JP3146925B2 - 液体充填方法及びその装置 - Google Patents

液体充填方法及びその装置

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JP3146925B2
JP3146925B2 JP12510495A JP12510495A JP3146925B2 JP 3146925 B2 JP3146925 B2 JP 3146925B2 JP 12510495 A JP12510495 A JP 12510495A JP 12510495 A JP12510495 A JP 12510495A JP 3146925 B2 JP3146925 B2 JP 3146925B2
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節雄 水野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両組立てラインに配備
され、車両上の液体収容手段に液体を注入する方法及び
その装置に関し、特に、車両組立てライン上の第1ステ
ーションと第2ステーションとに亘る領域において真空
引きを行った後で液注入を行う液体充填方法及びその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両にはブレーキ液が注入される
ブレーキ管系や、クラッチ液が注入されるクラッチ管系
と言った液体収容手段が装備され、これらには車両の組
立てライン上で各液が注入される。特にこの種の液体収
容手段は複雑に屈曲した管路を多く備え、それらに液を
注入する上で単に液を注入すること無く、一旦、液体収
容手段の注入口より真空引きを行って、管路内部の水分
や塵を排除し、その上で液注入を行っている。これによ
り管路内部に所定の種類の液のみを注入できることと成
る。
【0003】例えば、図36に示す液体の注入装置の場
合、車両の組立てライン1上の一のステーションS1で
第1真空引き装置2を用い液体充填前工程を行い、次い
で、次のステーションS2で第2真空引き及び液注入装
置3を用い液体充填工程を行う。この場合、ステーショ
ンS1に車両が達すると、車両の液体収容手段4の注入
口5にノズル6を嵌着させ、その上で、第1真空引き装
置2を駆動し、液体収容手段4の管路内部の水分や塵を
排除する。ここで、符号7は真空ポンプを、符号8は開
閉弁を示す。
【0004】次いで、車両がステーションS1よりステ
ーションS2に達すると、ここで第2真空引き及び液注
入装置3のノズル9を注入口5に嵌着させる。この後、
切換え弁10をオンして第2真空引き及び液注入装置内
の第2真空引き装置301を駆動して、第2真空引きを
行って液体収容手段4を真空化し、次いで、切換え弁1
0をオフして切換弁11をオンし、第2真空引き及び液
注入装置内の液充填装置302を駆動して液体収容手段
4に液タンク12の液をポンプ13を用いて充填してい
る。これにより、第1真空引き装置2で液体充填前工程
を行い、あらかじめ液体収容手段4の管路内部を清掃で
き、第2真空引き及び液注入装置での液体充填工程で確
実に液体収容手段4に液を充填できる。なお、上述の装
置の一例が特開平2−191192号公報に開示され
る。
【0005】一方、図37に示す液体充填設備の場合、
車両の組立てライン14に沿ってシャトルコンベア15
が設けられ、組立てライン14上の一のステーションS
1には第1ロボット19が装備され、次のステーション
S2には第2ロボット21、22が装備され、しかもラ
イン14の左右側部には左右案内レール23が配備さ
れ、これらに案内され両ステーション間S1、S2を移
動可能なガンホルダ20,20が装備される。ここでス
テーションS1に達した車両16のブレーキリザーバタ
ンク17及びクラッチリザーバタンク18にはガンホル
ダ20の支持する注入ガン24,24が嵌着され、同時
に、ガンホルダ20と一体の同期装置25の起倒アーム
251がシャトルコンベア15と一体のドック26に係
合される。
【0006】これによって、両ステーション間S1、S
2を移動する間に車両と連動する注入ガン24,24が
ブレーキリザーバタンク17及びクラッチリザーバタン
ク18に各液を注入できる。しかもステーションS2に
達すると、起倒アーム251がドック26より外され、
更に、第2ロボット21、22がブレーキリザーバタン
ク17及びクラッチリザーバタンク18の注入ガン2
4,24を外しガンホルダ20に支持させ、ブレーキリ
ザーバタンク17及びクラッチリザーバタンク18のに
キャップをそれぞれ締め付け、この後、ガンホルダ20
はステーションS1に戻る。
【0007】このような装置が左右交互に駆動し、順次
車両の液体収容手段に液を供給し、キャップの取付けを
自動的にできる。なお、上述の装置の一例が特開平2−
267088号公報に開示される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】処が、図36の装置の
場合、ステーションS1で第1真空引きを行った後、ス
テーションS2に向かう間、液体収容手段4の管路内部
が開放され、同管路内部の真空度は元に戻ってしまい、
その際、液体収容手段4の管路内部に空気と共に水分や
塵が侵入する可能性があり問題と成っている。更に、図
37の装置の場合、ライン14の左右側部にはガンホル
ダ20をガイドする左右案内レール23が配備される。
特に、ライン14にはガンホルダ20及びガンホルダ2
0より延びる注入ガン24,24やその管系が移動可能
なスペースを確保する必要があり、装置の装着時に収容
スペースを確保する上で問題と成っている。しかも、装
置が複雑化し、大型化し、この点でも問題と成ってい
る。
【0009】本発明の目的は装置が簡素化され、装着時
の収容スペースの確保に問題を生じない液体充填方法及
びその装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の方法発明は、第1ステーションで第1
吸引作業を完了させた先の車両を第2ステーションに移
送するとともに後の車両を第1ステーションに移送する
という搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間欠的に行う
車両組立てラインを用い、第1ステーションに搬入され
た車両の液体収容手段の注入口に、開閉弁を有するアダ
プタを嵌着させて上記注入口を閉塞可能とすると共に同
アダプタに負圧供給手段を連結する連結工程と、上記開
閉弁を開作動させ上記負圧供給手段により上記液体収容
手段の内部を負圧化させた後、上記開閉弁を閉作動させ
上記アダプタから上記負圧供給手段を分離する第1処理
工程と、上記第1ステーションから上記第1処理工程が
終了した車両を上記第1ステーションのライン下流に位
置する第2ステーションへ搬送する搬送工程と、上記第
2ステーションに搬入された車両の上記液体収容手段の
注入口に嵌着されたアダプタに液体充填手段を連結し上
記開閉弁を開作動した後、上記液体収容手段へ液体を充
填する第2処理工程と、上記第2処理工程が終了した後
で上記注入口より返送位置に移送されたアダプタを上記
治具返送装置により第1ステーションの供給位置に戻す
治具返送工程と、が行なわれることを特徴とする。
【0011】
【0012】請求項の方法発明は、第1ステーション
で第1吸引作業を完了させた先の車両を第2ステーショ
ンに移送するとともに後の車両を第1ステーションに移
送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間欠的
に行う車両組立てラインを用い、第1ステーションに搬
入された車両の液体収容手段の注入口 閉弁を有す
るアダプタを嵌着させて上記注入口を閉塞可能とすると
共に同アダプタに負圧供給手段を連結する連結工程と、
上記開閉弁を開作動させ上記負圧供給手段により上記液
体収容手段の内部を負圧化させた後、上記開閉弁を閉作
動させ上記アダプタから上記負圧供給手段を分離する第
1処理工程と、上記第1ステーションから上記第1処理
工程が終了した車両を上記第1ステーションのライン下
流に位置する第2ステーションへ搬送する搬送工程と、
上記第2ステーションに搬入された車両の上記液体収容
手段の注入口に嵌着されたアダプタに補助引き用負圧供
給手段及び液体充填手段を連結し上記開閉弁を開作動し
た後、上記液体収容手段の内部を再度所定レベルに負圧
化する補助引きをし、次いで液体を充填する第2処理工
程と、上記第2処理工程が終了した後で上記注入口より
上記第2ステーションの返送位置に移送されたアダプタ
を上記第1ステーションの供給位置に戻す治具返送工程
と、が行われることを特徴とする。
【0013】請求項の方法発明は、第1ステーション
で第1吸引作業を完了させた先の車両を第2ステーショ
ンに移送するとともに後の車両を第1ステーションに移
送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間欠的
に行う車両組立てラインを用い、第1ステーションに搬
入された車両の液体収容手段の注入口に 閉弁を有す
るアダプタを嵌着させて上記注入口を閉塞可能とすると
共に同アダプタに負圧供給手段を連結する連結工程と、
上記開閉弁を開作動させ上記負圧供給手段により上記液
体収容手段の内部を負圧化させた後、上記開閉弁を閉作
動させ上記アダプタから上記負圧供給手段を分離する第
1処理工程と、上記第1ステーションから上記第1処理
工程が終了した車両を上記第1ステーションのライン下
流に位置する第2ステーションへ搬送する搬送工程と、
上記第2ステーションに搬入された車両の上記液体収容
手段の注入口に嵌着されたアダプタに補助引き用負圧供
給手段及び液体充填手段を連結し上記開閉弁を開作動し
た後、上記液体収容手段の内部を第1処理工程時と同レ
ベルに負圧化する補助引きをし、次いで液体を充填する
第2処理工程と、上記第2処理工程が終了した後で上記
注入口より上記第2ステーションの返送位置に移送され
たアダプタを上記第1ステーションの供給位置に戻す治
具返送工程と、が行われることを特徴とする。
【0014】請求項の発明は、車両組立てラインの第
1ステーションで第1処理を完了させた先の車両を第2
ステーションに移送すると共に後の車両を第1ステーシ
ョンに移送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎
に間欠的に行う車両搬送手段と、上記第1ステーション
に達した車両上の液体収容手段をその注入口を開閉弁を
有するアダプタで密閉した上で負圧化する第1処理手段
と、上記第2ステーションに達した車両の液体収容手段
の内部に液体を注入した上で上記注入口より上記アダプ
タを取り外す第2処理手段と、上記第2処理手段より上
記第2ステーションの返送位置に返送されたアダプタを
第1処理手段に対向する供給位置に戻す治具返送装置と
を有し、上記第1処理手段は上記供給位置のアダプタを
移送して上記液体収容手段の注入口に嵌着させる第1ロ
ボットと、上記アダプタで密閉された液体収容手段の内
部を吸引する第1吸引装置とを備え、上記第2処理手段
は上記液体収容手段に液体を注入する液体注入手段と、
上記注入口より上記アダプタを外して上記返送位置に載
置する第2ロボットとを備えたことを特徴とする。
【0015】
【0016】請求項の発明は、車両組立てラインの第
1ステーションで第1処理を完了させた先の車両を第2
ステーションに移送すると共に後の車両を第1ステーシ
ョンに移送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎
に間欠的に行う車両搬送手段と、上記第1ステーション
に達した車両上の液体収容手段をその注入口を開閉弁を
有するアダプタで密閉した上で負圧化する第1処理手段
と、上記第2ステーションに達した車両の液体収容手段
の内部を再度負圧化し、次いで液体を注入した上で上記
注入口より上記アダプタを取り外す第2処理手段と、
記第2処理手段より上記第2ステーションの返送位置に
返送されたアダプタを第1処理手段に対向する供給位置
に戻す治具返送装置とを有し、上記第1処理手段は上記
供給位置のアダプタを移送して上記液体収容手段の注入
口に嵌着させる第1ロボットと、上記アダプタで密閉さ
れた液体収容手段の内部を吸引する第1吸引装置とを備
え、上記第2処理手段は上記アダプタで密閉された液体
収容手段の内部を再度所定レベルに負圧化すべく補足引
きする第2吸引装置と、上記液体収容手段に液体を注入
する液体注入手段と、上記注入口より上記アダプタを外
して上記返送位置に載置する第2ロボットとを備えたこ
とを特徴とする。
【0017】
【0018】請求項の発明は、請求項及び請求項
記載の液体充填装置において、上記第2処理手段の第2
ロボットは上記アダプタを着脱自在に把持するガンを備
え、上記ガンは上記アダプタを介して上記液体収容手段
の内部を上記第2吸引装置と上記液体注入手段とに選択
的に連通させる流路切換え手段を備えたことを特徴とす
る。
【0019】
【作用】請求項1の方法発明は、第1ステーションで第
1吸引作業を完了させた先の車両を第2ステーションに
移送するとともに後の車両を第1ステーションに移送す
るという搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間欠的に行
う車両組立てラインを用い、第1ステーションに搬入さ
れた車両の液体収容手段の注入口に、開閉弁を有するア
ダプタを嵌着させて上記注入口を閉塞可能とすると共に
同アダプタに負圧供給手段を連結する連結工程と、上記
開閉弁を開作動させ上記負圧供給手段により上記液体収
容手段の内部を負圧化させた後、上記開閉弁を閉作動さ
せ上記アダプタから上記負圧供給手段を分離する第1処
理工程と、上記第1ステーションから上記第1処理工程
が終了した車両を上記第1ステーションのライン下流に
位置する第2ステーションへ搬送する搬送工程と、上記
第2ステーションに搬入された車両の上記液体収容手段
の注入口に嵌着されたアダプタに液体充填手段を連結し
上記開閉弁を開作動した後、上記液体収容手段へ液体を
充填する第2処理工程と、上記第2処理工程が終了した
後で上記注入口より上記第2ステーションの返送位置に
移送されたアダプタを上記第1ステーションの供給位置
に戻す治具返送工程と、をこの順に行う。このように、
第1処理工程で液体収容手段の注入口にアダプタを嵌着
させると共に内部を負圧化させ、第2処理工程で負圧化
済の液体収容手段の内部へ液体を充填し、アダプタのみ
治具返送装置で上記第2ステーションより第1ステーシ
ョンに戻すことで、液体充填工程を継続して行うことが
できる
【0020】
【0021】請求項の方法発明は、第1ステーション
で第1吸引作業を完了させた先の車両を第2ステーショ
ンに移送するとともに後の車両を第1ステーションに移
送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間欠的
に行う車両組立てラインを用い、第1ステーションに搬
入された車両の液体収容手段の注入口に、開閉弁を有す
るアダプタを嵌着させて上記注入口を閉塞可能とすると
共に同アダプタに負圧供給手段を連結する連結工程と、
上記開閉弁を開作動させ上記負圧供給手段により上記液
体収容手段の内部を負圧化させた後、上記開閉弁を閉作
動させ上記アダプタから上記負圧供給手段を分離する第
1処理工程と、上記第1ステーションから上記第1処理
工程が終了した車両を上記第1ステーションのライン下
流に位置する第2ステーションへ搬送する搬送工程と、
上記第2ステーションに搬入された車両の上記液体収容
手段の注入口に嵌着されたアダプタに補助引き用負圧供
給手段及び液体充填手段を連結し上記開閉弁を開作動し
た後、上記液体収容手段の内部を再度所定レベルに負圧
化する補助引きをし、次いで液体を充填する第2処理工
程と、上記第2処理工程が終了した後で上記注入口より
返送位置に移送されたアダプタを上記治具返送装置によ
り第1ステーションの供給位置に戻す治具返送工程とを
この順に行う。このように、第1処理工程で液体収容手
段の注入口にアダプタを嵌着させると共に内部を負圧化
させ、第2処理工程で液体収容手段の内部を再度所定レ
ベルに負圧化する補助引きをした上で液体を充填し、ア
ダプタのみ治具返送装置で上記第2ステーションより第
1ステーションに戻すことで、液体充填工程を継続して
行うことができる
【0022】請求項の方法発明は、第1ステーション
で第1吸引作業を完了させた先の車両を第2ステーショ
ンに移送するとともに後の車両を第1ステーションに移
送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間欠的
に行う車両組立てラインを用い、第1ステーションに搬
入された車両の液体収容手段の注入口に開閉弁を有する
アダプタを嵌着させて上記注入口を閉塞可能とすると共
同アダプタに負圧供給手段を連結する連結工程と、上
記開閉弁を開作動させ上記負圧供給手段により上記液体
収容手段の内部を負圧化させた後、上記開閉弁を閉作動
させ上記アダプタから上記負圧供給手段を分離する第1
処理工程と、上記第1ステーションから上記第1処理工
程が終了した車両を上記第1ステーションのライン下流
に位置する第2ステーションへ搬送する搬送工程と、上
記第2ステーションに搬入された車両の上記液体収容手
段の注入口に嵌着されたアダプタに補助引き用負圧供給
手段及び液体充填手段を連結し上記開閉弁を開作動した
後、上記液体収容手段の内部を再度所定レベルに負圧化
する補助引きをし、次いで液体を充填する第2処理工程
と、上記第2処理工程が終了した後で上記注入口より返
送位置に移送されたアダプタを上記治具返送装置により
第1ステーションの供給位置に戻す治具返送工程とをこ
の順に行う。このように、第1処理工程で液体収容手段
の注入口にアダプタを嵌着させると共に内部を負圧化さ
せ、第2処理工程で液体収容手段の内部を第1処理工程
時と同レベルに負圧化する補助引きをした上で液体を充
填し、治具返送工程で注入口より返送位置に移送された
アダプタを治具返送装置により第1ステーションの供給
位置に戻すことで、液体充填工程を継続して行うことが
できる。
【0023】請求項4の発明は、車両搬送装置が第1ス
テーションで第1処理を完了させた先の車両を第2ステ
ーションに移送すると共に後の車両を第1ステーション
に移送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間
欠的に行い、第1ステーションに達した車両上の液体収
容手段を第1処理手段が負圧化し、第2ステーションに
達した車両上の液体収容手段の内部に第2処理手段が液
体を注入し、特に、第1処理手段の第1ロボットが液体
収容手段の注入口を供給位置に載置された開閉弁を有す
るアダプタで密閉し、第1処理手段の第1吸引装置がア
ダプタで密閉された液体収容手段の内部を吸引し、更
に、第2処理手段の液体注入手段が注入口より液体収容
手段に液体を注入し、第2処理手段の第2ロボットが注
入口よりアダプタを取り外して上記第2ステーションの
返送位置に載置し、返送位置に載置されたアダプタを治
具返送装置が第1処理手段に対向する供給位置に戻すこ
とで、液体充填工程を継続して行うことができる。
【0024】請求項5の発明は、車両搬送手段が第1ス
テーションで第1処理を完了させた先の車両を第2ステ
ーションに移送すると共に後の車両を第1ステーション
に移送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間
欠的に行い、第1ステーションに達した車両上の液体収
容手段を第1処理手段が負圧化し、第2ステーションに
達した車両上の液体収容手段の内部に第2処理手段が液
体を注入し、特に、第1処理手段の第1ロボットが液体
収容手段の注入口を供給位置に載置された開閉弁を有す
るアダプタで密閉し、第1処理手段の第1吸引装置がア
ダプタで密閉された液体収容手段の内部を吸引し、更
に、第2処理手段の液体注入手段が液体収容手段の内部
を再度負圧化し、次いで液体を注入し、第2処理手段の
第2ロボットが注入口よりアダプタを取り外して上記第
2ステーションの返送位置に載置し、その上で返送位置
に載置されたアダプタを治具返送装置が供給位置に戻す
ことで、液体充填工程を継続して行うことができる。
【0025】請求項の発明は、請求項及び請求項
記載の液体充填装置において、特に、上記第2処理手段
の第2ロボットは上記アダプタを着脱自在に把持するガ
ンを備え、上記ガンは上記アダプタを介して上記液体収
容手段の内部を上記第2吸引装置と上記液体注入手段と
に選択的に連通させる流路切換え手段を備えたので、真
空引きに続く液注入をアダプタをセットしたままで行え
る。
【0026】
【実施例】図1には本発明の液体充填方法を行う車両組
立てラインR及び同ラインR内に配備される本発明の適
用された液体充填装置が示される。図1には車両組立て
ラインRの一部が示され、先の処理工程を成すステーシ
ョンS1と隣合う次の処理工程を成すステーションS2
とが所定間隔を保って配置され、両ステーション間には
シャトルコンベア30が連続して配備される。シャトル
コンベア30は先の処理工程である第1吸引作業をステ
ーションS1で完了させた先の車両VをステーションS
2に移送するとともに後の車両VをステーションS1に
移送するという搬送距離Xの搬送作動を所定の搬送サイ
クル毎に間欠的に行う。
【0027】なお、シャトルコンベア30によって各ス
テーションS1,S2に達した車両は、各ステーション
S1,S2の所定位置に突設される位置決め手段によっ
て、ずれなく係止される。この位置決め手段により、各
車両は対向する各ステーションS1,S2に設置されて
いる後述のロボットに対しての相対位置が精度良く確保
されることと成る。
【0028】ステーションS1には同ステーションに達
した車両Vに装着された液体収容手段としてのブレーキ
リザーバタンク31を負圧化する第1処理手段32が装
備され、ステーションS2には同ステーションに達した
車両Vに装着されたブレーキリザーバタンク31(図2
参照)の内部を再度負圧化し、次いでブレーキ液を注入
する第2処理手段33が装備される。更に、ステーショ
ンS1とステーションS2の間にはシャトルコンベア3
0の側方に並設され、第2処理手段より返送位置a1に
返送された後述のアダプタ34(図2参照)を第1処理
手段32に対向する供給位置a2に戻す治具返送装置3
5が配備される。
【0029】第1処理手段32は供給位置a2のアダプ
タ34をブレーキリザーバタンク31の注入口36(図
4参照)に嵌着させる第1ロボット37と、アダプタ3
4で密閉されたブレーキリザーバタンク31の内部を真
空引き第1吸引装置38とを備える。第2処理手段33
はアダプタ34で密閉されたブレーキリザーバタンク3
1の内部を再度所定レベルに負圧化すべく補足引きする
第2吸引装置39と、ブレーキリザーバタンク31に液
体を注入する液体注入手段40と、注入口36よりアダ
プタ34を外して返送位置a1に載置する第2ロボット
41とを備える。 なお、第1処理手段32の要部を成
す第1ロボット37は、図3乃至図5に示すように、多
関節ロボットであり、その本体側アーム41に支持され
た回転板411にヒンジブラケット42を一体結合す
る。ヒンジブラケット42は基板部421と直立するシ
リンダ取付けブラケット422とを備える。シリンダ取
付けブラケット422は下端にアーム43を枢支し、上
端にはアーム43に一端がピン結合されるコンパクトシ
リンダ44の上端を枢支する。
【0030】アーム43は水平方向に延出し、端部近傍
にベアリング45を介しスイングブラケット46の縦向
き枢支軸47を枢支する(図9参照)。スイングブラケ
ット46は縦向き枢支軸47より更に延出し、その端部
側に一対の直状レール48を介してスライドブラケット
49を支持する。このスライドブラケット49は一対の
直状レール48に沿ってスイングブラケット46の長手
方向にされに延出可能に支持される。スイングブラケッ
ト46に直状レール48を介し支持されるスライドブラ
ケット49の縦向き枢支軸47側の端部には図5、図8
に示すように回転側フローティング装置50が装備さ
れ、その近傍に長手方向フローティング装置51が装備
される。
【0031】ここで、回転側フローティング装置50は
スライドブラケット49に支持される一対のバネ式ダン
パ501,501と、アーム43の先端部431に突設
された一対のストッパ片432,432とで形成され
る。一対のストッパ片432,432は一対のバネ式ダ
ンパ501,501の端部502によって左右より挾ま
れ、弾性的に間隔t1だけ退却変位可能である。このた
め、アーム43の先端部431とスイングブラケット4
6との相対的な回転変位を許容でき、回転方向に衝撃を
受けた場合に衝撃吸収ダンパとして働く。
【0032】長手方向フローティング装置51は、図
4、図5、図7に示すように、スイングブラケット46
に所定間隔を保って一対の縦ブロック52を固着し、一
対の縦ブロック52の上端側に一対のバネ式ダンパ5
3,53を装備し、両ダンパ53,53の中間位置にス
ライドブラケット49に一体結合された突き出し片57
を配備する。一対のバネ式ダンパ53,53の各ストッ
パ片531,531は突き出し片57を左右より挾んで
おり、弾性的に間隔t2だけ退却変位可能である。この
ためスイングブラケット46に対してスライドブラケッ
ト49の間隔t2だけのスライド変位を許容でき、一対
のバネ式ダンパ53,53がスライドブラケット49の
長手方向に衝撃を受けた場合に衝撃吸収ダンパとして働
く。
【0033】スライドブラケット49はその先端にオー
トツールチェンジャ59を装備し、オートツールチェン
ジャ59を介して第1ガン60を装着する。オートツー
ルチェンジャ59の上部には第1ガン60の取付けを解
除する際使用する高圧エアの検出部61が設けられ、高
圧室62に連通するチャック解除エアの供給時に軸受6
3に摺動自在に支持されたドグ軸64先端のドグ66が
上昇し、近接スイッチ65により解除信号を出力でき
る。第1ガン60はオートツールチェンジャ59に結合
されるブロック67と、ブロック67の側部に取り付け
られる直動式2ポート弁68と、ブロック67の下部に
取り付けられるオートカプラ69とを備える。
【0034】なお、符号72は治具位置決めピンを示
し、アダプタ34の回転方向の位置をアダプタ34の縦
リブ341に当接することにより規制できる。この治具
位置決めピンの一つには図10に示すように、近接スイ
ッチ86が取り付けられ、これによって、アダプタ34
の縦リブ341の有無を検出し、後述の第1工程制御盤
70に出力するように構成される。直動式2ポート弁6
8は後述の第1工程制御盤70の吸引信号に応じて、負
圧を管路71を介しオートカプラ69に給排できる。
【0035】オートカプラ69は図11,図12に示す
ように、アダプタ34のプラグ73を離脱可能に嵌着す
る。このオートカプラ69は本体691内にバネ70で
閉方向に付勢された可動弁71と、可動弁71のシール
部を成すと共にプラグ73の嵌入位置を規制する筒状ス
トッパ72と、プラグ73の環状溝731に突入可能な
ボール74を先端部の貫通孔に遊嵌する中筒75と、中
筒75の先端に摺動自在に外嵌され、その内周壁によっ
てボール74を本体中央側に押し出すと共に適時にボー
ル74を嵌入させる環状溝が形成された内溝付きリング
79と、本体691内の内周壁に摺動自在に嵌挿され、
後述のスライダ81に当接するバネ77でストッパリン
グ76側に押圧付勢された可動口金78と、可動口金7
8の内周壁に摺動自在に嵌合される内溝付きリング79
を嵌入方向Yに押圧可能な係合用バネ80と、嵌入方向
Yにバネ82の弾性力に抗してスライド可能なスライダ
81とを備える。
【0036】アダプタ34はブレーキリザーバタンク3
1の開口36にOリング83を介して嵌挿される蓋部3
42と、蓋部342の外周部分より延出する縦リブ34
1と、蓋部342の中央より延出する筒部343と、筒
部343に一体結合されたプラグ73とで構成される。
プラグ73はその外壁側に環状溝731を形成され、内
壁側に可動部732を備え、バネ733によって内壁側
のシール部734に圧接される。
【0037】このようなアダプタ34はそのプラグ73
をオートカプラ69の可動口金78に嵌挿され、押圧力
を受けると、まず、ボール74を内溝付きリング79の
溝に押し込み、中筒75に嵌入される。この時、図12
に示すように、プラグ73が可動弁71の突起711を
押圧し、バネ70を圧縮変形させつつ開弁作動させ、同
時にボール74を環状溝731に嵌合させ、プラグ73
を離脱不可に結合する。 これによってオートカプラ6
9側の筒状ストッパ72と可動弁71の間が開放され、
プラグ73の内壁側と可動部732の間が開放され、連
通路r1が確保され、この連通路r1を通して負圧を伝
達できる。
【0038】解除時には、図示しない高圧エア源より高
圧エアが開閉弁84を介して本体691の開口部に供給
され、この開口部を介し、中筒75と本体691間に摺
動可能に配備されたピストン85に供給される。これに
よって、ピストン85が内溝付きリング79を下方に押
圧し、内溝付きリング79がその内溝をボール74に対
向させる。これによってプラグ73を引き出し方向に移
動させると環状溝731よりボール74が内溝付きリン
グ79側に移動し、プラグ73をオートカプラ69より
離脱させることができる。一方、ステーションS2に配
備される第2処理手段33は、アダプタ34で密閉され
たブレーキリザーバタンク31の内部を再度所定レベル
に負圧化すべく補足引きする第2吸引装置39と、ブレ
ーキリザーバタンク31に液体を注入する液体注入手段
40と、注入口36よりアダプタ34を外して返送位置
a1に載置する第2ロボット41とを備える。
【0039】第2ロボット41はアダプタ34を着脱自
在に把持する第2ガン90を備え、第2ガン90はアダ
プタ34を介してブレーキリザーバタンク31の内部を
第2吸引装置39と液体注入手段40とに選択的に連通
させる流路切換え手段91を備える。ここで第2ロボッ
ト41は第1ロボット37と比較し、そのスライドブラ
ケット49の端部に直接第2ガン90を装着する点を除
くと同様の構成を取り、ここでは同一部材には同一符号
を付し、重複説明を略す。図14乃至図17に示すよう
に、第2ロボット41のスライドブラケット49の端部
には第2ガン90が装着される。第2ガン90はスライ
ドブラケット49にボルト止めされた筒状の第1基部9
1と、第1基部91の下端にねじ込み結合される筒状の
第2基部92と、第2基部92の下端に捩じ込み結合さ
れた口金状の第3基部93とを備える。
【0040】第1、第2基部91,92のガン中心線L
2上には、第2吸引装置39側のピストン93及び同ピ
ストンと一体のシャフト94と、同シャフトに外嵌され
る液体注入手段40側の筒状ガイド95及び同ガイドと
一体のピストン96と、プラグ97とがこの順に上下方
向に沿って配備されている。なお、シャフト94と同シ
ャフトに外嵌される液体注入手段40及びこれらに結合
される部材がブレーキリザーバタンク31の内部を第2
吸引装置39と液体注入手段40とに選択的に連通させ
る流路切換え手段を構成する。
【0041】第1基部91の中央に摺動自在に嵌挿され
るピストン93は圧力室98に対設され、同圧力室は図
示しないエアタンクに開閉弁99を介し接続される。こ
の開閉弁99は後述の第2工程制御盤100の出力に応
じ駆動する。第1基部91の中央筒部911にはクラン
プ装置101のピストン102がバネ103で上向きに
付勢された状態で外嵌されている。同ピストン102は
圧力室110に対向配備され、同圧力室110は図示し
ないエアタンクに開閉弁111を介し接続される。この
開閉弁111は後述の第2工程制御盤100の出力に応
じ駆動する。
【0042】ピストン102にはその下方に延出する2
つのアームを介し可動ピン104が取付けられ、同2つ
の可動ピン104が後述の爪105に係合される。爪1
05は第2基部92の外壁部に結合された一対のブラケ
ット106上の枢軸107に中央部をピン結合され、上
部に傾斜した長穴108を形成され、下端に係止部10
9を形成される。長穴108は下方に向かうに従って拡
径方向に変位するよう形成され、これにより、長穴10
8に嵌合する可動ピン104がピストン93によって下
方に押圧されるのに応じ、爪105が枢軸107中心に
てこ作動され、下端の係止部109が開放位置b1と係
止位置b2に切換え作動する。
【0043】ピストン93と一体のシャフト94の下端
にはシール部941が形成され、筒状ガイド95の下端
にはらっぱ状の傾斜筒部951が形成される。この傾斜
筒部951の内壁面とシール部941が真空引き路r2
を開閉できる。この真空引き路r2は中央筒部911の
側壁に形成された開口に連通し、同開口は第2吸引装置
39の負圧源を成す真空ポンプ(図1参照)115に開
閉弁112を介し連通される。この開閉弁112は後述
の第2工程制御盤100の出力に応じ駆動する。連通さ
れる。
【0044】第2基部92の内側にはボールホルダ11
5が一体結合され、ボールホルダ115の中央にはテー
パ内壁面113が形成され、テーパ内壁面113と傾斜
筒部951の外壁面とがブレーキ液路r3を開閉でき
る。ブレーキ液路r3はボールホルダ112及び第2基
部92の側壁に形成された開口に連通し、同開口はブレ
ーキ液タンク116に開閉弁114を介し接続される。
この開閉弁114は後述の第2工程制御盤100の出力
に応じ駆動する。筒状ガイド95と一体のピストン96
は中央筒部911の下端に形成された圧力室117に対
向配備され、同圧力室117は図示しないエアタンクに
開閉弁118を介し接続される。この開閉弁118は後
述の第2工程制御盤100の出力に応じ駆動する。
【0045】プラグ97はボールホルダ115の下端の
筒状受け部119を備え、同受け部にボール120を嵌
合する貫通孔を形成される。筒状受け部119にはボー
ル120と対向してボール120を中心線L2側に押圧
可能な小径部とそれに続く内溝を形成されたボール操作
ピストン121が外嵌される。ボール操作ピストン12
1は第2基部92の下部側壁に形成された圧力室122
に対向配備され、同圧力室は図示しないエアタンクに開
閉弁123を介し接続される。この開閉弁123は後述
の第2工程制御盤100の出力に応じ駆動する。ここ
で、爪105が開放位置b1にあり、圧力室122に高
圧エアが供給され、ボール操作ピストン121が降下し
てその内溝がボール120と対向された上で、アダプタ
34のプラグ73が筒状受け部119に押し込まれると
する。
【0046】まず、ボール120はプラグ73により内
溝付きリング79の溝に押し込まれ、プラグ73がシャ
フト94の下端に当接し、プラグ73の内壁側と可動部
732の間が開放され、連通路r1が確保され、この連
通路r1を真空引き路r2やブレーキ液路r3に連通さ
せることができる。この時、環状溝731にボール12
0が突入し、プラグ73を筒状受け部119に固定す
る。
【0047】解除時には、図示しない高圧エア源より高
圧エアが開閉弁123を介し圧力室122に供給され
る。これによって、ボール操作ピストン121が下方に
移動し、その内溝をボール120に対向させる。これに
よってプラグ73を引き出し方向に移動させると環状溝
731よりボール120がボール操作ピストン121の
内溝側に移動し、プラグ73をオートカプラ97より離
脱させることができる。ステーションS1とステーショ
ンS2の間にはシャトルコンベア30の側方に並設さ
れ、第2処理手段より返送位置a1に返送されたアダプ
タ34を第1処理手段32に対向する供給位置a2に戻
す治具返送装置35が配備される。
【0048】治具返送装置35は図29乃至図32に示
すように、ステーションS1とステーションS2の間に
配備される架台125と、架台125の上部裏側に配備
されるロッドレスシリンダ126と、ロッドレスシリン
ダ126と並設されるレール状のLMガイド127と、
LMガイド127状を摺動可能な可動台128と、可動
台128が供給位置a2に達しているのを出力する近接
スイッチ129及び返送位置a1に達しているのを出力
する近接スイッチ130と、架台125の上部の左右に
それぞれ配備される供給架台132と返送架台131
と、架台125前部に支持されるオイルパン133と、
可動台128が供給位置a2及び返送位置a1に達っす
る際に衝撃を吸収するショックキラー134,134と
を備える。
【0049】なお、符号156ケーブルチェーンを示
し、これによって架台125側とスライドする可動台1
28側の間に位置する駆動部へのエア供給管や制御信号
の配線等を確実に接続するようにする。可動台128は
基板135に縦板136を立設し、縦板136により並
行ハンド137を支持する。並行ハンド137は図示し
ないエアシリンダへの高圧エアの給排操作に応じて左右
ハンド138,138の両爪139でアダプタ34を挟
持できる。
【0050】返送架台131は架台125に固定される
治具置き140を備え、治具置き140の中央のテーパ
穴141にアダプタ34が返送位置a1を確保できるよ
う載置する。この治具置き140の上面近傍にはテーパ
穴141の中心上部を通過する軌跡に沿った一対の水平
プレート142が左右に延出形成され、プレート142
の先端のカバー143,143がここにされるアダプタ
34の回転方向の位置規制を行う。供給架台132は基
部が架台125に固定され、ベアリング144を介し回
り治具置き145が枢支される。回り治具置き145は
その下端をベベルギア列146を介しモータ147に連
結され、モータ147は後述の設備制御盤157の出力
に応じ駆動する。回り治具置き145の中央のテーパ穴
153にはアダプタ34が供給位置a2に載置された際
に位置規制を行えるようにテーパ壁を備える。
【0051】供給架台132の前方には架台125に支
持される挟持手段149が装備される。この挟持手段1
49は基台148に支持され並行ハンド150を備え、
並行ハンド150の図示しないエアシリンダへの高圧エ
アの給排操作に応じて左右ハンド151,151の両爪
152でアダプタ34を挟持できる。ここで、回り治具
置き145の上面近傍に位置し、供給架台132の基部
にはテーパ穴153の中心上部を通過する軌跡に沿った
一対の水平プレート154が左右に延出形成され、両プ
レート154の先端にはブラケットを介し光源155及
び受光素子156から成る光電スイッチが装備される。
この光電スイッチは、及びされるアダプタ34の回転方
向の位置規制を行う。
【0052】回り治具置き145はモータ147を駆動
させた際にテーパ穴153に載置されたアダプタ34を
回転させ、その際光源155の光を受光素子156が取
り込む状態に応じてアダプタ34の回転方向の向きを検
出し、設定位置でモータ147を停止させるという後述
の設備制御盤157が行う制御で用いられる。ステーシ
ョンS1とS2は第1、第2工程制御盤70、100を
介して設備制御盤157内部で分割したそれぞれの制御
部S1',S2'を持ち、これら各制御盤は相互間で信号
の授受を行うように接続される。
【0053】ここで、第1、第2工程制御盤70,10
0は、共に、第1ステーションS1或いは第2ステーシ
ョンS2に保持された車両(ボディー)の発進信号、同
車両の車種、車両の処理データ等の信号、及び次の車両
(ボディー)の到着信号を設備制御盤157の制御部S
1'或いは制御部S2'に送信できる。設備制御盤157
の制御部S1'は第1ロボット37及び治具返送装置3
5内の図示しない各アクチュエータを駆動制御し、設備
制御盤157の制御部S2'は第2ロボット41内の図
示しない各アクチュエータを駆動制御する。このような
液体充填装置の作動と共に本発明の液体充填方法を図2
及び図33、図34、図35等を用いて説明する。
【0054】車両組立てラインRの駆動時において、設
備制御盤157は所定時毎にシャトルコンベア30に1
搬送サイクルの駆動指令を出力する。この指令に応じシ
ャトルコンベア30は搬送距離Xの搬送作動を行い、第
1吸引作業をステーションS1で完了させた先の車両V
をステーションS2に移送するとともに後の車両Vをス
テーションS1に移送する。設備制御盤157は1搬送
サイクルが停止すると、車両Vの車種や作業データを第
1工程制御盤70、第2工程制御盤100から受け取
る。設備制御盤157はステップs1で車両発進信号を
受けると、ステップs2に進み、ここで車両Vの車種や
作業データ等を第1工程制御盤70より取り込む。
【0055】ステップs3では、第1ロボット37にア
ダプタ取付け指令を出力する。これによって第1ロボッ
ト37はあらかじめティーチングされている第1段の作
動に入る。この場合第1ロボット37は、油だれの受け
部材159の上部に配備される第1ガン60を供給位置
a2に移送すると共に、供給位置a2に載置されるアダ
プタ34のプラグ73とオートカプラ69の可動口金7
8内の中筒75とを嵌着させ、ボール74を用いプラグ
73を離脱不可に結合する。この時、近接スイッチ86
がアダプタ34の縦リブ341を検出し、検出信号を設
備制御盤157に出力する。設備制御盤157はアダプ
タ34のセットを受けて、ステップs5で第2段の作動
指令を出す。これにより第1ロボット37は、供給位置
a2より離脱し、車両Vのブレーキリザーバタンク31
の開口36の直上位置に進み、同位置より降下してアダ
プタ34を開口36に嵌入し(図2(a)参照)停止す
る。第1ガン60の停止を図示しない近接スイッチで検
出すると、ステップs7に進み、直動式2ポート弁68
に吸引指令信号を出力する。
【0056】これにより第1吸引装置38の負圧を管路
71、オートカプラ69及びアダプタ34の連通路r1
を介しブレーキリザーバタンク31に伝え、同タンク内
を真空引きする。この場合、図23に示すように、タン
ク内の真空レベルは急激に高く(負圧化)なる。このあ
と、ステップs8の時間待ち(T1時間を予め設定して
おく)の後、ステップs9に進み、アダプタ解除指令を
出力する。この解除指令信号は、開閉弁84に出力さ
れ、高圧エアがオートカプラ69を解除させ、これによ
ってブレーキリザーバタンク31の開口に嵌合するアダ
プタとオートカプラ69を分離し、離脱させる。この
時、プラグ73の内壁側のシール部734に可動部73
2がバネ733によって圧接され、ブレーキリザーバタ
ンク31の内部の負圧は保持される。
【0057】ステップs10に達すると、第3段作動指
令を出し、リターンする。この第3段の作動指令により
第1ロボット37は、ブレーキリザーバタンク31より
所定量リフトし(図2(b)参照)、次いでロボット用
ガン受け159に移動し、待機処理し、待機状態に入
る。この時点より、図23に示すように、タンク内の真
空レベルは経時的に多少低下(負圧レベルが低下)する
こともある。一方、設備制御盤157はステップa1で
車両セット信号を受けると、ステップa2で車両Vの車
種や作業データ等を第1工程制御盤100より取り込
む。
【0058】ステップa3,a4では、第2ロボット4
1に第1段の作動指令を出力する。これによって第2ロ
ボット41はあらかじめティーチングされている第1段
の作動に入る。次いで、第1段の作動に入ると開閉弁1
11が解除信号を受けてオンされ、ピストン102が作
動し、爪105の下端の係止部109を係止位置b2よ
り開放位置b1に切換え作動させ、図25の状態にセッ
トする。続いて、第2ロボット41は、油だれの受け部
材160上に保持される第2ガン90を所定量リフトさ
せ、次いで、車両Vのブレーキリザーバタンク31の開
口36の直上位置に進み、同位置より降下して開口36
を閉鎖するアダプタ34のプラグ73に筒状受け部11
9を外嵌させる。これにより筒状受け部119のボール
120がボール操作ピストン121の内溝に一旦退却
し、再度ボール操作ピストン121の小径部に押圧さ
れ、ボール120がプラグ73を離脱不可に結合する。
【0059】この時、図示しない近接スイッチの検出信
号によって第2ガン90がアダプタ34に結合されたこ
とを検出し(ステップa5)、アダプタ検出信号を設備
制御盤157に出力する。設備制御盤157はアダプタ
34のセットを受けて、ステップa6に進み、停止指令
を受けて停止する。
【0060】ステップa7ではクランプ信号であるオフ
出力を開閉弁111に出力し、バネ103でピストン1
02を上向き作動させ、ブレーキリザーバタンク31の
開口36のリブをクランプする(図26参照)。このク
ランプ完了信号は爪105の上端部を検出する近接スイ
ッチ161により検出される。この後、ステップa9で
は開閉弁99,111を共にオンして、まず、筒状ガイ
ド95の内壁面とシャフトのシール部941を開放し、
真空引き路r2を開く(図27参照)。次いで、真空引
き路r2、アダプタの連通路r1を介し、第2吸引装置
39を車両Vのブレーキリザーバタンク31に連通さ
せ、第2の真空引きを行う(図28参照)。この間、図
23に示すように、タンク内の真空レベルは元に戻り負
圧レベルを高く保持する。
【0061】ステップa10,a11では、T2時間
(図23参照)待ちの後、開閉弁111をオフし、開閉
弁118,114を共にオンさせる。これにより、真空
引き路r2を閉じ、テーパ内壁面113と傾斜筒部95
1の外壁面との間を開き、ブレーキ液路r3を開放す
る。同時に、ブレーキ液路r3、アダプタの連通路r1
を介し、液体注入手段40を車両Vのブレーキリザーバ
タンク31に連通させ、同タンク31にブレーキ液を充
填させる(図2(d)参照)。
【0062】ステップa12,a13に達すると、所定
の時間(予め設定しておく)待ちの後、開閉弁111、
及び開閉弁118,114をオフし、ブレーキ液路r3
を閉じ、液体注入手段40を第2ガン90より遮断す
る。ステップs14では第2段の作動指令を出す。これ
により第2ロボット41は、ブレーキリザーバタンク3
1より所定量リフトし(図2(e)参照)て、ブレーキ
リザーバタンク31の開口36より、アダプタ34を外
す。次いで、治具返送装置35の返送位置a1直上に進
み、同位置より降下して返送架台131の治具置き14
0のテーパ穴141にアダプタ34を移動する。
【0063】この時、図示しない近接スイッチが返送位
置a1にアダプタ34が達したことを検知し、検出信号
を設備制御盤157に出力する。設備制御盤157はス
テップa15でアダプタ34のセット信号を受けて、ス
テップa16に進む。ステップa16では開閉弁123
に解除信号を出力する。これにより、開閉弁123を介
し、高圧エアがピストン121に加わり、これを解除さ
せ、これによって第2ガン90の筒状受け部119より
自重によってアダプタ34が離脱し、テーパ穴141に
アダプタ34を載置する。
【0064】このステップa17に達すると、第3段作
動指令を出し、リターンする。この第3段の作動指令に
より第2ロボット41の第2ガン90は返送架台13よ
りリフト移動し(図2(f)参照)、ロボット用ガン受
け160に移動し、待機処理し、待機状態に入る。
【0065】一方、設備制御盤157はステップb1で
車両発進信号を受けると、ステップb2で遅れ時間待す
る。遅れ時間は第1ロボット37の第1ガン60が供給
位置a2より離脱するのを持つために設定する。その時
間待ちの後、ステップb3で可動台131が返送位置a
1にあることを近接スイッチ130で検出する。Noで
はステップb14に進んで待機処理を行い、可動台13
1を再度返送位置a1にセットし直す。Yesではステ
ップb4,b5に進み、挟持信号を並行ハンド137に
出力し、左右ハンド138,138の両爪139でアダ
プタ34を挟持し、所定量リフトする。次いで、送り信
号をロッドレスシリンダ126の図示しない開閉弁に出
力し、可動台128をLMガイド127に沿って摺動さ
せ、供給位置a2に移動させる。
【0066】供給位置a2に可動台128が達したのを
近接スイッチ129が検出すると、設備制御盤157は
ステップb6よりb7に進み、ここで、送り出力をオフ
する。 ステップb8では、並行ハンド137への挟持
信号をオフする。これにより、左右ハンド138,13
8が所定量降下し、その両爪139よりアダプタ34を
解除し、再度リフトする。ステップb8乃至b11で
は、光源155及び受光素子156から成る光電スイッ
チの検出信号が所定レベルに達っしたか否か判定する。
達するまでは、所定角ずつモータ147を駆動させ、回
り治具置き145を回転させ、テーパ穴153に載置さ
れたアダプタ34を所定の回転向きにセットする。
【0067】これによって、第1ガン60に対するアダ
プタ34の結合時に、アダプタ34の回転位相を設定の
向きにセットできる。ステップb12,b13では、並
行ハンド150を駆動し、回転位相を設定されたアダプ
タ34を左右ハンド151,151の両爪152で所定
時間の間、挟持し、アダプタ34の向きを正し、アンク
ランプしてテーパ穴153に載置する。このあと、ステ
ップb14で待機処理され、可動台131が返送位置a
1に戻され、リターンする。
【0068】このように、設備制御盤157の行う制御
は第1、第2工程制御盤70,100の車両セット信号
の入力毎に順次実行される。更に、第1、第2工程制御
盤70,100は設備制御盤157の作業完了信号に応
じ、シャトルコンベア30を1搬送サイクルだけ駆動す
る。上述の液体充填方法及びその装置では、ステーショ
ンs2に第2処理手段を備え、この第2処理手段はアダ
プタ34で密閉されたブレーキリザーバタンク31の内
部を再度所定レベルに負圧化すべく補足引きする第2吸
引装置39と、ブレーキリザーバタンク31にブレーキ
液を注入する液体注入装置40と、注入口36よりアダ
プタ34を外して返送位置a1に載置する第2ロボット
41を備えた。 このような構成に代えて、ステーショ
ンs2の第2処理手段を次のように簡素化しても良い。
【0069】この変形例としての第2処理手段(図示せ
ず)は、ステーションs2に達したブレーキリザーバタ
ンク31にブレーキ液を注入する液体注入装置40と、
注入口36よりアダプタ34を外して返送位置a1に載
置する第2ロボット41とを備える。この場合、図1の
装置と比較し、ブレーキリザーバタンク31の真空引き
が1回のため、真空度が低く、ブレーキ液の充填速度が
多少遅いが、ほぼ同様の作用効果が得られ、特に、第2
吸引装置39を排除でき、装置の簡素化を図れる。
【0070】
【発明の効果】請求項1の方法発明は、第1処理工程で
液体収容手段の注入口にアダプタを嵌着させると共に内
部を負圧化させ、第2処理工程で負圧化済の液体収容手
段の内部へ液体を充填し、アダプタのみ治具返送工程で
上記第2ステーションより第1ステーションに戻すこと
で、液体充填工程を継続して行うことができる。
【0071】このため、第2処理工程では液体収容手段
の内部を負圧化させる工程を排除又は短縮でき、液体収
容手段の管路内の水や塵を確実に排除して液体の充填を
迅速に行い完了させることができる。特に、ラインの搬
送サイクルが比較的短い場合にも確実に液充填を済ませ
ることができる。しかも、車両組立てラインには治具返
送工程で用いる治具返送装置のみ配備すればよく、車両
組立てラインの簡素化を図れる。
【0072】
【0073】
【0074】請求項2の方法発明は、第1処理工程で液
体収容手段の注入口にアダプタを嵌着させると共に内部
を負圧化させ、第2処理工程で液体収容手段の内部を再
度所定レベルに負圧化する補助引きをした上で液体を充
填し、アダプタのみ治具返送装置で上記第2ステーショ
ンより第1ステーションに戻すことで、液体充填工程を
継続して行うことができる
【0075】このため、第2処理工程では液体収容手段
の内部を負圧化させる工程を短縮でき、液体収容手段の
管路内の水や塵を確実に排除して液体の充填を迅速に行
い完了させることができる。しかも、車両組立てライン
には治具返送装置のみ配備すればよく、装置の簡素化を
図れる。
【0076】請求項3の方法発明は、第1処理工程で液
体収容手段の注入口にアダプタを嵌着させると共に内部
を負圧化させ、第2処理工程で液体収容手段の内部を第
1処理工程時と同レベルに負圧化する補助引きをした上
で液体を充填し、治具返送工程で注入口より返送位置に
移送されたアダプタを治具返送装置により第1ステーシ
ョンの供給位置に戻すことで、液体充填工程を継続して
行うことができる。
【0077】このため、第2処理工程では液体収容手段
の真空度を補助引きによって第1処理工程時と同レベル
にまで負圧化するのでより確実に液体収容手段の管路内
の水や塵を排除して液体の充填を迅速に行い完了させる
ことができる。しかも、車両組立てラインには治具返送
装置のみ配備すればよく、装置の簡素化を図れる。
【0078】請求項4の発明は、車両搬送装置が第1ス
テーションで第1処理を完了させた先の車両を第2ステ
ーションに移送すると共に後の車両を第1ステーション
に移送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間
欠的に行い、第1ステーションに達した車両上の液体収
容手段を第1処理手段が負圧化し、第2ステーションに
達した車両上の液体収容手段の内部に第2処理手段が液
体を注入し、特に、第1処理手段の第1ロボットが液体
収容手段の注入口を供給位置に載置された開閉弁を有す
るアダプタで密閉し、第1処理手段の第1吸引装置がア
ダプタで密閉された液体収容手段の内部を吸引し、更
に、第2処理手段の液体注入手段が注入口より液体収容
手段に液体を注入し、第2処理手段の第2ロボットが注
入口よりアダプタを取り外して第2ステーションの返送
位置に載置し、返送位置に載置されたアダプタを治具返
送装置が第1処理手段に対向する供給位置に戻すこと
で、液体充填工程を継続して行うことができる。
【0079】このため、第2処理手段は液体収容手段の
内部を負圧化させる処理を排除又は短縮でき、液体収容
手段の管路内の水や塵を確実に排除して液体の充填を迅
速に行い完了させることができる。しかも、車両組立て
ラインには治具返送装置のみ配備すればよく、装置の簡
素化を図れる。
【0080】請求項5の発明は、車両搬送手段が第1ス
テーションで第1処理を完了させた先の車両を第2ステ
ーションに移送すると共に後の車両を第1ステーション
に移送するという搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間
欠的に行い、第1ステーションに達した車両上の液体収
容手段を第1処理手段が負圧化し、第2ステーションに
達した車両上の液体収容手段の内部に第2処理手段が液
体を注入し、特に、第1処理手段の第1ロボットが液体
収容手段の注入口を供給位置に載置された開閉弁を有す
るアダプタで密閉し、第1処理手段の第1吸引装置がア
ダプタで密閉された液体収容手段の内部を吸引し、更
に、第2処理手段の液体注入手段が液体収容手段の内部
を再度負圧化し、次いで液体を注入し、第2処理手段の
第2ロボットが注入口よりアダプタを取り外して返送位
置に載置し、その上で返送位置に載置されたアダプタを
治具返送装置が供給位置に戻すことで、液体充填工程を
継続して行うことができる。
【0081】このため、第2処理手段は液体収容手段の
内部を負圧化させる処理を短縮でき、液体収容手段の管
路内の水や塵を確実に排除して液体の充填を迅速に行い
完了させることができる。しかも、車両組立てラインに
は治具返送装置のみ配備すればよく、装置の簡素化を図
れる。
【0082】請求項の発明は、請求項及び請求項
記載の液体充填装置において、特に、上記第2処理手段
の第2ロボットは上記アダプタを着脱自在に把持するガ
ンを備え、上記ガンは上記アダプタを介して上記液体収
容手段の内部を上記第2吸引装置と上記液体注入手段と
に選択的に連通させる流路切換え手段を備えたので、真
空引きに続く液注入をアダプタをセットしたままで確実
行える。このため、アダプタ側の構造を比較的簡素化
でき、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての液体充填装置の配備
される車両組立てラインの概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例としての液体充填方法の工程
説明図である。
【図3】本発明の一実施例としての液体充填装置で用い
る第1ロボットのアームの一部の切欠側面図である。
【図4】本発明の一実施例としての液体充填装置で用い
る第1ロボットのアームの他の一部の切欠側面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例としての液体充填装置で用い
る第1ロボットのアームを2分割した場合の平面図であ
る。
【図6】図4の矢視A部分の断面図である。
【図7】図4のB−B線断面図である。
【図8】図4のC−C線断面図である。
【図9】図4のD−D線断面図である。
【図10】図4中の第1ガンの切欠要部側断面図であ
る。
【図11】図4中の第1ガンのプラグ結合前の状態での
要部切欠断面図である。
【図12】図4中の第1ガンのプラグ結合後の状態での
要部切欠断面図である。
【図13】図3及び図4に示す第1ロボットのアームの
正面図である。
【図14】本発明の一実施例としての液体充填装置で用
いる第2ロボットのアームの先端部の切欠概略側面図で
ある。
【図15】図14に示す第2ロボットのアームの正面図
である。
【図16】図14中に示す第2ガンの拡大断面図であ
る。
【図17】図14に示す第2ロボットのアーム先端部の
平面図である。
【図18】図16のF−F縮小線断面図である。
【図19】図16のG−G縮小線断面図である。
【図20】図16H−H線縮小断面図である。
【図21】図17のI−I線断面図である。
【図22】図16に示す矢視J方向の第2ガンの縮小側
面図である。
【図23】ブレーキリザーバタンク内部の負圧レベルの
経時変化特性線図である。
【図24】真空引き路側シリンダ部の負圧レベルの経時
変化特性線図である。
【図25】図14に示す第2ガンの爪開放時の概略説明
図である。
【図26】図14に示す第2ガンの爪クランプ時の概略
説明図である。
【図27】図14に示す第2ガンの真空引き時の概略説
明図である。
【図28】図14に示す第2ガンの液充填時の概略説明
図である。
【図29】図1に示す液体充填装置で用いる治具返送装
置の正面図である。
【図30】図29の治具返送装置の平面図である。
【図31】図29の治具返送装置の側面図である。
【図32】図29の治具返送装置の後面図である。
【図33】図1に示す液体充填装置で用いる設備制御盤
の行う制御のフローチャートである。
【図34】図1に示す液体充填装置で用いる設備制御盤
の行う制御のフローチャートである。
【図35】図1に示す液体充填装置で用いる設備制御盤
の行う制御のフローチャートである。
【図36】従来の液体充填装置の概略構成図である。
【図37】従来の他の液体充填装置の概略構成図であ
る。 30 コンベア 31 ブレーキリザーバタンク 32 第1処理手段 33 第2処理手段 34 アダプタ 35 治具返送装置 36 注入口 37 第1ロボット 38 第1吸引装置 39 液体注入手段 41 第2ロボット 70 第1工程制御盤 100 第2工程制御盤 157 設備制御盤 a1 返送位置 a2 供給位置 R 車両組立てライン S1 ステーション S2 ステーション V 車両
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−267088(JP,A) 特開 平5−97079(JP,A) 特開 平2−191192(JP,A) 実開 昭58−104758(JP,U) 実開 平7−13675(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 65/00 B62D 65/10 B62D 65/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ステーションで第1吸引作業を完了さ
    せた先の車両を第2ステーションに移送するとともに後
    の車両を第1ステーションに移送するという搬送作動を
    所定の搬送サイクル毎に間欠的に行う車両組立てライン
    を用い、 第1ステーションに搬入された車両の液体収容手段の注
    入口に、開閉弁を有するアダプタを嵌着させて上記注入
    口を閉塞可能とすると共に同アダプタに負圧供給手段を
    連結する連結工程と、 上記開閉弁を開作動させ上記負圧供給手段により上記液
    体収容手段の内部を負圧化させた後、上記開閉弁を閉作
    動させ上記アダプタから上記負圧供給手段を分離する第
    1処理工程と、 上記第1ステーションから上記第1処理工程が終了した
    車両を上記第1ステーションのライン下流に位置する第
    2ステーションへ搬送する搬送工程と、 上記第2ステーションに搬入された車両の上記液体収容
    手段の注入口に嵌着されたアダプタに液体充填手段を連
    結し上記開閉弁を開作動した後、上記液体収容手段へ液
    体を充填する第2処理工程と、上記第2処理工程が終了した後で上記注入口より上記第
    2ステーションの返送位置に移送されたアダプタを上記
    第1ステーションの供給位置に戻す治具返送工程と、 が行われることを特徴とする液体充填方法。
  2. 【請求項2】第1ステーションで第1吸引作業を完了さ
    せた先の車両を第2ステーションに移送するとともに後
    の車両を第1ステーションに移送するという搬送作動を
    所定の搬送サイクル毎に間欠的に行う車両組立てライン
    を用い、 第1ステーションに搬入された車両の液体収容手段の注
    入口に、開閉弁を有するアダプタを嵌着させて上記注入
    口を閉塞可能とすると共に同アダプタに負圧供給手段を
    連結する連結工程と、 上記開閉弁を開作動させ上記負圧供給手段により上記液
    体収容手段の内部を負圧化させた後、上記開閉弁を閉作
    動させ上記アダプタから上記負圧供給手段を分離する第
    1処理工程と、 上記第1ステーションから上記第1処理工程が終了した
    車両を上記第1ステーションのライン下流に位置する第
    2ステーションへ搬送する搬送工程と、 上記第2ステーションに搬入された車両の上記液体収容
    手段の注入口に嵌着されたアダプタに補助引き用負圧供
    給手段及び液体充填手段を連結し上記開閉弁を開作動し
    た後、上記液体収容手段の内部を再度所定レベルに負圧
    化する補助引きをし、次いで液体を充填する第2処理工
    程と、 上記第2処理工程が終了した後で上記注入口より上記第
    2ステーションの返送位置に移送されたアダプタを上記
    第1ステーションの供給位置に戻す治具返送工程と、 が行われることを特徴とする液体充填方法。
  3. 【請求項3】第1ステーションで第1吸引作業を完了さ
    せた先の車両を第2ステーションに移送するとともに後
    の車両を第1ステーションに移送するという搬送作動を
    所定の搬送サイクル毎に間欠的に行う車両組立てライン
    を用い、 第1ステーションに搬入された車両の液体収容手段の注
    入口に、開閉弁を有するアダプタを嵌着させて上記注入
    口を閉塞可能とすると共に同アダプタに負圧供給手段を
    連結する連結工程と、 上記開閉弁を開作動させ上記負圧供給手段により上記液
    体収容手段の内部を負圧化させた後、上記開閉弁を閉作
    動させ上記アダプタから上記負圧供給手段を分離する第
    1処理工程と、 上記第1ステーションから上記第1処理工程が終了した
    車両を上記第1ステーションのライン下流に位置する第
    2ステーションへ搬送する搬送工程と、 上記第2ステーションに搬入された車両の上記液体収容
    手段の注入口に嵌着されたアダプタに補助引き用負圧供
    給手段及び液体充填手段を連結し上記開閉弁を開作動し
    た後、上記液体収容手段の内部を第1処理工程時と同レ
    ベルに負圧化する補助引きをし、次いで液体を充填する
    第2処理工程と、上記第2処理工程が終了した後で上記注入口より上記第
    2ステーションの返送位置に移送されたアダプタを上記
    治具返送装置により第1ステーションの供給位 置に戻す
    治具返送工程と、 が行われることを特徴とする液体充填方法。
  4. 【請求項4】車両組立てラインの第1ステーションで第
    1処理を完了させた先の車両を第2ステーションに移送
    すると共に後の車両を第1ステーションに移送するとい
    う搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間欠的に行う車両
    搬送手段と、上記第1ステーションに達した車両上の液
    体収容手段をその注入口を開閉弁を有するアダプタで密
    閉した上で負圧化する第1処理手段と、上記第2ステー
    ションに達した車両の液体収容手段の内部に液体を注入
    した上で上記注入口より上記アダプタを取り外す第2処
    理手段と、上記第2処理手段より上記第2ステーション
    の返送位置に返送されたアダプタを第1処理手段に対向
    する供給位置に戻す治具返送装置とを有し、 上記第1処理手段は上記供給位置のアダプタを移送して
    上記液体収容手段の注入口に嵌着させる第1ロボット
    と、上記アダプタで密閉された液体収容手段の内部を吸
    引する第1吸引装置とを備え、 上記第2処理手段は上記液体収容手段に液体を注入する
    液体注入手段と、上記注入口より上記アダプタを外して
    上記返送位置に載置する第2ロボットとを備えたことを
    特徴とする液体充填装置
  5. 【請求項5】車両組立てラインの第1ステーションで第
    1処理を完了させた先の車両を第2ステーションに移送
    すると共に後の車両を第1ステーションに移送するとい
    う搬送作動を所定の搬送サイクル毎に間欠的に行う車両
    搬送手段と、上記第1ステーションに達した車両上の液
    体収容手段をその注入口を開閉弁を有するアダプタで密
    閉した上で負圧化する第1処理手段と、上記第2ステー
    ションに達した車両の液体収容手段の内部を再度負圧化
    し、次いで液体を注入した上で上記注入口より上記アダ
    プタを取り外す第2処理手段と、上記第2処理手段より
    上記第2ステーションの返送位置に返送されたアダプタ
    を第1処理手段に対向する供給位置に戻す治具返送装置
    とを有し、 上記第1処理手段は上記供給位置のアダプタを移送して
    上記液体収容手段の注 入口に嵌着させる第1ロボット
    と、上記アダプタで密閉された液体収容手段の内部を吸
    引する第1吸引装置とを備え、 上記第2処理手段は上記アダプタで密閉された液体収容
    手段の内部を再度所定レベルに負圧化すべく補足引きす
    る第2吸引装置と、上記液体収容手段に液体を注入する
    液体注入手段と、上記注入口より上記アダプタを外して
    上記返送位置に載置する第2ロボットとを備えたことを
    特徴とする液体充填装置。
  6. 【請求項6】請求項4及び請求項5記載の液体充填装置
    において、 上記第2処理手段の第2ロボットは上記アダプタを着脱
    自在に把持するガンを備え、上記ガンは上記アダプタを
    介して上記液体収容手段の内部を上記第2吸引装置と上
    記液体注入手段とに選択的に連通させる流路切換え手段
    を備えたことを特徴とする液体充填装置。
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