JP2003182619A - 車両の操舵装置 - Google Patents

車両の操舵装置

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JP2003182619A
JP2003182619A JP2001389789A JP2001389789A JP2003182619A JP 2003182619 A JP2003182619 A JP 2003182619A JP 2001389789 A JP2001389789 A JP 2001389789A JP 2001389789 A JP2001389789 A JP 2001389789A JP 2003182619 A JP2003182619 A JP 2003182619A
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Japan
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road surface
reaction force
steering
actuator
wheel
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JP2001389789A
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English (en)
Inventor
Hideji Kimura
秀司 木村
Tomoyasu Kada
友保 嘉田
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アクチュエータにより操作部材の操作反力を付
与する際にドライバーに路面状況を把握させ、且つ、車
両運転条件に適した操作反力の付与による操縦性能の向
上を図ることができる車両の操舵装置を提供する。 【解決手段】操舵用アクチュエータ2の動きを舵角変化
が生じるように車輪4に伝達する。操作部材1の操作量
と車輪4の転舵量との比が変化するように操舵用アクチ
ュエータ2は制御される。操作部材1の中立位置復帰方
向へ作用する操作用アクチュエータ19の発生操作反力
は、車両運転条件に応じて変化する。車両運転条件に相
関する操作反力目標値と、路面反力の変動量に対応する
値に相関する付加反力との和に対応する操作反力を発生
するように、操作用アクチュエータ19が制御可能とさ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクチュエータの
制御により車両の操舵特性を変更可能な車両の操舵装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】操作部材の操作に応じた操舵用アクチュ
エータの動きを車輪に舵角が変化するように伝達する際
に、操作部材の操作量と車輪の転舵量との比を変化させ
ることで操舵特性を変更可能な車両の操舵装置が提案さ
れている。そのような操舵装置として、操作部材を車輪
に機械的に連結しない所謂ステアバイワイヤシステムを
採用したものと機械的に連結したものとがある。ステア
バイワイヤシステムを採用した操舵装置においては、ス
テアリングホイールを模した操作部材を車輪に機械的に
連結することなく、操舵用アクチュエータの動きを、そ
の動きに応じて舵角が変化するように車輪に伝達し、そ
の伝達に際して操舵用アクチュエータを制御することで
操作量と転舵量との比を変更している。また、操作部材
を車輪に機械的に連結した操舵装置においては、ステア
リングホイールの操作に応じた入力シャフトの回転を出
力シャフトに遊星ギヤ機構等の伝達比可変機構を介して
伝達し、その伝達に際して遊星ギヤ機構を構成するリン
グギヤ等を駆動する操舵用アクチュエータを制御するこ
とで操作量と転舵量との比を変更している。
【0003】ステアバイワイヤシステムを採用した操舵
装置においては、車輪と路面との間の摩擦に基づく操舵
抵抗やセルフアライニングトルクは操作部材に伝達され
ない。また、ステアリングホイールと車輪とが伝達比可
変機構を介して機械的に連結されている操舵装置におい
ては、その操舵抵抗やセルフアライニングトルクは操作
部材の操作量に対応しない。そのため、ドライバーに適
正な操舵フィーリングを与える手段が必要になる。
【0004】そこで、その操作部材を中立位置へ復帰さ
せる方向に作用する反力を発生する操作用アクチュエー
タを設け、ドライバーに操舵フィーリングを与えてい
る。すなわち、車輪に路面側から作用する路面反力に対
応する値を求め、その路面反力に対応する操作反力が発
生するように操作用アクチュエータを制御している(特
開平10−217988)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、操作用アクチ
ュエータの操作反力を路面反力にのみ対応させた場合、
車両運転条件を操作反力に直接的に反映させることがで
きないため、操縦性能の向上を十分に図ることができな
いという問題がある。
【0006】また、操作用アクチュエータにより付与さ
れる操作反力を、舵角のような車両運転条件に応じて設
定することが提案されている。しかし、操作反力を車両
運転条件にのみ対応させた場合、悪路における凹凸、障
害物、突起、段差の存在により路面から車輪に作用する
路面反力の変動を操作反力に反映させることができな
い。そのため、ドライバーが路面状況を把握できないと
いう問題がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決することのでき
る車両の操舵装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、操作部材と、
その操作部材の操作に応じて駆動される操舵用アクチュ
エータと、その操舵用アクチュエータの動きを舵角変化
が生じるように車輪に伝達する機構と、その操作部材の
中立位置復帰方向へ作用する操作反力を発生する操作用
アクチュエータと、その操舵用アクチュエータと操作用
アクチュエータの制御系とを備え、その操舵用アクチュ
エータは、操作部材の操作量と車輪の転舵量との比が変
化するように制御可能とされ、その操作用アクチュエー
タは、操作反力が車両運転条件に応じて変化するように
制御可能とされている車両の操舵装置において、車両運
転条件に相関する操作反力目標値を求める手段と、その
車輪に路面側から作用する路面反力の変動量に対応する
値を求める手段と、その路面反力の変動量に対応する値
に相関する付加反力を求める手段とが設けられ、その求
めた操作反力目標値と付加反力との和に対応する操作反
力を発生するように、前記操作用アクチュエータが制御
可能とされていることを特徴とする。
【0009】この構成によれば、操作用アクチュエータ
が発生する操作反力は、車両運転条件に相関する操作反
力目標値と、路面反力の変動量に対応する値に相関する
付加反力との和に対応する。これにより、操作反力を路
面反力の変動に応じて変動させてドライバーに路面状況
を把握させることができ、且つ、車両運転条件を直接的
に反映した操作反力を付与できる。
【0010】その付加反力の大きさは、その操作反力目
標値の大きさよりも小さくなるように設定されるのが好
ましい。これにより、操作反力に対する路面反力の変動
の影響が過大になるのを防止し、車両運転条件を反映し
た操作反力を付与できる。
【0011】その車輪に路面側から作用する路面反力の
変動量に対応する値として、その車輪と車体との間のサ
スペンションを構成する吸振部材の振幅が求められるの
が好ましい。これにより、付加反力はサスペンションを
構成する吸振部材の振幅に相関するので、路面の凹凸を
確実に操作反力に反映することができる。
【0012】その車輪に路面側から作用する路面反力の
変動量に対応する値として、その車輪の車軸に作用する
設定周波数範囲内の軸力の変動量が求められるのが好ま
しい。これにより、車輪の舵角変化を阻止する段差や障
害物等の存在を確実に操作反力に反映してドライバーに
認識させることができる。
【0013】その車輪に路面側から作用する路面反力の
変動量に対応する値として、設定周波数範囲内の操舵用
アクチュエータの駆動電流の変動量が求められるのが好
ましい。これにより、簡単な構成で路面反力の変動を検
知することができる。
【0014】その車輪の前方における路面の撮像手段
と、その路面の撮像データから路面形状を認識する手段
と、路面形状と路面反力との間の予め定められた対応関
係を記憶する手段とが設けられ、その認識された路面形
状と記憶された対応関係とから、その車輪に路面側から
作用する路面反力の変動量に対応する値が求められるの
が好ましい。これにより、車輪の前方の路面状況に応じ
た路面反力を操作反力に反映することができ、路面反力
の変動に迅速に対応できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に示す第1実施形態の車両の
操舵装置は、ステアリングホイールを模した操作部材1
と、その操作部材1の操作に応じて駆動される操舵用ア
クチュエータ2と、その操舵用アクチュエータ2の動き
を、その操作部材1を前部左右車輪4に機械的に連結す
ることなく、舵角変化が生じるように前部左右車輪4に
伝達する機構としてステアリングギヤ3とを備える。
【0016】操舵用アクチュエータ2は、例えば公知の
ブラシレスモータ等の電動モータにより構成できる。そ
のステアリングギヤ3は、その操舵用アクチュエータ2
の出力シャフトの回転運動をステアリングロッド7の直
線運動に変換する例えばボールネジ機構等の運動変換機
構により構成されている。そのステアリングロッド7の
動きがタイロッド8とナックルアーム9を介して車輪4
に伝達され、車輪4のトー角が変化する。そのステアリ
ングギヤ3は、公知のものを用いることができ、操舵用
アクチュエータ2の動きを舵角が変化するように前部左
右車輪4に伝達できれば構成は限定されない。操舵用ア
クチュエータ2が駆動されていない状態では、前部左右
車輪4はセルフアライニングトルクにより直進位置に復
帰できるようにホイールアラインメントが設定されてい
る。
【0017】操作部材1は、車体側により回転可能に支
持される回転シャフト10に連結されている。その回転
シャフト10に操作用アクチュエータ19の出力シャフ
トが一体化されている。その操作用アクチュエータ19
は操作部材1の中立位置復帰方向へ作用する操作反力を
発生する。その操作用アクチュエータ19はブラシレス
モータ等の電動モータにより構成できる。
【0018】操作部材1の操作量として中立位置からの
操作角δhを検出する角度センサ11が設けられてい
る。車輪4の転舵量として舵角δを検出する舵角センサ
13が設けられ、本実施形態では、その舵角δとして車
輪4の転舵量に対応するステアリングロッド7の移動量
を検出する。車速Vを検出する速度センサ14が設けら
れている。操作部材1の操作反力に対応する操作トルク
Thとして回転シャフト10により伝達されるトルクを
検出するトルクセンサ44が設けられている。その角度
センサ11、舵角センサ13、速度センサ14、トルク
センサ44は、コンピュータにより構成される制御装置
20に接続される。その操作角δh、舵角δ、操作トル
クThの符号は、中立位置から左右一方への操舵時は
正、左右他方への操舵時は負とされる。
【0019】制御装置20は駆動回路22を介して操舵
用アクチュエータ2を制御する制御系を構成する。例え
ば制御装置20は、操作部材1の操作角δhと車速Vと
目標舵角との間の予め定められた関係を記憶し、検出舵
角δと目標舵角との偏差をなくすように駆動回路22を
介して操舵用アクチュエータ2の駆動信号を出力する。
その操作角δhと車速Vと目標舵角との間の関係は、例
えば車速Vが大きくなる程に目標舵角が小さくなるもの
とされる。これにより、操舵用アクチュエータ2の動き
を車輪4に舵角が変化するように伝達する際に、操作角
δhと舵角δとの比を変化させることが可能とされてい
る。操作角δhに対する舵角δの比を低車速で大きくす
ることで旋回性能を向上し、高車速で小さくすることで
走行安定性を向上できる。なお、操舵用アクチュエータ
2の制御方法は、操作角δhと舵角δとの比が変化する
ように制御可能であれば特にこれに限定されるものでは
ない。
【0020】その制御装置20に、左右車輪4それぞれ
と車体との間のサスペンションを構成する吸振部材21
の振幅を検出する左右変位センサ28が接続される。例
えば、サスペンションを構成するショックアブソーバー
におけるシリンダに対する伸縮ロッドの振幅や吸振バネ
の振幅が、各変位センサ28により、車輪4に路面側か
ら作用する路面反力の変動量に対応する値として検出さ
れる。各変位センサ28は公知のものを用いることがで
きる。
【0021】制御装置20は、操作反力が車両運転条件
に応じて変化するように駆動回路23を介して操作用ア
クチュエータ19を制御する制御系を構成し、その操作
角δhに相関する操作反力目標値として目標操作トルク
Th* を求める。本実施形態では、その運転条件は操作
角δhとされ、操作反力は操作角δhの増減に応じて増
減する。例えば図2に示す操作角δhと目標操作トルク
Th* との関係が制御装置20に記憶され、その記憶し
た関係と検出操作角δhとから制御装置20は目標操作
トルクTh* を求める。なお、車両運転条件は操作角δ
hに限定されず、例えば操作角δhと車速Vとに目標操
作トルクTh* が相関するようにしてもよく、車両運転
条件に応じて操作反力が変化することでドライバーに適
正な操作反力を付与できればよい。
【0022】制御装置20は、路面反力の変動量に対応
する値に相関する付加反力として、左右変位センサ28
により検出した吸振部材21の変位に比例する付加トル
クTdを求める。操作用アクチュエータ19は、目標操
作トルクTh* と付加トルクTdとの和に対応する操作
反力を発生するように制御可能とされている。
【0023】その付加トルクTdの大きさは目標操作ト
ルクTh* の大きさよりも小さくなるように設定され、
目標操作トルクTh* の大きさの例えば数%程度になる
ように設定される。例えば図3において、左車輪4側の
サスペンションの吸振部材21の変位δLが一点鎖線で
示すように変化し、右車輪4側のサスペンションの吸振
部材の変位δRが二点鎖線で示すように変化する場合、
図4に示すように付加トルクTdは両変位の和(δL+
δR)に比例するものとされる。その付加トルクTdと
両変位の和(δL+δR)との比例関係が制御装置20
に記憶され、その関係と検出変位δL、δRとから付加
トルクTdが演算される。
【0024】図5のフローチャートを参照して制御装置
20による操舵用アクチュエータ2と操作用アクチュエ
ータ19の制御手順を説明する。まず、各センサによる
検出値を読み込み(ステップS1)、検出車速Vと検出
操作角δhに対する舵角目標値δ* を記憶した関係に基
づき演算し(ステップS2)、その舵角目標値δ* と検
出舵角δとの偏差を低減するように操舵用アクチュエー
タ2を制御する(ステップS3)。また、操作角δhに
相関する目標操作トルクTh* を演算し(ステップS
4)、付加トルクTdを演算し(ステップS5)、その
目標操作トルクTh* と付加トルクTdとの和と検出操
作トルクThとの偏差を低減するように操作用アクチュ
エータ19を制御する(ステップS6)。そして制御を
終了するか否かを判断し(ステップS7)、終了しない
場合はステップS1に戻る。
【0025】上記第1実施形態によれば、操作用アクチ
ュエータ19の発生する操作反力は、操作角δhに相関
する目標操作トルクTh* と、路面反力の変動量に対応
する吸振部材21の振幅に相関する付加トルクTdとの
和に対応する。これにより、操作反力を路面反力の変動
に応じて変動させてドライバーに路面状況を把握させる
ことができ、且つ、操作角δhを直接的に反映した操作
反力を付与できる。また、その付加トルクTdの大きさ
は目標操作トルクTh* の大きさよりも小さくなるよう
に設定されるので、操作反力に対する路面反力の変動の
影響が過大になるのを防止し、車両運転条件を反映した
操作反力を付与できる。さらに、その付加トルクTdは
サスペンションを構成する吸振部材21の振幅に相関す
るので、路面の凹凸を確実に操作反力に反映することが
できる。
【0026】図6は本発明の第2実施形態の車両の操舵
装置を示す。第1実施形態との相違は、車輪4に路面側
から作用する路面反力の変動量に対応する値として、吸
振部材21の振幅に代えて、車輪4の車軸に作用する設
定周波数範囲内の軸力の変動量が求められる。すなわ
ち、第1実施形態の左右変位センサ28に代えて、左右
車輪4それぞれの車軸に作用する軸力を検出する左右軸
力センサ28′がバンドパスフィルター29を介して制
御装置20に接続される。各軸力センサ28′は公知の
ものを用いることができる。制御装置20は、路面反力
の変動量に対応する値に相関する付加反力として、左右
軸力センサ28′とバンドパスフィルター29を介して
入力される設定周波数範囲内の軸力の変動に比例する付
加トルクTdを求める。例えば、左車輪4の車軸に作用
する設定周波数範囲内の軸力fLの設定値からの偏差Δ
fLと、右車輪4の車軸に作用する設定周波数範囲内の
軸力fRの設定値からの偏差ΔfRの和(ΔfL+Δf
R)に、付加トルクTdは比例するものとされる。その
軸力の設定値は、平坦な路面を走行する時に車輪4に作
用する軸力に対応するように定めればよい。その設定周
波数範囲は、高周波振動を除去するように設定すればよ
く、例えば5HZ〜50HZ程度とされる。他は第1実
施形態と同様で、同一部分は同一符号で示す。この第2
実施形態によれば、車輪4の舵角変化を阻止する段差や
障害物等の存在を確実に操作反力に反映してドライバー
に認識させることができる。
【0027】図7は本発明の第3実施形態の車両の操舵
装置を示す。第1実施形態との相違は、車輪4に路面側
から作用する路面反力の変動量に対応する値として、吸
振部材21の振幅に代えて、設定周波数範囲内の操舵用
アクチュエータ2の駆動電流の変動量が求められる。そ
のため、第1実施形態の左右変位センサ28に代えて、
操舵用アクチュエータ2の駆動電流を検出する電流セン
サ28″がバンドパスフィルター29を介して制御装置
20に接続される。制御装置20は、路面反力の変動量
に対応する値に相関する付加反力として、例えば電流セ
ンサ28″から入力される設定周波数範囲内の駆動電流
Iの設定値からの偏差に比例する付加トルクTdを求め
る。その駆動電流の設定値は、平坦な路面を走行する時
における駆動電流に対応するように定めればよい。その
設定周波数範囲は、第2実施形態と同様に高周波振動を
除去するように設定すればよい。他は第1実施形態と同
様で、同一部分は同一符号で示す。この第3実施形態に
よれば、簡単な構成で路面反力の変動を検知して操作反
力に反映させることができる。
【0028】図8は本発明の第4実施形態の車両の操舵
装置を示す。第1実施形態との相違は、第1実施形態の
左右変位センサ28に代えて、左右車輪4それぞれの前
方における路面の撮像手段として左右路面監視カメラ3
0が車両に取り付けられ、各カメラ30は制御装置20
に接続される。制御装置20は、各カメラ30から送ら
れる路面の撮像データから路面形状を認識する画像処理
機能を有する。また、制御装置20は、路面形状と路面
反力との間の予め定められた対応関係を記憶する。例え
ば、認識した路面形状を表す段差の高さ寸法や窪みの深
さ寸法、車速Vや舵角δ等の路面反力に影響を及ぼす値
と、路面反力との対応関係を表すデータを実験により求
め、その対応関係をテーブルや式の形で表したものを路
面形状と路面反力との対応関係として記憶すればよい。
制御装置20は、第1実施形態の吸振部材21の振幅に
代えて、その認識した路面形状と記憶した対応関係とか
ら、車輪4に路面側から作用する路面反力の変動量に対
応する値を平坦な路面を走行する時における値を基準と
して求める。その車輪4に路面側から作用する路面反力
の変動量に対応する値から付加反力として付加トルクT
dを求める。他は第1実施形態と同様で、同一部分は同
一符号で示す。この第4実施形態によれば、車輪4の前
方の路面状況に応じた路面反力を操作反力に反映するこ
とができ、路面反力の変動に迅速に対応できる。
【0029】本発明は上記各実施形態に限定されない。
例えば図9の変形例に示すように、操作部材であるステ
アリングホイールHが車輪(図示省略)に機械的に連結
され、且つ、操作部材の操作量と車輪の転舵量との比を
変化させることができる操舵装置101に本発明を適用
してもよい。そのステアリングホイールHの操作に応じ
た入力シャフト102の回転は、回転伝達機構130に
より出力シャフト111に伝達され、その出力シャフト
111の回転が車輪に舵角が変化するようにステアリン
グギヤ(図示省略)により伝達される。そのステアリン
グギヤはラックピニオン式ステアリングギヤやボールス
クリュー式ステアリングギヤ等の公知のものを用いるこ
とができる。その回転伝達機構130の構成要素をモー
タ(操舵用アクチュエータ)139により駆動すること
で、そのモータ139の動きが車輪に舵角が変化するよ
うに伝達される。その入力シャフト102と出力シャフ
ト111は互いに同軸心に隙間を介して配置され、ベア
リング107、108、112、113を介してハウジ
ング110により支持されている。その回転伝達機構1
30は、本変形例では遊星ギヤ機構とされ、サンギヤ1
31とリングギヤ132とに噛み合う遊星ギヤ133を
キャリア134により保持する。そのサンギヤ131
は、入力シャフト102の端部に同行回転するように連
結されている。そのキャリア134は、出力シャフト1
11に同行回転するように連結されている。そのリング
ギヤ132は、入力シャフト102を囲むホルダー13
6にボルト362を介して固定されている。そのホルダ
ー136は、入力シャフト102を囲むようにハウジン
グ110に固定された筒状部材135によりベアリング
109を介して支持されている。そのホルダー136の
外周にウォームホイール137が同行回転するように嵌
め合わされている。そのウォームホイール137に噛み
合うウォーム138がハウジング110により支持され
ている。そのウォーム138がハウジング110に取り
付けられたモータ139により駆動される。そのステア
リングホイールHの操作反力に対応する操作トルクとし
て入力シャフト102により伝達されるトルクを検出す
るトルクセンサ144が設けられている。また、そのス
テアリングホイールHの中立位置復帰方向へ作用する操
作反力を発生する操作用アクチュエータ119が設けら
れている。そのモータ139と操作用アクチュエータ1
19の制御によって転舵制御および操作反力制御を行う
ことができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、アクチュエータにより
操作部材の操作反力を付与する際にドライバーに路面状
況を把握させ、且つ、車両運転条件に適した操作反力の
付与による操縦性能の向上を図ることができる車両の操
舵装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車両の操舵装置の構成
説明図
【図2】本発明の第1実施形態の車両の操舵装置におけ
る操作角と目標操作トルクとの関係を示す図
【図3】本発明の第1実施形態の車両の操舵装置におけ
るサスペンションの吸振部材の変位と時間との関係を示
す図
【図4】本発明の第1実施形態の車両の操舵装置におけ
る付加反力と時間との関係を示す図
【図5】本発明の第1実施形態の車両の操舵装置におけ
る制御装置による操舵用アクチュエータと操作用アクチ
ュエータの制御手順を示すフローチャート
【図6】本発明の第2実施形態の車両の操舵装置の構成
説明図
【図7】本発明の第3実施形態の車両の操舵装置の構成
説明図
【図8】本発明の第4実施形態の車両の操舵装置の構成
説明図
【図9】本発明の変形例の車両の操舵装置の構成説明図
【符号の説明】
1 操作部材 2 操舵用アクチュエータ 3 ステアリングギヤ 4 車輪 19、119 操作用アクチュエータ 20 制御装置 21 吸振部材 28 変位センサ 28′ 軸力センサ 28″ 電流センサ 30 カメラ 139 モータ H ステアリングホイール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 121:00 B62D 121:00 Fターム(参考) 3D032 CC08 DA03 DA15 DA16 DA23 DA64 EB05 EB12 EC23 3D033 CA13 CA16 CA17 CA20 CA28 CA29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作部材と、その操作部材の操作に応じて
    駆動される操舵用アクチュエータと、その操舵用アクチ
    ュエータの動きを舵角変化が生じるように車輪に伝達す
    る機構と、その操作部材の中立位置復帰方向へ作用する
    操作反力を発生する操作用アクチュエータと、その操舵
    用アクチュエータと操作用アクチュエータの制御系とを
    備え、その操舵用アクチュエータは、操作部材の操作量
    と車輪の転舵量との比が変化するように制御可能とさ
    れ、その操作用アクチュエータは、操作反力が車両運転
    条件に応じて変化するように制御可能とされている車両
    の操舵装置において、車両運転条件に相関する操作反力
    目標値を求める手段と、その車輪に路面側から作用する
    路面反力の変動量に対応する値を求める手段と、その路
    面反力の変動量に対応する値に相関する付加反力を求め
    る手段とが設けられ、その求めた操作反力目標値と付加
    反力との和に対応する操作反力を発生するように、前記
    操作用アクチュエータが制御可能とされていることを特
    徴とする車両の操舵装置。
  2. 【請求項2】その付加反力の大きさは、その操作反力目
    標値の大きさよりも小さくなるように設定される請求項
    1に記載の車両の操舵装置。
  3. 【請求項3】その車輪に路面側から作用する路面反力の
    変動量に対応する値として、その車輪と車体との間のサ
    スペンションを構成する吸振部材の振幅が求められる請
    求項1または2に記載の車両の操舵装置。
  4. 【請求項4】その車輪に路面側から作用する路面反力の
    変動量に対応する値として、その車輪の車軸に作用する
    設定周波数範囲内の軸力の変動量が求められる請求項1
    または2に記載の車両の操舵装置。
  5. 【請求項5】その車輪に路面側から作用する路面反力の
    変動量に対応する値として、設定周波数範囲内の操舵用
    アクチュエータの駆動電流の変動量が求められる請求項
    1または2に記載の車両の操舵装置。
  6. 【請求項6】その車輪の前方における路面の撮像手段
    と、その路面の撮像データから路面形状を認識する手段
    と、路面形状と路面反力との間の予め定められた対応関
    係を記憶する手段とが設けられ、その認識された路面形
    状と記憶された対応関係とから、その車輪に路面側から
    作用する路面反力の変動量に対応する値が求められる請
    求項1または2に記載の車両の操舵装置。
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