JP2003180053A - モータのアーマチャ及びモータシャフトの製造装置 - Google Patents

モータのアーマチャ及びモータシャフトの製造装置

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JP2003180053A JP2001374050A JP2001374050A JP2003180053A JP 2003180053 A JP2003180053 A JP 2003180053A JP 2001374050 A JP2001374050 A JP 2001374050A JP 2001374050 A JP2001374050 A JP 2001374050A JP 2003180053 A JP2003180053 A JP 2003180053A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造コストを低減することができるモータのア
ーマチャを提供する。 【解決手段】直流モータのアーマチャは、回転軸5及び
整流子7を備え、同回転軸5に整流子7が固定されてい
る。回転軸5の外周面には、凹溝15及び回止突起16
が形成されている。凹溝15は、回転軸5の軸方向に長
手でかつその外周面から内径側に鋭角に食込む断面楔状
に形成されている。回止突起16は、凹溝15を形成す
ることによって該凹溝15の周方向に隣接して突出形成
される。整流子7は回転軸5の回止突起16に外嵌され
圧入固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータのアーマチ
ャ及びモータシャフトの製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、直流モータにおけるアーマチャ
は、回転軸(モータシャフト)と、コイルを巻装したコ
アと、整流子(コンミテータ)を備えており、回転軸に
はコア及び整流子が一体的に固定されている。回転軸に
整流子を固定する具体な方法として、回転軸の外周面に
その軸方向に長いセレーション突条(回止突起)を形成
し、そのセレーション突条に整流子を圧入することによ
り行う方法がある(例えば、特開2001−13670
9号公報)。
【0003】上記のようなセレーション突条(回止突
起)は、回転軸の外周面に凹溝を形成し、溝形成時の塑
性変形によってその部位の肉を外周面から突出させるこ
とにより形成している。より具体的には、図9に示すよ
うに、90°の角部を有する一対のパンチ41,42を
用いて回転軸43の上下から挟持加圧し、図10に示す
ように、回転軸43の外周面に凹溝44を形成する。こ
の凹溝44の形成(溝加工)時の塑性変形によって回転
軸43の外周面から盛り上がる突起45がセレーション
突条となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術の場合、回転軸43の外周面に形成される凹溝44
は、90°の角を有する断面形状となり、外周面から突
出する突起45は、その高さが低くなだらかな形状とな
る。そのため、回転軸43と整流子との固定強度を十分
に確保することができなかった。固定強度を確保するた
めには、軸方向への圧入長さ(突起45の軸方向の長
さ)を長くする方法が考えられるが、その場合には整流
子へのダメージが問題となってしまう。つまり、整流子
の圧入部位は樹脂にて形成されており、圧入長さを長く
するとその樹脂部分にヒビ割れが発生する確率が高くな
る。
【0005】そこで、従来では、回転軸43と整流子と
の固定部分に接着剤などを使用することで、所定の固定
強度を確保するようにしていた。しかし、接着剤を用い
る場合、作業が煩雑となり、接着剤の管理及び取り扱い
など、コスト高の原因となってしまう。また、この凹溝
44を形成するパンチ41,42は90°の角部を有す
るので、図10に示すように、加圧方向(パンチ41の
進行方向)に対して垂直な平面で回転軸43の外周面を
加圧することとなる。そのため、凹溝形成の際の抵抗が
大きく、より大きな加圧力が必要となり、凹溝形成のた
めの装置は比較的大型のものが必要となるといった問題
をも有していた。
【0006】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は製造コストを低減するこ
とができるモータのアーマチャ及びモータシャフトの製
造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、モータシャフトと、前記モータシャフトに固定さ
れ、樹脂製の絶縁体とその外周面に複数配置されたセグ
メントとからなる整流子と、を備えたモータのアーマチ
ャにおいて、前記モータシャフトには、その軸方向に長
手でかつその外周面から内径側に鋭角に食込む断面楔状
の凹溝と、該凹溝を形成することによって前記凹溝の周
方向に隣接して前記外周面から突出形成される回止突起
とが設けられ、前記モータシャフトの前記回止突起に前
記整流子を外嵌して圧入固定した。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のモータのアーマチャにおいて、前記凹溝は、前記モー
タシャフトの軸線を通る基準平面に略平行な第1面と該
第1面に対して径方向外側に位置し鋭角を成す第2面と
を有する1対の第1凹溝群と、前記基準平面に垂直な平
面に対し前記第1凹溝群と対称な第2凹溝群とを有す
る。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のモータのアーマチャにおいて、前記凹
溝は、前記モータシャフトの軸線を通る基準平面に略平
行な第1面と、前記第1面に対して径方向外側に位置し
て鋭角を成す第2面とを有してなり、前記第2面を含む
平面は、前記モータシャフトの軸線を含む。
【0010】請求項4に記載の発明は、外周面に回止突
起が突出形成され、該回止突起に整流子が外嵌して圧入
固定されるモータシャフトの製造装置であって、前記モ
ータシャフトをその軸線に平行に加圧して軸方向に長手
でかつ外周面から内径側に鋭角に食込む断面楔状の凹溝
を形成するパンチを備え、前記パンチには、前記モータ
シャフトへの加圧方向と平行な平行面と、該平行面に対
しモータシャフトの径方向外側に鋭角を成して傾斜する
傾斜面とを有する凹溝形成爪が形成され、前記パンチを
用いて前記モータシャフトに断面楔状の凹溝を形成する
ことにより、該凹溝の周方向に隣接して前記回止突起を
突出形成する。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のモータシャフトの製造装置において、前記パンチは、
2つに分割され、前記モータシャフトをその軸線に平行
に挟持加圧して前記断面楔状の凹溝を複数形成する分割
パンチであり、前記分割パンチの各々には、前記平行面
と前記傾斜面とを有する一対の凹溝形成爪が形成されて
いる。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のモータシャフトの製造装置において、前記分割パンチ
のそれぞれ一対の凹溝形成爪は、前記平行面に対する前
記傾斜面の角度を全て同一とした。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項4〜6の
いずれか1項に記載のモータシャフトの製造装置におい
て、前記傾斜面は、前記凹溝形成爪が前記モータシャフ
トの外周面に接触する接触点における接線に対し略垂直
な面である。
【0014】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
モータシャフトには、プレス機のパンチなどを用いて外
周面から内径側に鋭角に食込む凹溝が形成されている。
この凹溝の形成に際して、その凹溝形成部位の肉が径方
向に突出し、凹溝の周方向に隣接して回止突起が形成さ
れる。この場合、凹溝の断面形状が鋭角の楔状であるた
め、その凹溝の形成時にシャフト外周面から突出形成さ
れる回止突起は、従来技術と比較して鋭い形状となる。
従って、整流子をモータシャフトの回止突起に外嵌して
圧入固定するとき、その鋭い回止突起が整流子の樹脂部
分に食込み、小さな加圧力で整流子の圧入を行うことが
できる。しかも、回止突起は、その高さが比較的高くて
も整流子の樹脂(絶縁体)に食い込む体積は少ないた
め、整流子が割れにくくかつ固定強度特に、モータシャ
フトと整流子とが相対回転する方向への固定強度を高め
ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、モータシ
ャフトの外周面において、凹溝及び回止突起がバランス
の取れた位置に形成されるので、そのシャフトに整流子
を圧入固定することにより、回転方向に安定した固定強
度を得ることができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、第2面を
含む平面がモータシャフトの軸線を含むよう凹溝が形成
されるため、回止突起が回転軸の径方向外方に向けて突
出形成される。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、パンチに
は、モータシャフトへの加圧方向と平行な平行面と、該
平行面に対しモータシャフトの径方向外側に鋭角を成し
て傾斜する傾斜面とを有する凹溝形成爪が形成されてい
る。このパンチを用いて断面楔状の凹溝を形成する場
合、凹溝の形成部位の肉が傾斜面に沿ってシャフトの径
方向外側に逃げ、それにより回止突起が突出形成され
る。よって、外周面から鋭く突出した回止突起を形成す
ることができる。また、凹溝形成爪が鋭角であるので、
凹溝形成時に必要となる加圧力を抑えることができ、製
造装置の小型化を図ることが可能となる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、2つに分
割された分割パンチの各々には、一対の凹溝形成爪が形
成されており、その分割パンチを用いモータシャフトを
その軸線に平行に挟持加圧することにより、凹溝(回止
突起)が複数形成される。この場合、1回のパンチ加工
により複数の凹溝を同時に形成することができる。よっ
て、複数回のパンチ加工により複数の凹溝を形成する製
造装置と比較して、製造コストを抑制できる。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、平行面に
対する傾斜面の角度、つまり、各凹溝形成爪の角度を全
て同一としたので、モータシャフトに形成される各回止
突起が同一形状となり、該モータシャフトと整流子の固
定をバランスの良いモータシャフト周りの固定強度で圧
入固定できる。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、回止突起
の突出方向が回転軸の径方向に一致するため、深さが小
さい凹溝を形成する場合でも、高く鋭い回止突起を形成
することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
【0022】図1は、本実施形態における直流モータ1
の要部断面図である。直流モータ1において、ハウジン
グ2の内周面には、複数のマグネット3が固着されてい
る。このマグネット3の内側には、電機子(アーマチ
ャ)4が回転可能に支持されている。同電機子4は、回
転軸(モータシャフト)5、コア6、整流子(コンミテ
ータ)7等を備えている。
【0023】ハウジング2には軸受8が設けられてお
り、同軸受8を介して回転軸5が回転可能に支持されて
いる。また、コア6は、回転軸5の中間部(マグネット
3に対向する部位)に配置固定され、同コア6には巻線
(電機子コイル)9が巻装されている。さらに、回転軸
5の一端側(図1の右側)には、整流子7が回転軸5と
一体回転可能に固定されており、同整流子7には、ハウ
ジング2に保持されたブラシ10が押圧接触される。こ
のブラシ10及び整流子7を介してコア6の巻線9に電
流を供給することにより、アーマチャ4が回転する。
【0024】図2に示すように、整流子7は、略円筒形
状の絶縁体12と、その絶縁体12の外周に複数配置さ
れる整流子片(セグメント)13とを備えている。絶縁
体12は、熱硬化性樹脂(具体的には、レゾール樹脂)
からなり、その中央には回転軸5を挿入するための軸挿
通孔12aが設けられている。
【0025】セグメント13は、絶縁体12の外周面に
対応して円弧状に形成され、セグメント13の一方端
(図2の左側)には結線爪13aが形成されている。結
線爪13aは、その基端部分(付け根部分)が折り曲げ
られセグメント13の外側に配設されている。この結線
爪13aにコア6からのびる巻線9を固着することによ
り、同巻線9が整流子7(セグメント13)に電気的に
接続される。また、セグメント13の内周面中央には、
その両端部から中央部側へと切り起こされ、さらに同中
央部側に折り曲げられた2つの中爪(カール爪)13b
が形成されている。この中爪13bは、セグメント13
の中央部において絶縁体12を保持するための部位であ
り、セグメント13が絶縁体12から剥落するのを防止
する役割を果たしている。
【0026】また、回転軸5の外周面において、整流子
7を外嵌する部位には、軸方向に長手でかつ断面楔状の
凹溝15が形成されている。本実施形態では、4つの凹
溝15が回転軸5の周方向に所定の間隔をおいて形成さ
れており、それら凹溝15の周方向に隣接して回止突起
16が形成されている。この回止突起16は、前記凹溝
15を形成することによって回転軸5の外周面から突出
形成される。そして、図2において、右側から整流子7
(絶縁体12の軸挿通孔12a)を回転軸5に外嵌し回
止突起16に圧入することで整流子7が回転軸5に固定
される。
【0027】電機子4の回転時において、整流子7には
ブラシ10が摺接するためその接触抵抗に対応する所定
のトルクが加わるが、上記のように、整流子7を回転軸
5の回止突起16に圧入固定することにより、整流子7
に加わるトルクに抗する固定強度が確保される。なお、
本実施形態では、外径(回転突起16の高さを含む)が
約8mmである回転軸5を用いており、整流子7に加わ
るトルクを考慮して、圧入代(=回転軸5の外径−整流
子7の軸挿通孔12aの内径)が0.05〜0.12m
mとなるよう設定している。また、圧入長さ(回止突起
16の軸方向の長さ)は約7mmとしている。
【0028】本実施形態において、回転軸5における4
つの凹溝15及び回止突起16は、製造装置としてのプ
レス加工機を用いた塑性加工により形成される。詳述す
ると、プレス加工機は、図3に示すように、上側パンチ
21及び下側パンチ22とからなる分割パンチ23を備
えている。上側パンチ21及び下側パンチ22は、互い
に同一形状をなし、回転軸5を挟んで対向配置されてい
る。このプレス加工機では、加工対象となる回転軸5を
ホルダ(図示略)により所定位置に固定した後、図3
(a),(b)に示すように上側パンチ21と下側パン
チ22とで挟持加圧して4つの凹溝15を形成してい
る。つまり、上側パンチ21は回転軸5の上方から下方
に向けて加圧し、下側パンチ22は回転軸5の下方から
上方に向けて加圧する。また、上側パンチ21及び下側
パンチ22の加圧方向が回転軸5の軸線と平行となるよ
う回転軸5及び各パンチ21,22の各位置が設定され
ている。
【0029】上側パンチ21及び下側パンチ22は、回
転軸5の軸線を通る基準平面(紙面直交方向の平面)P
1を中心に左右対称の形状であり、それぞれ一対の凹溝
形成爪24を有している。この凹溝形成爪24は、図4
に示すように、回転軸5への加圧方向(パンチ21,2
2の進入方向)と平行な平行面24aと、該平行面24
aに対し回転軸5の径方向外側に鋭角(具体的には、7
0°)を成して傾斜する傾斜面24bとを有する。
【0030】これら上側パンチ21及び下側パンチ22
の凹溝形成爪24によって回転軸5の外周面を挟持加圧
することで、凹溝形成爪24の当接部位が塑性変形す
る。これにより、回転軸5の外周面には、内径側に鋭角
に食込む断面楔状の凹溝15が形成される。この凹溝1
5は、凹溝形成爪24の形状(平行面24a及び傾斜面
24b)に対応した形状となり、基準平面P1に略平行
な第1面15aと、該第1面15aに対して回転軸5の
径方向外側に位置し鋭角(=70°)を成す第2面15
bとを有する。
【0031】また、凹溝15の形成時には、その形成部
位の肉は傾斜面24bに沿って径方向外側に逃げ、外周
面から突出する。これによって、凹溝15の周方向(図
4では、時計回り方向)に隣接して回止突起16が突出
形成される。このように、上側パンチ21及び下側パン
チ22を用いて回転軸5の外周面に凹溝加工を施すこと
で、従来技術と比較して鋭く突出した回止突起16が形
成される。
【0032】なお、図3及び図4に示す凹溝形成爪24
は、紙面直交方向(回転軸5の軸方向)に所定長さ(具
体的には、7mm)を有しており、この凹溝形成爪24
の長さに対応して、凹溝15及び回止突起16は回転軸
5の軸方向に7mmの長さで形成される。また、図3
(a)に示すように、各パンチ21,22における一対
の凹溝形成爪24の間隔(一方の凹溝形成爪24の平行
面24aと他方の凹溝形成爪24の平行面24aとの間
隔)Wは、6mm程度としている。この間隔Wは、回転
軸5の外周面に対する凹溝形成爪24の進入角度と、回
転軸5における凹溝15の形成位置とを考慮して設定さ
れている。なお、凹溝形成爪24の進入角度とは、回転
軸5の外周面と凹溝形成爪24との接点における接線と
凹溝形成爪24の平行面24aとの成す角である。
【0033】ここで、凹溝形成爪24の間隔Wが狭い
と、凹溝形成爪24の進入角度が大きくなり圧入時の負
荷が増す。また、間隔Wが広いと、凹溝15が形成され
る位置のバランスが悪くなる。好ましくは、図5に示す
ように、上側パンチ21の各凹溝形成爪24の回転軸外
周面と接触する2つの接触点Aと回転軸5の軸線Oとの
成す角度αが100°で、上側パンチ21と下側パンチ
22の基準平面P1に対し同一側にある各凹溝形成爪2
4の回転軸外周面と接触する2つの接触点Aと回転軸5
の軸線Oとの成す角度βが80°となるよう間隔Wを設
定するとよい。よって、本実施形態では、直径が8mm
である回転軸5に対して、凹溝形成爪24の間隔Wを6
mmとすることで、圧入負荷(プレス加工機の加圧力)
を抑えかつ凹溝15をバランスよく形成するようにして
いる。
【0034】また、本実施形態において、上側パンチ2
1の一対の凹溝形成爪24により形成される2つの凹溝
15が第1凹溝群を構成し、下側パンチ22の一対の凹
溝形成爪24により形成される2つの凹溝15が第2凹
溝群を構成している。これら第1凹溝群と第2凹溝群と
における各凹溝15は、基準平面P1に垂直な垂直面P
2に対して対称となるよう設けられている。つまり、各
凹溝15(回止突起16)は、回転軸5の外周面におい
てバランスの取れた位置に配設されている。
【0035】以上詳述したように本実施の形態は、以下
の特徴を有する。 (1)回転軸5の外周面から鋭く突出した回止突起16
を形成したので、その回止突起16に整流子7を圧入固
定するとき、鋭い回止突起16が整流子7の絶縁体12
に食込み、小さな加圧力で整流子7の圧入を行うことが
できる。しかも、回止突起16は、その高さが比較的高
くても整流子7の絶縁体12に食い込む体積は少ないた
め、整流子7が割れにくくかつ固定強度特に、回転軸5
と整流子7とが相対回転する方向への固定強度を高める
ことができる。よって、従来技術のように接着剤を用い
ることなく固定強度を十分に確保でき、アーマチャ4の
製造コストを低減することができる。
【0036】(2)上側パンチ21及び下側パンチ22
の各々には、一対の凹溝形成爪24が形成されており、
それらパンチ21,22を用い回転軸5をその軸線に平
行に挟持加圧することにより、4つの凹溝15(回止突
起16)が同時に形成される。この場合、複数回のパン
チ加工により4つの凹溝15(回止突起16)を形成す
る場合と比較して、製造コストを抑制できる。
【0037】また、図3(b)に示すように、回転軸5
において、4つの回止突起16のうちの半分は、凹溝1
5の時計回り方向側に凸設され、残りの半分は、凹溝1
5の反時計回り方向側に凸設されている。よって、アー
マチャ4(回転軸)が時計回り方向または反時計回り方
向のいずれに回転する場合にも、同じ固定強度を確保で
きるので、実用上好ましいものとなる。
【0038】(3)回転軸5の外周面にバランスよく形
成した4つの回止突起16に整流子7を圧入固定するこ
とにより、回転軸5の回転方向に対して安定した固定強
度を得ることができる。
【0039】(4)凹溝形成爪24が鋭角(=70°)
であるので、従来技術と比べ凹溝形成時に必要となる加
圧力を抑えることができる。従って、プレス加工機にお
いて、加圧力を発生させるアクチュエータやパンチ2
1,23に加圧力を伝達する部材等を小さくすることが
でき、加工機の小型化が可能となる。
【0040】(5)各凹溝形成爪24の角度(平行面2
4aに対する傾斜面24bの角度)を全て同一の角度
(=70°)としたので、各回止突起16が同一形状と
なり、回転軸5と整流子7の固定をバランスの良い回転
軸周りの固定強度で固定することができる。
【0041】(6)整流子7を構成する絶縁体12の樹
脂材料として、レゾール樹脂を使用した。このレゾール
樹脂は、他の樹脂材料であるノボラック樹脂と比較して
伸び率が大きいので、本実施形態にように、レゾール樹
脂を用いることにより、整流子7の圧入時におけるヒビ
割れを防止することができる。
【0042】(第2実施形態)以下、本発明を具体化し
た第2実施形態を説明する。なお、上記実施形態と同様
の構成については、その詳細な説明及び図面を省略す
る。
【0043】図6及び図7に示すように、本実施形態に
おける上側パンチ31及び下側パンチ32(分割パンチ
33)は、上記第1実施形態のパンチ21,22よりも
鋭角な凹溝形成爪34を有する。具体的には、図7に示
すように、回転軸5の外周面に4つの凹溝を等間隔(9
0°間隔)で形成する場合、凹溝形成爪34における平
行面34aと傾斜面34bとの成す角は45°である。
この凹溝形成爪34の平行面34aは、加圧方向と平行
に設けられ、凹溝形成爪34の傾斜面34bは、回転軸
5の外周面と接触する接点Aでの接線L1に対して垂直
となるよう配設されている。つまり、図6に示すよう
に、上側パンチ31及び下側パンチ32が回転軸5を挟
持する状態では、各凹溝形成爪34の傾斜面34bは、
接点Aと回転軸5の中心Oとを結ぶ線(図7における接
線L1の法線L2)上に配置される。
【0044】これらパンチ31,32を用いて回転軸5
の外周面を挟持加圧することで、図8に示すように凹溝
35が形成される。この凹溝35の加工時において、凹
溝形成部位の肉は傾斜面34bに沿って回転軸5の径方
向外側に逃げ、回止突起36が突出形成される。
【0045】本実施形態によれば、回止突起36の突出
方向(肉の盛り上がり方向)が回転軸5の径方向に一致
するため、回止突起36を効率よく形成することができ
る。つまり、凹溝35の深さの比較的小さい場合にも、
高く鋭い回止突起36を形成することができる。また、
凹溝形成爪34が上記第1実施形態の凹溝形成爪24よ
りも鋭角であるので、凹溝形成時のパンチ31,32の
加圧力をより低減することができ、加工機を小型化でき
る。
【0046】なお、上記以外に次の形態にて具体化でき
る。 ・上記実施形態におけるプレス加工機は、上側パンチ2
1,31と下側パンチ22,32とに分割された分割パ
ンチ23,33を備え、各パンチ21,22,31,3
2には一対の凹溝形成爪34が形成されるものであった
が、これに限るものではない。例えば、上側パンチ2
1,31と下側パンチ22,32のいずれか一方のみを
用いて回転軸5を加圧する構成としてもよい。要は、回
転軸5への加圧方向と平行な平行面と、該平行面に対し
回転軸5の径方向外側に鋭角を成して傾斜する傾斜面と
を有する凹溝形成爪が少なくとも1つ形成されたパンチ
を備えるものであればよい。但し、凹溝形成爪が1つで
あるパンチを用いて、回転軸5に複数(上記実施形態で
は4個)の凹溝15,35を加工する場合には、複数回
(4回)のパンチ加工が必要となるので、上記実施形態
のように分割パンチ23,33を用いた方がより容易に
回転軸5の溝加工を行うことができる。
【0047】また、上記各実施形態では、回転軸5の外
周面に4個の凹溝15,35(回止突起16,36)を
形成するものであったが、凹溝15,35の個数に限定
されるものではない。但し、溝数が少ないと、十分な固
定強度が確保できず、また、溝数を必要以上に増やす
と、圧入時における整流子7のヒビ割れが懸念される。
よって、上記実施形態のように、4個の凹溝15,35
を形成すれば、整流子7のヒビ割れがなく固定強度を確
保することができるので、実用上好ましいものとなる。
【0048】・上記第2実施形態において、凹溝形成爪
34の平行面34aと傾斜面34bとの成す角を45°
としたが、これに限定されず、接点Aの位置を図7の紙
面右方向、すなわち間隔Wを広げる方向に移動させるこ
とにより、回転軸5の軸線Oと接点Aとを結ぶ直線L2
方向へ回止突起36を形成しながらも凹溝形成爪34の
平行面34aと傾斜面34bとの成す角を大きくでき
る。これにより、凹溝形成爪34の爪先の強度が向上す
る。
【0049】・回転軸5に突出形成する回止突起16,
36は、その高さが整流子7の圧入方向に向けて(図2
では回止突起16における右端から左端に向けて)徐々
に高くなるようテーパ状に形成してもよい。なおこの場
合、パンチ21,22,31,32における凹溝形成爪
24,34は、軸方向(図3及び図6では紙面直交方
向)に傾斜するように配設する。このようにすれば、整
流子7の圧入時における圧入負荷を分散することができ
るので実用上好ましいものとなる。
【0050】上記実施形態から把握できる技術思想をそ
の効果とともに記載する。 (イ)前記整流子の絶縁体の樹脂材料として、レゾール
樹脂を使用したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
か1項に記載のモータのアーマチャ。レゾール樹脂は、
他の樹脂材料であるノボラック樹脂と比較して伸び率が
大きいので、レゾール樹脂を用いることにより、圧入時
のヒビ割れを防止することができる。
【0051】(ロ)前記パンチには、前記平行面と前記
傾斜面とを有する一対の凹溝形成爪が形成されたことを
特徴とする請求項4に記載のモータシャフトの製造装
置。このようにすれば、一対の凹溝形成爪によって、2
つの凹溝(回止突起)を同時に形成することができる。
【0052】(ハ)前記一対の凹溝形成爪は、前記モー
タシャフトの軸線を通る基準平面を中心に対称となるよ
う配設されることを特徴とする請求項5に記載のモータ
シャフトの製造装置。このようにすれば、モータシャフ
トの外周面にバランスよく回止突起を形成することがで
きる。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
モータシャフトに形成された鋭い回止突起が整流子の樹
脂に食込み固定強度が十分に確保されるので、アーマチ
ャの製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態における直流モータの概略構成
を示す断面図。
【図2】 整流子及び回転軸の構成を説明するための部
分断面図。
【図3】 第1実施形態のパンチによる回転軸の溝加工
を説明するための説明図。
【図4】 第1実施形態の凹溝及び回止突起の形状を説
明するための説明図。
【図5】 パンチにおける凹溝形成爪の間隔を説明する
ための説明図。
【図6】 第2実施形態のパンチによる溝加工を説明す
るための説明図。
【図7】 図6のパンチと回転軸との当接部位の拡大
図。
【図8】 第2実施形態の凹溝及び回止突起の形状を説
明するための説明図。
【図9】 従来のパンチによる溝加工を説明するための
説明図。
【図10】 従来の凹溝及び突起の形状を説明するため
の説明図。
【符号の説明】
1…直流モータ、4…アーマチャ、5…モータシャフト
としての回転軸、7…整流子、12…絶縁体、13…セ
グメント、15…凹溝、16…回止突起、21…上側パ
ンチ、22…下側パンチ、23…分割パンチ、24…凹
溝形成爪、24a…平行面、24b…傾斜面、31…上
側パンチ、32…下側パンチ、33…分割パンチ、34
…凹溝形成爪、34a…平行面、34b…傾斜面、35
…凹溝、36…回止突起、A…接点、L1…接線、P1
…基準平面、P2…垂直面。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA08 AB08 AC06 5H613 AA01 BB04 BB10 GA06 GA08 KK05 PP08 5H615 AA01 BB01 BB04 BB14 PP24 PP26 SS03 SS10 SS19 TT26 5H623 AA10 BB07 GG11 JJ05 LL03 LL14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータシャフトと、 前記モータシャフトに固定され、樹脂製の絶縁体とその
    外周面に複数配置されたセグメントとからなる整流子
    と、 を備えたモータのアーマチャにおいて、 前記モータシャフトには、その軸方向に長手でかつその
    外周面から内径側に鋭角に食込む断面楔状の凹溝と、該
    凹溝を形成することによって前記凹溝の周方向に隣接し
    て前記外周面から突出形成される回止突起とが設けら
    れ、 前記モータシャフトの前記回止突起に前記整流子を外嵌
    して圧入固定したことを特徴とすることを特徴とするモ
    ータのアーマチャ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のモータのアーマチャに
    おいて、 前記凹溝は、前記モータシャフトの軸線を通る基準平面
    に略平行な第1面と該第1面に対して径方向外側に位置
    し鋭角を成す第2面とを有する1対の第1凹溝群と、前
    記基準平面に垂直な平面に対し前記第1凹溝群と対称な
    第2凹溝群とを有することを特徴とするモータのアーマ
    チャ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のモータ
    のアーマチャにおいて、 前記凹溝は、前記モータシャフトの軸線を通る基準平面
    に略平行な第1面と、前記第1面に対して径方向外側に
    位置して鋭角を成す第2面とを有してなり、 前記第2面を含む平面は、前記モータシャフトの軸線を
    含むことを特徴とするモータのアーマチャ。
  4. 【請求項4】 外周面に回止突起が突出形成され、該回
    止突起に整流子が外嵌して圧入固定されるモータシャフ
    トの製造装置であって、 前記モータシャフトをその軸線に平行に加圧して軸方向
    に長手でかつ外周面から内径側に鋭角に食込む断面楔状
    の凹溝を形成するパンチを備え、 前記パンチには、前記モータシャフトへの加圧方向と平
    行な平行面と、該平行面に対しモータシャフトの径方向
    外側に鋭角を成して傾斜する傾斜面とを有する凹溝形成
    爪が形成され、 前記パンチを用いて前記モータシャフトに断面楔状の凹
    溝を形成することにより、該凹溝の周方向に隣接して前
    記回止突起を突出形成することを特徴とするモータシャ
    フトの製造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のモータシャフトの製造
    装置において、 前記パンチは、2つに分割され、前記モータシャフトを
    その軸線に平行に挟持加圧して前記断面楔状の凹溝を複
    数形成する分割パンチであり、 前記分割パンチの各々には、前記平行面と前記傾斜面と
    を有する一対の凹溝形成爪が形成されたことを特徴とす
    るモータシャフトの製造装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のモータシャフトの製造
    装置において、 前記分割パンチのそれぞれ一対の凹溝形成爪は、前記平
    行面に対する前記傾斜面の角度を全て同一としたことを
    特徴とするモータシャフトの製造装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか1項に記載のモ
    ータシャフトの製造装置において、 前記傾斜面は、前記凹溝形成爪が前記モータシャフトの
    外周面に接触する接触点における接線に対し略垂直な面
    であることを特徴とするモータシャフトの製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2004076095A1 (ja) * 2003-02-27 2004-09-10 Mitsuba Corporation シャフトおよびシャフトの成形装置
EP1762314A1 (de) * 2005-09-08 2007-03-14 Rollwalztechnik Abele + Höltich Gmbh Verfahren und Vorrichtung zum Verformen eines Werkstücks
JP2016027772A (ja) * 2014-06-30 2016-02-18 株式会社荏原製作所 電動機

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