JP2003180237A - 天然ケーシングの接続装置 - Google Patents

天然ケーシングの接続装置

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JP2003180237A
JP2003180237A JP2001380396A JP2001380396A JP2003180237A JP 2003180237 A JP2003180237 A JP 2003180237A JP 2001380396 A JP2001380396 A JP 2001380396A JP 2001380396 A JP2001380396 A JP 2001380396A JP 2003180237 A JP2003180237 A JP 2003180237A
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casings
support rod
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JP2001380396A
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Tetsuo Sakata
鉄夫 阪田
Yukio Kimura
幸雄 木村
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WAKO SEISAKUSHO KK
Wako Seisakusho KK
Original Assignee
WAKO SEISAKUSHO KK
Wako Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1、第2の保持管9・10のそれぞれにケ
ーシングC1・C2が個別に装着してあるブランク体7
・8を用いて、両ケーシングC1・C2の端部どうしを
内外に重合する状態で自動的に接続する前準備のための
接続装置を提供する。 【解決手段】 外周に第1、第2の保持管9・10を隣
接する状態で支持するブランクホルダ3と、各ブランク
体7・8をブランクホルダ3の支持棒14に装填する装
填機構4と、ケーシング端を挟み保持するチャック機構
5とを備えている。ブランクホルダ3の支持棒14の外
周面には、後工程で両ケーシングC1・C2の重合部を
膨張して圧着するための弾性膜15を設けてある。装填
機構4とチャック機構5との協同作用によって、一方の
ブランク体8から引き出したケーシングC2を弾性膜1
5の外周面に被せ付け、さらに他方のブランク体7から
引き出したケーシングC1を先のケーシングC2の外面
に被せつけて、ケーシング端どうしを内外に重合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソーセージ等の製
造に使用される動物性の天然ケーシング(以下、単にケ
ーシングという)のうち、規定の長さに満たないような
ケーシングどうしや、あるいは異径のケーシングどうし
などを接続するためのケーシング接続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に関して、短尺のケーシングどう
しを接続して、所定長さのケーシングを得ることは、特
開2001−128613公報に公知である。そこで
は、短尺のケーシングどうしを接続する第1の方法とし
て、入れ子状にテーパー嵌合できる大小2種の保形パイ
プのそれぞれにケーシングを外嵌状に被せ付けたうえ
で、小径の保形パイプに被せ付けたケーシングの端部表
面にコラーゲンを塗布し、大径の保形パイプの内部に小
径の保形パイプを差し込んだ後、大径のパイプを抜き取
って内外のケーシングを接着している。
【0003】第2の方法では、膨張変形できる内パイプ
と、ケーシングを管内面に吸着保持できる外パイプとを
用いて、ケーシングの接続を行っている。そこでは、ま
ず外パイプの内面に片方のケーシングを装填して管内面
に吸着保持する。次に、内パイプに外嵌装着したケーシ
ングの端部にコラーゲンを塗布し、これを外パイプ内に
嵌め込んだ後、内パイプに圧縮空気を送給して内パイプ
ごとこれに装着のケーシングを膨張変形させて、内外の
ケーシングを圧接下で接着している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のケーシング製造
方法によれば、短尺のケーシングを繋ぎ合わせて所定長
さのケーシングが得られるので、廃棄処分されていた短
尺のケーシングも有効利用できる。しかし、第1の方法
では、内外のケーシングをコラーゲン(接着剤)を介し
て単に内外に重合するだけであるから、内外のケーシン
グが皺になった状態のままで接着されたり、局部的に接
着不良を生じることがあり、得られた長尺のケーシング
の継ぎ目に品質上の問題がある。
【0005】第2の方法によれば、内側のケーシングを
膨張させ接着するので、皺の発生は防止できる。しか
し、外パイプの内面にケーシングを装填するのに多くの
手間が掛かる。さらに、コラーゲンを塗布したのち内パ
イプを膨張変形したとき、コラーゲンがケーシングの組
織に浸透して内パイプの表面に付着するため、内パイプ
を減圧して外パイプから抜き出す際に、接着部分が破損
することがあり、得られる長尺のケーシングの歩留まり
が悪い。
【0006】ケーシングの接続作業は人手で丁寧に行う
と、一連の作業を概ね問題なく行えるが、その生産量は
工場におけるケーシング消費量に比べてあまりにも少な
い。一連の作業を機械化して、ケーシングを大量生産す
ることは必ずしも不可能ではないが、ケーシングが傷付
きやすく、自己保形性がないだけに、過去にこの種の提
案があるとしても、現状では実現されるに至っていな
い。因みに、ケーシングに対する原料肉の充填作業や、
充填後の竿掛け作業はいずれも自動化されていて、ソー
セージ製造工場では大量の天然ケーシングを消費してお
り、従来はこの現実に対応し切れていない。
【0007】本発明の目的は、規定の長さに満たなかっ
たり、あるいは径が異なっていたりする複数のケーシン
グどうしの接続準備作業が迅速にしかも確実に行え、所
定長さのケーシングを短時間で大量生産できるに好適な
ケーシング接続装置を提供することにある。
【0008】本発明の目的は、ケーシングの端部どうし
を内外2重に重ねた状態で接続する際の接続不良、すな
わち接続部分に皺を発生することがなく、しかも局部的
な接着不良や、接着剤の浸透に伴うケーシングの破損等
を生じることもなく確実に接続でき、従って高品質のケ
ーシングを高い歩留まり下で量産できるケーシング接続
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、第
1、第2の各保持管9・10に接続対象のケーシングC
1・C2をそれぞれ外嵌装着した後、第2保持管10上
のケーシングC2の端部周面に接着剤を塗布して第1、
第2のブランク体7・8が用意される。そのうえで本発
明のケーシング接続装置は、図2に示すごとく第1、第
2の両保持管9・10が隣接する状態で外嵌支持される
ブランクホルダ3と、機台2上の置枠6に載置した第1
ブランク体7と第2ブランク体8とを順に移送してブラ
ンクホルダ3の支持棒14に装填する装填機構4と、ブ
ランクホルダ3に隣接配置されて両ブランク体7・8の
ケーシング端部を挟み保持するチャック機構5とを備え
ている。ブランクホルダ3は、図6に示すごとく機台2
に着脱可能に固定されるベース枠13と、ベース枠13
に水平姿勢で固定支持された支持棒14と、支持棒14
の中途部に装着した拡径方向へ膨張変形可能な弾性膜1
5と、弾性膜15に圧縮空気を送給する支持棒14内の
空気通路22とを含む。以て、装填機構4とチャック機
構5との協同作用で、図10に示すごとく第2ブランク
体8側のケーシングC2の端部の所定長さを第2保持管
10から弾性膜15の外面に抜き出し、さらに第1ブラ
ンク体7の第1保持管9から抜き出したケーシングC1
の端部を第2ブランク体8側のケーシングC2の外面に
内外2重に重ねて、両ケーシングC1・C2の接着準備
を完了するようにしたことを特徴とする。
【0010】前記装填機構4は、図1および図3に示す
ごとく、前後・左右・上下に駆動可能に構成された3軸
駆動機構4Aと、上下軸まわりに回転駆動可能に構成さ
れた旋回機構4Bと、両保持管9・10を掴み固定する
移送チャック機構4Cとからなり、前記チャック機構5
は、図3および図4に示すごとく前後および左右へ駆動
可能に構成された2軸駆動機構5Aと、各ケーシングC
1・C2の端部を挟み保持する保持チャック機構5Bと
からなる。
【0011】ブランクホルダ3の支持棒14は、図6に
示すごとく、ベース枠13に支持される管体17と、管
体17の突端に固定される管体17より小径のノズル軸
19と、ノズル軸19の突端に固定されるノズル軸19
より小径のガイド軸20と、管体17の基端部に設けた
逆支弁付きのカップラー21とで構成されており、弾性
膜15はノズル軸19の外周面に配置されて、弾性膜1
5の両端がOリング25・26で密封されている。その
際に、管体17に設けたOリング26は、その外径が他
のOリング25よりも大径に設定されていて、第2保持
管10の管端から所定長さ引きずり出したケーシングC
2の接着始端11を第2保持管10の管端内面に反転さ
せる抵抗体を兼ねているようにすることができる。
【0012】
【発明の作用効果】本発明の接続装置によれば、予め用
意したブランク体7・8を装填機構4でブランクホルダ
3の支持棒14に装填し、装填機構4とチャック機構5
との協同作用で一方のブランク体8からケーシングC2
を引きずり出して弾性膜15の外面に被せ付け、さらに
他方のブランク体7からケーシングC1を引きずり出し
て、先のケーシングC1の外面に重合するための一連の
作業を自動的に行えるようにしたので、規定の長さに満
たない、あるいは径が異なる複数のケーシングC1・C
2どうしの接続準備作業を迅速にしかも確実に行える。
従って、本発明の接続装置を用いれば、所定長さのケー
シングを短時間で大量に生産して、原料肉の充填機や、
自動竿掛け機等の自動化された機器に対応してソーセー
ジ等の生産を能率よく行える。
【0013】本発明の接続装置によって得られたブラン
クは、以後の工程において弾性膜15を膨張させた状態
で加熱するなどして接着剤を乾燥固化させる。従って、
ケーシングC1・C2の端部どうしを内外2重に重ねた
状態で接続する際の接続不良、すなわち接続部分に皺を
発生することがなく、しかも局部的な接着不良や、接着
剤の浸透に伴うケーシングC1・C2の破損等を生じる
こともなく確実に接続でき、高品質のケーシングを高い
歩留まりで生産できる。
【0014】前後・左右・上下に駆動可能に構成された
3軸駆動機構4Aと、上下軸まわりに回転駆動可能に構
成された旋回機構4Bと、両保持管9・10を掴み固定
する移送チャック機構4Cとで構成した装填機構4によ
れば、2種のブランク体7・8を置枠6に対して同じ状
態で位置決めした後、その一方のブランク体7を支持棒
14に装填した後、他方のブランク体8を180度反転
操作して支持棒14に装填できるので、各ブランク体7
・8の位置決めを個別に行う必要がなく、作業者は、各
ブランク体7・8を交互に置枠6に載置して位置決めす
るだけでよい。前後および左右へ駆動可能に構成された
2軸駆動機構5Aと、各ケーシングC1・C2の端部を
挟み保持する保持チャック機構5Bとでチャック機構5
を構成するのは、各ケーシングC1・C2を引き出し操
作する際の、保持チャック機構5Bによる掴み位置の違
いに対応するためであり、さらに両ケーシングC1・C
2の重合量を必要に応じて変向できるようにするためで
ある。
【0015】支持棒14は、ベース枠13に支持される
管体17と、管体17の突端に固定される管体17より
小径のノズル軸19と、ノズル軸19の突端に固定され
るノズル軸19より小径のガイド軸20とで支持棒14
を構成すると、各ブランク体7・8の装填をより細いガ
イド軸20側から行って装填操作の容易化が図れるうえ
に、先行装填したブランク体7が装填位置において遊動
するのを防止して、接続時の位置基準を維持できる。そ
の際に、弾性膜15を固定するためのOリング26は、
第2ブランク体8において第2保持管10から引きずり
出したケーシングC2の接着始端11を第2保持管10
の管端内面に反転させるための抵抗体として利用する
と、別に抵抗体を設ける場合に比べてブランクホルダ3
の構造を簡素化できる。ゴム製のOリング26を使用す
る場合には、ケーシングC2とOリング26との摩擦抵
抗を大きくできるので、ケーシングC2の反転操作が確
実に行える。
【0016】
【実施例】図1ないし図11は本発明に係る接続装置の
具体例を示す。図2において接続装置は、フレーム1
と、これの上下中途部に設けた水平のテーブル(機台)
2とを有し、更にテーブル2の前後中途部に着脱自在に
固定されるブランクホルダ3と、フレーム1の上枠1a
に設けた装填機構4と、テーブル2の後端左右の中途部
に設けたチャック機構5と、ブランクホルダ3より手前
側のテーブル2上に設けた左右一対の受部6a・6bを
有する置枠6などで構成してあり、第1、第2の長短2
種のブランク体7・8に装着したケーシングC1・C2
の端部どうしを内外に重ねて接着準備を行うものであ
る。
【0017】図5において短い方の第1ブランク体7
は、両端が開口するプラスチック製の第1保持管9と、
これの外周面に装着されるケーシングC1とからなる。
第1保持管9の一端には先拡がりテーパー状のガイド部
9aを有する。このケーシングC1は、水中に浸漬した
状態で第1保持管9に被せ付け、さらに襞を形成するよ
うに軸方へ重畳した状態で装着しておく。ガイド部9a
とは異なる管端部の側から、ケーシングC1の端部を重
畳部分から僅かに引きずり出して切断することにより、
ケーシングC1の端部を第1保持管9の管端と面一状に
位置させておく。
【0018】長い方の第2ブランク体8は、図5に示す
ごとく第1ブランク体7と同様に両端が開口するプラス
チック製の第2保持管10と、これの外周面に装着され
るケーシングC2とで構成する。第2保持管10の全長
は第1保持管9の全長より長い点が異なる。第2保持管
10の一端には先すぼまりテーパー状のガイド部10a
を有する。ここでは、ガイド部10aとは異なる管端の
側から、ケーシングC2の端部を重畳部分から引きずり
出し、管端から約30mmの位置で切断することにより、
ケーシングC2これ自体の弾性復元力で管端を緩やかに
塞ぐ状態の接着始端11を形成してある点が注目される
べきである。
【0019】次に、第2ブランク体8の接着始端11側
の管端を液状ないしゲル状のコラーゲン(接着剤)に浸
漬して、管端から約40mmの範囲のケーシング周面、お
よび接着始端11にコラーゲンを付着させておく。
【0020】図6においてブランクホルダ3は、テーブ
ル2に設けた装着座2aに位置決め固定される左右に長
いハット形断面のベース枠13と、ベース枠13に水平
姿勢で片持ち状に固定支持した長尺の支持棒14と、支
持棒14の中途部の外周面に設けた弾性膜15などで構
成する。支持棒14は、ベース枠13の左右壁にそれぞ
れ固定のガイド16で固定支持される管体17と、管体
17の突端に設けた継手18を介して固定されるノズル
軸19と、ノズル軸19の突端に固定されるガイド軸2
0とで構成する。図6に向かって左側のガイド16には
逆止弁を内蔵したカップラー21が固定されている。こ
のカップラー21は、管体17およびノズル軸19内の
空気通路22、次いでノズル軸19の左右中途部に開口
した通口23を介して、弾性膜15の内部に連通してい
る。管体17の外径は先の保持管9・10の内径より僅
かに小さく設定してあり、ノズル軸19の外径は管体1
7の外径の概ね半分とし、ガイド軸20の外径はノズル
軸19の外径より僅かに小さく設定してある。
【0021】弾性膜15は、左右に長いチューブ状のゴ
ム膜体からなり、ノズル軸19の外周面全体を覆う状態
で配置されて、その左右両端がOリング25・26で継
手18とノズル軸19とに固定してある。継手18の外
周面に装着されるOリング26は、後述するようにケー
シングC2を反転操作するために、ノズル軸19に装着
された他の3個のOリング25より大径に形成されてい
て、その外直径は管体17の外径と同じに設定してあ
る。自由状態における弾性膜15はしぼんだ状態になっ
ていて、ノズル軸19の外表面に密着状に接している。
両側端のOリング25・26の左右間隔は、約148mm
とした。
【0022】図1において装填機構4は、前後・左右・
上下に駆動可能に構成された3軸駆動機構4Aと、上下
軸まわりに回転駆動可能に構成された旋回機構4Bと、
両保持管9・10を個別に掴み固定する移送チャック機
構4Cとからなる。詳しくは、3軸駆動機構4Aを構成
する左右駆動機構は、図1および図3に示すごとく、フ
レーム1の上枠1aの下面全幅にわたって設けた左右方
向に長い前後一対のガイドレール28および両ガイドレ
ール28・28間の駆動ねじ軸29と、駆動ねじ軸29
を巻き掛け伝導機構を介して回転駆動するモータ30
と、駆動ねじ軸29に噛み合う雌ねじ体31を備えてい
て、ガイドレール28に沿って左右方向に駆動操作され
る上台32とで構成してある。
【0023】3軸駆動機構4Aを構成する前後駆動機構
は、ガイドレール28と直交する状態で上台32に設け
たガイドレール33および駆動ねじ軸34と、駆動ねじ
軸34を巻き掛け伝導機構を介して回転駆動するモータ
35と、駆動ねじ軸34に噛み合う雌ねじ体36を備え
ていてガイドレール33に沿って左右に駆動操作される
下台37とで構成してある。3軸駆動機構4Aを構成す
る上下駆動機構は、下台37に固定したエアーシリンダ
38を含み、その下端側に突出するピストンロッド39
で旋回機構4Bを支持している。
【0024】旋回機構4Bは、ロータリソレノイドで構
成してあり、その出力軸40に固定した下部フレーム4
1に、移送チャック機構4Cを備えている。移送チャッ
ク機構4Cは、下部フレーム41に固定した固定腕42
と、固定腕42に対して接離揺動する可動腕43と、可
動腕43と下部フレーム41との間に設けられて可動腕
43を開閉操作するソレノイド44とで構成されてい
る。
【0025】チャック機構5は、テーブル2の後部位に
おいて、先の弾性膜15の左右中央付近に正対する位置
に設けてあり、前後方向および左右方向へ駆動可能に構
成された2軸駆動機構5Aと、各ケーシングC1・C2
の端部を挟み保持する保持チャック機構5Bとからな
る。2軸駆動機構5Aは、図1および図3に示すごとく
テーブル2上に支持棒14と平行に配置したガイドレー
ル46および駆動ねじ軸47と、駆動ねじ軸47を巻き
掛け伝導機構を介して回転駆動するモータ48と、駆動
ねじ軸47に噛み合う雌ねじ体49を備えていてガイド
レール46に沿って左右に駆動操作されるチャック台5
0とで構成した左右駆動機構と、チャック台50に固定
したエアーシリンダ51とで構成する。エアーシリンダ
51は、ピストンロッド52が前後に出退する状態で設
けてあり、ピストンロッド52の突端に固定したフレー
ム53に、保持チャック機構5Bを設けてある。保持チ
ャック機構5Bは、フレーム53に固定した固定腕54
と、固定腕54に対して接離揺動する可動腕55と、可
動腕55とフレーム53との間に設けられて可動腕55
を開閉操作するソレノイド56とで構成されている。
【0026】上記構成の接続装置によれば、前処理工程
と、第1装填工程と、2装填工程と、重合工程と、しご
き工程とを経て第1、第2のブランク体7・8のケーシ
ングC1・C2の端部どうしを次の要領で接続する。
【0027】前処理工程では、第1、第2の各保持管9
・10に接続対象のケーシングC1・C2をそれぞれ外
嵌装着した後、各ケーシング端部を切断して整形し、第
2保持管10上のケーシングC2の端部に接着始端11
を前述の要領で形成し、このケーシング端部にコラーゲ
ンを塗布しておく。かくして第1、第2のブランク体7
・8を予め用意する。次に、ブランクホルダ3をテーブ
ル2の装着座2aに位置決め固定する。この位置決めの
ために、図6に示すごとく装着座2aに位置決めピン5
8とロックピン59とを設けてあり、位置決めピン58
にベース枠13の一側の脚片13aを係合し、ベース枠
13の他側の脚片13bをロックピン59で固定する。
【0028】第1装填工程では、ブランクホルダ3の支
持棒14に、まず第1ブランク体7の第1保持管9を装
填機構4で移送して差し込み装填する。詳しくは、図7
に示すように、第1ブランク体7の切断整形されたケー
シング端を置枠6に対して左右方向の規定位置にセット
した状態で載置したのち、接続装置の電源スイッチを投
入すると、装填機構4が作動する。それまでホーム位置
で待機していた装填機構4は、エアーシリンダ38の作
動でピストンロッド39が下降し、同時に移送チャック
機構4Cが作動して置枠6に載置した第1ブランク体7
の第1保持管9を掴み固定した後、ピストンロッド39
が上昇する(図1参照)。この状態で、左右駆動機構が
図7の矢印aで示す右側へ作動し、さらに前後駆動機構
が矢印bで示す後ろ側へ移動して、第1ブランク体7の
ガイド部9aを支持棒14のガイド軸20の突端と正対
させる。引き続き左右駆動機構が作動して、第1ブラン
ク7の第1保持管9を支持棒14に沿ってベース枠13
側の第1装填位置S1まで挿通する(矢印c参照)。第
1装填位置S1まで移送された状態の第1保持管9は、
その装填後端側の管端がOリング26を通過して管体1
7上に乗り上がっており、管端とOリング26とは15
mm離れている。
【0029】第2装填工程では、ブランクホルダ3の支
持棒14に、第2ブランク体8の第2保持管10を装填
機構4で移送して差し込み装填し、第2保持管10から
食み出た接着始端11を第2保持管10の内面側へ反転
(めくれて入り込んだ状態)させた後、第2保持管10
を支持棒14の先端側へ後退させて、支持棒14に設け
た拡径方向へ膨張変形可能な弾性膜15の外面に、先の
反転部を再反転して被せ付ける。すなわち、第2ブラン
ク体8は、図8に示すごとく置枠6に対して接着始端1
1側の端部を規定位置にセットして載置した後、第2保
持管10を移送チャック機構4Cで掴み固定して第1ブ
ランク体7と同様に移送する(矢印d参照)が、左右駆
動機構の右端寄り位置で旋回機構4Bによって第2ブラ
ンク体8を180度反転操作し(矢印e参照)、矢印f
のように移動操作してその接着始端11をガイド軸20
と対向させる。引き続き左右駆動機構が作動して、第2
ブランク8の第2保持管10を支持棒14に沿って基端
側へと移動操作する(矢印g)が、このとき接着始端1
1は支持棒14と接触して、図8の部分拡大図に示すよ
うに第2保持管10の管内面へ押し込まれて反転する。
第2ブランク体8は、最終的に図8に示す接着始端11
の切断端寄りが継手18の周面のOリング26に外嵌す
る第2装填位置S2まで挿通される。
【0030】上記の状態で左右駆動機構を図9の矢印h
で示すようにゆっくりと右方向(支持棒14の先端方
向)へ後退移動させると、接着始端11の切断端寄りが
Oリング26で保持されているので、ケーシングC2の
接着始端11は、図9に示すように徐々に再反転しなが
ら弾性膜15の外周面に取り残された状態で被さる。つ
まり、Oリング26は、反転されたケーシング端を再反
転操作するための抵抗体を兼ねている。このときの左右
駆動機構の移動距離は60mmとした。次に、図9の下部
図面に示すようにチャック機構5を作動させて、ケーシ
ングC2の接着始端11を継手18に掴み固定し、さら
に左右駆動機構で第2ブランク体8を矢印iで示すよう
に右方向へ移送させて、第2保持管10の重畳部からケ
ーシングC2を引き出し、弾性膜15の外周面の全体を
引き出されたケーシングC2で覆う。
【0031】重合工程では、図10に示すように、先行
装填した第1保持管9を装填機構4で上記のように再反
転されたケーシングC2の接着始端11の外面に被さる
状態で図10の矢印jに示すごとく右方向へ後退操作す
る。その後、図10の下部図面に示すように外周面のケ
ーシングC1の端を第1保持管9ごとチャック機構5で
軽く挟み保持した後、第1保持管9を装填機構4で矢印
kで示すように左側へゆっくりと前進操作させて、接続
すべきケーシングC1を管外面の重畳部から引き出し操
作して、両ケーシングC1・C2の端部どうしを弾性膜
15の存在領域において内外に重ねる。
【0032】しごき工程では、図11に示すように内外
のケーシングC1・C2の重合部をチャック機構5で平
板状に軽く挟み、さらに図9の矢印lで示すように第2
ブランク体8の側へ向かって数回しごいて、重合部の間
に含まれる空気を除去する。以上により両ケーシングC
1・C2の接着準備は完了する。最後に、ブランクホル
ダ3をテーブル2から取り外して、新規なブランクホル
ダ3をセットし、上記の接続操作を繰り返し行う。
【0033】因みに、接着準備が完了したブランクホル
ダ3は、しごき出されたコラーゲンを除去した後、循環
駆動される接続装置のコンベアラインにベース枠13を
介して順次セットされて、加熱接着処理と冷却処理とを
施す。先の加熱接着処理工程では、カップラー21を介
して圧縮空気を送給し、弾性膜15を径方向へ膨張変形
させて両ケーシングC1・C2の重合部どうしを密着状
態に圧接し、その状態を維持したままで、例えば重合部
を36〜40℃の雰囲気中に7分間晒して行う。この加
熱によってコラーゲンが固化し、両ケーシングC1・C
2が重合部で接着接続される。冷却処理は、弾性膜15
を収縮させたのち、例えば両ケーシングC1・C2の重
合部を25〜30℃の雰囲気に2分間晒したのち、冷却
水を噴霧して行う。最後に、接続装置のコンベアから各
ブランクホルダ3を取り外し、処理液中において例えば
一方の第1保持管9側のケーシングC1を他方の第2保
持管C2へ移し換えて長尺のケーシングを得ることにな
る。
【0034】上記の実施例では、各ブランク体7・8を
置枠6に対してブランクホルダ3と平行に位置決め載置
したが、例えばブランクホルダ3の支持棒14と対向す
る側に各ブランク体7・8が位置決め載置されるように
してもよい。その場合の装填機構4では、旋回機構4B
を省略できる。装填機構4およびチャック機構5は実施
例で説明した構造に限定されず、必要な機能を満たすも
のであればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続装置の縦断正面図である。
【図2】接続装置の正面図である。
【図3】接続装置の要部の縦断側面図である。
【図4】接続装置の要部の平面図である。
【図5】ブランク体の正面図である。
【図6】ブランクホルダの正面図である。
【図7】接続装置の第1動作を示す説明図である。
【図8】接続装置の第2動作を示す説明図である。
【図9】接続装置の第3動作を示す説明図である。
【図10】接続装置の第4動作を示す説明図である。
【図11】接続装置の第5動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 テーブル 3 ブランクホルダ 4 装填機構 4A 3軸駆動機構 4B 旋回機構 4C 移送チャック機構 5 チャック機構 5A 2軸駆動機構 5B 保持チャック機構 6 置枠 7 第1ブランク体 8 第2ブランク体 9 第1保持管 10 第2保持管 11 接着始端 13 ベース枠 14 支持棒 15 弾性膜 17 管体 19 ノズル軸 20 ガイド軸 21 カップラー 22 空気通路 25・26 Oリング C1・C2 ケーシング

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2の各保持管9・10に接続対
    象のケーシングC1・C2をそれぞれ外嵌装着した後、
    第2保持管10上のケーシングC2の端部周面に接着剤
    を塗布して第1、第2のブランク体7・8が用意されて
    おり、 第1、第2の両保持管9・10が隣接する状態で外嵌支
    持されるブランクホルダ3と、 機台2上の置枠6に載置した第1ブランク体7と第2ブ
    ランク体8とを順に移送してブランクホルダ3の支持棒
    14に装填する装填機構4と、 ブランクホルダ3に隣接配置されて両ブランク体7・8
    のケーシング端部を挟み保持するチャック機構5とを備
    えており、 ブランクホルダ3は、機台2に着脱可能に固定されるベ
    ース枠13と、ベース枠13に水平姿勢で固定支持され
    た支持棒14と、支持棒14の中途部に装着した拡径方
    向へ膨張変形可能な弾性膜15と、弾性膜15に圧縮空
    気を送給する支持棒14内の空気通路22とを含み、 装填機構4とチャック機構5との協同作用で、第2ブラ
    ンク体8側のケーシングC2の端部の所定長さを第2保
    持管10から弾性膜15の外面に抜き出し、さらに第1
    ブランク体7の第1保持管9から抜き出したケーシング
    C1の端部を第2ブランク体8側のケーシングC2の外
    面に内外2重に重ねて、両ケーシングC1・C2の接着
    準備を完了するようにしたことを特徴とする天然ケーシ
    ングの接続装置。
  2. 【請求項2】 前記装填機構4が、前後・左右・上下に
    駆動可能に構成された3軸駆動機構4Aと、上下軸まわ
    りに回転駆動可能に構成された旋回機構4Bと、両保持
    管9・10を掴み固定する移送チャック機構4Cとから
    なり、 前記チャック機構5が、前後および左右へ駆動可能に構
    成された2軸駆動機構5Aと、各ケーシングC1・C2
    の端部を挟み保持する保持チャック機構5Bとからなる
    請求項1記載の天然ケーシングの接続装置。
  3. 【請求項3】 ブランクホルダ3の支持棒14が、ベー
    ス枠13に支持される管体17と、管体17の突端に固
    定される管体17より小径のノズル軸19と、ノズル軸
    19の突端に固定されるノズル軸19より小径のガイド
    軸20と、管体17の基端部に設けた逆支弁付きのカッ
    プラー21とで構成されており、 弾性膜15がノズル軸19の外周面に配置されて、弾性
    膜15の両端がOリング25・26で密封されている請
    求項1記載の天然ケーシングの接続構造。
  4. 【請求項4】 管体17側に設けたOリング26は、そ
    の外径が他のOリング25よりも大径に設定されてい
    て、第2保持管10の管端から所定長さ引きずり出した
    ケーシングC2の接着始端11を第2保持管10の管端
    内面に反転させる抵抗体を兼ねている請求項3記載の天
    然ケーシングの接続装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011234662A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Matsunaga Shokai:Kk ソーセージ用天然ケーシング及びそのソーセージ用天然ケーシングに内容物を詰めたソーセージ並びにその製造方法

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JP2011234662A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Matsunaga Shokai:Kk ソーセージ用天然ケーシング及びそのソーセージ用天然ケーシングに内容物を詰めたソーセージ並びにその製造方法

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