JP3182134B2 - 線形動作回転ガイド装置 - Google Patents
線形動作回転ガイド装置Info
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Description
ような比較的小さな機器に適した直線的に動作するガイ
ド装置に関する。
と、複数の回転部品の列の回転によりレールの上を滑る
スライド部とで構成されている。スライド部は金属板の
両側で下方に伸びる延長部を持つ金属体を持っている。
回転素子の軌道として縦方向に取り付けられた複数の対
の溝が延長部分の内面に形成される。回転素子の復帰路
として複数の対の穴が延長部分に開けられる。回転素子
の軌道と復帰穴とを接続する回転溝を持つ2つのエンド
キャップはねじを固定することにより金属体の両端面に
搭載される。穴が小さければ、穴開け作業はより困難に
なる。この製造上の問題を克服するために、開口された
溝とそれを覆う部材によって形成される復帰穴の設計が
なされた(米国特許 4,637,739、欧州公開特許 EP 0 49
4 682 A2及びEP 0 474 948 A1 を参照)。
定する代わりに、EP 0 494 682 A2とEP 0 474 948 A1
に、製造及び搭載の複雑性を簡易化する方法が開示され
ている。 EP 0 494 682 A2で開示された復帰トラックの
カバー材の縦の端部に形成されるスナップ手段を使用し
た噛み合い設計物は2つの一体となっているエンドキャ
ップを復帰トラックに固定する。スナップ手段の空間は
カバー材の形状により限定される。カバー材は、レール
をスライドするように設計された周囲部分の接続のため
の取り付け穴により側面から制限され、又周囲部分のた
めの取り付けエンドにより垂直方向に押さえつけられ
る。特に小型の回転式運搬装置のためのスナップ手段の
固い噛み合わせは殆ど実現されない。
のスナップ設計が開示されている。匡体が金属体の底部
を包み、その間にボール復帰トラック空間を形成して、
2つのエンドキャップが上部から匡体のエンドプレート
と金属体のエンド面との間の軸空間に挿入される。これ
らの2つのエンドキャップは金属体を匡体の方向に上部
突起により押し付け、匡体のエンドプレートとエンドキ
ャップの外部面のスナップ手段とを使用することによっ
て、匡体に垂直に固定される。匡体は金属体とエンドキ
ャップとの位置決め面を与える。この欠点はエンドキャ
ップと金属体との間の間接的な位置決めである。これは
復帰溝と回転素子の回転溝との間のずれを拡大し、不適
切な回転素子の再循環を生じる。
モールディングの従来の、経済的な製造では、位置決め
を行い、0.5〜1.5mmの長さに対して±0.02m
mの精度を実現する。即ち面とり半径は0.1mmを達
成できる。それより高い規格は製造原価を急速に上昇さ
せる。その様な精度と最小面とり性能により線形動作回
転ガイド装置の小型化が限定される。取り付けられる部
品の取り付け面が十分大きく、お互いに正確に一致すれ
ば、堅固で、正確な噛み合わせが確保される。線形動作
回転装置が小さければ、小さいほど、取り付け面が小さ
くなる。それにより大きさの小型化の可能性が制限され
る。本発明の目的は上記課題を解決するための線形ガイ
ド装置を提供することであり、更に製造原価を上げず
に、サイズを小型化することである。
めに、本発明による線形動作回転ガイド装置では次のよ
うな手段をとった。ここで、文中の番号は図面中のそれ
と一致する。まず始めに請求項1の発明は、左右両側に
少なくとも1つのレースウエイ11を含む長手方向に延
在するレール1と、複数の回転素子3の列と、スライド
部2とを有し、レール1のレースウエイ11とスライド
部2の対向するレースウエイ11との間で回転素子3が
回動することによりスライド部2がレール1に対して滑
動する線形動作回転ガイド装置であって、スライド部2
は、両側に下方に向かって伸張する2つの延長部22
と、延長部22の内側面には長手方向に延在するレース
ウエイ用長溝21を配設した金属体20とを有し、金属
体20と同じ長さで長手方向に配設された外形部材31
と、外形部材31の両端に半円状案内部36を有して、
前記回転素子3が循環するスルーホール33による復帰
路4を内設し、レール1に横架する2つのエンドプレー
ト32とを含む一対の同形のサイドフレーム30(射出
成型で製造されると良い)と、少なくとも一対の半円状
凹部52を有しエンドプレート32の外側に取り付けら
れる一対のエンドキャップ50とを含み、金属体20と
エンドキャップ50と及びサイドフレーム30とが取り
付け手段により相互に位置決めされて係合連結したとき
に、回転素子3の復帰路4の形成が決定され、半円状凹
部52と半円状案内部36とは循環路5(方向転換路)
を形成し、循環路5は前記レースウエイ用長溝21と復
帰路4とに接続し、回転素子3を循環させ、金属体2
0、サイドフレーム30及びエンドキャップ50との取
り付け手段には、エンドキャップ50とエンドプレート
32との係合連結手段(噛み合わせ手段)が含まれ、延
長部22の外部表面26間の幅寸法を相手方の幅寸法に
適合させることにより、金属体20、サイドフレーム3
0及びエンドキャップ50が相互に係合連結して固定さ
れ、延長部22の外部表面26は長手方向に沿って外方
に開口する略U字形断面をを有する形態(かんし状形
態)を有し、外形部材31の外側表面26と相互に嵌合
するようにして配設され、サイドフレーム30が金属体
20に固定されることで、サイドフレーム30と金属体
20とは鉛直または水平に位置決定されて固定され、サ
イドフレーム30のエンドプレート32に長手方向に設
けられたスナップ手段39(締め付け手段)により、サ
イドフレーム30とエンドキャツプ50とは(ねじを用
いることなく)位置決めされて連結一体にして配設さ
れ、本発明の線形動作回転ガイド装置は構成されてい
る。
従属して、スナップ手段39(締め付け手段)は、エン
ドキャップ50の外側にエンドシール70を長手方向に
連設して係合し、エンドキャップ50の外側長手方向に
形成された位置決めピン58は、エンドシール70の位
置穴75と長手方向に係合されて、エンドキャップ50
と横断的に位置固定され、エンドシール70は長手方向
外側に弾性層72また内側には固い層71を有し、固い
層71に設けられた溝穴73によりスナップ手段39
(締め付け手段)と係合され本発明の線形動作回転ガイ
ド装置は構成されている。
従属して、回転素子3の復帰路4として鉛直方向に閉塞
して配設されたスルーホール33は、外形部材31の内
部にモールド成形して形成され、本発明の線形動作回転
ガイド装置は構成されている。
従属して、延長部22の底面を被うアンダーシール80
はラミネート構造を成して薄くて堅固な裏側層81を持
ち、裏側層81の外端を長手方向に沿って上方に曲げら
れて形成されたリブ83は、外形部材31と延長部22
間の長手方向のギャップ44と係合され、アンダーシー
ル80は裏側層81に突起部84を有してエンドキャッ
プ50またはエンドシール70と連結係合し、これによ
ってスライド部2の金属体20にアンダーシール80が
位置決めされ、エンドキャップ50とエンドシール70
の底部は金属体20の底部より低くならないように形成
され本発明の線形動作回転ガイド装置は構成されてい
る。
従属して、エンドキャップ50がサイドフレーム30の
エンドプレート32に取り付けられて潤滑油の通路が形
成され、エンドキャップ50の中央付近には潤滑油穴5
4が設けられ、潤滑油穴54は両側に向かい左右対称で
配置された潤滑油溝53と循環路5とに接続し、潤滑油
が潤滑油穴54から回転素子3の循環路5に充填される
構造を有し、さらに、2つのサイドフレーム30のベー
スプレート35を延在した突設部40と、エンドキャッ
プ50の頂部側と底部側の両方から張出し部57を配設
して潤滑油漏れ防止構造を形成して、本発明の線形動作
回転ガイド装置は構成されている。
従属して、延長部22の底面を被うアンダーシール80
はラミネート構造を成して薄くて堅固な裏側層81を持
ち、このアンダーシール80はこの裏側層81に突起部
84を有してエンドキャップ50またはエンドシール7
0と連結係合し、これによってスライド部2の金属体2
0にアンダーシール80が位置決めされ、エンドキャッ
プ50とエンドシール70の底部は金属体20の底部よ
り低くならないように形成されて、本発明の線形動作回
転ガイド装置は構成されている。
装置は長手方向に伸びるレール1、複数の列の回転素子
3、スライド部2を含み、レール1の左右の側面のレー
スウエイ11(軌道レール)とスライド部2内側の対向す
る長溝21との間を回転素子3が回動することにより、
レール1に対してスライド部2が滑動する。スライド部
2はさらに金属体20と、外形部材31を有する一対の
サイドフレーム30と、金属体20の両端に双方向にマ
ウントされた2つの横断的に配置されたエンドプレート
32を含んでいて、金属体20は2つのエンドプレート
32の間に配置される。一対のエンドキャップ50がス
ライド部2に前後端から長手方向に取り付けられる。一
方、金属体20と一対のサイドフレーム30と一対のエ
ンドキャップ50とは相互に取り付けられる手段を有し
ている。一対のエンドシール70はエンドキャップ50
の外端に取り付けられて、また、一対のアンダーシール
80はスライド部2の底部に取り付けられ、レール1の
左右側面へ接するコンタクトシーリングリップ85を有
している(図12参照)。
23の両側に下向きの2つの延長部22と、レール1に
対してスライドするよう設計された構成部材と連結する
ために頂部24と側部25に設けられた取り付け面と、
金属体20の延長部22の内面上で回転素子3の軌道レ
ールして働くよう長手方向に設置された長溝21とを有
している。サイドフレーム30の取り付け面となる延長
部22の外部表面26は、長手方向に沿って外方に開口
する略U字形断面を有している。外形部材31の外側表
面に取り付け外面42を持つ一対のサイドフレーム30
は、延長部22に外方開口略U字形断面状で相互に固く
噛み合わされて、金属体20に垂直に固定される。その
時、取り付け外面42は延長部22の外部表面26に横
方向に固定される。取り付け面として延長部の外部表面
26を全て使用すればサイドフレーム30と金属体20
とはより強固に取り付けられる。直線動作回転ガイド装
置の寸法は、外部表面26を取り付け面に全て使用しな
いものと比較すると更に小さくすることが可能である。
一方、回転素子3の復帰路として、少なくとも一つの長
手方向に並べられた丸い閉ざされた長孔(スルーホール
33)が外形部材31に形成される。
イド表面7とにより形成される金属体20の各々の側の
少なくとも一対の循環路5は、回転素子3の再循環のた
めの方向転換路を形成し、レースウエイ11の溝と復帰
路4とに接するよう結合して整合される。回転素子3の
再循環により、スライド部2はレール1上を無限にスラ
イドできる。図4によれば、左右に一対のサイドフレー
ム30は相互に対称であり、金属体20と同じ長さを持
ち、長手方向に配設された外形部材31と、一つに射出
成形された両外形部材31の両端にあり外形部材31と
交差して配置された2つのエンドプレート32とを含ん
でいる。一方、回転素子3の復帰路として、少なくとも
一つの長手方向に配置され周囲が閉じられたスルーホー
ル33が外形部材31の内側に配設されている。回転素
子3は金属体20に接触せずに外形部材31の内部を転
動し滑動する。これにより円滑で雑音のない動作が可能
になる。
れ、少なくとも一つの長手方向に沿って設置された小溝
34には潤滑油が保存されるようなっており、回転素子
3は再循環により方向転換して復帰路(スルーホール3
3)の中を動く度に潤滑油が与えられる。小溝34の位
置は、外形部材31の壁厚が相違しないように設計され
るとよい。エンドプレート32は横断するよう配置され
たベースプレート35により形成され、復帰路(スルー
ホール33)と潤滑油保存用の小溝34とが貫通してい
る。復帰路(スルーホール33)と潤滑油保存の小溝3
4とを延長してゆくと、復帰路(スルーホール33)の
内部表面から伸びており少なくとも一つの凹形断面の半
円状案内部36がある。そして、サイドフレーム30
は、長手方向に延在するサイドウオール37を形成して
いる。ほぞ38のような長手方向に延在する固い噛み合
わせ手段がベースプレート35に組み込まれて固定され
ている。一方、外形部材31に係わりなく、ほぞ38は
必要に応じて堅固に設計される。スナップ手段39は長
手方向に配置され、ベースプレート35に据え付けられ
てエンドキャップ50と長手方向で係合する。好ましく
は、スペース節約のために直接ほぞ38と係合されるこ
とが望ましい。エンドプレート32は長手方向で金属体
20を押え付ける。
ロット51のような噛み合わせ手段の一方の相手方はエ
ンドキャップ50上に設計される。ほぞ38と溝穴スロ
ット51とが係合接続されると、エンドキャップ50は
係合接続するサイドフレーム30を2つの溝穴スロット
51の間の距離により規定される距離まで相互に接近さ
せる。金属体20の延長部22の2つの相対する外部表
面26の距離は、2つの対向するサイドフレーム30間
の距離を満足するように設計され、その結果、サイドフ
レーム30は堅固に取り付けられて金属体20を相互に
固く締め付ける。外形部材31の側面側から長手方向に
伸びる一対の延長壁(サイドウォール37)は、循環路
5とサイドフレーム30の内側に被われる復帰路4との
接合を行い、埃が復帰路4と循環路5とに直接侵入する
ことを防止する。(図4参照)サイドフレーム30はプ
ラスチック又は金属粉体を使用する従来の射出成形技術
により作られており、金型は左右相称のスライディング
金型を使用するとよい。
33と潤滑油保存用の小溝34とは、スルーホール33
と潤滑油保存用の小溝34と同じ形状でそれより少し長
いスルーピン(図示せず)により射出成形される。スル
ーピンはエンドプレートの一つの金型に組み込まれて、
他のエンドプレートの金型の上にスルーピン用のガイド
ホール(図示せず)が設けられる。成形金型が閉じられ
る時は、スルーピンの端は正確に噛み合わせられて、ガ
イディングホールにより支持される。ほぞ38、スナッ
プ手段39(締め付け手段)、サイドフォール37(延
長壁)、凹溝を有する半円状案内部36等を含む外形部
材31の外部形状、及びエンドプレート32の外部形状
は、相互動作に関係なく異なった金型で射出成形され、
個別に設計することが可能である。
子3の復帰路4としての長手方向に配置されるスルーホ
ール33は外形部材31によりほぼ半分だけ閉じられて
いる。スルーホール33の残り半分は金属体20の延長
部の外形表面26の一部により形成される。半分閉じら
れたスルーホール33を形成する表面43は外形部材3
1の取り付け外面42の一部になり、外形部材31の取
り付け外面42と共に一つの金型で射出成形される。こ
のような設計により、金型はスルーピンが必要なく、簡
易化される。金属体20とサイドフレーム30との間の
取り付け用延長部となる外部表面26は外方開口略U字
形断面を有し、スルーホール33の残り半分を形成する
ために、これらを部分的に使用するように設計するのは
困難なこともある。また、金属体20を垂直に下方に押
圧するために上部突出部41のような押さえ付ける手段
が必要である。
方向に延長される上部突出部41は、金属体20の上部
表面の両端の窪み27に噛み合わされて、外形部材31
との堅固な接触と正確な位置どりを行うために上部から
下方に向かって垂直に金属体20を押圧している。外形
部材31の取り付け外面42の残り部分は、金属体20
の延長部22への取り付け表面として使用される。回転
素子3の円滑な動作のためにエンドキャップ50とスル
ーホール33の半円状凹部52へのエンドプレート32
上に設けた穴の正確な配列は、サイドフレーム30をエ
ンドキャップ50と金属体20とにサイドフレーム30
を直接配設することにより達成される。
ンドキャップ50は、少なくとも一対の半円状凹部52
と、少なくとも一対の溝穴スロット51のようなエンド
プレート32上の相手方噛み合わせ手段と、左右対称の
潤滑油溝53と、潤滑油穴54と、内部表面の底に長手
方向に並べられた一対の矩型の窪み55とを有してい
る。エンドキャップ50はエンドプレート32のほぞ3
8をエンドキャップ50の溝穴スロット51に接続する
ことによって2つのサイドフレーム30を相互に密着さ
せて噛み合わせる。それにより、サイドフレーム30は
2つの溝穴スロット51の間の距離によって決定される
距離だけ相互に接近される。金属体20の延長部22の
2つの対向する外部表面26の距離は2つの相対するサ
イドフレーム30の間の距離を満足するように設計され
ていて、その結果、サイドフレーム30は所定の圧力に
より金属体20に両側から堅固に取り付けられて締め付
けられる。また、エンドキャップ50は、ほぞ38と溝
穴スロット51との接続によりサイドフレーム30に横
断的に取り付けられる。エンドキャップ50はエンドプ
レート32上の配置手段の噛み合わせにより、望ましく
はほぞ38と同じ部品と溝穴スロット51と同じ部品に
よりサイドフレーム30に直接配設される。エンドキャ
ップ50の両横表面の一対の窪み56は、エンドプレー
ト32上のサイドフォール37(側壁)との噛み合わせ
のために使用される。また、内部表面の底部からの開口
部を持ち、外側に立上がって長手方向に延在する一対の
矩型の窪み55が底板の両端の突起部との噛み合わせの
ために提供される。(図13(b)にその断面図を示
す。)
部表面から循環路5のある外側ガイド表面7として直接
伸びているエンドキャップ50上の半円状凹部52は、
エンドプレート32上の半円状案内部36と相まって閉
ざされた円形溝を形成する。そしてまた、半円状凹部5
2の端部はエンドキャップ50とサイドフレーム30と
の間の直接配置により、復帰路としてスルーホール33
の端部により正確に配置される。これにより回転素子の
再循環のよりスムーズな動作を実現する。潤滑油穴54
はエンドキャップ50の真ん中にあり、左右対称に配置
されている潤滑油溝53は潤滑油穴54と循環路5とを
接続し、潤滑油が潤滑油穴54から回転素子3の循環路
5に注入されるようにする。エンドプレート32のベー
スプレート35は、エンドキャップ50がサイドフレー
ム30と噛み合わされる時に、潤滑油溝53を閉ざす。
2つの対向するエンドプレート32のベースプレート3
5を接合するときにできるすき間から潤滑油が漏れない
ようにするために、相互に長手方向にオーバラップする
横方向に延在する突設部40の設計(図4(a)参照)
と、上部と底部との接合ギャップを閉じるためにエンド
キャップ50からオーバーハング状にして張出部57に
する設計(図6参照)とが提供される。
属シートのような固い層71と成形ゴムのようなものに
より作られる弾力的な弾性層72により形成される2つ
のエンドシール70がある。固い層71は両側に2つの
溝穴73を持っていて、これらはサイドフレーム30の
エンドプレート32のスナップ手段39(締め付け手
段)により長手方向に係合される。エンドキャップ50
と連設するエンドシール70は、ねじを使用せずにスナ
ップ手段39によりスライド部2と長手方向に係合され
る。金属背面上の2つの位置穴75はエンドキャップ5
0に形成される位置決めピン58を係合し(図7参
照)、そのエンドシール70は垂直に横断的にエンドキ
ャップ50に固く取り付けられる。弾性層72はレール
1の外形と同じ形のシーリングリップ77を持ってい
る。これはスライド部2の内側に、表面と裏面とから汚
染物又は埃の侵入を防止する接点封入効果をもたらす。
弾性層72は窪み78を持っており、それは固い層71
に接して溝穴73を半分だけ開ける。エンドシール70
が長手方向にスライド部2に向かって移動すると、スナ
ップ手段39は溝穴73に係合され、ゴム等の弾性層7
2は外側と側壁側とでスナップ手段39により締め付け
られる。スナップ手段39が解放されて交互噛み合わせ
位置に戻ると、スナップ手段39とゴム等の弾性層72
とはその弾力性のために跳ね返り、元の位置に戻る。弾
性層72は溝穴73の残りの開口部を覆い、スナップ手
段が不意に噛み合わせ位置から外れることを防ぐ(図1
0参照)。
置合せされたエンドシール70上のスルーホール74
は、潤滑油が外側からエンドキャップ50の潤滑油溝5
3に注入されるために設けられる(図9及び図11参
照)。小型の線形回転ガイド装置の大きさ故に、潤滑油
穴54はグリースニップルには取り付けられない。潤滑
油は漏れて、埃が潤滑油穴54に入り込む。弾性層72
は、スライド部2のエンドキャップ50上の潤滑油穴5
4と同じ形を有して位置合せされるプラグ部76と共に
成形される。プラグ部76は部分的に弾性層72に接続
されて、その弾性故に抜けない。プラグ部76は潤滑油
注入中は抜かれていて、潤滑油が注入された時には潤滑
油穴54に挿入される。そのため、潤滑油が潤滑油穴5
4からもれるのが防止される(図11参照)。エンドシ
ール70をエンドキャップ50に位置決めするために、
エンドキャップ50の位置決めピン58と、エンドシー
ル70上の位置穴75とが設けられる。
ート構造の一対のアンダーシール80は、通常のような
厚い強固な裏側層とゴム成形の弾力層から形成されてい
るのではなく、金属シートのような薄い固い裏側層81
とゴム成形の弾力層82を持っている。厚い強固な裏側
層と同じ強度を持つためには、リブ83が固い裏側層8
1の長手方向外側に沿って曲げられる。リブ83は外形
部材31と金属体20の延長部22との間の底に、長手
方向に配置されたギャップ44に係合される(図2参
照)。アンダーシール80はスライド部2に対して側面
方向に配置される。図12及び図13を参照して説明す
る。強固な裏側層81の両近端に、突起部84が形成さ
れ、垂直に上方に曲げられ長手方向に延在する。アンダ
ーシール80は突起部84をエンドキャップ50の底の
矩型の窪み55に挿入する(図13(b)参照)ことによ
ってスライド部2に固定されて取り付けられる。代案と
しては、強固なボディの端部の突起部84をエンドシー
ル70の底の窪み79に挿入する(図13(a)参照)。
この場合、突起部84の逃がし窪み60は隣接するエン
ドキャップ50上に形成される。このような本発明の連
結構造設計によれば、エンドキャップ50とエンドシー
ル70との底部を金属体20の底部と同じ高さになるよ
うに保持しており、レール1とスライド部2との間のク
リアランス(寸法的なあそび)に余裕を設ける必要はな
い。もしそのようなクリアランスが十分でなければ、特
に小型線形動作回転ガイド装置では(1〜2mm)であ
るが、スライド部2とレール1用取り付け部材との間で
干渉が起り易い。このクリアランスによっては、アンダ
ーシール80の取り付けに際して、アンダーシール80
の厚さを減らすことができる。クリアランスの余裕が必
要ないので、このように小型化がなされた設計が実現さ
れる。弾力層82は長手方向に延在するシーリングリッ
プ85を具備する。これはガイドレール1の側面の表面
に接触して、埃や粒子が回転素子3のレースウエイ11
に入ることを妨げる。
ル1から分離することによって、回転素子3の離脱を防
止するために、金属輪又は金属線で作られている直線部
分91と、この直線部分の両端の2つの保持部分92と
を有する保持器90が提供される。保持部分92のエン
ドキャップ50への正確な位置決めにより、長手方向に
配置された直線部分91は回転素子3と同じ高さに位置
し、回転素子3に隣接した外側に位置される。一方、保
持器90と金属体20のレースウエイ21の端部との間
の幅は回転素子3の直径より小さく、従って回転素子3
はその間に保持される。レール1のレースウエイ11の
逃がし窪み12(図2参照)が提供されて、その結果ス
ライド部2がレール2の上を滑る時は、レール1とスラ
イド部2との間の接触は起らない。保持部分92は横断
的に横方向に外側に曲げられた第1の部分93と、横断
的に垂直方向に曲げられた第2の部分94とを持ってい
る。保持器90の垂直と水平の位置どりは、第1の部分
93と第2の部分94とを持ったエンドキャップ50の
外側の窪み59との係合により決定される。本発明の他
の実施の形態は本発明を開示する明細書と発明の実施と
を見れば当業者には浮かんでくるであろう。明細書と事
例は参考の為に述べられたものであり、本発明の範囲と
精神は冒頭のクレームに存在する。
視図。
図。
図(4b)。
ド部の中央断面図。
ールの間のスナップ手段による連結構造の部分断面図。
ルのプラグ部設計の長手方向の断面図。
ールの間の連結構造の例を示す長手方向断面図。
Claims (6)
- 【請求項1】 左右両側に少なくとも1つのレースウエ
イを含む長手方向に延在するレールと、複数の回転素子
の列と、スライド部とを有し、前記レールの前記レース
ウエイと前記スライド部の対向するレースウエイとの間
で前記回転素子が回動することにより前記スライド部が
前記レールに対して滑動する線形動作回転ガイド装置で
あって、 前記スライド部は、両側に下方に向かって伸張する2つ
の延長部と、前記延長部の内側面には長手方向に延在す
るレースウエイ用長溝を配設した金属体とを有し、 前記金属体と同じ長さで長手方向に配設された外形部材
と、前記外形部材の両端に半円状案内部を有して、前記
回転素子が循環するスルーホールによる復帰路を内設
し、前記レールに横架する2つのエンドプレートとを含
む一対の同形のサイドフレームと、 少 なくとも一対の半円状凹部を有し前記エンドプレート
の外側に取り付けられる一対のエンドキャップとを含
み、 前記金属体と前記エンドキャップ及び前記サイドフレー
ムとが取り付け手段により相互に位置決めされて係合連
結したときに、前記回転素子の前記復帰路の形成が決定
され、 前記半円状凹部と前記半円状案内部とは循環路を形成
し、前記循環路は前記レースウエイ用長溝と前記復帰路
とに接続し、前記回転素子を循環させ、 前記金属体、前記サイドフレーム及び前記エンドキャッ
プとの取り付け手段には、前記エンドキャップと前記エ
ンドプレートとの係合連結手段が含まれ、前記延長部の
外部表面間の幅寸法を相手方の幅寸法に適合させること
により、前記金属体、前記サイドフレーム及び前記エン
ドキャップが相互に係合連結して固定され、 前記延長部の前記外部表面は長手方向に沿って外方に開
口する略U字形断面を有する形態を有し、前記外形部材
の外側表面と相互に嵌合するようにして配設され、前記
サイドフレームが前記金属体に固定されることで、前記
サイドフレームと前記金属体とは鉛直または水平に位置
決定されて固定され、 前記サイドフレームの前記エンドプレートに長手方向に
設けられたスナップ手段により、前記サイドフレームと
前記エンドキャツプは位置決めされて連結一体にして配
設されて、 構成されることを特徴とする線形動作回転ガイド装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の線形動作回転ガイド装置
において、 前記スナップ手段は、前記エンドキャップの外側にエン
ドシールを長手方向に連設して係合し、前記エンドキャ
ップの外側長手方向に形成された位置決めピンは、前記
エンドシールの位置穴と長手方向に係合されて、前記エ
ンドキャップと横断的に位置固定され、 前記エンドシールは長手方向外側に弾性層、また内側に
は固い層を有し、前記固い層に設けられた溝穴により前
記スナップ手段と係合され、 構成されることを特徴とする線形動作回転ガイド装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の線形動作回転ガイド装置
において、 前記回転素子の前記復帰路として鉛直方向に閉塞して配
設された前記スルーホールは、前記外形部材の内部にモ
ールド成形して形成され、 構成されることを特徴とする線形動作回転ガイド装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の線形動作回転ガイド装置
において、 前記延長部の底面を被うアンダーシールはラミネート構
造を成して薄くて堅固な裏側層を持ち、前記裏側層の外
端を長手方向に沿って上方に曲げられて形成されたリブ
は、前記外形部材と前記延長部間の長手方向のギャップ
と係合され、 前記アンダーシールは前記裏側層に突起部を有して前記
エンドキャップまたは前記エンドシールと係合連結し、
これによって前記スライド部の前記金属体に前記アンダ
ーシールが位置決めされ、前記エンドキャップと前記エ
ンドシールの底部は前記金属体の底部より低くならない
ように形成され、 構成されることを特徴とする線形動作回転ガイド装置。 - 【請求項5】 請求項1記載の線形動作回転ガイド装置
において、 前記エンドキャップが前記サイドフレームの前記エンド
プレートに取り付けられて潤滑油の通路が形成され、前
記エンドキャップの真ん中付近には潤滑油穴が設けら
れ、前記潤滑油穴は両側に向かい左右対称で配置された
潤滑油溝と前記循環路とに接続し、潤滑油が前記潤滑油
穴から前記回転素子の循環路に充填される構造を有し、 さらに、2つの前記サイドフレームのベースプレートを
延在した突設部と、前記エンドキャップの頂部側と底部
側両方から張出し部を配設して潤滑油漏れ防止構造を形
成して、 構成されることを特徴とする線形動作回転ガイド装置。 - 【請求項6】 請求項1記載の線形動作回転ガイド装置
において、前記延長部の底面を被うアンダーシールはラミネート構
造を成して薄くて堅固な裏側層を持ち、前記 アンダーシ
ールは前記裏側層に突起部を有して前記エンドキャップ
または前記エンドシールと係合連結し、これによって前
記スライド部の前記金属体に前記アンダーシールが位置
決めされ、前記エンドキャップと前記エンドシールの底
部は前記金属体の底部より低くならないように形成さ
れ、 構成されることを特徴とする線形動作回転ガイド装置。
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JP2000337372A JP2000337372A (ja) | 2000-12-05 |
JP3182134B2 true JP3182134B2 (ja) | 2001-07-03 |
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ID=15353120
Family Applications (1)
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JP14404899A Expired - Lifetime JP3182134B2 (ja) | 1999-05-24 | 1999-05-24 | 線形動作回転ガイド装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP3218064U (ja) * | 2018-07-06 | 2018-09-20 | 上銀科技股▲分▼有限公司 | 下防塵片を備えたスライダー |
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KR200490510Y1 (ko) * | 2018-06-20 | 2019-11-22 | 하이윈 테크놀로지스 코포레이션 | 하부 방진 부재 맞물림 결합 구조가 개선된 슬라이더 |
-
1999
- 1999-05-24 JP JP14404899A patent/JP3182134B2/ja not_active Expired - Lifetime
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DE102004043027B4 (de) * | 2003-09-04 | 2014-04-17 | Nsk Ltd. | Linearführungsvorrichtung |
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