JP2003185325A

JP2003185325A - 冷蔵庫

Info

Publication number: JP2003185325A
Application number: JP2001382499A
Authority: JP
Inventors: Hideo Shiraishi; 秀雄白石
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 2001-12-17
Filing date: 2001-12-17
Publication date: 2003-07-03

Abstract

(57)【要約】【課題】冷蔵庫に設けられた表示部の点滅状態を有効
に利用して、使用者に冷蔵庫の開扉状態を一層分かりや
すく知らせる冷蔵庫を提供すること。【解決手段】冷蔵室扉８を開き、開放検出スイッチ５
９からの開扉信号に基づいてタイマ５５が開扉時間の計
時を始め、所定時間冷蔵室扉８が閉じられない場合に
は、タイマ５５からの信号に基づいて制御装置５０が動
作し、青色ＬＥＤ３５は予め設定されていた時間、例え
ば１秒間隔で点滅液晶表示部３０全体がほぼ均一に点滅
し、表示部３０の文字のバックは青色の点滅状態にな
る。このため、使用者が健常者である場合はもちろん、
使用者の耳が不自由な場合も表示部３０の点滅状態によ
り、開扉時間が長くなっていることを即座に認識するこ
とが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、表示部を備えた冷
蔵庫に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】冷蔵庫の前面扉に設けられたコントロー
ルパネルには、例えば液晶表示部が取り付けられてい
る。この液晶表示部はコントロールパネルの操作部の操
作により設定された温度調節状態、実際の庫内温度ある
いはタイマの設定時間などを表示する。また、液晶表示
部は照明手段である発光ダイオードなどの単一色のバッ
クライトにより照明され、このバックライトはコントロ
ールパネルの操作後所定時間経過すると消える。更にコ
ントロールパネルには、報知器としてスピーカあるいは
ブザーが設けられ、冷蔵庫の状態、例えば前面扉が長時
間開けられていた場合にはこのスピーカーあるいはブザ
ーから発音し、アラームにより使用者に開扉状態を知ら
せる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、コントロー
ルパネルに設けられた液晶表示部は上記のように操作時
の温度調節状態あるいは冷蔵庫運転時の庫内温度などの
表示に利用されているが、使用者への冷蔵庫の使用状態
の表示に表示部が有効に利用されていないという問題が
生じることが判明した。

【０００４】また、上記のようにスピーカあるいはブザ
ーにより、開扉状態を報知するようにした場合には、耳
の不自由な人には開扉状態を報知することができないと
いう問題が生じる。また、使用者によってはスピーカあ
るいはブザーによる報知が耳障りに感じるという問題が
生じることが判明した。

【０００５】本発明は、上記の点に鑑みて為されたもの
であり、冷蔵庫に設けられた表示部を有効に利用して、
使用者に冷蔵庫の前面扉の開扉状態を分かりやすく報知
する冷蔵庫を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】このため第１の発明は、
前面扉の開扉状態を検出する開放検出手段と、前記前面
扉に設けた表示部とを備えた冷蔵庫において、前記表示
部を照明する照明手段と、前記開放検出手段が検出した
連続開扉状態の時間を計時するタイマと、該タイマが計
時した開扉時間が所定時間に達したときに前記照明手段
を点滅状態とする制御手段とを備えたことを特徴とす
る。

【０００７】第２の発明は、前面扉の開扉状態を検出す
る開放検出手段と、前記前面扉に設けた表示部とを備え
た冷蔵庫において、前記表示部を照明する照明手段と、
前記開放検出手段が開扉状態を検出すると前記照明手段
を点滅状態とする制御手段とを備えたことを特徴とす
る。

【０００８】第３の発明は、前記制御手段が前記照明手
段を点滅状態とする点滅間隔を前記前面扉の開扉状態の
時間の経過に伴って段階的に短くすることを特徴とす
る。

【０００９】また第４の発明は、前記制御手段が前記照
明手段を点滅状態とする点滅間隔を前記前面扉の開扉状
態の時間の経過に伴って順次短くすることを特徴とす
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図に基
づき説明する。先ず、冷蔵庫の正面図である図１におい
て、１はそれぞれ前面扉が設けられた複数の食品保存室
から成る冷蔵庫本体で、鋼板製の外箱と内箱及び両箱間
に充填された発泡ウレタンなどの断熱材により構成され
ている。この冷蔵庫本体１の内部は断熱作用のある仕切
壁により仕切られ、上部より冷蔵室２、野菜室３、製氷
室４、温度切換室５及び冷凍室６を備えている。

【００１１】そして、前記冷蔵室２前面開口はハンドル
７により開閉可能な回動式の冷蔵室扉８により閉塞可能
であり、冷蔵室２の下の野菜室３、製氷室４、温度切換
室５及び冷凍室６は引出し式の野菜室扉９、製氷室扉１
０、温度切換室扉１１及び冷凍室扉１２により夫々閉塞
されている。また、各扉にはハンドル１３、１４、１
５、１６が設けられている。

【００１２】２０は冷蔵室扉８の前面に設けられたコン
トロールパネルであり、以下図２及び図３に基づいて、
このコントロールパネル２０について詳述する。

【００１３】２１は例えば合成樹脂製のカバー、２２は
除菌ボタン、２３は操作内容を切り換えるメニュー切換
ボタン、２４はキッチンタイマのスタートやストップな
どを確定する確定ボタン、２５は音声メモの録音ボタ
ン、２６は音声メモの再生ボタン、２７は音声メモの消
去ボタン、２８はスピーカ、２９はマイクである。ま
た、３０はコントロールパネル２０の中央部に設けられ
た液晶表示部、３０Ａは前記液晶表示部３０内に設けら
れた冷蔵室温度調節レベル及び冷蔵室温度の表示部（以
下「冷蔵室温度表示部」という）、３０Ｂは同じく表示
部３０内に設けられた冷凍室温度調節レベル及び冷凍室
温度の表示部（以下「冷凍室温度表示部」という）、３
０Ｃは同じく温度切換室の状態を表示する表示部（以下
「ルーム状態表示部」という）、３０Ｄは製氷運転など
の設定状態を表示する設定表示部、３０Ｅはメモ件数表
示部、３１はコントールパネル２０の下部に設けられた
ダイヤルである。

【００１４】前記コントロールパネル２０の縦断側面で
ある図３において、３２は基板ケース、３３はカバー２
１と前記基板ケース３２との間の空間３４に設けられた
プリント基板、３５、３６及び３７はそれぞれ基板３３
上に設けられた照明手段でありバックライトとしての発
光素子であるＬＥＤ（ライト・エミッティング・ダイオ
ード）であり、３５は通電により青色を発光するＬＥＤ
（以下「青色ＬＥＤ」という）、３６は通電により黄色
を発光するＬＥＤ（以下「黄色ＬＥＤ」という）、３７
は通電により赤色を発光するＬＥＤ（以下「赤色ＬＥ
Ｄ」という）である。

【００１５】また、４０は前記青色ＬＥＤ３５、黄色Ｌ
ＥＤ３６及び赤色ＬＥＤ３７の光を液晶表示部３０にほ
ぼ均一に導く導光板、４１は冷蔵室扉８の扉外箱である
扉材、４２は同じく冷蔵室扉８の扉内箱である扉パネ
ル、４３は前記扉材４１と扉パネル４２との間に充填さ
れた発泡ウレタンなどの断熱材である。更に、図２にお
ける４４は前記コントロールパネル２０の上部に設けら
れた冷蔵庫周囲の明るさを検出する手段としての光セン
サー、４５は除菌運転時に発光する除菌運転表示ランプ
である。

【００１６】図４は冷蔵庫の制御機能を示すブロック図
であり、図２及び図３と同一の部分には同一符号を付し
てある。５０は冷蔵庫を統括して制御するマイクロコン
ピュータである制御装置であり、この制御装置５０はＣ
ＰＵ５１、種々のデータを記憶するＲＡＭ５３、制御プ
ログラムを記憶したＲＯＭ５４、タイマ５５などから構
成され、前記光センサー４４、タイマ５５、冷蔵庫温度
センサー５７、冷凍庫温度センサー５８などの情報に基
づいてＲＯＭ５４に記憶されたプログラムに従って冷蔵
庫の種々の運転、機能を制御する。また、５９は冷蔵室
扉８の開扉状態を検出する開放検出スイッチであり、前
記タイマ５５はこの開放検出スイッチ５９からの開扉信
号に基づいて開扉時間を計時する。

【００１７】そして、前記ＲＡＭ５３には、音声メモの
データ、冷蔵室扉８が開放されてからタイマ５５により
計時され、冷蔵室扉８が閉められたときにクリアされる
冷蔵室扉８の開放時間などが記憶される。また、前記Ｒ
ＯＭ５４には冷蔵庫本体１の運転制御プログラム、図５
に示した冷蔵室扉８の開扉時間に応じた液晶表示部３０
の発光状態の制御、すなわち赤色ＬＥＤ３７の発光制御
プログラム、及び上記コントロールパネル２０の各ボタ
ンを操作したときの液晶表示部３０の発光状態の制御、
すなわち青色ＬＥＤ３５、黄色ＬＥＤ３６及び赤色ＬＥ
Ｄ３７の発光制御プログラム、除菌運転の制御プログラ
ムなどが記憶されている。

【００１８】以下、上記コントロールパネル２０の操作
を説明する。

【００１９】冷蔵庫の図示しない冷凍装置の運転プログ
ラムと共に音声メモのデータがＲＡＭ５３に記憶され、
ＲＯＭ５４には図６に示したように使用者がコントロー
ルパネル２０の各ボタンを操作したときの表示部３０の
発光色、すなわち表示部３０の発光制御プログラムが記
憶されている。

【００２０】使用者が上記各ボタンを押す前には、ＣＰ
Ｕ５１は青色ＬＥＤ３５、黄色ＬＥＤ３６及び赤色ＬＥ
Ｄ３７の点灯信号を出力しておらず、液晶表示部３０は
発光していないため、該表示部３０は通常の状態であ
る、例えば薄緑色をしている。

【００２１】ここで使用者が除菌ボタン２２を押すと、
図５に示すように、ＣＰＵ５１が動作して除菌モードが
設定され、液晶表示部３０に「除菌モード」と表示され
る。また、除菌ボタン２２を押すことよりＣＰＵ５１が
動作して青色ＬＥＤ３５の点灯信号を出力し、青色ＬＥ
Ｄ３５が点灯して青色を発光する。このため、表示部３
０は青色の照明状態になる。そして、表示部３０が発光
を開始してから所定時間経過すると、ＣＰＵ５１が動作
して、上記点灯信号を停止し、青色ＬＥＤ３５は消灯す
る。この除菌モードが設定されているときには、冷蔵室
扉８が開閉されたときにＲＯＭ５４に記憶されたプログ
ラムに基づいてＣＰＵ５１が動作し、図示しない冷気通
路の平面殺菌ランプなどの除菌装置が所定時間運転し、
光脱臭触媒などの脱臭装置と共に除菌及び脱臭運転され
る。また、この除菌及び脱臭運転中にＣＰＵ５１からの
信号に基づいて除菌運転表示ランプ４５が点灯する。

【００２２】また、使用者がメニュー切換ボタン２３を
押すと、ＣＰＵ５１が動作して黄色ＬＥＤ３６の点灯信
号を出力し、黄色ＬＥＤ３６が点灯して黄色を発光す
る。このため、表示部３０は黄色の照明状態になる。ま
た、使用者がメニュー切換ボタン２３を押すことにより
冷蔵室温度表示部３０Ａあるいは冷凍室温度表示部３０
Ｂを確認しながらダイヤル３１操作にて温度調節レベル
の変更が可能になり、確定ボタン２４を押すことにより
温度調節レベルが設定され、ＲＡＭ５３に記憶される。
また、メニュー切換ボタン２３を更に押した場合には、
ダイヤル３１の操作により冷凍運転あるいは製氷運転の
状態の設定が可能になる。そして、表示部３０が照明開
始されてから所定時間経過すると、ＣＰＵ５１が動作し
て、上記点灯信号を停止し、黄色ＬＥＤ３６は消灯す
る。

【００２３】更に、使用者が音声メモを利用するために
録音ボタン２５を押すと、ＣＰＵ５１が動作して赤色Ｌ
ＥＤ３７の点灯信号を出力し、赤色ＬＥＤ３７が点灯し
て赤色を発光する。このため、表示部３０は赤色の発光
状態になり、表示部３０の文字のバックは赤色になる。
また、使用者が録音ボタン２５を押すことによりマイク
２９、インターフェース５２及びＣＰＵ５１を介してＲ
ＡＭ５３に録音することが可能になり、使用者が話した
メッセージが音声メモとして録音され、冷蔵室温度表示
部３０Ａに録音時間が表示される。また、メッセージの
終了後、確定ボタン２４を押すことにより、ＣＰＵ５１
が動作してＲＡＭ５３に記憶されている、即ち録音され
ているメモ件数がメモ件数表示部３０Ｅに表示される。

【００２４】尚、前記確定ボタン２４を押すと、ＣＰＵ
５１が動作して黄色ＬＥＤ３６の点灯信号を出力して、
黄色ＬＥＤ３６が点灯し、黄色を発光する。

【００２５】また、使用者が録音されている音声メモを
再生するために再生ボタン２６を押した場合には、録音
ボタン２５を押したときと同様に赤色ＬＥＤ３７が点灯
して赤色を発光し、表示部３０の文字のバックは赤色に
なる。また、音声メモの再生がスピーカ２８を介して始
まる。尚、ダイヤル３１を操作することにより聞きたい
メッセージを選択して再生することができる。

【００２６】更に、使用者が消去ボタン２７を押した場
合にも、録音ボタン２５及び再生ボタン２６を押したと
きと同様に赤色ＬＥＤ３７が点灯して赤色を発光し、表
示部３０の文字のバックは赤色になる。また、音声メモ
を再生し再生中に更に消去ボタン２７を押した場合に
は、ＣＰＵ５１が動作してＲＡＭ５３に記憶されている
メモを消去する。

【００２７】以上のように、除菌ボタン２２を押したと
きと、メニュー切換ボタン２３及び確定ボタン２４を操
作したときと、録音ボタン２５、再生ボタン２６及び消
去ボタン２７を押したときとでＣＰＵ５１の動作により
青色ＬＥＤ３５、黄色ＬＥＤ３６及び赤色ＬＥＤ３７の
点灯を変更させ、液晶表示部３０のバックの色を異なら
せることにより、使用者はコントロールパネル２０に複
数あるどのボタンを押したか、どの機能（例えば音声メ
モの機能）に関係するボタンを押したか表示部３０の照
明色により認識する。

【００２８】以上のように構成された冷蔵庫の運転時に
は、メニュー切換ボタン２３及びダイヤル３１を操作し
て調節された冷蔵室２の温度調節レベルと冷蔵庫温度セ
ンサー５７が検出した温度とが冷蔵室温度表示部３０Ａ
に表示されると共に温度調節レベルに応じてＣＰＵ５１
が動作し冷凍装置（冷凍サイクルユニット）の運転が制
御され、また同様に調節された冷凍室６の温度調節レベ
ルと冷凍庫温度センサー５８が検出した温度とが冷凍室
温度表示部３０Ｂに表示されると共に温度調節レベルに
応じてＣＰＵ５１が動作し冷凍装置の運転が制御され、
野菜室３、製氷室４及び温度切換室５の温度もほぼ設定
温度に保たれる。

【００２９】そして、前述したように、冷蔵室扉８の開
扉状態を検出する前記開放検出スイッチ５９からの開扉
信号に基づいて前記タイマ５５が開扉時間を計時する
が、使用者が冷蔵室扉８を開いてから所定時間、例えば
1分経過する前に使用者が冷蔵室扉８を閉じた場合に
は、制御装置５０は動作せず、表示部３０の青色ＬＥＤ
３５の点滅信号を出力せず、表示部３０は発光しない。
そして、タイマ５５の計時時間はクリアされる。また、
使用者が冷蔵室扉８を開き、開放検出スイッチ５９から
の開扉信号に基づいて前記タイマ５５が開扉時間の計時
を始めてから前記１分間経過するまで冷蔵室扉８が閉じ
られない場合には、タイマ５５がカウントアップして信
号を出力する。そして、タイマ５５から信号に基づいて
制御装置５０が動作し、ＣＰＵ５１は青色ＬＥＤ３５の
点滅信号を出力し、青色ＬＥＤ３５は予め設定されてい
た時間、例えば１秒間隔で点滅する。青色ＬＥＤ３５の
点滅により導光板４０を介して液晶表示部３０全体がほ
ぼ均一に点滅し、該表示部３０の文字のバックは青色の
点滅状態になる。そして、表示部３０は冷蔵室扉８が閉
じられ、開放検出スイッチ５９から閉扉状態を表す信号
が出力されるまで点滅を継続する。

【００３０】このため、使用者が健常者である場合はも
ちろん、使用者の耳が不自由な場合も表示部３０の点滅
状態を見ることにより、開扉時間が長くなっていること
を即座に知ることができる。また、点滅が閉扉を促すこ
とにもなり、開扉時間を極力短縮させることができ、こ
の結果、省エネを図ることも可能になる。

【００３１】また、耳障りなブザー音を発生させること
なく、使用者に開扉時間が長くなっていることを知らせ
ることができる。

【００３２】そして、使用者が表示部３０での青色の点
滅状態に気づき、冷蔵室扉８を閉めると開放検出スイッ
チ５９から閉扉信号が出力され、この信号に基づいて制
御装置５０が動作し、ＣＰＵ５１は青色ＬＥＤ３５の点
滅信号の出力を停止する。この結果、青色ＬＥＤの点滅
は停止し、表示部３０の点滅は停止する。

【００３３】尚、上記実施の形態においては、表示部３
０が点滅状態になった以後冷蔵室扉８が閉じられるまで
表示部３０は冷蔵室扉８が閉じられるまで点滅を継続す
るが、点滅状態になった以後所定時間、例えば２分間点
滅状態を継続させ、その後表示部３０の点滅を停止させ
てもよい。

【００３４】以下、本発明の第２の実施の形態について
説明する。

【００３５】この実施の形態においては、冷蔵室扉８が
開かれると、開放検出スイッチ５９からの開扉信号に基
づいて制御装置５０が動作し、ＣＰＵ５１は青色ＬＥＤ
３５の点滅信号を出力するように制御プログラムがＲO
Ｍ５４に記憶されている。このため、冷蔵室扉８が開か
れると、開放検出スイッチ５９からの開扉信号に基づい
て制御装置５０が動作し、直ちに点滅信号を出力して上
記の実施形態と同様に青色ＬＥＤ３５は予め設定されて
いた時間、例えば１秒間隔で点滅する。この青色ＬＥＤ
３５の点滅により液晶表示部３０全体が青色の点滅状態
になり、使用者に開扉状態であることを視覚により知ら
せることが可能になる。また、表示部３０を点滅状態と
することにより使用者に特に開扉状態であることを認識
させ、閉扉を促すことも可能になる。

【００３６】その後、使用者が冷蔵庫への収納あるいは
貯蔵品の取り出しを終わり、冷蔵室扉８を閉めると開放
検出スイッチ５９から閉扉信号が出力され、この信号に
基づいて制御装置５０が動作し、ＣＰＵ５１は青色ＬＥ
Ｄ３５の点滅信号の出力を停止する。この結果、青色Ｌ
ＥＤ３５の点滅は停止し、表示部３０の点滅は停止す
る。

【００３７】また、冷蔵室扉８が開かれた後、使用者に
よる冷蔵室扉８の閉扉が不充分であり、冷蔵室扉８が開
いた状態であるときには、青色ＬＥＤ３５が点滅状態を
継続し、表示部３０の点滅状態が継続する。この結果、
冷蔵室扉８が確実に閉じられていないことを表示部３０
の点滅により使用者に知らせることができ、冷蔵室扉８
が長時間開いたままであることを極力回避することが可
能になり、省エネを図ることもできる。

【００３８】また、上記の実施の形態と同様に、耳障り
なブザー音を発生させることなく、使用者に開扉状態で
あることを知らせることができる。

【００３９】以下、本発明の第３の実施の形態につい
て、図６を参照しつつ説明する。

【００４０】この実施の形態においては、使用者が冷蔵
室扉８を開いた直後から又は開いてからタイマ５５の計
時にる所定時間経過後（例えば、１分経過後）から、同
じくタイマ５５による計時に基づいて図５に示すように
所定時間毎、例えば１５秒経過する毎に青色ＬＥＤの点
滅間隔が短くなるようにする制御プログラムがＲOＭ５
４に記憶されている。

【００４１】このため、冷蔵室扉８が開かれると、開放
検出スイッチ５９からの開扉信号に基づいて制御装置５
０が動作し、点滅信号を出力してこの点滅信号により上
記の実施形態と同様に青色ＬＥＤ３５は予め設定されて
いた時間、例えば２秒間隔で点滅する。この青色ＬＥＤ
３５の点滅により液晶表示部３０全体が青色の点滅状態
になり、使用者に開扉状態であることを視覚により知ら
せることが可能になる。

【００４２】そして、更に１５秒経過すると、タイマ５
５からの信号に基づいて制御装置５０が動作し、出力す
る点滅信号の間隔が短くなり、青色ＬＥＤ３５は予め設
定されていた時間、例えば１秒間隔で点滅し、液晶表示
部３０全体が１秒間隔の青色の点滅状態になる。その
後、冷蔵室扉８が閉じられない場合には１５秒間、表示
部３０は上記点滅状態を継続する。

【００４３】そして、更に１５秒経過すると、タイマ５
５からの信号に基づいて制御装置５０が動作し、出力す
る点滅信号の間隔が更に短くなり、青色ＬＥＤ３５は予
め設定されていた時間、例えば０．５秒間隔で点滅し、
液晶表示部３０全体が０．５秒間隔の青色の点滅状態に
なる。その後も冷蔵室扉８が閉じられない場合には１５
秒間、表示部３０は上記点滅状態を継続する。

【００４４】点滅状態が変化してから１５秒経過する
と、即ち、冷蔵室扉８は開いてから４５秒経過すると、
タイマ５５からの信号に基づいて制御装置５０が動作
し、出力する点滅信号の間隔が一層短くなり、青色ＬＥ
Ｄ３５は予め設定されていた時間、例えば０．２５秒間
隔で点滅し、液晶表示部３０全体が０．２５秒間隔の青
色の点滅状態になる。その後も冷蔵室扉８が閉じられな
い場合には、表示部３０はこの０．２５秒間隔の点滅状
態を冷蔵室扉８が閉じられるまで継続する。

【００４５】このように冷蔵室扉８の開扉時間の経過に
伴い表示部３０の点滅間隔を段階的に短くすることによ
り、使用者に開扉状態であり開扉時間が長くなっている
ことを認識させることができ、閉扉を促すことが可能に
なり冷蔵室扉８が長時間開いたままであることを極力回
避することができ、使用者に省エネ意識を喚起すること
もでき、省エネを図ることができる。

【００４６】また、上記の実施の形態と同様に、耳障り
なブザー音を発生させることなく、使用者に開扉状態で
あることを知らせることができる。

【００４７】尚、上記のように表示部３０が点滅状態で
あるとき、使用者が冷蔵室扉８を閉めると開放検出スイ
ッチ５９から閉扉信号が出力され、制御装置５０が動作
し、ＣＰＵ５１は青色ＬＥＤの点滅信号の出力を停止す
る。この結果、青色ＬＥＤの点滅は停止し、表示部３０
の点滅は停止する。

【００４８】また、上記の実施の形態においては冷蔵室
扉８の開扉時間の経過に伴い、表示部３０の点滅間隔を
段階的に短くしたが、開扉時間の経過に伴い点滅間隔が
次第に短くなるように制御すればよく、点滅間隔が例え
ば順次短くなるように制御した場合には、開扉時間の経
過を表示部３０の点滅状態のより一層正確に認識するこ
とができる。

【００４９】また、冷蔵室扉８の開扉時間の経過に伴
い、表示部３０の点滅間隔を段階的あるいは順次短くす
ると共に、開扉時間の経過に伴い青色ＬＥＤ３５から黄
色ＬＥＤ３６、赤色ＬＥＤ３７まで点滅色を切り換えて
もよく、このように点滅色も切り換えることにより、開
扉時間の経過を使用者に一層印象付けることができる。

【００５０】尚、上記の各実施の形態において、冷蔵室
扉８の開閉に伴う表示部の点滅状態について説明した
が、冷蔵室扉８以外の野菜室扉９、製氷室扉１０、温度
切換室扉１１あるいは冷凍室扉１２などにおいても開閉
に伴い表示部を点滅させるようにしてもよい。

【００５１】また、冷蔵室扉８の開扉状態による表示部
の点滅と各ボタンの操作による表示部の点灯状態の変化
とに優先順位を設け、扉が開けられている場合には、表
示部の点滅状態の継続をボタン操作による表示部の点灯
状態の変化より優先させ、使用者に扉が開いていること
を優先して知らせるようにしてもよい。

【００５２】以上本発明の実施態様について説明した
が、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替
例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸
脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包
含するものである。

【００５３】

【発明の効果】以上のように本発明は、冷蔵庫の扉を開
くことにより表示部を点滅させる、あるいは開扉時間の
経過に伴い表示部の点滅状態を変化させることにより、
耳が不自由な使用者にも冷蔵庫の扉が開かれているこ
と、あるいは開扉時間が長くなっていることを知らせ、
認識させることができ、閉扉を促すことが可能になり、
扉が長時間開いたままであることを極力回避することが
でき、この結果、使用者に省エネ意識を喚起することも
できる。

【００５４】また、耳障りなブザー音を発生させること
なく、使用者に開扉状態であることを知らせることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】冷蔵庫の正面図である。

【図２】コントロールパネルの正面図である。

【図３】冷蔵室扉の要部縦断面図である。

【図４】制御機能を示すブロック図である。

【図５】各ボタン操作に応じた発光色の状態を示す表で
ある。

【図６】経過時間に応じた点滅間隔を表す表である。

【符号の説明】

１冷蔵庫本体８冷蔵室扉２０コントロールパネル２２除菌ボタン２３メニュー切換ボタン３０液晶表示部３５青色ＬＥＤ３６黄色ＬＥＤ３７赤色ＬＥＤ５０制御装置５１ＣＰＵ５５タイマ５９開放検出スイッチ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】前面扉の開扉状態を検出する開放検出手
段と、前記前面扉に設けた表示部とを備えた冷蔵庫にお
いて、前記表示部を照明する照明手段と、前記開放検出
手段が検出した連続開扉状態の時間を計時するタイマ
と、該タイマが計時した開扉時間が所定時間に達したと
きに前記照明手段を点滅状態とする制御手段とを備えた
ことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項２】前面扉の開扉状態を検出する開放検出手
段と、前記前面扉に設けた表示部とを備えた冷蔵庫にお
いて、前記表示部を照明する照明手段と、前記開放検出
手段が開扉状態を検出すると前記照明手段を点滅状態と
する制御手段とを備えたことを特徴とする冷蔵庫。
【請求項３】前記制御手段が前記照明手段を点滅状態
とする点滅間隔を前記前面扉の開扉状態の時間の経過に
伴って段階的に短くすることを特徴とする請求項１又は
請求項２に記載の冷蔵庫。
【請求項４】前記制御手段が前記照明手段を点滅状態
とする点滅間隔を前記前面扉の開扉状態の時間の経過に
伴って順次短くすることを特徴とする請求項１又は請求
項２に記載の冷蔵庫。