JP2003182947A - エレベータ用昇降機の遠隔診断システム - Google Patents

エレベータ用昇降機の遠隔診断システム

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JP2003182947A
JP2003182947A JP2001389602A JP2001389602A JP2003182947A JP 2003182947 A JP2003182947 A JP 2003182947A JP 2001389602 A JP2001389602 A JP 2001389602A JP 2001389602 A JP2001389602 A JP 2001389602A JP 2003182947 A JP2003182947 A JP 2003182947A
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elevator
data
service center
communication means
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JP2001389602A
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English (en)
Inventor
Shota Suzuki
祥太 鈴木
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Mitsubishi Electric Building Solutions Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Building Techno Service Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーナ側の通信手段でトリガをかけて臨時の
遠隔点検・診断を可能にしたエレベータ用昇降機の遠隔
診断システムを得る。 【解決手段】 昇降機制御盤7に接続された通信手段1
0と、建物1の外部に遠隔配置されたサービスセンタ1
6と、通信手段10の回線11と、電話回線12、15
とを備え、昇降機制御盤7は、昇降機の状態データおよ
び故障データを格納し、通信手段10は、診断時に状態
データおよび故障データをサービスセンタ16に送信
し、サービスセンタ16は送信データから遠隔診断を行
い、通信手段10またはサービスセンタ16は通信手段
10の操作時に顧客データのチェックする手段を有し、
通信手段10は、顧客データ診断遂行可能を示すときに
各データおよび故障データを送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エレベータ用昇
降機の遠隔点検や遠隔診断を遂行するためのエレベータ
用昇降機の遠隔診断システムに関し、特に故障検出時や
定期点検時のみならず、昇降機所有者(以下、「オー
ナ」と記す)の要求に応じて臨時に診断することのでき
るエレベータ用昇降機の遠隔診断システムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のエレベータ用昇降機の診断
装置をシステム全体として概略的に示す構成図である。
図5において、1はエレベータが設置されている建物、
2はエレベータのカゴ、3はカゴ2を支持する主ロープ
である。
【0003】4はカゴ2を昇降駆動するための巻上機で
あり、建物1の最上階に設置され、主ロープ3が巻回さ
れている。5はカゴ2の重量を相殺するためのカウンタ
ウェイトであり、巻上機4を介して主ロープ3の反対側
に支持されている。
【0004】6は巻上機4を駆動するためのモータ、7
はモータ6を駆動してカゴ2を昇降制御する昇降機制御
盤、8bは昇降機制御盤7から導出された端末機器接続
用のケーブル、10bはケーブル8bを介して昇降機制
御盤7に接続されたエレベータ用通信装置である。
【0005】エレベータ用通信装置10bは、カゴ2〜
昇降機制御盤7からなるエレベータ装置とともに、建物
1内に設置されている。11aはエレベータ用通信装置
10bから導出された外部接続用の回線である。
【0006】12は建物1内に設置された客先電話であ
り、オーナにより通常使用される。13は客先電話12
から導出された外部接続用の電話回線である。14は建
物1の外部に設置された公衆回線であり、各回線11a
および13を介して、エレベータ用通信装置10bおよ
び客先電話12に接続されている。
【0007】15は公衆回線14から導出された電話回
線である。16は保守会社のサービスセンタであり、電
話回線15を介して公衆回線14に接続されている。
【0008】次に、図5に示した従来のエレベータ用昇
降機の診断装置による動作について説明する。上記構成
において、昇降機制御盤7またはエレベータ用通信装置
10bで故障を検出した場合には、巻上機4を含むエレ
ベータ用昇降機の故障診断が遂行される。
【0009】また、事前に設定されたインターバル(定
期診断用の所定期間)が経過した場合にも、同様に昇降
機の故障診断が遂行される。この場合、まず、エレベー
タ用通信装置10bは、エレベータ(昇降機)の状態デ
ータや故障診断結果(エレベータの故障データ)を、ケ
ーブル8bを介して昇降機制御盤7から受信する。
【0010】その後、エレベータ用通信装置10bは、
上記状態データおよび故障データを、回線11a→公衆
回線14→電話回線15という経路でサービスセンタ1
6に伝送し、エレベータ用昇降機の遠隔点検・診断を遂
行可能にする。
【0011】このとき、客先電話12を公衆回線14に
接続する電話回線13と、エレベータ用通信装置10b
を公衆回線14に接続する回線11aとを分離して設置
することにより、建物1内のエレベータ側とサービスセ
ンタ16側との間のデータ伝送タイミングをエレベータ
側で制御して、オーナの気がつかない(意識しない)間
に交信可能にしている。
【0012】このように、従来の遠隔点検・診断システ
ムにおいては、昇降機側で異常を検出した場合や、事前
に設定されたインターバルが経過したときに、エレベー
タ用通信装置10bから保守サービスセンタに各種の必
要データを伝送し、遠隔保守を可能にしている。
【0013】しかしながら、上記のようにエレベータ側
で遠隔点検・診断の遂行タイミングを制御する場合に
は、エレベータ用昇降機の軽微な不具合や運転中の振動
発生などの性能低下という原因で、オーナが臨時遠隔点
検・診断を望んでも、これに即座に対応することはでき
ない。
【0014】また、外部の公衆回線14との接続回線と
しては、オーナが通常使用する電話回線13の他に、エ
レベータ遠隔点検・診断用の回線11aが別途必要にな
る。
【0015】すなわち、オーナの気付かない(意識して
いない)間にサービスセンタ16との間でデータ伝送が
行われることから、客先の電話回線(オーナが普段使用
している電話回線)13とは別の回線11bを設けて回
線の取り合いを回避しているので、回線11bの追加が
必要となって初期投資が多大なものとなる。
【0016】さらに、軽微な異常に対して対応できない
ことから、比較的短い期間で定期的にサービスセンタ1
6と交信する必要があるので、遠隔点検・診断の契約後
の通信費などのランニングコストも必要となる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来のエレベータ用昇
降機の遠隔診断システムは以上のように、遠隔点検・診
断の遂行タイミングが故障検出時および定期点検時に限
られているので、エレベータの軽微な不具合や振動のよ
うな性能低下発生時などにおいて、オーナが臨時に遠隔
点検・診断を希望しても即時対応することができないと
いう問題点があった。
【0018】また、接続回線として、オーナが通常使用
する電話回線13の他に、エレベータ遠隔点検・診断用
の回線11aが別途必要となるという問題点があった。
【0019】さらに、比較的短い期間で定期的にサービ
スセンタと交信する必要があるので、遠隔点検・診断の
契約後に多大なランニングコスト(通信費など)が必要
になるという問題点があった。
【0020】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、通常定期的に遂行している保守
作業とは別に、オーナが保守会社のサービスセンタに対
して故障修理や臨時点検を依頼したい場合に、オーナ側
で通信手段を使用してトリガをかけることにより、顧客
データのチェック後に昇降機の状態データや故障データ
をサービスセンタに送信して臨時の遠隔点検・診断を可
能にしたエレベータ用昇降機の遠隔診断システムを得る
ことを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明に係るエレベー
タ用昇降機の遠隔診断システムは、建物内に設置された
エレベータの昇降機を制御する昇降機制御盤と、昇降機
制御盤に接続された通信手段と、建物の外部に遠隔配置
された保守会社のサービスセンタと、通信手段とサービ
スセンタとを接続する回線と、建物内の電話とサービス
センタとを接続する電話回線とを備え、昇降機制御盤
は、昇降機の状態データおよび故障データを格納してお
り、通信手段は、昇降機の診断時に昇降機制御盤から状
態データおよび故障データを読み込んでサービスセンタ
に送信し、サービスセンタは、通信手段からの送信デー
タに基づいて昇降機の遠隔診断を遂行するエレベータ用
昇降機の遠隔診断システムにおいて、通信手段およびサ
ービスセンタの少なくとも一方は、通信手段の操作時に
昇降機のオーナとサービスセンタとの関係を含む顧客デ
ータをチェックするチェック手段を有し、通信手段は、
チェック手段が顧客データに基づいて昇降機の診断遂行
が可能と確認したときに、状態データおよび故障データ
をサービスセンタに送信するものである。
【0022】また、この発明に係るエレベータ用昇降機
の遠隔診断システムは、オーナにより所有されて顧客デ
ータが格納されたプリペイドカードと、通信手段に設け
られてプリペイドカードが適宜挿入されるカードリーダ
機構とを備え、プリペイドカードは、オーナの診断要求
時にカードリーダ機構に挿入され、通信手段は、顧客デ
ータのチェック手段を含み、昇降機の故障状態が検出さ
れたときに、状態データおよび故障データをサービスセ
ンタに送信するとともに、プリペイドカードのカードリ
ーダ機構への挿入時に、プリペイドカードから顧客デー
タを抽出して、顧客データに基づいて昇降機の診断遂行
が可能であることを確認したときに、状態データおよび
故障データをサービスセンタに送信するものである。
【0023】また、この発明に係るエレベータ用昇降機
の遠隔診断システムによる通信手段は、サービスセンタ
に対してインターネット接続可能なパーソナルコンピュ
ータにより構成され、サービスセンタは、顧客データの
チェック手段を含み、パーソナルコンピュータのサービ
スセンタへのインターネット接続時に、パーソナルコン
ピュータから顧客データを抽出してチェックし、パーソ
ナルコンピュータは、顧客データに基づいて昇降機の診
断遂行が可能であることが確認されたときに、状態デー
タおよび故障データをサービスセンタに送信するもので
ある。
【0024】また、この発明に係るエレベータ用昇降機
の遠隔診断システムによる通信手段とサービスセンタと
を接続する回線は、建物内の電話から導出された電話回
線に接続されたものである。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1はこの発明の実施の形態1を概略的に示す全
体構成図である。
【0026】図1において、1〜7および12〜16に
ついては、前述(図5参照)と同様なので説明を省略す
る。8は昇降機制御盤7から導出されたケーブルであ
り、前述のケーブル8に対応している。
【0027】9はプリペイドカードであり、エレベータ
保守会社からオーナが事前に購入して所有されるもので
ある。10はカードリーダ機能を有するカードリーダ兼
エレベータ用通信装置(以下、単に「エレベータ用通信
装置」と記す)であり、ケーブル8を介して昇降機制御
盤7に接続されている。
【0028】プリペイドカード9は、必要に応じてエレ
ベータ用通信装置10のカードリーダ部に挿入される。
プリペイドカード9には、金額データおよび保守契約デ
ータのみならず、エレベータの仕様などの顧客データが
入力されている。11はエレベータ用通信装置10から
導出された回線であり、電話回線13に接続されるとと
もに、公衆回線14にも接続されている。
【0029】次に、図1に示したこの発明の実施の形態
1による具体的な動作について説明する。まず、エレベ
ータの軽微な不具合や振動などの性能低下状況が発生し
た場合に、オーナが臨時の遠隔点検・診断を希望すると
きには、プリペイドカード9をエレベータ用通信装置1
0に挿入してカードデータを入力する。
【0030】エレベータ用通信装置10は、プリペイド
カード9から顧客データを読み取り、顧客データを既存
データと比較して遠隔点検・診断の遂行が可能と判断さ
れた場合のみに、エレベータの状態データや故障(診断
結果)データを昇降機制御盤7から読み取って、回線1
1→公衆回線14→電話回線15の経路で、サービスセ
ンタ16に伝送する。
【0031】以下、上記臨時的な診断要求に応じて、前
述と同様に、サービスセンタ16において、昇降機の遠
隔点検・診断が遂行される。
【0032】図2は上記処理動作を示すフローチャート
である。図2の処理ルーチンは、プリペイドカード9を
エレベータ用通信装置10に挿入した時点で動作が開始
される(ステップS101)。
【0033】まず、プリペイドカード9のデータをエレ
ベータ用通信装置10のカードリーダ部から読み取って
抽出し(ステップS102)、抽出されたカードデータ
を確認して、遠隔点検および遠隔診断の遂行可能な状況
か否かを判定する(ステップS103)。
【0034】もし、カードデータが診断遂行できない状
況(たとえば、プリペイド金額がすでに無くなっていた
り、ビル仕様上の理由で遠隔点検が不可能な場合など)
であって、ステップS103において診断遂行不可能
(すなわち、NO)と判定されれば、直ちにステップS
108に進み、図2の処理ルーチンを終了する。
【0035】一方、ステップS103において、プリペ
イドカード9のデータが遠隔点検・診断の遂行可能(す
なわち、YES)と判定されれば、昇降機制御盤7から
ケーブル8を介して、エレベータの状態データを読み込
むとともに(ステップS104)、故障診断結果などの
故障データを読み込む(ステップS105)。
【0036】続いて、エレベータ用通信装置10は、回
線11、電話回線13、公衆回線14および電話回線1
5を介して、サービスセンタ16に接続される(ステッ
プS106)。
【0037】最後に、エレベータ用通信装置10は、エ
レベータの状態データおよび故障データをサービスセン
タ16に送信して(ステップS107)、ステップS1
08に進み、図2の処理ルーチンを終了する。
【0038】このように、プリペイドカード9のデータ
読み込みが可能なエレベータ用通信装置10を使用する
ことにより、昇降機側で異常検出されない軽微な不具合
が発生した場合などにおいて、オーナの臨時的な遠隔点
検・診断の遂行要求(定期的に遂行される遠隔点検・診
断とは異なる)に対応することができる。
【0039】すなわち、通常の定期的保守作業とは別に
オーナが保守会社に故障修理や臨時点検を依頼したい場
合には、プリペイドカード9を使用してトリガをかける
ことにより顧客データの検出およびチェックを行い、顧
客データの確認後に必要データを客先電話回線を介して
サービスセンタ16に送信して遠隔診断を遂行すること
ができる。
【0040】このとき、通常利用している客先の電話回
線13を回線11と兼用しているので、コストダウンを
実現することができるうえ、オーナ自身が臨時に遠隔点
検のトリガをかけることによって、オーナがエレベータ
用通信装置10側で電話回線13の使用時間を把握する
ことができる。
【0041】また、必要時にオーナ自身の要求に応じて
遠隔診断が適宜遂行されるので、定期診断の期間を比較
的長く設定することができ、サービスセンタ16との契
約ランニングコストも軽減することができる。
【0042】さらに、プリペイドカード9内の顧客デー
タには、周知の残り料金データなども含まれているの
で、遠隔診断の料金を自動的に引き落とすこともでき、
残り料金不足の場合には遠隔診断の遂行が不可能と判定
することもできる。
【0043】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、通信手段としてエレベータ用通信装置10を用いた
が、インターネット接続機能を有する汎用のパーソナル
コンピュータ(以下、「PC」と記す)を用いてもよ
い。
【0044】図3はこの発明の実施の形態2を示す構成
図であり、図4はこの発明の実施の形態2による処理動
作を示すフローチャートである。図3において、前述
(図1参照)と同様のものについては、同一符号を付し
て説明を省略する。
【0045】この場合、前述のエレベータ用通信装置1
0の機能をPC10aに置き換え、ケーブル8aを介し
てPC10aと昇降機制御盤7とを接続した点のみが図
1と異なる。
【0046】また、図4において、ステップS202〜
S207は、前述(図2参照)と同様の処理である。こ
の場合、基本的な動作は前述と同様であり、ステップS
202内のインターネットデータが顧客データに対応す
る点と、判定ステップS203がサービスセンタ16側
で処理される点とが図2とは異なる。
【0047】なお、PC10aがインターネット接続さ
れない状態では、各種データがサービスセンタ16に送
信されることはないので、定期点検時のみに遠隔診断が
遂行されることになる。
【0048】次に、図4を参照しながら、この発明の実
施の形態2による動作について説明する。図4におい
て、まず、オーナが臨時に遠隔点検・診断の遂行を希望
する場合、PC10aを起動してインターネットに接続
すると処理が開始される(ステップS201)。
【0049】これにより、ビル仕様データなどの顧客デ
ータがインターネットデータとしてサービスセンタ16
に入力され、サービスセンタ16は、顧客データをイン
ターネットデータ形式で抽出するとともに(ステップS
202)、抽出済の顧客データの内容を参照して、遠隔
点検および遠隔故障診断の遂行が可能か否かを判定する
(ステップS203)。
【0050】ステップS203において、遠隔診断不可
能(すなわち、NO)と判定されれば、直ちにステップ
S208に進み、遠隔点検・診断が遂行されることなく
図4の処理ルーチンを終了する。
【0051】一方、ステップS203において、遠隔診
断が遂行可能(すなわち、YES)と判定されれば、P
C10aは、サービスセンタ16からの応答により遠隔
診断可能状態を認識し、前述と同様のステップS204
〜S207を実行し、エレベータの状態データおよび故
障データを、回線11、電話回線13、公衆回線14お
よび電話回線15を介してサービスセンタ16に送信す
る。
【0052】以下、サービスセンタ16において、前述
と同様に遠隔点検・診断が遂行される。このとき、PC
10aは、特別に設置されるものではなく、汎用タイプ
で適用可能なので、特にコストアップを招くこともな
い。
【0053】このように、通信手段としてPC10aを
用いた場合も、通信手段側でインターネットを使用して
トリガをかけることで、オーナの故障修理や点検要求時
に、定期診断とは別に任意に遠隔診断が遂行されるの
で、前述と同様の作用効果を奏することができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、建物
内に設置されたエレベータの昇降機を制御する昇降機制
御盤と、昇降機制御盤に接続された通信手段と、建物の
外部に遠隔配置された保守会社のサービスセンタと、通
信手段とサービスセンタとを接続する回線と、建物内の
電話とサービスセンタとを接続する電話回線とを備え、
昇降機制御盤は、昇降機の状態データおよび故障データ
を格納しており、通信手段は、昇降機の診断時に昇降機
制御盤から状態データおよび故障データを読み込んでサ
ービスセンタに送信し、サービスセンタは、通信手段か
らの送信データに基づいて昇降機の遠隔診断を遂行する
エレベータ用昇降機の遠隔診断システムにおいて、通信
手段およびサービスセンタの少なくとも一方は、通信手
段の操作時に昇降機のオーナとサービスセンタとの関係
を含む顧客データをチェックするチェック手段を有し、
通信手段は、チェック手段が顧客データに基づいて昇降
機の診断遂行が可能と確認したときに、状態データおよ
び故障データをサービスセンタに送信し、オーナ側で通
信手段を使用してトリガをかけるようにしたので、臨時
の遠隔点検・診断を可能にしたエレベータ用昇降機の遠
隔診断システムが得られる効果がある。
【0055】また、この発明によれば、オーナにより所
有されて顧客データが格納されたプリペイドカードと、
通信手段に設けられてプリペイドカードが適宜挿入され
るカードリーダ機構とを備え、プリペイドカードは、オ
ーナの診断要求時にカードリーダ機構に挿入され、通信
手段は、顧客データのチェック手段を含み、昇降機の故
障状態が検出されたときに、状態データおよび故障デー
タをサービスセンタに送信するとともに、プリペイドカ
ードのカードリーダ機構への挿入時に、プリペイドカー
ドから顧客データを抽出して、顧客データに基づいて昇
降機の診断遂行が可能であることを確認したときに、状
態データおよび故障データをサービスセンタに送信する
ようにしたので、故障検出時および定期点検時のみなら
ず、臨時の遠隔点検・診断を可能にしたエレベータ用昇
降機の遠隔診断システムが得られる効果がある。
【0056】また、この発明によれば、通信手段は、サ
ービスセンタに対してインターネット接続可能なパーソ
ナルコンピュータにより構成され、サービスセンタは、
顧客データのチェック手段を含み、パーソナルコンピュ
ータのサービスセンタへのインターネット接続時に、パ
ーソナルコンピュータから顧客データを抽出してチェッ
クし、パーソナルコンピュータは、顧客データに基づい
て昇降機の診断遂行が可能であることが確認されたとき
に、状態データおよび故障データをサービスセンタに送
信するようにしたので、定期点検時のみならず、臨時の
遠隔点検・診断を可能にしたエレベータ用昇降機の遠隔
診断システムが得られる効果がある。
【0057】また、この発明によれば、通信手段とサー
ビスセンタとを接続する回線は、建物内の電話から導出
された電話回線に接続されたので、電話回線を共用する
ことができ、さらにコストダウンを実現したエレベータ
用昇降機の遠隔診断システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す構成図であ
る。
【図2】 この発明の実施の形態1による処理動作を示
すフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2を示す構成図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態2による処理動作を示
すフローチャートである。
【図5】 従来のエレベータ用昇降機の遠隔診断システ
ムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 建物、2 カゴ、4 巻上機、6 モータ、7 昇
降機制御盤、8、8aケーブル、9 プリペイドカー
ド、10 エレベータ用通信装置(通信手段)、10a
PC(通信手段)、11 回線、12 電話、13、
15 電話回線、16 サービスセンタ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物内に設置されたエレベータの昇降機
    を制御する昇降機制御盤と、 前記昇降機制御盤に接続された通信手段と、 前記建物の外部に遠隔配置された保守会社のサービスセ
    ンタと、 前記通信手段と前記サービスセンタとを接続する回線
    と、 前記建物内の電話と前記サービスセンタとを接続する電
    話回線とを備え、 前記昇降機制御盤は、前記昇降機の状態データおよび故
    障データを格納しており、 前記通信手段は、前記昇降機の診断時に前記昇降機制御
    盤から前記状態データおよび前記故障データを読み込ん
    で前記サービスセンタに送信し、 前記サービスセンタは、前記通信手段からの送信データ
    に基づいて前記昇降機の遠隔診断を遂行するエレベータ
    用昇降機の遠隔診断システムにおいて、 前記通信手段および前記サービスセンタの少なくとも一
    方は、前記通信手段の操作時に前記昇降機のオーナと前
    記サービスセンタとの関係を含む顧客データをチェック
    するチェック手段を有し、 前記通信手段は、前記チェック手段が前記顧客データに
    基づいて前記昇降機の診断遂行が可能と確認したとき
    に、前記状態データおよび前記故障データを前記サービ
    スセンタに送信することを特徴とするエレベータ用昇降
    機の遠隔診断システム。
  2. 【請求項2】 前記オーナにより所有されて前記顧客デ
    ータが格納されたプリペイドカードと、 前記通信手段に設けられて前記プリペイドカードが適宜
    挿入されるカードリーダ機構とを備え、 前記プリペイドカードは、前記オーナの診断要求時に前
    記カードリーダ機構に挿入され、 前記通信手段は、 前記顧客データのチェック手段を含み、 前記昇降機の故障状態が検出されたときに、前記状態デ
    ータおよび前記故障データを前記サービスセンタに送信
    するとともに、 前記プリペイドカードの前記カードリーダ機構への挿入
    時に、前記プリペイドカードから前記顧客データを抽出
    して、前記顧客データに基づいて前記昇降機の診断遂行
    が可能であることを確認したときに、前記状態データお
    よび前記故障データを前記サービスセンタに送信するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のエレベータ用昇降機の
    遠隔診断システム。
  3. 【請求項3】 前記通信手段は、前記サービスセンタに
    対してインターネット接続可能なパーソナルコンピュー
    タにより構成され、 前記サービスセンタは、 前記顧客データのチェック手段を含み、 前記パーソナルコンピュータの前記サービスセンタへの
    インターネット接続時に、前記パーソナルコンピュータ
    から前記顧客データを抽出してチェックし、 前記パーソナルコンピュータは、前記顧客データに基づ
    いて前記昇降機の診断遂行が可能であることが確認され
    たときに、前記状態データおよび前記故障データを前記
    サービスセンタに送信することを特徴とする請求項1に
    記載のエレベータ用昇降機の遠隔診断システム。
  4. 【請求項4】 前記通信手段と前記サービスセンタとを
    接続する回線は、前記建物内の電話から導出された電話
    回線に接続されたことを特徴とする請求項1から請求項
    3までのいずれか1項に記載のエレベータ用昇降機の遠
    隔診断システム。
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