JP2003264953A - 回転機 - Google Patents
回転機Info
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- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Abstract
タを備えたモータでは、突極を構成する鉄心とインシュ
レータとの間の寸法差により、インシュレータにステー
タ半径方向への遊びが生じることがあった。 【解決手段】 ステータSの突極2が、コア1に対して
ステータ軸線方向から基端部を嵌合した鉄心3と、鉄心
3にその基端側から嵌合したインシュレータ4を備え、
コア1のステータ軸線方向の少なくとも片面に、インシ
ュレータ4を鉄心3の先端方向に押圧する押圧部材とし
てのステータホルダ21や固定リング22を設けたモー
タ(回転機)Mとし、インシュレータ4の遊びを解消し
た。
Description
して用いられる回転機に関し、とくに、コアと複数の突
極とを組合わせて成るステータを備えた回転機に関する
ものである。
の突極を外側に向けて放射状に配置したステータと、突
極の先端面に対向する複数の磁石を円周方向に配置した
ロータを備えると共に、ステータが、リング状のコア
と、コアの外周(あるいは内周)に一定間隔で取付けた
複数の突極を備えたものがある。この場合、ステータの
突極は、先端部に張出部を有する鉄心と、外周にコイル
を捲き付ける中空状のインシュレータを備えている。そ
して、鉄心に対してその基端側からインシュレータを嵌
合して、張出部でインシュレータの先端部を規制し、そ
の後、コアに対して鉄心の基端部をステータ軸線方向か
ら嵌合していた。
うなコアと複数の突極とを組合わせて成るステータを備
えた回転機にあっては、突極を構成する鉄心とインシュ
レータとの間の寸法差により、ステータを組立てた状態
において、インシュレータにステータ半径方向への遊び
(がたつき)が生じることがあった。このような遊びが
生じると、インシュレータに巻き付けたコイルとコア側
に固定したコイルの結線部材との間にも遊びが生じるこ
ととなり、これにより配線部の接触不良等の不具合が生
じる可能性があることから、従来にあっては、インシュ
レータの遊びを解消するうえでの改善が要望されてい
た。
れたもので、コアと複数の突極とを組合わせて成るステ
ータを備えた回転機において、突極を構成するインシュ
レータの遊びを解消することができる回転機を提供する
ことを目的としている。、
は、請求項1として、コアと複数の突極を組合わせて成
るステータを備えた回転機であって、ステータの突極
は、ステータのコアに対してステータ軸線方向から基端
部を嵌合した鉄心と、鉄心に対してその基端側から嵌合
した中空状のインシュレータを備え、コアのステータ軸
線方向の少なくとも片面に、インシュレータを鉄心の先
端方向に押圧する押圧部材を設けた構成とし、請求項2
として、押圧部材が、コアに取付けた状態で鉄心の嵌合
部に当接する構成とし、請求項3として、コアと複数の
突極を組合わせて成るステータを備えた回転機であっ
て、ステータの突極は、コアに対してステータ軸線方向
から嵌合する鉄心を備えており、コアにおける鉄心への
嵌合部および鉄心におけるコアへの嵌合部の少なくとも
一方に、嵌合開始部分からステータ軸線方向の所定範囲
にわたって相手側との寸法差を大きくした嵌合促進部を
設けた構成としており、上記構成を従来の課題を解決す
るための手段としている。
ステータの突極において、鉄心に対してその基端側から
ステータ半径方向にインシュレータを嵌合し、鉄心の先
端部で同インシュレータを規制する。このようにインシ
ュレータを嵌合した鉄心は、コアに対してステータ軸線
方向から基端部を嵌合する。この状態において、インシ
ュレータには、鉄心との間の寸法差により、ステータ半
径方向への遊びが生じている場合がある。
テータ軸線方向の少なくとも片面に、インシュレータを
鉄心の先端方向へ押圧する押圧部材を設けているので、
インシュレータが鉄心の先端部と押圧部材に挟まれてス
テータ半径方向への遊びが無い状態となる。
圧部材がコアに取付けた状態で鉄心の嵌合部に当接する
ので、この押圧部材が、コアに対してステータ軸線方向
に嵌合した鉄心の抜け止めとして働くこととなる。
アの嵌合部と突極の鉄心の嵌合部をステータ軸線方向か
ら嵌合するに際して、両嵌合部の少なくとも一方に、嵌
合開始部分からステータ軸線方向の所定範囲にわたって
相手側との寸法差を大きくした嵌合促進部が設けてある
ので、嵌合促進部によって初期の嵌合がきわめて容易な
ものとなり、その後、プレス等により双方を完全に嵌合
することでコアに対して突極が固定される。
ば、コアと複数の突極とを組合わせて成るステータを備
えた回転機において、押圧部材を採用したことにより、
突極を構成するインシュレータのステータ半径方向の遊
びを解消することができ、これにより、例えばコイルと
結線部材との位置精度をも向上させることができるの
で、配線部の接触不良等の不具合を未然に防止して、回
転機の信頼性を長期にわたって確保することができる。
ば、請求項1と同様の効果を得ることができるうえに、
押圧部材をコアに対する鉄心の嵌合部分に当接させるこ
とにより、鉄心のステータ軸線方向の抜け止めを実現す
ることができ、ステータの組付け精度をより一層高める
ことができる。
ば、コアと複数の突極とを組合わせて成るステータを備
えた回転機において、コアおよび突極の鉄心の少なくと
も一方の嵌合部に嵌合促進部を設けたことにより、大が
かりな設備や特殊な治具を何ら用いることなく、例え手
作業であってもコアに対する突極の鉄心の位置決めおよ
び初期の嵌合をきわめて容易に行うことができ、その後
は、簡易なプレスを用いて双方を正確に嵌合させること
ができ、これにより設備費の節減、低コスト化および生
産性の向上などを実現することができる。
は、ステータSとその外側を被うロータRを備えてい
る。ステータSは、リング状のコア1に、複数(例えば
36個)の突極2を外側に向けて放射状に備えている。
各突極2は、図5に示すように、鉄心3とその外周を被
う合成樹脂製のインシュレータ4を備えると共に、イン
シュレータ4にコイル5が巻き付けてある。他方、ロー
タRは、ステータSの外側を被う環状体6の内周面に、
プレート状の複数の磁石7を一定間隔で備えている。
あり、コア1側となる基端部に、断面鳩尾状の嵌合部8
をステータ軸線方向にわたって有すると共に、先端部
に、嵌合部8よりも大きい断面鳩尾状の張出部9を同じ
くステータ軸線方向にわたって有している。これに対し
て、コア1には、図2に示すように、鉄心3の嵌合部8
に対応する溝状嵌合部10がステータ軸線方向に沿って
形成してある。この溝状嵌合部10は、突極2の数に対
応して、コア1の円周方向に一定間隔で設けてある。
金属板をプレスで打ち抜き成形したコア要素および鉄心
要素を多数枚積層したものであって、例えばプレス時に
半打ち抜き状態に同時成形したエンボスを順次嵌合させ
ることで各要素の連結状態を維持している。そして、コ
ア1の溝状嵌合部10および鉄心3の嵌合部8の少なく
とも一方に、嵌合開始部分からステータ軸線方向の所定
範囲にわたって相手側との寸法差を大きくした嵌合促進
部を設けている。
3の嵌合部8において、嵌合開始部分からステータ軸線
方向の所定範囲hにわたって、溝状嵌合部10との寸法
差が大きくなるように輪郭を僅かに小さくした嵌合促進
部8Aが設けてある。このような嵌合促進部8Aを備え
た鉄心3は、例えば、通常の嵌合部8を有する鉄心要素
と嵌合部8の輪郭を小さくした鉄心要素を別のプレスで
打ち抜き成形し、夫々の鉄心要素を所定枚数積層して互
いに組合わせることで形成される。
する断面矩形の中空状本体部11を有すると共に、両端
部にはコイル5の両側を規制するフランジ部12,13
を有している。さらに、ステータ中心側となるフランジ
部12には、当該インシュレータ4により絶縁された状
態でステータ軸線方向に貫通するターミナル14,15
が一体的に設けてある。各ターミナル14,15は、図
5中上側となる端部を図示しない主回路との接続端子と
し、図5中下側となる端部をコイル5の線端との接続端
子としている。
ステータ半径方向にインシュレータ4を嵌合し、その本
体部11に鉄心3を貫通状態にして、同本体部11の両
側に嵌合部8と張出部9を露出させると共に、鉄心3の
先端部である張出部9においてインシュレータ4の先端
部を規制する。そして、インシュレータ4の本体部11
の外周にコイル5を捲き付けて組立て完了となる。
状嵌合部10に、鉄心3の基端側の嵌合部8をステータ
軸線方向から嵌合する。このとき、コア1の溝状嵌合部
10と鉄心3の嵌合部8は、がたつくことなく強固に嵌
合し得るように互いの寸法差が殆ど無いので、プレスに
よって圧入嵌合することとなり、初期の位置決めが非常
に難しい。これに対して、この実施例では、鉄心3に嵌
合促進部8Aが設けてあり、手作業や自動で溝状嵌合部
10に嵌合促進部8Aを簡単に嵌合することができるの
で、正確な位置決めを非常に容易に行うことができる。
その後、コア1の溝状嵌合部10と鉄心3の嵌合部8
は、簡易なプレスを用いて正確に圧入嵌合することがで
きる。
固定した状態において、インシュレータ4と鉄心3との
間に図2に示す如き寸法差Qがあると、インシュレータ
4には図2中に矢印Aで示すようにステータ半径方向へ
の遊び(がたつき)が生じることになる。
うに、コア1のステータ軸線方向の両面すなわち図1中
で上下となる面に、インシュレータ4を鉄心3の先端方
向に押圧する押圧部材を設けている。この実施例の場
合、コア1の上面に設ける押圧部材は環状のステータホ
ルダ21であり、コア1の下面に設ける押圧部材は固定
リング22である。
が、当該モータMの駆動用回路基板あるいはステータ軸
の保持体として用いられる。このステータホルダ21
は、各突極2におけるインシュレータ4のステータ中心
側のフランジ部12によって形成される概略円(実際は
多角形状)に対応した半径を有している。そして、この
実施例では、ステータ中心側のフランジ部12に突起1
2Aを一体成形し、この突起12Aによってステータホ
ルダ21の圧入代P1を確保している。
中心側の各フランジ部12によって形成される概略円に
対し、圧入代P2分だけ大きい半径を有している。な
お、圧入代P1,P2とは、インシュレータ4をステー
タ半径方向に押圧し得るだけの余剰部分であり、大きく
すれば押圧力が増すことになる。
数箇所に、ステータ軸線方向の貫通孔23が形成してあ
り、これに対して、ステータホルダ21には、貫通孔2
3に対応する位置にめねじ孔24が形成してあり、固定
リング22には、同じく貫通孔23に対応する位置に通
し孔25が形成してある。
向き矢印Bで示すように、ステータホルダ21の下面側
段部をコア1の内周面で案内しつつ圧入すると共に、図
1中に上向き矢印Bで示すように、固定リング22をコ
ア1に予め圧入した図示しないピンで案内しつつ圧入し
て、ステータホルダ21および固定リング22をコア1
の上下面に当接させる。
リング22とインシュレータ4との間には先の圧入代P
1,P2が設けてあるので、図1中の矢印Cで示すよう
に、インシュレータ4を鉄心3の先端方向に押圧し、鉄
心3の先端部の張出部9との間でインシュレータ4を挟
んで、同インシュレータ4をステータ半径方向への遊び
が無い状態に固定する。
2の通し孔25およびコア1の貫通孔23にボルト26
を挿入し、このボルト26をステータホルダ21のめね
じ孔4に螺着することにより、ステータSの組立てが完
了となる。
ルダ21および固定リング22がコア1の上下面全体に
当接する。つまり、ステータホルダ21および固定リン
グ22は、コア1に嵌合した鉄心3の嵌合部8に当接
し、鉄心3の抜け止めとして機能することとなる。
圧部材であるステータホルダ21および固定リング22
を採用したことにより、突極2のインシュレータ4の遊
びが解消され、これによりコイルと結線部材との位置精
度も確保されるので、配線部の接触不良等の不具合を未
然に防止し得るものとなる。したがって、モータとして
の信頼性を長期にわたって確保し得ることとなる。
とその外側を被うロータRから成るモータMを例示した
が、本発明に係わる回転機は、その構造が上記実施例の
みに限定されることは無く、発電機にも適用可能である
と共に、コアと複数の突極を組合わせたステータを備え
た回転機であれば当然適用可能である。
ステータホルダ21や固定リング22のほか、様々な形
態を採用することが可能である。ただし、上記実施例の
ように、回路基板の固定にも用いるステータホルダ21
を押圧部材として用いたり、一方の押圧部材をモータハ
ウジングに一体的に設けたりすれば、部品点数の削減や
構造の簡略化を実現し得ることが明らかである。
設けても、インシュレータ4のステータ半径方向の遊び
を解消することが可能であるが、上記実施例のようにコ
ア1の両側に設ければ、インシュレータ4の遊びをより
確実に解消し、ステータSの組立て精度を一層高めるこ
とができる。
鉄心3の嵌合部8に嵌合促進部8Aを設けた場合を説明
したが、嵌合促進部をコア1の溝状嵌合部10に設ける
こともでき、この場合には、嵌合開始部分からステータ
軸線方向の所定範囲にわたって相手側(鉄心3の嵌合部
8)との寸法差が大きくなるように、溝状嵌合部10の
内側空間をほぼ同形状で僅かに広げた嵌合促進部を形成
する。また、嵌合促進部はコア1と鉄心3の両嵌合部1
0,8に設けることも当然可能であり、いずれの場合
も、コア1に対する突極2(鉄心3)の組付けを容易に
し得る。
圧部材の組付け前の状態を示すステータの要部の断面図
である。
である。
の断面図である。
る斜視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 コアと複数の突極を組合わせて成るステ
ータを備えた回転機であって、ステータの突極は、ステ
ータのコアに対してステータ軸線方向から基端部を嵌合
した鉄心と、鉄心に対してその基端側から嵌合した中空
状のインシュレータを備え、コアのステータ軸線方向の
少なくとも片面に、インシュレータを鉄心の先端方向に
押圧する押圧部材を設けたことを特徴とする回転機。 - 【請求項2】 押圧部材が、コアに取付けた状態で鉄心
の嵌合部に当接することを特徴とする請求項1に記載の
回転機。 - 【請求項3】 コアと複数の突極を組合わせて成るステ
ータを備えた回転機であって、ステータの突極は、コア
に対してステータ軸線方向から嵌合する鉄心を備えてお
り、コアにおける鉄心への嵌合部および鉄心におけるコ
アへの嵌合部の少なくとも一方に、嵌合開始部分からス
テータ軸線方向の所定範囲にわたって相手側との寸法差
を大きくした嵌合促進部を設けたことを特徴とする回転
機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002063078A JP4250369B2 (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 回転機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002063078A JP4250369B2 (ja) | 2002-03-08 | 2002-03-08 | 回転機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003264953A true JP2003264953A (ja) | 2003-09-19 |
JP4250369B2 JP4250369B2 (ja) | 2009-04-08 |
Family
ID=29196533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4250369B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009118610A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Mitsuba Corp | ブラシレスモータ |
WO2013179484A1 (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-05 | 株式会社安川電機 | モータ用ステータ、回転モータ及びモータ用ステータの製造方法 |
JP2015061352A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | アスモ株式会社 | 回転電機の積層鉄心、回転電機及び回転電機の積層鉄心の製造方法 |
-
2002
- 2002-03-08 JP JP2002063078A patent/JP4250369B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009118610A (ja) * | 2007-11-05 | 2009-05-28 | Mitsuba Corp | ブラシレスモータ |
WO2013179484A1 (ja) * | 2012-06-01 | 2013-12-05 | 株式会社安川電機 | モータ用ステータ、回転モータ及びモータ用ステータの製造方法 |
JP2015061352A (ja) * | 2013-09-17 | 2015-03-30 | アスモ株式会社 | 回転電機の積層鉄心、回転電機及び回転電機の積層鉄心の製造方法 |
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---|---|
JP4250369B2 (ja) | 2009-04-08 |
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