JP2003180513A - 炊飯器 - Google Patents

炊飯器

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JP2003180513A
JP2003180513A JP2002349704A JP2002349704A JP2003180513A JP 2003180513 A JP2003180513 A JP 2003180513A JP 2002349704 A JP2002349704 A JP 2002349704A JP 2002349704 A JP2002349704 A JP 2002349704A JP 2003180513 A JP2003180513 A JP 2003180513A
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induction heating
heating coil
coil
pot
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Masahiro Koyama
政博 小山
Norio Ikeda
典生 池田
Toshio Arai
俊夫 荒井
Seiji Shimono
省二 下野
Atsushi Tanaka
田中  敦
Kiyoshi Horiuchi
清 堀内
Toshiyuki Nakamura
利幸 中村
Atsushi Koma
敦 高麗
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体の開閉操作性が良好で、しかも釜の上部
を十分に加熱することができ、美味しいご飯炊き上げる
ことを目的とする。 【解決手段】 炊飯器本体12内に釜13を収納し、釜
13の上部には開閉自在に蓋体16を設ける。蓋体16
内には蓋誘導加熱コイル22を配設している。蓋誘導加
熱コイル22と発熱板21との距離は小さく設定し、蓋
誘導加熱コイル22を大型化することなく発熱板21を
十分加熱できる構成であり、また、蓋体16の重量も重
くなり過ぎることなく、蓋体16の開閉操作も良好であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は釜の上部を加熱するため
の加熱源を蓋体に設けた炊飯器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から美味しいご飯を炊き上げるた
め、釜の下部のみならず上部からも加熱できる炊飯器が
主流となってきている。 【0003】この釜上部を加熱する方式の炊飯器は、例
えば、実願昭51−140744号(実開昭53−58
871号)のマイクロフィルムに示す構造のものがあ
る。この炊飯器は図8に示すように、釜1の上部を蓋体
2で開閉自在に覆う構成である。また蓋体2の上部には
蓋誘導加熱コイル3を有する蓋ケース4が載置され、蓋
誘導加熱コイル3により蓋体2を誘導加熱し、釜1の上
部を加熱する構造であった。 【0004】しかし炊きあがりのご飯を釜1から取り出
す際、蓋ケース4を取り外し、さらに誘導加熱され高温
となった蓋体2を釜1から取り外さなければならず、蓋
体2の取り外しには火傷の危険性を有するものであり、
また、蓋体2が高温なため取り外した蓋体2の置き場所
にも気をつけなくてはならず、蓋体2の取り外し操作が
煩わしいという課題を有していた。 【0005】そこで、例えば特開平6−105740号
公報に示す炊飯器がある。この炊飯器を図9により説明
する。図に示すように、釜5を収納する炊飯器本体6の
上部に蓋体7を開閉自在に取り付けている。蓋体4は外
枠を外蓋カバー8で構成し、釜5の上部と対向する蓋体
7の下部を下カバー9で構成している。蓋体7内には蓋
誘導加熱コイル10が配設されており、蓋体7の下カバ
ー9側に着脱自在に取り付けた内蓋11を誘導加熱する
構造である。 【0006】このように、蓋体7内に蓋誘導加熱コイル
10を配設し、蓋体7の下面側の内蓋11を誘導加熱す
る構造とすることで、蓋体7の開閉操作を行う蓋体7の
外枠側、すなわち外蓋カバー8が高温になるのを防止
し、蓋体7の開閉操作を簡単にしている。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した炊飯
器では、蓋誘導加熱コイル10で内蓋11を誘導加熱
し、釜5の上部を加熱する構造なので、蓋誘導加熱コイ
ル10と内蓋11の距離が大きくなり、内蓋11を十分
に誘導加熱することができず、釜5の上部の水蒸気を十
分に飛ばすこたができなかった。 【0008】上記課題を解決するため、蓋誘導加熱コイ
ル10を大型化して誘導加熱能力を高めることも考えら
れるが、この場合、蓋誘導加熱コイル10の重量が増
し、蓋体7の開閉操作が重くなり、その開閉操作性が低
下するという課題を有していた。 【0009】本発明は上記課題に鑑み、蓋体の開閉操作
性を良好としつつ、釜の上部を十分に加熱することがで
きる、さらに、蓋誘導加熱コイルの熱劣化を防止するこ
とを目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るための課題解決手段は、釜を収納する炊飯器本体と、
炊飯器本体の上部を開閉自在に覆う蓋体と、釜を加熱す
る加熱部を備え、前記釜の上方に位置する蓋体の下面を
磁性材で構成するとともに、前記蓋体内に蓋誘導加熱コ
イルを配設し、前記蓋体の下面を前記誘導コイルで誘導
加熱する発熱部とし、蓋体の下面の発熱部と蓋誘導加熱
コイルとの間に隙間を設けたものである。 【0011】 【作用】上記の課題解決手段によれば、蓋誘導加熱コイ
ルで蓋体の下面の発熱部を誘導加熱し、発熱部からの熱
が釜の上部を加熱することになる。蓋誘導加熱コイルは
蓋体内に配設されており、しかも蓋誘導加熱コイルと発
熱部との距離を小さく設定できるので、発熱部を十分に
誘導加熱し、釜の上部が十分に加熱されることとなる。
また、十分な加熱量を得るために蓋誘導加熱コイルを大
型化する必要もないので、蓋体が重くなり開閉操作に支
障を起こすこともない。 【0012】さらに、蓋体の下面の発熱部と蓋誘導加熱
コイルとの間に隙間を設けているので、誘導加熱された
発熱部の熱が直接蓋誘導加熱コイルに伝達されることが
なく、蓋誘導加熱コイルの熱劣化を防止できる。 【0013】特に、蓋体内に蓋誘導コイルを配設する構
成では、強制的に蓋誘導コイルを冷却する冷却ファンを
蓋体内に配設することは困難で、また、冷却ファンを仮
に配設して蓋誘導加熱コイルの温度上昇を防止できるよ
うにしたとしても、蓋体が重くなり、蓋体の開閉操作性
が低下するので、隙間を設けて熱の伝達を阻止すること
が極めて有効な手段である。 【0014】 【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図5により
説明する。まず、本実施例の炊飯器の全体構成を図1に
より説明する。図1において、12は炊飯器本体で、内
部に釜13を収納する釜収納部14を形成している。炊
飯器本体12の上部後方にはヒンジ15を設け、このヒ
ンジ15を中心に開閉自在な蓋体16を取り付けてい
る。蓋体16は釜13の上部を覆うように炊飯器本体1
2の上部に位置している。釜13はその底部を誘導加熱
コイル17、18で誘導加熱され、側部を釜収納部14
の側面外周に巻回したヒータ19により加熱される構造
である。 【0015】蓋体16はその外枠を外蓋カバー20で構
成し、釜13側の下面を発熱板21で構成し、蓋体16
内には蓋誘導加熱コイル22を配設している。蓋誘導加
熱コイル22はその下方の発熱板21を誘導加熱するも
ので、発熱板21は誘導加熱される材料、ステンレス等
の磁性材料で構成され、誘導加熱により自己発熱する発
熱部を構成するものである。蓋体16内には蓋誘導加熱
コイル22の上部に断熱材23を配し、また釜13の上
部の水蒸気を外部に導出する蒸気孔24を蓋体16の上
下方向に貫通させている。 【0016】次に、蓋体周辺の構成を図2により説明す
る。図に示すように、発熱板21には異常温度センサー
25、蓋温度センサー26を密着して取り付け、異常温
度センサー25は蓋誘導加熱コイル22の下方に設け
て、蓋誘導加熱コイル22の磁界を受けやすく、誘導加
熱されやすい部分に配して、発熱板22の異常温度上昇
をすばやく検出できるようにし、異常温度上昇を検出し
た場合には、蓋誘導加熱コイル22による誘導加熱を停
止するようにしている。 【0017】一方、蓋温度センサー26は蒸気孔側、す
なわち発熱板21の中央側に配設し、釜13の上部に発
生する蒸気の温度を検出できるように、蓋誘導加熱コイ
ル22の磁界の影響を受けにくい位置に配設している。 【0018】また、発熱板21の外周側には断面形状が
く字状の環状パッキン27が設けられており、釜13上
部のフランジ部28の上面全周に環状パッキン27の下
端部全周が密着接触し、釜13の上部に発生する水蒸気
が外部に漏れるのを防止するとともに、蓋体16内に侵
入するのも防止している。環状パッキン27は蓋体16
の外蓋カバー20と発熱板21との間に挟持固定されて
いる。 【0019】次に、蓋誘導加熱コイルの詳細な構成につ
き図3を中心に説明する。図に示すように、蓋誘導加熱
コイル22は平面がリング状をしており、このリング状
の蓋誘導加熱コイル22を、図2に示す難燃性のコイル
支持台29のコイル収納部30内に配し、コイル収納部
30内に注入する難燃性の材料、例えば難燃性のシリコ
ン31で覆われる構成としている。コイル収納部30の
上部にはフェライト32を支持するフェライト支持部3
3を設け、フェライト32をコイル支持台29の上部に
仮固定できる構成としている。フェライト32の固着
を、難燃性のシリコン31をコイル収納部31に注入す
ることで行うようにすれば、簡単にフェライト32をコ
イル支持台29上に固着することができる。 【0020】なお、フェライト32は図3に示すように
放射状に配されており、蓋誘導加熱コイル22から発生
する磁界の方向を偏向し、上方に向かう磁界をできる限
り下方の発熱板21側に向かうようにするものである。
また、フェライト32をコイル支持台29のフェライト
支持部33仮固定する構成としたが、蓋誘導加熱コイル
22とフェライト32とを難燃性の材料でともに覆い、
両者を固着してからコイル支持台29に装着してもよ
く、この場合にはコイル支持台29を簡単に組み立てる
ことができる。 【0021】さらに、難燃性の材料で蓋誘導加熱コイル
およびフェライトを埋設したコイル支持台を形成すれ
ば、コイル支持台に誘導加熱コイル等を装着する必要も
なく、その組立性を飛躍的に高めることができる。 【0022】また、上述したフェライト32により蓋誘
導加熱コイル22から上方に向かう磁界の量を減らすこ
とができるが、一部の磁界は蓋体16の上部から外部に
漏れる可能性がある。この磁界が外部に漏れるとテレビ
等の機器に悪影響を及ぼすので、図2に示すように、フ
ェライト22の上方に防磁材34を配設している。防磁
材34は蓋誘導加熱コイル22の上面をほぼ全部覆うリ
ング状に形成されており、外周部がコイル支持台29の
外周フランジ部35にネジ36で固定される。この防磁
材34は磁界を遮蔽できる材料、例えばアルミ板で形成
されており、蓋誘導加熱コイル22の上方に漏れ出る磁
界を遮蔽し、蓋体16の外部に磁界が漏れるのを防止し
ている。 【0023】次に、蓋誘導加熱コイル22の取付構造を
図4を中心に説明する。図に示すように、コイル支持台
29のコイル収納部30に蓋誘導加熱コイル22を収納
し、更にフェライト32をフェライト支持部33に載置
し、難燃性のシリコンをコイル収納部30内に注入し
て、蓋誘導加熱コイル22およびフェライト32をコイ
ル支持台に固着する。コイル支持台29の上方にはリン
グ状の防磁材34がネジ36によりフランジ部35に固
定される。さらに、コイル支持台22の外周部にはフラ
ンジ部35より外周に延設した取付部37を設け、取付
部37を外蓋カバーにネジで固定するように構成してい
る。取付部37は図3に示すように、コイル支持台29
に複数箇所形成し、外蓋カバー20に取り付ける発熱板
21の取付部と重ねてネジ38によりコイル支持台29
と発熱板21の両方を外蓋カバー20に固定する構成で
ある。よって、コイル支持台29および発熱板21を外
蓋カバー20に取り付ける作業が少なくなり、蓋体の組
立作業性を向上させることができる。 【0024】上述したようにコイル支持台29が蓋体1
6内に固定されるわけであるが、コイル支持台29の下
面と発熱板21との間には隙間sを設けている。この隙
間により自己発熱する発熱板21の熱がコイル支持台2
9に伝達されるのを抑制することができる。すなわち、
隙間sを設けることにより空気層による断熱効果が得ら
れ、コイル支持台29と蓋誘導加熱コイル22が発熱体
21の熱により劣化するのを抑えることができる。 【0025】特に、蓋誘導加熱コイル22は内部抵抗に
より発熱し、温度が上昇するものであるが、さらに発熱
体21の熱が蓋体誘導加熱コイル22に伝達することが
あれば、蓋誘導加熱コイル22の温度が異常に上昇する
危険性を有する。よって、蓋誘導加熱コイル22を強制
冷却する冷却ファンを設ける必要がでてくるが、蓋体1
6内に冷却ファンを設ければ蓋体の自重が重くなりその
蓋体の開閉操作性が低下してしまう。そのため、上述し
た隙間sを設けて空気層による断熱効果を得ることは蓋
体16内に蓋誘導加熱コイル22を配設する上で有効で
ある。 【0026】なお、上記実施例では隙間sによる空気層
の断熱効果を利用して、高い断熱効果を得ているが、例
えばコイル支持台29を直接発熱板21の上に接触させ
ても、コイル支持台29を耐熱性の高い材料で構成して
おれば、発熱板21から蓋誘導加熱コイル22に伝わる
熱を減らすことができ、蓋誘導加熱コイル22を強制冷
却する冷却ファンを設けることもない。この場合、蓋誘
導加熱コイル22と発熱板21との距離がより接近する
ので、蓋誘導加熱コイル22の巻数を減らしても発熱板
21を十分に誘導加熱することができ、よって、蓋誘導
加熱コイル22の自己発熱による温度上昇を低く抑える
ことができる。要は、蓋誘導加熱コイル22と発熱板2
1との間に隙間を設けて、発熱板21からの熱が蓋誘導
加熱コイル22に伝わるのを抑制する構成であれば良
い。 【0027】また、蓋誘導加熱コイル22は温度上昇す
るので、この蓋体誘導加熱コイル22を蓋体16内に配
設する場合、蓋体を難燃性の材料で構成しなくてはなら
ないが、コイル支持台29を難燃性の材料で構成すれ
ば、コイル支持台29を取り付ける外蓋カバー20にあ
えて難燃性の材料を用いる必要がなく、製造コストを低
減することができる。 【0028】また、発熱板21の釜側の表面を単分子被
膜で覆う構成である。この単分子被膜を図5により説明
する。すなわち、ステンレス(SUS445)製の発熱
板21の表面を十分に脱脂後、窒素パージ中でフルオロ
アルキルトリクロロシラン化合物を含んだフッソ系化学
吸着溶液中に浸漬すると、フルオロアルキルトリクロロ
シラン化合物が発熱板21の表面の水酸基と脱塩酸反応
して、発熱板21の表面に化学結合でもって固定化さ
れ、フルオロアルキル鎖を表面層に有する単分子被膜が
形成される。この単分子被膜の膜厚は3nm(ナノ メ
ートル)と極めて薄い。従来のフッソコートの厚さが5
0〜85μm(マイクロ メートル)であるので、その
単分子被膜の厚さは従来のフッソコートの厚さの1/1
0000より小さくなる。よって、発熱板21の熱伝達
がその表面の被膜により阻害されるのを少なくでき、熱
伝達性が従来のフッソコートと比較して向上し、釜の上
部を効率よく加熱することができる。また、単分子被膜
は非粘着性を有するので、釜の上部から発熱板21側に
飛び散るおねばが付着しても簡単に拭き取ることがで
き、蓋体の清掃作業性も良い。 【0029】次に、上述した炊飯器の動作を説明する。
まず、炊飯を開始すると、誘導加熱コイル17、18お
よびヒータ19により釜13の底部および側部を加熱す
る。釜13内の米と水が熱せられ、沸騰が開始すると、
釜13の上部は水蒸気で満たされ、発熱板21に取り付
けた蓋温度センサー26が蒸気温度を検出し、沸騰が開
始したことを検出する。蓋温度センサー26で沸騰を開
始するまでの時間により釜13内の米と水の量(炊飯
量)を判定し、以降の釜の加熱量を決定する。炊飯量の
判定においては、炊飯量が多いと沸騰開始するまでの時
間が長く、逆に炊飯量が少ないと沸騰開始するまでの時
間が短いことを利用している。 【0030】この炊飯量の判定中には蓋誘導加熱コイル
22を動作さず、発熱板21が発熱するのを防止し、蓋
温度センサー26が沸騰開始時点を正確に検出できるよ
うにしている。蓋温度センサー26で沸騰開始を検出し
た後に、蓋誘導加熱コイル22を動作させて発熱板21
を誘導加熱し、釜13の上部を加熱する。蓋誘導加熱コ
イル22は強力に発熱板21を誘導加熱することができ
るので、釜13の上部を十分に加熱し、釜13上部の水
蒸気を飛ばしてご飯のべたつきを防止し、美味しいご飯
を炊き上げることができる。蓋誘導加熱コイル22が動
作を開始すると、発熱板21は誘導加熱されるが、リン
グ状の蓋誘導加熱コイル22の中心側の方がその外周側
より強力に誘導加熱されることとなり、中心側の蒸気孔
24は素早く暖められる。よって、蒸気孔24の温度が
低い状態で釜13の上部の温度を低下させることを防止
できるとともに、蒸気孔24の温度が低いことによる結
露をも防止でき、結露が蒸気孔24からご飯の上に滴下
するのも防止できる。 【0031】特に、保温工程においては、釜上部の加熱
が主体となるので、蒸気孔24の温度低下により釜上部
の温度が低下するのを抑制する必要がでてくるが、上述
したように蒸気孔24の温度が低下しにくい構造であれ
ば、良好な保温状態を維持することができる。 【0032】また、沸騰を開始すると、釜13の上部か
ら水蒸気が発生するが、この水蒸気は発熱板21に開口
した蒸気孔24を介して炊飯器本体外に排気される。釜
13の上部に発生した水蒸気はパッキン27により蓋体
16の周囲から漏れることはないが、仮に、パッキン2
7が変形した状態、釜13のフランジ部28とパッキン
27の下端との間に隙間が発生した状態で炊飯を開始す
ると、釜13から発生する水蒸気がその隙間から蓋体1
6内に侵入する危険性を有している。 【0033】しかし、蓋誘導加熱コイル22は難燃性の
材料で覆われているので、侵入した水蒸気により絶縁劣
化を起こすこともなく、長期に亘って品質を安定させる
ことができる。 【0034】次に、本発明の他の実施例を図6により説
明する。図に示すように、発熱板21をアルミ層21a
とステンレス層21bとの2層構造としている。すなわ
ち、蓋誘導加熱コイル22によりステンレス層21bが
誘導加熱される。ステンレス層21bで発熱した熱は高
熱伝導率のアルミ層21aで拡散され、釜の上部を均一
に加熱することができるものである。 【0035】また、図7に示すように、発熱板21をス
テンレス層21b、アルミ層21a、ステンレス層21
bの3層構造とすれば、アルミ層21aとステンレス層
21bとの熱膨張差による反りの発生を防止できる。す
なわち、同種のステンレス層21bで異種のアルミ層2
1aを挟み込む構造なので、アルミ層21aとステンレ
ス層21bとの熱膨張による歪を両側のステンレス層2
1bで支持することができ、発熱板21が反るのを防止
する。 【0036】よって、発熱板21を取り付けている外蓋
カバー20に発熱板21の反り力が加わることがなく、
蓋体の変形を防止することができる。さらに、発熱板2
1の反りにより、発熱板21と蓋誘導加熱コイル22と
の隙間が変わり、ステンレス層21bの発熱量が変わる
のを防止でき、安定して釜の上部を加熱することができ
る。 【0037】 【発明の効果】上述した実施例から明らかなとおり、本
発明によれば、発熱部を十分に誘導加熱でき、釜の上部
を十分に加熱して美味しいご飯を炊き上げることができ
る。また、十分な加熱量を得るために蓋誘導加熱コイル
を大型化する必要もないので、蓋体が重くなり、その開
閉操作に支障を起こすこともない。 【0038】さらに、誘導加熱された発熱部の熱が直接
蓋誘導加熱コイルに伝達されることがなく、蓋誘導加熱
コイルの熱劣化を防止できる。特に、蓋体内に蓋誘導コ
イルを配設する構成では、強制的に蓋誘導コイルを冷却
する冷却ファンを蓋体内に配設することは困難で、ま
た、冷却ファンを仮に配設して蓋誘導加熱コイルの温度
上昇を防止できるようにしたとしても、蓋体が重くな
り、蓋体の開閉操作性が低下するので、隙間を設けて熱
の伝達を阻止することが極めて有効な手段である。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の一部破断側面
図 【図2】同炊飯器の蓋体周辺の要部断面図 【図3】同炊飯器の蓋体の内部を示す平面図 【図4】同炊飯器のコイル支持台、蓋誘導加熱コイル、
防磁材をそれぞれ分解した状態の断面図 【図5】同炊飯器の発熱板に施す単分子被膜の説明図 【図6】本発明の他の実施例を示す炊飯器の蓋体周辺の
要部断面図 【図7】本発明のさらに他の実施例を示す炊飯器の蓋体
周辺の要部断面図 【図8】従来例を示す炊飯器の断面図 【図9】他の従来例を示す炊飯器の一部破断側面図 【符号の説明】 12 炊飯器本体 13 釜 16 蓋体 20 外蓋カバー 21 発熱板(発熱部) 21a アルミ層 21b ステンレス層 22 蓋誘導加熱コイル 24 蒸気孔 29 コイル支持台 30 コイル収納部 31 難燃性の材料 32 フェライト 33 フェライト支持部 34 防磁材 37 取付部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 俊夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 下野 省二 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 田中 敦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 堀内 清 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中村 利幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 高麗 敦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 4B055 AA02 AA03 BA14 BA23 BA25 BA35 BA36 BA37 BA54 CA21 CA24 CA68 CB08 CC27 CC45 CD02 DA04 DB14 FA09 FB18 FB36

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 釜を収納する炊飯器本体と、炊飯器本体
    の上部を開閉自在に覆う蓋体と、釜を加熱する加熱部を
    備え、前記蓋体内に蓋誘導加熱コイルを配設し、前記蓋
    体の下面を前記蓋誘導コイルで誘導加熱する発熱部と
    し、蓋体の下面の発熱部と蓋誘導加熱コイルとの間に隙
    間を設けた炊飯器。
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