JP2002061683A - ディスクブレーキパッド用裏金およびその製造方法 - Google Patents
ディスクブレーキパッド用裏金およびその製造方法Info
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D65/78—Features relating to cooling
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- F16D69/04—Attachment of linings
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- F16D2069/0441—Mechanical interlocking, e.g. roughened lining carrier, mating profiles on friction material and lining carrier
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- F16D2250/0023—Shaping by pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 裏金を特殊な材料に依存することなく強度
を向上し、挿入物等を付加することなくブレーキ液の温
度上昇を抑えることができるようにしたディスクブレー
キパッド用裏金およびその製造方法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 裏金は、平板状の表面と裏面との少な
くとも一方の板面に、互いに一部を接して多数個形成さ
れた略球面状の窪みと、この窪みに囲まれた上端面が前
記板面と面一になる平坦部と、前記窪み同士の接した箇
所に前記平坦部よりも低く前記窪みの底部よりも高く形
成された境界部とを設けてなるように構成し、製造方法
は、コイニングにより板材を冷間加工して、請求項1記
載の窪みを形成する。
を向上し、挿入物等を付加することなくブレーキ液の温
度上昇を抑えることができるようにしたディスクブレー
キパッド用裏金およびその製造方法を提供することを課
題とする。 【解決手段】 裏金は、平板状の表面と裏面との少な
くとも一方の板面に、互いに一部を接して多数個形成さ
れた略球面状の窪みと、この窪みに囲まれた上端面が前
記板面と面一になる平坦部と、前記窪み同士の接した箇
所に前記平坦部よりも低く前記窪みの底部よりも高く形
成された境界部とを設けてなるように構成し、製造方法
は、コイニングにより板材を冷間加工して、請求項1記
載の窪みを形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両または産業用
機械等に取り付けられるディスクブレーキに設けられ、
ブレーキパッドに用いられる摩擦材のロータ非当接側で
摩擦材を押圧自在に支持するディスクブレーキパッド用
裏金およびその製造方法に関するものである。
機械等に取り付けられるディスクブレーキに設けられ、
ブレーキパッドに用いられる摩擦材のロータ非当接側で
摩擦材を押圧自在に支持するディスクブレーキパッド用
裏金およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディスクブレーキは、シングルシリンダ
の場合、図13に示すように、ディスクロータ(以下、
単にロータという)1の周辺部を挟んでブレーキパッド
を形成する摩擦材2,2とそのロータ非当接側の面に密
着した裏金3,3とを配設し、一方の裏金3の摩擦材密
着側と反対側の面にブレーキピストン(以下、単にピス
トンという)4の端面を当接し、このピストン4を内嵌
したシリンダ5とキャリパ6とを、キャリパ6の上端部
をロータ1の外周側を架け渡すようにして接続し、キャ
リパ6のロータ側の面には他方の裏金の背面を密着して
固定している。シリンダ5の内周面には、圧油漏止め用
のシールリング7を嵌め込むシール溝5aと、ピストン
・シリンダ間の防塵用シールとしてのダストブーツ8を
嵌め込むシール溝5bとを刻設している。裏金3には、
図14に示すように、鋼板をプレス等で打ち抜くことに
より、表面と裏面とが平面で有り孔3dを有する所定の
裏金形状に形成したものか、または、例えば特開平4−
224324号公報または特開平11−063042号
公報に記載されているような、摩擦材2との間の接合面
に凹凸模様またはディンプルを有するものがあった。
の場合、図13に示すように、ディスクロータ(以下、
単にロータという)1の周辺部を挟んでブレーキパッド
を形成する摩擦材2,2とそのロータ非当接側の面に密
着した裏金3,3とを配設し、一方の裏金3の摩擦材密
着側と反対側の面にブレーキピストン(以下、単にピス
トンという)4の端面を当接し、このピストン4を内嵌
したシリンダ5とキャリパ6とを、キャリパ6の上端部
をロータ1の外周側を架け渡すようにして接続し、キャ
リパ6のロータ側の面には他方の裏金の背面を密着して
固定している。シリンダ5の内周面には、圧油漏止め用
のシールリング7を嵌め込むシール溝5aと、ピストン
・シリンダ間の防塵用シールとしてのダストブーツ8を
嵌め込むシール溝5bとを刻設している。裏金3には、
図14に示すように、鋼板をプレス等で打ち抜くことに
より、表面と裏面とが平面で有り孔3dを有する所定の
裏金形状に形成したものか、または、例えば特開平4−
224324号公報または特開平11−063042号
公報に記載されているような、摩擦材2との間の接合面
に凹凸模様またはディンプルを有するものがあった。
【0003】〔問題点〕従来のディスクブレーキ用の裏
金3は、押圧に耐える強度を要求されているため、通
常、平板状の鋼板が使用されている。この裏金3が変形
すると引摺りやブレーキノイズ、ブレーキフィーリング
の低下等を生ずる。また、裏金3の材質により変形を生
じさせないようにしようとすると高価な材料を使用しな
ければならない。一方、裏金3の押圧面は、ピストン4
に接触しているため、摩擦部で発生した熱は、裏面から
ピストン4を通してブレーキ液に伝わり、ブレーキ液の
温度を上昇させ、極端な場合には、ベーパーロックを引
き起こすことがあった。このため、特殊な用途の場合に
は、ブレーキ液の過度な温度上昇を防ぐためにピストン
4と裏金3との間に断熱材を挿入する等の対策を採る必
要がある。
金3は、押圧に耐える強度を要求されているため、通
常、平板状の鋼板が使用されている。この裏金3が変形
すると引摺りやブレーキノイズ、ブレーキフィーリング
の低下等を生ずる。また、裏金3の材質により変形を生
じさせないようにしようとすると高価な材料を使用しな
ければならない。一方、裏金3の押圧面は、ピストン4
に接触しているため、摩擦部で発生した熱は、裏面から
ピストン4を通してブレーキ液に伝わり、ブレーキ液の
温度を上昇させ、極端な場合には、ベーパーロックを引
き起こすことがあった。このため、特殊な用途の場合に
は、ブレーキ液の過度な温度上昇を防ぐためにピストン
4と裏金3との間に断熱材を挿入する等の対策を採る必
要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における前記問題点に鑑みて成されたものであり、その
解決のため具体的に設定した課題は、裏金を特殊な材料
に依存することなく曲げ強度を向上し、挿入物等を付加
することなく放熱容易となり、ブレーキ液の温度上昇を
抑えることができるようにしたディスクブレーキパッド
用裏金およびその製造方法を提供することにある。
における前記問題点に鑑みて成されたものであり、その
解決のため具体的に設定した課題は、裏金を特殊な材料
に依存することなく曲げ強度を向上し、挿入物等を付加
することなく放熱容易となり、ブレーキ液の温度上昇を
抑えることができるようにしたディスクブレーキパッド
用裏金およびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を効果的に解決
できる具体的に構成された手段である本発明における請
求項1に係るディスクブレーキパッド用裏金は、平板状
の表面と裏面との少なくとも一方の板面に、互いに一部
を接して多数個形成された略球面状の窪みと、この窪み
に囲まれた上端面が前記板面と面一になる平坦部と、前
記窪み同士の接した箇所に前記平坦部よりも低く前記窪
みの底部よりも高く形成された境界部とを設けてなるこ
とを特徴とするものである。これにより、窪みの周囲に
平面形状が略正四角形を形成する境界部が囲繞して曲げ
強度を高め、裏金が相対的に軽量化され、裏金の全面に
断面形状を波形にする窪みが形成されて、溝刻設残余部
である平坦部に当接したピストンと裏金の板面との接触
面積を減少するとともに板面とピストンとの間に空隙を
設け、各窪みの境界部を介して空気が流通できるように
して放熱を容易にし、ピストン側への熱伝達量が減少し
てブレーキ液の過度な温度上昇を防止する。
できる具体的に構成された手段である本発明における請
求項1に係るディスクブレーキパッド用裏金は、平板状
の表面と裏面との少なくとも一方の板面に、互いに一部
を接して多数個形成された略球面状の窪みと、この窪み
に囲まれた上端面が前記板面と面一になる平坦部と、前
記窪み同士の接した箇所に前記平坦部よりも低く前記窪
みの底部よりも高く形成された境界部とを設けてなるこ
とを特徴とするものである。これにより、窪みの周囲に
平面形状が略正四角形を形成する境界部が囲繞して曲げ
強度を高め、裏金が相対的に軽量化され、裏金の全面に
断面形状を波形にする窪みが形成されて、溝刻設残余部
である平坦部に当接したピストンと裏金の板面との接触
面積を減少するとともに板面とピストンとの間に空隙を
設け、各窪みの境界部を介して空気が流通できるように
して放熱を容易にし、ピストン側への熱伝達量が減少し
てブレーキ液の過度な温度上昇を防止する。
【0006】そして、請求項2に係るディスクブレーキ
パッド用裏金は、前記窪みの深さが0.3〜1.5 mmであ
ることを特徴とする。このため、効果的に裏金の補強効
果を高める。そしてまた、請求項3に係るディスクブレ
ーキパッド用裏金は、前記窪みが裏金の両面において対
向する位置に形成することを特徴とする。これにより、
裏金の境界部が両面の同じ位置に突出して境界部による
裏金の補強効果を効果的に作用させるようになる。ある
いはまた、請求項4に係るディスクブレーキパッド用裏
金は、前記窪みが裏金の両面に形成される窪みのピッチ
をずらして形成することを特徴とする。これにより、裏
金の厚みを略均一に維持しつつ強度を高めることができ
るようになる。
パッド用裏金は、前記窪みの深さが0.3〜1.5 mmであ
ることを特徴とする。このため、効果的に裏金の補強効
果を高める。そしてまた、請求項3に係るディスクブレ
ーキパッド用裏金は、前記窪みが裏金の両面において対
向する位置に形成することを特徴とする。これにより、
裏金の境界部が両面の同じ位置に突出して境界部による
裏金の補強効果を効果的に作用させるようになる。ある
いはまた、請求項4に係るディスクブレーキパッド用裏
金は、前記窪みが裏金の両面に形成される窪みのピッチ
をずらして形成することを特徴とする。これにより、裏
金の厚みを略均一に維持しつつ強度を高めることができ
るようになる。
【0007】また、請求項5に係るディスクブレーキパ
ッド用裏金の製造方法は、コイニングにより板材を冷間
加工して、請求項1記載の窪みを形成したことを特徴と
するものである。これにより、板面に冷間で窪み加工を
施すことによって板材が加工硬化されるとともに互いに
隣接する窪みの間に形成された境界部が補強部材となっ
て曲げ強度を向上し、裏金の板厚を増加させることなく
曲げ強度が向上する。また、板面の全体に施す窪み加工
によって、窪みに囲まれた平坦部と窪み同士の接した箇
所に形成された境界部とが所定の形状に形成されて、裏
金の断面が連続した波形を呈し、裏金とピストンとの接
触部が全面で密着することがなくなり、窪みの周囲を囲
む各境界部と平坦部によりピストンの当接箇所が限定さ
れるとともに境界部の凹みにより空隙ができ、空気が流
通できるようにして放熱を容易にし、ブレーキ時に発生
する摩擦熱が裏金を介してピストン側へ伝えられる熱量
を抑え、ブレーキ液の過度な温度上昇を抑制することが
できるようになる。
ッド用裏金の製造方法は、コイニングにより板材を冷間
加工して、請求項1記載の窪みを形成したことを特徴と
するものである。これにより、板面に冷間で窪み加工を
施すことによって板材が加工硬化されるとともに互いに
隣接する窪みの間に形成された境界部が補強部材となっ
て曲げ強度を向上し、裏金の板厚を増加させることなく
曲げ強度が向上する。また、板面の全体に施す窪み加工
によって、窪みに囲まれた平坦部と窪み同士の接した箇
所に形成された境界部とが所定の形状に形成されて、裏
金の断面が連続した波形を呈し、裏金とピストンとの接
触部が全面で密着することがなくなり、窪みの周囲を囲
む各境界部と平坦部によりピストンの当接箇所が限定さ
れるとともに境界部の凹みにより空隙ができ、空気が流
通できるようにして放熱を容易にし、ブレーキ時に発生
する摩擦熱が裏金を介してピストン側へ伝えられる熱量
を抑え、ブレーキ液の過度な温度上昇を抑制することが
できるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明における以下の実施の形態
では、窪みが裏金の両面に形成され、各窪みが対向する
位置に形成されている場合について説明する。ただし、
従来技術において説明した部分と同じ部分については、
この実施の形態においても同一符号を付して説明を省略
する。なお、この実施の形態は、発明の趣旨をより良く
理解させるため具体的に説明するものであり、特に指定
のない限り、発明内容を限定するものではない。
では、窪みが裏金の両面に形成され、各窪みが対向する
位置に形成されている場合について説明する。ただし、
従来技術において説明した部分と同じ部分については、
この実施の形態においても同一符号を付して説明を省略
する。なお、この実施の形態は、発明の趣旨をより良く
理解させるため具体的に説明するものであり、特に指定
のない限り、発明内容を限定するものではない。
【0009】〔構成〕この実施の形態に係るディスクブ
レーキパッド用裏金は、図1に示すように、裏金3の表
裏両面に、球面状に凹んだ窪み3aを、各窪み3aの中
央部の位置を略等間隔にして多行多列に並べるとともに
隣合う窪み3aの接する箇所には互いに球面の一部を重
ねた境界に形成される内側に凸となる曲線状の境界上端
部が位置するように配設して多数個形成する。
レーキパッド用裏金は、図1に示すように、裏金3の表
裏両面に、球面状に凹んだ窪み3aを、各窪み3aの中
央部の位置を略等間隔にして多行多列に並べるとともに
隣合う窪み3aの接する箇所には互いに球面の一部を重
ねた境界に形成される内側に凸となる曲線状の境界上端
部が位置するように配設して多数個形成する。
【0010】この窪み3aの周囲には、図2,3に示す
ように、球面が交わることにより形成される断面形状が
内側に向けて凹む湾曲線(円弧)を描くとともに平面形
状が直線状になる上端部を有する境界部3bと、窪み3
aの周囲を囲む境界部3bの四隅に相当する位置に4つ
の窪み3aに取り囲まれて取り残された板面と面一にな
る平坦な上端面を有する球面窪み刻設残余部(以下、平
坦部という)3cとが設けられる。窪み3aの周囲に形
成される各境界部3bは、四隅を除き略正方形となる格
子模様状に平面形状の上端部が形成され、そして、各境
界部同士の接続部となる四隅には、上端が板面と面一に
なる平坦な面を有し、側面形状が内側に湾曲した曲面と
なり下方に広がる略台形状の平坦部3cが形成される。
ように、球面が交わることにより形成される断面形状が
内側に向けて凹む湾曲線(円弧)を描くとともに平面形
状が直線状になる上端部を有する境界部3bと、窪み3
aの周囲を囲む境界部3bの四隅に相当する位置に4つ
の窪み3aに取り囲まれて取り残された板面と面一にな
る平坦な上端面を有する球面窪み刻設残余部(以下、平
坦部という)3cとが設けられる。窪み3aの周囲に形
成される各境界部3bは、四隅を除き略正方形となる格
子模様状に平面形状の上端部が形成され、そして、各境
界部同士の接続部となる四隅には、上端が板面と面一に
なる平坦な面を有し、側面形状が内側に湾曲した曲面と
なり下方に広がる略台形状の平坦部3cが形成される。
【0011】このようにして各窪み3aが隣合う窪み3
aとの境界部3bと平坦部3cとから取り囲まれること
により、1つの窪み3aを取り囲む複数の平坦部3c,
…,3cと複数の境界部3b,…,3bとの全体が、1
つの窪み3aを取り囲む全ての隣接する窪み3a,…,
3aとの境界となる。そして、このような窪み3aを、
図4(A)に示すように、裏金3の表裏両面で対向する
位置に形成すると、境界部3bが両面で同じ位置に突出
する。また、裏金3の所定の箇所には、図1に示すよう
に、表裏両面に貫通する有り孔3dを穿設する。
aとの境界部3bと平坦部3cとから取り囲まれること
により、1つの窪み3aを取り囲む複数の平坦部3c,
…,3cと複数の境界部3b,…,3bとの全体が、1
つの窪み3aを取り囲む全ての隣接する窪み3a,…,
3aとの境界となる。そして、このような窪み3aを、
図4(A)に示すように、裏金3の表裏両面で対向する
位置に形成すると、境界部3bが両面で同じ位置に突出
する。また、裏金3の所定の箇所には、図1に示すよう
に、表裏両面に貫通する有り孔3dを穿設する。
【0012】形成される窪み3aの最深部の深さは 0.3
〜1.5 mmの範囲が好ましい。深さが 0.2mm以下では
補強効果がなく、1.5 mmを超過するようでは裏金の加
工歪みが発生して矯正可能な範囲を越えるようになるか
らである。例えば、縦 58 mm×横 119mm×厚み 5m
mの裏金3に、7 行 17 列の窪み3aを形成する場合で
は、窪み3aの大きさは、板面における円3e(図3参
照)の大きさが直径 8mm、深さが球面の最深部で約
0.5mm、境界部3bにより形成される略正方形の大き
さは一辺の長さが約 7mm、境界部3bの四隅に形成さ
れる平坦部3cの頂部の大きさは対辺の長さが約 1mm
となる。
〜1.5 mmの範囲が好ましい。深さが 0.2mm以下では
補強効果がなく、1.5 mmを超過するようでは裏金の加
工歪みが発生して矯正可能な範囲を越えるようになるか
らである。例えば、縦 58 mm×横 119mm×厚み 5m
mの裏金3に、7 行 17 列の窪み3aを形成する場合で
は、窪み3aの大きさは、板面における円3e(図3参
照)の大きさが直径 8mm、深さが球面の最深部で約
0.5mm、境界部3bにより形成される略正方形の大き
さは一辺の長さが約 7mm、境界部3bの四隅に形成さ
れる平坦部3cの頂部の大きさは対辺の長さが約 1mm
となる。
【0013】裏金3となる板材に窪み3aを加工するこ
とにより、加工前には図2(c)に示すように任意の方
向を向いていた金属材料の粒子方向が、加工後には図2
(E)に示すように粒子方向が厚み方向に潰されて長手
方向に揃うようになり、窪み加工による加工硬化と合わ
せて機械的強度を高くする。強度が増したことにより、
同じ強度を確保するためには裏金3の厚みを薄くするこ
とができ、軽量化が期待できる。各窪み3aの境界部3
bが盛り上がり部分として形成されて表面に凹凸が連接
するため、曲げ荷重に対して境界部3bを形成する盛り
上がり部分が補強材の役割を果して強度を高める。ま
た、図5に示すように、ピストン4の押圧部4aとの間
に境界部3bの凹部が隙間を形成し、当接箇所が平坦部
3cに限定されるから、ブレーキをかけた時に発生する
摩擦熱が裏金3を介してピストン4側へ流れる量を抑え
るとともに放熱を容易にし、ブレーキ液の過度な温度上
昇を抑制する。
とにより、加工前には図2(c)に示すように任意の方
向を向いていた金属材料の粒子方向が、加工後には図2
(E)に示すように粒子方向が厚み方向に潰されて長手
方向に揃うようになり、窪み加工による加工硬化と合わ
せて機械的強度を高くする。強度が増したことにより、
同じ強度を確保するためには裏金3の厚みを薄くするこ
とができ、軽量化が期待できる。各窪み3aの境界部3
bが盛り上がり部分として形成されて表面に凹凸が連接
するため、曲げ荷重に対して境界部3bを形成する盛り
上がり部分が補強材の役割を果して強度を高める。ま
た、図5に示すように、ピストン4の押圧部4aとの間
に境界部3bの凹部が隙間を形成し、当接箇所が平坦部
3cに限定されるから、ブレーキをかけた時に発生する
摩擦熱が裏金3を介してピストン4側へ流れる量を抑え
るとともに放熱を容易にし、ブレーキ液の過度な温度上
昇を抑制する。
【0014】〔製造方法〕この裏金3の製造には、コイ
ニング法を適用する。裏金3を形成する材料には、鋼
材、アルミニウム合金等が用いられ、鋼材は安価であっ
て強度が高いため、特に好ましい。コイニング法により
裏金3を製造するには、図6に示すように、コイニング
加工用の上型21と下型22とに窪み3aとは凹凸が逆
の突起部21a,22aを突出したコイニング加工用の
金型を形成し、この金型の上型21と下型22との間に
窪み加工前の裏金3をセットし、上型21を下型22に
押し付けて型押しする冷間加工を行うと、突起部21
a,22aが押し付けられた位置に窪み3aが形成さ
れ、所定の窪み3aを設けた裏金3が成形される。
ニング法を適用する。裏金3を形成する材料には、鋼
材、アルミニウム合金等が用いられ、鋼材は安価であっ
て強度が高いため、特に好ましい。コイニング法により
裏金3を製造するには、図6に示すように、コイニング
加工用の上型21と下型22とに窪み3aとは凹凸が逆
の突起部21a,22aを突出したコイニング加工用の
金型を形成し、この金型の上型21と下型22との間に
窪み加工前の裏金3をセットし、上型21を下型22に
押し付けて型押しする冷間加工を行うと、突起部21
a,22aが押し付けられた位置に窪み3aが形成さ
れ、所定の窪み3aを設けた裏金3が成形される。
【0015】この窪み3aを形成する突起部21aと突
起部22aとは、断面形状が外側に凸となる球面を有
し、各球面は互いに隣合う球面と一部潰し合って接する
ように形成し、その境界は平面形状が直線状になる。ま
た、その境界の四隅に相当する位置には、押圧時に板面
に当接することのない深さの穴を穿設して、球面刻設時
には各窪み3aが形成されるときに四方を窪み3aで囲
まれるようにして残される残余部が形成されるようにす
る。互いに隣合う突起部21aまたは22aの球面が潰
される部分は、板面上に形成される円の面積に対して、
周囲を囲むそれぞれ隣合う4つの突起部21aまたは2
2aの球面により形成される板面上の円が周上均等な4
ヶ所に重複部がある場合に重複部の面積が占める割合
が、平面上の総面積比として 20 %以下の程度でオーバ
ーラップするように成形することによって形成される。
起部22aとは、断面形状が外側に凸となる球面を有
し、各球面は互いに隣合う球面と一部潰し合って接する
ように形成し、その境界は平面形状が直線状になる。ま
た、その境界の四隅に相当する位置には、押圧時に板面
に当接することのない深さの穴を穿設して、球面刻設時
には各窪み3aが形成されるときに四方を窪み3aで囲
まれるようにして残される残余部が形成されるようにす
る。互いに隣合う突起部21aまたは22aの球面が潰
される部分は、板面上に形成される円の面積に対して、
周囲を囲むそれぞれ隣合う4つの突起部21aまたは2
2aの球面により形成される板面上の円が周上均等な4
ヶ所に重複部がある場合に重複部の面積が占める割合
が、平面上の総面積比として 20 %以下の程度でオーバ
ーラップするように成形することによって形成される。
【0016】〔作用効果〕このように構成した実施の形
態においては、窪み加工前の裏金3を冷間加工して窪み
3aを形成する時、加工時に塑性流動するとしても、金
型により変形が制約されるため、材料が逃げ場を失い、
圧縮されて硬化し、強度が高くなる。裏金3の材料が鋼
板 SPHC-P の場合、加工前の材料のオリジナル曲げ強度
は 50 kg/mm2 、オリジナル硬さはHv150 であっ
たが、加工後に、窪み3aが両面で対向する位置に、窪
み深さ 0.5mmに形成した裏金3では、曲げ強度が 67
kg/mm2 、硬さがHv210 となり、機械構造用炭素
鋼 S 45 C におけるオリジナルの曲げ強度と硬さに達し
た(図7,8)。
態においては、窪み加工前の裏金3を冷間加工して窪み
3aを形成する時、加工時に塑性流動するとしても、金
型により変形が制約されるため、材料が逃げ場を失い、
圧縮されて硬化し、強度が高くなる。裏金3の材料が鋼
板 SPHC-P の場合、加工前の材料のオリジナル曲げ強度
は 50 kg/mm2 、オリジナル硬さはHv150 であっ
たが、加工後に、窪み3aが両面で対向する位置に、窪
み深さ 0.5mmに形成した裏金3では、曲げ強度が 67
kg/mm2 、硬さがHv210 となり、機械構造用炭素
鋼 S 45 C におけるオリジナルの曲げ強度と硬さに達し
た(図7,8)。
【0017】また、裏金3の材料が鋼板 S 45 C の場合
は、加工前のオリジナル曲げ強度は64 kg/mm2 、
オリジナル硬さはHv195 であったが、窪み3aが両面
で対向する位置に、窪み深さ 0.5mmに形成した裏金3
では、加工後には曲げ強度が82 kg/mm2 、硬さが
Hv275 となった(図7,8)。これらの結果、曲げ強
度でおよそ 1.3倍、硬さでおよそ 1.4倍強化されたこと
が分かる。また、裏金3を形成する場合には窪みなし裏
金が板厚 6mmで形成されるところ、同程度の強度で窪
み付き裏金3が 4.5mmで形成することができ、25 〜
30 %軽量化できるようになる。
は、加工前のオリジナル曲げ強度は64 kg/mm2 、
オリジナル硬さはHv195 であったが、窪み3aが両面
で対向する位置に、窪み深さ 0.5mmに形成した裏金3
では、加工後には曲げ強度が82 kg/mm2 、硬さが
Hv275 となった(図7,8)。これらの結果、曲げ強
度でおよそ 1.3倍、硬さでおよそ 1.4倍強化されたこと
が分かる。また、裏金3を形成する場合には窪みなし裏
金が板厚 6mmで形成されるところ、同程度の強度で窪
み付き裏金3が 4.5mmで形成することができ、25 〜
30 %軽量化できるようになる。
【0018】ピストン4側への熱伝導の影響を、図9に
示すような温度上昇測定装置により測定して調査した。
この温度上昇測定装置は、 500℃に加熱された熱盤31
に、熱伝導性の良いセミメタリック材パッドからなる摩
擦材相当の供試パッド32を載置し、その上から裏金3
を載置してディスクブレーキにおける形態を模した配置
状態を形成し、裏金3の上面に接触型表面温度計33を
取り付け、その計測結果を記録計34によって記録する
ようにした装置である。この装置による計測結果を図1
0に示す。この結果、本発明品は従来品よりも温度が低
くなっている。
示すような温度上昇測定装置により測定して調査した。
この温度上昇測定装置は、 500℃に加熱された熱盤31
に、熱伝導性の良いセミメタリック材パッドからなる摩
擦材相当の供試パッド32を載置し、その上から裏金3
を載置してディスクブレーキにおける形態を模した配置
状態を形成し、裏金3の上面に接触型表面温度計33を
取り付け、その計測結果を記録計34によって記録する
ようにした装置である。この装置による計測結果を図1
0に示す。この結果、本発明品は従来品よりも温度が低
くなっている。
【0019】さらに、フルサイズブレーキ試験機を使用
して、実車のブレーキ諸元により、実行したブレーキ回
数に応じたブレーキ液の温度上昇を測定した。試験条件
は、試験機の慣性モーメントを 7.5kgf・m・s2 、
ブレーキ初速度 150km/h、終速度 50 km/h、減
速度 4.4m/s2 の抑速ブレーキを繰り返し加えたもの
である。この結果を図11に示す。この結果より、本発
明品は従来品よりもブレーキ液の温度が低くなった。
して、実車のブレーキ諸元により、実行したブレーキ回
数に応じたブレーキ液の温度上昇を測定した。試験条件
は、試験機の慣性モーメントを 7.5kgf・m・s2 、
ブレーキ初速度 150km/h、終速度 50 km/h、減
速度 4.4m/s2 の抑速ブレーキを繰り返し加えたもの
である。この結果を図11に示す。この結果より、本発
明品は従来品よりもブレーキ液の温度が低くなった。
【0020】通常、ブレーキを繰り返し使用した場合、
摩擦材2,2とロータ1との間に発生した熱が次第に裏
金3を加熱し、裏金3を介してピストン4を加熱し、最
終的にはピストン4に力を加えるブレーキ液を昇温し
て、著しい場合にはブレーキ液が沸騰し、いわゆるベー
パロック現象を起こしてブレーキが全く効かなる状態が
発生するが、図11に示すように、本発明品では従来品
がブレーキ液の沸騰を起こしたブレーキ回数を越えて
も、なお、ブレーキ液の沸騰を起こさず、正常に機能し
ている。
摩擦材2,2とロータ1との間に発生した熱が次第に裏
金3を加熱し、裏金3を介してピストン4を加熱し、最
終的にはピストン4に力を加えるブレーキ液を昇温し
て、著しい場合にはブレーキ液が沸騰し、いわゆるベー
パロック現象を起こしてブレーキが全く効かなる状態が
発生するが、図11に示すように、本発明品では従来品
がブレーキ液の沸騰を起こしたブレーキ回数を越えて
も、なお、ブレーキ液の沸騰を起こさず、正常に機能し
ている。
【0021】〔別態様〕以上の実施の形態および実施例
は、発明の趣旨を理解しやすくするため具体的に説明し
ているが、発明内容を限定するものではないから、特に
説明されていない別の態様を制限するものではなく、適
宜変更しても良い。このような意味で発明の趣旨に沿う
いくつかの別態様を以下に示す。
は、発明の趣旨を理解しやすくするため具体的に説明し
ているが、発明内容を限定するものではないから、特に
説明されていない別の態様を制限するものではなく、適
宜変更しても良い。このような意味で発明の趣旨に沿う
いくつかの別態様を以下に示す。
【0022】〔第1別態様〕図3(B)に示すように、
裏金3の両面に形成される窪み3aのピッチをずらして
形成する場合、曲げ強度と硬さは、図7および図8に示
すように、オリジナルの曲げ強度および硬さと、前記実
施の形態における裏金の両面で対向した位置に窪み3a
を形成した場合の曲げ強度および硬さとの、中間的な曲
げ強度および硬さを有するものとなる。
裏金3の両面に形成される窪み3aのピッチをずらして
形成する場合、曲げ強度と硬さは、図7および図8に示
すように、オリジナルの曲げ強度および硬さと、前記実
施の形態における裏金の両面で対向した位置に窪み3a
を形成した場合の曲げ強度および硬さとの、中間的な曲
げ強度および硬さを有するものとなる。
【0023】〔第2別態様〕通常、裏金3は複数の有り
孔3dを穿設しているが、図12に示すような、有り孔
3dを省略した裏金3を形成する場合、裏金3に連続し
た多数の窪み3aを設けたことにより、裏金3と摩擦材
2との接触面積が増加するとともに境界部3bによる補
強効果による曲げおよび剪断強度等の向上によって、有
り孔3dを省略することができる。有り孔3dがなくな
った分、裏金3の強度が増すことになり、また、ブレー
キ使用時に発生し易い歪みが減少し、ロータ1との接触
性を改善して効力の安定性を増し、ブレーキノイズを減
少させる効果を生じる。特に、加工硬化および境界部3
bの存在により、従来品よりも曲げ強度がおよそ 50 %
は向上する。
孔3dを穿設しているが、図12に示すような、有り孔
3dを省略した裏金3を形成する場合、裏金3に連続し
た多数の窪み3aを設けたことにより、裏金3と摩擦材
2との接触面積が増加するとともに境界部3bによる補
強効果による曲げおよび剪断強度等の向上によって、有
り孔3dを省略することができる。有り孔3dがなくな
った分、裏金3の強度が増すことになり、また、ブレー
キ使用時に発生し易い歪みが減少し、ロータ1との接触
性を改善して効力の安定性を増し、ブレーキノイズを減
少させる効果を生じる。特に、加工硬化および境界部3
bの存在により、従来品よりも曲げ強度がおよそ 50 %
は向上する。
【0024】また、有り孔3dを設けないことによる効
果として、摩擦材2と裏金3との間の錆防止効果が期待
できる。すなわち、有り孔3dのある裏金3を使用して
いる場合、ブレーキ使用中、雨水等の水分に触れ、多孔
質な摩擦材2と裏金3に形成されている有り孔3dの間
を通して接着部に水分が進入して鉄製裏金に錆を発生さ
せ、接着強度の低下を招き、摩擦材2と裏金3との剥離
が生じることがあるが、有り孔3dを設けない裏金3を
使用することによって、このような不具合を解消するこ
とができる。
果として、摩擦材2と裏金3との間の錆防止効果が期待
できる。すなわち、有り孔3dのある裏金3を使用して
いる場合、ブレーキ使用中、雨水等の水分に触れ、多孔
質な摩擦材2と裏金3に形成されている有り孔3dの間
を通して接着部に水分が進入して鉄製裏金に錆を発生さ
せ、接着強度の低下を招き、摩擦材2と裏金3との剥離
が生じることがあるが、有り孔3dを設けない裏金3を
使用することによって、このような不具合を解消するこ
とができる。
【0025】〔第3別態様〕製造方法としてローラ圧延
法を適用した場合、金型の代わりにローラに凹凸を形成
し、その凹凸を有するローラを板材に押し付けて板材側
に所定の凸凹を形成する。この場合、上下ローラにより
押圧されて、板材の金属組織は塑性流動して変形し、所
定の大きさの窪み3aを有する裏金3に成形することが
できる。
法を適用した場合、金型の代わりにローラに凹凸を形成
し、その凹凸を有するローラを板材に押し付けて板材側
に所定の凸凹を形成する。この場合、上下ローラにより
押圧されて、板材の金属組織は塑性流動して変形し、所
定の大きさの窪み3aを有する裏金3に成形することが
できる。
【0026】〔第4別態様〕これらの別態様の他に、さ
らに他の別態様としては、窪みの形状が厳密な球面に限
定されず、他の形状の窪みであっても、丸みを有して窪
みの重なる部分が互いに凸状の位置で重ね合わせが生じ
るものであれば、その境界部で内側に凸となる境界上端
部が形成されるので適用可能であり、任意の丸みを有す
る窪みであっても差し支えない。
らに他の別態様としては、窪みの形状が厳密な球面に限
定されず、他の形状の窪みであっても、丸みを有して窪
みの重なる部分が互いに凸状の位置で重ね合わせが生じ
るものであれば、その境界部で内側に凸となる境界上端
部が形成されるので適用可能であり、任意の丸みを有す
る窪みであっても差し支えない。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明では、請求項1に係
るディスクブレーキパッド用裏金は、平板状の表面と裏
面との少なくとも一方の板面に、互いに一部を接して多
数個形成された略球面状の窪みと、この窪みに囲まれた
上端面が前記板面と面一になる平坦部と、前記窪み同士
の接した箇所に前記平坦部よりも低く前記窪みの底部よ
りも高く形成された境界部とを設けてなるから、窪みの
周囲に境界部が突出して曲げ強度を高め、裏金が相対的
に軽量化され、裏金に断面形状が波形になる多数の窪み
と境界部と平坦部とが形成されることによって、裏金と
ピストンとの接触面積を減少するとともに当接箇所に空
隙を設け、空気が流通できるようにして放熱を容易に
し、ピストン側への熱伝達量が減少してブレーキ液の過
度な温度上昇を防止することができる。
るディスクブレーキパッド用裏金は、平板状の表面と裏
面との少なくとも一方の板面に、互いに一部を接して多
数個形成された略球面状の窪みと、この窪みに囲まれた
上端面が前記板面と面一になる平坦部と、前記窪み同士
の接した箇所に前記平坦部よりも低く前記窪みの底部よ
りも高く形成された境界部とを設けてなるから、窪みの
周囲に境界部が突出して曲げ強度を高め、裏金が相対的
に軽量化され、裏金に断面形状が波形になる多数の窪み
と境界部と平坦部とが形成されることによって、裏金と
ピストンとの接触面積を減少するとともに当接箇所に空
隙を設け、空気が流通できるようにして放熱を容易に
し、ピストン側への熱伝達量が減少してブレーキ液の過
度な温度上昇を防止することができる。
【0028】また、請求項2に係るディスクブレーキパ
ッド用裏金は、前記窪みの深さが 0.3〜1.5 mmである
ことにより、効果的に補強効果を高めることができる。
また、請求項3に係るディスクブレーキパッド用裏金
は、前記窪みを裏金の両面において対向する位置に形成
したことにより、裏金の強度として境界部による補強効
果を有効に利用することができる。また、請求項4に係
るディスクブレーキパッド用裏金は、前記窪みを裏金の
両面に形成される窪みのピッチをずらして形成したこと
により、裏金の厚みを略均一に維持しつつ強度を高める
ことができる。
ッド用裏金は、前記窪みの深さが 0.3〜1.5 mmである
ことにより、効果的に補強効果を高めることができる。
また、請求項3に係るディスクブレーキパッド用裏金
は、前記窪みを裏金の両面において対向する位置に形成
したことにより、裏金の強度として境界部による補強効
果を有効に利用することができる。また、請求項4に係
るディスクブレーキパッド用裏金は、前記窪みを裏金の
両面に形成される窪みのピッチをずらして形成したこと
により、裏金の厚みを略均一に維持しつつ強度を高める
ことができる。
【0029】また、請求項5に係るディスクブレーキパ
ッド用裏金の製造方法は、コイニングにより板材を冷間
加工して、請求項1記載の窪みを形成したことにより、
鋼板表面が加工硬化するとともに窪みの間に形成された
境界部によって曲げ強度が向上し、裏金の板厚を増加さ
せることなく曲げ強度を向上させることができる。ま
た、板面全体に施す窪み加工によって裏金の断面が連続
した波形を呈し、裏金とピストンとの接触部が全面で密
着することがなく、窪みと境界部と平坦部とにより当接
箇所が限定されるとともに空隙を明け、放熱が容易にな
り、ブレーキ時に発生する摩擦熱が裏金を介してピスト
ン側へ流れる量を抑え、ブレーキ液の過度な温度上昇を
抑えることができる。
ッド用裏金の製造方法は、コイニングにより板材を冷間
加工して、請求項1記載の窪みを形成したことにより、
鋼板表面が加工硬化するとともに窪みの間に形成された
境界部によって曲げ強度が向上し、裏金の板厚を増加さ
せることなく曲げ強度を向上させることができる。ま
た、板面全体に施す窪み加工によって裏金の断面が連続
した波形を呈し、裏金とピストンとの接触部が全面で密
着することがなく、窪みと境界部と平坦部とにより当接
箇所が限定されるとともに空隙を明け、放熱が容易にな
り、ブレーキ時に発生する摩擦熱が裏金を介してピスト
ン側へ流れる量を抑え、ブレーキ液の過度な温度上昇を
抑えることができる。
【図1】本発明の実施の形態に係るディスクブレーキパ
ッド用裏金を示す説明図であり、(A)は正面形状を示
す外観図、(B)は(A)におけるA−A矢視図、
(C)は(A)におけるB−B矢視図である。
ッド用裏金を示す説明図であり、(A)は正面形状を示
す外観図、(B)は(A)におけるA−A矢視図、
(C)は(A)におけるB−B矢視図である。
【図2】同上ディスクブレーキパッド用裏金を示す拡大
説明図であり、(A)は一列に並べられた窪みの形成過
程を示す平面説明図、(B)は多列に並べられた窪みの
形成過程を示す平面説明図、(C)は窪み形成前におけ
る裏金の金属組織の並び方を示す断面説明図、(D)は
窪み形成状態を示す拡大断面説明図、(E)は窪み形成
後における金属組織の並び方を示す断面説明図である。
説明図であり、(A)は一列に並べられた窪みの形成過
程を示す平面説明図、(B)は多列に並べられた窪みの
形成過程を示す平面説明図、(C)は窪み形成前におけ
る裏金の金属組織の並び方を示す断面説明図、(D)は
窪み形成状態を示す拡大断面説明図、(E)は窪み形成
後における金属組織の並び方を示す断面説明図である。
【図3】同上ディスクブレーキパッド用裏金の窪み形成
状態を示す斜視断面説明図である。
状態を示す斜視断面説明図である。
【図4】同上ディスクブレーキパッド用裏金における窪
み加工後の断面説明図であり、(A)は窪みが両面で対
向している場合を示す断面説明図、(B)は窪みが両面
でピッチがずれている場合を示す断面説明図である。
み加工後の断面説明図であり、(A)は窪みが両面で対
向している場合を示す断面説明図、(B)は窪みが両面
でピッチがずれている場合を示す断面説明図である。
【図5】同上ディスクブレーキパッド用裏金における裏
金表面とピストンとの接触状況を示す概念説明図であ
る。
金表面とピストンとの接触状況を示す概念説明図であ
る。
【図6】同上ディスクブレーキパッド用裏金のコイニン
グ加工方法を示す概念説明図である。
グ加工方法を示す概念説明図である。
【図7】同上ディスクブレーキパッド用裏金の加工前後
における曲げ強度を示すグラフである。
における曲げ強度を示すグラフである。
【図8】同上ディスクブレーキパッド用裏金の加工前後
における硬さを示すグラフである。
における硬さを示すグラフである。
【図9】同上ディスクブレーキパッド用裏金の温度上昇
試験装置を示す概念説明図である。
試験装置を示す概念説明図である。
【図10】同上ディスクブレーキパッド用裏金の裏金温
度と加熱時間との関係を示すグラフである。
度と加熱時間との関係を示すグラフである。
【図11】同上ディスクブレーキパッド用裏金のブレー
キ回数とブレーキ液温度との関係を示すグラフである。
キ回数とブレーキ液温度との関係を示すグラフである。
【図12】同上ディスクブレーキパッド用裏金の有り孔
なしの場合における正面形状を示す外観説明図である。
なしの場合における正面形状を示す外観説明図である。
【図13】従来のディスクブレーキを示す部分断面説明
図である。
図である。
【図14】従来のディスクブレーキパッド用裏金を示す
外観説明図であり、(A)は正面図、(B)は側面断面
図である。
外観説明図であり、(A)は正面図、(B)は側面断面
図である。
1 (ディスク)ロータ 2 摩擦材 3 裏金 3a 窪み 3b 境界部 3c 平坦部 3d 有り孔 4 (ブレーキ)ピストン 5 シリンダ 5a,5b シール溝 6 キャリパ 7 シールリング 8 ダストブーツ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年3月13日(2001.3.1
3)
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】また、請求項5に係るディスクブレーキパ
ッド用裏金の製造方法は、コイニングにより板材を冷間
加工して、請求項1乃至4のいずれかに記載の窪みを形
成したことを特徴とするものである。これにより、板面
に冷間で窪み加工を施すことによって板材が加工硬化さ
れるとともに互いに隣接する窪みの間に形成された境界
部が補強部材となって曲げ強度を向上し、裏金の板厚を
増加させることなく曲げ強度が向上する。また、板面の
全体に施す窪み加工によって、窪みに囲まれた平坦部と
窪み同士の接した箇所に形成された境界部とが所定の形
状に形成されて、裏金の断面が連続した波形を呈し、裏
金とピストンとの接触部が全面で密着することがなくな
り、窪みの周囲を囲む各境界部と平坦部によりピストン
の当節箇所が限定されるとともに境界部の凹みにより空
隙ができ、空気が流通できるようにして放熱を容易に
し、ブレーキ時に発生する摩擦熱が裏金を介してピスト
ン側へ伝えられる熱量を抑え、ブレーキ液の過度な温度
上昇を抑制することができるようになる。また、請求項
6に係るディスクブレーキパッド用裏金の製造方法は、
ローラ圧延法により請求項1乃至4のいずれかに記載の
窪みを形成したことを特徴とするものである。これによ
り、ロ−ラにより押圧された板材は金属組織が塑性流動
して変形し、所定の大きさの窪みを有する裏金が成形さ
れる。
ッド用裏金の製造方法は、コイニングにより板材を冷間
加工して、請求項1乃至4のいずれかに記載の窪みを形
成したことを特徴とするものである。これにより、板面
に冷間で窪み加工を施すことによって板材が加工硬化さ
れるとともに互いに隣接する窪みの間に形成された境界
部が補強部材となって曲げ強度を向上し、裏金の板厚を
増加させることなく曲げ強度が向上する。また、板面の
全体に施す窪み加工によって、窪みに囲まれた平坦部と
窪み同士の接した箇所に形成された境界部とが所定の形
状に形成されて、裏金の断面が連続した波形を呈し、裏
金とピストンとの接触部が全面で密着することがなくな
り、窪みの周囲を囲む各境界部と平坦部によりピストン
の当節箇所が限定されるとともに境界部の凹みにより空
隙ができ、空気が流通できるようにして放熱を容易に
し、ブレーキ時に発生する摩擦熱が裏金を介してピスト
ン側へ伝えられる熱量を抑え、ブレーキ液の過度な温度
上昇を抑制することができるようになる。また、請求項
6に係るディスクブレーキパッド用裏金の製造方法は、
ローラ圧延法により請求項1乃至4のいずれかに記載の
窪みを形成したことを特徴とするものである。これによ
り、ロ−ラにより押圧された板材は金属組織が塑性流動
して変形し、所定の大きさの窪みを有する裏金が成形さ
れる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】また、請求項5に係るディスクブレーキパ
ッド用裏金の製造方法は、コイニングにより板材を冷間
加工して所定の窪みを形成したことにより、鋼板表面が
加工硬化するとともに窪みの間に形成された境界部によ
って曲げ強度が向上し、裏金の板厚を増加させることな
く曲げ強度を向上させることができる。また、板面全体
に施す窪み加工によって裏金の断面が連続した波形を呈
し、裏金とピストンとの接触部が全面で密着することが
なく、窪みと境界部と平坦部とにより当節箇所が限定さ
れるとともに空隙を明け、放熱が容易になり、ブレーキ
時に発生する摩擦熱が裏金を介してピストン側へ流れる
量を抑え、ブレーキ液の過度な温度上昇を抑えることが
できる。また、請求項6に係るディスクブレーキパッド
用裏金の製造方法は、ローラ圧延法を適用することによ
り、ロ−ラにより押圧されると、板材の組織が塑性流動
して変形し、所定の大きさの窪みを有する裏金が成形で
きる。
ッド用裏金の製造方法は、コイニングにより板材を冷間
加工して所定の窪みを形成したことにより、鋼板表面が
加工硬化するとともに窪みの間に形成された境界部によ
って曲げ強度が向上し、裏金の板厚を増加させることな
く曲げ強度を向上させることができる。また、板面全体
に施す窪み加工によって裏金の断面が連続した波形を呈
し、裏金とピストンとの接触部が全面で密着することが
なく、窪みと境界部と平坦部とにより当節箇所が限定さ
れるとともに空隙を明け、放熱が容易になり、ブレーキ
時に発生する摩擦熱が裏金を介してピストン側へ流れる
量を抑え、ブレーキ液の過度な温度上昇を抑えることが
できる。また、請求項6に係るディスクブレーキパッド
用裏金の製造方法は、ローラ圧延法を適用することによ
り、ロ−ラにより押圧されると、板材の組織が塑性流動
して変形し、所定の大きさの窪みを有する裏金が成形で
きる。
Claims (5)
- 【請求項1】平板状の表面と裏面との少なくとも一方の
板面に、互いに一部を接して多数個形成された略球面状
の窪みと、 この窪みに囲まれた上端面が前記板面と面一になる平坦
部と、 前記窪み同士の接した箇所に前記平坦部よりも低く前記
窪みの底部よりも高く形成された境界部とを設けてなる
ことを特徴とするディスクブレーキパッド用裏金。 - 【請求項2】前記窪みの深さが 0.3〜1.5 mmであるこ
とを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキパッド
用裏金。 - 【請求項3】前記窪みを裏金の両面において対向する位
置に形成したことを特徴とする請求項1または2記載の
ディスクブレーキパッド用裏金。 - 【請求項4】前記窪みを裏金の両面に形成される窪みの
ピッチをずらして形成したことを特徴とする請求項1ま
たは2記載のディスクブレーキパッド用裏金。 - 【請求項5】コイニングにより板材を冷間加工して、請
求項1記載の窪みを形成したことを特徴とするディスク
ブレーキパッド用裏金の製造方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000252789A JP3813802B2 (ja) | 2000-08-23 | 2000-08-23 | ディスクブレーキパッド用裏金およびその製造方法 |
US09/933,015 US6390251B1 (en) | 2000-08-23 | 2001-08-21 | Back plate attached to the disk brake pad, and method of manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000252789A JP3813802B2 (ja) | 2000-08-23 | 2000-08-23 | ディスクブレーキパッド用裏金およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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