JP2017516968A - ブレーキパッド用のバッキングプレートを得る方法、およびそれにより得られるバッキングプレート - Google Patents

ブレーキパッド用のバッキングプレートを得る方法、およびそれにより得られるバッキングプレート Download PDF

Info

Publication number
JP2017516968A
JP2017516968A JP2017514989A JP2017514989A JP2017516968A JP 2017516968 A JP2017516968 A JP 2017516968A JP 2017514989 A JP2017514989 A JP 2017514989A JP 2017514989 A JP2017514989 A JP 2017514989A JP 2017516968 A JP2017516968 A JP 2017516968A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
backing plate
engagement
front surface
recesses
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017514989A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6633621B2 (ja
Inventor
ランゴーニ,フランチェスコ
ヴィロンダ,ラッファエーレ・ガブリエレ
ピッツィオ,ロドルフォ
Original Assignee
ウーティル・インダストリーズ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=51454878&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2017516968(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ウーティル・インダストリーズ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ filed Critical ウーティル・インダストリーズ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ
Publication of JP2017516968A publication Critical patent/JP2017516968A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6633621B2 publication Critical patent/JP6633621B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/02Braking members; Mounting thereof
    • F16D65/04Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor
    • F16D65/092Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor for axially-engaging brakes, e.g. disc brakes
    • F16D65/095Pivots or supporting members therefor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D65/00Parts or details
    • F16D65/02Braking members; Mounting thereof
    • F16D65/04Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor
    • F16D65/092Bands, shoes or pads; Pivots or supporting members therefor for axially-engaging brakes, e.g. disc brakes
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/04Attachment of linings
    • F16D69/0408Attachment of linings specially adapted for plane linings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/04Attachment of linings
    • F16D2069/0425Attachment methods or devices
    • F16D2069/0441Mechanical interlocking, e.g. roughened lining carrier, mating profiles on friction material and lining carrier
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D69/00Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
    • F16D69/04Attachment of linings
    • F16D2069/0425Attachment methods or devices
    • F16D2069/0483Lining or lining carrier material shaped in situ

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

ブレーキパッド(13)用のバッキングプレート(11)を得る方法であって、バッキングプレート(11)の製作のために適した材料の帯(113)を用意するステップと、基本的に互いに平行な前面(11a)および背面(11b)を前記バッキングプレート(11)に画定するために、バッキングプレート(11)の打抜きを前記帯(113)に対して実行するステップであって、平坦な前面(11a)が摩擦材料の層を受けるように構成された、実行するステップと、前面(11a)に対する複数の係合凹部(19)のコイニングを、前記帯(113)に対して実行するステップとを備え、係合凹部(19)が、前面(19a)上に不均一に、所定のパターンに従って分配されたことを特徴とする、方法。【選択図】図5

Description

本発明は、ブレーキパッド用のバッキングプレートを得る方法に関する。本発明はさらに、この方法により得られるブレーキパッドのバッキングプレートに関する。
ディスクブレーキ用のブレーキパッドは、基本的に互いに平行な背面および前面を有するバッキングプレートを備える。摩擦材料の層が前面に張り付いている。摩擦材料は、通常、前記前面において利用可能な領域のほとんどを占める所定の係合部分において、バッキングプレートの前面に加えられる。バッキングプレートのこの係合部分はさらに、何もない周囲区域、すわなち、摩擦材料で覆われないことが意図される区域、によって途切れることなく囲まれている。摩擦材料のない周囲区域は主に作業要件のために必要である。バッキングプレートの前面の全領域が、制動効果のための有効な領域よりも大きいことは、主に重量の理由から不利であるので、何もない区域の幅は通常最小限に保たれる。この何もない区域の最小幅は、通常バッキングプレートの長手方向横側に沿って測定され、10分の数ミリメートルから数ミリメートルまで変わり得る。
ブレーキ組立体の動作中、すなわち制動中に、ブレーキパッドは、ディスクの回転表面に実質的に垂直な方向に沿ってディスクに当てられる。制動中に、ブレーキパッドに設けられる摩擦材料の層が、ディスクの円運動に対して主に接線方向の力に露出される。前記接線力はディスクに平行なブレーキパッドの平面において発生し、バックプレートから摩擦材料を引き剥がすことによって摩擦材料を取り除く傾向にある。制動中には、これらの接線力に加えて、いくつかの方向に向かう他の力も存在する。特に、ブレーキパッドの表面に垂直な、振動によって生じる力が存在する。振動は、ディスクに対してブレーキパッドが作用している間に、例えば、相対運動において起こり得る部品の整合誤差の結果として発生する。さらに、ディスクの運動エネルギーの一部が制動中に熱に変わる。こうして発生した熱は、通常、ブレーキパッドが作られている材料の温度を上昇させる。温度の上昇は、摩擦材料をバッキングプレートに保持する結合力を弱くすることがあり、その結果前記材料が剥離する危険性を伴う。回転するディスクに対しブレーキ組立体によって加えられる制動作用が大きいほど、制動中に摩擦材料に作用する力が強くなる。そのような力が、バックプレートに張り付いている摩擦材料を保持する反力に勝るとき、摩擦材料または摩擦材料の一部の剥離および破損が生じ、したがって制動効果が危険にさらされる、または制動効果の損失をもたらすことになる。
したがって、ブレーキパッドの製作において解決するべき問題の1つは、使用中の摩擦材料の剥離をどのように防止するかということである。先行技術では、バッキングプレートに対する摩擦材料の張付きを促進するためにいくつかの解決策が知られている。
前述した問題に対する第1の解決策は、摩擦材料を受けることが意図されるバッキングプレートの前面に、突起を作ることである。ブレーキパッドの製造中に、摩擦材料はバッキングプレートの表面に付着される。摩擦材料の層が硬化されるとき、突起は前記層の中に埋め込まれたまま残る。したがって、摩擦材料の層に入り込んでいる突起は、せん断力が加えられるとき、強力なせん断力であっても、バッキングプレートからの摩擦材料の剥離を防止することに寄与する。先行技術によれば、これらの突起は材料の付着によって得ることができ、材料は例えばバッキングプレートの前面に溶接され得る。米国特許第4,991,697号は、この種の解決策の例を記載している。別の知られている解決策によれば、突起は、バッキングプレートの表面から例えば可動式ブレードによって材料を取り除くことによっても得ることができる。可動式ブレードによりバッキングプレートの表面を切削することによって材料が部分的に取り除かれ、したがって対応する凹部が作られる。可動式ブレードによって取り除かれた材料はバッキングプレートの表面から浮き上がっているが、完全に剥離しているのではない。したがって、取り除かれた材料は浮き上がったまま残り、こうして突起または隆起が作られる。各突起は対応する係合凹部に関連づけられるが、このことは可動式ブレードによる作業の主な目的ではない。こうして得られた突起および対応する係合凹部は、例えばEP1484524Alに記載される通りランダムに分配され得、または例えば米国特許第6,431,331(Bl)号に記載される通り均一に分配され得る。前述した問題に対する別の解決策は、バッキングプレートの表面にいかなる隆起も作ることなく係合凹部だけを作り、こうしてバッキングプレートの表面を実質的に平滑にしておくことである。この解決策は、米国特許出願公開第2011/0220441Al号に記載されており、バッキングプレートの前面に、正方形の断面を有する係合凹部の規則的な行列を作るものである。係合凹部は材料の帯上に予め作られ、その後その材料の帯から、知られている打抜き方法によってバッキングプレートが切り取られる。この文献の教示によれば、係合凹部の行列は規則的な形状を有し、その形状が係合凹部の規則的な分配を決定する。さらにこの文献の教示によれば、係合凹部の側壁は、前記係合凹部が作られているバッキングプレートの表面に垂直に延在すること、および凹部の底がバッキングプレートの前面に平行であることがさらに提供される。
しかし、摩擦材料が剥離するのをどのように防止するかという問題は、知られている解決策によって効果的に解決されない。実際、これらの解決策は、概して任意の平坦な表面に対する摩擦材料の張付きを促進することを論じている。しかし、ブレーキパッドにおいて、摩擦材料の剥離の問題はブレーキパッドの表面に均一に影響を及ぼすわけではないことが実際には証明されている。さらに、知られている解決策によって得られる結果は、ブレーキパッドのいくつかのパラメータを変えると一定ではなくなる。知られている解決策の挙動に影響を与え得るパラメータは、特に、バッキングプレートが作られている鋼の種類、摩擦材料の種類、バッキングプレートのサイズおよび形状、ならびにブレーキディスクのサイズである。バッキングプレートが作られている材料の種類およびその厚さによって、例えば熱放散能力が決まる。バッキングプレートの形状およびディスクの形状によって、摩擦材料に加えられるせん断力の方向および強度が決まる。摩擦材料の混合物に使用される粒度、密度、および接合剤によって、上記の方法がこれらのパラメータの変化に応じてより効果的になるか、またはあまり効果的にならない。
したがって、これらのパラメータが変化したときに剥離の発生を回避して、それにより、製造されるブレーキパッドの種類が変化したときに、より良好な、より均一な結果が得られるようにすることによって、バッキングプレートに対する摩擦材料の張付きをどのように促進するかという問題を解決することが、当分野において強く必要とされていることが感じられる。
本発明の主な目的は、ブレーキパッドに対する摩擦材料の張付きを改善するブレーキパッドのバッキングプレートを得る方法を提供することによって、上記の問題を解決することである。
本発明のさらなる目的は、実行が容易で費用効果的であり、したがって産業界において大規模に使用するのに適した前述した種類の方法を提供することである。
これらおよび他の目的は、添付の特許請求の範囲で請求される方法およびバッキングプレートによって達成される。
本発明は、バッキングプレートの表面に設けられた係合凹部が適切に分配されていれば、突起または隆起を設ける必要なく係合凹部単独で所望の結果を得ることができるという原理に基づく。突起または隆起がないことによって、バッキングプレートをコイニングの製造工程で作ることができる。したがって、本発明の好ましい実施形態によれば、摩擦材料のための係合表面は平滑である、すなわち、通常の製造公差による微細な隆起を除き隆起がなく、したがって、有利なことにブレーキパッドを得るための後続の製造ステップで使用しやすい。有利なことに、コイニングパンチは、バッキングプレート用の打抜き型と同じ型内に設けられ得る。これにより、製作品の再機械加工という後続の動作を回避して、結果として生産コストが節減される。コイニングパンチを同じ打抜き型内に設けることによって、さらに、形状の画定および凹部の分配において高い柔軟性が与えられる。加えて、形状の変更および凹部の分配の変更、ならびに型のメンテナンスが簡単になる。さらに、コイニングによる切削方法の利点は、係合凹部の開口部をどのようにも配向することが可能であることに由来し、これは可動式切削ブレードが使用される場合とは異なっており、可動式切削ブレードでは、可動式ブレードの単一の進行方向に沿って凹部を配向することしかできない。したがって、コイニング方法を採用することによって、問題のパラメータにより生じる印加力に対して、係合凹部をバッキングプレートの表面上に最適に、所定の態様で分配することが可能になる。その結果、本発明による方法によって得られるバッキングプレートは、所定の設計(パターン)に従う係合凹部の不均一な分配を有することになる。本発明のさらなる利点は、係合凹部が、必要とされる場所だけに適切な密度で配置されて、場合によってはバッキングプレートの何もない領域をいくつか残し、その結果、エネルギーを節減し、工具の摩耗を減らし、生産コストを低減させるということに由来する。
本発明のいくつかの実施形態が、添付の図面を参照しながら非限定的な例を用いて与えられる。
ブレーキパッドの斜視図である。 本発明による製造方法の好ましい実施形態における型の配置図である。 図3Aは第1の実施形態による、バックプレートが得られる帯ストリップの上方斜視図である。 図3Bは図3Aのストリップの上面図である。 図3Cは図3BのIIIC−IIIC線に沿って切り取られた断面図である。 パンチ保持ブロックの部分拡大図である。 本発明の一実施形態によるバッキングプレートの斜視図である。 図6Aは円形の係合凹部が設けられたバッキングプレート部分の平面図である。 図6Bは図6AのVIB−VIB線に沿って切り取られた断面図である。 図7Aは円形の王冠状係合凹部が設けられたバッキングプレート部分の平面図である。 図7Bは図7AのVIIB−VIIB線に沿って切り取られた断面図である。 図8Aは矩形の係合凹部が設けられたバッキングプレート部分の平面図である。 図8Bは図8AのVIIIB−VIIIB線に沿って切り取られた断面図である。 図8Cは図8AのVIIIC−VIIIC線に沿って切り取られた断面図である。 図9Aはスロット形状の係合凹部が設けられたバッキングプレート部分の平面図である。 図9Bは図9AのIXB−IXB線に沿って切り取られた断面図である。 図9Cは図9AのIXC−IXC線に沿って切り取られた断面図である。 バッキングプレートの一実施形態の平面図である。 バッキングプレートの一実施形態の平面図である。 バッキングプレートの一実施形態の平面図である。 バッキングプレートの一実施形態の平面図である。 バッキングプレートの一実施形態の平面図である。 図11Aは本発明のさらなる実施形態のバッキングプレートの斜視図である。 図11Bは図11Aの一部分の拡大図である。 図11Cは図11Aの一部分の拡大図である。 図11Dは図11Aの一部分の拡大図である。
図1〜図5を参照し、ブレーキパッド13用のバッキングプレート11を得るための本発明による方法を説明する。本発明による方法は、型111の使用法を提供する。前記型111は、適切な材料の帯113からバッキングプレート11を打ち抜くための従来のタイプの型とすることができる。バッキングプレート11を作るのに適した材料は、典型的には鋼である。さらに本発明によれば、前記型111は、当分野において精密打抜きを得るために知られているタイプの型とすることもできる。
本発明による方法は、少なくとも1つのコイニングステップおよび1つの打抜きステップを実行するものである。本発明の好ましい実施形態では、コイニングステップおよび打抜きステップは単一の型111で実行される。加えて、好ましくは、型は、送り装置(図示せず)によって段階的に前方に移動する材料の帯113に対して、コイニングおよび打抜きを行う。したがって、この実施形態によれば、同じ型111上に、帯113に対してコイニングを行う型部分115と、帯113からコイニングされた製作品の打抜きを行う型部分117aとが設けられる。第1の中間型部分117bが、帯113に事前打抜きを行うために設けられ得る。加えて、帯113に案内孔125を作る第2の中間型部分123が、型111に設けられ得る。これらの作業動作は、帯113の異なる部分に単一の型111によって同時に行われる。帯113は、型111の後続の部分に到達するように段階的に前方に移動する。これにより、帯113の同じ部分に対して、コイニング、打抜き、および場合によっては案内孔125および/または事前打抜きが、継続的に行われる。先行するステップのうちの1つにおいてコイニングが行われた帯113の部分が打ち抜かれ、こうして得られた製作品が帯113から取り除かれる。さらにこの実施形態によれば、コイニングは、同じ型の異なる領域にパンチが配置された一連のコイニングステップにおいて実施することも可能である。例えば、型のこれらの領域のそれぞれに、異なる種類のパンチのグループが設けられ得る。帯113が前進する各ステップにおいて、異なるパンチのグループが備えられた型の領域で同じ帯部分が停止する間に、その部分が継続的にコイニングされる。
別の実施形態では、別個の型によってコイニングおよび打抜きを得ることが可能である。
さらなる実施形態では、同じ帯部分に同時にコイニングおよび打抜きを行う単一の型を提供することが可能である。これにより、単一の作業ステップで、コイニングが行われ、コイニングが同時に実施される領域を囲む周囲に沿ってバッキングプレートが打ち抜かれる。
別の実施形態によれば、打抜きステップの後に、打ち抜かれた製作品を再機械加工するステップにおいて単一のコイニング型または複数のコイニング型によって、バッキングプレートにコイニングが実施されることが提供され得る。
本発明の好ましい実施形態によれば、コイニングは、ブレードまたはパンチ121が取り付けられたパンチ保持ブロック119が備えられた型111によって実施される。ブレードまたはパンチ121は、バッキングプレート11上に得られることになる対応する係合凹部19の形状に対応する形状を有する。本発明によれば、コイニングにより得られる係合凹部19は好ましくはめくら凹部である。パンチ保持ブロック119は、さらに好ましくは、型から取外し可能である。これによりブロック119が摩耗したときに交換することができるようになり、または異なる凹部もしくは異なる配置の凹部を得ることが可能なパンチを有するブロックとブロック119を交換することが可能になる。
打抜きステップによって、ブレーキパッドが目的とするブレーキ組立体の要件に従うプロファイルを有するバッキングプレート11の形状を、適切な材料の最初の帯113から得ることが可能になる。バッキングプレート11上には、こうして画定された平らな前面11aおよび平らな裏面11bがある。表面11aおよび11bも、基本的に互いに平行である。加えて、平らな前面11aは平滑であり摩擦材料の層21を受けるように構成される。
コイニングステップでは、バッキングプレート11の前面11aに複数の係合凹部19を生成する。本発明によれば、有利なことに、係合凹部19は、所定の設計(パターン)に従って不均一に分散される。係合凹部19の分配および形状は、有利なことに、主に以下のパラメータに応じて決定される。すなわち、バッキングプレートが作られている鋼の種類、バッキングプレート上で使用されることが意図される摩擦材料の種類、バッキングプレートのサイズおよび形状、バッキングプレートが目的とするブレーキディスクのサイズである。
さらに、コイニングによる作業の技法によって、凹部19は、帯113上のバッキングプレートのマスクの内側で高精度に作られ得る。
本発明の好ましい実施形態によれば、摩擦材料の係合手段は凹部19だけを備え、係合突起または隆起を備えない。したがって、打抜きおよびコイニングの作業動作の終了時、バッキングプレート11の前面11aは平滑で係合凹部19が設けられている。
図3A〜図3Cを参照すると、本発明の好ましい実施形態による方法を実行している間の帯113のストリップが示されている。ストリップ上には、第1の帯部分113aにコイニングすることによって得られる係合凹部19を見ることができる。帯113の部分113bに案内孔125が得られる。案内孔125は、帯113を型111としっかり整合された状態にしておくために、従来技術に従って作業機器に設けられた対応する案内ピン126を受けるように構成される。帯113の部分113c上には、知られている手段によってバッキングプレートが帯113から取り除かれた後の、バッキングプレートの打抜きによって残された対応する開口部を見ることができる。バッキングプレート11上への摩擦材料の層21の付着は、摩擦材料が係合凹部19に深く侵入することができるように行われる。摩擦材料は、知られている技法に従って加えられ、知られている技法は本発明の一部を形成しておらず、したがって詳細に検討されない。
係合凹部19は、バッキングプレート11の前面11aの係合部分23の内部に得られる。係合部分23は、摩擦材料の層21が係合するように設けられた前記前面11aの部分に対応する。前記部分23は、係合凹部がない周囲区域25によって途切れることなく囲まれている。周囲区域25は、実際に、摩擦材料のない状態にしておくことが意図されており、係合凹部19を有さないことが有利である。摩擦材料で充填されない、または摩擦材料で一部のみ充填された係合凹部は、クラックを生じさせ、ブレーキパッドの周囲外縁で摩擦材料の剥離を引き起こす恐れがある。摩擦材料のない係合凹部の存在は、さらに、ブレーキパッドの適切な動作を危険にさらし得る粉末および他の材料の蓄積を左右する。同じ理由から、係合部分23の周囲に近い係合凹部19と、前記周囲との間には、通常約1.0〜3.0mmである安全距離(ずれ)が設けられる。
本発明の実施形態によれば、表面11a上の係合凹部19の断面、およびそれに対応して、係合凹部19の開口部の断面は、実質的に任意の形状を有することができる。しかし、本発明によれば、断面の好ましい形状は、円形、円形の王冠状、矩形、またはスロット形状である。前述した形状は、係合凹部の所定の分配と併せて、摩擦材料の剥離に対する耐性という観点において実際に最良の結果を決定する。さらに、前述した形状は、提供されることになるパンチの形状が単純であることから、コイニングによる製造工程のために最適の選択である。
本発明によれば、矩形またはスロット形状の断面、すなわち、長手方向の対称面を特定することができる断面、を有する係合凹部19は、その長辺が相互に平行に配置された状態で、または相互に非平行な方向に従って、配向され得る。
本発明によれば、係合凹部19の断面は、バッキングプレート11に得られるすべての係合凹部19で同じであってもよく、または異なる断面を有する係合凹部19を取り混ぜた構成があってもよい。例えば、断面がすべて円形の断面を有してもよく、または一部の係合凹部が円形の形状を有し、他の一部がスロット形状の断面を有し、さらにその他の部分が矩形の断面などを有してもよい。
好ましくは、本発明によれば、バッキングプレート11の前面11aに設けられるすべての係合凹部19は、単一のコイニングステップにおいて単一の型および対応するパンチ保持ブロック119を用いて同時に得られる。他の実施形態によれば、係合凹部19は、一連のコイニングステップにおいて、パンチが異なる領域に分配されその異なる領域に、同じ帯部分が一連の前進ステップで到達する単一の型を使用することによって、作られ得る。他の実施形態では、1つまたは複数のグループのパンチがそれぞれに設けられた異なる型が提供されてもよく、その異なる型に、同じ帯部分が一連の前進ステップにおいて到達する。
本発明によれば、係合凹部19は、前面11aの平面に基本的に垂直な対称軸に沿って板11の材料の内部に延在する。本発明の好ましい実施形態によれば、係合凹部19の深さは0.3〜0.6mmである。
さらに、本発明によれば、係合凹部19の側壁は、好ましくは外側に傾斜している。したがって、係合凹部は、バッキングプレートの材料の内部にある係合凹部の底部から外側に向かって、すなわちバッキングプレートの前面11aの係合凹部の開口部に向かって、発散する側壁を有する。係合凹部19の側壁の傾斜は、さらに好ましくは、周方向および軸方向に一定である、すなわち、側壁の傾斜は、係合凹部19の底から表面に向かって変化せず、係合凹部19の周囲に沿って、また係合凹部19のいかなる深さに沿っても、角度が変化しない。係合凹部19の側壁は、好ましくは、バッキングプレート11の前面11aの平面に対して約60°〜90°の角度αを形成するように傾斜している。さらにより好ましくは、この角度αは約75°〜80°である。このわずかな傾斜は、ブレーキパッド13の製造ステップ中に前面11aに付着される摩擦材料の混合物を、係合凹部19の中に容易に、完全に侵入させるために有利である。加えて、係合凹部の壁の傾斜は、接線力に対抗する表面、および摩擦材料が張り付く表面を増やすので、有利である。
本発明の特定の実施形態によれば、係合凹部19の少なくとも1つは、バッキングプレート11の前面11aに非平行な底部をバックプレート11の内部に有する。本発明のこの特定の実施形態によれば、好ましくは、バッキングプレート11にコイニングすることによって得られる係合凹部19のすべてまたは大部分が、実質的に平坦な、バッキングプレート11の前面11aに対して傾斜した底を有する。有利なことに、傾斜した底部を有する係合凹部19は、斜めの切削エッジを有するコイニングパンチによって得られる。切削エッジのこの形状によって、それほど労力を費やさずに係合凹部19を得ることができるようになる。コイニングステップ中に加える労力が少ないことによって、結果的にエネルギー消費が少なくなり、したがって生産コストが低減され、コイニングステップ中にバッキングプレートの材料に加えられる負荷が少なくなる。本発明のこの実施形態によれば、バッキングプレート11に得られる係合凹部19の底部がある平面は、すべてが互いに平行であってもよい。しかし、ランダムにまたは所定の順序に従って、様々に傾斜した平面を設けることが可能である。底部の傾斜は、さらに、対応する係合凹部19が得られるバッキングプレート11の領域に従って変化してもよい。傾斜した底部によって、2つの主な利点を得ることができるようになる。すなわち、一方では、材料の厚さに適合した凹部の最大深さを得る可能性があることであり、他方では、凹部を切削するのに必要な力が低減されることである。本発明によって、少ない労力でより深い凹部を得ることができる。好ましくは、凹部の底部の傾斜は、バッキングプレートの前面の平面に対して約0°〜10°である。
図6Aおよび図6Bを参照すると、係合凹部19が円形の断面を有する本発明の実施形態が示されている。加えて、図6Bでよりよく見えるように、この実施形態によれば、円形の断面を有する係合凹部19の側壁27は、表面11aの平面に対して角度α傾斜している。示される例では、角度αは約75°である。好ましくは、円形の断面を有する係合凹部19の底部29の直径は2.0〜4.5mmである。この実施形態では、係合凹部19の底部29は平坦で、バッキングプレート11の前面11aに平行である。しかし、前記底部29が平坦で、バッキングプレート11の前面11aに対して例えば約10°傾斜していることも可能である。
図7A、図7Bを参照すると、係合凹部19が円形の王冠状断面を有する本発明の実施形態が示されている。加えて、図7Bでよりよく見えるように、この実施形態では、円形の王冠状断面を有する係合凹部19が、円筒形の外壁31および円筒形の内壁33を備える。円筒形の内壁33は、バッキングプレートの円筒形部分35を囲んでいる。部分35は、円形の王冠状断面を有する係合凹部19の内側にあり、係合凹部19の深さに実質的に等しい長さにわたって延在する。円形の王冠状断面を有する係合凹部19の円筒形の外壁31は、さらに好ましくは、表面11aの平面に対して角度α傾斜している。示される例では、角度αは約75°である。好ましくは、底部15の直径は4.0〜5.5mmである。この実施形態においても、係合凹部19の底部37は平坦で、バッキングプレート11の前面11aに平行である。しかし、前記底部37が平坦で、バッキングプレート11の前面11aに対して例えば約10°傾斜していることも可能である。
さらに、この実施形態を参照すると、係合凹部19の断面、およびそれに対応して、表面11aの係合凹部19の開口部は、実質的に任意の形状を有する内周および外周を持つ王冠状の形状を有することもできる。本発明によれば、王冠状断面の好ましい形状は、円形、正方形、矩形、またはスロット状の形状である。本発明のさらなる実施形態によれば、バッキングプレートの中央部分の形状が、凹部の断面の形状とは異なることがさらに可能である。例えば、外周が円周を画定し内周が正方形を画定する、もしくはその逆である係合凹部の断面の形状があってもよく、または外周が矩形を画定し内周が正方形を画定する、もしくはその逆である形状、または外周がスロットを画定し内周が矩形を画定する、およびその逆である形状があってもよい。形状の他の組合せも可能である。
図8A、図8B、図8Cを参照すると、係合凹部19が矩形の断面を有する本発明の実施形態が示されている。加えて、図でよりよく見えるように、この実施形態では、矩形の断面を有する係合凹部19の側壁39が、表面11aの平面に対して角度α傾斜している。示される例では、傾斜角度αは約75°である。好ましくは、矩形の断面を有する係合凹部19の底部41は、2.0〜5.0mmの長さ、および1.0〜2.0mmの幅を有する。バッキングプレート11では、矩形の断面を有する係合凹部19は、その長辺が相互に平行にまたは様々に傾斜して配置されるように、様々に配向され得る。この実施形態においても、係合凹部19の底部41は平坦で、バッキングプレート11の前面11aに平行である。しかし、前記底部41が平坦で、バッキングプレート11の前面11aに対して例えば約10°傾斜していることも可能である。
図9A、図9B、図9Cを参照すると、係合凹部19がスロット形状の断面を有する本発明の実施形態が示されている。スロット状の形状は、2つの対応する半円部分43b、43cの中で長手方向に延在する実質的に矩形の中央部分43aによって画定される。さらに、図9Bおよび9Cでよりよく見えるように、この実施形態によれば、スロット形状の断面を有する係合凹部19の側壁45は、表面11aの平面に対して角度α傾斜している。示される例では、傾斜角度は約75°である。スロット形状の断面を有する係合凹部19の底部47は、好ましくは2.0〜5.0の長さを有し、約1.0〜2.0mmの曲率半径で横方向に湾曲している。この実施形態においても、係合凹部19の底部47は平坦で、バッキングプレート11の前面11aに平行である。しかし、前記底部47が平坦で、バッキングプレート11の前面11aに対して例えば約10°傾斜していることも可能である。
本発明の特定の実施形態によれば、係合凹部19は、バッキングプレート11上の行列または列にグループ分けされる。行列は、ずれた列または整列した列からなり得る。行列は円形の周囲を有する矩形、正方形、または不規則な形状を含むその他の形状を有することもできる。係合凹部の列は、単一の列または複数の平行な列、直線状、または曲線状、または環状であってもよく、所定の経路、例えば係合部分23の外縁に平行な経路に沿うものであってもよい。係合凹部19の各グループ内で、すなわち各行列内または各列内で、係合凹部は同一の断面を有してもよく、または取り混ぜた断面を有してもよく、その辺が相互に平行な状態または互いに傾斜した状態で配向されてもよい。
図10Aを参照すると、係合凹部19が第1の所定の設計(パターン)に従って分配された本発明の実施形態が示されている。示される設計は、係合部分23の中央に配置された係合凹部19の矩形行列49a、係合部分23の周囲に配置された係合凹部19の連続した環状列49b、および行列49aの両側で対称な位置に配置された係合凹部19の2つの連続した円形の環状列49cを提供する。図10Aの実施形態の係合凹部19は、円形の断面を有する。加えて、さらにこの実施形態を参照すると、行列49aの凹部19の一部、および列49bの凹部19の一部は、円形の王冠状断面を有する。係合凹部のグループ49a、49b、49cを有さない残りのバッキングプレート部分は、係合凹部のない前面11aを有する。
図10Bを参照すると、係合凹部19が第2の所定の設計(パターン)に従って分配された本発明の実施形態が示されている。示される設計(パターン)は、行列49aを有していない点で図10Aの設計とは異なる。図10Bの実施形態の係合凹部19も、円形の断面を有し、加えて円形の王冠状断面を有する一部の凹部19がある。
図10Cを参照すると、係合凹部19が第3の所定の設計(パターン)に従って分配された本発明の実施形態が示されている。図10Cの実施形態の係合凹部19は、スロット形状の断面を有する点で図10Aの係合凹部とは異なる。本発明によれば、スロット状の係合凹部19は、それらのうちの少なくとも2つが相互に非平行であるように配向され得る。これにより、有利なことに、図11Cの環状列49cのように、放射状のパターンでスロットを配置することが可能である。係合凹部19はコイニングにより、すなわち、パンチ121がバッキングプレート11の表面11aを垂直方向に打ち付けることによって作られており、可動式ブレードがバッキングプレートの表面を接線方向に切削することによって作られているのではないことから、この配置が可能になる。示されるように、凹部19の一部はさらに王冠状断面を有してもよい。係合凹部のグループを有さない残りのバッキングプレート部分は、係合凹部のない前面11aを有する。
図10Dを参照すると、係合凹部19が第4の所定の設計(パターン)に従って分配された本発明の実施形態が示されている。示される設計(パターン)は、係合凹部19が、取り混ぜた断面を有する点で図11Aの設計とは異なる。特に、行列49aの凹部は矩形の断面を有し、列49bの凹部は、バッキングプレートの長手方向辺ではスロット形状の断面を有し、横方向辺では円形の断面を有し、列49cの係合凹部19は円形の断面を有する。
図10Eを参照すると、係合凹部19が第5の所定の設計(パターン)に従って分配された本発明の実施形態が示されている。示される設計は、係合部分23の中央に配置された係合凹部19の行列51a、部分23の第1の長手方向辺に沿って配置された係合凹部19の列51b、第1の辺に対向する部分23の第2の長手方向辺に沿って配置された2つの平行な係合凹部19の列51c、51d、部分23の各横方向辺の列51eを提供する。図10Eの実施形態では、係合凹部19は、取り混ぜた断面を有する。特に、行列51aの係合凹部は円形の断面を有し、列51b、51cの係合凹部はスロット形状の断面を有し、列51dの係合凹部は矩形の断面を有し、列51eの係合凹部は円形の断面を有する。係合凹部のグループ51a、51b、51c、51dを有さない残りのバッキングプレート部分は、係合凹部のない前面11aを有する。示されるように、凹部の一部は王冠状断面を有することもできる。
図11A〜図11Dを参照すると、係合凹部19が傾斜した底部53を有する実施形態が示されている。示される実施形態は、矩形の断面を有する係合凹部19を備える。しかし、係合凹部19の任意の形状に対して、傾斜した底部を提供することが可能である。示される実施形態では、バッキングプレート11の横方向辺に隣接する係合凹部19の底53は、バッキングプレートの中央に向かって傾斜している(図11B、11C)。バッキングプレート11の中央に、互いに反対の方向に交互に傾斜した底を有する係合凹部19の行列55がさらに配置されている(図11D)。この配置は、接線力が加えられる方向から実質的に独立した挙動をブレーキバッドに与えることが望まれる場合に特に有効である。その他の場合には、係合凹部のすべてまたは大部分が、同じ側に向かって傾斜した底を有することが可能である。この最後の配置によれば、このように得られたブレーキパッドでは、摩擦材料の剥離に対する1方向における耐性が、反対の方向における耐性よりも高い。摩擦材料の剥離に最も対抗する凹部の壁は、一番大きい深さを有する壁である。したがって、係合凹部19の底部の傾斜を適切に配向することによって、あらゆる方向の剥離、または所望の方向のみの剥離に対する必要な耐性を与えることが可能である。
記載され図示された本発明に対して、同じ発明原理の範囲に含まれる複数の変形および修正が可能である。

Claims (10)

  1. ブレーキパッド(13)用のバッキングプレート(11)を得る方法であって、
    前記バッキングプレート(11)の製作に適した材料の帯(113)を用意するステップと、
    基本的に互いに平行な前面(11a)および背面(11b)を前記バッキングプレート(11)に画定するために、前記バッキングプレート(11)の打抜きを前記帯(113)に対して実行するステップであって、平坦な前記前面(11a)が摩擦材料の層を受けるように構成された、ステップと、
    前記前面(11a)に対する複数の係合凹部(19)のコイニングを前記帯(113)に対して実行するステップと、を備え、前記係合凹部(19)が、前記前面(19a)上に不均一に、所定のパターンに従って分配されていることを特徴とする、
    方法。
  2. 前記コイニングステップおよび前記打抜きステップが、単一の型(111)によって、前記バッキングプレート(11)が作られる材料の前記帯(113)の異なる部分に対して同時に得られる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記コイニングステップが、円形、円形の王冠状、矩形、またはスロット形状の断面、または前記断面の組合せを有する係合凹部(19)を生成する、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記コイニングステップが、矩形またはスロット形状の断面を有する係合凹部(19)のグループを生成し、前記係合凹部(19)のうちの少なくとも2つが、相互に非平行な方向に従って配向される、請求項1または2または3に記載の方法。
  5. 前記係合凹部(19)が、前記前面(11a)の平面に基本的に垂直な対称軸に沿って前記バッキングプレート(11)の前記材料の内部に延在し、前記係合凹部(19)の側壁が外側に向かって傾斜している、請求項1から4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記係合凹部(19)の前記側壁の傾斜が、周方向および軸方向に一定である、すなわち、前記側壁の傾斜が、前記係合凹部(19)の底部から前記前面(11a)にかけて変化せず、前記係合凹部(19)の周囲に沿って、また前記係合凹部(19)のいかなる深さにおいても、角度が変化しない、請求項5に記載の方法。
  7. 前記係合凹部(19)の前記側壁が、好ましくは、前記バッキングプレート(11)の前記前面(11a)の前記平面に対して約60°と約90°の間の角度αを形成するように傾斜している、請求項5または6に記載の方法。
  8. ブレーキパッド(13)用のバッキングプレート(11)であって、基本的に互いに平行な前面(11a)および背面(11b)を備え、平坦な前記前面(11a)が、摩擦材料の層(21)を受けるように構成されているバッキングプレート(11)において、前記前面(11a)に、不均一に、所定のパターンに従って分配された係合凹部(19)が設けられることを特徴とする、バッキングプレート(11)。
  9. 前記係合凹部が、前記前面(11a)に画定された係合部分(23)の中央に位置づけられた係合凹部(19)の行列(51a)、前記係合部分(23)の第1の長手方向辺に沿って位置づけられた係合凹部(19)の少なくとも1つの列(51b)、前記第1の辺に対向する前記係合部分(23)の第2の長手方向辺に沿った係合凹部(19)の少なくとも1つの列(51c)、前記係合部分(23)の各横方向辺の係合凹部(19)の少なくとも1つの列(51d)、を提供する所定のパターンに従って分配されている、請求項8に記載のバッキングプレート。
  10. 請求項8または9のいずれかに記載のバッキングプレートを備える、ブレーキパッド。
JP2017514989A 2014-05-30 2015-05-22 ブレーキパッド用のバッキングプレートを得る方法、およびそれにより得られるバッキングプレート Active JP6633621B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
ITTO2014A000436 2014-05-30
ITTO20140436 2014-05-30
PCT/IB2015/053790 WO2015181695A1 (en) 2014-05-30 2015-05-22 Method of obtaining a backing plate for a brake pad and backing plate thus obtained

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017516968A true JP2017516968A (ja) 2017-06-22
JP6633621B2 JP6633621B2 (ja) 2020-01-22

Family

ID=51454878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017514989A Active JP6633621B2 (ja) 2014-05-30 2015-05-22 ブレーキパッド用のバッキングプレートを得る方法、およびそれにより得られるバッキングプレート

Country Status (13)

Country Link
US (1) US10316910B2 (ja)
EP (1) EP3149351B1 (ja)
JP (1) JP6633621B2 (ja)
KR (3) KR20170010321A (ja)
CN (1) CN106460974B (ja)
BR (1) BR112016027675B1 (ja)
CA (1) CA2948120C (ja)
DK (1) DK3149351T3 (ja)
ES (1) ES2846793T3 (ja)
MX (1) MX2016015707A (ja)
MY (1) MY182021A (ja)
SI (1) SI3149351T1 (ja)
WO (1) WO2015181695A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016103396B4 (de) * 2016-02-26 2022-09-15 Knorr-Bremse Systeme für Nutzfahrzeuge GmbH Bremsbelag einer Scheibenbremse und Bremsbelagsatz
CN108331860A (zh) * 2018-04-04 2018-07-27 成都工业学院 一种刹车片

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01132825U (ja) * 1988-02-29 1989-09-08
JPH10299798A (ja) * 1997-04-24 1998-11-10 Hitachi Chem Co Ltd ディスクパッド
JP2002061683A (ja) * 2000-08-23 2002-02-28 Tsutomu Hasegawa ディスクブレーキパッド用裏金およびその製造方法
US20040238295A1 (en) * 2003-06-02 2004-12-02 Nghi Pham Backing plate with friction material retention members and method and apparatus for manufacturing same
JP2007198481A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Katsuhiro Yamamoto ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法

Family Cites Families (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1691103A (en) * 1926-09-03 1928-11-13 Western Electric Co Material-working apparatus
US1891186A (en) 1929-06-04 1932-12-13 Thermoid Rubber Company Brake lining
US4200173A (en) 1978-08-01 1980-04-29 Kelsey-Hayes Company Sliding caliper disc brake
GB8705659D0 (en) 1987-03-10 1987-04-15 Ferodo Ltd Disc brake pads
US4991697A (en) 1989-03-09 1991-02-12 Abex Corporation Disc brake pad
CA2109377C (en) 1993-07-23 1998-08-04 Joseph C. Kahr Disc brake shoe assembly
DE4325066C2 (de) 1993-07-26 1996-05-15 Eagle Picher Ind Gmbh Bremsbacke
US5515950A (en) 1994-06-08 1996-05-14 Pneumo Abex Corporation Disc brake friction pad assembly
US5842546A (en) 1996-07-03 1998-12-01 Prattville Manufacturing, Inc. Split backplate for noise suppression in brake pad assemblies
CA2240227A1 (en) 1998-06-10 1999-12-10 Ray Arbesman Disc brake backing plate and method of manufacturing same
JP3940432B2 (ja) 1998-07-21 2007-07-04 ユーサンガスケット株式会社 ディスクブレーキの鳴き防止用シムおよびディスクブレーキ
DE19959911A1 (de) 1999-11-05 2001-05-10 Goldbach Automobile Consulting Bremsbelag, insbesondere Scheibenbremsbelag
US6431331B1 (en) 2000-02-18 2002-08-13 Ray Arbesman Brake plate and method and apparatus for manufacturing same
JP2003329067A (ja) 2002-05-16 2003-11-19 Advics:Kk ディスクブレーキ
US7032364B2 (en) * 2002-05-23 2006-04-25 Eiji Yoshida Plug replacing device and plug replacing method
US6983831B2 (en) 2003-10-13 2006-01-10 C.M. Brake Inc. Brake shoe and brake lining blocks with keyed connection
US20050161297A1 (en) * 2004-01-23 2005-07-28 Innovative Technologies, Llc Brake pad backing plate and method of making the same
DE102005006569B4 (de) 2005-02-11 2006-12-28 Aml Lanxide Europe Gmbh Bremsbelagträgerplatte
DE502006000115D1 (de) * 2005-02-11 2007-11-15 Aml Lanxide Europe Gmbh Bremsbelagträgerplatte
CN2906201Y (zh) 2006-05-12 2007-05-30 孙忠义 一种重型汽车刹车片钢背
CN201011369Y (zh) 2007-01-05 2008-01-23 张维山 汽车刹车片钢背
BRPI0808061A2 (pt) 2007-02-16 2014-08-05 Gkn Sinter Metals Llc " placa de apoio de pastilha de freio ".
CN101418839B (zh) * 2008-10-31 2013-03-20 瑞阳汽车零部件(仙桃)有限公司 网锁钢背
DE102010031889A1 (de) 2010-07-21 2012-01-26 Jancer Vermögensverwaltungs Ug (Haftungsbeschränkt) & Co. Kg Verfahren zum Herstellen eines Bremsbelagträgers
CA2721166A1 (en) 2010-11-10 2012-05-10 Winston Mackelvie Improvement to a disc brake pad
DE102011001562B4 (de) * 2011-03-25 2012-12-13 Dömer GmbH & Co. KG Reibbelagträgerplatte
DE102013208468A1 (de) 2013-05-08 2014-11-13 Federal-Mogul Friction Products Gmbh Dämpfungsblech für Scheibenbremsbelag
CA2922934C (en) 2013-09-05 2022-04-12 John Joseph CARNEY Embossed brake pad
ITTO20130878A1 (it) 2013-10-31 2015-05-01 Util Ind S P A Piastrina di supporto per una pastiglia freno di un gruppo freno a disco e suo metodo di realizzazione
BR102013031407B1 (pt) 2013-12-06 2020-09-01 Fras-Le S/A Plaqueta para pastilha de freio de um freio a disco

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01132825U (ja) * 1988-02-29 1989-09-08
JPH10299798A (ja) * 1997-04-24 1998-11-10 Hitachi Chem Co Ltd ディスクパッド
JP2002061683A (ja) * 2000-08-23 2002-02-28 Tsutomu Hasegawa ディスクブレーキパッド用裏金およびその製造方法
US20040238295A1 (en) * 2003-06-02 2004-12-02 Nghi Pham Backing plate with friction material retention members and method and apparatus for manufacturing same
JP2007198481A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Katsuhiro Yamamoto ディスクブレーキ・パッド、パッド用裏金、及びパッド用裏金の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
KR20220038190A (ko) 2022-03-25
WO2015181695A1 (en) 2015-12-03
CN106460974B (zh) 2020-08-25
JP6633621B2 (ja) 2020-01-22
SI3149351T1 (sl) 2021-03-31
BR112016027675B1 (pt) 2022-10-04
US10316910B2 (en) 2019-06-11
DK3149351T3 (da) 2021-02-22
CA2948120C (en) 2022-01-04
MY182021A (en) 2021-01-18
EP3149351B1 (en) 2020-11-25
MX2016015707A (es) 2017-02-27
KR20230133945A (ko) 2023-09-19
US20170067521A1 (en) 2017-03-09
BR112016027675A2 (ja) 2017-08-15
CA2948120A1 (en) 2015-12-03
KR20170010321A (ko) 2017-01-26
EP3149351A1 (en) 2017-04-05
ES2846793T3 (es) 2021-07-29
CN106460974A (zh) 2017-02-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6810230B2 (ja) ディスクブレーキ組立体のブレーキパッド用のバックプレートおよびその製造方法
US7014027B2 (en) Friction material having oil localization slots
JP5964404B2 (ja) 摩擦ライニング支持プレート
KR102167232B1 (ko) 레이저-처리된 개봉선을 가진 압력 방출 장치
JP6633621B2 (ja) ブレーキパッド用のバッキングプレートを得る方法、およびそれにより得られるバッキングプレート
WO2015181697A1 (en) Method of obtaining a backing plate for a brake pad and backing plate thus obtained
US5810644A (en) Method of shaping a friction facing for friction plate assemblies
CN116917637A (zh) 摩擦垫、摩擦片以及用于制造摩擦片的过程
WO2020179316A1 (ja) ブレーキディスクを製造する方法及びブレーキディスク
WO2015181696A1 (en) Method of obtaining a backing plate for a brake pad and backing plate thus obtained
JP6746823B1 (ja) ブレーキディスクを製造する方法及びブレーキディスク
JP3226305U (ja) センターロック一体式の自転車ディスクブレーキローター
CN207888936U (zh) 一种烧结金刚石锯片
EP1316379A1 (en) Rotary cutting blade
EP3382227A1 (en) Brake disc
JP5624359B2 (ja) 打ち抜き金型の研削方法
PL218626B1 (pl) Podkładka metalowa klocka hamulcowego i sposób jej wytwarzania
JP2012187647A (ja) 砥石工具及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190423

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6633621

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250