JPH10319537A - 映画用プリントフィルム - Google Patents

映画用プリントフィルム

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JPH10319537A
JPH10319537A JP10133202A JP13320298A JPH10319537A JP H10319537 A JPH10319537 A JP H10319537A JP 10133202 A JP10133202 A JP 10133202A JP 13320298 A JP13320298 A JP 13320298A JP H10319537 A JPH10319537 A JP H10319537A
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layer
film
print film
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gelatin
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JP10133202A
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Mridula Nair
ナイアー マリデュラ
Kenneth L Tingler
ロイド ティングラー ケネス
Ii Gustav R Apai
リチャード アパイ ザ セカンド グスタブ
Frank A Pettrone
アンソニー ペットロン フランク
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐タール吸着性および耐ステイン吸収性の映
画用プリントフィルムを提供することである。 【解決手段】 支持体を含んでなる映画用プリントフィ
ルムであって、前記支持体が、その一面上に順にハレー
ション防止アンダーコート;および少くとも一層のハロ
ゲン化銀乳剤層を有し、そして他の面上に順に帯電防止
層;保護オーバーコート;および少くとも20wt%で親
水性コロイドを含む、前記支持体から最遠のトップコー
トを有し、前記保護オーバーコートがポリウレタンバイ
ンダーからなり、そして前記ポリウレタンバインダー
が、少くとも50%の破断点引張伸びおよび2%伸びで
測定した場合少くとも3515.3kg/cm2 (5000
0lb/in2 )のヤング率を有することを特徴とする映画
用プリントフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、改良された映画用
プリントフィルム、さらに詳細には、耐タール吸着性お
よび耐ステイン吸収性の映画用プリントフィルムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】映画館での映写用プリントフィルムとし
て用いる映画用写真フィルムでは、フィルム裏面上にカ
ーボンブラック含有層を長らく使用してきた。この裏面
層により、ハレーション防止性および帯電防止性の両特
性が得られる。このカーボンブラックはアルカリ溶解性
バインダーを用いて施されるので、この層は、アルカリ
溶液にフィルムを浸漬し、裏面層をこすり、次いで水で
リンスすることを含む処理により除去することができ
る。このカーボンブラックの除去工程は、画像現像に先
立って行われるが、大量の水をこのフィルム処理工程で
用いるので、時間を要しかつ環境上も望ましくない。加
えて、フィルム処理中の除去を容易にするために、カー
ボンブラック含有層は写真フィルム支持体に対する接着
性が高くなく、そのためフィルムを細長く切断したり、
フィルムに孔を開けるような各種のフィルム製造操作の
際脱落することがある。これらの操作の際発生するカー
ボンブラックの破砕屑は、その後の露光およびフィルム
処理の際、写真乳剤上にとどまりそして画像欠陥の原因
となることがある。
【0003】カーボンブラック含有層の除去後は、フィ
ルムの帯電防止特性は失われる。プロジェクターを通過
する場合または巻取り装置上にある場合に、処理済映画
用プリントフィルム上に、望ましくない静電荷蓄電が発
生することがある。これらの高静電荷は放電することが
あるが、それらは処理済写真フィルム上に静電マークを
発生させることはない。しかしながら、高静電荷はフィ
ルム表面上に塵粒子を引付けることがある。いったんフ
ィルム表面上に塵粒子が引付けられると、これらの塵粒
子は磨耗もしくはスクラッチを発生させるか、または十
分に大きい場合は塵粒子が映写フィルム画像上に見える
こともある。
【0004】米国特許出願第08/576,796号
(1995年12月19日発行)には、支持体の裏面上
に帯電防止層および保護オーバーコートを含む映画用プ
リントフィルムが開示されている。この保護オーバーコ
ートはポリウレタンバインダーおよび潤滑剤からなる。
このポリウレタンバインダーの破断点引張伸びは少くと
も50%であり、2%の伸びで測定したヤング率は少く
とも3515.3kg/cm 2 (50000lb/in2 )であ
る。
【0005】しかしながら、後処理でのタール付着およ
びステインが、映画プリントフィルムの保護オーバーコ
ートについての課題であった。このタールは、主にポリ
マー性の現像剤酸化体に由来する。本発明は、水性環境
に水和することにより、耐タール吸着性の拡散および動
的界面を形成できる親水性トップコートを配備すること
により、処理中のタール付着を除去することに関する。
【0006】さらに、本発明の親水性トップコートの下
に非水浸透性ポリウレタンオーバーコートを有すること
により、その下の帯電防止層を確実に保護する。ポリウ
レタンオーバーコートに直接親水性添加物を添加するこ
とに伴う課題は、そのポリウレタン表面がタールを撥す
るのに十分な程親水性になるようなレベルでは、塗膜全
体が処理溶液に対してあまりに浸透性になり、そしてそ
の下の帯電防止層を保護しなくなることである。したが
って、保護オーバーコート上に親水性トップコートを使
用する利点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体を含ん
でなる映画用プリントフィルムであって、前記支持体
が、その一面上に順にハレーション防止アンダーコー
ト;および少くとも一層のハロゲン化銀乳剤層を有し、
そして他の面上に順に帯電防止層;保護オーバーコー
ト;および少くとも20wt%で親水性コロイドを含む、
前記支持体から最遠のトップコートを有し、前記保護オ
ーバーコートがポリウレタンバインダーを含み、そして
前記ポリウレタンバインダーが、少くとも50%の破断
点引張伸びおよび2%伸びで測定した場合少くとも35
15.3kg/cm2 (50000lb/in2)のヤング率を
有することを特徴とする映画用プリントフィルムに関す
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施に用いる写真フィル
ム支持体材料は、合成高分子量ポリマー材料である。こ
れらの支持体材料は各種ポリマーフィルムからなること
ができるが、当該技術分野において周知のポリエステル
およびセルローストリアセテートのフィルム支持体が好
ましい。支持体の厚さは限定的ではない。例えば、2〜
10ミル(0.002〜0.010インチ)の支持体厚
さを用いれば、極めて満足できる結果が得られる。ポリ
エステル支持体は典型的に帯電防止層とポリエステル支
持体の間にアンダーコートもしくはプライマー層を用い
る。このようなアンダーコート層は当該技術分野におい
て周知であり、そして、例えば、塩化ビニリデン/メチ
ルアクリレート/イタコン酸ターポリマーまたは塩化ビ
ニリデン/アクリロニトリル/アクリル酸ターポリマー
であり、これらは米国特許第2,627,088号、第
2,698,235号、第2,698,240号、第
2,943,937号、第3,143,421号、第
3,201,249号、第3,271,178号および
第3,501,301号に記載されている。
【0009】本発明に用いるハレーション防止アンダー
コートは、光がハロゲン化銀乳剤層に反射されて、それ
によりハレーションとして知られている画像の望ましく
ない拡がりを引起こすことがないように機能する。写真
技術分野において知られている任意のフィルター色素
を、ハレーション低減手段として本発明に用いることが
できる。したがって、例えば、水溶性色素をこの目的の
ために用いることができる。このような色素は、色素拡
散を防止するために媒染剤と共にハレーション防止アン
ダーコートに包含すべきである。あるいは、そして好ま
しくは、固体状粒子フィルター色素をハレーション防止
アンダーコートに包含する。
【0010】本発明の目的のために有用な水溶性フィル
ター色素としては、米国特許第2,274,782号の
ピラゾロンオキソノール色素、米国特許第2,956,
879号の可溶化ジアリールアゾ色素、米国特許第3,
423,207号および米国特許第3,384,487
号の可溶化スチリルおよびブタジエニル色素、米国特許
第2,527,583号のメロシアニン色素、米国特許
第3,486,897号、第3,652,284号およ
び第3,718,472号のメロシアニンおよびオキソ
ノール色素、米国特許第3,976,661号のエンア
ミノヘミオキソノール色素、米国特許第3,723,1
54号のシアノメチルスルホン−誘導メロシアニン、米
国特許第2,739,888号、第3,253,921
号、第3,250,617号および第2,739,97
1号のチアゾリドン、ベンゾトリアゾールおよびチアゾ
ロチアゾール、米国特許第3,004,896号のトリ
アゾール並びに米国特許第34,215,597号およ
び第4,045,229号のヘミオキソノールが挙げら
れる。有用な媒染剤は、例えば、米国特許第3,28
2,699号、第3,455,693号、第3,43
8,779号および第3,795,519号に記載され
ている。
【0011】本発明のハレーション防止アンダー層に用
いるのに好ましい固体状粒子フィルター色素の例は、米
国特許第4,940,654号に記載されているもので
ある。これらの固体状粒子フィルター色素は次式(I)
により表される化合物であり: 〔D−A)y 〕−Xn (I) (式中、Dは、発色性吸光部分であって、yが0の場合
はカルボキシ置換基を含まない芳香族環を含み、Aは、
Dに直接的にまたは間接的にDに結合するカルボキシ置
換基を含まない芳香族環であり、Xは、カルボキシ以外
の置換基であって、イオン化可能なプロトンを有し、A
上またはDの芳香族環部分上にあり、エタノールと水の
50/50混合物(体積基準)中で4〜11のpKaを
有する置換基であり、yは0〜4であり、nは1〜7で
ある)、そして前記化合物は、非イオン化形では0〜6
のlog分配係数を有する。
【0012】式(I)のフィルター色素の例としては以
下が挙げられる:
【0013】
【化1】
【0014】
【化2】
【0015】ハレーション防止アンダー層の支持体への
接着性を促進するために、特に、支持体がポリエステル
支持体である場合には前記のプライマー層を用いること
が有利である。写真フィルムおよび写真印画紙を含む写
真要素にバインダーとしてフィルム形成性親水性コロイ
ドに使用することは周知である。これらのうち最も普通
に用いられるものはゼラチンであり、ゼラチンは本発明
に使用するのに特に好ましい材料である。ゼラチンはバ
インダーとしてハレーション防止アンダー層およびハロ
ゲン化銀乳剤層に使用できる。有用なゼラチンとしては
アルカリ処理ゼラチン(ウシ骨ゼラチンまたは獣ゼラチ
ン)、酸処理ゼラチン(ブタ皮ゼラチン)およびゼラチ
ン誘導体、例えば、アセチル化ゼラチン、フタル化ゼラ
チン等が挙げられる。単独で、またはゼラチンと組み合
せて用いることができる他の親水性コロイドとしてはデ
キストラン、アラビアゴム、ゼイン、カゼイン、ペクチ
ン、コラーゲン誘導体、コロジオン、寒天、ウコン、ア
ルブミン等が挙げられる。さらに別の有用な親水性コロ
イドは水溶性ポリビニル化合物、例えば、ポリビニルア
ルコール、ポリアクリルアミド、ポリ(ビニルピロリド
ン)等である。
【0016】本発明の写真要素は、単純な白黒要素もし
くはモノクロム要素であるか、またはそれらは多層およ
び/または多色の要素であることができる。本発明のカ
ラー写真要素は、典型的にスペクトルの3種の主要領域
の各々に感光する画像色素形成性単位を含む。各単位
は、所定領域のスペクトルに感光する単一ハロゲン化銀
乳剤層または複数乳剤層からなることができる。要素の
各層(画像形成単位層を含む)は、写真技術分野におい
て知られている各種順序で配置することができる。
【0017】本発明の好ましい写真要素は、シアン画像
色素形成性材料が組合わさった赤感性ハロゲン化銀乳剤
層を少なくとも1層、マゼンタ画像色素形成性材料が組
合わさった緑感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1
層、およびイエロー画像色素形成性材料が組合わさった
青感性ハロゲン化銀乳剤層を少なくとも1層含んでな
る。
【0018】ハレーション防止アンダー層および1層以
上の乳剤層に加えて、本発明要素は、写真要素において
慣用の補助層、例えば、オーバーコート層、スペーサー
層、フィルター層、中間層、pH低減層(酸層および中性
層と称されることがある)、タイミング層、半透明反射
層、半透明吸光層等を含むことができる。本発明の写真
要素に用いられる感光性ハロゲン化銀乳剤は、粗い、中
間のもしくは微細のハロゲン化銀結晶もしくはそれらの
混合物を含むことができ、ハロゲン化銀、例えば、塩化
銀、臭化銀、臭ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ化銀、塩臭
ヨウ化銀およびそれらの混合物からなることができる。
これらの乳剤は例えば、平板状粒子感光性ハロゲン化銀
乳剤であることができる。これらの乳剤はネガティブ作
動性もしくは直接ポジティブ乳剤であることができる。
それらは、ハロゲン化銀粒子の表面に主に、またはハロ
ゲン化銀粒子の内部に潜像を形成することができる。そ
れらは通常の操作により化学増感および分光増感するこ
とができる。これらの乳剤は、他の親水性コロイドを通
常の方法を用いて使用することもできるが、典型的にゼ
ラチン乳剤である。ハロゲン化銀乳剤に関する詳細は、
Research Disclosure , Item 36544、1994年9月および
そこに列挙されている刊行物に含まれている。
【0019】本発明に用いられるハロゲン化銀写真乳剤
は、写真業界において慣用の他の添加物を含有すること
ができる。有用な添加物は、例えば、Research Disclos
ure, Item 36544、1994年9月に記載されている。有用
な添加物としては分光増感色素、減感剤、カブリ防止
剤、マスキングカプラー、DIRカプラー、DIR化合
物、ステイン防止剤、画像色素安定剤、吸収材料、例え
ば、フィルター色素およびUV吸収剤、光散乱材料、塗
布助剤、可塑剤および潤滑剤等が挙げられる。
【0020】写真要素に用いた色素画像形成性材料に依
って、これをハロゲン化銀乳剤層または乳剤層と組み合
わさった別個の層に包含せしめることができる。色素画
像形成性材料は、当該技術分野で知られている多くのも
ののうち任意のもの、例えば、色素形成性カプラー、漂
白可能色素、色素現像剤およびレドックス色素放出剤で
あることができ、使用される特定のものは、要素の性質
および望ましい画像のタイプに依存する。
【0021】別個の溶液で処理するように設計された慣
用のカラー材料と共に用いられる色素画像形成性材料
は、好ましくは色素形成性カプラー、すなわち、現像剤
酸化体とカプリングして色素を形成する化合物である。
シアン色素画像を形成する好ましいカプラーはフェノー
ルおよびナフトールである。マゼンタ色素画像を形成す
る好ましいカプラーはピラゾロンおよびピラゾロトリア
ゾールである。イエロー色素画像を形成する好ましいカ
プラーはベンゾイルアセトアニリドおよびピバリルアセ
トアニリドである。
【0022】本発明の保護オーバーコートは、当該技術
分野で周知の各種の帯電防止層と共に成功裏に用いるこ
とができる。本発明の帯電防止層としては、各種の電気
的導電性金属含有粒子、例えば、バインダー材料に分散
した金属酸化物が挙げられる。これらの金属酸化物粒子
の多くは、それらを苛酷な環境、例えば、写真処理溶液
から保護するための化学バリヤーを必要としない。しか
しながら、これらの金属酸化物の多くは、良好な導電
性、すなわち、帯電防止特性を得るためには、粒子充填
量を高くする必要があるので、その物性が劣化し、そし
て耐摩耗性トップコートが、良好な層物性耐久性のため
に必要となる。有用な電気的導電性金属−含有粒子の例
としては、ドナードーピング金属酸化物、酸素欠損含有
金属酸化物、および導電性の窒化物、炭化物およびホウ
化物が挙げられる。特に有用な粒子の具体例としては、
導電性のTiO2 ,SnO2 ,V2 5 ,Al2 3
ZrO2 ,In2 3 ,ZnO,ZnSb2 6 ,In
SbO4 ,TiB2 ,ZrB 2 ,NbB2 ,TaB2
CrB,MoB,WB,LaB6 ,ZrN,TiN,W
C,HfC,HfN,及びZrCが挙げられる。これら
の電気的導電性粒子を記載している特許の例としては、
米国特許第4,275,103号、第4,394,44
1号、第4,416,963号、第4,418,141
号、第4,431,764号、第4,495,276
号、第4,571,361号、第4,999,276
号、第5,122,445号および第5,368,99
5号が挙げられる。また、以下も含まれる:米国特許第
3,245,833号、第3,428,451号および
第5,075,171号に記載されているような半導体
金属塩、例えば、ヨウ化第一銅。
【0023】米国特許第4,845,369号および第
5,116,666号に記載されているような、非導電
性カリウムチタネート上に塗布されたアンチモンドーピ
ングスズ酸化物を含む繊維状導電性粉末。米国特許第
4,070,189号の架橋化ビニルベンジル第四級ア
ンモニウムポリマーまたは米国特許第4,237,19
4号の導電性ポリアニリンのような導電性ポリマー。
【0024】米国特許第4,203,769号、第5,
006,451号、第5,221,598号および第
5,284,714号に記載されているような五酸化バ
ナジウムまたは銀ドーピング五酸化バナジウムのコロイ
ド状ゲル。しかしながら、好ましい帯電防止層は、前記
特許の1つに記載されているような五酸化バナジウムを
含有する。米国特許第4,203,769号に記載され
ている帯電防止層は、五酸化バナジウムコロイド状水溶
液を塗布することにより調製する。好ましくは五酸化バ
ナジウムは銀でドーピングする。ポリマーバインダー、
例えば、カチオン性塩化ビニリデン−含有ターポリマー
ラテックスまたはポリエステルイオノマー分散体は、層
の一体性を向上させるために、そしてアンダーコート層
への接着性を向上させるために、帯電防止層に用いるの
が好ましい。典型的に、五酸化バナジウム帯電防止材料
の乾燥塗布重量は、0.5〜30mg/m2 である。ポリ
マーバインダーの五酸化バナジウムに対する重量比は、
1:5〜500:1の範囲を変動することができるが、
好ましくは1:1〜10:1である。典型的に帯電防止
層は、総乾燥重量に基づいて1〜400mg/m2 の乾燥
塗布量で塗布する。帯電防止層の電気抵抗率は好ましく
は7〜11log Ω/平方、最も好ましくは9log Ω/平
方未満である。
【0025】帯電防止塗布配合物はまた塗布性を向上さ
せるために塗布助剤をも含有してよい。帯電防止塗布配
合物中の塗布助剤の通常レベルは総溶液重量に基づいて
0.01〜0.30重量%の有効塗布助剤である。しか
しながら、塗布助剤の好ましいレベルは、総溶液重量に
基づいて0.02〜0.20重量%の有効塗布助剤であ
る。これらの塗布助剤は、アニオン性もしくは非イオン
性のいずれかの塗布助剤、例えば、パライソノニルフェ
ノキシ−グリシドールエーテル、オクチルフェノキシポ
リエトキシエタノール、ナトリウムアルキルアリールポ
リエーテルスルホン酸塩およびスルホコハク酸ナトリウ
ムのジオクチルエステルであって水性塗膜に通常用いら
れるものであることができる。この塗膜は、当該技術分
野において周知の塗布方法、例えば、ホッパー塗布法、
スキムパン/エアナイフ法、グラビア塗布法等を用いて
フィルム支持体上に施すことができる。
【0026】本発明の帯電防止層は、ポリウレタンでオ
ーバーコーティングする。好ましくは、ポリウレタンは
脂肪族ポリウレタンである。脂肪族ポリウレタンは、熱
安定性およびUV安定性が優れており、黄変しないので
好ましい。本発明のポリウレタンは、破断点引張り伸び
が少くとも50%であり、2%の伸びで測定したヤング
率は少くとも50,000lb/in2 であることを特徴と
する。これらの物性要件により、このオーバーコート層
は、硬くしかも靱性を有するので、同時に優れた耐摩耗
性および顕著なレジリエンスが確実に得られ、数百回の
映画映写後もトップコートおよび帯電防止層の残存が可
能となる。ポリウレタンオーバーコートは好ましくは、
乾燥塗布量50〜3000mg/m2 となるように0.5
〜10.0wt%のポリマーを含有する塗布配合物を用い
て塗布する。オーバーコート層の乾燥塗布量は好ましく
は300〜2000mg/m2 である。
【0027】ポリウレタンは、有機溶剤溶解性である
か、または水分散性のいずれかであってよい。環境上の
理由から、水性分散性ポリウレタンが好ましい。水性ポ
リウレタン分散体の調製は当該技術分野において周知で
あり、そしてジアミンもしくはジオールとの反応によ
る、末端イソシアネート基含有プレポリマーの水性分散
体の鎖伸長(chain extending )を必要とする。プレポ
リマーは、末端ヒドロキシ基を有するポリエステル、ポ
リエーテル、ポリカーボネートまたはポリアクリレート
を、過剰の多官能性イソシアネートと反応させることに
より調製する。この生成物を次に、イソシアネートと反
応可能な官能基、例えば、ヒドロキシル基、およびアニ
オン形成できる基(典型的にカルボキシル基)を有する
化合物で処理する。これらのアニオン基を次に第三アミ
ンで中和して水性プレポリマー分散体を形成する。ポリ
ウレタンオーバーコートの化学抵抗性は、ポリウレタン
中に存在する官能基、例えば、カルボキシル基と反応す
る架橋剤を添加することにより改良することができる。
架橋剤、例えば、アジリジン、カルボジイミド、エポキ
シド等がこの目的のために適切である。架橋剤は、ポリ
ウレタンに基づいて0.5〜30wt%で使用できる。し
かしがら、ポリウレタンに基づいて2〜12wt%の架橋
剤濃度が好ましい。
【0028】本発明では、タール付着を低減もしくは除
去するためにポリウレタンオーバーコートの上にトップ
コートがある。トップコートは少くとも20wt%の親水
性コロイドを含有する。親水性コロイドの例としては、
水溶性ポリマー、ゼラチン、ゼラチン誘導体、デキスト
ランおよびその誘導体、セルロースエステル、ラテック
ス誘導体、カゼイン、寒天、アルギニン酸ナトリウム、
デンプン、ポリビニルアルコール、ポリ(エチレンオキ
シド)コポリマー、ポリアクリル酸コポリマーおよび無
水マレイン酸コポリマー並びにこれらの混合物が挙げら
れる。セルロースエステルとしては、ヒドロキシルプロ
ピルセルロース、カルボキシメチルセルロースおよびヒ
ドロキシエチルセルロースが挙げられる。ラテックスポ
リマーとしては、塩化ビニルコポリマー、塩化ビニリデ
ンコポリマー、アクリルエステルコポリマー、酢酸ビニ
ルコポリマーおよびブタジエンコポリマー、ポリエチレ
ンオキシド含有コポリマー等が挙げられる。これらの中
で、ゼラチンが最も好ましい。
【0029】ゼラチンは、その抽出前にアルカリ液に含
浸したいわゆるアルカリ処理(石灰処理)ゼラチン、そ
の抽出前にアルカリ液に含浸した酸処理ゼラチン、両液
に含浸した酸処理ゼラチンおよび酵素処理ゼラチンのい
ずれであってもよい。必要ならば、ゼラチンを、コロイ
ド状アルブミン、カゼイン、セルロース誘導体(例え
ば、カルボキシメチルまたはヒドロキシエチルセルロー
ス)、寒天、アルギニン酸ナトリウム、サッカライド誘
導体(例えば、デンプン誘導体またはデキストラン)、
合成親水性コロイド(例えば、ポリビニルアルコール、
ポリ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸コポリマ
ー、ポリアクリルアミドまたはそれらの誘導体もしくは
部分加水分解物)またはゼラチン誘導体と組合せて用い
ることができる。
【0030】トップコート中のゼラチンのような親水性
コロイドの好ましい範囲は、20〜100%、さらに好
ましくは40〜100%、最も好ましくは60〜100
%である。親水性トップコートの好ましい塗布量は、5
0〜2000mg/m2 、さらに好ましくは100〜10
00mg/m2 である。トップコートは、さらに架橋剤も
しくは硬化剤、層の弾性率を向上させるための充填剤、
潤滑剤および添加物、例えば、表面のフェロタイプ特性
を制御するためのマットビーズを含有する。
【0031】トップコートを硬化するのに適切な硬化剤
としては、例えば、アルデヒド化合物、例えば、ホルム
アルデヒドおよびグルタルアルデヒド;ケトン化合物、
例えば、ジアセチルおよびシクロペンタンジオン;反応
性ハロゲンを有する化合物、例えば、ビス(2−クロロ
エチル尿素)、2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−
1,3,5−トリジンおよび米国特許第3,288,7
75号および第2,732,303号および英国特許第
974,723号および第1,167,207号に記載
されているもの;ジビニルスルホン、5−アセチル−
1,3−ジアクリロヘキサヒドロ−1,3,5−トリア
ジンおよび反応性オレフィン含有化合物、例えば、ジビ
ニルスルホン、5−アセチル−1,2−ジアクリロイル
ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、および化合
物、例えば、ジビニルスルホン、5−アセチル−1,3
−ジアクリロイルヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、および米国特許第3,635,718号および第
3,232,763号、および英国特許第994,86
9号に開示されている化合物;N−ヒドロキシメチロタ
ルイミド(N-hydroxymethylothalimide );N−メチロ
ール化合物、例えば、N−ヒドロキシメチルフタルイミ
ドおよび米国特許第2,732,316号および第2,
586,168号に記載されているもの;米国特許第
3,103,437号に記載されているイソシアネー
ト;米国特許第3,017,280号および第2,98
3,611号に開示されているアジリジン;米国特許第
2,725,294号および第2,725,295号に
記載されている酸誘導体;米国特許第3,091,53
7号に記載されているエポキシ化合物;並びにハロゲン
化カルボキシアルデヒド、例えば、ムコクロロ酸が挙げ
られる。無機硬化剤の例としては、クロムミョウバン、
硫酸ジルコニウムおよび特許異議申立のための公報(以
下、特公昭)56−12853号および58−3269
9号、ベルギー特許825,726号、特開昭60−2
25148号および51−126125号、特公昭58
−50699号、特開昭52−54427号および米国
特許第3,321,313号に記載されているカルボキ
シ基活性硬化剤が挙げられる。
【0032】強化充填剤粒子の例としては、モース硬度
スケールが少くとも6の無機粉末が挙げられる。具体例
は、金属酸化物、例えば、g−アルミニウム酸化物、ク
ロム酸化物(例えば、Cr2 3 )、鉄酸化物(例え
ば、α−Fe2 3 )、スズ酸化物、ドーピングスズ酸
化物、例えば、アンチモンもしくはインジウムをドーピ
ングしたスズ酸化物、二酸化ケイ素、アルミノ−シリケ
ートおよび二酸化チタン;炭化物、例えば、炭化ケイ素
および炭化チタン;並びに微粒子状のダイヤモンドが挙
げられる。
【0033】トップコートに、摩擦係数を与えて、写真
フィルムの製造中および消費者が取扱いの際良好な移送
特性を確実に付与するために、適切な潤滑剤を包含せし
めることができる。多くの潤滑剤、例えば、脂肪酸の高
級アルコールエステル、高級脂肪酸カルシウム塩、金属
ステアレート、シリコーン化合物、パラフィン等の米国
特許第2,588,756号、第3,121,060
号、第3,295,979号、第3,042,522号
および第3,489,567号に記載されているものを
用いることができる。満足できる移送特性を得るために
は、潤滑化された表面が0.10〜0.40の摩擦係数
を有するべきである。しかしながら、最も好ましい範囲
は0.15〜0.30である。トップコートの摩擦係数
が0.15未満では、長いスリットロール状の写真フィ
ルムが貯蔵または船積み中、不安定になり、その結果、
竹の子状の(telescoped)もしくは中低そりの状態(不
安定なフィルムロールに共通する状態)になる。摩擦係
数が、製造の際0.30より高いかまたは写真フィルム
処理後に0.30より高くなると(非処理残留性トップ
コート潤滑剤の共通の状態)、特にあるタイプの写真フ
ィルム映写機ではその写真フィルム移送特性が劣化す
る。
【0034】水性分散潤滑剤は、この形態の潤滑剤を水
性保護トップコート配合物中に直接包含でき、したがっ
て保護トップコート層上に別個に潤滑剤のオーバーコー
トを施すことを回避できるので特に好ましい。カルナバ
ワックス、ポリエチレンオキシド、微結晶ワックス、パ
ラフィンワックス、シリコーン、ステアレートおよびア
ミドの水性分散潤滑剤は、水性保護トップコート中の内
蔵潤滑剤として十分に作用する。しかしながら、カルナ
バワックスおよびステアレートの水性分散潤滑剤が、低
潤滑剤レベルで摩擦を制御する際のそれらの有効性およ
び水性バインダーとの優れた適応性のために好ましい。
【0035】潤滑剤に加えて、製造装置、印刷装置、処
理装置および映写装置上のフィルム移送を改良するため
にはマット剤が重要である。またこれらのマット剤は、
保護オーバーコートが、ロールフィルムに典型的な圧力
下で乳剤面と接触した場合にフェロタイプをおこす可能
性を減じることができる。用語“フェロタイプ”は、裏
面の保護トップコートが圧力下で乳剤面に接触した場
合、例えば、きつく巻いたロールの場合、保護トップコ
ートと乳剤面の間にそれらを引離した際に粘着が認めら
れるのに十分な程強力に乳剤面に接着する状態を表すの
に用いる。フェロタイプが深刻な場合は、保護トップコ
ートと乳剤面層を引離した場合、乳剤面への損傷が発生
するかもしれない。この深刻な損傷はその乳剤のセンシ
トメトリーに悪影響を与えるかもしれない。
【0036】本発明のトップコートはマット剤を含有す
ることができる。これらのマット剤は、シリカ、炭酸カ
ルシウム、または他の金属酸化物、ガラス球、粉砕ポリ
マーおよび高融点ワックス、並びにポリマーマットビー
ズであってよい。ポリマーマットビーズは、形状の均一
性およびサイズ分布の均一性のために好ましい。マット
粒子は0.5〜3μmのサイズの平均直径を有するべき
である。しかしながら、好ましくはマット粒子は0.7
5〜2.5μmの平均直径を有する。マット粒子は、1
〜100mg/m2 の乾燥塗布重量で用いることができ
る。マット粒子の好ましい塗布重量は15〜65mg/m
2 である。表面粗さ(Ra,ANSI標準B46.1,
1985年)(ミクロン)は乳剤面のフェロタイプを防
止するために0.010〜0.060の範囲内であるべ
きである。好ましいRa値の範囲は、最良の性能を得る
ためには0.025〜0.045である。Ra値が0.
025未満ならば、バッキングと乳剤間のフェロタイプ
による僅かな乳剤面マーキングを防止するためには不十
分な表面粗さである。Ra値が0.045より高いなら
ば、十分な表面粗さがあるが、これらのサイズのマット
粒子は、特に映画劇場映写において典型的な極めて高い
拡大倍率の下では、乳剤の粒状性レベルの低下および映
像鮮鋭性の損失を示す。
【0037】潤滑剤、マットビーズおよび充填剤を含む
前記添加物は、下側のポリウレタンオーバーコート中に
も存在することができる。本発明を以下の例により具体
的に説明する。
【0038】
【実施例】実施例に用いるポリウレタンオーバーコート
は、Witcobond 232 (Witco Corporation)またはSancur
e 898 (B.F.Goodrich Company)からなり、3wt%(ポ
リマー基準)のアジリジン架橋剤を含有した。トップコ
ートは、任意の位置に20〜100wt%のゼラチンを含
み、残りはWitcobond 232 またはSancure 898 からなっ
た。例1 帯電防止配合物を含有する支持体の製造 下塗りが施されたポリエステル(下塗りポリエステル)
支持体を、先ず第一にアクリロニトリル、塩化ビニリデ
ンおよびアクリル酸の下塗りターポリマーを、支持体の
両面に、延伸およびテンタリング(tentering )の前
に、最終塗布重量が90mg/m2 になるように塗布する
ことにより製造した。
【0039】以下の成分からからなる帯電防止配合物を
総固形分0.078%で調製した: アクリロニトリル、塩化ビニリデンおよびアクリル酸 のターポリマー 0.094% 五酸化バナジウムコロイド状分散体、0.57% 4.972% Rohm & Haas 界面活性剤、Triton X-100、10% 0.212% 脱イオン水 94.722% この帯電防止配合物を、ハレーション防止層とは反対面
の下塗りポリエステル支持体上に、乾燥塗布重量が12
mg/m2 となるように塗布した。例2(比較) 保護オーバーコート配合物を帯電防止層上に施した。こ
のオーバーコート配合物は以下の成分からなった: 湿潤時% 乾燥時% ポリウレタン分散体、30% 26.60% 90.38% ペンタエリスリチルテトラステアレートワッ クス分散体、45% 0.02% 0.10% マット、ポリメチルメタクリレートビーズ、 2mm、23.8% 1.10% 3.07% 多官能性アジリジン架橋剤、50% 0.98% 5.75% Rohm & Haas 界面活性剤、Triton X-100、 10% 0.60% 0.70% 脱イオン水 71.61%例3〜6 例2で得られた塗膜上にトップコートを施した。このト
ップコートの配合は第1表に示す。すべての塗膜は、ゼ
ラチンに基づいて2.5wt%のジビニルスルホン架橋剤
を含有した。
【0040】
【表1】
【0041】例7〜11 例2で得た塗膜上にトップコートを施した。その配合
は、ポリウレタンとゼラチンの配合物として第2表に示
す。すべての塗膜は、総バインダーに基づいて6重量%
のアジリジン架橋剤を含有した。
【0042】
【表2】
【0043】タール試験 通常のフィルム現像の際、発色現像剤酸化体の副生成物
が褐色、オイル状残渣を発生させ、これらはフィルム表
面に吸着されそして永久的な褐色ステインスポット、す
なわち、タールを生じさせる。現像剤タールのシミュレ
ート試験を、前記試料について実施してそれらのタール
/ステイン形成の傾向を調べた。試験は105°Fで行
い、現像液に浸漬した塗膜上への現像液タンクから採取
されたタールの塗り付け、その後の希硫酸を用いるター
ルの除去が含まれた。残留したステインまたはタールは
タール吸着についてのこれらの塗膜の傾向を示すもので
ある。結果を第3表に示す。
【0044】
【表3】
【0045】例2に示すように、ポリウレタン塗膜は、
現像液タールの付着に対する抵抗性が極めて低い。この
ポリウレタンオーバーコートをゼラチントップコートで
塗布すると、タール付着の傾向が除去される(例3)。
ゼラチントップコート中のポリウレタン量が増加するに
つれ、タール付着の増加が認められた。しかしながら、
トップコートが少くとも20%の親水性コロイド(ゼラ
チン)を含有すると、改良された結果が得られた(例4
〜10)。トップコート塗布量が増加するにつれ、結果
もまた改良された。好ましい実施態様 態様1 支持体を含んでなる映画用プリントフィルムで
あって、前記支持体が、その一面上に順にハレーション
防止アンダーコート;および少くとも一層のハロゲン化
銀乳剤層を有し、そして他の面上に順に帯電防止層;保
護オーバーコート;および少くとも20wt%で親水性コ
ロイドを含む、前記支持体から最遠のトップコートを有
し、前記保護オーバーコートがポリウレタンバインダー
からなり、そして前記ポリウレタンバインダーが、少く
とも50%の破断点引張伸びおよび2%伸びで測定した
場合少くとも3515.3kg/cm2 (50000lb/in
2 )のヤング率を有することを特徴とする映画用プリン
トフィルム。態様2 前記ハレーション防止アンダーコートが、固体
状粒子フィルター色素を含んでなる態様1記載の映画用
プリントフィルム。態様3 前記帯電防止層が、ドナードーピング金属酸化
物、酸素欠損含有金属酸化物、導電性窒化物、導電性炭
化物および導電性ホウ化物からなる群より選ばれる電気
的導電性金属含有粒子を含んでなる態様1記載の映画用
プリントフィルム。態様4 前記帯電防止層が電気的導電性ポリマーを含む
態様1記載の映画用プリントフィルム。態様5 前記帯電防止層が五酸化バナジウムである態様
1記載の映画用プリントフィルム。態様6 前記帯電防止層が1〜400mg/m2 の乾燥塗
布量を有する態様1記載の映画用プリントフィルム。態様7 前記オーバーコートが50〜3000mg/m2
の乾燥塗布量を有する態様1記載の映画用プリントフィ
ルム。態様8 前記ポリウレタンバインダーが脂肪族ポリウレ
タンである態様1記載の映画用プリントフィルム。態様9 前記ポリウレタンバインダーが水性分散性ポリ
ウレタンである態様1記載の映画用プリントフィルム。態様10 前記オーバーコートがさらに添加剤を含んで
なる態様1記載の映画用プリントフィルム。態様11 前記トップコート中の前記親水性コロイドが
水溶性ポリマー、ゼラチン、ゼラチン誘導体、デキスト
ラン、デキストラン誘導体、セルロースエステル、ラテ
ックス誘導体、カゼイン、寒天、アルギニン酸ナトリウ
ム、デンプン、ポリビニルアルコール、ポリ(エチレン
オキシド)コポリマー、ポリアクリル酸コポリマーおよ
びマレイン酸無水物コポリマーからなる群より選ばれる
態様1記載の映画用プリントフィルム。態様12 前記親水性コロイドがゼラチンを含んでなる
態様1記載の映画用プリントフィルム。態様13 前記親水性コロイドが少くとも40wt%で存
在する態様1記載の映画用プリントフィルム。態様14 前記トップコートがさらに添加物を含んでな
る態様1記載の映画用プリントフィルム。態様15 前記トップコートが50〜2000mg/m2
の乾燥塗布量を有する態様1記載の映画用プリントフィ
ルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グスタブ リチャード アパイ ザ セカ ンド アメリカ合衆国,ニューヨーク 14622, ロチェスター,ベイ ノール ロード 110 (72)発明者 フランク アンソニー ペットロン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14626, ロチェスター,ポーラ レッド レーン 72

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体を含んでなる映画用プリントフィ
    ルムであって、前記支持体が、その一面上に順にハレー
    ション防止アンダーコート;および少くとも一層のハロ
    ゲン化銀乳剤層を有し、そして他の面上に順に帯電防止
    層;保護オーバーコート;および少くとも20wt%で親
    水性コロイドを含む、前記支持体から最遠のトップコー
    トを有し、 前記保護オーバーコートがポリウレタンバインダーから
    なり、そして前記ポリウレタンバインダーが、少くとも
    50%の破断点引張伸びおよび2%伸びで測定した場合
    少くとも3515.3kg/cm2 (50000lb/in2
    のヤング率を有することを特徴とする映画用プリントフ
    ィルム。
JP10133202A 1997-05-15 1998-05-15 映画用プリントフィルム Pending JPH10319537A (ja)

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