端末から取得して、前記申込情報に基づく情報を前記広域機関サーバに送信し、前記広域機関サーバに、前記賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させ、前記入居者に対する小売電気の請求処理を行い、
前記手続処理は、小売電気事業者の切替を行うための処理を含む、
ことを特徴とする手続支援システム。 - 小売電気事業者サーバが実行する手続支援方法であって、
賃貸物件の電気の供給に関する入居者からの申込情報を前記賃貸物件の管理者が使用する管理者端末から取得する情報取得ステップと、
前記申込情報に基づく情報を広域機関サーバに送信し、前記広域機関サーバに、前記賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる情報送信ステップと、
前記入居者に対する小売電気の請求処理を行う請求処理ステップと、
を含み、
前記手続処理は、小売電気事業者の切替を行うための処理を含む、
ことを特徴とする手続支援方法。 - コンピュータを、
賃貸物件の電気の供給に関する入居者からの申込情報を前記賃貸物件の管理者が使用する管理者端末から取得する情報取得手段、
前記申込情報に基づく情報を広域機関サーバに送信し、前記広域機関サーバに、前記賃貸物件の電気の供給に関する手続処理を実行させる情報送信手段、
前記入居者に対する小売電気の請求処理を行う請求処理手段、
として機能させ、
前記手続処理は、小売電気事業者の切替を行うための処理を含む、
ことを特徴とするプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018221484A JP2020087026A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 小売電気事業者サーバ、手続支援システム、手続支援方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018221484A JP2020087026A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 小売電気事業者サーバ、手続支援システム、手続支援方法及びプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020087026A true JP2020087026A (ja) | 2020-06-04 |
Family
ID=70908303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018221484A Pending JP2020087026A (ja) | 2018-11-27 | 2018-11-27 | 小売電気事業者サーバ、手続支援システム、手続支援方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020087026A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022029645A (ja) * | 2020-08-05 | 2022-02-18 | booost technologies株式会社 | 電力会社切替システム、電力会社の切替方法および電力会社切替プログラム |
-
2018
- 2018-11-27 JP JP2018221484A patent/JP2020087026A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2022029645A (ja) * | 2020-08-05 | 2022-02-18 | booost technologies株式会社 | 電力会社切替システム、電力会社の切替方法および電力会社切替プログラム |
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