JP2003184022A - 振動タイヤローラ - Google Patents
振動タイヤローラInfo
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- JP2003184022A JP2003184022A JP2001379430A JP2001379430A JP2003184022A JP 2003184022 A JP2003184022 A JP 2003184022A JP 2001379430 A JP2001379430 A JP 2001379430A JP 2001379430 A JP2001379430 A JP 2001379430A JP 2003184022 A JP2003184022 A JP 2003184022A
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Abstract
題が低減される振動タイヤローラを提供する。 【解決手段】防振ゴム7を介して車体側に取り付けら
れ、隣接するタイヤT間において配設されるタイヤ支持
部材8と、タイヤ支持部材8に取り付けられるタイヤ駆
動用の走行用モータ9と、走行用モータ9を挟んで隣接
するタイヤ同士を同期回転可能とする同期回転手段10
と、振動用モータ11により作動し、タイヤTに振動を
与える振動機構12と、を備える振動タイヤローラとし
た。
Description
自走型の振動タイヤローラに関する。
平9−31912号公報に開示されたものが挙げられ
る。当該振動タイヤローラの一実施例では、同軸状に配
列された複数のタイヤを、車体側から垂下したフレーム
と防振部材である防振ゴムとタイヤの側面に沿う板状の
支持体とにより、両側から挟む態様にて支持する構造と
なっている。タイヤ駆動用の走行用モータは一方の支持
体に取り付けられる。
ーラの側面説明図である。車体151から垂下されたフ
レーム152に4つの防振ゴム153を介して支持体1
54が取り付けられ、この支持体154に走行用モータ
155の固定部側が取り付けられている。本図から判る
ように、防振ゴム153は側面視して走行用モータ15
5を略中央に挟み、それぞれ対角状に4隅において配設
されている。走行用モータ155の出力部側には図示し
ないタイヤ取り付け手段を介して複数のタイヤTが同軸
状に取り付けられる。各タイヤTはタイヤ取り付け手段
により一体的に固定される態様となっている。
タイヤの支持構造によれば次のような問題がある。フレ
ーム152や支持体154のように、タイヤTよりも車
幅方向の外側に部材が配設される場合には、当該部材の
下端部と地上との間隔寸法CCL(通常、縁石(cur
b)との接触防止を考慮する寸法であることからカーブ
クリアランスと呼ばれる)を大きくする必要がある。そ
のためには図11の場合、例えば4つの防振ゴム153
の内、下側2つの防振ゴム153の配設位置を上方にず
らしてフレーム152や支持体154の下端部の位置を
上げる方法が考えられる。
設位置を上方にずらすと、振動機構が作動した場合、タ
イヤTの支持が不安定となって、タイヤTにおいて車幅
方向に揺動する振動(一般にロッキング振動と呼ばれ
る)が発生しやすくなるという問題がある。そのため、
下側に位置する防振ゴム153については、少なくとも
タイヤTの軸芯よりも下方に配設させる必要があり、そ
のため、従来ではカーブクリアランスCCLを大きくと
れないという問題があった。
る部材となることから、その大きさ、特に車幅方向の厚
みの縮小化には限度がある。そのため、タイヤTの外側
面から、フレーム152、防振ゴム153及び支持体1
54が車幅方向に突出する寸法(サイドオーバハング)
が大きくなり、例えば構築物に近接しての転圧施工が行
えないという問題もあった。
状に配列された各タイヤが一体的に回転する構造である
ことから、車両の旋回走行時には地盤をこじりやすくな
るという問題もあった。タイヤを差動的に回転可能とす
る差動機構(ディファレンシャル装置)を設ける方法が
考えられるが、従来では差動機構は車体側に搭載されて
おり、そのため車体に搭載される他の装置のレイアウト
設計に制限が加わるという問題があった。
ーバハングの問題が低減され、また差動機構を簡易な構
造にてコンパクトにレイアウトできる振動タイヤローラ
を提供することを目的としている。
するため、防振手段を介して車体側に取り付けられ、隣
接するタイヤ間において配設されるタイヤ支持部材と、
該タイヤ支持部材に取り付けられるタイヤ駆動用の走行
用モータと、振動用モータにより作動し、タイヤに振動
を与える振動機構と、を備える振動タイヤローラとし
た。
られ、隣接するタイヤ間において配設されるタイヤ支持
部材と、該タイヤ支持部材に取り付けられるタイヤ駆動
用の走行用モータと、該走行用モータを挟んで隣接する
タイヤ同士を同期回転可能とする同期回転手段と、振動
用モータにより作動し、タイヤに振動を与える振動機構
と、を備える振動タイヤローラとした。
た中空構造のモータからなり、前記同期回転手段は、走
行用モータの出力部を一方のタイヤ側に固定すると共
に、走行用モータの貫通孔を介して一方のタイヤ側と他
方のタイヤ側とを連結部材により連結し、該連結部材に
より一方のタイヤ側の回転力を他方のタイヤ側に伝達す
る構成からなる振動タイヤローラとした。
た中空構造のモータからなり、前記振動機構の起振軸
は、車幅方向に関し走行用モータよりも車両中心側に配
設され、前記振動用モータは、車幅方向に関し走行用モ
ータの外方側に配設され、走行用モータの貫通孔を介し
て、振動用モータ側と起振軸側とを軸部材により連結す
る構成からなる振動タイヤローラとした。
タは左右一対に配設され、各走行用モータは、貫通孔を
有した中空構造のモータからなり、前記振動機構は、起
振軸が左右の走行用モータの間において配設されると共
に、起振軸に設けられた偏心錘の位置をアクチュエータ
により移動させて起振軸の偏心量を調節可能な可変振幅
機構を備え、前記振動用モータ及びアクチュエータは、
それぞれ車幅方向に関し各走行用モータの外方側に配設
され、各走行用モータの貫通孔を介して、アクチュエー
タ側と起振軸側とを第1軸部材により連結すると共に、
振動用モータ側と起振軸側とを第2軸部材により連結す
る構成からなる振動タイヤローラとした。
タの出力部を一方のタイヤ側に固定すると共に、走行用
モータの貫通孔を介して一方のタイヤ側と他方のタイヤ
側とを中空構造の連結部材により連結し、該連結部材に
より一方のタイヤ側の回転力を他方のタイヤ側に伝達す
る構成からなり、前記第1軸部材及び第2軸部材が前記
連結部材の内部を挿通する構成からなる振動タイヤロー
ラとした。
記左右の走行用モータによりタイヤを独立に回転可能と
する差動機構を設けた振動タイヤローラとした。
なり、該防振ゴムはタイヤの前後に、且つ、タイヤ外径
の外側において配設される振動タイヤローラとした。
けられる左右一対のタイヤ支持部材と、該タイヤ支持部
材にそれぞれ取り付けられる左右一対の走行用モータ
と、タイヤ外径の範囲内で設けられ、前記左右一対の走
行用モータによりタイヤを独立に回転可能とする差動機
構と、振動用モータにより作動し、タイヤに振動を与え
る振動機構と、を備える振動タイヤローラとした。
振動用モータにより作動し、タイヤに振動を与える振動
機構とを備えた振動タイヤローラにおいて、前記走行用
モータは、貫通孔を有した中空構造のモータからなり、
前記振動機構は、起振軸に設けられた偏心錘の位置をア
クチュエータにより移動させて起振軸の偏心量を調節可
能な可変振幅機構を備え、走行用モータ及び起振軸を車
幅方向において間に挟むようにアクチュエータと振動用
モータを配設し、走行用モータの貫通孔を介して、アク
チュエータ側或いは振動用モータ側と起振軸側とを軸部
材により連結する構成からなる振動タイヤローラとし
た。
を参照しながら説明する。図1(a),(b),(c)
はそれぞれ振動タイヤローラの正面図、側面図、後正面
図である。本図において、振動タイヤローラRは、前部
車体1と後部車体2とが連結部3によりアーティキュレ
ート式に接続されており、操舵用シリンダ4の伸縮によ
りセンターピン3aを中心に前部車体1が後部車体2に
対し旋回するようになっている。走行用のエンジン(図
示せず)は、後部車体2の上部前寄りに設けられたボン
ネット5内に収装されている。ボンネット5の後方には
運転席6が形成される。タイヤTは両車体においてそれ
ぞれ複数(図に示す機種は前輪3本、後輪4本)、車幅
方向に等間隔で同軸状に配置される。図1(c)から判
るように、後輪側において、両端のタイヤTの外側面は
後部車体2の側面よりも外方に位置している。
イヤ支持部材8(共に仮想線にて示す)の配設位置を側
面から見た場合を示す側面説明図、図3は後輪側におけ
る平断面説明図、図4は後輪側を正面寄りから見た場合
を示す断面説明図である。なお、図3では紙面下側が車
両前方側である。また、図4において、図3に記載され
た部材と共通する部材については一部省略して、或いは
符号を省略するものとする。
て本発明を適用した例を示す。以下、主に図3を参照し
て説明すると、本発明に係る振動タイヤローラは、防振
手段を構成する防振ゴム7を介して車体(図2に示す後
部車体2)側に取り付けられ、隣接するタイヤT間にお
いて配設されるタイヤ支持部材8と、タイヤ支持部材8
に取り付けられるタイヤ駆動用の走行用モータ9と、走
行用モータ9を挟んで隣接するタイヤT同士を同期回転
可能とする同期回転手段10と、振動用モータ11によ
り作動し、タイヤTに振動を与える振動機構12と、を
備える。
後一対として固設されるブラケットを示す。また、この
ブラケット13,14は左右一対として後部車体2に固
設されている。前後に対応したブラケット13,14に
はそれぞれ、防振手段をなす防振ゴム7を介して、車両
の前後方向に延設されるようにタイヤ支持部材8が取り
付けられている。
横長の略矩形状を呈した板部材からなり、その板面が鉛
直状となるように配設され、前端側及び後端側が、上下
一対の防振ゴム7を介して、それぞれブラケット13
(図2では図示せず)及びブラケット14に取り付けら
れるものである。ブラケット13及び14はそれぞれタ
イヤTよりも前寄り及び後寄りに位置しており、したが
って、各防振ゴム7もタイヤTの前後、且つ、タイヤT
の外径の外側において配設されている。
状を呈した部材であり、両側面の部位にてブラケット1
3(或いはブラケット14)、タイヤ支持部材8に対し
ボルト等により取り付けられる。以上のように、防振ゴ
ム7をタイヤTの前後、且つ、タイヤTの外径の外側に
おいて配設する構成とすれば、タイヤ支持部材8を挟ん
で隣接し合うタイヤT間の間隔寸法を小さく設定できる
こととなる。
ヤから順にT1,T2,T3,T4と符号を付すと、一
方の前記タイヤ支持部材8(符号8Aにて示す)は隣接
し合うタイヤT1,T2の間に位置し、他方のタイヤ支
持部材8(符号8Bにて示す)は隣接し合うタイヤT
3,T4の間に位置するように配設される。
ニット15を介して走行用モータ9が取り付けられる。
詳細に説明すると、軸受ユニット15は、軸受(図では
テーパ軸受として示す)15aと、環状のアウタケース
15b及びインナケース15cとから構成される。タイ
ヤ支持部材8A,8Bの略中央部には貫通孔が穿設され
ており、該貫通孔にアウタケース15bを挿嵌させ、ア
ウタケース15bのフランジ部においてボルトにより締
結固定することで、軸受ユニット15はタイヤ支持部材
8A,8Bに取り付けられる。
略側断面図を図5(a)に示す。また、走行用モータ9
のピストン部を正面側から見た概略構造断面図を図5
(b)に示す。なお図5(a)では一方のタイヤ支持部
材8A側に取り付けられる走行用モータ9を示している
が、タイヤ支持部材8B側に取り付けられる走行用モー
タ9においても、左右対称としてタイヤ支持部材8Bに
取り付けられる点を除き、同一構造のモータである。
通孔16を有した中空で無軸の構造からなるモータであ
り、その一例として多行程型のラジアルピストンモータ
17としている。このラジアルピストンモータ17は薄
型でかつ低速高トルクを発生する公知の油圧モータであ
り、図5(a)に示すように、筐体を形成する固定部1
8内に、軸受19を介して出力部20が回転可能に支持
されている。
に、断面円形の薄型のシリンダブロック21が固定され
ており、このシリンダブロック21の外周部には、周方
向に等間隔で複数のシリンダ22が形成され、シリンダ
22内には先端部にローラ23を有するピストン24
が、シリンダブロック21の径方向に移動自在に挿入さ
れている。ローラ23が当接する固定部18の内面に
は、カム面25が形成される。なお図5(a)において
符号26はディスクブレーキを示し、詳細構造は省略し
てある。
ダ22内に圧油が流入することにより、ピストン24が
シリンダ22内を移動し、該移動時にローラ23が前記
カム面25を押し付けることにより、その反力で出力部
20が回転するようになっている。多行程型のラジアル
ピストンモータ17は以上の構造からなるため、出力部
20を無軸とすることができ、すなわち、正面視した断
面形状がリング形状を呈する出力部とすることができる
ため、その中央部に貫通孔16を形成できることとな
る。
側のタイヤT1寄りにおいて、図5(a)に示すよう
に、固定部18側が長尺のボルト27により軸受ユニッ
ト15のアウタケース15bに締結固定され、これによ
り、走行用モータ9は軸受ユニット15を介しタイヤ支
持部材8に取り付けられることとなる。軸受ユニット1
5を介在させることなく走行用モータ9をタイヤ支持部
材8に直接取り付けることも可能であるが、この場合、
走行用モータ9の軸受19のみでは車体重量の荷重に対
して強度不足となってモータの損傷をきたすおそれもあ
る。これに対し、軸受15aを介在させる態様とすれ
ば、車体重量の荷重を軸受15aと軸受19の両方で分
散させて支持できるため、走行用モータ9の損傷が効果
的に防止される。
で隣接するタイヤT同士(つまりタイヤT1,T2同士
或いはタイヤT3,T4同士をいう)を同期回転可能と
する同期回転手段10について説明する。本実施形態に
おける同期回転手段10は、走行用モータ9の出力部2
0を一方のタイヤ側(タイヤT1或いはタイヤT4)に
固定すると共に、走行用モータ9の貫通孔16を介して
一方のタイヤ側と他方のタイヤ側(タイヤT2或いはタ
イヤT3)とを連結部材34により連結し、この連結部
材34により一方のタイヤ側の回転力を他方のタイヤ側
に伝達する構成としている。
示すように、走行用モータ9の出力部20にはハブ28
がそのフランジ部28aの部位にてボルト29により締
結固定される。図3において、タイヤT1はそのディス
クホイールDW1にてハブ28のフランジ部28aにハ
ブボルト30により締結固定される。一方、前記軸受ユ
ニット15のインナケース15cには、中央部に貫通孔
を有したハブ31がボルト32により締結固定され、タ
イヤT2はそのディスクホイールDW2にてハブ31の
フランジ部31aにハブボルト33により締結固定され
る。
用モータ9の貫通孔16と略同一径寸法の貫通孔28b
が形成されている。また、軸受ユニット15のインナケ
ース15cの貫通孔15dも貫通孔16と略同一径寸法
となっている。したがって、走行用モータ9を挟んでハ
ブ28及び軸受ユニット15が取り付けられた状態にお
いて、各貫通孔16,28b,15dは左右方向に同軸
状に連通する態様となる。貫通孔28b,15dにはそ
れぞれスプライン溝28c,15eが形成される。そし
て、走行用モータ9の貫通孔16内を貫通し、両端部に
てスプライン溝28c,15eにスプライン結合する連
結部材34が配設される。連結部材34は本実施形態に
おいては円筒形状を呈した部材であり、鋼管等からな
る。
上の構成からなり、走行用モータ9の出力部20が回転
駆動すると、ハブ28を介しタイヤT1が回転すると共
に、ハブ28の回転力がスプライン結合する連結部材3
4を介してインナケース15c側に伝達されることでタ
イヤT2がタイヤT1と同期して回転する。なお、この
同期回転手段10はタイヤT3,T4側においても同一
の構成であるので、その説明は省略する。
6を有した中空構造のモータとし、同期回転手段10と
して、走行用モータ9の出力部20を一方のタイヤ側に
固定すると共に、走行用モータ9の貫通孔16を介して
一方のタイヤ側と他方のタイヤ側とを連結部材34によ
り連結し、この連結部材34により一方のタイヤ側の回
転力を他方のタイヤ側に伝達する構成とすれば、タイヤ
支持部材8や走行用モータ9を挟んで隣接し合うタイヤ
Tを簡易でコンパクトな構造にて同期回転させることが
できる。さらに、タイヤT側と連結部材34との接続部
位をスプライン結合から構成することで、より簡易な構
造となり、部材点数が少なく、組み付け作業の容易な同
期回転手段10となる。
12について説明する。車両中心を挟んで隣接するタイ
ヤT2,T3において、各ディスクホイールDW2,D
W3はそれぞれ車幅方向外方に張り出すかたちでタイヤ
T2,T3に取り付けられており、これによりタイヤT
2,T3間にわたるタイヤ内径の範囲内の空間が広くな
っている。起振軸35を内蔵する起振機ケース36は、
左右の走行用モータ9の間において配設され、特にこの
タイヤT2,T3間にわたるタイヤ内径の範囲内の空間
において配設されている。
部材であり、各タイヤTの軸芯と同芯状に配設され、一
方の開口部の縁部においては、ディスクホイールDW2
にハブボルト33により締結固定されたアクスル37
に、ボルト38により締結固定される。つまり、起振機
ケース36はタイヤT2とともに回転する。また、他方
の開口部の縁部においては、ディスクホイールDW3に
締結固定されたハウジング39に対し軸受72を介して
取り付けられるアクスル40に、ボルト38により締結
固定される。なお、ベアリング72は後に詳述する差動
機構71を構成する部材である。
に設けられた偏心錘(可動偏心錘44)の位置をアクチ
ュエータ(油圧シリンダ52)により移動させて起振軸
35の偏心量を調節可能な可変振幅機構を備える。図6
に示すように、起振軸35は、離間して対向するように
配設した一対の板状の支持枠41a,41bと、支持枠
41a,41bの両端部同士を連結する支持部材42
a,42bと、支持枠41a,41bの各中央部に掛け
渡して固設した枢軸43と、枢軸43回りに回転可能に
取り付けられる略半月状を呈した可動偏心錘44とから
構成される。
ぞれ貫通孔42cが形成されていて、図3に示すよう
に、一方の支持部材42aの外側面には、円筒形状を呈
したガイド部材45が該貫通孔42cに嵌合するかたち
で固設され、他方の支持部材42bの外側面には、円柱
状の支持軸部材46が同様に貫通孔42cに嵌合するか
たちで固設される。起振軸35は、これらガイド部材4
5,支持軸部材46の部位で、軸受47,48を介して
前記アクスル37,40に枢支されることで、起振機ケ
ース36内において各タイヤTと同芯状となるように水
平状に延設される。
芯上において直線移動する摺動部材49が配設される。
この摺動部材49には、コネクティングロッド50の一
端がピン49aにより接続され、コネクティングロッド
50の他端は可動偏心錘44にピン44aにより接続さ
れており、摺動部材49の直線移動の変位を可動偏心錘
44の枢軸43回りの回転移動の変位に変換するように
構成されている。
に対して回転できるように、且つ、ロッド51の縮退に
より直線移動するように構成され、ロッド51は図5
(a)に示すように、軸受ユニット15の貫通孔15
d,走行用モータ9の貫通孔16,ハブ28の貫通孔2
8bを挿通し、また本実施形態においては中空の連結部
材34の内部を挿通し、図3に示すように、アクチュエ
ータである油圧シリンダ52に接続している。なお、こ
のロッド51が請求項に記載の「第1軸部材」(或いは
「軸部材」)に相当する。
れた状態は、可動偏心錘44の回動角度が零で起振軸3
5の偏心量が零の状態を示し、この状態で起振軸35を
回転させても振動力は発生しない。可動偏心錘44が仮
想線で示された状態は、可動偏心錘44が最大回動角度
まで回動された状態、つまり起振軸35の偏心量が最大
の状態であり、最大の振幅が得られる。このように振幅
は可動偏心錘44の回動角度によって変化する。
W1が取り付けられるハブ28の胴部には、軸受53a
を内嵌した軸受ケース53が取り付けられる。また、図
4における符号54は、車体から垂下されてタイヤT1
の外側に位置する筐体状のブラケットを示し、その下端
部は屈曲形成されていてタイヤT1の内径部の空間に入
り込んでいる。ブラケット54の下端部には、防振手段
を構成する防振ゴム55及び取り付け板56を介して支
持板57が取り付けられ、この支持板57には前記軸受
ケース53がボルト58により締結固定されると共に、
油圧シリンダ52が図示しないボルトにより締結固定さ
れる。
1の車両外方側に位置しており、また、ディスクホイー
ルDW1は車両中心側に張り出すかたちでタイヤT1に
取り付けられていることから、油圧シリンダ52はタイ
ヤT1の外側面よりも突出することなくタイヤT1の内
径部の空間内に収装されている。なお、前記ブラケット
54内には、油圧シリンダ52用の油圧配管やロッド5
1の縮退を検知するセンサ(油圧シリンダ52内に設け
られる)の電気信号線が配設される。
モータ11について説明する。タイヤT4において、デ
ィスクホイールDW4が取り付けられるハブ28の胴部
には、軸受53aを内嵌した軸受ケース53が取り付け
られる。図4における符号59は、車体から垂下されて
タイヤT4の外側に位置する筐体状のブラケットを示
し、その下端部は屈曲形成されていてタイヤT4の内径
部の空間に入り込んでいる。ブラケット59の下端部に
は、防振手段を構成する防振ゴム60を介して取り付け
板61が取り付けられ、この取り付け板61に振動用モ
ータ11及び前記軸受ケース53がボルト62により締
結固定される。本実施形態における振動用モータ11は
油圧モータである。
4の車両外方側に位置しており、また、ディスクホイー
ルDW4は車両中心側に張り出すかたちでタイヤT4に
取り付けられていることから、振動用モータ11はタイ
ヤT4の外側面よりも突出することなくタイヤT4の内
径部の空間内に収装されている。なお、前記ブラケット
59内には、振動用モータ11用の油圧配管が配設され
る。
グ63を介してシャフト64が連結される。シャフト6
4は軸受ユニット15の貫通孔15d,走行用モータ9
の貫通孔16,ハブ28の貫通孔28bを挿通し、本実
施形態においては中空の連結部材34の内部を挿通し、
カップリング65を介して起振軸35の支持軸部材46
側に連結される。なお、このシャフト64が請求項に記
載の「第2軸部材」(或いは「軸部材」)に相当する。
シリンダ52によりロッド51を介し可動偏心錘44を
回動させ、起振軸35が所定の偏心量を有した状態で振
動用モータ11を駆動することで 起振軸35に所定の
振動力が発生する。ここで、特開平10−165893
号公報にも記載されているように、起振軸の起動時にお
ける回転数の立ち上がり時及び停止時における回転数の
下がり時には共振点が存在し、この共振点において振動
力が発生している場合には転圧路面に影響を及ぼすおそ
れのあることが知られている。
は、振動用モータ11を駆動させ、起振軸35が共振点
以上の所定回転数に達した時点で、油圧シリンダ52に
より可動偏心錘44を回動させて振動力を発生させるよ
うにしている。このように油圧シリンダ52等のアクチ
ュエータを用いた可変振幅機構とすることにより、
(1)起振軸の回転を下げることなく、アクチュエータ
を任意に操作することで振動が切れる、(2)振幅を数
段階、或いは無段階に設定可能であり、締固め材料に最
適となる振幅を設定できる、等の効果が奏される。
部車体2)側に取り付けられ、隣接するタイヤT間にお
いて配設されるタイヤ支持部材8と、タイヤ支持部材8
に取り付けられるタイヤ駆動用の走行用モータ9と、振
動用モータ11により作動し、タイヤTに振動を与える
振動機構12とを備える振動タイヤローラとすれば、或
いは、さらに走行用モータ9を挟んで隣接するタイヤT
同士を同期回転可能とする同期回転手段10を備える振
動タイヤローラとすれば次のような効果が奏される。
図11に示す支持体154)が車体の側面側に設けら
れ、この場合、防振ゴムの配設位置の制限によりタイヤ
支持部材の下端を少なくとも走行用モータの位置よりも
下げざるを得ず、カーブクリアランスが小さくなるとい
う問題、及び防振ゴムの大きさを小さくできず、サイド
オーバハングが大きくなるという問題があったことは既
述した通りである。これに対し本発明によれば、タイヤ
支持部材は車体の側面ではなくタイヤとタイヤの間に配
設されるので、このタイヤ支持部材に関するカーブクリ
アランスの問題、サイドオーバハングの問題が共に解消
されることとなる。
は基本的にそれぞれ油圧シリンダ52,振動用モータ1
1の各本体自身が回転しないように支持する部材であ
り、介在させる防振ゴム55,60の配設位置の制限を
それ程受けない(図4では防振ゴム55,60はそれぞ
れ油圧シリンダ52,振動用モータ11の上方側にのみ
配設されている)。したがって、ブラケット54,59
の下端を、例えば図4に示すように、タイヤTの軸芯よ
りも上方側に位置させることができ、これらブラケット
54,59に関するカーブクリアランスCCLはタイヤ
支持部材に関するカーブクリアランスに比して大きくと
れる。
小さくて済むので、図4に示すようにこれら防振ゴム5
5,60をタイヤT1,T4の内径部の空間に収装させ
ることが可能となり、この場合、タイヤT1,T4の側
面から突出するブラケット54,59の部位は油圧配管
等を収容するだけで済む。したがって、このブラケット
54,59に関するサイドオーバハングSOHはタイヤ
支持部材に関するサイドオーバハングに比して小さいも
のとなる。
を、車幅方向に関し走行用モータ9よりも車両中心側に
配設し、振動用モータ11を、車幅方向に関し走行用モ
ータ9の外方側に配設し、走行用モータ9の貫通孔16
介して、振動用モータ11側と起振軸35側とを軸部材
であるシャフト64により連結する構成とすれば、走行
用モータ9や振動機構12、振動用モータ11等の配置
構造が簡易になると共にこれらの配置スペースがコンパ
クトとなり、タイヤ回りの組み付け作業が容易なものと
なる。無論、当該構成は、例えば可変振幅機構を有さ
ず、アクチュエータ(油圧シリンダ52)を有さない振
動機構とした場合においても効果的である。
を左右の走行用モータ9の間において配設すると共に、
起振軸35に設けられた可動偏心錘44の位置を油圧シ
リンダ52等のアクチュエータにより移動させて起振軸
35の偏心量を調節可能な可変振幅機構を備えた振動機
構12とし、振動用モータ11及びアクチュエータを、
それぞれ車幅方向に関し各走行用モータ9の外方側に配
設し、各走行用モータ9の貫通孔16を介して、アクチ
ュエータ側と起振軸35側とをロッド51により連結す
ると共に、振動用モータ11側と起振軸35側とをシャ
フト64により連結する構成とすれば、走行用モータ9
や振動機構12、振動用モータ11、アクチュエータ等
の配置構造が簡易になると共にこれらの配置スペースが
コンパクトとなり、タイヤ回りの組み付け作業が容易な
ものとなる。
の部材とし、ロッド51及びシャフト64を連結部材3
4の内部に挿通させる構成とすることで、起振軸35側
と振動用モータ11及びアクチュエータ側との接続構造
を簡易でコンパクトなものにできる。
は、説明した態様に限られないのは勿論である。例え
ば、可変振幅機構を有さず、アクチュエータ(油圧シリ
ンダ52)を有さない振動機構とした場合には、タイヤ
T1,T2側の駆動源となる走行用モータ9を中空構造
のモータとする必要がなく、例えば、左右にそれぞれ出
力軸(出力部)を有する公知構造のモータをタイヤ支持
部材8Aに取り付け、各出力軸(出力部)にそれぞれタ
イヤT1,T2を直接的に取り付けることも可能であ
る。この場合において同期回転手段10とは、この両出
力軸(出力部)を有する構造の走行用モータ自体を指す
ものとする。
イヤT1,T2側とタイヤT3,T4側とを互いに独立
に回転可能とするべく設けられたものであり、タイヤ外
径の範囲内(図ではタイヤ内径の範囲内として示されて
いる)において配設されており、本実施形態では軸受7
2から構成している。軸受72はタイヤT1,T2側に
固設されているアクスル40の軸部と、タイヤT3,T
4側に固設されている円筒形状のハウジング39との間
に介在する。
路図である。後輪側における左右一対の走行用モータ9
は、車体に搭載された油圧ポンプPにパラレルとして配
管される。油圧ポンプPの一方のポートPaに接続する
流路111には、分岐部112を介してタイヤT1,T
2側を駆動する走行用モータ9のポートP1及びタイヤ
T3,T4側を駆動する走行用モータ9のポートP3、
さらに後記する前輪側のタイヤT5,T6,T7を駆動
する走行用モータ9のポートP5が接続する。油圧ポン
プPの他方のポートPbに接続する流路113には、分
岐部114を介してタイヤT1,T2側を駆動する走行
用モータ9のポートP2及びタイヤT3,T4側を駆動
する走行用モータ9のポートP4、タイヤT5,T6,
T7を駆動する走行用モータ9のポートP6が接続す
る。
の範囲内において設ける構成とすれば、従来にあっては
差動機構が車体側に搭載されていたことから、車体内に
おける他の搭載装置のレイアウト設計の自由度が広がる
こととなる。また、差動機構71をタイヤ外径の範囲
内、望ましくはタイヤ内径の範囲内に設けることで、タ
イヤ回りの他の装置(振動機構12等)に関するレイア
ウト設計の自由度が広がることになる。さらに、差動機
構71を軸受72から構成することで、構造が簡単とな
り、組み付け作業も容易となる。
イヤ回りの平断面説明図である。この第2実施例は前記
第1実施例と共に、「防振手段を介して車体側に取り付
けられる左右一対のタイヤ支持部材と、該タイヤ支持部
材にそれぞれ取り付けられる左右一対の走行用モータ
と、タイヤ外径の範囲内で設けられ、前記左右一対の走
行用モータによりタイヤを独立に回転可能とする差動機
構と、振動用モータにより作動し、タイヤに振動を与え
る振動機構と」を備える構成に関しての例となる。な
お、本実施例において第1実施例における構成部材と同
一構成の部材に関しては同一の符号を付して、或いは省
略して、その説明も省略する。
段を構成する防振ゴム7を介してタイヤ支持部材8C,
8Dが取り付けられている。本実施例では各タイヤT1
〜T4はタイヤ支持部材8C,8D間において配設され
るものである。タイヤ支持部材8C,8Dにはそれぞれ
走行用モータ9の固定部18側が取り付けられる。タイ
ヤ支持部材8C側における走行用モータ9の出力部20
にはタイヤ取り付け部材76が取り付けられ、タイヤ支
持部材8D側における同出力部20にはタイヤ取り付け
部材77が取り付けられる。
の中空体となる部材であり、図ではそれぞれ一体的な部
材として示してあるが、実際には複数の部材をボルトに
より締結固定した構成となっている。一方のタイヤ取り
付け部材76は起振機ケース76aを兼ねている。タイ
ヤ取り付け部材76にはタイヤT1,T2がそれぞれデ
ィスクホイールDW1,DW2の部位にて図示しないボ
ルトにより締結固定され、タイヤ取り付け部材77には
タイヤT3,T4がそれぞれディスクホイールDW3,
DW4の部位にて図示しないボルトにより締結固定され
る。
同様に、タイヤT2,T3間におけるタイヤ内径の範囲
内の空間において配設されている。本実施例における振
動機構12は固定振幅式であり、偏心錘78を固設した
起振軸79はその両端部が起振機ケース76a内におい
て軸受80,80により枢支されている。
タ11が取り付けられ、また、このタイヤ支持部材8D
側における走行用モータ9は、第1実施例で説明したよ
うに貫通孔を有した中空構造のモータとなっている。振
動用モータ11の出力軸にはカップリング63を介して
シャフト64が連結され、このシャフト64は、走行用
モータ9の貫通孔及びタイヤ取り付け部材77の中空内
部を挿通し、カップリング65を介して起振軸79に連
結されている。なお勿論、タイヤ支持部材8C側におけ
る走行用モータ9はあえて中空構造のモータとする必要
はない。
タイヤT1,T2側とタイヤT3,T4側とを互いに独
立に回転可能とするべく設けられており、タイヤ外径の
範囲内(図ではタイヤ内径の範囲内として示されてい
る)において配設され、本実施形態では軸受81から構
成している。軸受81はタイヤ取り付け部材76,77
の間に介在するものであり、これによりタイヤT1,T
2側とタイヤT3,T4側とが、各対応した走行用モー
タ9により差動可能に回転することとなる。なお、走行
用モータ9に関する油圧回路は第1実施例と同様であ
り、その説明は省略する。
構71はタイヤ外径の範囲内において設けられているの
で、第1実施例の場合と同様の効果、すなわち、車体内
における他の搭載装置に関するレイアウト設計の自由度
が広がり、また、タイヤ回りの他の装置(振動機構12
等)に関するレイアウト設計の自由度が広がるという効
果が奏される。
であり、図1に示した振動タイヤローラRの前輪側の平
断面説明図である。この第3実施例は前記第1実施例と
共に、「タイヤ駆動用の走行用モータと、振動用モータ
により作動し、タイヤに振動を与える振動機構とを備え
た振動タイヤローラにおいて、前記走行用モータは、貫
通孔を有した中空構造のモータからなり、前記振動機構
は、起振軸に設けられた偏心錘の位置をアクチュエータ
により移動させて起振軸の偏心量を調節可能な可変振幅
機構を備え、走行用モータ及び起振軸を車幅方向におい
て間に挟むようにアクチュエータと振動用モータを配設
し、走行用モータの貫通孔を介して、アクチュエータ側
或いは振動用モータ側と起振軸側とを軸部材により連結
する」構成に関しての例となる。なお、本実施例におい
て第1実施例における構成部材と同一構成の部材に関し
ては同一の符号を付して、或いは省略して、その説明も
省略する。
符号を付すと、本実施例においてはタイヤT5〜T7は
両側からタイヤ支持部材8E,8Fに支承される。符号
85,86は前部車体1を構成するヨークに固設された
ブラケットを示し、タイヤ支持部材8E,8Fは防振手
段を構成する防振ゴム7を介して各ブラケット85,8
6に取り付けられる。タイヤ支持部材8E,8Fは図2
から判るように後輪側のタイヤ支持部材8A,8Bと同
一形状を呈している。防振ゴム7はタイヤTの前後、且
つ、タイヤTの外径の外側において配設されている。
一本少ないため、両側のタイヤ支持部材8E,8Fの位
置は、第1実施例で述べた後輪側のタイヤT1,T4の
外側面の位置よりもそれぞれ車幅方向に関して車体中央
寄りにある。したがって、この場合、これらタイヤ支持
部材8E,8Fに関するカーブクリアランスは考慮する
必要はない。
タ9が取り付けられる。走行用モータ9は第1実施例で
説明した貫通孔を有した中空構造のモータである。走行
用モータ9の固定部18はボルト87によりタイヤ支持
部材8Eに締結固定され、出力部20はボルト88によ
りハブ89に締結固定されている。ハブ89はボルト9
0によりタイヤT5のディスクホイールDW5に締結固
定される部材である。符号91はタイヤT5側とタイヤ
T6側とを連結するアダプタを示す。アダプタ91は円
筒形状を呈し、その両開口部の縁部に設けられたフラン
ジ部91a,91bの部位でボルト90,92によりそ
れぞれディスクホイールDW5,DW6に締結固定され
る。
けて張り出すかたちでタイヤ6に取り付けられており、
これによりタイヤT6におけるタイヤ内径の範囲内の空
間が広く形成されている。起振軸35を内蔵する起振機
ケース93はこのタイヤT6のタイヤ内径の範囲内にお
いて配設されている。起振機ケース93は中空円筒形状
を呈した部材であり、各タイヤTの軸芯と同芯状に配設
され、一方の開口部の縁部においては、ディスクホイー
ルDW6に前記ボルト92により締結固定されたアクス
ル94に、ボルト95により締結固定される。
ィスクホイールDW7にボルト96により締結固定され
たアクスル97に、ボルト98により締結固定される。
アクスル97の軸胴部には軸受99aを内嵌した軸受ケ
ース99が取り付けられる。軸受ケース99は、タイヤ
支持部材8FにおいてタイヤT7のタイヤ内径部に突出
するように取り付けられた支持板100にボルト101
により取り付けられている。
に、起振軸35に設けられた偏心錘(可動偏心錘44)
の位置をアクチュエータ(油圧シリンダ52)により移
動させて起振軸35の偏心量を調節可能な可変振幅機構
を備える。起振軸35の構成や可動偏心錘44の可動機
構の構成は第1実施例の場合と同様であり、その説明は
省略する。起振軸35はその両端部のガイド部材45,
支持軸部材46の部位で軸受102,103を介してア
クスル94,97に枢支される。
チュエータである油圧シリンダ52が取り付けられ、タ
イヤ支持部材8Fに振動用モータ11が取り付けられ
る。符号104は油圧シリンダ52や振動用モータ11
を外部接触から保護するプロテクタである。油圧シリン
ダ52と摺動部材49、つまり起振軸35側とを連結す
るロッド51(軸部材)はアダプタ91,ハブ89の中
空内部及び走行用モータ9の貫通孔を挿通する。また、
振動用モータ11の出力軸にはカップリングを介してシ
ャフト105が連結され、このシャフト105はアクス
ル97の中空内部を挿通し、カップリングを介して起振
軸35に連結される。
部材8F側に取り付けることも勿論可能であり、この場
合には、シャフト105が走行用モータ9の貫通孔を挿
通する軸部材を構成する。
心錘の位置を油圧シリンダ52等のアクチュエータによ
り移動させて起振軸35の偏心量を調節可能な可変振幅
機構を備えた場合において、走行用モータ9を、貫通孔
を有した中空構造のモータとし、走行用モータ9及び起
振軸35を車幅方向において間に挟むようにアクチュエ
ータと振動用モータ11を配設し、走行用モータ9の貫
通孔を介して、アクチュエータ側或いは振動用モータ1
1側と起振軸35側とを軸部材により連結する構成とす
れば、走行用モータ9や振動機構12、振動用モータ1
1、アクチュエータ等の配置構造を簡易なものにできる
と共にこれらの配置スペースがコンパクトとなり、タイ
ヤ回りの組み付け作業が容易なものとなる。
態を説明した。本発明は説明した形態に限られることな
く、各構成要素の形状やレイアウト等についてその趣旨
を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。
は次の通りである。アスファルトフィニッシャは、アス
ファルト混合物をスクリード(振動板)で敷きならすた
め、コテの作用が働き、敷きならされたマットの表面
は、図10(a)に示すように、平滑な面となってい
る。この表面を、締固めに適した粘度(温度)を保持し
ている間に振動タイヤローラで転圧することにより、骨
材は、タイヤのニーディング作用と、伝播する振動によ
って、上下、左右に動き、かみ合わせがよくなると同時
に、骨材の間にモルタルが押し込められて密着し、温度
の降下とともに固着する。弾性を有するゴムタイヤ(タ
イヤT)に接する表面の骨材は、ゴムへ食い込み、モル
タルは、骨材の間へ押し込められるため、骨材の一部が
突出した路面となる(図10(b)参照)。このように
して、所定の密度が得られるまで転圧を繰り返すと、モ
ルタルによってグリップ(固着)された骨材が、表面に
突出した路面が形成される。
(突出)した路面の効果としては、 タイヤによる滑り抵抗が大きくなる。したがって、自
動車の制動距離を短くできる。 雨水などで滞水した路面であっても、タイヤと骨材が
接触しているので、ハイドロプレーニング現象(水膜が
できるために発生するタイヤのスリップ)が起きにく
い。 上記及びの複合効果として、自動車の走行が安全
となる。
る。 (1)防振手段を介して車体側に取り付けられ、隣接す
るタイヤ間において配設されるタイヤ支持部材と、タイ
ヤ支持部材に取り付けられるタイヤ駆動用の走行用モー
タと、振動用モータにより作動し、タイヤに振動を与え
る振動機構と、を備える構成とすれば、或いは、防振手
段を介して車体側に取り付けられ、隣接するタイヤ間に
おいて配設されるタイヤ支持部材と、タイヤ支持部材に
取り付けられるタイヤ駆動用の走行用モータと、走行用
モータを挟んで隣接するタイヤ同士を同期回転可能とす
る同期回転手段と、振動用モータにより作動し、タイヤ
に振動を与える振動機構と、を備える構成とすれば、タ
イヤ支持部材に関するカーブクリアランス及びサイドオ
ーバハングの問題が共に解消される。したがって、縁石
等との接触を考慮することなく、また例えば構築物の壁
際近くまで寄せての転圧作業が可能な振動タイヤローラ
となる。 (2)走行用モータを、貫通孔を有した中空構造のモー
タとし、同期回転手段として、走行用モータの出力部を
一方のタイヤ側に固定すると共に、走行用モータの貫通
孔を介して一方のタイヤ側と他方のタイヤ側とを連結部
材により連結し、連結部材により一方のタイヤ側の回転
力を他方のタイヤ側に伝達する構成とすれば、タイヤ支
持部材や走行用モータを挟んで隣接し合うタイヤを簡易
でコンパクトな構造にて同期回転させることができる。 (3)走行用モータを、貫通孔を有した中空構造のモー
タとし、振動機構の起振軸を車幅方向に関し走行用モー
タよりも車両中心側に配設し、振動用モータを車幅方向
に関し走行用モータの外方側に配設し、走行用モータの
貫通孔を介して、振動用モータ側と起振軸側とを軸部材
により連結する構成とすれば、走行用モータや振動機
構、振動用モータ等の配置構造が簡易になると共にこれ
らの配置スペースがコンパクトとなり、タイヤ回りの組
み付け作業が容易なものとなる。 (4)タイヤ支持部材及び走行用モータを左右一対に配
設し、各走行用モータを、貫通孔を有した中空構造のモ
ータとし、起振軸が左右の走行用モータの間において配
設されると共に、起振軸に設けられた偏心錘の位置をア
クチュエータにより移動させて起振軸の偏心量を調節可
能な可変振幅機構を備えた振動機構とし、振動用モータ
及びアクチュエータを、それぞれ車幅方向に関し各走行
用モータの外方側に配設し、各走行用モータの貫通孔を
介して、アクチュエータ側と起振軸側とを第1軸部材に
より連結すると共に、振動用モータ側と起振軸側とを第
2軸部材により連結する構成とすれば、走行用モータや
振動機構、振動用モータ、アクチュエータ等の配置構造
が簡易になると共にこれらの配置スペースがコンパクト
となり、タイヤ回りの組み付け作業が容易なものとな
る。 (5)同期回転手段として、各走行用モータの出力部を
一方のタイヤ側に固定すると共に、走行用モータの貫通
孔を介して一方のタイヤ側と他方のタイヤ側とを中空構
造の連結部材により連結し、連結部材により一方のタイ
ヤ側の回転力を他方のタイヤ側に伝達する構成とし、第
1軸部材及び第2軸部材を連結部材の内部に挿通させる
構成とすれば、タイヤ支持部材や走行用モータを挟んで
隣接し合うタイヤを簡易でコンパクトな構造にて同期回
転させることができ、且つ、起振軸側と振動用モータ及
びアクチュエータ側との接続構造を簡易でコンパクトな
ものにできる。 (6)差動機構をタイヤ外径の範囲内で設けることで、
タイヤ回りの振動機構等の装置に関するレイアウト設計
の自由度が広がる。 (7)防振ゴムをタイヤの前後に、且つ、タイヤ外径の
外側において配設すれば、タイヤ支持部材を挟んで隣接
し合うタイヤとタイヤとの間隔寸法を小さく設定でき
る。 (8)防振手段を介して車体側に取り付けられる左右一
対のタイヤ支持部材と、タイヤ支持部材にそれぞれ取り
付けられる左右一対の走行用モータと、タイヤ外径の範
囲内で設けられ、前記左右一対の走行用モータによりタ
イヤを独立に回転可能とする差動機構と、振動用モータ
により作動し、タイヤに振動を与える振動機構と、を備
える構成とすれば、差動機構がコンパクトとなることか
ら、タイヤ回りの振動機構等の装置に関するレイアウト
設計の自由度が広がる。 (9)走行用モータを、貫通孔を有した中空構造のモー
タとし、起振軸に設けられた偏心錘の位置をアクチュエ
ータにより移動させて起振軸の偏心量を調節可能な可変
振幅機構を備えた振動機構とし、走行用モータ及び起振
軸を車幅方向において間に挟むようにアクチュエータと
振動用モータを配設し、走行用モータの貫通孔を介し
て、アクチュエータ側或いは振動用モータ側と起振軸側
とを軸部材により連結する構成とすれば、走行用モータ
や振動機構、振動用モータ、アクチュエータ等の配置構
造を簡易なものにできると共にこれらの配置スペースが
コンパクトとなり、タイヤ回りの組み付け作業が容易に
なる。
ローラの正面図、側面図、後正面図である。
側面説明図である。
図である。
造断面図、(b)は走行用モータを正面側から見たピス
トン部の構造断面図である。
面説明図である。
断面説明図である。
の状態を示す断面説明図である。
造を示す側面説明図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 防振手段を介して車体側に取り付けら
れ、隣接するタイヤ間において配設されるタイヤ支持部
材と、 該タイヤ支持部材に取り付けられるタイヤ駆動用の走行
用モータと、 振動用モータにより作動し、タイヤに振動を与える振動
機構と、 を備えることを特徴とする振動タイヤローラ。 - 【請求項2】 防振手段を介して車体側に取り付けら
れ、隣接するタイヤ間において配設されるタイヤ支持部
材と、 該タイヤ支持部材に取り付けられるタイヤ駆動用の走行
用モータと、 該走行用モータを挟んで隣接するタイヤ同士を同期回転
可能とする同期回転手段と、 振動用モータにより作動し、タイヤに振動を与える振動
機構と、 を備えることを特徴とする振動タイヤローラ。 - 【請求項3】 前記走行用モータは、貫通孔を有した中
空構造のモータからなり、 前記同期回転手段は、走行用モータの出力部を一方のタ
イヤ側に固定すると共に、走行用モータの貫通孔を介し
て一方のタイヤ側と他方のタイヤ側とを連結部材により
連結し、該連結部材により一方のタイヤ側の回転力を他
方のタイヤ側に伝達する構成としたことを特徴とする請
求項2に記載の振動タイヤローラ。 - 【請求項4】 前記走行用モータは、貫通孔を有した中
空構造のモータからなり、 前記振動機構の起振軸は、車幅方向に関し走行用モータ
よりも車両中心側に配設され、 前記振動用モータは、車幅方向に関し走行用モータの外
方側に配設され、 走行用モータの貫通孔を介して、振動用モータ側と起振
軸側とを軸部材により連結する構成としたことを特徴と
する請求項2に記載の振動タイヤローラ。 - 【請求項5】 前記タイヤ支持部材及び走行用モータは
左右一対に配設され、 各走行用モータは、貫通孔を有した中空構造のモータか
らなり、 前記振動機構は、起振軸が左右の走行用モータの間にお
いて配設されると共に、起振軸に設けられた偏心錘の位
置をアクチュエータにより移動させて起振軸の偏心量を
調節可能な可変振幅機構を備え、 前記振動用モータ及びアクチュエータは、それぞれ車幅
方向に関し各走行用モータの外方側に配設され、 各走行用モータの貫通孔を介して、アクチュエータ側と
起振軸側とを第1軸部材により連結すると共に、振動用
モータ側と起振軸側とを第2軸部材により連結する構成
としたことを特徴とする請求項2に記載の振動タイヤロ
ーラ。 - 【請求項6】 前記同期回転手段は、各走行用モータの
出力部を一方のタイヤ側に固定すると共に、走行用モー
タの貫通孔を介して一方のタイヤ側と他方のタイヤ側と
を中空構造の連結部材により連結し、該連結部材により
一方のタイヤ側の回転力を他方のタイヤ側に伝達する構
成からなり、 前記第1軸部材及び第2軸部材が前記連結部材の内部を
挿通する構成としたことを特徴とする請求項5に記載の
振動タイヤローラ。 - 【請求項7】 タイヤ外径の範囲内で設けられ、前記左
右の走行用モータによりタイヤを独立に回転可能とする
差動機構を設けたことを特徴とする請求項5又は請求項
6に記載の振動タイヤローラ。 - 【請求項8】 前記防振手段は複数の防振ゴムからな
り、 該防振ゴムはタイヤの前後に、且つ、タイヤ外径の外側
において配設されることを特徴とする請求項2ないし請
求項7のいずれかに記載の振動タイヤローラ。 - 【請求項9】 防振手段を介して車体側に取り付けられ
る左右一対のタイヤ支持部材と、 該タイヤ支持部材にそれぞれ取り付けられる左右一対の
走行用モータと、 タイヤ外径の範囲内で設けられ、前記左右一対の走行用
モータによりタイヤを独立に回転可能とする差動機構
と、 振動用モータにより作動し、タイヤに振動を与える振動
機構と、 を備えることを特徴とする振動タイヤローラ。 - 【請求項10】 タイヤ駆動用の走行用モータと、 振動用モータにより作動し、タイヤに振動を与える振動
機構とを備えた振動タイヤローラにおいて、 前記走行用モータは、貫通孔を有した中空構造のモータ
からなり、 前記振動機構は、起振軸に設けられた偏心錘の位置をア
クチュエータにより移動させて起振軸の偏心量を調節可
能な可変振幅機構を備え、 走行用モータ及び起振軸を車幅方向において間に挟むよ
うにアクチュエータと振動用モータを配設し、 走行用モータの貫通孔を介して、アクチュエータ側或い
は振動用モータ側と起振軸側とを軸部材により連結する
構成としたことを特徴とする振動タイヤローラ。
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JP2001379430A JP3895979B2 (ja) | 2001-12-13 | 2001-12-13 | 振動タイヤローラ |
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2001
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