JP2003180238A - 天然ケーシングの接続治具 - Google Patents

天然ケーシングの接続治具

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JP2003180238A
JP2003180238A JP2001380397A JP2001380397A JP2003180238A JP 2003180238 A JP2003180238 A JP 2003180238A JP 2001380397 A JP2001380397 A JP 2001380397A JP 2001380397 A JP2001380397 A JP 2001380397A JP 2003180238 A JP2003180238 A JP 2003180238A
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casings
support rod
coupler
elastic film
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JP2001380397A
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Tetsuo Sakata
鉄夫 阪田
Yukio Kimura
幸雄 木村
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WAKO SEISAKUSHO KK
Wako Seisakusho KK
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WAKO SEISAKUSHO KK
Wako Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空の保持管3・4に接続対象のケーシング
C1・C2がそれぞれ外嵌装着してあるブランク体1・
2のケーシング端どうしを、内外に重合する状態で接着
接続するための接続治具を提供する。 【解決手段】 ベース枠8と、ベース枠8に支持されて
外周に両ブランク体1・2を隣接状態で支持する支持棒
9と、支持棒9の中途部の外周面に設けた膨張変形可能
な弾性膜10と、支持棒9の一側端に設けたカップラー
17とを備えている。支持棒9で支持した両ブランク体
1・2のケーシング端どうしを内外に重ねた状態で、弾
性膜10を膨張変形させて両ケーシングC1・C2の重
合部を接着固定する。カップラー17には、圧縮空気の
逆流を阻止する逆止弁16が内蔵してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ソーセージ等の
製造に使用される動物性の天然ケーシング(以下、単に
ケーシングという)のうち、規定の長さに満たないケー
シングどうし、あるいは異径のケーシングどうしを接続
するためのケーシング接続作業に適用される接続治具に
関する。
【0002】
【従来の技術】この発明に関して、短尺のケーシングど
うしを接続して、所定長さのケーシングを形成すること
は、特開2001−128613公報に公知である。そ
こでは、短尺のケーシングどうしを接続する第1の方法
として、入れ子状にテーパー嵌合できる大小2種の保形
パイプを接続治具として使用しており、保形パイプのそ
れぞれにケーシングを外嵌状に被せ付けたうえで、小径
の保形パイプに被せつけたケーシングの端部表面にコラ
ーゲンを塗布し、大径の保形パイプの内部に小径の保形
パイプを差し込んだ後、大径のパイプを抜き取って内外
のケーシングを接着している。
【0003】第2の方法では、膨張変形できる内パイプ
と、ケーシングを管内面に吸着保持できる外パイプとを
接続治具にしてケーシングの接続を行う。そこでは、ま
ず外パイプの内面に片方のケーシングを装填して管内面
に吸着保持する。次に、内パイプに外嵌したケーシング
の端部にコラーゲンを塗布し、これを外パイプの内面に
嵌め込んだ後、内パイプに圧縮空気を送給してケーシン
グを内パイプごと膨張変形させて、内外のケーシングを
接着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のケーシング接続
形態によれば、短尺のケーシングを繋ぎ合わせて所定長
さのケーシングを得ることができるので、従来利用され
ずに廃棄処分されていた短尺のケーシングまで有効に利
用できる。しかし、第1の方法では、内外のケーシング
をコラーゲン(接着剤)を介して単に内外に重合してい
るだけであるから、内外のケーシングが皺になった状態
のままで接着されたり、局部的に接着不良を生じること
があり、得られた長尺のケーシングの品質に問題があ
る。
【0005】第2の方法によれば、内側のケーシングを
膨張させ接着するので、皺の発生は防止できる。しか
し、外パイプの内面にケーシングを装填するのに多くの
手間が掛かる。さらに、コラーゲンを塗布したのち内パ
イプを膨張変形したとき、コラーゲンがケーシングの組
織に浸透して内パイプの表面に付着するため、内パイプ
を減圧して外パイプから抜き出す際に、接着部分が破損
することがあり、得られる長尺のケーシングの歩留まり
が悪い。
【0006】この発明の目的は、規定の長さに満たな
い、あるいは径が異なるなどの複数のケーシングどうし
の接続作業が簡便に行うための接続治具を提供すること
にある。この発明の目的は、ケーシングの端部どうしを
内外2重に重ねた状態で接続する際の接続不良、すなわ
ち接続部分に皺を発生することがなく、しかも局部的な
接着不良や、接着剤の浸透に伴うケーシングの破損等を
生じることもなく確実に接続でき、従って高品質のケー
シングを高い歩留まりで生産するためのケーシング接続
装置に好適な接続治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の接続治具は、
図3に示すごとく中空の保持管3・4に接続対象のケー
シングC1・C2がそれぞれ外嵌装着してある複数のブ
ランク体1・2のケーシング端どうしを接続するために
使用する。接続治具は、図2に示すごとくベース枠8
と、ベース枠8に水平姿勢で支持されて両ブランク体1
・2を隣接状態で支持する支持棒9と、支持棒9の中途
部の外周面に設けた拡径方向へ膨張変形可能な弾性膜1
0と、支持棒9の一側端に設けられたカップラー17
と、カップラー17を介して供給される圧縮空気を弾性
膜10の内面へ送給する空気通路18とを備えている。
以て、支持棒9で支持した両ブランク体1・2のケーシ
ング端どうしを内外に重ねた状態で、図13に示すごと
く弾性膜10を膨張変形させて重合部を接着固定できる
ようにしたことを特徴とする。
【0008】前記カップラー17には、図1に示すごと
く圧縮空気の逆流を阻止する逆止弁16が内蔵してあ
る。
【0009】支持棒9は、図2に示すごとくベース枠8
に支持される管体12と、管体12の突端に継手13を
介して固定される管体12より小径のノズル軸14と、
ノズル軸14の突端に固定されるノズル軸14より小径
のガイド軸15とで構成する。弾性膜10は、図1に示
すごとくノズル軸14の外周面に配置されて、その両端
がノズル軸14および継手13に装着したOリング21
・22で密封されている。継手13には、ブランク体2
のケーシングC2を反転させる抵抗体23が設けてあ
る。この継手13に装着したOリング22は、抵抗体2
3を兼ねている。
【0010】
【発明の作用効果】この発明では、ベース枠8と、両ブ
ランク体1・2を支持する支持棒9と、支持棒9の中途
部の外周面に設けた弾性膜10と、支持棒9の一側端に
設けたカップラー17などで接続治具を構成し、2種の
ブランク体1・2を支持棒9上に隣接させて支持した状
態で、それぞれのブランク体1・2に装着したケーシン
グC1・C2の端部どうしを各保持管3・4から弾性膜
10の外周面に交互に抜き出して内外に重合するので、
重合状態において各ケーシングC1・C2に余分なスト
レスが作用するのを防止できる。接着時には、弾性膜1
0を膨張変形させて重合部どうしを接着固定するので、
従来のこの種の治具に比べて、接着部分に皺や、局部的
な接着不良を生じることもなくケーシングC1・C2ど
うしを接着できる。接着時にケーシングC1・C2が破
損することもない。従って、この発明の接続治具を用い
てケーシングどうしの接続を行うと、その接続作業が簡
便に行え、高品質のケーシングを歩留まり良く生産でき
る。
【0011】圧縮空気の逆流を阻止する逆止弁16がカ
ップラー17に内蔵されていると、逆止弁16を開弁操
作するまでは、弾性膜10が径方向へ弾性変形した膨張
状態を維持して、ケーシングC1・C2の接合部を密着
状態に重合保持できるので、接着剤の固化乾燥の間、圧
縮空気を供給し続ける必要がなく、加熱接着処理を簡便
に行える。とくにコンベアーを用いて加熱接着処理を行
う場合には、圧縮空気を1度送給するだけで、個々の接
続治具ごとに弾性膜10が弾性変形した状態を維持でき
るので、コンベアーラインの全体構造を簡素化できる。
【0012】ベース枠13で支持される管体12と、管
体12の突端に継手13を介して固定される管体12よ
り小径のノズル軸14と、ノズル軸14の突端に固定さ
れるノズル軸14より小径のガイド軸15とで支持棒9
が構成されていると、各ブランク体1・2の装填をより
細いガイド軸15側から行って、装填操作の容易化が図
れるうえに、先行装填したブランク体1が装填位置にお
いて遊動するのを防止して、接続時の位置基準を維持で
きる。管体12はノズル軸14よりも大径であるから、
弾性膜10まわりで圧縮空気が止むなく漏出しても、大
径の管体12内における空気通路18がアキュムレータ
の機能を果たし、弾性膜10を膨張状態に維持するのに
有利である。継手13に設けた抵抗体23は、第2のブ
ランク体2が支持棒9に装填されるとき、第2保持管4
内へ反転したケーシングC2の接着始端5を再び反転操
作して、弾性膜10の外周面に被せつけるために設けて
ある。
【0013】弾性膜10を固定するためのOリング22
を抵抗体23として利用した接続治具によれば、別に抵
抗体を設ける必要がないので、その分だけ接続治具の構
造を簡素化できるうえ、先行装填されるブランク体1を
支持棒9に装填するときの、第1保持管3に対する摩擦
抵抗を最小限化して、ブランク体1の装填操作が円滑に
行える。
【0014】
【実施例】図1ないし図14はこの発明に係る接続治具
の実施例を示す。接続治具は、図3に示す長短2種のブ
ランク体1・2に装着したケーシングC1・C2の端部
どうしを内外に重ねて接着接続するために使用される。
【0015】図3において第1のブランク体1は、両端
が開口するプラスチック製の第1保持管3と、その外面
に装着されるケーシングC1とからなる。第1保持管3
の一端には先拡がりテーパー状のガイド部3aを有す
る。ケーシングC1は、液中に浸漬した状態で第1保持
管3の外周に被せ付け、さらに襞を形成するように軸方
へ重畳した状態で装着してある。ガイド部3aとは異な
る第1保持管3の管端側から、ケーシングC1の端部を
重畳部分から僅かに引きずり出して切断することによ
り、予めケーシングC1の端部を第1保持管3の管端と
面一状に位置させておく。
【0016】第2のブランク体2は、同じ図3に示すご
とく第1のブランク体1と同様に、両端が開口するプラ
スチック製の第2保持管4と、その外面に装着されるケ
ーシングC2とからなるが、第2保持管4の全長は第1
保持管3の全長よりも長い。第2保持管4の一端には先
すぼまりテーパー状のガイド部4aを有する。ガイド部
4aとは異なる第2保持管4の管端側から、ケーシング
C2の端部を重畳部分から引きずり出し、管端から約3
0mmの位置で切断することにより、管端を緩やかに塞ぐ
状態の接着始端5を予め形成しておく。さらに、第2保
持管4の管端を液状ないしゲル状のコラーゲン(接着
剤)に浸漬して、管端から約40mmの範囲のケーシング
C2の外周面、および接着始端5にコラーゲンを付着さ
せておく。
【0017】図1および図2において接続治具は、左右
に長いハット形断面のベース枠8と、ベース枠8に水平
姿勢で固定支持される支持棒9と、支持棒9の中途部の
外周面に設けた弾性膜10などで構成する。支持棒9
は、ベース枠8の左右壁にそれぞれ固定したホルダ11
で固定支持された管体12と、管体12の突端に固定し
た継手13を介して固定されるノズル軸14と、ノズル
軸14の突端に固定されたガイド軸15などで構成す
る。
【0018】図1において左側のホルダ11には、逆止
弁16を内蔵したカップラー17を管体12の基端側に
つながるように固定してある。カップラー17の外周面
は先すぼまりテーパー状に形成してあり、図外の給気カ
ップラーを該カップラー17に押し付けた状態で圧縮空
気を送給できる。カップラー17は、逆止弁16と、管
体12およびノズル軸14内の空気通路18と、ノズル
軸14の左右中途部に開口した通口19を介して、弾性
膜10の内面に連通している。逆止弁16は、カップラ
ー17の側端開口の側から操作して開弁操作できる。管
体12の外径は先の保持管3・4の内径より僅かに小さ
く設定してあり、ノズル軸14の外径は管体12の外径
の概ね半分とし、ガイド軸15の外径はノズル軸14の
外径より僅かに小さく寸法設定してある。
【0019】弾性膜10は、左右に長いチューブ状のゴ
ム膜体からなり、ノズル軸14の外周面の全体を覆う状
態で配置されて、その両端がOリング21・22で継手
13とノズル軸14とに固定してある。継手13の周面
に装着されるOリング22は、ノズル軸14に装着され
た他の3個のOリング21よりも大径に形成されてい
て、後述するようにケーシングC2を反転操作するため
の抵抗体23を兼ねており、その外直径は管体12の外
径より僅かに大きく設定してある。自由状態における弾
性膜10はしぼんだ状態になっていて、ノズル軸14の
外表面に接している。
【0020】以上のように構成した接続治具は、その支
持棒9の外周に長短のブランク体1・2をそれぞれ左右
に隣接する状態で支持したうえで、各保持管3・4の対
向する端部側から引き出したケーシングC1・C2を内
外に重合させる。これら一連の作業は、例えば図4ない
し図6に示す接続装置で自動的に行われる。
【0021】その接続装置は、フレーム31と、その上
下中途部に設けた水平のテーブル32とを有し、フレー
ム31の上枠に設けた装填機構34と、テーブル32の
後端の左右中途部に設けたチャック機構35とで先のブ
ランク体1・2を移送操作して、テーブル32上に配し
た接続治具の支持棒9に各ブランク体1・2を隣接状に
装填でき、さらに各ブランク体1・2のケーシングC1
・C2どうしを内外に重合できる。テーブル32には、
各ブランク体1・2を位置決め状態で支持する左右一対
の受け部を有する置枠36が配設されている。
【0022】図4および図5において装填機構34は、
前後・左右・上下に駆動可能に構成された3軸駆動機構
38と、上下軸まわりに回転駆動可能に構成された旋回
機構39と、両保持管3・4を個別に掴み固定する移送
チャック機構40とからなる。3軸駆動機構38は、フ
レーム31の左右幅の全長にわたって左右移動できる左
右駆動機構と、接続治具と置枠36との間を前後移動で
きる前後駆動機構と、エアーシリンダからなる上下駆動
機構とで構成してある。
【0023】旋回機構39は、ロータリソレノイドで構
成してあり、その出力軸に固定した下部フレームに移送
チャック機構40が設けてある。こられの機構を予め組
み込んだ作業手順に従って駆動することによって、置枠
36上に載置したブランク体1(または2)を支持棒9
にそれぞれ装填でき、さらにチャック機構35と協同し
てケーシングC1・C2を重合操作できる。
【0024】図5および図6においてチャック機構35
は、前後および左右へ駆動可能に構成された2軸駆動機
構41と、各ケーシングC1・C2の端部を挟み保持す
る保持チャック機構42とからなる。2軸駆動機構41
は、支持棒9と平行にテーブル32に配置した左右駆動
機構と、前後動するエアーシリンダからなる前後駆動機
構とで構成し、ピストンロッドの突端に固定したフレー
ムに保持チャック機構42を設けてある。保持チャック
機構42は、ブランク体1・2やケーシングC1・C2
を上下に挟み保持できる。
【0025】接続装置は、第1装填工程と、第2装填工
程と、重合工程と、しごき工程とを経て、支持棒9上で
両ブランク体1・2のケーシングC1・C2の端部どう
しを重合する。
【0026】第1装填工程では、図6に示すごとくテー
ブル32の装着座に載置して固定した接続治具3の支持
棒9に、まず短寸の第1ブランク体1の第1保持管3を
装填機構34で移送して差し込み装填する。詳しくは、
図7に示すようにブランク体1の切断整形されたケーシ
ング端を置枠36に、左右方向へ位置決めした状態で載
置し、接続装置の電源スイッチを投入することにより、
装填機構34およびチャック機構35を作動させてブラ
ンク体1の第1保持管3を掴み固定して移送し、第1保
持管3を支持棒9に挿通する。第1保持管3は、その装
填後端側の管端がOリング22を通過して管体12上に
乗り上がっている。
【0027】第2装填工程では、接続治具の支持棒9
に、長寸の第2ブランク体2の第2保持管4を装填機構
34で移送して差し込み装填し、第2保持管4からはみ
出た接着始端5を第2保持管4の内面側へめくれるよう
に反転させたのち第2保持管4を先端側(右方)へ後退
させて、支持棒9に設けた弾性膜10の外表面に、先の
反転部を再反転して被せつける。詳しくは、図8に示す
ごとく置枠36に対して接着始端5側の端部を位置決め
載置した後、第2ブランク2の第2保持管4をチャック
機構35で掴み固定して第1のブランク体1と同様に移
送するが、左右駆動機構の右端寄り位置で旋回機構39
によってブランク体2を180度反転操作したうえで、
接着始端5がガイド軸15と正対する状態で第2保持管
4を支持棒9に挿通する。このとき接着始端5は支持棒
9と接触して、第2保持管4の管内面へ引き込まれて反
転する。図9に示すように、第2のブランク体2は最終
的に接着始端5の切断端寄りが、継手13側のOリング
22に外嵌する位置まで挿通される。
【0028】上記の状態で左右駆動機構をゆっくりと右
方向へ移動させると、接着始端5の切断端寄りがOリン
グ22との摩擦で保持されているので、ケーシングC2
の接着始端5は、図9に示すように徐々に再反転しなが
ら弾性膜10の外周面に被さる。次に、チャック機構3
5を作動させて、ケーシングC2の接着始端5を掴み固
定し、さらに左右駆動機構を右方向へ移送させて、第2
保持管4の重畳部からケーシングC2を引き出し、弾性
膜10の外周面の殆どを引き出されたケーシングC2で
覆う。
【0029】重合工程では、図10に示すように、先行
装填した第1保持管3を装填機構34で上記のように再
反転されたケーシングC2の外周面に被さる状態で右方
向へ後退操作する。その後、外面のケーシングC1の端
を管ごとチャック機構35で挟み保持した後、第1保持
管3を装填機構34で左側へゆっくりと前進操作して、
接続すべきケーシングC1を管外面の重畳部から引き出
し操作して、両ケーシングC1・C2の端どうしを内外
に重ねる。これにより、ケーシングC2のコラーゲンが
付着している領域は外側に被さるケーシングC1によっ
て覆われる。
【0030】しごき工程では、図11に示すように内外
のケーシングC1・C2の重合部をチャック機構35で
柔らかく挟み、さらに第2ブランク体2側へ向かって数
回しごいて、重合部の間に含まれる空気を除去する。以
上により両ケーシングC1・C2の接着準備作業は完了
する。最後に、接続治具をテーブル32から取り外し
て、新規な接続治具をセットし、上記の接続操作を繰り
返し行う。
【0031】接着準備が完了した接続治具の一群は、し
ごき出されたコラーゲンを除去したのち加熱接着処理と
冷却処理とを施す。加熱接着処理工程においては、図1
2に示すように、循環駆動されるコンベアーライン45
の各取付板46に接続治具のベース枠8を装着して接着
処理を行う。接続治具のカップラー17がコンベアーラ
イン45の横一側に設けた給気カップラー47と正対し
た状態で、給気カップラー47の継手部分が進出してカ
ップラー17を介して圧縮空気を送給し、弾性膜10を
膨張させる。この後、給気カップラー47は後退してカ
ップラー17から分離するが、逆止弁16が圧縮空気の
逆流を阻止するので、弾性膜10は膨張した状態を維持
し続けて、図13に示すように両ケーシングC1・C2
の重合部どうしを圧接下で密着させる。この状態で、接
続治具は加熱ブース48へ送り込まれる。加熱ブース4
8の内部の雰囲気温度は36〜40℃に維持されてお
り、接続治具が約7分間かけて加熱ブース48を通過す
る間に、両ケーシングC1・C2の重合部に塗布したコ
ラーゲンが乾燥固化する。なお、弾性膜10からは圧縮
空気の一部が漏出するのを避け切れないが、前記管体1
2をノズル軸14より大径にしてあるので、管体12内
の空気通路18がアキュムレータの機能を果たし、弾性
膜10を膨張状態に維持し続ける。
【0032】次に、コンベアーライン45の横一側に設
けた排気カップラー49が逆止弁16を開弁操作して弾
性膜10を収縮させる。引き続き行われる冷却処理は、
接続治具の全体を冷却ブース50に送り込んで25〜3
0℃の雰囲気に2分晒した後、その通過軌跡の上方から
冷却水を散水して、両ケーシングC1・C2の全体を冷
却する。さらにケーシングC1・C2と弾性膜10との
間に圧縮空気を吹き込んで、接着部と弾性膜10とを強
制的に分離させる。最後に、コンベアライン45から接
続治具を外したのち、処理液中において第1保持管3側
のケーシングC1を第2保持管4へ移し換えることによ
り、図14に示すように長尺のケーシングが外嵌された
第3のブランク体51が得られる。この状態のブランク
体51の一群が自動充填機へ送られ、あるいは出荷され
る。
【0033】上記の実施例では、支持棒9を管体12、
ノズル軸14、ガイド軸15の三者で構成したが、例え
ば一端を塞いだ長尺の管材で形成することができる。接
続治具に装填した第1・第2のブランク体1・2のケー
シングC1・C2は、人手によってケーシング端どうし
を重合処理することもでき、必ずしも実施例で説明した
接続装置を使用する必要はない。ケーシングC1・C2
の重合操作も接続専用の装置で行う必要はなく、接続治
具をコンベア上に固定しておき、コンベアに沿って設け
た接続装置でケーシングC1・C2どうしの重合を行っ
てもよい。必要に応じて弾性膜10は液圧によって膨張
させることができる。保持管3・4は、必ずしも円管で
ある必要はなく、断面C字状や断面U字状の樋状体を用
いることができる。カップラー17としては、逆止弁を
内蔵し、接続状態を自己保持できる市販の管継手を流用
できる。抵抗体23は、専用の部品として継手13に設
けてもよい。
【0034】上記の実施例では、第2ブランク体2の接
着始端5を反転し、さらに再反転操作してケーシングC
2を弾性膜10に被せつけたが、その必要はない。例え
ば、先行装填されるブランク体1の装填後端側に、第1
保持管3からはみ出る接着始端5を設けておき、接着始
端5を弾性膜10のガイド軸15側の端部において保持
チャック機構42で挟み固定し、その状態のまま第1保
持管3を移動操作することによりケーシングC1を重畳
部から抜き出し操作して、弾性膜10の周面にケーシン
グC1を被せ付ける。この後に、第2のブランク体2の
第2保持管4をケーシングC1の外面に外嵌するように
装填し、この状態で第2保持管4をケーシングC2ごと
チャック機構35で挟み固定し、第2保持管4をガイド
軸15側へ移動操作することにより、両ケーシングC1
・C2どうしを弾性膜10上において内外に重合するの
である。この場合には、先行装填される第1ブランク体
1のケーシングC1の端部周面にコラーゲンを塗布して
おくことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続治具の一部破断正面図
【図2】接続治具の全体正面図
【図3】ブランク体の正面図
【図4】接続装置の要部の正面図
【図5】接続装置の要部の側面図
【図6】接続装置の要部の平面図
【図7】接続装置の第1動作を示す説明図
【図8】接続装置の第2動作を示す説明図
【図9】接続装置の第3動作を示す説明図
【図10】接続装置の第4動作を示す説明図
【図11】接続装置の第5動作を示す説明図
【図12】接着処理および冷却処理を行うコンベアーラ
インの平面図
【図13】ケーシングの接着状態を示す断面図
【図14】接着処理によって得られた第3ブランク体の
正面図
【符号の説明】
1 第1のブランク体 2 第2のブランク体 3 第1保持管 4 第2保持管 8 ベース枠 9 支持棒 10 弾性膜 12 管体 13 継手 14 ノズル軸 15 ガイド軸 16 逆止弁 17 カップラー 18 空気通路 21・22 Oリング 23 抵抗体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の保持管3・4に接続対象のケーシ
    ングC1・C2がそれぞれ外嵌装着してある複数のブラ
    ンク体1・2のケーシング端どうしを接続するための接
    続治具であって、 ベース枠8と、ベース枠8に水平姿勢で支持されて両ブ
    ランク体1・2を隣接状態で支持する支持棒9と、支持
    棒9の中途部の外周面に設けた拡径方向へ膨張変形可能
    な弾性膜10と、支持棒9の一側端に設けられたカップ
    ラー17と、カップラー17を介して供給される圧縮空
    気を弾性膜10の内面へ送給する空気通路18とを備え
    ており、 支持棒9で支持した両ブランク体1・2のケーシング端
    どうしを内外に重ねた状態で、弾性膜10を膨張変形さ
    せて重合部を接着固定できるようにした天然ケーシング
    の接続治具。
  2. 【請求項2】 カップラー17に圧縮空気の逆流を阻止
    する逆止弁16が内蔵してある請求項1記載の天然ケー
    シングの接続治具。
  3. 【請求項3】 支持棒9が、ベース枠8に支持される管
    体12と、管体12の突端に継手13を介して固定され
    る管体12より小径のノズル軸14と、ノズル軸14の
    突端に固定されるノズル軸14より小径のガイド軸15
    とで構成されており、 弾性膜10がノズル軸14の外周面に配置されて、弾性
    膜10の両端がノズル軸14および継手13に装着した
    Oリング21・22で密封されており、 継手13にブランク体2のケーシングC2を反転させる
    抵抗体23が設けてある請求項1または2記載の天然ケ
    ーシングの接続治具。
  4. 【請求項4】 継手13に装着したOリング22が、抵
    抗体23を兼ねている請求項1または2または3記載の
    天然ケーシングの接続治具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234662A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Matsunaga Shokai:Kk ソーセージ用天然ケーシング及びそのソーセージ用天然ケーシングに内容物を詰めたソーセージ並びにその製造方法
CN103891857A (zh) * 2012-12-28 2014-07-02 梧州神冠蛋白肠衣有限公司 连续折缩杆组件

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