JP2003181876A - 射出成形品のゲート痕の補修に用いるゲート痕補修チップ及びそのゲート痕補修チップを用いたゲート痕補修方法 - Google Patents

射出成形品のゲート痕の補修に用いるゲート痕補修チップ及びそのゲート痕補修チップを用いたゲート痕補修方法

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JP2003181876A
JP2003181876A JP2001387097A JP2001387097A JP2003181876A JP 2003181876 A JP2003181876 A JP 2003181876A JP 2001387097 A JP2001387097 A JP 2001387097A JP 2001387097 A JP2001387097 A JP 2001387097A JP 2003181876 A JP2003181876 A JP 2003181876A
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Keiji Konishi
啓治 小西
Kazuo Matsushita
和雄 松下
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Munekata Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【技術課題】 射出成形品のゲート痕補修方法におい
て、発熱体に樹脂を付着することなく、切断面から離す
とき糸を引かないゲート痕補修チップとそれを用いたゲ
ート痕補修方法を得る。 【解決手段】 本発明のゲート痕補修チップの抵抗発熱
体20は、機能的に大きく分けて折り曲げ部24、側板
22、当接面23からなる。幅広の折り曲げ部24は、
抵抗発熱体20の他の部分より面積を広くしてあり、こ
の折り曲げ部24間に絶縁支持部材30を取り付ける。
また、他の部分より板厚を厚くすることにより抵抗値を
下げてジュール熱による発熱を防ぎ、抵抗発熱体20全
体が高温になることを防止する。さらに、抵抗発熱体2
0の裏面へ冷却用エアーを吹きかけるエアーパイプ70
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファンゲートの様に扇
形に拡がった横長のゲートを用いて成形された成形品の
ゲート部を成形品から切断した後、横長の切断部を修正
(補修)加工する射出成形品のゲート痕の補修に用いる
ゲート痕補修チップおよびそのゲート痕補修チップを用
いたゲート痕補修方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オープンゲートを用いた射出成形方法に
おいて、ノズルから射出された高温の溶融樹脂はスプル
ー、ランナー、ゲートを経由して可動側金型及び固定側
金型を閉じて形成された空間(キャビティ)へ導かれ
る。スリー・プレート型構造のピンポイントゲート方式
においては、型開きとともにランナーを自動的に引きは
がし成形品とランナーがゲートから分離されるが、他の
方式の場合は、型開きした型内から成形品を取り出した
後、エアーニッパーの様な切断装置によりゲート部から
ランナーを切断している。
【0003】しかし、前記した切断装置を用いた時、ア
クリル樹脂等の硬くて割れやすい樹脂を材料として用い
た成形品のゲート部を切断しようとすると、切断面が滑
らかに切断されず切断跡がぎざぎざに欠損して、製品の
品質を損なったり、組立に支障が生じたりすることが多
い。特に反りやねじれなどの変形の発生をできるだけ防
ぎたい場合、ファンゲートに代表されるような横長のゲ
ートを用いることがあるが、その場合ゲートの切断面に
は前記の障害が顕著に現れる。そこで、手作業でサンド
ペーパーを用いて切断面(ゲート痕)を研磨して滑らか
に補修したり、ハンドニッパーにより支障のある部分を
切除したりする手作業の仕上げ作業を行っていたが、手
作業のため多くの時間が必要になり工数短縮の妨げにな
っていた。
【0004】以上の問題を解決する方法として、短時間
でゲート痕の補修ができる方法が特願平8−72104
号公報で提供されている。その方法は、ニクロム線等の
発熱体により加熱されたヒータの先端の平面に成形品に
残ったゲート部分の切断面を圧接して溶融させる。そし
て、ダレやバリ状の変形およびヒビ割れササクレ等が解
消されて該切断面が平滑に溶融された時点を見計らって
成形品のゲート痕部分をヒータから離し、冷却して再硬
化させ、ゲート部分の切断面が円滑な成形品を得るとい
う方法である。
【0005】また、上記方法では該公報へ記載されてい
る如く、溶融したゲート痕部分の樹脂がヒータに付着し
たり糸を引いたりするといった不都合が生じるので、ヒ
ータの先端の平面にフッ素樹脂加工等を行うことを推奨
している。しかし、フッ素樹脂加工は通常鍋などに用い
る様に油や水分等を同時に使用することにより耐久性が
得られるが空焼きに近い発熱体にフッ素樹脂加工を行っ
てもコーティングが剥がれ、耐久性に乏しい場合があ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、射出
成形品のゲート痕補修方法において、急速に加熱冷却で
きる抵抗発熱体を用い、この抵抗発熱体に樹脂を付着す
ることなく、さらに、切断面から離すとき糸を引かない
ことにより、円滑な切断面を得られるゲート痕補修チッ
プとそのゲート痕補修チップを用いたゲート痕補修方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、請求項1記載の発明においては、射出成形品のゲ
ート痕補修に用いるゲート痕補修チップにおいて、正面
側に当接面を形成し、この当接面の両端から後方に向け
て側板を延長し、更に前記左右の側板の後端を互いに対
向するように内側に折り曲げて折り曲げ部を形成すると
共にこの折り曲げ部には先端側からスリットを形成して
成る抵抗発熱体と、前記抵抗発熱体の後方に形成した折
り曲げ部間において、前記スリット内に両側が嵌合する
ようにして挿入される絶縁支持部材と、前記抵抗発熱体
の側板に夫々電気的に接続される一対の電圧印加用リー
ド線と、前記絶縁支持部材から前記当接面の背面に冷却
用エアーを吹き付けるために絶縁支持部材に取り付けら
れるエアーパイプと、から成ることを特徴とするもので
ある。
【0008】さらに、請求項2記載の発明においては、
射出成形後、金型から取り出した成形品におけるゲート
部を切断し、該ゲート切断部の痕を請求項1記載のゲー
ト痕補修チップにより滑らかに補修するゲート痕補修方
法において、(a)ゲート部の切断痕へ請求項1記載の
ゲート痕補修チップを押し当てる工程、(b)前記ゲー
ト痕補修チップへ電圧を印加し、抵抗発熱体の当接面を
発熱することによりゲート部の切断痕を加熱軟化させて
再成形する工程、(c)電圧の印加を停止し、前記ゲー
ト痕補修チップをゲート部の切断痕へ押し当て保持しな
がら冷却用エアーを吹きかけることにより、前記抵抗発
熱体を冷却させて再成形したゲート痕の補修部を固化さ
せる工程、(d)冷却用エアーの吹きかけを止め、ゲー
ト痕補修チップをゲート痕から開放して成形品を取り出
す工程、からなることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明のゲート痕補修チップの主要部材である
抵抗発熱体は、機能的に大きく分けて当接面、側板、折
り曲げ部からなる。抵抗発熱体の折り曲げ部は、抵抗発
熱体の他の部分より面積を広くし、また、他の部分より
板厚を厚くすることにより抵抗値を下げてジュール熱に
よる発熱を防ぎ、抵抗発熱体全体が高温になることを防
止する。その結果、電力ロスを小さくし、ゲート痕補修
チップ内部の温度上昇を防ぐことができた。さらに、折
り曲げ部にはスリットが設けられていることにより、後
述する絶縁支持部材を両側から抱くようにして嵌合し、
取り付けを容易に行うことができる。
【0010】また、前記折り曲げ部からは折り曲げ部と
当接面との間を連結する延長された2つの平板である側
板が形成されている。この側板は折り曲げ部と当接面を
連結するという目的の他に、当接面が発熱して熱膨張し
ても側板がたわむことにより横応力を吸収する効果も得
られる。例えばSUS304(t=0.50mm、L=
55mm)の場合約0.2mm伸びるので抵抗発熱体保
護のため側板がたわむ事が必要である。
【0011】各折り曲げ部には1対のリード線を電気的
に接続し、さらに電源制御装置に接続することにより抵
抗発熱体を発熱させるための電圧を印加することが可能
である。当接面は抵抗発熱体の他の部分より板厚を薄く
し、1対のリード線、折り曲げ部、側板と導通し当接面
の両端に通電されることによりジュール熱による発熱を
発生させることができる。当接面はゲート痕の補修を行
う成形品のゲート切断面と同一な面形状であるのが望ま
しい。
【0012】前記抵抗発熱体内部に組み込む絶縁支持部
材は、外圧から抵抗発熱体が変形すること防ぐ目的と、
エアーパイプを抵抗発熱体に対して所定の位置関係に固
定する目的をも持つ。絶縁支持部材はエアーパイプを挿
入するための貫通孔が設けてあり、この孔の先端側はエ
ア噴出用のノズルで、後端側にはエアーパイプが挿入し
てあり、抵抗発熱体の裏面に向けて噴出口が形成されて
いる。また、絶縁性を有することにより、お互いの電圧
印加部が電気的に導通することを防ぐことができる。前
記絶縁支持部材の貫通孔へ挿入するエアーパイプは、抵
抗発熱体の裏面へ吹きかけるための冷却用エアーを供給
し、瞬間的に抵抗発熱体を冷却することを可能にしてい
る。
【0013】以上、ゲート痕補修チップについて説明し
たが、次にそのゲート痕補修チップを用いたゲート痕を
補修する方法について説明する。まず、ゲート切断部へ
ゲート痕補修チップを押し当てた後、1対のリード線間
に電圧を印加して、抵抗発熱体の一部である当接面を発
熱することによりゲート切断部を加熱軟化させ、さらに
適度な押圧で当接面をゲート切断面へ押し付けているの
で当接面の形状が転写され再成形されることになる。
【0014】再成形が完了した後、電圧の印加を停止
し、ゲート痕補修チップをゲート切断部へ押し当てた状
態を維持しながら冷却用エアーをエアーパイプへ供給
し、抵抗発熱体の当接面裏面へ吹きかけると当接面が急
速に冷却する。したがって、再成形したゲート切断部も
冷却され固化させることができる。
【0015】固化が完了すると冷却用エアーの吹きかけ
を止め、ゲート痕補修チップをゲート切断部から開放し
て成形品を取り出してゲートの補修作業が完了する。こ
の様に、ゲート痕補修チップをゲート切断部から離す
時、ゲート切断部の樹脂が固化されているため樹脂の糸
引きや当接面に樹脂が付着するなどの弊害が発生するこ
となくゲート痕補修ができる。以上説明したゲート痕補
修チップ及びそのゲート痕補修チップを用いたゲート痕
補修方法を行う事によって滑らかなゲート切断面が得ら
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】各図に基づいて請求項1及び請求
項2に係る発明のゲート痕補修チップとそのゲート痕補
修チップを用いたゲート痕補修方法について次に説明す
る。
【0017】
【実施例1】先ず請求項1に記載したゲート痕補修チッ
プ10について説明する。図1は本発明の実施例である
ゲート痕補修チップ10の組立斜視図、図2は抵抗発熱
体20内へ支持部材30をネジ40とナット50にて取
り付ける説明図、図3はゲート痕補修チップ10の完成
斜視図、図4は図3におけるA−A部の断面図である。
【0018】符号20はゲート痕補修チップ10の主要
部材である抵抗発熱体であり、材料にはSUS304を
用いた。機能的に説明すると、抵抗発熱体20は大きく
分けて折り曲げ部21、側板22、当接面23からな
る。折り曲げ部21は、リード線60を電気的に接続す
る箇所である。また、電圧印加による発熱を防ぐため他
の部分より板厚を厚く1.5mmにし、面積も広くする
ことにより抵抗値の低減と強度の確保を図っている。さ
らに、折り曲げ部21には、その先端側からスリットが
設けられていて、後述する絶縁支持部材30の両側をス
リット内に嵌合して上下方向から抱くようにできるの
で、絶縁支持部材30の取り付けを容易に行える効果も
得られる。
【0019】折り曲げ部21における平面部24には、
ネジ40を挿入するネジ孔25を同一軸上に貫通形成さ
せている。折り曲げ部21からは、折り曲げ部21と当
接面23との間を連結する延長された2つの平板である
側板22が形成されている。この部分の板厚は熱膨張を
吸収する様に、1mmを用いた。
【0020】当接面23は、ゲート痕の補修を行うゲー
ト切断部と同一な形状が望ましく、本実施例では図5の
様に非加工物である成形品80のゲート切断部81が湾
曲しているので、当接面23もそれに合わせた寸法で湾
曲形状とした。さらに強度を得るため上下位置に鍔26
を設けた。当接面23の板厚は、発熱に適するように
0.5mmとした。つまり、当接面23の板厚を他の部分
より薄くすることにより必要な部分のみ発熱させて、不
必要な発熱を防いだ。以上がゲート痕補修チップ10の
主要部品である抵抗発熱体20であるが、当接面23と
対向する位置には、抵抗発熱体20へ電圧を印加する為
のリード線60を電気的に接続している。図2では折り
曲げ部21の側面に取り付けているが、上下の平面部2
4に取り付けることも可能である。
【0021】絶縁支持部材30について説明すると、本
実施例では絶縁を有するものとして材料にセラミックを
用いた。外形は、折り曲げ部21の内寸と同一とし、中
央部に左右の折り曲げ部21間の間隔と同一の幅を持つ
段部31を上下に形成されている。本実施例では、冷却
用エアーを吹き付ける為に3本のエアーパイプを使用し
ているので、保持用の貫通孔32を3カ所設けている。
また、抵抗発熱体20の折り曲げ部21と同一位置にネ
ジ40を挿入するネジ孔33を貫通形成させている。エ
アーパイプは、3本用いているが中心位置のエアーパイ
プをメインパイプ70とて太くし、両側のエアーパイプ
をサブパイプ71とし冷却補助として用いた。
【0022】図2を用いて組み込み方法を説明すると、
まず、抵抗発熱体20の折り曲げ部21内へ支持部材3
0を組み込みネジ40とナット50で固定する。その
後、抵抗発熱体20の後部両側部へリード線60を各々
溶接で接続した。次に、メインエアーパイプ70一本、
サブエアーパイプ71二本を支持部材の貫通孔32へ挿
入し、ノズル34面を除く折り曲げ部21の周囲を耐熱
合成樹脂にて図3に示す様にカバー11を形成してバリ
処理チップ10が完成した。
【0023】図4に、図3のA−A部断面図を示す。図
4では、メインエアーパイプ70は貫通孔32の中央部
まで挿入されているが、ノズル34面まで差し込んでも
良く挿入する深さは自由である。本実施例では挿入深さ
を一定にするため、鍔72をメインエアーパイプ70及
びサブエアーパイプ71に形成して規制した。
【0024】
【実施例2】実施例1で作成したゲート痕補修チップ1
0を用いて、請求項2記載のゲート痕の補修方法につい
て図5〜図8を用いて説明する。図5は本実施例2にお
いてゲート痕の補修を行っている様子を上部から見た
図、図6はゲート切断部81へゲート痕補修チップ10
を押し当てた断面図、図7はゲート切断部81を軟化し
再形成後、冷却用エアー90を吹き付けている断面図、
図8はゲート痕の補修を完了し滑らかな表面に形成され
たゲート切断部81の断面図である。
【0025】成形品80は、アクリル樹脂からなる湾曲
した面を持つ成形品である。射出成形用金型のキャビテ
ィに入った材料が、できるだけその流入方向に対して平
行に流れるように横長のゲートを使用し、ゲート切断部
81は図5の様に横長に凹凸が残っている。このゲート
痕の補修の準備として、リード線60を電源制御装置に
接続する。電源制御装置は、予め次の様に通電、遮断、
冷却エアー吹きかけ等工程の時間を設定しておいた。
【0026】開始 → 一次通電(2.5sec) → 遮断
/一次成形(1.5sec) → 二次通電(0.3sec)→ 遮
断/二次成形(4.0sec) → 冷却用エアーの吹き付け
(5.0sec) → 終了
【0027】通電つまり抵抗発熱体20への電圧印加を
2回に分けた理由は、電圧印加すると、抵抗発熱体20
の当接面23が急激に温度上昇するため、一旦電圧印加
を止め、当接面23の温度を徐々に降下させたのち、再
度電圧印加を行えば、ゲート切断部81へ実施例1に記
載のゲート痕補修チップ10を図6の様に9.8Nの圧
力で押し当てる。このとき、成形品80を何等かの受け
台に固定しておくと容易に作業が行われる。
【0028】次に、ゲート補修チップ10をゲート切断
部81へ適宜な力で押し付けながらリード線60間に電
圧印加を開始し、前記の様に予め電源制御装置に設定し
ておいたタイムスケジュールに応じて通電遮断を行う。
ジュール熱により樹脂が軟化する温度へ当接面23が発
熱し、その結果、ゲート切断部81が軟化しさらにゲー
ト痕補修チップ10による圧力にて凸部が平坦に再成形
される。
【0029】予め設定しておいた二次成形まで終了後、
ゲート補修チップ10をゲート切断部81へ押し当て保
持しながら冷却用エアー90をメインエアーパイプ70
及びサブエアーパイプ71へ供給し、ノズル34から当
接面23の後面へ図7の様に吹きかける。冷却用エアー
90を吹きかけることにより、当接面23が急速に冷却
されると共に平坦に再成形したゲート切断部81も固化
される。固化が完了すると冷却用エアー90の吹きかけ
を止め、ゲート補修チップ10をゲート切断部81から
開放して成形品80を取り出すことにより、ゲート切断
部81が平滑になった(図8)成形品80が得られた。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の射出成形
品のゲート痕の補修に用いるゲート痕補修チップ及びそ
のゲート痕補修チップを用いたゲート痕補修方法は、ゲ
ート痕補修チップをゲート切断部に押し付けた状態で発
熱体が急速に加熱冷却できるため次の様な効果を得るこ
とができる。 (a)発熱体に抵抗発熱体を用い、また、発熱が必要な
部分のみ最適な抵抗値を持つように構成したので発熱体
が急速に高温可能になり、その結果、ゲート痕の補修時
のみ通電すれば良く、電力の節減になる。 (b)ゲート痕の再成形を行う当接面をゲート切断面に
押し付けたまま冷却出来るので当接面の形状が転写さ
れ、滑らかで美しい処理面を得られる。 (c)ゲート痕補修後、ゲート痕補修チップがゲート切
断部から離すとき当接面が常温に戻っているので樹脂の
付着や糸引きの発生がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1のゲート痕補修チップの組立斜視図。
【図2】抵抗発熱体内へ支持部材をネジとナットにて取
り付ける説明図。
【図3】ゲート痕補修チップの完成斜視図。
【図4】図3におけるA−A部断面図。
【図5】実施例2においてゲート痕の補修を行っている
様子を上部から見た説明図。
【図6】ゲート切断部へゲート痕の補修チップを押し当
てたゲート切断部の断面図。
【図7】当接面裏面に冷却用エアーを吹き付けているゲ
ート切断部の断面図。
【図8】ゲート痕補修を完了し滑らかな表面に形成され
たゲート切断部の断面図。
【符号の説明】
10 ゲート痕補修チップ 20 抵抗発熱体 21 折り曲げ部 22 側板 23 当接面 30 絶縁支持部材 34 ノズル 60 リード線 70 メインエアーパイプ 71 サブエアーパイプ 80 成形品 81 ゲート切断部 90 冷却用エアー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正面側に当接面を形成し、この当接面の
    両端から後方に向けて側板を延長し、更に前記左右の側
    板の後端を互いに対向するように内側に折り曲げて折り
    曲げ部を形成すると共にこの折り曲げ部には先端側から
    スリットを形成して成る抵抗発熱体と、前記抵抗発熱体
    の後方に形成した折り曲げ部間において、前記スリット
    内に両側が嵌合するようにして挿入される絶縁支持部材
    と、前記抵抗発熱体の側板に夫々電気的に接続される一
    対の電圧印加用リード線と、前記絶縁支持部材から前記
    当接面の背面に冷却用エアーを吹きつけるために、絶縁
    支持部材に取り付けられるエアーパイプと、から成る射
    出成形品のゲート痕補修に用いるゲート痕補修チップ。
  2. 【請求項2】 射出成形後、金型から取り出した成形品
    におけるゲート部を切断し、該ゲート切断部の痕を請求
    項1記載のゲート処理チップにより滑らかに補修するゲ
    ート痕補修方法において、(a)ゲート部の切断痕へ請
    求項1記載のゲート痕補修チップを押し当てる工程、
    (b)前記ゲート痕補修チップへ電圧を印加し、抵抗発
    熱体の当接面を発熱させることによりゲート部の切断痕
    を加熱軟化させて再成形する工程、(c)電圧の印加を
    停止し、前記ゲート痕補修チップをゲート部の切断痕へ
    押し当て保持しながら冷却用エアーを吹きかけることに
    より、前記抵抗発熱体を冷却させて再成形したゲート痕
    の補修部を固化させる工程、(d)冷却用エアーの吹き
    かけを止め、ゲート痕補修チップをゲート痕から開放し
    て成形品を取り出す工程、からなることを特徴とする請
    求項1記載のゲート痕補修チップを用いた射出成形成形
    品のゲート痕補修方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173068A (ja) * 2009-01-27 2010-08-12 Panasonic Corp 樹脂成形体ゲート残り処理方法

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