JP2003184876A - リニアガイド装置のサイドシール取付け構造 - Google Patents

リニアガイド装置のサイドシール取付け構造

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JP2003184876A
JP2003184876A JP2001385045A JP2001385045A JP2003184876A JP 2003184876 A JP2003184876 A JP 2003184876A JP 2001385045 A JP2001385045 A JP 2001385045A JP 2001385045 A JP2001385045 A JP 2001385045A JP 2003184876 A JP2003184876 A JP 2003184876A
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groove
side seal
linear guide
end cap
width
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JP2001385045A
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Hideyuki Tajimi
秀幸 多治見
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】スライダの移動方向の荷重がサイドシールに加
わっても、エンドキャップ部のコ字状凹溝からサイドシ
ールが外れることがないリニアガイド装置のサイドシー
ル取付け構造を提供する。 【解決手段】サイドシール14は、合成ゴムや弾性変形
可能な樹脂等の単一材料により門型に形成されている。
サイドシール14の装着部15は、コ字形両サイドの外
周縁に形成されており、外縁側15aが厚肉であり、内
縁側15bに向かうに従い徐々に薄肉形状とされてい
る。装着部15が差し込まれるエンドキャップ2Bの凹
溝19は、外端面18側にコ字形両サイドの内縁側で互
いに対向して形成されており、溝開口部19aの幅より
溝の内部19bの幅を徐々に大きくした前記装着部15
の外観形状と同一形状の溝空間として形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械、産業機
械などに用いられるリニアガイド装置において転動体循
環部への異物の浸入を防ぐためのサイドシールをエンド
キャップに取り付けるリニアガイド装置のサイドシール
取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】リニアガイド装置のサイドシール取付け
構造として、例えば、実用新案登録第2526061号公報の
リニアガイド装置の防塵装置に記載されている技術が知
られている。この公報のリニアガイド装置は、図9に示
すように、軸方向に長く延びる案内レール1と、その上
に移動可能に跨架され且つ横断面形状がほぼコ字状をし
たスライダ2とを備えている。案内レール1の両側面に
はそれぞれ軸方向に延びる二条のボール転動溝3が形成
されており、スライダ2のスライダ本体2Aには、その
両袖部の内側面に前記ボール転動溝3に対向する図示さ
れないボール転動溝がそれぞれ形成されている。これら
両ボール転動溝の間には転動体としての多数のボール6
が転動自在に装填されている。スライダ本体2Aの袖部
の肉厚内には図示されない軸方向に貫通するボール戻り
通路が形成されるとともに、スライダ本体2Aの前後両
端に取りつけた断面形状略コ字状のエンドキャップ2B
に、上記ボール戻り通路とボール転動溝3とを連通させ
るU字形の湾曲路が形成されてエンドレスのボール循環
路が構成されている。このとき、ボール6は保持器Hに
より保持されており、脱落することがない。エンドキャ
ップ2Bには、グリスニップル取付け孔7が形成されて
おり、このグリスニップル取付け孔7に、スライダ2の
内部のボール転動箇所等に潤滑剤を供給するためのグリ
スニップルが螺合するようになっている。
【0003】エンドキャップ2Bには、案内レール1の
上面、側面(ボール転動溝3を含む)に溜まったゴミ、
塵、切り屑等の異物を除去するサイドシール8が装着さ
れている。サイドシール8は、コ字状の鋼板製心金を合
成ゴム製の外被で包んで溶着して門型に形成されてい
る。コ字形の内縁の両サイドには、案内レール1のボー
ル転動溝3の形状に合わせた形状を有する側面溝シール
部9が突設されている。また、コ字形の内縁の上辺に
は、案内レール1の上面に形成されている凹面の形状に
合わせた形状を有する上面溝シール部10が突設されて
いる。これらシール部9、10の先端には、リップ部L
が形成されている。
【0004】このサイドシール8は、図10に示すよう
に、エンドキャップ2Bの外端面11側の開口内縁に沿
って形成したコ字状凹溝12内に差し込んで装着され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記エンド
キャップ2Bのコ字状凹溝12は、溝開口部の高さ寸法
と比較して、内周側の溝高さの寸法を小さくした溝空間
とし、サイドシール8も、コ字状凹溝12と略同一形状
の外周縁が薄肉で、内周縁が厚肉の横断面四角形状とな
っている。
【0006】上記形状のサイドシール8をエンドキャッ
プ2Bのコ字状凹溝12内に差し込んで装着すると、サ
イドシール8の幅(図10のhで示す領域)の40%以
上がエンドキャップ2Bの開口内縁から内方に突出して
いると、サイドシール8にスライダ2の移動方向の荷重
が加わったときに、コ字状凹溝12からサイドシール8
が外れてしまうおそれがある。
【0007】また、サイドシール8は、コ字状の鋼板製
心金を合成ゴム製の外被で包んで溶着した部材なので、
製造工程が多く、製造期間も長くなるので、高コストの
部品となる。そこで本発明は、このような従来の問題点
に着目してなされたものであり、スライダの移動方向の
荷重がサイドシールに加わっても、エンドキャップ部の
コ字状凹溝からサイドシールが外れることがないととも
に、サイドシールを製造する際の製造工程、製造期間の
短縮を図って低コストのサイドシールとすることが可能
なリニアガイド装置のサイドシール取付け構造を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、外周面に転動体転動溝を備
えた案内レールと、この案内レールに跨架されて相対移
動するスライダとを備え、当該スライダは、前記案内レ
ールのボール転動溝に対向する転動体転動溝及び転動体
戻り通路を有するスライダ本体と、前記転動体戻り通路
を有して前記スライダ本体の端部に接合されたエンドキ
ャップとで構成され、前記エンドキャップの開口部に沿
って形成した凹溝に、前記スライダと前記案内レールと
の間の隙間の前後の開口を封じるコ字形のサイドシール
を差し込んで装着するようにしたリニアガイド装置のサ
イドシール取付け構造において、前記サイドシールは、
合成ゴムや弾性変形可能な樹脂等からなる単一材料で形
成されている。
【0009】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のリニアガイド装置のサイドシール取付け構造におい
て、前記サイドシールは、コ字形の両サイドの外周縁に
形成した装着部が前記エンドキャップの凹溝内に差し込
まれることで装着されており、前記サイドシールにスラ
イダの移動方向の荷重が加わっても、前記荷重に抗して
前記装着部が前記凹溝から抜けにくい構造になってい
る。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のリニアガイド装置のサイドシール取付け構造におい
て、前記装着部は、外縁側が厚肉であり、内縁側に向か
うに徐々に薄肉とした形状であり、前記凹部は、溝開口
部の幅より溝内部の幅を徐々に大きくして前記装着部の
外観形状と同一形状の溝空間としている。また、請求項
4記載の発明は、請求項2記載のリニアガイド装置のサ
イドシール取付け構造において、前記装着部は、外縁側
及び内縁側の肉厚が同一寸法であり、前記凹部は、溝開
口部の幅及び最も奥の溝幅が同一寸法で前記装着部の外
観形状と同一形状の溝空間とした。
【0011】また、請求項5記載の発明は、請求項2記
載のリニアガイド装置のサイドシール取付け構造におい
て、前記装着部は、外縁側が厚肉であり、内縁側を薄肉
とした断面L字形状であり、前記凹部は、溝開口部の幅
より溝内部の幅を大きくして前記装着部の外観形状と同
一のL字形状の溝空間とした。また、請求項6記載の発
明は、請求項2記載のリニアガイド装置のサイドシール
取付け構造において、前記装着部は、外縁側が厚肉であ
り、内縁側を薄肉とした断面T字形状であり、前記凹部
は、溝開口部の幅より溝内部の幅を大きくして前記装着
部の外観形状と同一のT字形状の溝空間とした。
【0012】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至6の何れかに記載のリニアガイド装置のサイドシール
取付け構造において、前記サイドシールの前記装着部を
形成している両サイドの最外郭寸法を、前記エンドキャ
ップの凹溝の最外郭寸法より大きな値に設定した。ま
た、請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の何れかに
記載のリニアガイド装置のサイドシール取付け構造にお
いて、前記エンドキャップの外端部に、前記サイドシー
ルの内縁部と略同一形状の内縁部を設けた。
【0013】さらに、請求項9記載の発明は、請求項1
乃至8の何れかに記載のリニアガイド装置のサイドシー
ル取付け構造において、前記サイドシールと略同形状に
形成した潤滑剤含有部材を使用し、前記エンドキャップ
の開口端部に、前記潤滑剤含有部材及び前記サイドシー
ルの両者の厚みと同一幅を有する凹溝を形成し、この凹
溝に、互いに重ね合わせた前記潤滑剤含有部材及び前記
サイドシールを差し込んで装着した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のリニアガイド装置
のサイドシール取付け構造に係る実施形態を図面を参照
して説明する。なお、従来と同一または相当部分には同
一の符号を付してある。図1は、第1実施形態のサイド
シール14及びこのサイドシール14を差し込んで装着
するエンドキャップ2Bを示すものであり、図2は、エ
ンドキャップ2Bの凹溝19に装着部15が装着されて
いるサイドシール14を示す断面図である。
【0015】本実施形態のサイドシール14は、合成ゴ
ムや弾性変形可能な樹脂等の単一材料により門型に形成
されている。図1に示すように、サイドシール14のコ
字形両サイドの内縁に、案内レール1のボール転動溝3
の形状に合わせた形状を有する側面溝シール部16が突
設されているとともに、コ字形の上辺の内縁に、案内レ
ール1の上面に形成されている凹面の形状に合わせた形
状を有する上面溝シール部17が突設されている。これ
らシール部16、17の先端に、リップ部Lが形成され
ている。
【0016】サイドシール14の装着部15は、コ字形
両サイドの外周縁に形成されており、図2に示すよう
に、外縁側15aが厚肉であり、内縁側15bに向かう
に従い徐々に薄肉形状とされている。また、前記装着部
15が差し込まれるエンドキャップ2Bの凹溝19は、
外端面18側に、コ字形両サイドの内縁側で互いに対向
して形成されており、溝開口部19aの幅より溝の内部
19bの幅を徐々に大きくした前記装着部15の外観形
状と同一形状の溝空間として形成されている。
【0017】また、サイドシール14の最外郭寸法H1
は、エンドキャップ2Bの互いに対向に延在している凹
溝19の最外郭寸法H2より僅かに大きな値に設定(H
1>H2)されて、サイドシール14が凹溝19内に差
し込まれて装着されている。上記構成によると、合成ゴ
ムや弾性変形可能な樹脂等の単一材料で形成してなる本
実施形態のサイドシール14は、心金を合成ゴム製等の
外被で包んで溶着して形成した従来のサイドシールと比
較して、製造工程が少なくなり、製造期間も短くなるの
で、製造コストの低減化を図ることができる。
【0018】また、サイドシール14の幅(図1のhで
示す幅)の40%以上をエンドキャップ2Bの開口内縁
から内方に突出させた状態で凹溝19に装着し、サイド
シール14にスライダ2の移動方向の荷重が加わった場
合でも、サイドシール14の装着部15の外縁15a側
の幅寸法より小さい凹溝19の溝開口部19aの周縁部
が、凹溝19内からサイドシール14が外側に抜け出る
のを拘束するので、凹溝19からサイドシール14が外
れるおそれがない。
【0019】また、サイドシール14の最外郭寸法H1
が、エンドキャップ2Bの凹溝19の最外郭寸法H2よ
り僅かに大きな値に設定されているので、エンドキャッ
プ2Bの凹溝19に装着されたサイドシール14の門型
形状は、装着される前の門型形状より弾性変形しながら
小さな形状となる。そして、サイドシール14のコ字形
状の空間も小さくなるので、コ字形の空間に向けて突設
している側面溝シール部16及び上面溝シール部10
が、案内レール1のボール転動溝3及び上面に形成した
凹面に密接した状態となり、高い防塵性を得ることがで
きる。
【0020】次に、図3は、第2実施形態のサイドシー
ル20及びこのサイドシール14を差し込んで装着する
エンドキャップ2Bを示すものであり、図4は、エンド
キャップ2Bの凹溝22に装着部24が装着されている
サイドシール14を示す断面図である。本実施形態のサ
イドシール20も、合成ゴムや弾性変形可能な樹脂等の
単一材料により門型に形成されている。図3に示すよう
に、サイドシール20のコ字形両サイドの内縁に、案内
レール1のボール転動溝3の形状に合わせた形状を有す
る側面溝シール部26が突設されているとともに、コ字
形の上辺の内縁に、案内レール1の上面に形成されてい
る凹面の形状に合わせた形状を有する上面溝シール部2
7が突設されている。これらシール部26、27の先端
に、リップ部Lが形成されている。
【0021】サイドシール14の装着部24は、コ字形
両サイドの外周縁に形成されており、図4に示すよう
に、外縁側24a及び内縁側24bの肉厚が同一寸法の
直方体形状に形成されている。また、前記装着部24が
差し込まれるエンドキャップ2Bの凹溝22は、外端面
18側に、コ字形両サイドの内縁側で互いに対向して形
成されており、溝開口部22aの幅と、溝の内部22b
の幅が同一寸法で、前記装着部24の外観形状と同一形
状の溝空間として形成されている。
【0022】また、サイドシール20の最外郭寸法H1
は、エンドキャップ2Bの2箇所の凹溝22の最外郭寸
法H2より僅かに大きな値に設定(H1>H2)されて
いる。上記構成によると、第1実施形態と同一材料のサ
イドシール20は、製造工程が少なくなり、製造期間も
短くなるので、製造コストの低減化を図ることができ
る。
【0023】また、サイドシール20の幅(図3のhで
示す幅)の40%以上をエンドキャップ2Bの開口内縁
から内方に突出させた状態で凹溝22に装着し、サイド
シール20にスライダ2の移動方向の荷重が加わった場
合でも、サイドシール20の直方体形状の装着部24が
凹溝22内から簡単に抜け出ないので、凹溝22からサ
イドシール20が外れるおそれがない。
【0024】また、サイドシール20の最外郭寸法H1
が、エンドキャップ2Bの凹溝22の最外郭寸法H2よ
り僅かに大きな値に設定されているので、エンドキャッ
プ2Bの凹溝22に装着されたサイドシール20の門型
形状は、装着される前の門型形状より弾性変形しながら
小さな形状となり、第1実施形態と同様に、側面溝シー
ル部26及び上面溝シール部27が、案内レール1のボ
ール転動溝3及び上面に形成した凹面に密接した状態と
なり、高い防塵性を得ることができる。
【0025】次に、図5及び図6に示すものは、エンド
キャップ2Bの凹部にサイドシールの装着部が装着され
ている本発明の第3実施形態及び第4実施形態を示す断
面図である。なお、これらの実施形態において、図3及
び図4に示した構成と同一構成部分には、同一符号を付
してその説明を省略する。図5に示す第3実施形態のサ
イドシール30も、他の実施形態と同様に、合成ゴムや
弾性変形可能な樹脂等の単一材料により門型に形成され
ている。
【0026】このサイドシール30のコ字形両サイドの
外周縁に形成されている装着部32は、外縁32aの肉
厚が厚く、内縁32b側の肉厚が薄い断面L字形状に形
成されている。また、前記装着部32が差し込まれるエ
ンドキャップ2Bの凹溝34は、溝開口部34aの幅よ
り溝奥部34bの幅が大きい、前記装着部32の外観形
状と同一形状のL字形状の溝空間として形成されてい
る。
【0027】上記構成によると、凹溝34の幅の大きい
溝奥部34bが、装着部32の外周縁32aが凹溝34
から抜け出るのを拘束するので、サイドシール30にス
ライダ2の移動方向の荷重が加わった場合でも、エンド
キャップ2Bからサイドシール30が外れるおそれがな
い。図6に示す第4実施形態のサイドシール40も、他
の実施形態と同様に、合成ゴムや弾性変形可能な樹脂等
の単一材料により門型に形成されている。
【0028】このサイドシール40のコ字形両サイドの
外周縁に形成されている装着部42も、外縁42aの肉
厚が厚く、内縁42b側の肉厚が薄い断面T字形状に形
成されている。また、前記装着部42が差し込まれるエ
ンドキャップ2Bの凹溝44は、溝開口部44aの幅よ
り溝奥部44bの幅が大きい、前記装着部42の外観形
状と同一形状のT字形状の溝空間として形成されてい
る。
【0029】上記構成によると、凹溝44の幅の大きい
溝奥部44bが、装着部42の外周縁42aが凹溝44
から抜け出るのを拘束するので、サイドシール40にス
ライダ2の移動方向の荷重が加わった場合でも、エンド
キャップ2Bからサイドシール40が外れるおそれがな
い。また、図7に示すものは、第1実施形態のサイドシ
ール14を装着したエンドキャップ2Bの第5実施形態
の構造を示す要部断面図である。
【0030】エンドキャップ2Bには、スライダ本体2
Aとでボール6を戻すボール戻り通路50を形成してい
るとともに、ボール6をボール戻り通路50にスムーズ
に転動させるためにボールすくい上げ部52が一体に形
成されている。エンドキャップ2Bの凹溝19のボール
すくい上げ部52側が、サイドシール14の側面溝シー
ル部16の内側の側面に当接している点は、前述の各実
施形態の場合と同じであるが、本実施形態では、エンド
キャップ2Bの外側端部の内縁部をサイドシール14の
内縁部と略同形状とした点が異なっている。
【0031】このような構成とすることによってサイド
シール14に外部から直接、力が加わらなくなるため、
さらにサイドシール14から外れにくくすることができ
る。また、エンドキャップ2Bの内縁部の形状を、上記
構成とすることによって、エンドキャップ2B自身をプ
ロテクター(スクレーパー)としての機能を果たすこと
ができ、使用環境によってはプロテクター(スクレーパ
ー)を追加装着しなくてもよい。
【0032】さらに、図8に示すものは、本発明に係る
第6実施形態を示すものである。本実施形態では、第1
実施形態のサイドシール14と略同一形状の門型に形成
した潤滑剤含有部材54を使用している。エンドキャッ
プ2Bの外端面18側のコ字形両サイドの内縁側で互い
に対向した位置には、サイドシール14及び潤滑剤含有
部材54の両者の厚みを合わせた幅を有する凹溝56が
形成されている。
【0033】そして、サイドシール14及び潤滑剤含有
部材54を重ね合わせた状態で、これらをエンドキャッ
プ2Bの凹溝56に差し込んで装着する。上記構成によ
ると、スライダ2が移動しても、凹溝56に装着した潤
滑剤含有部材54が案内レール1に対して片当たり等の
偏った接触状態とならないので、潤滑剤を安定して供給
することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のリニアガ
イド装置のサイドシール取付け構造によると、スライダ
の移動方向の荷重がサイドシールに加わっても、エンド
キャップ部の凹溝からサイドシールが外れることがな
く、サイドシールを製造する際の製造工程、製造期間の
短縮を図って低コストのサイドシールとすることができ
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態のエンドキャップ及
びサイドシールを示す斜視図である。
【図2】第1実施形態のエンドキャップの凹溝に装着さ
れたサイドシールの装着部を示す要部断面図である。
【図3】本発明に係る第2実施形態のエンドキャップ及
びサイドシールを示す斜視図である。
【図4】第2実施形態のエンドキャップの凹溝に装着さ
れたサイドシールの装着部を示す要部断面図である。
【図5】本発明に係る第3実施形態のエンドキャップの
凹溝に装着されたサイドシールの装着部を示す要部断面
図である。
【図6】本発明に係る第4実施形態のエンドキャップの
凹溝に装着されたサイドシールの装着部を示す要部断面
図である。
【図7】本発明に係る第5実施形態のサイドシールの裏
側にエンドキャップの当接部を配置した状態を示す要部
断面図である。
【図8】本発明に係る第6実施形態のサイドシール及び
潤滑剤含有部材を重ねてエンドキャップの凹部に装着す
る状態を示す斜視図である。
【図9】リニアガイド装置の構成部材を示す斜視図であ
る。
【図10】従来のエンドキャップの凹溝及びサイドシー
ルの形状を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 案内レール 2B エンドキャップ 2 スライダ 2A スライダ本体 3 ボール転動溝(転動体転動溝) 6 ボール(転動体) 14,20,30,40 サイドシール 15,24,32,42 装着部 19,22,34,44,56 凹溝 52 ボールすくい上げ部 54 潤滑剤含有部材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面に転動体転動溝を備えた案内レー
    ルと、この案内レールに跨架されて相対移動するスライ
    ダとを備え、当該スライダは、前記案内レールの転動体
    転動溝に対向する転動体転動溝及び転動体戻り通路を有
    するスライダ本体と、前記転動体戻り通路を有して前記
    スライダ本体の端部に接合されたエンドキャップとで構
    成され、前記エンドキャップの開口部に沿って形成した
    凹溝に、前記スライダと前記案内レールとの間の隙間の
    前後の開口を封じるコ字形のサイドシールを差し込んで
    装着するようにしたリニアガイド装置のサイドシール取
    付け構造において、 前記サイドシールは、合成ゴムや弾性変形可能な樹脂等
    からなる単一材料で形成されていることを特徴とするリ
    ニアガイド装置のサイドシール取付け構造。
  2. 【請求項2】 前記サイドシールは、コ字形の両サイド
    の外周縁に形成した装着部が前記エンドキャップの凹溝
    内に差し込まれることで装着されており、前記サイドシ
    ールにスライダの移動方向の荷重が加わっても、前記荷
    重に抗して前記装着部が前記凹溝から抜けにくい構造に
    なっていることを特徴とする請求項1記載のリニアガイ
    ド装置のサイドシール取付け構造。
  3. 【請求項3】 前記装着部は、外縁側が厚肉であり、内
    縁側に向かうに徐々に薄肉とした形状であり、前記凹部
    は、溝開口部の幅より溝内部の幅を徐々に大きくして前
    記装着部の外観形状と同一形状の溝空間としたことを特
    徴とする請求項2記載のリニアガイド装置のサイドシー
    ル取付け構造。
  4. 【請求項4】 前記装着部は、外縁側及び内縁側の肉厚
    が同一寸法であり、前記凹部は、溝開口部の幅及び最も
    奥の溝幅が同一寸法で前記装着部の外観形状と同一形状
    の溝空間としたことを特徴とする請求項2記載のリニア
    ガイド装置のサイドシール取付け構造。
  5. 【請求項5】 前記装着部は、外縁側が厚肉であり、内
    縁側を薄肉とした断面L字形状であり、前記凹部は、溝
    開口部の幅より溝内部の幅を大きくして前記装着部の外
    観形状と同一のL字形状の溝空間としたことを特徴とす
    る請求項2記載のリニアガイド装置のサイドシール取付
    け構造。
  6. 【請求項6】 前記装着部は、外縁側が厚肉であり、内
    縁側を薄肉とした断面T字形状であり、前記凹部は、溝
    開口部の幅より溝内部の幅を大きくして前記装着部の外
    観形状と同一のT字形状の溝空間としたことを特徴とす
    る請求項2記載のリニアガイド装置のサイドシール取付
    け構造。
  7. 【請求項7】 前記サイドシールの前記装着部を形成し
    ている両サイドの最外郭寸法を、前記エンドキャップの
    凹溝の最外郭寸法より大きな値に設定したことを特徴と
    する請求項1乃至6の何れかに記載のリニアガイド装置
    のサイドシール取付け構造。
  8. 【請求項8】 前記エンドキャップの外端部に、前記サ
    イドシールの内縁部と略同一形状の内縁部を設けたこと
    を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のリニアガ
    イド装置のサイドシール取付け構造。
  9. 【請求項9】 前記サイドシールと略同形状に形成した
    潤滑剤含有部材を使用し、前記エンドキャップの開口端
    部に、前記潤滑剤含有部材及び前記サイドシールの両者
    の厚みと同一幅を有する凹溝を形成し、この凹溝に、互
    いに重ね合わせた前記潤滑剤含有部材及び前記サイドシ
    ールを差し込んで装着したことを特徴とする請求項1乃
    至8の何れかに記載のリニアガイド装置のサイドシール
    取付け構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015064057A (ja) * 2013-09-25 2015-04-09 日本トムソン株式会社 潤滑部材を備えた直動案内ユニット
KR20190008314A (ko) * 2016-05-16 2019-01-23 니타 가부시키가이샤 미끄럼 이동 스크레이퍼의 설치 구조 및 리니어 가이드 장치

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