JP2003184922A - 摩擦材の取り付け構造及び摩擦材の取り付け方法 - Google Patents

摩擦材の取り付け構造及び摩擦材の取り付け方法

Info

Publication number
JP2003184922A
JP2003184922A JP2001390270A JP2001390270A JP2003184922A JP 2003184922 A JP2003184922 A JP 2003184922A JP 2001390270 A JP2001390270 A JP 2001390270A JP 2001390270 A JP2001390270 A JP 2001390270A JP 2003184922 A JP2003184922 A JP 2003184922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
friction material
thin steel
friction
steel plate
back plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001390270A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3806348B2 (ja
Inventor
Yuji Nakayama
裕士 中山
Norio Kato
則夫 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ENDLESS PROJECT KK
Original Assignee
ENDLESS PROJECT KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ENDLESS PROJECT KK filed Critical ENDLESS PROJECT KK
Priority to JP2001390270A priority Critical patent/JP3806348B2/ja
Publication of JP2003184922A publication Critical patent/JP2003184922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3806348B2 publication Critical patent/JP3806348B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦材の剥離せん断力の温度依存性を緩和で
き、且つ工業的生産に適した摩擦材の取り付け構造及び
摩擦材の取り付け方法を提供する。 【解決手段】 金属製のバックプレート12の一面側
に、結着材としての熱硬化性樹脂等の有機物を含有する
摩擦形成材から成る摩擦材18を取り付けた摩擦材18
の取りつけ構造において、バックプレート12の摩擦材
側の面に、バックプレート12よりも薄く且つ一面側に
筒状突起20,20・・が突出する薄鋼板16,16の
他面側がスポット溶接等により接合されて一体化され、
薄鋼板16,16の筒状突起20,20・・が突出する
一面側に、摩擦材18が接合されていると共に、摩擦材
18の一部が筒状突起20,20・・内に充填されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製のバックプ
レートに、結着材としての熱硬化性樹脂等の有機物を含
有する摩擦形成材から成る摩擦材を接合させて一体とす
る摩擦材の取り付け構造及び摩擦材の取り付け方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両に使用されるディスクブ
レーキは、摩擦パッドを車輪と同一速度で回転するディ
スクロータの面に押接することによって車輪の回転速度
を制御する。かかるディスクブレーキに用いられる摩擦
パッドの一例を図7(a)(b)に示す。この図7
(a)は摩擦パッドの正面図であり、図7(b)は図7
(a)に示すX−Xにおける縦断面図である。図7
(a)(b)に示す摩擦パッド100は、金属製のバッ
クプレート102と、結着材としての熱硬化性樹脂等の
有機物を含有する摩擦形成材から成る摩擦材108とで
構成され、通常、バックプレート102と摩擦材108
は熱硬化性の接着剤で接着されて一体化されているもの
である。
【0003】図7に示す摩擦パッド100のバックプレ
ート102に穿設された二個の貫通孔104,104の
各々には、図7(b)に示すように摩擦材108の一部
が進入して成る凸部110が形成されている。このた
め、図7(a)(b)に示す摩擦パッド100では、摩
擦材108とバックプレート102とは、接着剤による
接着と、摩擦材108に形成された凸部110,110
とバックプレート102の貫通孔104,104との凹
凸嵌合とにより接合されている。かかる図7(a)
(b)に示す摩擦パッド100は、二個の貫通孔10
4,104が形成されたバックプレート102の接着面
に熱硬化性の接着剤(図示せず)を塗布した後、バック
プレート102と摩擦形成材の予備成形物を加熱・圧着
処理することによって得ることができる。この加熱・圧
着処理の際に、バックプレート102の貫通孔104,
104内に入りこんだ摩擦材108の一部が凸部11
0,110を形成し、二個の貫通孔104,104と凹
凸嵌合する。
【0004】ところで、図7(a)(b)に示す摩擦パ
ッド100について、摩擦材108に対して、その摩擦
面と平行な方向から力を加え、摩擦材108が剥離した
ときの応力(剥離せん断力)と温度との関係を測定し、
その結果を図8に示す。図8から明らかなように、図7
(a)(b)に示す摩擦パッド100の剥離せん断力
は、温度上昇に伴って低下し、600℃においては常温
時の1/10以下にまで低下している。この様に、摩擦
パッド100の温度上昇に伴う剥離せん断力の低下は、
摩擦材108とバックプレート102との接着剤による
接着力の低下に因るものであり、600℃では接着剤に
よる接着力は略零となる。したがって、600℃に加熱
された摩擦パッド100の呈する若干の剥離せん断力
は、バックプレート102の貫通孔104,104内に
入りこんだ摩擦材108の一部で形成された凸部11
0,110のアンカー効果によるものである。なお、図
7に示す摩擦パッド100を装着した車両が、一般道路
を通常に走行する際には、摩擦パッド100の温度は高
々450℃程度であるため、摩擦材108の剥離強度は
問題ない。
【0005】この様な図7に示す摩擦パッド100の剥
離せん断力の温度依存性を緩和すべく、特開平11-24791
2号公報には、図9(a)(b)に示す摩擦パッド20
0が提案されている。この図9(a)は摩擦パッド20
0の正面図であり、図9(b)は図9(a)に示すY−
Yにおける縦断面図である。図9(a)(b)に示す摩
擦パッド200は、バックプレート202に、摩擦材側
に突出する筒状突起212を設けたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9(a)(b)に示
す摩擦パッド200によれば、摩擦材208がバックプ
レート202の筒状突起212内に充填され、摩擦材2
08とバックプレート202の筒状突起212との嵌合
面積を拡大し、両者の接合力を増大できるため、摩擦材
208の剥離せん断力の温度依存性を緩和できる。しか
しながら、図9(a)(b)に示す摩擦パッド200
は、バックプレート202に筒状突起212を一体成形
することを要し、その製造が容易ではなく、工業生産上
困難であるのではないかと考えられる。つまり、摩擦パ
ッド200に用いるバックプレート202の筒状突起2
12を成形するには、通常、所定厚さの金属板にプレス
加工を施して筒状突起212を成形するため、プレス力
の大きな大型のプレス加工機を必要とし、プレス力が大
きくなると、金型寿命も短くなる。更に、摩擦パッド2
00は、車種に応じた種々の大きさのものを供給する必
要があるが、バックプレート202をプレス加工により
成形する場合、その筒状突起212の大きさも変更しな
ければならず、金型もその都度変更することを要する。
唯、図9(a)(b)に示す摩擦パッド200は、従来
の図7(a)(b)に示す摩擦パッド100に比較し
て、摩擦材208の剥離せん断力の温度依存性を緩和で
きるため、その工業的生産性が要請されている。そこ
で、本発明の課題は、摩擦材の剥離せん断力の温度依存
性を緩和でき、且つ工業的生産に適した摩擦材の取り付
け構造及び摩擦材の取り付け方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく検討を重ねた結果、金属製のバックプレート
の一面側に、複数個の筒状突起をプレス加工で形成した
薄鋼板を、スポット溶接で一体化した後、複数個の筒状
突起が突出する面側に、摩擦材を加熱・圧着して接合す
ることによって、摩擦材の剥離せん断力の温度依存性を
緩和できる摩擦パッドを容易に得られることを知り、本
発明に到達した。すなわち、本発明は、金属製のバック
プレートの一面側に、結着材としての熱硬化性樹脂等の
有機物を含有する摩擦形成材から成る摩擦材を取り付け
た摩擦材の取り付け構造において、前記バックプレート
の摩擦材側の面に、前記バックプレートよりも薄く且つ
一面側に筒状突起が突出する薄鋼板の他面側がスポット
溶接等により接合されて一体化され、前記薄鋼板の筒状
突起が突出する一面側に、前記摩擦材が接合されている
と共に、前記摩擦材の一部が筒状突起内に充填されてい
ることを特徴とする摩擦材の取り付け構造にある。
【0008】また、本発明は、金属製のバックプレート
の一面側に、結着材としての熱硬化性樹脂等の有機物を
含有する摩擦形成材から成る摩擦材を取り付ける際に、
前記バックプレートの摩擦材側の面に、前記バックプレ
ートよりも薄く且つ一面側に筒状突起が突出する薄鋼板
の他面側を、スポット溶接等により接合して一体化した
後、前記薄鋼板の筒状突起が突出する一面側に、前記摩
擦材の一部が筒状突起内に充填されるように、前記摩擦
材を加熱・圧着して接合することを特徴とする摩擦材の
取り付け方法。かかる本発明において、薄鋼板として、
複数個の筒状突起を形成した薄鋼板を用いることによ
り、摩擦材の剥離せん断力の温度依存性を更に緩和でき
る。また、薄鋼板として、摩擦材の厚さに対して8〜3
4%の突出長となる筒状突起を形成した薄鋼板を用いる
ことにより、筒状突起の上方の摩擦材を有効摩耗代とす
ることができる。更に、薄鋼板として、筒状突起が0.
3〜1.0個/cm2(薄鋼板面積)の形成密度であっ
て、各筒状突起の開口面積の合計が薄鋼板面積に対して
10〜40%となるように形成された薄鋼板を用いるこ
とにより、薄鋼板のスポット溶接性及びアンカー効果を
更に向上できる。
【0009】本発明に係る摩擦材の取り付け構造によれ
ば、摩擦材の一部は、バックプレートに一体化された薄
鋼板に形成された筒状突起に充填されている。このた
め、バックプレートに一体化された筒状突起は摩擦材内
に食い込み、そのアンカー効果によって摩擦材の剥離せ
ん断力の温度依存性を緩和できる。また、予め筒状突起
が形成されたバックプレートよりも薄い薄鋼板をバック
プレートにスポット溶接等で一体化することにより、バ
ックプレートの一面側に筒状突起を形成できる。このた
め、バックプレートに直接筒状突起を形成した従来の摩
擦パッドに比較して、摩擦パッドを容易に製造できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る摩擦材の取り付け構
造の一例を図1(a)(b)を用いて説明する。図1
(a)は、摩擦パッドに用いるバックプレート12の一
面側に薄鋼板16,16が接合された状態を示す正面図
であり、図1(b)は、図1(a)に示すA−Aにおけ
る縦断面図である。図1(a)(b)に示す薄鋼板1
6,16の一面側には、図1(b)に示す様に、摩擦材
18(通常、厚さが8〜10mm程度)が圧着されて摩
擦パッド10が形成されている。かかる摩擦材18に
は、図1(b)に示す様に、その中央部に溝19が形成
されている。この溝19は、摩擦パッド10を用いたブ
レーキのブレーキ操作の際に、摩擦材18から発生する
粉状物を、摩擦パッド10の外方に排出する排出溝とし
て使用される。
【0011】この図1(a)(b)に示すバックプレー
ト12は、厚さが5mm程度であり、摩擦パッド10を
車両に装着したとき、キャリパのピストンに押圧されて
も撓み等が発生しないように硬質の金属板から成る。か
かるバックプレート12は、その正面形状が略長方形と
なるように形成され、長軸方向の一辺が外方向に突出す
るように湾曲されていると共に、短辺部分には、外方に
突出する耳片13が形成されている。この耳片13は、
摩擦パッド10を車両に装着する際に用いられるもので
ある。かかるバックプレート12の一面側にスポット溶
接により接合されている薄鋼板16,16は、厚さがバ
ックプレート12よりも薄く、その厚さが0.4〜1.
2mm程度である。この薄鋼板16,16の摩擦材18
が圧着される一面側には、複数個の筒状突起20,20
・・が形成されている。かかる筒状突起20の形状を図
2に示す。図2は筒状突起20の部分切欠斜視図であ
り、筒状突起20は、薄鋼板16の一面側に略垂直に起
立して形成され、その上面及び下面が開放されている。
【0012】薄鋼板16に形成された筒状突起20,2
0・・は、後述する様に、先端部が曲率Rで丸く形成さ
れたパンチにより、薄鋼板16を突き破り加工して形成
できる。このため、同一厚さの薄鋼板16では、筒状突
起20の径dを大きくすると、筒状突起20の突出長h
は低くなる傾向がある。この様にして形成された筒状突
起20の突出長h及び径dは、薄鋼板16の一面側に圧
着される摩擦材18の厚さとの関係でも決定される。一
般的に市販されている形状の摩擦パッド10において
は、筒状突起20の上方に厚さ8〜10mmの摩擦材1
を有効摩擦代とすることが好ましい。ところで、レース
等に使用される特殊な摩擦パッドでは、摩擦材18の厚
さが20mm程度に設けられている場合があり、この場
合には、筒状突起20の突出長hが1.5mm以上であ
ることが好ましい。このため、筒状突起20の突出長
を、摩擦材18の厚さの8〜34%、特に13〜34%
とすることが好ましい。一般的に市販されている形状の
摩擦パッド10におけて、薄鋼板16に形成された筒状
突起20の突出長hと径dの関係を具体的に示すと、筒
状突起20の径dが5〜8mmで突出長hが3.4〜
1.3mm、特に径dが5〜7mmで突出長hが3.4
〜1.7mmのものが好ましい。かかる筒状突起20の
形成密度は、筒状突起20,20・・の隣接する筒状突
起20との外周間距離であるピッチP(図1)が6〜1
4mm、特に8〜12mmとすることが好ましい。
【0013】ここで、筒状突起20の径dが8mmを超
える場合には、薄鋼板16に形成し得る筒状突起20の
突出長hが1.3mm未満となり、摩擦材18の食い込
みが不十分となる傾向にある。他方、筒状突起20の径
dが5mm未満の場合、筒状突起20の突出長hが3.
4mmを超え、筒状突起20の上方に厚さ8〜10mm
の摩擦材18を有効摩耗代として取り難くなる傾向にあ
る。また、筒状突起20のピッチPが14mmを超える
場合には、十分なアンカー効果が得られにくくなる傾向
にある。他方、筒状突起20のピッチPが6mm未満の
場合、バックプレート12と薄鋼板16をスポット溶接
する際に、スポット溶接の径が3〜5mmであるため、
バックプレート12と薄鋼板16の接合を十分に行えな
い傾向にある。この様な寸法の筒状突起20,20・・
であっても、筒状突起20を薄鋼板16の面積に対して
0.3〜1.0個/cm2となるように形成すると共
に、形成した筒状突起20の各開口面積の合計が、薄鋼
板16の面積に対して10〜40%程度となるように形
成することにより、薄鋼板16のスポット溶接性及びア
ンカー効果を更に向上でき好ましい。
【0014】図1(b)に示す摩擦パッド10を製造す
るには、先ず、複数個の筒状突起20,20・・が形成
され、厚さがバックプレート12よりも薄い薄鋼板16
を形成する。かかる筒状突起20は、図3(a)〜
(d)に示す様に、プレス加工によって形成できる。図
3(a)〜(d)に示すプレス加工では、形成する筒状
突起20の外径と等しい径の凹部25が開口された雌型
26の開口面に、薄鋼板16よりも長尺な薄鋼板6を載
置した後[図3(a)]、先端が曲率Rで丸形状に形成
されたパンチ29が設けられた雄型と雌型26とを型閉
じすることによって、パンチ29の丸形状の先端は雌型
26の凹部25内に進入しつつ、薄鋼板6に突き破り加
工を施す[図3(b)(c)]。かかる突き破り加工で
は、薄鋼板6の突き破り片は、パンチ29の先端の凹部
25への進入に伴なって、凹部25の内壁面に押し付け
られて突出長hで径dの筒状突起20が形成される[図
3(d)]。この様にして薄鋼板6の一面側に所定数の
筒状突起20を形成した後、所定サイズに切断すること
によって、所定数の筒状突起20が一面側に形成された
薄鋼板16を得ることができる。なお、薄鋼板16とし
ては、所定長さに切断された短冊状の薄鋼板であっても
よく、ロール状に巻かれた帯状の薄鋼板であってもよ
い。
【0015】得られた薄鋼板16は、予め所定形状に形
成されたバックプレート12に、スポット溶接によって
接合する。かかるスポット溶接は、バックプレート12
の一面側に薄鋼板16の平坦面を重ねた後、バックプレ
ート12の他面側と薄鋼板16の一面側とを挟む二本の
電極に電流を流すことによって、電極で挟んだ部分が抵
抗となって発熱し、両者が溶接される。このスポット溶
接は、他の個所をスポット溶接する際に、既にスポット
溶接した個所の温度上昇による接合力の低下が殆どな
く、安定した接合力を得ることができる。この様に、一
面側に複数個の筒状突起20,20・・が形成された薄
鋼板16をバックプレート12の一面側にスポット溶接
により接合することによって、図9に示す如く、バック
プレート102の一面側に筒状突起212を一体成形す
る場合に比較して、バックプレート12の一面側に複数
個の筒状突起20,20・・を容易に形成できる。な
お、図1(a)(b)に示す摩擦パッド10では、二枚
の薄鋼板16の各々を4箇所でスポット溶接した。
【0016】次いで、薄鋼板16がスポット溶接で接合
されたバックプレート12には、摩擦材18を接合す
る。この摩擦材18の接合には、図4に示す様に、上熱
金型28と下熱金型30とが設けられている成形機を用
いる。この上熱金型28と下熱金型30とが型開きした
際に、図4に示す様に、バックプレート12に接合され
た薄鋼板16の筒状突起20,20・・が形成された側
に、結着材としての熱硬化性樹脂等の有機物を含有する
摩擦形成材で予め常温成形された予備成形物18aを配
置する。その後、上熱金型28と下熱金型30とを型閉
じすることによって、予備成形物18aと薄鋼板16と
を加熱・圧着して一体化できる。
【0017】かかる薄鋼板16と摩擦材18との接合
は、摩擦材18に配合されている結着材等の接着剤によ
るものと、加熱・圧着の際に、摩擦材18に食い込む薄
鋼板16に形成された筒状突起20,20・・によるア
ンカー効果とによる接合力である。このため、図1
(b)に示す摩擦パッド10では、図7に示す従来の摩
擦パッド100の如く、バックプレート12の摩擦材1
8との接合面に接着剤を塗布することを要しないため、
摩擦パッド10の工程を簡素化できる。
【0018】バックプレート12に接合された薄鋼板1
6と摩擦材18とが一体化されて形成された摩擦パッド
10は、図5に示す様に、車両に配設できる。図5は、
車両の車軸と一体に回転するディスクロータ32を挟む
ように配設された摩擦パッド10,10がキャリパ(図
示せず)に保持されている状態を示す。かかるキャリパ
に配設された摩擦パッド10,10は、ブレーキ操作の
際に、そのバックプレート12の各他面側に配設された
ピストン34,34によって押圧され、摩擦材18,1
8の表面がディスクロータ32に押し付けられる。この
様に、摩擦材18,18の表面がディスクロータ32に
押しつけられたとき、摩擦熱により摩擦材18の温度が
上昇する。従来の図7(a)(b)に示す摩擦パッド1
00では、摩擦材108の温度が上昇すると、図8に示
す如く、摩擦材100がバックプレート102から剥離
される剥離せん断力が急激に低下する。この点、図1
(b)及び図5に示す摩擦パッド10では、バックプレ
ート12の一面側に接合された薄鋼板16に形成された
複数個の筒状突起20,20・・が摩擦材18に食い込
むアンカー効果により、摩擦材18の剥離せん断力の温
度依存性を緩和できる。
【0019】更に、従来の図7(a)(b)に示す摩擦
パッド100では、バックプレート102に形成してい
る貫通孔104,104によって剛性が低下しており、
ピストン34による押圧を繰り返すと、バックプレート
102に塑性変形が発生し易い。かかる塑性変形がバッ
クプレート102に発生すると、ディスクロータ32に
摩擦材100の全面が当接しなくなるため、鳴きが発生
し易くなる。これに対し、図1(b)及び図5に示す摩
擦パッド10では、バックプレート12に貫通孔を形成
することを要しないため、バックプレート12の剛性を
向上でき、ピストン34による押圧を繰り返し受けて
も、バックプレート12の塑性変形に因る鳴きを防止で
きる。
【0020】また、図1に示す摩擦パッド10は、筒状
突起20,20・・が形成された薄鋼板16を一面側に
一体化したバックプレート12を用い、バックプレート
12の一面側に摩擦材18を接合させることによって得
られたものである。したがって、図1に示す摩擦パッド
10は、図9に示す摩擦パッド200の如く、バックプ
レート202の摩擦材18を接合する一面側に直接筒状
突起212を形成することを要しない。このため、小型
のプレス機で薄鋼板16に筒状突起20を成形できる。
さらに、長尺な薄鋼板6に筒状突起20を成形して、バ
ックプレート12のサイズにあった大きさにカットする
ことで、種々のサイズの摩擦パッド10に適応した薄鋼
板16を容易に成形できる。
【0021】以上、説明してきた図1〜5に示す摩擦パ
ッド10は、二枚の薄鋼板16,16を用いてきたが、
二枚の薄鋼板16,16の合計面積と等しい薄鋼板に、
筒状突起20,20・・を形成したものを使用できる。
また、薄鋼板16に形成する筒状突起20の形状も円形
でなくてもよく、三角形、四角形、六角形等の多角形状
であってもよい。更に、バックプレート12に一体化さ
れた薄鋼板16の筒状突起20の形成面に、摩擦材18
を接合する際に、接着剤を用いてもよい。
【0022】
【実施例】実施例1 厚さが1mmの帯状薄鋼板の一面側に、図3に示すプレ
ス加工によって、径dが6mmで突出長hが2.3〜
2.5mmの筒状突起20,20・・を形成した後、帯
状薄鋼板を切断して図1に示す矩形状の2枚の薄鋼板1
6,16を得た。この薄鋼板16には、16個の筒状突
起20,20・・が形成されている。更に、別工程で形
成した図1に示す略長方形状の厚さ5mmのバックプレ
ート12を形成し、このバックプレート12の一面側
に、2枚の薄鋼板16,16を各角部(4箇所)をスポ
ット溶接により接合した。この様に、薄鋼板16,16
がスポット溶接されて一体化されたバックプレート12
の一面側には、32個の筒状突起20が形成されてい
る。また、摩擦材18を形成する材料として、結着材と
してのフェノール樹脂8重量%と、金属繊維である鋼フ
ァイバ48重量%、銅ファイバ5重量%と、有機繊維で
あるアラミドファイバ3重量%と、充填剤としての硫酸
バリウム5重量%、三硫化アンチモン5重量%、固形潤
滑材としての黒鉛20重量%、及び研磨剤としてのアル
ミナ5重量%とを混合した混合物を、厚さ10mmの正
面形状がバックプレート12の外周に沿った形状に成形
した。次いで、図4に示す様に、バックプレート12に
接合された薄鋼板16の筒状突起20,20・・を上に
して成形機の下熱金型30に載置し、薄鋼板16の上面
に所定形状に成形した予備成形物18aを重ねた後、上
熱金型28と下熱金型30とを型閉じして圧着処理を施
した。その後、上熱金型28と下熱金型30とを型開き
し、バックプレート12、薄鋼板16,16及び摩擦材
18とが一体化された摩擦パッド10を取出した。かか
る加熱・圧着処理は、175℃の温度で、4.9×10
7Paの加圧力を加え、型閉じ−型開き−取出しの1サ
イクルを300秒で行った。得られた摩擦パッド10
は、筒状突起20内に摩擦材18が充填されたものであ
り、その表面積は52cm2である。
【0023】得られた摩擦パッド10について、株式会
社島津製作所製のアムスラー試験機を使用して、加熱さ
れた摩擦材18の剥離せん断力の測定を行った。この剥
離せん断力の測定は、摩擦パッド10を400℃の状態
で1時間加熱した後に、摩擦材18の面に平行な方向に
力を加えた際の、摩擦材18の定位置からの移動量を測
定したものである。結果を図6(a)のチャートに示
す。ここで、図6(a)に示すチャートの横軸は、摩擦
材18の移動量を示し、1目盛り(実線間)が0.2m
mを表している。また、このチャートの縦軸は、せん断
力を示し、1目盛り(実線間)が4.9×103Nを示
している。図6(a)に示すチャートから判るように、
本実施例で得られた摩擦パッド10では、400℃で加
熱された後における最大せん断力は16×103Nで、
最大せん断力を示すまでの摩擦材18の移動量は0.65
mmであった。
【0024】比較例1 図7に示す厚さ5mmのバックプレート102を成形し
た。このバックプレート102の外周形状は実施例1と
同様に形成されており、厚さ方向において径が18mm
の円形の貫通孔104が2個穿設されている。また、摩
擦材108も実施例1と同様に成形した。次いで、実施
例1と同様に、下熱金型30にバックプレート102を
載置し、バックプレート102の貫通孔104に予備成
形物108aの凸部110が嵌入する様に摩擦材108
を重ねた後、上熱金型28と下熱金型30とを型閉じし
て圧着処理を施した。その後、上熱金型28と下熱金型
30とを型開きし、バックプレート102と摩擦材10
8とが一体化された摩擦パッド100を取出した。得ら
れた摩擦パッド100は、貫通孔104内に摩擦材10
8が充填されたものであり、その表面積は52cm2
ある。
【0025】得られた摩擦パッド100について、実施
例1と同様に、加熱した摩擦材108の剥離せん断力を
測定し、得られた結果を図6(b)のチャートに示す。
図6(b)に示すチャートは、図6(a)と同様に、チ
ャートの横軸が摩擦材108の移動量で1目盛り(実線
間)が0.2mmであり、チャートの縦軸がせん断力で
1目盛り(実線間)が4.9×103Nである。図6
(b)に示すチャートから判るように、比較例1の摩擦
パッド100では、400℃で加熱された後における最
大せん断力は11×103Nで、最大せん断力を示すま
での摩擦材108の移動量は0.65mmであった。
【0026】ここで、摩擦材の剥離せん断力を測定して
得られた図6(a)(b)のチャートに示される挙動線
を積分した値は、それぞれの摩擦パッドにおいてバック
プレートから摩擦材を剥離するために必要としたエネル
ギー(接着破断エネルギー)と考えられる。そこで、図
6(a)(b)のそれぞれにおいて積分計算を行ったと
ころ、実施例1の摩擦パッド10における接着破断エネ
ルギーは、比較例1におけるエネルギーの2倍以上であ
った。このことからも、実施例1で示す摩擦パッド10
は、比較例1の摩擦パッド100よりも剥離しにくいこ
とが判る。
【0027】実施例2 厚さが1mmの帯状薄鋼板の一面側に、図3で示すプレ
ス加工によって、下記表1に示す径dの筒状突起を形成
した後、実施例1と同様にして摩擦パッドを成形した。
成形された各々の摩擦パッドにおいて、薄鋼板に設けた
筒状突起の外周間ピッチは常に6mmにし、加熱・圧着
処理により成形した摩擦パッドの摩擦材の表面積を52
cm2に形成した。ここで、筒状突起の形成は、パンチ
による突き破りによって行っているため、筒状突起の形
状は、径dを決めるとその径dに対して突出長hが略一
義的に決定されるものである。次いで、各々の摩擦パッ
ドにおいて、常温時でのバックプレートと摩擦材との剥
離せん断力を測定した。この測定は、JISD4422
に準拠して行ったものである。測定結果を表1に示す。
【0028】
【表1】 表1から判るように、筒状突起の径dが4〜8mmで、
突出長hが1.3〜4.5mm(No.2〜No.6)
の場合、径dが10mmで、突出長hが1.0mm以下
の筒状突起(No.1)と比較して、剥離せん断力が高
い。しかし、筒状突起の径dが4mm(No.6)の場
合、厚さが8〜10mmの摩擦材に食い込む筒状突起の
突出長hが3.8〜4.5mmであるため、摩擦材の有
効摩耗代が少なくなる傾向にある。また、筒状突起の径
dが10mm(No.1)の場合は、他の水準と比較し
て剥離せん断力が低下している。これは、筒状突起の突
出長hが1.0mm以下となっていることから、摩擦材
の食い込みが不十分となり易い傾向があるためである。
以上のことより、筒状突起の形状は、径dが5〜8mm
で突出長hが3.4〜1.3mmのものが好ましい、特
に径dが5〜7mmで突出長hが3.4〜1.7mmの
ものが好ましい。
【0029】実施例3 実施例2で得られた3種の摩擦パッド(No.3,N
o.4,No.5)と、比較例1で得られた摩擦パッド
について、高温状態における剥離せん断力の測定を行っ
た。この測定は、600℃に加熱された熱処理炉にそれ
ぞれの摩擦パッドを1時間投入した後に冷却し、冷却さ
れた摩擦パッドの剥離せん断力を、10mm/分のせん
断速度で測定を行う島津万能試験機(AG500E)を
使用して行ったものである。測定結果を表2に示す。
【0030】
【表2】 表2より、高温時において、比較例1の摩擦パッドより
も実施例2(No.3,No.4,No.5)の摩擦パ
ッドの方が剥離せん断力が大きく、剥離せん断力の温度
依存性が緩和されている。また、表1及び表2におい
て、No.4の摩擦パッドにおける剥離せん断力が最大
であることから、薄鋼板に設ける筒状突起の形状は、径
dが6mmで突出長hが2.2〜2.5mmのものが最
適である。
【0031】実施例4 実施例1で得られた摩擦パッド10,10を、ブレーキ
試験機もしくはブレーキ・ダイナモ(以下、単にダイナ
モと呼ぶことがある)を用いて負荷をかけ、高温熱履歴
を与えた摩擦パッド10,10の剥離せん断力を測定し
た。この実験方法を以下に示す。先ず、速度150km
/hで走行する車両のディスクロータと同等の回転速度
で回転するように、ダイナモによりディスクロータを高
速回転させた(慣性は73.5N・m・s2)。この状態
で、キャリパに保持されている摩擦パッド10,10を
高速回転するディスクロータに当接させるスナップブレ
ーキ動作を行った。この動作によって、高速回転するデ
ィスクロータは、0.45g(4.4m/s2)の減速
度で、速度75km/hで走行する車両のディスクロー
タの回転速度まで減速させるものとした。減速後、イン
ターバルを30秒間とり、この一連の動作を300回行
った。300回のスナップブレーキ動作の終了後、摩擦
パッド10,10の有効摩耗代は約4mmとなり、摩擦
材とバックプレートの間の接着面近傍での温度は約60
0〜660℃となっていた。このダイナモにより熱処理
を加えた摩擦パッド10,10について、実施例2と同
様にして剥離せん断力を測定した。この結果を表3に示
す。同様に、比較例1で得た摩擦パッド100について
も、ダイナモにより熱処理を与えた摩擦パッド100,
100について、実施例2と同様にして剥離せん断力を
測定した。この結果を表3に併せて示す。
【0032】
【表3】 表3から明らかなように、実施例1の摩擦パッド10
は、比較例1の摩擦パッド100に比較して、摩擦材の
剥離せん断力の温度依存性が緩和されている。
【0033】実施例5 実施例1で得られた摩擦パッド10,10の性能を、実
車に装着させて走行した後の剥離せん断力を測定した。
測定は、摩擦パッド10,10を取りつけたレース車両
でサーキットを走行し、摩擦材の有効摩耗代が約4mm
になるまで走り込み、走行終了後、車両から摩擦パッド
10,10を取り外して実施例2と同様にして剥離せん
断力の測定を行った。測定結果を表4に示す。尚、走行
終了後の摩擦材とバックプレートの接合面近傍での温度
は、約660〜700℃であった。同様に、比較例1で
得られた摩擦パッド100,100の性能を、実車に装
着させて走行した後の剥離せん断力を測定し、その結果
を表4に併せて示す。
【0034】
【表4】 実車に使用した摩擦パッドにおいても、実施例1の摩擦
パッド10は、比較例1の摩擦パッド100に比較し
て、摩擦材の剥離せん断力の温度依存性が緩和されてい
る。
【0035】また、実施例1の摩擦パッド10,10を
車両に装着して走行した際には、走行終了までブレーキ
時のペダルフィーリングに変化はなく良好であった。こ
れに対し、比較例1の摩擦パッド100,100を装着
した際には、徐々にペダルフィーリングが柔らかくなっ
た。更に、実施例1の摩擦パッド10では、比較例1の
摩擦パッド100に比較して、ブレーキ操作の際の鳴き
は少なかった。
【0036】
【発明の効果】本発明による摩擦材の取り付け構造及び
摩擦材の取り付け方法によれば、摩擦材側に突出する筒
状突起内に摩擦材が充填されるため、そのアンカー効果
によって摩擦材の剥離せん断力の温度依存性が緩和でき
る。また、予め筒状突起を形成したバックプレートより
も、バックプレートより薄い薄鋼板をバックプレートに
接合して筒状突起を形成することにより、種々の大きさ
のバックプレートに筒状突起を容易に形成できるため、
種々のサイズの摩擦パッドの製造に対応でき、優れた工
業的生産性を呈する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る摩擦パッドの一実施例を示す摩擦
パッドの一部分を示す正面図と、正面図のA−Aにおけ
る縦断面図である。
【図2】図1の筒状突起の部分切欠斜視図である。
【図3】図1の筒状突起の成形方法を示す説明図であ
る。
【図4】図1に示す摩擦パッドの製造方法を説明するた
めの説明図である。
【図5】本発明に係る摩擦パッドを車両に配設した際の
概略図である。
【図6】アムスラー試験機により、本発明の摩擦パッド
と従来の摩擦パッドの剥離せん断力を測定した結果を示
すチャートである。
【図7】従来の摩擦パッドを示す正面図と、正面図のX
−Xにおける縦断面図である。
【図8】図7に示す従来の摩擦パッドの温度と剥離せん
断力の関係を示すグラフである。
【図9】図7に示す従来の摩擦パッドを改良した摩擦パ
ッドの正面図と、正面図のY−Yにおける縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 摩擦パッド 12 バックプレート 16 薄鋼板 18 摩擦材 18a 予備成形物 20 筒状突起 25 凹部 28 上熱金型 30 下熱金型 32 ディスクロータ 34 ピストン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のバックプレートの一面側に、結
    着材としての熱硬化性樹脂等の有機物を含有する摩擦形
    成材から成る摩擦材を取り付けた摩擦材の取り付け構造
    において、 前記バックプレートの摩擦材側の面に、前記バックプレ
    ートよりも薄く且つ一面側に筒状突起が突出する薄鋼板
    の他面側がスポット溶接等により接合されて一体化さ
    れ、 前記薄鋼板の筒状突起が突出する一面側に、前記摩擦材
    が接合されていると共に、前記摩擦材の一部が筒状突起
    内に充填されていることを特徴とする摩擦材の取り付け
    構造。
  2. 【請求項2】 筒状突起が、薄鋼板に複数個形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の摩擦材の取り付け
    構造。
  3. 【請求項3】 筒状突起の突出長が、摩擦材の厚さに対
    して8〜34%の突出長となることを特徴とする請求項
    1又は2記載の摩擦材の取り付け構造。
  4. 【請求項4】 筒状突起の形成密度が、0.3〜1.0
    個/cm2(薄鋼板の面積)であって、各筒状突起の開
    口面積の合計が薄鋼板面積に対して10〜40%となる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の摩擦材の取
    り付け構造。
  5. 【請求項5】 金属製のバックプレートの一面側に、結
    着材としての熱硬化性樹脂等の有機物を含有する摩擦形
    成材から成る摩擦材を取り付ける際に、 前記バックプレートの摩擦材側の面に、前記バックプレ
    ートよりも薄く且つ一面側に筒状突起が突出する薄鋼板
    の他面側を、スポット溶接等により接合して一体化した
    後、 前記薄鋼板の筒状突起が突出する一面側に、前記摩擦材
    の一部が筒状突起内に充填されるように、前記摩擦材を
    加熱・圧着して接合することを特徴とする摩擦材の取り
    付け方法。
  6. 【請求項6】 薄鋼板として、複数個の筒状突起を形成
    した薄鋼板を用いることを特徴とする請求項5記載の摩
    擦材の取り付け方法。
  7. 【請求項7】 薄鋼板として、摩擦材の厚さに対して8
    〜34%の突出長となる筒状突起を形成した薄鋼板を用
    いることを特徴とする請求項5又は6記載の摩擦材の取
    り付け方法。
  8. 【請求項8】 薄鋼板として、筒状突起が0.3〜1.
    0個/cm2(薄鋼板面積)の形成密度であって、各筒
    状突起の開口面積の合計が薄鋼板面積に対して10〜4
    0%となるように形成された薄鋼板を用いる請求項5、
    6又は7記載の摩擦材の取り付け方法。
JP2001390270A 2001-12-21 2001-12-21 摩擦材の取り付け構造及び摩擦材の取り付け方法 Expired - Lifetime JP3806348B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001390270A JP3806348B2 (ja) 2001-12-21 2001-12-21 摩擦材の取り付け構造及び摩擦材の取り付け方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001390270A JP3806348B2 (ja) 2001-12-21 2001-12-21 摩擦材の取り付け構造及び摩擦材の取り付け方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003184922A true JP2003184922A (ja) 2003-07-03
JP3806348B2 JP3806348B2 (ja) 2006-08-09

Family

ID=27598246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001390270A Expired - Lifetime JP3806348B2 (ja) 2001-12-21 2001-12-21 摩擦材の取り付け構造及び摩擦材の取り付け方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3806348B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007115633A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Sunarrow Ltd キーシート及びその製造方法
JP2007198481A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Katsuhiro Yamamoto ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法
KR100784333B1 (ko) * 2006-07-06 2007-12-13 주식회사 프릭사 차량용 디스크 브레이크 패드
WO2008068846A1 (ja) * 2006-12-05 2008-06-12 Yamamoto Seisakusho Co., Ltd. ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法
JP2011094663A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Hitachi Automotive Systems Ltd ブレーキパッド
CN102588473A (zh) * 2011-04-02 2012-07-18 吴佩芳 一种高速列车粉末冶金闸片的安装钢背
JP5049410B1 (ja) * 2012-03-28 2012-10-17 株式会社タケヒロ パッケージトレイおよびパッケージトレイの製造方法
US20130175127A1 (en) * 2011-12-19 2013-07-11 Winston MacKelvie Friction plate
JP2018507369A (ja) * 2015-03-04 2018-03-15 フレニ・ブレンボ エス・ピー・エー ディスクブレーキ用の複層パッド
JP2020106085A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 曙ブレーキ工業株式会社 ブレーキ用の部材及びブレーキ部品

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101949595B1 (ko) 2017-05-31 2019-02-20 주식회사 프릭사 자동차용 브레이크 패드의 백플레이트 구조

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007115633A (ja) * 2005-10-24 2007-05-10 Sunarrow Ltd キーシート及びその製造方法
JP4728771B2 (ja) * 2005-10-24 2011-07-20 サンアロー株式会社 キーシート
JP2007198481A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Katsuhiro Yamamoto ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法
KR100784333B1 (ko) * 2006-07-06 2007-12-13 주식회사 프릭사 차량용 디스크 브레이크 패드
WO2008068846A1 (ja) * 2006-12-05 2008-06-12 Yamamoto Seisakusho Co., Ltd. ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法
JP2011094663A (ja) * 2009-10-28 2011-05-12 Hitachi Automotive Systems Ltd ブレーキパッド
CN102588473A (zh) * 2011-04-02 2012-07-18 吴佩芳 一种高速列车粉末冶金闸片的安装钢背
US20130175127A1 (en) * 2011-12-19 2013-07-11 Winston MacKelvie Friction plate
JP5049410B1 (ja) * 2012-03-28 2012-10-17 株式会社タケヒロ パッケージトレイおよびパッケージトレイの製造方法
JP2018507369A (ja) * 2015-03-04 2018-03-15 フレニ・ブレンボ エス・ピー・エー ディスクブレーキ用の複層パッド
KR102595873B1 (ko) * 2015-03-04 2023-10-27 브렘보우 에스.피.에이. 디스크 브레이크용 다층 패드
JP2020106085A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 曙ブレーキ工業株式会社 ブレーキ用の部材及びブレーキ部品
JP7220077B2 (ja) 2018-12-27 2023-02-09 曙ブレーキ工業株式会社 ブレーキ用の部材及びブレーキ部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP3806348B2 (ja) 2006-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3857300B1 (ja) ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法
JP6285456B2 (ja) 複合ディスクブレーキバッキングプレート
JP2003184922A (ja) 摩擦材の取り付け構造及び摩擦材の取り付け方法
US20130175127A1 (en) Friction plate
JP4365682B2 (ja) バックプレート、ディスクブレーキ・パッド及びディスクブレーキ・パッドを製造する方法
US20140138192A1 (en) Progressively stamped clip-on noise damping shim for friction assembly, and method and apparatus for producing clip-on noise damping shim
CN104668434B (zh) 制造安装单元的方法
JPH0571816B2 (ja)
US3710914A (en) Rivetless friction pad for aircraft brakes
JPH11210792A (ja) ディスクブレーキパッドおよびその製造方法
JPH07151171A (ja) ディスクブレーキ
JPH10249467A (ja) 車両用ブレーキドラムおよびその製造方法
CN105229327A (zh) 包括被连接芯板的摩擦板
CN211737840U (zh) 一种改进的高速列车用制动闸片
CN210859628U (zh) 一种多元合金共渗的汽车刹车片钢背
JP2007198588A (ja) ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法
CA2721166A1 (en) Improvement to a disc brake pad
JP4484145B2 (ja) ブレーキシューの製造方法
JPH11247912A (ja) ディスクブレーキ用パッド
JP2001340932A (ja) ブレーキシューの製造方法
JP4527010B2 (ja) ブレーキシューの製造方法
JP2017516968A (ja) ブレーキパッド用のバッキングプレートを得る方法、およびそれにより得られるバッキングプレート
CN211117284U (zh) 一种包边结构高速列车制动闸片
JPH09242794A (ja) ディスクブレーキ用パッドの裏金及びそれを用いたパッド
KR20160104944A (ko) 브레이크 슈 및 브레이크 슈 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050712

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060512

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3806348

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140519

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term