JP2010110123A - 積層コア及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層コアに回転軸を挿通して一体化する積層コアにおいて回転軸との芯出し精度の確保と高トルク伝達を容易に確保する。
【解決手段】第1の鋼板3と第2の鋼板4とを積層して積層コア1を形成し、第1の鋼板にはバーリング加工により回転軸より小径の内径に形成された円筒状部分3aを設け、第2の鋼板には円筒状部分を外囲する大径孔4aを設ける。回転軸を圧入した場合に小径孔のみに圧入され、大径孔の内径の精度の悪さに影響されなくなり、高い芯出し精度が確保される。小径孔をバーリング加工による円筒状部分の内周面により形成することにより、その内周面に対して回転軸が圧入されることになり、圧着部分の広い面積が確保されるため、高トルク伝達に容易に対応し得る。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転軸が挿通される回転軸挿通孔を有する複数の鋼板を積層した積層コア及びその製造方法に関するものである。
従来、回転電機としてのモータ等のコアには電磁鋼板を積層した積層コアを用いたものがある(例えば特許文献1参照)。そのような積層コア11としては、例えば図5に示されるように、複数枚の鋼板12を、各鋼板12に設けられた回転軸挿通孔12aを同軸に整合させて積層して形成されている。その積層コア11の各回転軸挿通孔12aからなる貫通孔(12a)に回転軸13が挿通される。
特開2003−9442号公報
上記したように構成された積層コア11の各鋼板12の製造において、帯状の板材から打ち抜いて各鋼板12を形成するようにしたものがある。打ち抜き加工により複数の放射状ティース形状や回転軸挿通孔12aの形成を一度の工程でできるため製造コストを低廉化し得る。
しかしながら、打ち抜き加工による打ち抜き孔には加工硬化が生じ、回転軸挿通孔12aの内周面が加工硬化する。例えば母材(上記板材)に一般的なSPCCを用いた場合には、その硬さとしてHv(ビッカース硬さ)が120程度であるのに対して、打ち抜き加工により回転軸挿通孔12aの内周面が図6に示されるように種々の切断面形状になり、図においてH1で示される部分のHvが240程度、H2で示される部分のHvが260程度、H3で示される部分のHvが280程度になる場合がある。それに対して、回転軸13を例えば一般的なS35Cを用いた場合には、加工後の表面のHvは230程度であり、さらに高トルク伝達力を得るためにナール加工部13aを設けた場合にはそのナール加工部13aのHvは235程度になる。
上記したような構成では、回転軸挿通孔12aの加工硬化した部分の方が回転軸13よりも硬度が高くなっているため、回転軸13の回転軸挿通孔12aへの圧入時に凝着が発生する虞がある。この圧入時凝着はナール固定部13aを設けた場合だけでなく公知の圧入固定の場合でも生じ、芯出し精度に悪影響を及ぼす。また、同一の金型で多数の打ち抜きを行うことによりプレス打ち抜き面(回転軸挿通孔12aの内周面)の形状が変化するようになり、積層コアにおける回転軸挿通孔12aの内周面形状が不安定になり、圧入による回転軸13の保持強度のばらつきが生じるという問題もある。
このような課題を解決して、積層コアに回転軸を挿通して一体化する積層コアにおいて回転軸との芯出し精度の確保と高トルク伝達を容易に確保することを実現するために本発明に於いては、回転軸が挿通される回転軸挿通孔を有する複数の鋼板を積層して形成された積層コアであって、前記複数の鋼板が、前記回転軸挿通孔が前記回転軸の外径よりも大きい大径孔に形成された第1の鋼板と、前記回転軸挿通孔が前記回転軸を圧入させる大きさの小径孔に形成された第2の鋼板とからなり、前記第1の鋼板と前記第2の鋼板とがそれぞれ所定の枚数ずつ交互に積層されているものとした。
特に、前記第2の鋼板の前記小径孔が、円筒状部分を有する形状にバーリング加工されていると良く、また、前記回転軸の前記回転軸挿通孔に対応する部分がナーリング加工されていると良い。
このように本発明によれば、積層コアが、大径孔を有する第1の鋼板と小径孔を有する第2の鋼板とをそれぞれ所定枚数ずつ交互に積層して構成され、小径孔の大きさが回転軸を圧入するための大きさとし、大径孔の大きさが回転軸よりも大径とすることから、回転軸を圧入した場合に小径孔のみに圧入され、大径孔の内径の精度の悪さに影響されなくなる。小径孔を回転軸の圧入時に凝着しない硬度となるように加工した場合に単純な打ち抜きに対して製造コストが高くなったとしても、その小径孔を有する第1の鋼板の枚数を少なくすることにより全体のコスト高とはならずに、凝着を回避した回転軸の圧入状態を実現し得る。小径孔となる部分が少なくても、トルク伝達に十分な圧入部分を確保する程度に第1の鋼板の枚数を設定することにより対応可能である。
特に、小径孔をバーリング加工による円筒状部分の内周面により形成することにより、その内周面に対して回転軸が圧入されることになり、圧着部分の広い面積が確保されるため、高トルク伝達に容易に対応し得る。また、バーリング加工では打ち抜き加工のような大きな加工硬化が生じないため、内周面の硬度が回転軸の外周面の硬度より低くなり、回転軸にナール加工部分を設けた場合のみならず圧入固定する場合に対しても凝着が生じることのない圧入状態にすることができる。また、回転軸にナール加工部分が設けられていることにより、より一層高トルク伝達が確保される。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1は本発明に基づく積層コア1に回転軸2を圧入した状態の要部断面図である。積層コア1は例えばモータの回転子として用いられる。図示例の積層コア1は、複数の電磁鋼板が積層されて形成されており、具体的には1枚の第1の鋼板3と2枚の第2の鋼板4とがそれぞれの枚数ずつ交互に積層されている。
上記1枚の第1の鋼板3と2枚の第2の鋼板4とを図2に示す。図2(a)に示されるように、回転軸1が圧入される前の第1の鋼板3には、その中心に積層コア1における回転軸挿通孔1aを形成するためのボス形状の円筒状部分3aが同軸に形成されている。この円筒状部分3aの内周面からなる小径孔3bの内径d1は、回転軸5を圧入固定する程度の大きさとして回転軸5の外径D1よりも小径である(d1<D1)。第2の鋼板4の中心には、円筒状部分3aを外囲するべくその外径D2よりも拡径された内径d2(>D2)の貫通孔からなる大径孔4aが形成されている。
これら第1の鋼板3と第2の鋼板4とを積層しかつ回転軸5の圧入前の状態を図2(b)に示す。図に示されるように、円筒状部分3aの外周面と大径孔4aとの間には隙間s1が、円筒状部分3aの突出方向端(図における下端)と第2の鋼板4の同方向端(図における下端)との間には隙間s2がそれぞれ生じるように各寸法が設定されていると良い。
これら各鋼板3・4の形成要領について図3および図4を参照して説明する。各鋼板3・4は、タクトラインで図に示されるような帯状電磁鋼板6からプレス機により打ち抜かれて形成される。図3は平面図であり、図4は側断面であり、それぞれの(a)は第1のタクトであり、(b)は第2のタクトであり、(c)は第3のタクトである。
第1のタクトでは、第1鋼板3となる部分の中心位置には下孔用パンチ7aにより下孔6aが形成され、第2の鋼板4となる部分の中心位置には軸孔用パンチ7bにより大径孔4aが形成される。なお、図示例では第1の鋼板3となる部分の所定位置には計量用パンチ7cにより貫通孔からなる計量孔8aが形成される。第2のタクトでは、第1の鋼板3となる部分の下孔6aに対してバーリング用チップ7dにより円筒状部分3aが形成され、各鋼板3・4となる部分の各所定位置にはダボ用パンチ7eにより凹状(裏面側に凸)のだぼ8bが形成される。そして第3のタクトで、外径打ち抜き用パンチ7fにより複数のティースの放射状形状が形成された各鋼板3・4が打ち抜かれ、次の積層工程に搬送される。
上記タクトラインで形成されて図2のように積層された積層コア1に対して回転軸5を組み付けるには、回転軸5を円筒状部分3aに圧入する。回転軸5の圧入により回転軸5の外径D1に合わせて円筒状部分3aが押し拡げられ、図2(b)で示した各隙間s1・s2を埋めるように円筒状部分3aが変形することができる。各隙間s1・s2の寸法を、円筒状部分3aの変形後に各隙間s1・s2が完全にまたはほぼ埋まるように設定すると良い。
バーリング加工された部分の硬度は打ち抜き加工に比べて大分低いため、各材質が従来と同じ場合に回転軸5の硬度に対して低硬度になる。したがって、圧入による凝着が生じることが無く、また回転軸5に硬度が高いナール部5aが設けられている場合に硬度の低い圧入部分3aに硬度の高いナール部5aが圧入されるため、安定して回転軸5を圧入することができる。またナール部5aが軸線に沿う突条により形成されている場合には、圧入により突条ナール部5aが円筒状部分3aの内周面に食い込むため、高トルク伝達を容易に実現し得る。
また、第2の鋼板4の大径孔4aは打ち抜き加工されていることから硬度が高くなっているが、回転軸5は円筒状部分3aを介して大径孔4aに対して挿通状態となる。したがって、硬度の高い大径孔4aの内周面の形状が不規則になっていても、その形状による影響を受けることがないため回転軸5の積層コア1に対する芯出し精度を高くし得る。
なお、上記図示例では、円筒状部分3aと大径孔4aとの間に隙間s1が生じる設定したが、その隙間s1を0または0とみなせる程度にしても良い。このようにすることにより、各鋼板3・4の積層時に円筒状部分3aと大径孔4aとにより鋼板3・4間の位置決めをすることができ、その場合には、だぼ(計量孔8a)8bを省略することができる。
本発明に基づく積層コアに回転軸を圧入した状態の要部断面図である。 (a)は各鋼板の積層前の状態を示す要部断面図であり、(b)は積層状態を示す要部断面図である。 (a)(b)(c)は各鋼板の形成要領を順に示す平面図である。 (a)(b)(c)はそれぞれ図3の(a)(b)(c)に対応する側断面図である。 従来の積層コアを示す要部側断面図である。 打ち抜き加工された鋼板の回転軸挿通孔を示す要部拡大断面図である。
符号の説明
1 積層コア、1a 回転軸挿通孔
2 回転軸
3 第1の鋼板、3a 円筒状部分
4 第2の鋼板、4a 大径孔
5 回転軸、5a ナール部
6 帯状電磁鋼板

Claims (4)

  1. 回転軸が挿通される回転軸挿通孔を有する複数の鋼板を積層して形成された積層コアであって、
    前記複数の鋼板が、前記回転軸挿通孔が前記回転軸の外径よりも大きい大径孔に形成された第1の鋼板と、前記回転軸挿通孔が前記回転軸を圧入させる大きさの小径孔に形成された第2の鋼板とからなり、
    前記第1の鋼板と前記第2の鋼板とがそれぞれ所定の枚数ずつ交互に積層されていることを特徴とする積層コア。
  2. 前記第2の鋼板の前記小径孔が、バーリング加工による円筒状部分の内周面からなることを特徴とする請求項1に記載の積層コア。
  3. 前記回転軸の前記回転軸挿通孔に対応する部分がナーリング加工されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の積層コア。
  4. 回転軸が挿通される回転軸挿通孔を有する複数の鋼板を積層して回転電機の積層コアを製造する積層コアの製造方法であって、
    前記回転軸の外径よりも大きい大径孔を有する第1の鋼板を打ち抜き加工する工程と、打ち抜き加工されかつ前記回転軸を圧入させる大きさの小径孔をバーリング加工した第2の鋼板を形成する工程と、前記回転軸を挿通するべく前記大径孔と前記小径孔とを同軸に合わせつつ前記前記第1の鋼板と前記第2の鋼板とをそれぞれ所定の枚数ずつ積層する工程とを有することを特徴とする積層コアの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012035644A (ja) * 2010-08-03 2012-02-23 Tokai Rika Co Ltd ウェビング巻取装置
JP2015154679A (ja) * 2014-02-18 2015-08-24 トヨタ自動車株式会社 積層コア
CN106849526A (zh) * 2015-10-12 2017-06-13 罗伯特·博世有限公司 转子、包含这种转子的电机以及用于制造转子的方法
CN112335155A (zh) * 2018-06-29 2021-02-05 日本电产株式会社 层叠芯

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