JP2003177494A - コーティング組成物 - Google Patents

コーティング組成物

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JP2003177494A
JP2003177494A JP2002275294A JP2002275294A JP2003177494A JP 2003177494 A JP2003177494 A JP 2003177494A JP 2002275294 A JP2002275294 A JP 2002275294A JP 2002275294 A JP2002275294 A JP 2002275294A JP 2003177494 A JP2003177494 A JP 2003177494A
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layer
alkylene
surfactant
photographic
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JP2002275294A
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Michael W Orem
ウィリアム オレム マイケル
Ronald Ray Andrews
レイ アンドリューズ ロナルド
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Eastman Kodak Co
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/76Photosensitive materials characterised by the base or auxiliary layers
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
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    • G03C1/00Photosensitive materials
    • G03C1/005Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein
    • G03C1/06Silver halide emulsions; Preparation thereof; Physical treatment thereof; Incorporation of additives therein with non-macromolecular additives
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真要素を過剰な帯電から保護すること。 【解決手段】 写真要素のオーバーコート層を形成する
ためのコーティング組成物であって、前記組成物が、2
種以上の界面活性剤、親水性バインダー、艶消ビーズお
よび滑剤の水溶液を含んで成り、前記界面活性剤の1つ
が式(I):Rf−CH2CH2−S−(A)−D[式
中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf基の
少なくとも60%でnは3または5であり、Aは置換さ
れたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレン)ア
ミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオン性基
または陽イオン性基である]により表されるコーティン
グ組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、概して、支持体材
料、1つ以上の画像形成層および当該画像形成層を保護
するオーバーコート層を含んで成る感光性ハロゲン化銀
写真要素、特に改良されたオーバーコート層を含む写真
要素の帯電特性を制御することに関する。より詳細に
は、本発明は、改良されたオーバーコート組成物、並び
に印画紙および写真フィルム等の写真要素における過剰
な帯電の悪影響からの保護を提供することにそれらを使
用することに関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムおよび印画紙製品の製造お
よび使用中に静電荷が過剰に発生して火花放電すること
が望ましくないことはよく知られている。静電荷は、搬
送ロール等の異なる物体との摩擦接触およびそのような
異なる物体から離れることによって、それらの材料のオ
ーバーコート層または裏側層の表面に発生し、また、巻
上ストックロールでは、画像形成層のオーバーコートの
反対側の層にも発生する。電荷の過剰な蓄積は、製造の
際またはカメラもしくは写真仕上げ装置内での取扱いお
よび輸送を困難にすることがある。製造またはその後の
取扱いの間のフィルムまたは印画紙表面での蓄積した電
荷の火花放電は、感光性層に望ましくない露光跡をもた
らすことがある。
【0003】フィルムまたは印画紙製品の帯電性を改善
するためにフィルムベースまたは印画紙ベースの裏側に
導電性帯電防止剤が往々にして添加されるが、バッキン
グ層だけでのそれらの帯電防止剤の使用は、製造の際ま
たはカメラもしくは写真仕上げ装置での搬送の際にあら
ゆる望ましくない静電荷が発生することを妨げるには通
常不十分である。写真フィルムおよび印画紙製品での静
電荷の過剰な発生を防止するための最も広く使用されて
いる方法の1つは、上記のような異なる表面との摩擦接
触および上記のような異なる表面から離れることによっ
て最も外側の保護層の表面で発生する電荷の量を減少さ
せる界面活性のある化合物または界面活性剤を添加する
ことである。層の層厚みの均一さを高めるため、特にゼ
ラチン含有溶液の層を2つ以上同時に適用するコーティ
ング法において、オーバーコート層に塗布助剤としての
界面活性剤を添加することも通常行なわれている。コー
ティングプロセスの際のコーティングの高い均一さを得
るために添加されるコーティング助剤である炭化水素系
界面活性剤も含むたいていのゼラチン含有オーバーコー
ト組成物の表面に摩擦接触により形成される静電荷の極
性は正である。しかしながら、疎水性末端に高度にフッ
素化されたアルキル基を含む界面活性剤をオーバーコー
ト組成物に添加した場合に、オーバーコート表面の摩擦
接触により生じる静電荷は、その正の極性の大きさが減
少するか、中性に近づいたり負の極性になったりするこ
ともある。帯電挙動の変化の程度は、使用されるフッ素
系界面活性剤の量と、負電荷を帯びるその相対的効果に
影響を及ぼすその分子構造に依存する。炭化水素系の塗
布助剤としての界面活性剤と他の添加剤と組み合わせて
オーバーコート層に添加されるフッ素系界面活性剤の組
成および量は、その製造および使用条件のもとで、製品
タイプの最適性能に応じて選択される。有効なフッ素系
界面活性剤をその最適量で使用した場合、オーバーコー
ト表面の帯電特性は、望ましくない静電荷の蓄積および
スタチックマークを生じる可能性が最も高い製造および
露光並びに処理の際の取扱いおよび輸送の条件下で最低
限に抑えられる。
【0004】炭化水素系の塗布助剤としての界面活性剤
と分散型滑剤等の他の添加剤を含むオーバーコート層組
成物が存在する場合に、全てのフッ素系界面活性剤が、
この負電荷を帯びる性質を示すことに関して同等に有効
なわけではない。フッ素化炭素鎖の長さ並びにフッ素原
子の総数および炭素鎖上でのそれらの相対的位置や、界
面活性剤分子中の他の基の組成は、界面活性剤の負電荷
を帯びる有効性に影響を及ぼす重要な因子である。界面
活性剤分子が1または2個の−(CF2nFまたは−
(CF2nH基を有する場合、その界面活性剤分子につ
いての値nの最低数は、この用途で負電荷を帯びる性質
を発揮するのに十分有効であるには、その分子が1個の
フッ素化基を有するときには4であり、その分子が2個
のフッ素化基を有する場合には3である。1または2個
のフッ素化炭素鎖を有する界面活性剤分子中のフッ素化
炭素原子の数が少なすぎると、負電荷を帯びる性質は大
幅に低減する。フッ素化炭素原子の数が多すぎると、そ
の界面活性剤の水への溶解性は、実際的な使用において
は低すぎる。
【0005】Babbittらの米国特許第3,850,640号明細書
には、多層写真要素の最外層をコーティングすることに
使用され、高い塗布性と結果として得られる被覆された
写真要素における静電気の良好な制御をもたらす少なく
とも1種の陽イオン系界面活性剤および少なくとも1種
の非イオン系界面活性剤を含む界面活性剤の組み合わせ
が開示されている。この陽イオン系界面活性剤は式:F
−(CF2n−SO2−N(R1)−(CH2m−N(R
234+-により表され、この非イオン系界面活性
剤はアルキルフェノキシポリ(ヒドロキシプロピレンオ
キシド)構造を有する。陰イオン系界面活性剤と非イオ
ン系界面活性剤と陽イオン系フルオロ界面活性剤の混合
物が“リサーチ・ディスクロージャー(Research Discl
osure)”第10147号(1972年9月)及びOremの米国特許
第5,411,844号明細書に記載されている。塗布助剤とし
て有用であるとともに写真要素のオーバーコート層にお
ける静電荷の帯電を制御するのに有用な非イオン系フッ
素系界面活性剤はChenらの米国特許第4,582,781号明細
書に開示されている。デュープリタイズド黒白X線記録
材料の両側にオーバーコートするための2種の界面活性
剤の組み合わせであって、一方の界面活性剤がRf−C
2CH2−S−CH(COOH)CHC(=O)HN−
CH2CH2CH2N(CH32とRf−CH2CH2−S−
CH(CH2COOH)C(=O)HN−CH2CH2
2N(CH32の混合物であるものがAdinらの米国特
許第6,232,058号明細書に開示されている。Rf−CH2
CH2−S−CH(COOH)CHC(=O)HN−C
2CH2CH2N(CH32とRf−CH2CH2−S−C
H(CH2COOH)C(=O)HN−CH2CH2CH2
N(CH32の混合物を含む3種の界面活性剤の組み合
わせを含む層をオーバーコートした黒白ハロゲン化銀映
画音声記録フィルムがGerlachらの米国特許第5,837,440
号明細書に開示されている。
【0006】これまで、写真フィルムおよび印画紙製品
の帯電特性を調節することに特に有効であった最も容易
に入手可能なフッ素系界面活性剤はほとんど過フッ素化
されたオクチル基を有するものであった。さらに、それ
らの多くは、それらの本来的な形態のペルフルオロオク
チルスルホネートであるか、またはペルフルオロオクチ
ルスルホネート化合物に分解しうる構造を有する。最近
の報告から、ペルフルオロオクチルスルホネートは人間
および動物の血液系に蓄積する可能性があり、実験動物
では長期の高レベル投与で毒性があることが示された。
従って、これらの特性を示さない代替的な界面活性剤を
発見することへの関心が持たれている。ペルフルオロオ
クチルスルホネートに分解せず、また動物の血液系にペ
ルフルオロオクチルスルホネートよりも蓄積しないフッ
素系界面活性剤が望ましい。CF 3(CF2x−CH2
CH2−基を有するテロマー形成化合物は、ペルフルオ
ロオクチルスルホネートに分解しえない。SRC(Syra
cuse Research Corporation)から入手可能なコンピュ
ーターソフトウェアに基づく定量的構造活性相関分析か
ら、テロマー形成フルオロアルキル基、特に6個以下の
フッ素化炭素(およびそれらの直接結合しているエチレ
ン基)を有する基を有するフッ素系界面活性剤の生体内
蓄積の危険性が小さいことが判った。さらに、写真要素
のオーバーコート層に使用されるフッ素系界面活性剤
は、オーバーコート層のコーティング溶液への溶解性が
良好であり、また、オーバーコート層または下方の画像
形成層のコーティング均一さに悪影響を及ぼさずに帯電
を制御するものでなくてはならない。さらなる要件は、
保護オーバーコート層の界面活性剤が、下方の画像形成
層の写真性能に悪影響を及ぼしてはならないことであ
る。
【0007】
【特許文献1】米国特許第3,850,640号明細書
【特許文献2】米国特許第5,411,844号明細書
【特許文献3】米国特許第4,582,781号明細書
【特許文献4】米国特許第6,232,058号明細書
【特許文献5】米国特許第5,837,440号明細書
【非特許文献1】“リサーチ・ディスクロージャー(Re
search Disclosure)”第10147号,1972年9月
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多層写真画
像形成要素用のオーバーコート層組成物であって、その
オーバーコート層が製造並びに露光および処理装置内で
取扱いに必要な好ましい帯電特性を示すものを提供する
ことである。本発明の望ましい組成物は、他の塗布助剤
とともにイオン性のフルオロアルキル界面活性剤を含
む。
【0009】1つの側面において、本発明は、オーバー
コート層に応じて特定の構造を有するフルオロアルキル
界面活性剤を選択することに起因する感光性画像形成層
の写真応答の改良を提供する。別の側面において、本発
明は、周囲の健康および安全性の観点での計算上のリス
ク因子が少ないフルオロアルキル界面活性剤を含むオー
バーコート層を有する多層写真画像形成要素を提供す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、写真要素のオ
ーバーコート層を形成するためのコーティング組成物で
あって、2種以上の界面活性剤;親水性バインダー;艶
消ビーズ;および滑剤;の水溶液を含んで成り、前記界
面活性剤の1つが下記式(I): Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
基の少なくとも90%でnは3または5であり、Aは置
換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
ン性基または陽イオン性基である]により表されるコー
ティング組成物に関する。
【0011】本発明の別の側面は、a)支持体;b)少
なくとも1つの画像形成層;およびc)i)2種以上の
界面活性剤、ii)親水性バインダー、iii)艶消ビー
ズ、およびiv)滑剤を含む最も外側のオーバーコート
層、を含んで成り、前記界面活性剤の1つが下記式
(I): Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
基の少なくとも90%でnは3または5であり、Aは置
換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
ン性基または陽イオン性基である]により表される写真
要素に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のコーティング組成物は、
親水性バインダー、艶消ビーズおよび滑剤との組み合わ
せで少なくとも2種の界面活性剤を含み、これら界面活
性剤には、下記構造式I: Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
基の少なくとも40%でnは3または5であり、Aは置
換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
ン性基または陽イオン性基である]により表される化合
物が含まれる。化合物Iの式の例は、
【0013】
【化1】
【0014】である。当然のことながら、本発明は、こ
れらの例で示される構造に限定されない。合成プロセス
によって複数の化合物の混合物が生じる。存在するRf
基の少なくとも60%でnが3または5であることが好
ましく、存在するRf基の少なくとも90%でnが3ま
たは5であることが非常に好ましい。本発明の要素は、
式Iにより表される化合物を1〜25mg/m2、好ま
しくは2〜15mg/m2のレイダウンで含有するオー
バーコート層を含む。本発明に有用なコーティングビヒ
クルは様々なコロイドを単独でまたは組合わせで含むこ
とができる。適切な親水性材料としては、天然に産出す
る物質、例えばタンパク質、タンパク質誘導体、セルロ
ース誘導体、例えばセルロースエステル、ゼラチン、例
えばアルカリ処理ゼラチン(牛骨もしくは獣皮のゼラチ
ン)または酸処理ゼラチン、ゼラチン誘導体、例えばア
セチル化ゼラチン、フタル化ゼラチン等、多糖類、例え
ばデキストラン、アラビアゴム、ゼイン、カゼイン、ペ
クチン、コラーゲン誘導体、コロジオン、寒天、アロー
ルートデンプン(arrowroot)、アルブミン等が挙げら
れる。
【0015】本発明の写真要素の写真乳剤層および他の
層、例えばオーバーコート層、中間層および下引き層、
並びに画像転写要素中の受容層は、合成高分子解膠剤、
キャリヤーおよび/またはバインダー、例えば、Kennet
h Mason Publications, Ltd.(Dudley Annex, 12A Nort
h Street, Emsworth, Hampshire, PO10 7DQ, England所
在)から刊行されたリサーチ・ディスクロージャー, 第
38957項(1996年9月)の第600〜601頁(Photographic
Silver Halide Emulsions, Preparations, Addenda, Sy
stems, and Processing)(その記載内容は引用により
ここに含まれていることにし、この刊行物を以下「リサ
ーチ・ディスクロージャー」なる語句で呼ぶ)に記載さ
れているような、ポリ(ビニルラクタム)、アクリルア
ミドポリマー、ポリビニルアルコールおよびその誘導
体、ポリビニルアセタール、アルキルアクリレートおよ
びスルホアルキルアクリレート並びにアルキルメタクリ
レートおよびスルホアルキルメタクリレートのポリマ
ー、加水分解されたポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリ
ビニルピリジン、アクリル酸ポリマー、無水マレイン酸
コポリマー、ポリアルキレンオキシド、メタクリルアミ
ドコポリマー、ポリビニルオキサゾリジノン、マレイン
酸コポリマー、ビニルアミンコポリマー、メタクリル酸
コポリマー、アクリロイルオキシアルキルスルホン酸コ
ポリマー、スルホアルキルアクリルアミドコポリマー、
ポリアルキレンイミンコポリマー、ポリアミン、N,N
−ジアルキルアミノアルキルアクリレート、ビニルイミ
ダゾールコポリマー、ビニルスルフィドコポリマー、ハ
ロゲン化スチレンポリマー、アミンアクリルアミドポリ
マー、ポリペプチド、セミカルバゾンまたはアルコキシ
カルボニルヒドラゾン基を含む化合物、ポリエステルラ
テックス組成物、ポリスチレンアミンポリマー、ビニル
ベンゾエートポリマー、カルボン酸アミドラテックス、
アクリルアミドフェノール架橋部位を含むコポリマー、
ビニルピロリドン、コロイドシリカ等のみを、またはビ
ヒクルまたはビヒクル増量剤(例えばラテックスの形態
にある)としての親水性透水性コロイドとの組み合わせ
で含んでもよい。
【0016】本発明の写真要素のゼラチンおよびゼラチ
ン誘導体含有層は、Katoらの米国特許第4,923,790号、S
asakiらの米国特許第4,997,752号、Miyataらの米国特許
第5,185,240号、Noguchiらの米国特許第5,198,329号、W
adaの欧州特許第0 331 319号、およびOgawaらの欧州特
許第0 429 240号に示されているように、生物学的活性
を抑える薬剤(殺生物剤および/または静菌剤)を添加
することにより生分解から保護することができる。
【0017】架橋可能なコロイドを含む本発明の写真要
素を構成する層、特にゼラチン含有層は、T. H. James,
The Theory of the Photographic Process, 4th Ed.,
MacMillan, 1977, pp. 77-87に記載されているもののよ
うな有機および無機硬膜剤により硬膜することができ
る。硬膜剤は、単独でまたは組み合わせて、遊離のまた
はブロックされた形態で使用できる。
【0018】本発明の写真要素層は、様々な種類の塗布
助剤としての界面活性剤、例えば陰イオン系、陽イオン
系、非イオン系または両イオン系界面活性剤を、単独で
または組み合わせで含むことができる。幾つかの有用な
塗布助剤は、Baldsiefenの米国特許第2,600,831号、Kno
xらの米国特許第2,719,087号および第3,026,202号、Sak
amotoらの米国特許第4,192,683号およびNishioらの米国
特許第3,415,649号に示されているようなスルホン化ア
ルキルアリールポリエーテル;Swanらの米国特許第2,24
0,469号、Swanの米国特許第2,240,472号、Knoxらの米国
特許第2,831,766号、Seidelらの米国特許第3,409,435
号、Eisemenらの米国特許第3,442,654号、Knoxの米国特
許第3,514,293号、Paddyの米国特許第3,516,844号、Gan
tzらの米国特許第3,617,292号、Wagnerらの英国特許第7
74,806号、英国特許第1,022,878号およびMiltonの米国
特許第1,201,054号に開示されているような多価アルコ
ールのアルキレングリコールエーテル;McQueenの米国
特許第2,197,809号、Chiltonの米国特許第2,368,287
号、Gatesの米国特許第2,824,015号、Swanの米国特許第
2,240,471号、Knoxらの米国特許第2,992,108号、第3,09
1,623号、第3,169,870号および第3,306,749号、Harrima
nの米国特許第3,018,178号、Ben-Ezraの米国特許第3,13
3,816号、Wolfらの米国特許第3,408,193号、Nishioらの
米国特許第3,441,413号および第3,545,974号、Satoらの
米国特許第3,475,174号、Knoxの米国特許第3,506,449
号、Gantzらの米国特許第3,563,756号、Kalendaの米国
特許第3,573,049号、Mackeyの米国特許第3,619,199号、
Yamamotoらの米国特許第3,726,683号および第3,843,368
号に記載されているような両性化合物;Villeらの米国
特許第3,663,229号に記載されているようなカルボキシ
アルキル置換ポリグリコールエーテルおよびエステル;
Boomerの米国特許第2,190,645号、Swanの米国特許第2,2
40,470号、Simmonsの米国特許第2,240,475号、Swanらの
米国特許第2,353,279号、Knoxらの米国特許第3,220,847
号、Haggeらの米国特許第3,516,833号および英国特許第
1,012,495号に記載されているようなポリヒドロキシ化
合物から誘導された様々な種類のモノエステル;McDowe
llの米国特許第3,589,906号、Grohらの米国特許第3,66
6,478号、Babbittらの米国特許第3,775,126号、Bailey
らの米国特許第3,850,642号、Habuらのドイツ特許公開
公報第2,610,485号、英国特許第1,439,402号、およびCr
uikshankらのリサーチ・ディスクロージャー, 第166巻,
第16630項(1978年2月)に示されているようなフッ素置
換化合物;Mackeyの米国特許第2,982,651号およびKnox
の米国特許第3,539,352号に示されているようなイミダ
ゾール類;Knoxらの米国特許第2,823,123号、Wilsonら
の米国特許第3,041,171号、並びにKnoxの米国特許第3,4
37,485号および第3,564,576号に記載されているような
マレオピマレート類(場合に応じてアセチレン系エチレ
ンオキシド誘導体または脂肪酸のスクロースエステルと
組み合わせて);Kamioの米国特許第4,547,459号に示さ
れているようなマレイン酸エステルアミド類;Salminen
らの米国特許第3,062,649号に示されているようなナフ
タレンスルホン酸とホルムアルデヒドの縮合生成物のナ
トリウム塩;Mackeyの米国特許第3,725,079号に記載さ
れているようなグリシドールポリエーテル類のリン酸エ
ステル;Nishioらの米国特許第3,507,660号に示されて
いるような長鎖スクロースエーテル類またはウレタン
類;Baldsiefenの米国特許第2,203,768号、Simmonsらの
米国特許第2,240,476号、Harshらの米国特許第2,447,46
2号、Knoxらの米国特許第3,068,101号および第3,201,25
2号、Mackeyらの米国特許第3,516,835号、Mackeyの米国
特許第3,725,080号、Polletらの米国特許第3,793,032
号、Ishiharaらの米国特許第3,824,102号、およびリサ
ーチ・ディスクロージャー, 第160巻, 第16040項 (1977
年8月)に記載されているような高級アルコールスルフ
ェート、スルホコハク酸の脂肪エステルの水溶性(スル
ホ)塩、ヒドロキシアルキルスルホン酸の脂肪酸エステ
ル、スルホ酢酸のアミドおよびエステル誘導体、C7〜
C18脂肪酸のα−スルホ低級アルキルエステル、およ
びグリシドールポリエーテルの硫酸エステル生成物;He
rz, リサーチ・ディスクロージャー, 第129巻, 第12927
項 (1975年9月)に記載されているようなスルホキシド
類;Cruikshankらの米国特許第4,370,412号に記載され
ているような硫酸アルキル界面活性剤とN−アシルサル
コシネート界面活性剤の組み合わせ;Knoxらの米国特許
第2,739,891号および第3,165,409号並びにBen-Ezraの米
国特許第3,042,522号に記載されているようなタウリン
類である。
【0019】陰イオン性、非イオン性および陽イオン性
物質を含む、本発明において有用な比較的最近見出され
た塗布助剤、界面活性剤および分散剤としては、Furlan
らの米国特許第5,037,729号、Cavalloらの米国特許第5,
098,821号、Ashidaらの米国特許第5,008,150号、Toya
(Toyaら)の米国特許第4,916,049号および第4,920,032
号、Yoneyamaらの米国特許第4,916,054号、Pittらの米
国特許第4,968,599号および第4,988,610号並びに国際公
開第91/18321号、Briggsらの米国特許第4,892,806号、I
shigakiの米国特許第5,208,139号、Yoneyamaらの米国特
許第5,221,603号、Uesawaらの米国特許第4,762,776号、
Oremの米国特許第5,411,844号、Fujitaらの米国特許第
5,415,986号、Oremの米国特許第5,418,128号、Endresら
のドイツ特許公開公報第3,835,077号、Mochizukiらの欧
州特許第0 556 002号、Fukuzawaらの欧州特許第0 306 2
46号、Takadaらの欧州特許第0 567 083号、Tachibanaら
の欧州特許第0 361 138号、Oremの欧州特許第0 549 496
号、Uedaらの欧州特許第0643 327号、並びにVandenabee
leの欧州特許第0 644 455号に記載されている。
【0020】本発明の目的に対し、好ましい塗布助剤と
しての界面活性剤としては、限定するわけではないが、
アルキルスルホネートまたはアルキルアリールスルホネ
ート、アルキルアリールポリエーテルスルフェートまた
はアルキルアリールポリエーテルスルホネート、および
アルキルスルホコハク酸エステルが挙げられる。塗布助
剤としての界面活性剤に対するフッ素系界面活性剤の比
は、質量比で好ましくは1:15〜1:2である。
【0021】本発明の写真要素のハロゲン化銀乳剤層お
よび他の親水性コロイド含有層の乾燥した場合の可撓性
は、可塑剤の添加により改良することができる。代表的
な可塑剤としては、Eastmanらの米国特許第306,470号、
Wiestの米国特許第3,635,853号、Miltonらの米国特許第
2,960,404号、Faberらの米国特許第3,412,159号、Ishih
araらの米国特許第3,640,721号、Illingsworthらの米国
特許第3,003,878号、Loweらの米国特許第2,327,808号、
Umbergerの米国特許第3,361,565号、Grayの米国特許第
2,865,792号、Miltonの米国特許第2,904,434号および第
2,890,980号、Miltonらの米国特許第3,033,680号、Ders
chらの米国特許第3,173,790号、Fowlerの米国特許第2,7
72,166号およびFowlerらの米国特許第2,835,582号、Van
Paesschenらの米国特許第3,397,988号、Balleらの米国
特許第3,791,857号、Jonesらの米国特許第2,759,821
号、Reamらの米国特許第3,287,289号、並びにDeWinter
らの米国特許第4,245,036号に示されているような、ア
ルコール、二価アルコール、三価アルコールおよび多価
アルコール、酸アミド類、セルロース誘導体、親油性カ
プラー、エステル、リン酸トリクレシル等のリン酸エス
テル、グリコールエステル、ジエチレングリコール混合
エステル、フタル酸ジブチル等のフタル酸エステルおよ
びステアリン酸ブチル、テトラエチレングリコールジメ
チルエーテル、酢酸エチルコポリマー、ラクタム類、エ
チレンビスグリコール酸の低級アルキルエステル、アル
キレングリコールもしくはポリアルキレングリコールの
エーテルエステルもしくはジエステル、ポリアクリル酸
エステル、ポリエチレンイミン類、ポリ酢酸ビニルおよ
びポリウレタンが挙げられる。
【0022】本発明の写真要素は、使用の際に遭遇する
滑り摩擦を低減するために滑剤を含むことができる。写
真要素に使用できる代表的な滑剤としては、Guestauxら
の米国特許第3,082,087号および第3,658,573号、Robijn
sの米国特許第2,588,765号、Nellistらの英国特許第1,2
63,722号、Harrimanの米国特許第3,018,178号、Brownら
の英国特許第1,320,564号および第1,320,757号、Duane
の米国特許第3,121,060号、DeBoerらのリサーチ・ディ
スクロージャー, 第139巻, 第13969項 (1975年11月)、M
ackeyらの米国特許第3,870,521号、Stephensの米国特許
第3,679,411号、McGrawの米国特許第3,489,567号、Ben-
Ezraの米国特許第3,042,522号、英国特許第955,061号、
Talletらの米国特許第3,080,317号、Earhartらの米国特
許第3,516,832号、Knoxらの米国特許第2,739,891号、Se
cristらの米国特許第3,295,979号、Nadeauらの米国特許
第3,222,178号、Guestauxのフランス特許第2,180,465
号、Shibueらの英国特許第2,027,221号、Naoiらの米国
特許第4,232,117号、Sugimotoらの米国特許第4,675,278
号、Yoneyamaらの米国特許第5,063,147号、Takeuchiの
米国特許第5,019,491号、Shibaらの米国特許第4,866,46
9号、Geigerらの米国特許第5,288,602号、並びにMiyamo
toの欧州特許第0 668 534号に示されているような、長
鎖脂肪酸、スルホン化ヒマシ油のアルカリ塩、高級脂肪
カルボン酸のアルカリ土類金属塩、一価および二価アル
コール、エーテル類、第1級アミド、ヒドロキシアルキ
ルアミン脂肪酸縮合物、エステル類、ポリエステル類、
マッコウクジラ油製品、多糖誘導体、ポリテトラフルオ
ロエチレン粒子、コロイドシリカ、シリコーン誘導体、
高分子シリコーン化合物とo−アラニン誘導体界面活性
剤の組み合わせ、アルキルシリコーンおよびアリールシ
リコーンの混合物、リン酸トリエステル、アルキルリン
酸エステルのアルカリ金属塩、ポリ(メチルメタクリレ
ート)ビーズ、ベタイン類、アシルアルキルタウリン
類、並びにパラフィン類およびカルナバワックス等のワ
ックス類が挙げられる。
【0023】本発明の写真要素を構成する層は、ブロッ
キングおよびフェロタイピングを防止すること、静電荷
および過剰な光沢の減少、物理的耐久性、鉛筆許容性、
真空引き時の空気放出性の改良、およびニュートンリン
グの防止などの目的のために艶消剤を含むことができ
る。様々な形態のシリカ、硫酸バリウムおよび硫酸カル
シウム、亜鉛およびチタンの酸化物、減感されたハロゲ
ン化銀および炭酸亜鉛等の微細な無機粒子の天然および
合成ビヒクル中に分散されたものを、Robijnsの米国特
許第2,192,241号、Maynardらの英国特許第1,201,905
号、deHaesの米国特許第3,257,206号、Nadeauの米国特
許第3,437,484号、Himmelmannらの米国特許第3,322,555
号、Whitmoreの米国特許第3,411,907号、Moedeの米国特
許第3,353,958号、Hasenauerらの米国特許第3,370,951
号、Takenakaらの米国特許第3,615,554号、英国特許第
1,260,772号、Oshibuchiらの米国特許第3,635,714号、V
erburgの米国特許第3,769,020号、Secristらの米国特許
第4,029,504号、Nagatomoらの米国特許第4,021,245号お
よびドイツ特許公開公報第2,529,321号、Yutzyらの英国
特許第760,775号、Byerleyらの米国特許第3,523,022
号、並びにSalminenらの米国特許第3,062,649号に示さ
れているように使用できる。
【0024】Jelleyの米国特許第1,939,213号、Knoefel
の米国特許第2,221,873号および第2,268,662号、Lindqu
istの米国特許第2,322,037号、Plakunovの米国特許第3,
591,379号、Potterらの米国特許第2,376,005号、Jelley
らの米国特許第2,992,101号、Minskらの米国特許第2,39
1,181号、Lynnの米国特許第2,701,245号、Earhartらの
米国特許第3,516,832号、Morcherらの米国特許第3,079,
257号、Grabhoeferらの米国特許第3,443,946号、Klockg
etherらの米国特許第3,262,782号、英国特許第1,055,71
3号、DeGeestらの米国特許第3,754,924号、およびHutto
nの米国特許第3,767,448号に示されているような有機カ
ルシウム塩、スターチ(スターチエステル、フラワー、
アロールートデンプンを包含)、天然ゴム、タルク、硬
化した脱イオン化または脱灰ゼラチン、ゼインおよび高
分子物質[様々な形態のセルロース、並びにα,β−エ
チレン系不飽和モノ−およびジ−カルボン酸、エステル
および半エステル、それらのスルホン酸類似体(特にア
クリル酸およびメタクリル酸並びにそれらのメチルエス
テル)、スチレン、アクリロニトリルおよびフッ素化エ
チレンのポリマーまたはコポリマーや、ポリカーボネー
トおよびポリ(ビニルアルコール)を包含]等の微細な
有機粒子またはビーズを本発明において艶消剤として同
様に使用できる。メタクリル酸メチルとメタクリル酸の
コポリマーが好ましい。Rothらの英国特許第2,033,596
号に示されているような塩化ビニルポリマーまたはコポ
リマー、特開昭62-17744号公報に記載されているような
フッ素化モノマーとケイ素含有モノマーのコポリマー、
およびBruckらの米国特許第4,287,299号に示されている
ようなマレイン酸無水物とオレフィンのコポリマーを使
用できる。艶消剤は、Thijsらの米国特許第4,235,959号
に示されているように有機ポリマーでコートされた無機
粒子から成っていても、特開昭62-17742号公報に示され
ているように層状ポリマー粒子から成っていても、特開
昭61-230136号公報に示されているようにフッ素化合物
でコートされたポリマーであってもよい。粒子表面は、
Bagchiらの欧州特許第0 307 855号に示されているよう
にゼラチンに結合していても良い。
【0025】艶消し粒子は、様々なサイズおよび様々な
形状を有することができ、例えばシリカ粒子の場合のよ
うに不規則形状または多くの有機ポリマー艶消剤の場合
のように球状であることができる。艶消し粒子は、リサ
ーチ・ディスクロージャー,第216巻, 第21617項(1982年
4月)に示されているように単分散のものであることが
できる。艶消し粒子は、米国特許第5,550,011号および
第5,595,862号に記載されているように二峰粒度分布を
有していても良い。艶消し粒子は、Naitoの米国特許第
4,094,848号に示されているように多孔質のものであっ
てもよい。艶消し粒子は、Heigoldらの米国特許第4,17
2,731号に示されているように顔料または染料を含むも
のであってもよい。艶消し粒子は、Jelleyらの米国特許
第2,992,101号、Huttonの米国特許第3,767,448号、Nait
oの米国特許第4,094,848号、Vallarinoらの米国特許第
4,447,525号、Himmelmannらの米国特許第4,524,131号お
よび特開昭62-14467号および特開昭61-230136号に示さ
れているようにプロセス溶解性(process-soluble)の
ものであることができる。艶消し粒子は、Ishiiの米国
特許第4,396,706号に示されているように処理時に脱落
しにくいものであることができる。艶消し粒子は、Bruc
kらの米国特許第4,301,240号に示されているようにアル
カリ膨潤性であるが脱落しないものであることができ
る。プロセス不溶性(process-insoluble)の艶消剤と
プロセス溶解性の艶消剤の組み合わせを使用できる。
【0026】本発明において有用な艶消剤の比較的最近
公表されたものの例は、Podszunらの米国特許第5,093,4
45号、Fautzの米国特許第4,980,273号、Vandenabeeleら
の米国特許第4,766,059号、Grzeskowiakらの米国特許第
4,711,838号、Lalvaniらの米国特許第4,940,653号、Kat
ohらの米国特許第4,952,484号、Okamuraらの米国特許第
5,057,407号、Ogasawaraらの米国特許第5,204,233号、I
shigakiらの米国特許第5,206,127号、Nitschkeらの米国
特許第4,997,735号、Ishigakiらの米国特許第5,122,445
号、Araiらの米国特許第5,070,005号、Nishioらの米国
特許第5,252,448号、Eltonらの米国特許第5,104,914
号、Takedaの米国特許第5,352,569号、Tashiroらの米国
特許第5,370,982号、Smithらの米国特許第5,378,577
号、Yamashitaらの米国特許第5,380,637号、Watermanの
米国特許第5,415,969号、Julyの米国特許第5,420,006
号、Fornasariらの米国特許第5,441,860号、Kanetakeら
の欧州特許第0 567 118号、Baldassarriらの欧州特許第
0 479 029号、Besioらの欧州特許第0 370 405号、Haga
らの欧州特許第0 350 022号、Harrisの欧州特許第0 341
029号、Shorの欧州特許第0 282 171号、Lalvaniらの欧
州特許第0 262 504号およびBagchiの欧州特許第0 307 8
55号にある。
【0027】コロイド無機粒子で囲まれた艶消し粒子
は、Stermanらの米国特許第5,288,598号、Stermanらの
米国特許第5,300,411号に記載されている。ゼラチンの
存在下で反応させた艶消し粒子はSmithらの米国特許第
5,563,226号に示されている。特に写真材料をスラスト
カートリッジ内に保存する場合の高い耐引掻き性はSmit
h, Wangらの米国特許第5,536,627号、第5,738,983号、
第5,935,742号、第5,770,353号、第5,766,836号、第5,8
58,634号、第5,866,312号および第5,965,339号に開示さ
れている。
【0028】本発明の写真要素は、物理的な分離を設け
ることよって又は捕捉作用のある化合物を含めることに
よって画像形成層間の相互作用を低減する等の様々な目
的に応じて使用される非画像形成層(中間層)を含んで
よい。中間層は、例えば、処理の間にフィルムから放出
される又は現像液に添加された抑制剤を吸着するよう
に、細かい粒子状の未増感ハロゲン化銀を含むことがで
きる。
【0029】例えば光を選択的に濾過することによって
要素内での化学輻射線の伝搬を調節するため、特定の波
長の光が下側の層に進入するのを防ぐため、散乱光を吸
収することにより画像の鮮鋭度を改良するため、および
静電気の放電から生じる紫外線を吸収することによりス
タチックマークを防止するために、本発明の写真要素中
に非画像形成層(中間層)を使用することができる。写
真要素用の紫外線吸収性色素としては、Besioらの米国
特許第4,849,326号に記載されているもの(シアノ置換
ブタミン類)、Loganの米国特許第4,839,274号に記載さ
れているもの(アセチレン系化合物)、Pruettらの米国
特許第5,215,876号に記載されているもの(置換スチレ
ン類)、Nishijimaらの欧州特許第0 451 813号、Schofi
eldらの欧州特許第0 190 003号およびUmemotoの米国特
許第5,084,375号に記載されているヒドロキシフェニル
ベンゾトリアゾール類、並びにLeppardらの欧州特許第0
531258号に記載されているもの(トリアジン類)が挙
げられる。
【0030】本発明の写真要素は、画像形成層中に感光
性材料としてハロゲン化銀乳剤粒子を使用する。この粒
子の組成は、リサーチ・ディスクロージャー, 第38957
項に記載されているように、銀とハロゲン化物(塩化
物、臭化物およびヨウ化物)の任意の組み合わせである
ことができる。リサーチ・ディスクロージャー, 第3895
7項(第592〜598頁)に開示されているように、粒子の
形態は平板状であっても非平板状であってもよく、結晶
面は面心立方結晶格子の(100)または(111)結
晶面に平行であることができ、サイズ分布は多分散、均
一または二峰性であることができ、ハロゲン化物組成物
の内部構造は均一であっても連続的もしくは急に変化す
るものであることができ、複合粒子はエピタキシャル堆
積により形成でき、粒子はハロゲン化物の変換により変
性できる。析出手法はリサーチ・ディスクロージャー,
第38957項に示されている。ハロゲン化銀粒子は、リサ
ーチ・ディスクロージャー, 第38957項に記載されてい
るように還元剤の導入することまたはドーパントを含め
ることによって変性できる。有用なドーパントおよびド
ーパントの組み合わせは、Johnsonらの米国特許第5,16
4,292号およびOlmらの米国特許第5,360,712号にも記載
されている。
【0031】本発明に使用するハロゲン化銀は、化学増
感することが都合良い。ハロゲン化銀の化学増感に有用
な化合物および方法は当該技術分野で知られており、リ
サーチ・ディスクロージャー, 第38957項およびその中
で引用されている文献に記載されている。化学増感剤と
して有用な化合物としては、例えば活性ゼラチン、イオ
ウ、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イリジウ
ム、オスミウム、レニウム、リン、またはそれらの組み
合わせが挙げられる。化学増感は、一般的に、リサーチ
・ディスクロージャー, 第38957項,セクションIV(第6
01〜603頁)およびその中で引用されている文献に記載
されているように、pAgレベル5〜10、pHレベル
4〜8および温度30〜80℃で行なわれる。特に有効
な化学増感剤としては、リサーチ・ディスクロージャ
ー, 第38957項に示されているの第603頁の引用文献に記
載されているイオウ増感剤との組み合わせでリサーチ・
ディスクロージャー, 第38957項の第602頁に引用文献に
記載されている金化合物が挙げられる。特に有用な化学
増感の例は米国特許第4,810,626号、第6,034,249号、第
5,945,270号、第5,049,485号、第5,049,484号および第
5,220,030号に開示されている。
【0032】本発明において有用な乳剤は、リサーチ・
ディスクロージャー, 第38957項(第603〜608頁)に記
載されている化合物および方法を使用して分光増感する
ことができる。特定の波長または波長範囲で特定の感度
の関係を有する1種以上の増感色素を通常使用する写真
要素は、リサーチ・ディスクロージャー, 第38957項で
引用されている文献に記載されている。
【0033】仕上げ調節剤、強色増感剤、カブリ防止剤
および安定化剤のような本発明において有用な化合物の
添加は、リサーチ・ディスクロージャー, 第38957項
(第606〜610頁)に示されている。Faridらの米国特許
第5,747,235号、第6,010,841号、第5,747,235号、第6,1
53,371号、第5,994,051号および第6,054,260号並びにAl
lwayらの欧州特許出願公開第1 016 902号に開示されて
いるようにスピード向上作用のある化合物を乳剤に添加
することができる。
【0034】本発明の写真要素は、色素の選択的な崩
壊、形成または物理的除去により色素画像を形成するカ
ラー写真要素であることができる。写真要素は、例えば
酸化された形態の発色現像主薬(例えば第1級芳香族ア
ミン)と色素形成カプラーとを反応(カップリング)さ
せることによる色素の選択的形成を通じて色素画像を生
じることができる。1つの形態において、色素形成カプ
ラーは、減法一次(すなわち、イエロー、マゼンタおよ
びシアン)画像色素を形成するように選ばれ、非拡散性
の無色カプラー、例えば高沸点有機(カプラー)溶剤中
への添加に合わせてバラスト化された開鎖ケトメチレ
ン、ピラゾロン、ピラゾロトリアゾール、ピラゾロベン
ズイミダゾール、フェノールおよびナフトール型の2当
量および4当量カプラーである。そのような化合物およ
び要素は、リサーチ・ディスクロージャー, 第38957項
(第616〜624頁)中で引用されている文献に開示されて
いる。写真要素は、アルカリ可溶のバラスト化されたカ
プラーも含んでよい。
【0035】本発明の写真要素は、色素形成カプラーを
含むことに加え、画像調節作用のあるカプラーまたは化
合物を含むことができる。そのような画像調節作用のあ
るカプラーまたは化合物は、色素濃度に寄与することが
でき、写真的に有用なフラグメント、例えば現像促進剤
(往々にしてカブリ剤と呼ばれる)、現像抑制剤、漂白
促進剤、漂白抑制剤、現像主薬(例えば、競争現像主薬
または補助的な現像主薬)、銀錯化剤、定着剤、トナ
ー、硬膜剤、タンニング剤、帯電防止剤、安定化剤、カ
ブリ防止剤、競争カプラー、並びに化学または分光増感
剤および減感剤を、直接または1つ以上のタイミングも
しくは連結基を介して放出することができる。写真的に
有用なフラグメントの放出は、典型的には、当該カプラ
ーまたは化合物と現像主薬酸化体との反応によって起こ
るが、他の手段、例えば処理浴中に存在する求核性試薬
に暴露することによって起こることもある。有用な画像
調節作用のある化合物およびそれらを含む写真要素は、
リサーチ・ディスクロージャー, 第38957項(第618〜62
1頁)に記載されている。写真要素は、リサーチ・ディ
スクロージャー, 第38957項の第624頁に記載されている
ようなカラー色素形成カプラーを含むことができる。画
像色素安定化剤および色素色相調節作用のある化合物は
リサーチ・ディスクロージャー, 第38957項(第621〜62
3頁)に記載されている。
【0036】本発明の写真要素は、写真ハロゲン化銀乳
剤層と中間層、バリヤー層、スキャベンジャー層、フィ
ルター層、ハレーション防止層、オーバーコート層およ
び下引き層等の他の層を写真技術分野で有用であると知
られている任意の順序で有することができる。そのよう
な配列は、リサーチ・ディスクロージャー, 第38957項
(第624〜627頁)に記載されている。本発明の写真要素
に様々な支持体が有用である。典型的な写真支持体とし
ては、1つ以上の下引き層を備えた、ポリマーフィル
ム、木質繊維(例えば紙)、金属シートおよび箔、ガラ
スおよびセラミック支持要素が挙げられる。有用なポリ
マーフィルム支持体の典型的なものは、硝酸セルロース
およびセルロースエステル(例えば三酢酸セルロースお
よび二酢酸セルロース)、ポリスチレン、ポリアミド、
塩化ビニルのホモおよびコポリマー、ポリ(ビニルアセ
タール)、ポリカーボネート、ポリエチレンおよびポリ
プロピレン等のオレフィンのホモおよびコポリマー、並
びにポリ(エチレンテレフタレート)およびポリ(エチ
レンナフタレート)等の二価アルコールとの二塩基性芳
香族カルボン酸のポリエステルのフィルムである。酢酸
セルロース写真フィルム支持体、製造方法、およびそれ
らの用途は、Riethの米国特許第4,992,491号、Suzukiら
の米国特許第5,188,788号、Machellらの米国特許第5,21
9,510号、Nishiuraらの欧州特許第0 479 260号およびTs
ujimotoらの欧州特許第0 535 652号に記載されている。
【0037】好ましいセルロースエステル支持体は、Fo
rdyceらの米国特許第2,492,977号、第2,492,978号およ
び第2,739,069号に示されているような三酢酸セルロー
ス支持体、並びにFordyceらの米国特許第2,739,070号に
示されているような酢酸プロピオン酸セルロースおよび
酢酪酸セルロース等の混合セルロースエステル支持体で
ある。セルロースエステルフィルムは、Malmらの米国特
許第3,592,671号、Dotsonらの米国特許第3,608,059号、
Tuoeyらの米国特許第3,640,742号、Dotsonらの米国特許
第3,705,148号、Schraderの米国特許第3,718,728号およ
びDresieらの米国特許第3,793,043号に示されているよ
うな様々な方法により形成でき、Gradyらの米国特許第
3,376,149号、Jacobyらの米国特許第3,627,583号および
Novakらの米国特許第4,092,173号に示されているような
写真フィルム支持体としての使用に合わせて調節させる
ことができる。セルロースエステル支持体に剥離剤を含
めることがKrallの米国特許第4,348,238号に記載されて
いる。
【0038】好ましいポリエステルフィルム支持体は、
Allesらの米国特許第2,627,088号、Wellmanの米国特許
第2,720,503号、Allesの米国特許第2,779,684号およびK
iblerらの米国特許第2,901,466号に示されているような
線状ポリエステルから成る。ポリエステルフィルムは、
先に引用したAllesの米国特許、Czerkasらの米国特許第
3,663,683号およびWilliamsらの米国特許第3,504,075号
に示されているような様々な方法により形成でき、VanS
tappenの米国特許第3,227,576号、Nadeauらの米国特許
第3,143,421号および第3,501,301号、Reedyらの米国特
許第3,589,905号、Babbittらの米国特許第3,850,640
号、Baileyらの米国特許第3,888,678号、Hunterの米国
特許第3,904,420号、Mallinsonらの米国特許第3,928,69
7号、Van Paesschenらの米国特許第4,132,552号、Schra
derらの米国特許第4,141,735号、McGrailらの米国特許
第4,304,851号、Kreilらの米国特許第4,594,262号並び
にBaylessらの米国特許第4,645,731号に示されているよ
うに、下引き等により写真フィルム支持体としての使用
に合わせて調節することができる。ポリエステルフィル
ム支持体を、Ponticelloらの米国特許第4,689,359号お
よび第4,695,532号に示されているように、放電処理
し、そしてゼラチン硬膜剤により架橋可能なポリマー−
ゼラチン組成物を下引きすることができる。ポリエステ
ル支持体および関連する特徴は、以下の最近の公報にさ
らに示されている:Maierらの米国特許第5,034,263号お
よび第4,994,312号、Fukazawaの米国特許第5,225,319
号、Kawamotoらの米国特許第4,978,740号、Van Cappell
enらの米国特許第4,892,689号、Hiraokaらの米国特許第
5,215,825号、Nittaらの米国特許第5,188,774号、Verhe
ijenらの米国特許第5,185,426号、Stevensらの米国特許
第4,994,214号、Satakoらの米国特許第4,910,235号、Br
ozekらの米国特許第5,138,024号、Kiyoharaらの米国特
許第4,898,897号および第4,847,149号および欧州特許第
0 327 768号、Greenerらの米国特許第5,288,601号、Kaw
amotoの米国特許第5,294,473号、Sumner, Jr.らの米国
特許第5,296,587号、Jonesらの米国特許第5,310,857
号、Kawamotoの米国特許第5,350,829号および第5,368,9
97号、Kobayashiらの米国特許第5,372,925号、Tsouらの
米国特許第5,385,704号、Yajimaらの米国特許第5,387,5
01号、Marienらの米国特許第5,411,843号、Graceらの米
国特許第5,425,980号、Satakeらの欧州特許第0 334 367
号、Nishiuraらの欧州特許第0 496 346号、Sakamotoら
の欧州特許第0 510 654号、Mochizukiらの欧州特許第0
517 506号、Uedaらの米国特許第0 518260号、Kobayashi
らの欧州特許第0 545 268号、第0 566 094号および第0
572 275号、Yajimaらの欧州特許第0 568 268号、Uedaら
の欧州特許第0 562 533号、Mostaertらの欧州特許第0 5
59 244号、Arakiらの欧州特許第0 568 268号、Stevens
らの欧州特許第0 582 750号、Murayamaの欧州特許第0 5
83 787号、Verheyenの欧州特許第0 606 663号、Nakanis
hiらの欧州特許第0 618 488号、Kimuraらの欧州特許第0
619 516号、Okamotoらの欧州特許第0 636 928号、Kawa
motoらの欧州特許第0 658 804号、Kawamotoらの欧州特
許第0 674 218号、Hashimotoらの欧州特許第0 677 778
号、Yajimaらの欧州特許第0 681 211号、Bennettらの国
際公開第94/13480号、並びにTetsuroらのドイツ特許公
開公報第3,800,130号。
【0039】支持体のコートされた感光性層に対して反
対側に、導電性を付与する層がコートされる。本発明で
有効な化合物としては、無機塩および導電性ポリマー、
好ましくは第4級アンモニウムアクリルコポリマーが挙
げられ、適切なバインダー中に含められた形態でコート
される。
【0040】本発明の写真要素を構成する層は、当該技
術分野で知られている様々な方法により支持体上にコー
トできる。好ましい方法はビードコーティングおよびカ
ーテンコーティングである。ビードコーティングは、Be
guinの米国特許第2,681,294号、Mercierらの米国特許第
2,761,419号およびRussellの米国特許第2,761,791号に
開示されている。より好ましい方法は、米国特許第3,50
8,947号に開示されているカーテンコーティング方法で
ある。米国特許第3,508,947号の開示内容は引用により
ここに含まれていることにする。カーテンコーティング
に関するこのおよび後発の特許(例えば米国特許第3,63
2,374号および米国特許第4,287,240号)には、液状写真
コーティング組成物の自由落下カーテンを形成するコー
ティングホッパーの使用が記載されている。この液状写
真コーティング組成物の自由落下カーテンは、移動して
いるフィルムまたはペーパーのウェブに横方向に沿って
当たり、その上に塗布層を形成する。改良された塗布方
法は、Blakeの米国特許第5,391,401号、Finnicumらの米
国特許第5,206,057号、Conroyらの米国特許第5,338,359
号、Conroyらの米国特許第5,358,369号、Conroyの米国
特許第5,382,292号、Ruschakらの米国特許第5,395,660
号、Baumlinらの米国特許第5,462,598号、Devineらの米
国特許第5,569,492号、Clarkeの米国特許第5,609,923
号、Baumlinの米国特許第5,725,666号、Devineらの米国
特許第5,725,910号、Devineらの米国特許第5,763,013
号、Ruschakらの米国特許第5,885,660号、Devineらの米
国特許第5,976,251号、Korokeyiらの米国特許第5,976,6
30号、Clarkeらの米国特許第6,099,913号、Clarkeらの
米国特許第6,103,313号、およびRuschakらの米国特許第
6,117,236号に記載されている。
【0041】本発明の要素は、スチルカメラまたは映画
カメラ用途に適するカラーネガフィルムであることがで
きる。露光後、要素を任意の適切なカラーネガ処理、例
えばBritish Journal of Photography Annual, 1988, p
p 196-198に記載されているようなKODAK FLEXICOLOR
(商標)(C−41)プロセスで処理することができ
る。要素は、KODAKプロセスE-6で処理することのできる
カラーリバーサルフィルム要素であってもよい。本発明
において有用な典型的なカラー要素のセンシトメトリー
手順および化学処理についての詳細はリサーチ・ディス
クロージャー, 第38957項 (第624〜639頁)およびその中
で引用されている文献に記載されている。リサーチ・デ
ィスクロージャー, 第38957項 (第624〜639頁)の記載内
容は引用によりここに含まれていることにする。
【0042】オーバーコート表面に異なる表面が接触し
たときに多層要素のオーバーコート表面が静電荷を蓄積
する傾向を測定する方法は衝撃帯電(impact electrifi
cation)法と認められており、そのような方法はBailey
の米国特許第3,501,653号に詳しく記載されている。こ
の方法において、ステンレススチールのような参照材料
から作られたプローブの平らな表面を、所定の相対湿度
で状態調節した要素のオーバーコートの表面に圧力を加
えながら接触させ、即座にオーバーコートの表面から離
した。この接触と分離により発生した静電荷を正確に測
定し、記録し、そしてマイクロクーロン/m2単位に変
換した。これらの測定値は、オーバーコート層の組成、
特にオーバーコート層コーティング溶液に添加されたフ
ルオロアルキル界面活性剤の構造および相対量を変える
ことによりオーバーコート表面の帯電する傾向を体系的
に調節するのに有用である。ステンレススチールに加え
て他の参照材料を、製造中並びに露光および処理装置内
で多くの種類の異なる表面に接触すると予測される要素
の帯電特性を評価する場合に、これらの測定値を得るた
めに使用することができる。
【0043】本発明は、変性され、製造時並びに露光お
よび処理装置において好ましい帯電性を有することが知
られている従来のオーバーコート組成物と比べて改良さ
れた新規なオーバーコート組成物を開示する。この変性
されたオーバーコート組成物を有する要素の衝撃帯電測
定値が従来技術の要素と同様な値である場合、変性され
たオーバーコート組成物を有する要素は同様に好ましい
帯電性を有すると予測される。以下の実施例において、
従来技術の組成物、本発明の組成物および比較用組成物
の性能を示す。
【0044】
【実施例】例1以下に概要を示す層から成る多層ハロゲ
ン化銀感光性材料を作製した。構成成分のレイダウンは
括弧内にg/m2単位で示す。(ビスビニルスルホニ
ル)メタン硬膜剤は全ゼラチン質量の1.80%であっ
た。カブリ防止剤(4−ヒドロキシ−6−メチル−1,
3,3a,7−テトラアザインデン等)、界面活性剤、
塗布助剤、カプラー溶媒、乳剤添加剤、金属イオン封鎖
剤、滑剤、艶消ビーズおよび着色用色素を、当該技術分
野で通常行なわれているように適切な層に添加した。ゼ
ラチンの水溶液をポリマー艶消ビーズ、分散型滑剤、塗
布助剤としての界面活性剤および他の適切な添加剤と組
み合わせ、フッ素系界面活性剤の溶液を添加することに
よりオーバーコート層組成物を調製した。常用の多層コ
ーティング法を使用して、予め塗布した中間層と3つの
マゼンタ色素形成層(同時に塗布)の上に、得られた組
成物を紫外線吸収層および2つのイエロー色素形成層と
同時に塗布した。これらのマゼンタ色素形成層は、予め
塗布した中間層と4つのシアン色素形成層とハレーショ
ン防止層の上に塗布されたものであった。得られたカラ
ーネガフィルムを、その帯電特性について評価した。
【0045】例1a(比較例) 層1(保護オーバーコート層):艶消ビーズとしてポリ
(メタクリル酸メチル−メタクリル酸)コポリマー
[0.108]、ポリ(メタクリル酸メチル)艶消ビー
ズ[0.005]、ゼラチン[0.888]、ビス−
(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム塩
[0.022]、およびノニルフェノキシ−ポリ(グリ
シドール)(10)[0.030]、ポリジメチルシロ
キサン[0.039]。 層2(UVフィルター層):臭化銀リップマン乳剤
[0.215]、UV−1およびUV−2[ともに0.
108]、およびゼラチン[0.70]。 層3(高感度イエロー層):2種の青色増感ヨウ臭化銀
乳剤の配合物:3−D乳剤、直径1.21μm(BSD
−1)、ヨウ化物9.7モル%[1.055]、YC−
1[0.317]、IR−1[0.065]、B−1
[0.011]、MHR[0.009]、およびゼラチ
ン[1.259]。 層4(低感度イエロー層):3種の青色増感(BSD−
1+BSD−2)平板状ヨウ臭化銀乳剤の配合物:
(i)2.41×0.140μm、ヨウ化物2.0モル
%[0.417]、(ii)1.02×0.137μm、
ヨウ化物2.0モル%[0.141]および(iii)
0.62×0.111μm、ヨウ化物2.6モル%
[0.525]、イエロー色素形成カプラーYC−1
[0.858]、IR−1[0.040]、IR−6
[0.022]、B−1[0.009]、並びにゼラチ
ン[1.975]。 層5(上部中間層):OxDS−1[0.182]、A
DA−1[0.030]、およびゼラチン[1.00
0]。 層6(高感度マゼンタ層):緑色増感(GSD−1とG
SD−2の混合物により)ヨウ臭化銀平板状乳剤(2.
90×0.13μm、ヨウ化物3.7モル%)[1.2
40];マゼンタ色素形成カプラーMC−1[0.09
5]、マスキングカプラーMM−1[0.022]、I
R−7[0.003]、IR−2[0.011]、Ox
DS−1[0.013]、およびゼラチン[1.46
1]。 層7(中感度マゼンタ層):2種の緑色増感(GSD−
1とGSD−2の混合物により)ヨウ臭化銀平板状乳
剤:(i)2.46×0.13μm、ヨウ化物3.7モ
ル%[0.534]および(ii)1.45×0.13μ
m、ヨウ化物3.7モル%[0.370]、マゼンタ色
素形成カプラーMC−1[0.077]、マスキングカ
プラーMM−1[0.110]、IR−8[0.01
5]、OxDS−1[0.011]、並びにゼラチン
[1.394]。 層8(低感度マゼンタ層):2種の緑色増感(両方とも
GSD−1及びGSD−2により)ヨウ臭化銀平板状乳
剤の配合物:(i)1.17×0.12μm、ヨウ化物
4.5モル%[0.208]および(ii)0.62×
0.111μm、ヨウ化物2.6モル%[0.58
4]、マゼンタ色素形成カプラーMC−1 [0.29
3];マスキングカプラーMM−1[0.090]、I
R−8[0.020]、OxDS−1[0.011]、
並びにゼラチン[1.400]。 層9(下部中間層):OxDS−1[0.075]およ
びゼラチン[0.538]。 層10(超高感度シアン層):赤色増感(RSD−3,
RSD−4およびRSD−5の混合物により)ヨウ臭化
銀平板状乳剤(3.87×0.13μm、ヨウ化物3.
7モル%)[1.180]、シアン色素形成カプラーC
C−2[0.175]、IR−4[0.060]、IR
−3[0.001]、OxDS−1[0.014]、お
よびゼラチン[1.225]。 層11(高感度シアン層):赤色増感(全てRSD−
3,RSD−4およびRSD−5の混合物による)ヨウ
臭化銀平板状乳剤(2.41×0.13μm、ヨウ化物
3.7モル%)[1.286]、シアン色素形成カプラ
ーCC−1[0.163]、IR−5[0.054]、
漂白促進剤放出カプラーB−1[0.008]、および
ゼラチン[1.100]。 層12(中感度シアン層):赤色増感(RSD−3及び
RSD−4の混合物による)ヨウ臭化銀乳剤の配合物
(1.44×0.13μm、ヨウ化物3.7モル%)
[0.572]、シアン色素形成カプラーCC−1
[0.265]、CC−2[0.103]、IR−5
[0.043]、マスキングカプラーCM−1[0.0
22]、およびゼラチン[1.000]。 層13(低感度シアン層):2種の赤色増感(RSD−
3及びRSD−4の混合物による)ヨウ臭化銀乳剤の配
合物:(i)大サイズヨウ臭化物平板状粒子乳剤(0.
81×0.11μm、ヨウ化物4.5モル%)[0.4
00]、(ii)小サイズヨウ臭化物平板状乳剤(0.6
2×0.111μm、ヨウ化物4.1モル%)[0.1
75]、シアン色素形成カプラーCC−1[0.24
8]、CC−2[0.236]、IR−6[0.03
2]、漂白促進剤放出カプラーB−1[0.086]、
OxDS−2[0.006]、およびゼラチン[1.6
50]。 層14(ハレーション防止層):黒色コロイド銀[0.
150]、UV−1およびUV−2[ともに0.07
5]、ADA−1[0.043]、OxDS−1[0.
097]、およびゼラチン[1.610]。これらの層
を三酢酸セルロース上に塗布した、支持体の裏側を、導
電性ポリマー、すなわち第4級アンモニウムアクリルコ
ポリマーを含む層でコーティングした。
【0046】例1b(比較例) 層1:フッ素系界面活性剤FC−1[0.006]を添
加した。 例1c(本発明) 層1:FC−2[0.006]を添加した。 例1d(本発明) 層1:FC−3[0.015]を添加した。 例1e(本発明) 層1:FC−4[0.017]を添加した。 フッ素系界面活性剤FC−1は、3M Companyから入手
し、FC−2、FC−3およびFC−4はCiba Special
ty Chemicals Corporationから入手した。
【0047】
【化2】
【0048】
【化3】
【0049】
【化4】
【0050】
【化5】
【0051】
【化6】
【0052】
【化7】
【0053】
【化8】
【0054】
【化9】
【0055】
【化10】
【0056】
【化11】
【0057】FC−1(FC−135) C8F17SO2NHCH2CH3CH3NMe3 + FC−2 Rf-CH2CH2-SCH2CH(OH)CH2NMe3 + (Rfの少なくとも95%はC6ペルフルオロである) FC−3 Rf-CH2CH2-S-CH2CH2C(=O)NH-C(CH3)2CH2SO3 -Na+ (Rfの少なくとも95%はC6ペルフルオロである) FC−4 Rf-CH2CH2-S-CH(COOH)CHC(=O)HN-CH2CH2CH2N(CH3)2とRf
-CH2CH2-S-CH(CH2COOH)C(=O)HN-CH2CH2CH2N(CH3)2 の混合物(Rfの少なくとも40%はC6ペルフルオロで
ある)
【0058】フィルム試料を相対湿度(RH)50%ま
たは20%に状態調節し、衝撃帯電試験にかけた。この
試験は、フィルム試料の乳剤側に対する金属(ステンレ
ススチール)の衝撃耐電性(M/E)と、乳剤側に対す
るフィルムの裏側の衝撃帯電性(B/E)について行な
った。2回の試験結果の平均値を表1に、表面1平方メ
ートル当たりのマイクロクーロン数を単位として表し
た。FC−1〜FC−4を使用するコーティング組成物
の使用によって、フッ素系界面活性剤を含まない試料1
aの場合の50の値と比較して衝撃帯電性が30未満に
減少した。乳剤に対する裏側の衝撃帯電値(B/E)の
変化は+7以上からわずかに負の値であった。FC−1
を含む比較用フィルムは、製造中並びに露光および処理
装置内で好ましい帯電特性を示すことが判った。フッ素
系界面活性剤を含まない比較用フィルムは、典型的な露
光および処理方法による標準的な取扱いおよび搬送の結
果、その画像形成層において好ましくないスタチックマ
ークを示した。
【0059】
【表1】
【0060】例2 例1に従って多層コーティングを作製し、階段ニュート
ラル濃度タブレットを介して約5500Kの色温度で人
工昼光源に0.01秒間露光した。試料を、British Jo
urnal of Photography Annual, 1988, pp 196-198に記
載されているようなKODAK FLEXICOLOR(商標)(C−4
1)プロセスで処理した。Dminより+0.15上の濃
度を得るのに必要な露光量を比較することにより相対感
光度を求めた。この相対感度は、全体から露光量を差し
引いて比較用試料に対する感度の比を計算することによ
り求めた。例を5〜7回繰り返した。これらの測定値の
平均を表2に示す。
【0061】
【表2】
【0062】例2の結果から、FC−2、FC−3およ
びFC−4を含む本発明の組成物が、従来技術の化合物
FC−1を含むコーティング組成物と比較して、高い青
色感度の多層写真要素を与えることが判る。本発明のコ
ーティング組成物は、多層写真材料のオーバーコートと
して使用した場合に、製造中および当該材料の使用中の
静電荷の放電からの保護を与え、驚くべきことに高い相
対スピードの青感性記録を与える。本発明を特定の好ま
しい態様を特に参照して詳しく説明したが、当然のこと
ながら、本発明の精神および範囲内で本発明の様々な変
更および改良を行なうことができる。
【0063】本発明の好ましい態様を、特許請求の範囲
の記載と関連して以下に示す。 [態様1] 写真要素のオーバーコート層を形成するた
めのコーティング組成物であって、前記組成物が、2種
以上の界面活性剤;親水性バインダー;艶消ビーズ;お
よび滑剤;の水溶液を含んで成り、前記界面活性剤の1
つが下記式(I): Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
基の少なくとも60%でnは3または5であり、Aは置
換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
ン性基または陽イオン性基である]により表されるコー
ティング組成物。 [態様2] 2種以上の界面活性剤;親水性バインダ
ー;艶消ビーズ;および滑剤;の水溶液を含んで成り、
前記界面活性剤の1つが下記式(I): Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
基の少なくとも40%でnは3または5であり、Aは置
換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
ン性基または陽イオン性基である]により表され、オー
バーコート層と任意の画像形成層との間に少なくとも1
個の別個の非画像形成層を含む写真要素のオーバーコー
ト層を形成するのに使用されるコーティング組成物。 [態様3] 存在するRf基の少なくとも90%でnが
3または5である上記態様1記載のコーティング組成
物。 [態様4] 式Iにより表される界面活性剤が陽イオン
性または陰イオン性である上記態様1記載のコーティン
グ組成物。
【0064】[態様5] 式Iにより表される界面活性
剤が両イオン性である上記態様2記載のコーティング組
成物。 [態様6] 式Iによっては表されない少なくとも1種
の界面活性剤であって、アルキルスルホネートまたはア
ルキルアリールスルホネート、アルキルアリールポリエ
ーテルスルフェートまたはアルキルアリールポリエーテ
ルスルホネート、およびアルキルスルホコハク酸エステ
ルからなる群から選ばれる界面活性剤を含む上記態様1
記載のコーティング組成物。 [態様7] 式Iによっては表されない少なくとも1種
の他の界面活性剤であって、ビス−(2−エチルヘキシ
ル)スルホコハク酸ナトリウム塩およびノニルフェノキ
シ−ポリ(グリシドール)(10)からなる群から選ば
れる界面活性剤を含む上記態様1記載のコーティング組
成物。 [態様8] Dが−COOH、−SO3Mまたは−NR1
23X(式中、R1、R2およびR3はアルキルまたは
置換アルキル基から独立に選ばれる)であり、Mが一価
イオンであり、Xがハロゲン化物イオンである上記態様
1または2記載のコーティング組成物。 [態様9] 式Iにより表される界面活性剤が、その他
の界面活性剤の乾燥重量を基準にして1:15〜1:2
の質量比で存在する上記態様1または2記載のコーティ
ング組成物。
【0065】[態様10] 前記滑剤がポリ(ジメチル
シロキサン)である上記態様1または2記載のコーティ
ング組成物。 [態様11] 前記艶消ビーズがメタクリル酸メチルと
メタクリル酸のコポリマーである上記態様1または2記
載のコーティング組成物。 [態様12] オーバーコート層がハロゲン化銀写真要
素中に存在する上記態様1または2記載のコーティング
組成物。 [態様13] バインダーがゼラチンである上記態様1
または2記載のコーティング組成物。 [態様14] a)支持体、 b)少なくとも1つの画像形成層、並びに c)i)2種以上の界面活性剤、ii)親水性バインダ
ー、iii)艶消ビーズ、およびiv)滑剤を含む最も外側
のオーバーコート層、を含んで成り、前記界面活性剤の
1つが下記式(I): Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
基の少なくとも60%でnは3または5であり、Aは置
換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
ン性基または陽イオン性基である]により表される写真
要素。
【0066】[態様15] a)支持体、 b)少なくとも1つの画像形成層、および c)上記態様2記載のコーティング組成物を含む最も外
側のオーバーコート層、を含んで成る写真要素。 [態様16] 前記オーバーコート層と任意の画像形成
層との間に非画像形成層を含み、前記非画像形成層が紫
外線吸収性化合物を含む上記態様14または15記載の
写真要素。 [態様17] 最も外側の層中に存在する式Iにより表
される界面活性剤が1〜25mg/m2の量で存在する
上記態様14または15記載の写真要素。 [態様18] 最も外側の層中に存在する式Iにより表
される界面活性剤が2〜15mg/m2の量で存在する
上記態様14または15記載の写真要素。 [態様19] 写真要素の帯電を制御する方法であっ
て、写真要素を用意し、その最外層にフッ素系界面活性
剤コーティング組成物をコーティングし、前記コーティ
ングを乾燥させることを含み、前記コーティング組成物
が、 i)2種以上の界面活性剤の混合物; ii)親水性バインダー; iii)艶消ビーズ;および iv)滑剤; を含み、前記界面活性剤の1つが下記式(I): Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
基の少なくとも40%でnは3または5であり、Aは置
換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
ン性基または陽イオン性基である]により表され、前記
写真要素がオーバーコート層と任意の画像形成層との間
に少なくとも1つの別個の非画像形成層を含み、前記非
画像形成層が紫外線吸収性化合物を含む方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロナルド レイ アンドリューズ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14625, ロチェスター,ストーンハム ロード 46 Fターム(参考) 2H023 FD00 FD01 GA00 GA02 GA03 GA04 4J038 GA12 KA09 KA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真要素のオーバーコート層を形成する
    ためのコーティング組成物であって、前記組成物が、 2種以上の界面活性剤;親水性バインダー;艶消ビー
    ズ;および滑剤;の水溶液を含んで成り、前記界面活性
    剤の1つが下記式(I): Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
    基の少なくとも60%でnは3または5であり、Aは置
    換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
    ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
    ン性基または陽イオン性基である]により表されるコー
    ティング組成物。
  2. 【請求項2】 2種以上の界面活性剤;親水性バインダ
    ー;艶消ビーズ;および滑剤;の水溶液を含んで成り、
    前記界面活性剤の1つが下記式(I): Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
    基の少なくとも40%でnは3または5であり、Aは置
    換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
    ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
    ン性基または陽イオン性基である]により表され、オー
    バーコート層と任意の画像形成層との間に少なくとも1
    個の別個の非画像形成層を含む写真要素のオーバーコー
    ト層を形成するのに使用されるコーティング組成物。
  3. 【請求項3】 a)支持体、 b)少なくとも1つの画像形成層、並びに c)i)2種以上の界面活性剤、ii)親水性バインダ
    ー、iii)艶消ビーズ、およびiv)滑剤を含む最も外側
    のオーバーコート層、を含んで成り、前記界面活性剤の
    1つが下記式(I): Rf−CH2CH2−S−(A)−D (I) [式中、Rfは−(CF2nCF3であり、存在するRf
    基の少なくとも60%でnは3または5であり、Aは置
    換されたアルキレンまたはアルキレン(N−アルキレ
    ン)アミドを包含する二価の連結基であり、Dは陰イオ
    ン性基または陽イオン性基である]により表される写真
    要素。
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