JP2003177976A - バックプレーン破損に対処可能な空中航行体用電子システム - Google Patents

バックプレーン破損に対処可能な空中航行体用電子システム

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JP2003177976A
JP2003177976A JP2001379289A JP2001379289A JP2003177976A JP 2003177976 A JP2003177976 A JP 2003177976A JP 2001379289 A JP2001379289 A JP 2001379289A JP 2001379289 A JP2001379289 A JP 2001379289A JP 2003177976 A JP2003177976 A JP 2003177976A
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Tadahiro Matsukawa
忠裕 松川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機等の空中航行体においてバックプレー
ンに破損が発生した場合でも、そのバックプレーンが有
するバスに接続されるモジュールへの信号の出力を可能
にするシステムを提供する。 【解決手段】 本発明による空中航行体用電子システム
10は、各々少なくとも1つのバス3を有する複数のバ
ックプレーン2と、前記複数のバックプレーン2とそれ
ぞれ接続された複数のモジュール1とを具備している。
前記各モジュール1は、前記複数のバックプレーン2の
各々に同時に同一データを送信可能であり、または前記
複数のバックプレーン2の各々から同時に前記同一デー
タを受信可能である。前記複数のバックプレーン2のう
ちの特定のバックプレーン2が正常のとき、前記受信可
能モジュール1は、前記特定のバックプレーン2上を伝
送される前記データを受信し、前記特定のバックプレー
ン2に障害が起きたとき、他の前記バックプレーン2上
を伝送される前記データを受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックプレーン破
損に対処可能な空中航行体用電子システムに関し、特に
冗長性の要求される空中航行体において使用する、バッ
クプレーンの破損に対処可能なシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】多重バス制御方式及びそれを用いたシス
テムに関する技術が、特開平6−259343号に記載
されている。
【0003】この従来技術によれば、多重バス制御方式
を用いたシステムは、バスマスタとバススレーブとが複
数のバスによって接続されており、バスを占有して該バ
スマスタ、該バススレーブ間のデータ転送を行うように
したシステムである。このシステムにおける多重バス制
御方式は、データ転送を行うバス毎に故障の有無の検出
を行い、故障があったバスでのデータ転送を中止させ
て、該データを故障がなかったバスを介して再転送させ
ることを特徴とする。
【0004】多重バス制御方式を用いたシステムにおい
て、該バススレーブは、バス毎に該バスマスタからのア
クセスを制御するバス制御手段と、データ転送時に各バ
スの故障の有無を検出し、その検出結果を該バスマスタ
に報告する故障検出/報告手段とを備えている。
【0005】該バスマスタは、データ転送時に各バスの
故障の有無の検出を行い、その検出結果と該バススレー
ブの該故障検出/報告手段からの報告とによって各バス
の使用の可否を示す情報を生成する故障検出/処理手段
と、該故障検出/処理手段で生成された該情報を保持す
る情報保持手段とを備えている。また、該バスマスタ
は、データ転送時に、該情報保持手段に保持されている
該情報によって各バスの使用可否を確認するバス選択手
段を備えている。更に、該バスマスタは、データ転送の
開始時に、該バス選択手段の確認に応じて使用可能なバ
スを駆動させ、データ転送の開始後、該バス選択手段に
よって使用不可となったバスが確認されると、該バスを
介してのデータ転送を中止させるバス制御手段を備えて
いる。
【0006】該バス選択手段は、データ転送後、該バス
制御手段を起動させて使用可能なバスを選択駆動し、使
用不可となった該バスを介して途中まで転送されていた
データを該選択駆動された該バスを介して再転送させる
ことを特徴とする。
【0007】拡張スロット能力とホット・プラギング機
能を備えた2次入出力バスに関する技術が、特開平10
−74177号に記載されている。
【0008】この従来技術によれば、CPUとメモリと
を接続するシステム・バスを含むコンピュータ・システ
ムは、所定の数のデバイスを接続するための2次バス
と、前記システム・バスと前記2次バスとを相互接続す
るためのブリッジとを含んでいる。また、このコンピュ
ータ・システムは、バッファなし論理デバイスのみを使
用することにより、前記所定の数より多い数の前記デバ
イスをサポートするために前記2次バスと互換性のある
複数の個々のバスを形成するための手段を含んでいる。
【0009】この従来技術によれば、システム・バスに
よって接続されたCPUとメモリとを有するコンピュー
タ・システム内で複数のデバイスを接続するための方法
は、2次バスによって所定の数のデバイスを接続するス
テップを含んでいる。また、この方法は、前記システム
・バスと前記2次バスとをブリッジにより相互接続する
ステップを含んでいる。更に、この方法は、バッファな
し論理デバイスのみを使用することにより、前記所定の
数より多い数の前記デバイスをサポートするために前記
2次バスと互換性のある複数の個々のバスを形成するス
テップとを含んでいる。
【0010】バス制御方法およびバス制御装置、並びに
記録媒体に関する技術が、特開2000−148659
号に記載されている。
【0011】この従来技術によれば、バス制御方法は、
バスに接続されたメモリと、バスマスタとして機能する
2以上のモジュールが存在する拡張ボード内のメモリア
クセスとバスアクセスを制御するものである。また、こ
のバス制御方法は、前記モジュールの所定のものによる
メモリアクセスと、前記モジュールの他の所定のものに
よるバスアクセスが発生したとき、前記モジュールの他
の所定のもののアクセス先が前記メモリであるか否かを
判定する。更に、バス制御方法は、前記判定の結果、前
記モジュールの他の所定のもののアクセス先が前記メモ
リではない場合、前記モジュールの所定のものによるメ
モリアクセスと、前記モジュールの他の所定のものによ
るバスアクセスとが同時に実行されるように制御する。
【0012】この従来技術によれば、バス制御装置は、
バスに接続されたメモリと、バスマスタとして機能する
2以上のモジュールが存在する拡張ボード内においてメ
モリアクセスとバスアクセスとを制御するものである。
このバス制御装置は、前記モジュールの所定のものによ
るメモリアクセスと、前記モジュールの他の所定のもの
によるバスアクセスが発生した場合において、前記モジ
ュールの他の所定のもののアクセス先が前記メモリであ
るか否かを判定する判定手段を備えている。また、この
バス制御装置は、前記判定手段による判定の結果、前記
モジュールの他の所定のもののアクセス先が前記メモリ
ではないと判定されたとき、前記モジュールの所定のも
のによるメモリアクセスと、前記モジュールの他の所定
のものによるバスアクセスとが同時に実行されるように
制御する制御手段を備えている。
【0013】ここで、空中航行体(航空機等)を構成す
る電子機器(アビオニクス)において従来用いられてい
るシステムについて、図7を基に説明する。
【0014】図7に示すシステムは、LRM1(1a、
1b、1c)、バックプレーン(バスとして機能する基
板の一般名称)2、システムバス3(3a、3b、3
c、3d、3e、3f)から構成されている。LRM1
は、Line Replaceable Module
の略であり、通信及び飛行制御のための機能を提供す
る。また、バックプレーン2上には、システムバス3の
配線が施されている(図7の例では6本であるが、この
数には限らない)。更に、LRM1と、LRM1が制御
する外部機器8とは、信号線7(図7の例では2本ず
つ)によって接続されている。
【0015】LRM1aには第1端子4a(4aa、4
ab、4ac、4ad、4ae、4af)、LRM1b
には第1端子4b(4ba、4bb、4bc、4bd、
4be、4bf)、LRM1cには第1端子4c(4c
a、4cb、4cc、4cd、4ce、4cf)が備え
られている。システムバス3には、第2端子5a(5a
a、5ab、5ac、5ad、5ae、5af)、LR
M1bには第2端子5b(5ba、5bb、5bc、5
bd、5be、5bf)、LRM1cには第2端子5c
(5ca、5cb、5cc、5cd、5ce、5cf)
が備えられている。第1端子4(4a、4b、4c)
は、それぞれ対応する第2端子5(5a、5b、5c)
と接続される。
【0016】従来、図7に示すシステムにおいて、信号
線7は複数本設けられている(信号線7の冗長化)。こ
のシステムでは、外部機器8(8a、8b、8c)は、
それぞれ接続されている複数本の信号線7のうち、特定
の信号線7を介して(LRM1から)出力されるデータ
に基づいた処理を行う。特定の信号線の故障によってデ
ータが外部機器8に出力されなくなった場合には、外部
機器8は、他の信号線7を介して出力されるデータに基
づいた処理を行う。
【0017】信号線7に対しては、上述のようにして故
障への対策を行っている。しかし、従来はバックプレー
ン2の枚数は1枚であり、かつバックプレーン2上に全
てのシステムバス3(図1では6本)が備えられる構成
になっている。したがって、この構成では、バックプレ
ーン2に破損等の障害が発生した場合に、システムバス
3を用いての信号の伝送が不能となり、結果的にLRM
1による外部機器8の制御(すなわち、システム全体の
作動)が不能となる場合がある。
【0018】尚、図7において、1枚のバックプレーン
2上に6枚のシステムバス3が設置される構成になって
いるが、この数には限らない。また、図7で表されてい
るLRM1は、航空機において用いられるものである
が、基本的な構成はモジュールと同様である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、バッ
クプレーンの破損に起因するバスの故障により、結果的
にシステム全体が作動不能となる事態を回避することの
できるシステムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決する
ための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許
請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との
対応関係を明らかにするために付加されたものである
が、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的
範囲の解釈に用いてはならない。
【0021】本発明による空中航行体用電子システム
(10)は、各々少なくとも1つのバス(3)を有する
複数のバックプレーン(2)と、前記複数のバックプレ
ーン(2)とそれぞれ接続された複数のモジュール
(1)とを具備している。前記各モジュール(1)は、
前記複数のバックプレーン(2)の各々に同時に同一デ
ータを送信可能であり、または前記複数のバックプレー
ン(2)の各々から同時に前記同一データを受信可能で
ある。前記複数のバックプレーン(2)のうちの特定の
バックプレーン(2)が正常のとき、前記受信可能モジ
ュール(1)は、前記特定のバックプレーン(2)上を
伝送される前記データを受信し、前記特定のバックプレ
ーン(2)に障害が起きたとき、他の前記バックプレー
ン(2)上を伝送される前記データを受信する。
【0022】本発明による空中航行体用電子システム
(10)において、前記特定のバックプレーン(2)
は、前記特定のバックプレーン(2)が有する前記バス
(3)を用いて前記データを伝送し、前記他のバックプ
レーン(2)は、前記他のバックプレーン(2)が有す
る前記バス(3)を用いて前記データを伝送する。
【0023】本発明による空中航行体用電子システム
(10)において、前記障害は、前記特定のバックプレ
ーン(2)の破損に起因した、前記特定のバックプレー
ン(2)が有する前記バス(3)を用いての前記データ
の伝送が不能となった状態を含んでいる。
【0024】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明によ
る、バックプレーン破損に対処可能な空中航行体用電子
システム10の実施の形態を以下に説明する。
【0025】図1は、本発明のバックプレーン破損に対
処可能な空中航行体用電子システム10の構成を示す図
である。空中航行体とは、主に航空機のことである。
【0026】図1において、バックプレーン破損に対処
可能な空中航行体用電子システム10は、2枚のバック
プレーン2(2a、2b)、個々のバックプレーン2上
に3本ずつ施されているシステムバス3(3a、3b、
3c、3d、3e、3f)を有している。また、バック
プレーン破損に対処可能な空中航行体用電子システム1
0は、3個のLRM1(1a、1b、1c)を有してい
る。
【0027】LRM1aには第1端子4a(4aa、4
ab、4ac、4ad、4ae、4af)、LRM1b
には第1端子4b(4ba、4bb、4bc、4bd、
4be、4bf)、LRM1cには第1端子4c(4c
a、4cb、4cc、4cd、4ce、4cf)が備え
られている。
【0028】システムバス3aには第2端子5a(5a
a、5ba、5ca)、システムバス3bには第2端子
5b(5ab、5bb、5cb)、システムバス3cに
は第2端子5c(5ac、5bc、5cc)が備えられ
ている。また、システムバス3dには第2端子5d(5
ad、5bd、5cd)、システムバス3eには第2端
子5e(5ae、5be、5ce)、システムバス3f
には第2端子5f(5af、5bf、5cf)が備えら
れている。図1において、第1端子4(4a、4b、4
c)と第2端子5(5a、5b、5c)とは相互に接続
されている。
【0029】尚、図1で示すシステムにおいては、バッ
クプレーン2は2枚であり、各バックプレーン2上に備
えられるシステムバス3はそれぞれ3本から構成されて
いる。しかし、この数及び構成には限らない。例えば、
1枚のバックプレーン2にそれぞれ2本ずつのシステム
バス3を備える構成にすることも可能である。
【0030】図2は、LRM1の一例を示すブロック図
である。LRM1には、CPU1aa、外部機器インタ
ーフェース1bb、メモリ1cc、バスインターフェー
ス1ddが含まれる。LRM1は、外部機器8と信号線
7によって接続され、その外部機器8(8a、8b、8
c、8d)を制御することによって通信及び航行制御の
機能を提供するものであり、基本的な構成はモジュール
(もしくは基板)と同様である。従って、以下の説明に
おける「LRM1」は、全て「モジュール1(もしくは
基板1)」に置き換え可能である。
【0031】LRM1は、第1端子4(4a、4b、4
c)及び第2端子5(5a、5b、5c)を介して、バ
ックプレーン2上のシステムバス3へ同一データを送信
可能であり、また同様にして、バックプレーン2上のシ
ステムバス3から同一データを受信可能である。
【0032】LRM1のうちいずれか(例えば、LRM
1a)は、他のLRM1(例えば、LRM1b)を制御
する。この場合、LRM1aは、例えばLRM1bに対
し、外部機器8bの制御方法を示すデータ(例えば、外
部機器8bが航空機の飛行姿勢の保持を行うための機器
である場合には、その保持のために必要なデータ)を送
信する。LRM1bは、そのデータを基に外部機器8b
の制御を行うための制御信号を、信号線7を介して外部
機器8bへ送信する。
【0033】LRM1は、複数のバックプレーン2のう
ち、特定のバックプレーン2(例えば、バックプレーン
2a)上のシステムバス3を用いて伝送されるデータに
基づいて外部機器8を制御する。LRM1は、特定のバ
ックプレーン2に障害が発生し、それに設置されるシス
テムバス3が使用不能となったものとを判断した場合に
は、他のバックプレーン2(例えば、バックプレーン2
b)上のシステムバス3を用いて伝送されるデータに受
信データを切換える。障害とは、特定のバックプレーン
2の破損に起因しており、特定のバックプレーン2が有
するシステムバス3を用いてのデータの伝送が不能とな
った状態を含んでいる。受信データの切換えの後、LR
M1は、その受信データに基づいた制御信号を外部機器
8に送信する。
【0034】LRM1は、特定のバックプレーン2に対
する障害の発生を、次の1乃至3のいずれかによって判
断する。
【0035】1.受信側のLRM1は、送信側のLRM
1から予め定められた所定の時間毎に、データを受信す
るものと考える。この場合、受信側のLRM1は、その
所定の時間内にデータを受信しなければ、バックプレー
ン2aに障害が発生したものと判断する。
【0036】2.受信側のLRM1は、送信側のLRM
1に対し、所定の時間毎にパルス信号を送信する。パル
ス信号は、更に送信側のLRM1からシステムバス3c
を介して再び受信側のLRM1に伝送される。受信側の
LRM1は、このパルス信号を受信しなかった場合に、
バックプレーン2aに障害が発生したものと判断する。
【0037】3.バックプレーン2aに電源を設置し、
この電源から送信される信号は、バックプレーン2a上
のシステムバス3を介して特定のLRM1に送信される
ものとする。この場合、特定のLRM1bは、この信号
を受信しなかった場合に、バックプレーン2aに障害が
発生したものと判断する。
【0038】バックプレーン2上には、システムバス3
が少なくとも1本備えられている。図2に示した2枚の
バックプレーン2は、図7に示した1枚のバックプレー
ン2を機械的に分割することにより生成する。分割後の
バックプレーン2上には、少なくとも1本のシステムバ
ス3が備えられるようにする。バックプレーン2は、各
々が有するシステムバス3を用いてデータの伝送を行
う。
【0039】複数のバックプレーン2にいずれも障害が
発生していない場合には、複数のバックプレーン2のう
ち、特定のバックプレーン2上のシステムバス3を用い
てデータの伝送が行われる。特定のバックプレーン2に
障害が発生した場合には、複数のバックプレーン2のう
ち、他のバックプレーン2上のシステムバス3を用いて
データの伝送が行われる。
【0040】システムバス3は、CompactPCI
バスやVMEバスと同様に標準バスの1種であり、航空
機において用いられている。また、システムバス3は、
第2端子5を備えており、この第2端子5によって第1
端子4と接続される。更に、システムバス3は、各バッ
クプレーン2上に少なくとも1本ずつ設置され、各LR
M1間でのデータの伝送のために用いられる。
【0041】第1端子4はLRM1に接続されており、
第2端子5はシステムバス3に接続されている。各LR
M1(もしくはシステムバス3)は、それぞれ6個ずつ
の第1端子4(もしくは第2端子5)を有している。こ
の第1端子4及び第2端子5の数は、システムバス3の
総本数に一致する。
【0042】信号線7は、LRM1と外部機器8とを接
続するものである。図1のように、各LRM1及び各外
部機器8は、互いに複数本(図1の例では3本)の信号
線7で接続されている。複数本の信号線7がいずれも正
常な場合には、複数本の信号線7のうちの特定の信号線
7を介して、LRM1から外部機器8に対して制御信号
が送信される。特定の信号線7に故障(信号線7の切断
等)が発生し、信号の送信が不能となった場合には、複
数本の信号線7のうちの他の信号線7を介して、LRM
1から外部機器8に制御信号が送信される。
【0043】外部機器8は、複数の信号線7(図1の例
では3本)のうちの特定の信号線7を介して制御信号を
受信し、その制御信号に基づいた処理を行う。特定の信
号線7に故障が発生し、信号の伝送が不能となった場合
には、外部機器8は、複数本の信号線7のうちの他の信
号線7を介して制御信号を受信し、その制御信号に基づ
いた処理を行う。
【0044】次に、特定のバックプレーン2がバックプ
レーン2aであり、そのバックプレーン2aに障害が発
生した場合に、LRM1が受信データの真偽をどのよう
に判断するかについて、図3を基に説明する。LRM1
は、その判断結果より真データと判断したデータに基づ
き、接続された外部機器8に対して制御信号を送信する
処理を行う(以下、この処理を「多数決処理」と記
す)。
【0045】図3は、システムバス3dを介して伝送さ
れる信号が3A(第1信号Lもしくは第2信号Hのいず
れかであり、3B及び3Cも同様)、システムバス3e
を介して伝送される信号が3B、システムバス3fを介
して伝送される信号が3Cであることを表している。ま
た、LRM1の受信信号のうち、真と判定された信号を
表す真信号3D、バス状況(LRM1は、偽と判断した
受信信号の伝送されたシステムバス3は、故障している
ものと判断する。バス状況とは、そのシステムバス3を
示している)3Eを表している。
【0046】例えば、ケースNがN1(もしくはN1
0)の場合、全てのシステムバス3に故障は発生してお
らず、従ってLRM1は、真信号4Dは第1信号L(も
しくは第2信号H)であると判断する。また、ケースN
がN2(もしくはN9)の場合、システムバス3fに故
障が発生している。従って、この場合、LRM1は、真
信号4Dは第1信号L(もしくは第2信号H)と判断す
る。
【0047】多数決処理は、特定のバックプレーン2a
に障害が発生していない場合に、特定のバックプレーン
2a上のシステムバス3を介したデータの真偽を判断す
る際にも、同様にして行われる。
【0048】この他、バックプレーン2の破損に起因す
るシステムバス3の故障の他に、LRM1の故障を想定
した処置(LRM1の冗長化)も施されている。例え
ば、図4のように、4個のLRM1(1d、1e、1
f、1g)と、1枚のシステムバス3g(及びバックプ
レーン2c)から構成されるシステム(図5に示す)を
考える。
【0049】図4において、LRM1dがシステムバス
3gを介してデータを出力し、LRM1a、LRM1
b、及びLRM1cがそのデータを入力するものとす
る。また、LRM1a、LRM1b、及びLRM1cは
そのデータに基づいた制御信号を、信号線7を介して外
部機器8へ出力するものとする。
【0050】ここで、まず信号線7についてはいずれも
故障がないものとする。この場合、外部機器8は、図5
に基づいて、LRM1a、LRM1b、及びLRM1c
から出力される制御信号の真偽、及びLRM1の故障の
有無を判断する。
【0051】図5は、LRM1aから出力される信号が
5A(第1信号LLもしくは第2信号HHのいずれかで
あり、5B及び5Cも同様)、LRM1bから出力され
る信号が5B、LRM1cから出力される信号が5Cで
あることを表している。また、図5は、外部機器8の受
信した信号のうち、真と判定された信号を表す真信号5
D、LRM状況(外部機器8が故障と判断したLRMを
示す)5Eを表している。
【0052】例えば、第2ケースNがNa(もしくはN
h)の場合、LRM1a、LRM1b、及びLRM1c
にはいずれも故障は発生しておらず、従って外部機器8
は、真信号4Dは第1信号LL(もしくは第2信号H
H)であると判断する。また、第2ケースNがNb(も
しくはNg)の場合、LRM1cに故障が発生してい
る。従って、この場合、外部機器8は、真信号4Dは第
1信号LL(もしくは第2信号HH)と判断する。
【0053】以下、図6を基に、本発明の、バックプレ
ーン破損に対処可能な空中航行体用電子システム10に
おける処理の例について説明する。以下の説明は図1を
基にしたものである。破損の起こったバックプレーン2
はバックプレーン2aであり、LRM1aが送信したデ
ータは、LRM1cが受信するものとする。更に、特定
のバックプレーン2は、バックプレーン2aであるもの
とする。
【0054】LRM1aは、第1端子4a(4aa、4
ab、4ac、4ad、4ae、4af)を介してデー
タを送信する(ステップS1)。バックプレーン2aに
物理的な衝撃が加わって破損が起こると共に、システム
バス3(3a、3b、3c)を介しての信号伝送が不能
となる(ステップS2)。LRM1cは、バックプレー
ン2aに障害が発生したと判断する(ステップS3)。
LRM1cは、システムバス3(3d、3e、3f)を
介して入力するデータ(計3種類)のうち最も多い信号
が何であるかを判断し、その判断結果を基に真信号4D
を判定する(ステップS4)。LRM1cは、真信号4
Dに基づいた制御信号を外部機器8cに送信する(ステ
ップS5)。外部機器8cは、制御信号に基づいた処理
を行う(ステップS6)。
【0055】
【発明の効果】本発明のバックプレーン破損に対処可能
な空中航行体用電子システムにより、バックプレーンの
破損に起因するバスの故障により、結果的にシステム全
体が作動不能となる事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバックプレーン破損に対処可能な空中
航行体用電子システムに係る構成を示す図である。
【図2】本発明のバックプレーン破損に対処可能な空中
航行体用電子システムに係る、LRMの一般的な構成を
示す図である。
【図3】本発明のバックプレーン破損に対処可能な空中
航行体用電子システムに係る、受信側のLRM1におけ
る真信号の判断方法の説明に用いた図である。
【図4】本発明のバックプレーン破損に対処可能な空中
航行体用電子システムに係る、LRMが冗長化されたシ
ステムの一例を示す図である。
【図5】本発明のバックプレーン破損に対処可能な空中
航行体用電子システムに係る、外部機器による真信号の
判断方法の説明に用いた図である。
【図6】本発明のバックプレーン破損に対処可能な空中
航行体用電子システムに係る、行われる処理を示す図で
ある。
【図7】本発明のバックプレーン破損対策システムに係
る、従来技術の構成を示す図である。
【符号の説明】
1(1a、1b、1c、1d) LRM 1aa CPU 1bb 外部機器インターフェース 1cc メモリ 1dd バスインターフェース 2 バックプレーン 3 システムバス 4(4a、4b、4c、4d) 第1端子 5(5a、5b、5c、5d) 第2端子 7 信号線 8(8a、8b、8c、8d) 外部機器 3A、3B、3C 信号 3D 真信号 3E システムバス状況 L 第1信号 H 第2信号 5A、5B、5C 信号 5D 真信号 5E LRM状況 LL 第1信号 HH 第2信号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信及び航行制御のための空中航行体用
    電子システムにおいて、 各々少なくとも1つのバスを有する複数のバックプレー
    ンと、 前記複数のバックプレーンとそれぞれ接続された複数の
    モジュールとを具備し、 前記各モジュールは、前記複数のバックプレーンの各々
    に同時に同一データを送信可能であり、または前記複数
    のバックプレーンの各々から同時に前記同一データを受
    信可能であり、 前記複数のバックプレーンのうちの特定のバックプレー
    ンが正常のとき、前記受信可能モジュールは、前記特定
    のバックプレーン上を伝送される前記データを受信し、
    前記特定のバックプレーンに障害が起きたとき、他の前
    記バックプレーン上を伝送される前記データを受信する
    空中航行体用電子システム。
  2. 【請求項2】 前記特定のバックプレーンは、前記特定
    のバックプレーンが有する前記バスを用いて前記データ
    を伝送し、前記他のバックプレーンは、前記他のバック
    プレーンが有する前記バスを用いて前記データを伝送す
    る請求項1に記載の空中航行体用電子システム。
  3. 【請求項3】 前記障害は、前記特定のバックプレーン
    の破損に起因した、前記特定のバックプレーンが有する
    前記バスを用いての前記データの伝送が不能となった状
    態を含む請求項1もしくは2に記載の空中航行体用電子
    システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014500533A (ja) * 2010-09-21 2014-01-09 エアバス オペレーションズ リミテッド マルチインターフェース

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