JP2003185028A - 密封装置 - Google Patents
密封装置Info
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- JP2003185028A JP2003185028A JP2001386071A JP2001386071A JP2003185028A JP 2003185028 A JP2003185028 A JP 2003185028A JP 2001386071 A JP2001386071 A JP 2001386071A JP 2001386071 A JP2001386071 A JP 2001386071A JP 2003185028 A JP2003185028 A JP 2003185028A
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Abstract
ハウジングの内周面との間隙に設けられ、その間隙を介
して同ハウジング内の密封液体が外部へ流出するのを長
期に亘って確実に防止することのできる密封装置を提供
する。 【解決手段】 密封装置1は、ハウジング2に固定さ
れ、回転軸3との間の環状隙間を密封するものであり、
メインリップ11を備えた第1シール部材10と、第1
シール部材10よりも密封液体側空間S1に配置された
第2シール部材20とから構成されている。回転軸3に
対するメインリップ11の摺動面11c上に形成された
複数のネジ突起31,32は、所定間隔幅をもって並列
している。ここで、ネジ突起31は回転軸3の軸線に対
し所定角度をもって、またネジ突起32は回転軸3の軸
線に対し所定角度をもって、各々が相反する方向に傾斜
している。
Description
関のトランスミッションや、産業ロボット等に用いら
れ、ハウジング等を貫通する軸部材の外周面と同ハウジ
ングの内周面との間隙に設けられ、その間隙を介して同
ハウジング内の密封液体が外部へ流出するのを防止する
密封装置に関する。
ワーステアリング装置等においては、ハウジングを貫通
する軸部材が、同ハウジングに対して相対回転するよう
に設けられる部位が存在する。このような部位には一般
に、軸部材の外周面と同ハウジングの内周面との間隙を
介して同ハウジング内の作動油が外部へ流出するのを防
止すべく、オイルシール(密封装置)が設けられる。
装置の一例を示す断面構成図である。
ウジング102と軸部材(回転軸)103との間隙にお
いて、ハウジング102の内周面102a、或いは回転
軸103の外周面103aに沿って周設されるよう環形
状を有する。密封装置101は、密封対象液体(作動
油)の満たされたハウジング102の密封液体側空間
(内部空間)S1において回転軸103の外周面に摺接
するメインリップ111と、ハウジング102の外部空
間S2側において同じく回転軸103の外周面に摺接す
るダストリップ116とを備える。メインリップ104
は、内部空間S1から外部空間S2への作動油の漏洩を
防止する機能を主に有する。ダストリップ116は、外
部空間S2から内部空間S1へのダスト等の侵入を防止
する機能を主に有する。環状の金属製スプリング115
は、メインリップ111を回転軸103の外周面に向か
って付勢する。密封装置101本体に埋め込まれた金属
製の補強環114は、密封装置101の形状を安定に保
持する機能を有する。また、メインリップ111の表面
に刻設されたポンプ溝135は、回転軸103bが回転
することにより、内部空間S1から外部空間S2へ漏出
した作動油を内部空間S1側に押し戻す機能(ポンプ作
用)を有する。
な密封装置101では、例えば図5に示すような態様で
軸部材(或いはハウジング)の回転動作が正逆に高速で
切り替わるようなシステムに採用された場合、漏出した
作動油に対して十分なポンプ作用を発揮することができ
ず、また軸部材やハウジングがそのように過渡的な動作
をすることにより、密封装置101自体の形状を安定に
保持することができなくなる懸念があった。
ギヤ)から生成される摩耗紛等の量が多い環境下で使用
する場合には、多量の摩耗紛がメインリップと回転軸と
の摺接部位に噛み込み、その密封性能を低下させてしま
う懸念もあった。
たものであって、その目的とするところは、ハウジング
等を貫通する軸部材の外周面と同ハウジングの内周面と
の間隙に設けられ、その間隙を介して同ハウジング内の
密封液体が外部へ流出するのを長期に亘って確実に防止
することのできる密封装置を提供することにある。
に、本発明は、同軸的に設けられ相対回転するハウジン
グ及び軸のうち一方の部材に固定され、該ハウジング及
び軸の間の環状隙間において、所定の密封対象液体が収
容された内部空間側を、外部空間側から前記軸の軸方向
に沿って密封する密封装置であって、前記ハウジング及
び軸のうちの他方の部材に摺動接触するメインリップを
備えた第1のシール部材と、順回転及び逆回転の両回転
方向に対し密封対象液体を前記内部空間側に押し戻すた
めのネジ部と、前記第1のシール部材に嵌着され、前記
メインリップの内部空間側で前記他方の部材に摺動接触
するサブリップを備えた第2のシール部材と、を有する
ことを特徴とする。
軸が相対的に正逆いずれの方向に回転する場合であれ、
メインリップの摺動面に漏出した密封対象液体が効率的
に内部空間に押し戻されることとなる。
プへの異物の噛み込みを効率的に防止するため、前記ハ
ウジング及び軸の相対回転の回転方向が過渡的に変更さ
れるような使用環境下であっても、十分な密封機能が確
保されるようになる。
先端から前記軸の軸線方向に沿って異方向に傾斜して形
成された複数のネジ突起を有してなるのがよい。
形状を採用することにより、摺動接触面積が低減される
ばかりでなく、当該ネジ部が前記メインリップの先端か
ら前記軸の軸線方向に沿って斜方向に形成されたネジ形
状を有することにより、前記ハウジング及び軸の相対回
転の回転方向が、順回転及び逆回転の両回転方向に変更
される際、当該構造の特定部位への応力集中が少なくな
り、前記ネジ突起の変形も小さくなる。密封性能と耐久
性能の向上が両立して図られ、高い密封性能が長期に亘
って保証されるようになる。
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに限定する
趣旨のものではない。
置1の概略構成断面図である。
ジング2に固定され、回転軸3との間の環状隙間を密封
するものである。
第1シール部材10と、第1シール部材10よりも内部
空間S1に配置された第2シール部材20とから構成さ
れている。
周ゴム形のオイルシールであり、密封液体側空間S1に
開く断面略コの字形の環状部材である。第1シール部材
は、ハウジング2内周に嵌着される外筒部12と、内周
側で回転軸3に摺動接触するメインリップ11とを備
え、ゴム状弾性体13と、ゴム状弾性体13に埋設され
る金属環14とから構成されている。
aの大気側端部から内向きに伸びる内向きフランジ部1
4bと、から構成される断面L字形状で、円筒部14a
が外筒部12のゴム状弾性体中に埋設され、内向きフラ
ンジ部14b内端にメインリップ11の基端部11aが
設けられている。
外周には、ばね部材15が装着されて緊迫力が高められ
ている。
aには外部空間S2に伸びるダストリップ16が設けら
れ、外部空間S2からダストが侵入するのを防止してい
る。さらにメインリップ11の外部空間S2の摺動面1
1cには密封性向上のため、複数のネジ突起31,32
が並列して設けられている。これらネジ突起31,32
は、ハウジング2に対して回転軸3が順回転及び逆回転
の両回転方向に対し密封対象液体(作動油)を密封対象
液体側空間(内部空間)S1側に押し戻すためのネジ部
を構成する。
環21の内径に一体的に設けられ回転軸3に摺動自在に
密封接触するゴム状弾性体製のサブリップ22とを備え
ている。
には環状密封領域7が形成されている。この環状密封領
域7には所望に応じグリースが満たされ、各リップの摺
動性の向上と密封性向上を図る場合がある。
内周に嵌着される円筒部21aを形成しており、円筒部
21aの内部空間S1側端縁から径方向内方に向かって
伸びるフランジ部21bを有している。サブリップ22
は、密封液体中のスラッジの噛み込みを防止し、メイン
リップ11の密封性を維持させるため、密封液体側空間
S1に傾斜しており、密封液体の環状密封領域への侵入
を抑制する。本実施の形態ではメインリップにネジ部を
有しており、該ネジ部にスラッシュ等が噛み込むと、ネ
ジ部が損傷すること等に起因して、密封流体を押し戻す
効果が少なくなる。特に突起状のネジの場合、軸に対す
る接触面積は小さくなるもののスラッジに対する影響も
大きいためサブリップが必要である。ちなみに溝形状の
ネジの場合にも、溝内にスラッジがたまってネジ効果が
少なくなることが考えられる。なお、円筒部21a(外
周面)と外筒部12(内周面)との嵌着部位αにおいて
は、円筒部21aの一部が凸形状を、外筒部12の一部
が凹形状を形成することで、両部材21a,12が互い
に嵌合するようになっている。このため、サブリップ2
2に対し、同サブリップ22がメインリップから離間す
る方向βに外力が加わったような場合であれ、こうした
嵌合構造の働きにより、サブリップ22がメインリップ
から抜け落ちることはない。
に設けられたネジ突起31,32を拡大して示す平面図
である。
成される複数のネジ突起31,32は、所定間隔幅(L
1,L2)をもって並列している。ここで、ネジ突起3
1は回転軸3の軸線γに対し(軸線方向に対し)所定角
度θ1をもって、またネジ突起32は回転軸3の軸線γ
に対し所定角度θ2をもって、各々が異方向(本実施の
形態では、軸線γに対し各々が略対称をなす方向)に傾
斜している。
I−III断面を示す。
突起32も同様)は、略二等辺三角形の断面形状を有す
る。
渡的に正逆の回転方向を変更しつつ、回転動作を繰り返
す場合において、角度θ1,θ2を共に20〜40°
(より好適には30°程度)、間隔幅L1,L2を共に
0.5〜0.9mm角度、ネジ突起31の頂角θ3を1
10°〜130°(より好適には120°程度)に設定
することで、最も高い形状の安定性と、密封性とを確保
できることが、発明者によって確認されている。
置1によれば、ハウジング2及び回転軸3が相対的に正
逆いずれの方向に回転する場合であれ、メインリップ1
1の摺動面11cに漏出した作動油(密封対象液体)が
効率的に内部空間に押し戻される(ポンピングされる)
こととなる。
形状(図3参照)を採用することにより(メインリップ
11全体としての)摺動接触面積が低減され、耐久性が
向上する。また、当該ネジ部が、メインリップ11の先
端11bから回転軸3の軸線方向に沿って斜方向に形成
されたネジ形状を有するため、ハウジング2及び回転軸
3の相対回転の回転方向が変更される際、当該構造の特
定部位への応力集中が少なくなり、ネジ突起31,32
の変形も小さくなる。よって、密封性能と耐久性能の向
上が両立して図られ、様々な外乱に対するロバスト性が
向上することにより、高い密封性能が長期に亘って保証
されるようになる。
ンリップ11から離間する方向(β)に外力(例えば金
属環21に対する外筒部12の反力)が加わったような
場合であれ、嵌合構造αの働きにより、第2シール部材
20が第1シール部材10から抜け落ちることがなくな
る。よって、ハウジング2及び回転軸3の相対回転の回
転方向が過渡的に変更されるような使用環境下であって
も、十分な密封機能が確保されるようになる。
は、固定されたハウジング2内において、回転軸3が回
転動作を行う機構に採用されるものであるが、固定され
た軸部材に対して、ハウジングが回転動作を行うような
機構に対しても、密封装置1と略同様の構造を適用して
本実施の形態と同等若しくはこれに準ずる効果を奏する
ことができる。
は、ハウジング2の内周面に固定され、回転軸3の外周
面に摺動接触するものであったが、回転軸3の外周面に
固定され、ハウジング2の内周面に摺動接触するような
構成を採用しても、本実施の形態と同等若しくはこれに
準ずる効果を奏することができる。
らなるネジ突起31,32に代え、ネジ溝を採用するこ
ともできる。ただし、過渡的な相対回転動作に対しより
高い密封性能や耐久性能を確保するためには、回転軸3
の外周面に対する接触面積を効果的に低減することがで
きるといった点で、上記実施の形態によるように突起形
状(ネジ突起31,32)を採用するのがより好まし
い。
ハウジング及び軸が相対的に正逆いずれの方向に回転す
る場合であれ、メインリップの摺動面に漏出した密封対
象液体が効率的に内部空間に押し戻されることとなる。
よって、そのような相対回転の回転方向が過渡的に変更
を繰り返すような使用環境下であれ、高い密封性能を確
保することができる。
断面構成図。
を拡大して示す平面図。
を示すタイムチャート。明する図。
Claims (2)
- 【請求項1】 同軸的に設けられ相対回転するハウジン
グ及び軸のうち一方の部材に固定され、該ハウジング及
び軸の間の環状隙間において、所定の密封対象液体が収
容された内部空間側を、外部空間側から前記軸の軸方向
に沿って密封する密封装置であって、 前記ハウジング及び軸のうちの他方の部材に摺動接触す
るメインリップを備えた第1のシール部材と、 順回転及び逆回転の両回転方向に対し密封対象液体を前
記内部空間側に押し戻すためのネジ部と、 前記第1のシール部材に嵌着され、前記メインリップの
内部空間側で前記他方の部材に摺動接触するサブリップ
を備えた第2のシール部材と、 を有することを特徴とする密封装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の密封装置において、 前記ネジ部は、前記メインリップの先端から前記軸の軸
線方向に沿って異方向に傾斜して形成された複数のネジ
突起を有してなることを特徴とする密封装置。
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JP2001386071A JP4032730B2 (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | 密封装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016196928A (ja) * | 2015-04-03 | 2016-11-24 | Nok株式会社 | 密封装置 |
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2001
- 2001-12-19 JP JP2001386071A patent/JP4032730B2/ja not_active Expired - Fee Related
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