JPH11271925A - ハロゲン化銀写真要素用の新規な表面保護オーバーコート組成物 - Google Patents

ハロゲン化銀写真要素用の新規な表面保護オーバーコート組成物

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JPH11271925A
JPH11271925A JP11027229A JP2722999A JPH11271925A JP H11271925 A JPH11271925 A JP H11271925A JP 11027229 A JP11027229 A JP 11027229A JP 2722999 A JP2722999 A JP 2722999A JP H11271925 A JPH11271925 A JP H11271925A
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layer
polymer
photographic
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Dwight W Schwark
ウェイン シュワーク ドワイト
Yongcai Wang
ワン ヨンカイ
Charles Chester Anderson
チェスター アンダーソン チャールズ
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた帯電防止性、優れた耐引掻性および耐
フェロタイプ性、並びに写真処理時における耐表面曇り
性または耐スカム形成性および耐ブリスター性を有する
写真要素を提供する。 【解決手段】 前面および裏面を有する支持体、支持体
の前面に重ねた少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層、
および支持体の裏面に重ねた保護オーバーコート層を含
む写真要素であって、当該保護オーバーコート層が、5
〜100の酸価を有する第一のビニルポリマーと70〜
250の酸価を有する第二のビニルポリマーの混合物
で、かつ第二のポリマーの酸価が第一のポリマーの酸価
よりも大きいポリマー混合物からなる写真要素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改良された物性の
裏面保護オーバーコートを有する写真要素に関する。更
に詳細には、本発明は、写真処理時における優れたバリ
アー性、優れた耐表面曇り性または耐スカム形成性およ
び耐ふくれ性を有し、かつ機械的引掻ききずおよび高湿
度フェロタイプに対しても優れた保護を示す要素を提供
する裏面保護オーバーコートを有する写真要素に関す
る。
【0002】
【従来の技術】写真感光材料は、一般に、例えば、ポリ
エチレンのようなα−オレフィン、酢酸セルロースまた
は硝酸セルロースのようなセルロースエステル、ポリエ
チレンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレート
のようなポリエステル、ポリスチレン、紙、または合成
紙からなる支持体の片面または両面に対して直接、ある
いは下塗り層を介して間接的に塗布された、感光性写真
乳剤層および中間層、乳剤保護層、フィルター層、また
はハレーション防止層のような非感光性層からなってい
る。カラー写真要素のような感光材料では、帯電防止
層、カール防止層、磁気記録層、バリアー層、耐引掻性
オーバーコート層、または表面滑性層のような補助層
が、写真感光材料の写真特性または物性を高めるために
支持体の裏面に付与される。
【0003】製造上の複雑さやコストを低減させるため
に、できるだけ多くの機能に役立つ裏面の保護オーバー
コートを有することは、常に望ましいことである。ま
た、環境に対してより無害な溶媒に基いた塗布組成物か
ら塗布して乾燥することにより形成されるような層を有
することも望ましいことである。
【0004】先行技術によれば、帯電防止層の処理後の
導電性を維持するため、保護オーバーコートや“バリヤ
ー”層を用いることが開示されている。典型的に、その
ような保護オーバーコートは、酢酸セルロース、酢酸酪
酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、硝酸セル
ロース、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ
スチレン、およびポリ(ビニルアセタール)のような疎
水性物質からなる。
【0005】かかる疎水性バリアー層が最外表面層とし
て用いられるときは、写真処理の後に最外表面層上に物
質の析出、即ち“スカム”の形成が通常見られる。例え
ば、米国特許第4,735,976号明細書(ここで引
用したことにより、本明細書中に含める)では、安定化
溶液として知られる最後の写真処理液からの界面活性剤
がいかにして最外表面層上に析出物を形成して、これに
より有害な表面曇りやスカムとなるのかについて議論し
ている。同様に、米国特許第4,582,784号明細
書(ここで引用したことにより、本明細書中に含める)
では、最外表面上での斑点のある乾燥凹凸の発生につい
て議論している。特に面倒なその他のタイプの処理スカ
ムは、硬水のスカムである。硬水域に位置している処理
ラボでは、特にこの問題に対して敏感である。硬水を用
いて調製された溶液中で処理した後では、白く曇った表
面スカムが、時には一様に、そして時には更に線が多
く、筋のついた状態で、フィルム上に見られる。硬水の
スカムを化学分析すると、典型的に、それはカルシウ
ム、マグネシウムおよびナトリウムの硬水塩であること
を示している。
【0006】このような表面析出物は、多くの点で要素
の物理的性能に強い影響を与える。例えば、写真フィル
ム上での大きな析出物は、写真プリント上に容易に見え
る欠陥を形成し、動画フィルムのディスプレイ上でも目
に見える。さらに、後処理の破片は、処理フィルムが紫
外硬化性の耐磨耗性層でオーバーコートされる能力に多
大の影響を与え、このことは、Photo Gard,
3Mのような物質を用いるプロの写真処理ラボにおいて
もそうである。最後には、写真要素上の処理残留物は、
新しい“新規格写真システム”(Advanced P
hotographic System)のフィルムの
ような処理されるフィルムに磁気記録された情報の読み
書き能力にも強い影響を与える。
【0007】米国特許第4,612,279号および同
第4,735,976号明細書(ここで引用したことに
より、本明細書中に含める)には、写真処理時に生成す
る不快な表面曇りまたはスカムを除去するための硝酸セ
ルロースをアクリル酸もしくはメタクリル酸を含む共重
合体とのブレンドを含む保護オーバーコートが記載され
ている。米国特許第4,582,784号明細書には、
斑点のある乾燥凹凸を軽減するための疎水性セルロース
エステルポリマーと親水性のビニルポリマーとからなる
最外表面層について記載されている。しかしながら、上
記の技術で開示される層の組成物では、適当なバリアー
特性および適当な耐機械的引掻性と耐高湿度フェロタイ
プ性を与えない。高湿度フェロタイプ性は、処理された
要素が再度カセット中に導入される、いわゆる“新規格
写真システム”のような写真方式にとって特に問題とな
る。かかる方式では、処理される要素が、追加プリント
のため、あるいはディスプレイ装置と接続するために取
去られる時までの、それのコンパクトでかつ清浄な保管
を考慮している。ロール内での保管は、所望の露光フレ
ームの位置決めを容易にし、またネガとの接触を最小に
するのに好ましい。米国特許第5,173,739号明
細書(ここで引用したことにより、本明細書中に含め
る)には、機械的手段または手動の手段によってフィル
ムと接触する必要性を除いて、写真要素をカセットから
押すように設計されたカセットが開示されている。発行
された欧州特許出願0476535(A1)号明細書に
は、いかにして処理されたフィルムがそのようなカセッ
トに保管されたらよいかについて記載されている。この
ようないわゆる押し型のカセット寸法では、処理された
写真要素が、きつく、かつ、特に高温高相対湿度下で
は、結果としてフェロタイプ性になる前面と裏面との間
で直接密着する原因となる圧力下で、巻かれることが必
要となる。
【0008】米国特許第5,597,680号および同
第5,597,681号明細書(ここで引用したことに
より、本明細書中に含める)には、液体の有機媒体中で
コア/シェルのポリマー粒子の分散液から塗布された保
護層の塗布組成物が記載されている。かかる保護層は、
高温でかつ湿気のたる環境下で、優れたバリアー特性お
よび優れた耐機械的引掻き性と耐フェロタイプ性を有す
る写真要素を与える。しかしながら、そのような塗布組
成物は、より厳しい処理条件下では、表面曇りやスカム
の生成に対して適当な保護を有する写真要素を与えな
い。
【0009】ふくれは、屡々処理フィルムの裏面に観察
される特性欠陥である。反射光で見ると、その欠陥は、
しわ状の表面組織を有する環形状の地形的特徴のように
みえる。ふくれの直径は、数mm位の大きさである。ふく
れは、写真の画質に影響するだけでなく、また、磁気層
の読み書き能力および例えばスキャナーによる画像のデ
ィジタル化にも影響を与える。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
したような全ての物理的および機械的要件を満足する裏
面保護オーバーコート組成物を有する写真要素を提供す
ると同時に、先行技術の問題および制限を回避すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前面および裏
面を有する支持体、支持体の前面に重ねた少なくとも一
層のハロゲン化銀乳剤層、および支持体の裏面に重ねた
有機溶媒から塗布された保護オーバーコート層を含む写
真要素が提供される。この保護オーバーコート層は、5
〜100の酸価を有する第一のビニルポリマーと70〜
250の酸価を有する第二のビニルポリマーの混合物で
あって、その第二のポリマーの酸価は、その第一のポリ
マーの酸価よりも大きい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の写真要素は、支持体の種
類に関しては大きく変えてもよい。典型的な支持体に
は、硝酸セルロースフィルム、酢酸セルロースフィル
ム、ポリ(ビニルアセタール)フィルム、シンジオタク
チックポリスチレンを含むポリスチレンフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリ(エチレンテレフタレー
ト)フィルム、ポリ(エチレンナフタレート)フィル
ム、ガラス、金属板、紙、ポリマー被覆紙等が含まれ
る。支持体は、アニールされてもよい。支持体の厚さ
は、臨界的ではない。2〜10ミル(0.002〜0.
010インチ)の支持体の厚さが使用できる。支持体に
は、典型的に、例えばポリエステル支持体の場合には、
塩化ビニリデン/メチルアクリレート/イタコン酸のタ
−ポリマーまたは塩化ビニリジン/アクリロニトリル/
アクリル酸タ−ポリマーを含む、当該技術分野で周知の
アンダーコートまたは下塗り層が使用される。
【0013】本発明では、支持体、支持体の前面に重ね
た少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層、および、支持
体の裏面に5〜100の酸価を有する第一のビニルポリ
マーと70〜250の酸価を有する第二のビニルポリマ
ーの混合物(ここで、第二のポリマーの酸価は、第一の
ポリマーの酸価より大きい)を含む保護オーバーコート
層を含む写真要素を意図している。裏面の保護オーバー
コートは、有機溶媒から塗布される。酸価は、1gのポ
リマーを中和するのに必要な水酸化ナトリウムのミリグ
ラム数として定義される。好ましくは、第一のビニルポ
リマーは5〜65の酸価を有し、そして、第二のビニル
ポリマーは、80〜150の酸価を有する。また、好ま
しくは、第二のポリマー対第一のポリマーの重量比は、
5:95〜40:60であり、そしてより好ましくは、
5:95〜30:70である。ポリマーの分子量に制限
はない。しかし、好ましくは、第二のビニルポリマーの
分子量は、第一のビニルポリマーのそれよりも低い。特
定層の機能にもよるが、界面活性剤、塗工助剤、艶消粒
子、レオロジー調節剤、架橋剤、金属酸化物粒子のよう
な無機充填剤、顔料、帯電防止剤、磁性粒子、殺生剤、
滑剤等を含む他の添加化合物が、その塗布組成物に添加
されてもよい。
【0014】裏面の保護オーバーコートに塗布されるポ
リマーの総量は、好ましくは0.01〜10g/m2
あり、そしてより好ましくは0.1〜2g/m2 であ
る。
【0015】本発明に有用なビニルポリマーには、カル
ボン酸基を含む1または2以上のエチレン系不飽和モノ
マーを、例えばメチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、ブチルメタクリレート、エチルアクリレート、
ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、n−オク
チルアクリレート、ラウリルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、ノニルアクリレート、ベン
ジルメタクリレート、のようなアクリル酸あるいはメタ
クリル酸のアルキルエステル、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、2−ヒドロエチルメタクリレート、および
2−ヒドロキシプロピルメタクリレートのような同じ酸
のヒドロキシアルキルエステル、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリル、およびメタクリルアミドのような同
じ酸のニトリルおよびアミド、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニル、塩化ビニリデン、塩化ビニル、およびスチレ
ン、t−ブチルスチレンおよびビニルトルエンのような
ビニル芳香族化合物、マレイン酸ジアルキル、イタコン
酸ジアルキル、ジアルキルメチレンマロネート、イソプ
レン、およびブタジエンを含むその他のエチレン系不飽
和モノマーと共重合させることによって得られるものが
含まれる。カルボン酸基を含む適当なエチレン系不飽和
モノマーには、アクリル酸、メタクリル酸、エタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸
モノメチル、イタコン酸モノエチルおよびイタコン酸モ
ノブチルを含むイタコン酸モノアルキル、マレイン酸モ
ノメチル、マレイン酸モノエチルおよびマレイン酸モノ
ブチルを含むマレイン酸モノアルキル、シトラコン酸、
およびスチレンカルボン酸のようなアクリル系モノマー
が含まれる。
【0016】アクリル酸あるいはメタクリル酸のC2
8 のヒドロキシアルキルエステルのようなヒドロキシ
ル含有モノマーを用いて重合を実施するときには、ヒド
ロキシル基並びにカルボキシル基を含有するビニルポリ
マーが得られる。
【0017】ビニルポリマーには、ある量の弗素化ある
いは過弗素化ビニルポリマーを含めることが好ましい。
そのような過弗素化エチレン系不飽和モノマーは、エチ
レン系不飽和基に直接結合しているか、あるいはエチレ
ン系不飽和基に順次結合している炭化水素の部分に直接
結合しているフルオロカーボン基を含んでよい。そのフ
ルオロカーボン基と炭化水素部分との間の結合は、直接
結合していても、あるいはスルホンアミド基のような架
橋基を介して結合していてもよい。エチレン系不飽和モ
ノマーの例は、アクリレートモノマーおよびメタクリレ
ートモノマーである。典型的な弗素化、エチレン系不飽
和モノマーには、以下のものが含まれる。 C8 17CH2 CH2 OOCC(CH3 )=CH2 8 17CH2 CH2 N(CH3 )COCH=CH2 8 17CH2 CH2 OCOCH=CH2 6 132 4 SCOCH=CH2 8 17SO2 N(C2 5 )C2 4 NHCOCH=CH2 (CF3 2 CF(CF2 8 2 2 SCOC(CH3 )=CH2 8 17SO2 N(CH3 )C2 4 COOCH=CH2 8 17SO2 N(CH3 )CH2 6 4 CH=CH2 6 13CH2 CH2 OOCC(=CH2 )COOCH2 CH2 6 137 15CH2 OOCCH=CHCOOCH2 7 156 132 4 N(CH2 CH2 OH)COCH=CH2 7 15CON(C2 5 )C3 6 SCOC(CH3 )=CH2 6 13CH2 NHCOCH=CH2 8 17CH2 CH2 OCH=CH2 (CF3 2 CF(CF2 6 CH2 CH(OH)CH2 COCH=CH2 (CH3 2 CFOC2 4 OCOCH=CH2 8 172 4 SO2 N(C3 7 )C2 4 OCOCH=CH2 7 152 4 CONHC4 8 OCOCH=CH2
【化1】 7 15COOCH2 C(CH3 2 CH2 OCOC(CH3 )=CH2 8 17SO2 N(C2 5 )C4 8 OCOCH=CH2 (C3 7 2 6 3 SO2 N(CH3 )C2 4 OCOCH=CH2 8 17CF=CHCH2 N(CH3 )C2 4 OCOCH=CH2 上記のものは、米国特許第5,380,644号明細書
(ここで引用したことにより、本明細書中に含める)に
記載されている。
【0018】本発明によるビニルポリマーは、慣用の溶
液重合法、塊重合法、乳化重合法、懸濁重合法または分
散重合法によって製造されてよい。この重合過程は、一
般に遊離基開始剤で開始される。いかなる種類の遊離基
が使用されてもよい。好ましい開始剤には、過硫酸塩
(例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム等)、
過酸化物(例えば、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、ク
メンヒドロペルオキシド、t−ブチルペルオキシド
等)、アゾ化合物(例えば、アゾビスシアノバレイン
酸、アゾイソブチロニトリル等)、およびレドックス開
始剤(例えば、過酸化水素−鉄(II)塩、過硫酸カリウ
ム−硫酸水素ナトリウム等)が含まれる。アルキルメル
カプタンのような当該技術分野で知られる通常の連鎖移
動剤またはその混合物が、ポリマーの分子量をコントロ
ールするため使用されてもよい。
【0019】溶液重合が用いられるときの、適当な溶媒
の例には、メチルエチルケトン、メチルブチルケトンの
ようなケトン、酢酸エチル、酢酸ブチルのようなエステ
ル、エチレングリコールモノブチルエーテルのようなエ
ーテル、および2−プロパノールおよび1−ブタノール
のようなアルコールが含まれる。
【0020】本発明に有用なビニルポリマーには、米国
特許第5,597,680号および同第5,597,6
81号明細書に記載されるものが含まれる。
【0021】特に好ましい態様では、本発明の写真要素
は、画像形成層が放射線感受性のハロゲン化銀乳剤層で
ある、写真フィルム、写真印画紙または写真ガラス板で
ある。かかる乳剤層には、典型的にフィルム形成性の親
水性コロイドが含まれる。これらのうち最も普通に用い
られるものはゼラチンであり、ゼラチンは、本発明で使
われる特に好ましい物質である。有用なゼラチンには、
アルカリ処理ゼラチン(牛骨または皮革ゼラチン)、酸
処理ゼラチン(豚皮ゼラチンを含む)およびアセチル化
ゼラチン、フタレート化ゼラチン等のようなゼラチン誘
導体が含まれる。単独であるいはゼラチンと組合せて使
用されるその他の親水性コロイドには、デキストラン、
アラビアゴム、ゼイン、カゼイン、ペクチン、コラーゲ
ン誘導体、コロジオン、寒天、クズウコン、アルブミン
等が含まれる。更にその他の有用な親水性コロイドは、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ(ビ
ニルピロリドン)等のような水溶性ポリビニル化合物で
ある。
【0022】本発明の写真要素は、感光性のハロゲン化
銀乳剤層を有する支持体を含む単純な黒白または単色要
素であってよく、またそれらは、多層および/または多
色の要素であってもよい。
【0023】本発明のカラー写真要素は、典型的に、ス
ペクトルの三原色域のそれぞれに感光性の色素画像形成
ユニットを含む。各ユニットは、任意領域のスペクトル
に感光性の単一のハロゲン化銀乳剤層あるいは多層の乳
剤層からなってよい。画像形成ユニット層を含む要素の
複数の層は、当該技術分野で周知のように種々の順に配
置されてよい。
【0024】本発明による好ましい写真要素は、イエロ
ー画像色素付与物質を含む少なくとも一層の青感性ハロ
ゲン化銀乳剤層、マゼンタ画像色素付与物質を含む少な
くとも一層の緑感性ハロゲン化銀乳剤層およびシアン画
像色素付与物質を含む少なくとも一層の赤感性ハロゲン
化銀乳剤層を有する支持体を含む。
【0025】乳剤層に加えて、本発明の要素には、写真
要素に慣用の補助層、例えば、オーバーコート層、スペ
ーサ層、フィルター層、中間層、ハレーション防止層、
pH低減層(時には、酸性層および中和層ともいわれ
る)、タイミング層、不透明反射層、不透明光吸収層等
が含まれてもよい。その支持体は、写真要素に使われる
いかなる適当な支持体であってよい。典型的な支持体に
は、ポリマーフィルム、紙(ポリマー被覆紙を含む)、
ガラス等が含まれる。本発明の写真要素の支持体および
その他の層の詳細は、Research Disclo
sure、第36544項、1994年9月およびRe
search Disclosure、第38957
項、1996年9月(これらは、ここで引用したことに
より本明細書中に含める)に含まれている。
【0026】本発明の写真要素に用いられる感光性ハロ
ゲン化銀乳剤には、粗、中あるいは細粒のハロゲン化銀
結晶またはそれらの混合物が含まれ、そして、塩化銀、
臭化銀、臭沃化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、塩臭沃化銀の
ようなハロゲン化銀およびこれらの混合物からなってよ
い。乳剤は、例えば、平板状粒子の感光性ハロゲン化銀
乳剤であってよい。その乳剤は、ネガ型またはポジ型乳
剤であってよい。それらは、主としてハロゲン化銀粒子
の表面に、あるいはハロゲン化銀粒子の内部に潜像を形
成してもよい。それらは、通常のやり方にしたがって、
化学増感および分光増感がされてもよい。乳剤は、その
他の親水性コロイドが通常の実施によって使われてもよ
いが、典型的にはゼラチン乳剤である。ハロゲン化銀乳
剤の詳細は、Research Disclosur
e、第36544項、1994年9月およびそこに掲載
される参考文献に含まれている。
【0027】本発明で使用される写真ハロゲン化銀乳剤
には、写真の技術分野で慣用のその他の添加剤が含まれ
てよい。有用な添加剤は、例えば、Research
Disclosure、第36544項、1994年9
月に記載されている。有用な添加剤には、分光増感色
素、減感剤、カブリ防止剤、マスキングカプラー、DI
Rカプラー、DIR化合物、ステイン防止剤、画像色素
安定化剤、フィルター色素およびUV吸収剤のような吸
収物質、光散乱物質、塗工助剤、可塑剤および滑剤等が
含まれる。
【0028】写真要素で用いられる色素画像付与物質に
もよるが、その色素画像付与物質は、ハロゲン化銀乳剤
層中に含まれても、あるいはその乳剤層と関連した別個
の層中に含まれてもよい。色素画像付与物質は、色素形
成カプラー、漂白性色素、色素現像剤およびレドックス
色素放出剤のような、当該技術分野で知られているもの
のいずれであってもよく、そしてその使用される特定の
ものは、要素の性質、および所望の画像のタイプに左右
される。別の溶液で処理するように指定された慣用のカ
ラー物質と共に使用される色素画像付与物質は、好まし
くは、色素形成カプラー、即ち、酸化された現像主薬と
結合して色素を形成する化合物である。シアン色素画像
を形成する好ましいカプラーは、フェノールおよびナフ
トールである。マゼンタ色素画像を形成する好ましいカ
プラーは、ピラゾロンおよびピラゾロトリアゾールであ
る。イエロー色素画像を形成する好ましいカプラーは、
ベンゾイルアセトアニリドおよびピバリルアセトアニリ
ドである。
【0029】本発明による好ましい写真要素は、支持体
の片面に一層または二層以上のハロゲン化銀感光乳剤層
を含み、そして支持体の他面に、最外層のバッキング
層、あるいは耐磨耗性のバッキング層上の最外層の保護
層、あるいは帯電防止層上に塗布された最外層、あるい
は磁気記録層上に塗布された最外層として存在する前記
の裏面保護層を含む。その裏面保護層には、また滑剤が
含まれる。
【0030】第1の実施態様によれば、前記の裏面保護
オーバーコートは、接着促進層(プライマー層)が下塗
りされあるいは下塗りされない支持体の表面上に塗布さ
れる。その下塗りされあるいは下塗りされない支持体の
表面は、例えば、コロナ放電、プラズマ、および溶媒エ
ッチング等のような処理で予め改質されていてもよい。
【0031】第2の実施態様によれば、前記の裏面保護
オーバーコートは、例えば、アクリルポリマー、セルロ
ース誘導体、ポリウレタン、フィルム形成性およびフィ
ルム非形成性ポリマー粒子の混合物、ゾル−ゲル物質等
を含む耐磨耗性バッキング層を用いる支持体上に塗布さ
れる。かかる耐磨耗性層の組成物は、例えば、米国特許
第4,582,784号、同第5,045,394号、
同第5,232,824号、および同第5,447,8
32号明細書に記載されている。
【0032】第3の実施態様によれば、前記の裏面保護
オーバーコートは、例えば、米国特許第4,070,1
89号明細書に記載される、高度に架橋されたビニルベ
ンジル第四級アンモニウムポリマーおよび疎水性バイン
ダー、米国特許第4,203,769号、および同第
5,006,451号明細書に記載される高導電性のコ
ロイド状五酸化バナジウム、結晶性金属酸化物の導電性
細粒およびフィルム形成性バインダー、米国特許第5,
368,995号明細書に記載される、導電性金属アン
チモン酸塩およびフィルム形成性バインダー等を含む帯
電防止層を有する支持体上に塗布される。
【0033】第4の実施態様によれば、前記の裏面保護
オーバーコートは、例えば、米国特許第4,990,2
76号明細書、Research Disclosur
e、第34390項、1992年11月、および米国特
許第5,395,743号、同第5,397,826
号、同第5,113,903号、同第5,432,05
0号、同第5,434,037号、および同第5,43
6,120号明細書に記載されるような、磁気記録層を
有する支持体上に塗布される。
【0034】本発明によるその他の好ましい画像形成要
素は、支持体の片面に一層または二層以上のハロゲン化
銀乳剤層、そしてその支持体の他面に本発明の裏面保護
オーバーコートを含む。その裏面保護オーバーコート
は、耐磨耗性バッキング層として、あるいはそれが帯電
防止剤と一緒に塗布されるときは帯電防止層として、ま
た、それが磁気記録粒子と一緒に塗布されるときは磁気
記録層として用いられる。
【0035】別個の滑剤層が、本発明の裏面保護オーバ
ーコートの上に塗布されてもよい。本発明の実施に有用
な滑剤には、(1)例えば、米国特許第3,489,5
67号、同第3,080,317号、同第3,042,
522号、同第4,004,927号および同第4,0
47,958号明細書、および英国特許第955,06
1号および同第1,143,118号明細書に開示され
る、シリコーン系物質、(2)米国特許第2,454,
043号、同第2,732,305号、同第2,97
6,148号、同第3,206,311号、同第3,9
33,516号、同第2,588,765号、同第3,
121,060号、同第3,502,473号、同第
3,042,222号および同第4,427,964号
明細書、英国特許第1,263,722号、同第1,1
98,387号、同第1,430,997号、同第1,
466,304号、同第1,320,757号、同第
1,320,565号および1,320,756号明細
書、および、独国特許第1,284,295号および同
第1,284,294号明細書に開示される、高級脂肪
酸および誘導体、高級アルコールおよび誘導体、高級脂
肪酸の金属塩、高級脂肪酸のエステル、高級脂肪酸のア
ミド、高級脂肪酸の多価アルコールエステル等、(3)
カルナバ蝋、天然および合成蝋、石油蝋、鉱蝋等のよう
な液状パラフィン、およびパラフィンまたはワックス、
(4)ポリ(テトラフルオロエチレン)、ポリ(トリフ
ルオロクロロエチレン)、ポリ(弗化ビニリデン)、ポ
リ(トリフルオロクロロエチレン−co−塩化ビニ
ル)、ペルオルオロアルキルの側鎖基を有するポリ(メ
タ)アクリレートまたはポリ(メタ)アクリルアミド等
を含む、ペルフルオロ−もしくはフルオロ−もしくはフ
ルオロクロロ含有物質が含まれる。
【0036】有機溶媒としては、塗布組成物で慣用的に
使用されるいかなるものも十分に用いられる。しかし、
本発明の実施のために好ましい溶媒には、例えばアセト
ン、MEK、メタノール、エタノール、ブタノール、d
owanol PM、イソプロパノール、プロパノー
ル、トルエン、キシレン、MIBK、およびそれらの混
合物が含まれる。全ての溶媒の中で、アセトン、メタノ
ール、エタノール、イソ−プロパノール、dowano
l PM、ブタノールおよびプロパノールが最も好まし
い。
【0037】本発明による塗布組成物には、また、エポ
キシ化合物、多官能価アジリジン、メトキシアルキルメ
ラミン、トリアジン、ポリイソシアネート、カルボジイ
ミド等を含むカルボン酸基と反応可能な適当な架橋剤が
含まれてよい。
【0038】本発明の塗布組成物は、浸漬塗工、ロッド
塗工、ブレード塗工、エアーナイフ塗工、グラビア塗
工、およびリバースロール塗工、押出塗工、スライド塗
工、カーテン塗工等のような、多数の周知技術のいずれ
によって塗布されてもよい。塗布後に、その層は、一般
に、対流加熱のような周知の技術によって促進される単
純蒸発により乾燥される。周知の塗布および乾燥法は、
Research Disclosure、第3081
19項、1989年発行、第1007〜1008頁によ
り詳細に記載されている。
【0039】
【実施例】以下の実施例は、本発明をより詳細に説明す
るために記載されるが、決して、本発明の範囲を限定す
るものと解してはならない。
【0040】各例の塗膜に使用したビニルポリマーを、
その組成(重量パーセント)および酸価と共に表1に列
挙する。表1において、MMAは、メチルメタクリレー
トであり、EGDは、エチレングリコールジメタクリレ
ートであり、MAは、メタクリル酸、AMは、アリルメ
タクリレート、EAは、エチルアクリレートであり、そ
してZonyl TMは、Du Pont de Ne
mours社により販売されているフルオロモノマーで
ある。
【0041】
【表1】
【0042】P−1およびP−2は、米国特許第5,5
97,680号明細書に記載の手法によって製造する。
P−3〜P−6は、乳化重合により製造する。得られた
ポリマーは、使用前に単離し、洗浄し、乾燥する。
【0043】例1〜16 5重量%の全固体を含むアセトン/メタノール溶液混合
物中の塗布配合物を、米国特許第5,356,468号
明細書の実施例1Bにしたがって調製された五酸化バナ
ジウム/硝酸セルロース含有の酸化防止層で予め塗布さ
れている酢酸セルロース支持体上に塗布する。塗膜を1
00℃で1分間乾燥して、1g/m2 の乾燥被覆量を有
する透明フィルムを得る。
【0044】五酸化バナジウムの帯電防止性は、不透過
性のバリアーで保護されなければ、写真処理後に破壊さ
れることは、(米国特許第5,006,451および同
第5,221,598号明細書に記載され)知られてい
る。よって、各例の塗膜の透過性は、慣用のC−41写
真処理液中で処理した後の要素の帯電防止性を測定する
ことによって評価できる。50%の相対湿度下での処理
要素の内部抵抗率を測定し(R,A,Elderの“R
esistivity Measurements o
n Buried Conductive Laye
r’s”(埋められた導電層に係る抵抗率の測定)、E
OS/ESD Symposium Proceedi
ngs,1990年9月、第251〜254頁に記載の
塩橋法(saltbridge method)を用い
て)、処理前の内部抵抗率と比較する。結果を表2に示
す。
【0045】表面曇り度またはスカム形成性を次のよう
にして試験する。各例の塗膜を先ずC−41処理液中で
処理した後、その乾燥処理したストリップを、安定化液
に対してCaCl2 ・2H2 OおよびNaHCO3 を添
加して調製した、500ppmのCaCO3 当量を有する
ように修正されたC−41安定化液中に浸漬する。浸漬
後、水洗も過剰液を紋って除去することも無しに、吊し
て空気乾燥する。この乾燥したストリップを、表面曇り
度およびスカムの存在について反射光および透過光の下
で評価する。表2中で、“無し”は、その例の塗膜表面
上に観察されるスカムまたは表面曇り度が全く無いこと
を表わし、そして、“大”は、その例の塗膜表面上に観
察されるスカムまたは表面曇り度が大きいことを表わ
す。
【0046】各例の塗膜の耐引掻性は、ASTM D1
044に規定される手続にしたがって、テーバー磨耗試
験によって評価する。“優れる”は、テーバー磨耗試験
後に透過曇り度の量が低いことを表わすのに対して、
“良好”は、曇り度の程度がより高いことを表わす。
【0047】この例によると、本発明の塗布組成物は、
写真処理時の表面曇りまたはスカムに対する優れた抵抗
性、優れた耐引掻性、およびフィルム処理液による攻撃
からの下層にある帯電防止層に対する優れた防護性を有
する、高度に透明なフィルムを提供することを示してい
る。例16によると、米国特許第4,735,976号
明細書によって作製されたフィルムは、表面曇りまたは
スカムに対しては抵抗性を与えるものの、下層の帯電防
止層に対する防護性を与えないことを示している。
【0048】
【表2】 CNは、硝酸セルロース(Societe Natio
nale Powders and Explosiv
esに基づく評価:40〜60秒)である。
【0049】
【発明の効果】本発明により作製される写真要素は、優
れた帯電防止性、優れた耐引掻性および耐フェロタイプ
性、並びに写真処理時における優れた耐表面曇り性また
は耐スカム形成性および耐ふくれ性を有する。
【0050】本発明について、その好ましい実施態様に
特に言及して詳細に記述してきたが、その変形および修
正も本発明の技術思想および技術的範囲に入ることが理
解されよう。
【0051】最後に、本発明の好ましい実施態様につい
て、以下に列記する。 1.前面および裏面を有する支持体、支持体の前面に重
ねた少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層、および、5
〜100の酸価を有する第一のビニルポリマーと70〜
250の酸価を有する第二のビニルポリマーの混合物で
あって、その第二のポリマーの酸価がその第一のポリマ
ーの酸価よりも大きいポリマー混合物を含む、支持体の
裏面に重ねた保護オーバーコート層、を含む写真要素。
【0052】2.第一のビニルポリマーが5〜65の酸
価を有する、前記1に記載の写真要素。
【0053】3.第二のビニルポリマーが80〜150
の酸価を有する、前記1に記載の写真要素。
【0054】4.第二のビニルポリマー対第一のビニル
ポリマーの重量比が5:95〜40:60であることを
更に含む、前記1に記載の写真要素。
【0055】5.第二のビニルポリマーが第一のビニル
ポリマーの分子量より小さい分子量を有する、前記1に
記載の写真要素。
【0056】6.保護オーバーコート層が、表面活性
剤、塗工助剤、艶消粒子、レオロジー調節剤、架橋剤、
無機充填剤、帯電防止剤、顔料、磁性粒子、殺生剤およ
び滑剤を更に含む、前記1に記載の写真要素。
【0057】7.第一および第二のビニルポリマーが
0.01〜10g/m2 の乾燥被覆量を含む、前記1に
記載の写真要素。
【0058】8.第一のビニルポリマーが弗素化または
過弗素化ビニルモノマーを更に含む、前記1に記載の写
真要素。
【0059】9.第二のビニルポリマーが弗素化または
過弗素化ビニルモノマーを更に含む、前記1に記載の写
真要素。
【0060】10.支持体と保護オーバーコート層の間
に介在した下塗り層を更に含む、前記1に記載の写真要
素。
【0061】11.支持体と保護オーバーコート層の間
に介在した耐磨耗層を更に含む、前記1に記載の写真要
素。
【0062】12.支持体と保護オーバーコート層の間
に介在した帯電防止層を更に含む、前記1に記載の写真
要素。
【0063】13.支持体と保護オーバーコート層の間
に介在した磁性層を更に含む、前記1に記載の写真要
素。
【0064】14.前面および裏面を有する支持体、支
持体の前面に重ねた少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤
層、および5〜100の酸価を有する第一のビニルポリ
マーと70〜250の酸価を有する第二のビニルポリマ
ーの混合物であって、その第二のポリマーの酸価がその
第一のポリマーの酸価よりも大きいポリマー混合物を含
む、支持体の裏面に重ねた有機溶媒から塗布された保護
オーバーコート層、を含む写真要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ チェスター アンダーソン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,ハリス ロード 1700

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面および裏面を有する支持体;支持体
    の前面に重ねた少なくとも一層のハロゲン化銀乳剤層;
    および5〜100の酸価を有する第一のビニルポリマー
    と70〜250の酸価を有する第二のビニルポリマーの
    混合物であって、その第二のポリマーの酸価がその第一
    のポリマーの酸価よりも大きいポリマー混合物を含む、
    支持体の裏面に重ねた保護オーバーコート層、を含んで
    なる写真要素。
JP11027229A 1998-02-05 1999-02-04 ハロゲン化銀写真要素用の新規な表面保護オーバーコート組成物 Pending JPH11271925A (ja)

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