JP2003177492A - 多色画像表示方法および装置 - Google Patents

多色画像表示方法および装置

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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 所望の色を忠実に表示できる高表示品質の、
書き換え型の多色表示方法および装置を提供する。 【解決手段】熱不可逆型フォトクロミック化合物と熱可
逆型フォトクロミック化合物とを含み、かつ発色状態に
おける極大吸収波長が他とは異なるものを含む2種類以
上のフォトクロミック化合物と、さらにナフタロシアニ
ン系色素、シアニン系色素の少なくとも一種を含む感光
層を支持基板上に形成してなる画像表示媒体に対して、
少なくとも、紫外光照射によって感光層に含有される全
種類のフォトクロミック化合物を発色させる工程、およ
び発色した各熱不可逆型フォトクロミック化合物の極大
吸収波長に対応した波長域の可視光をそれぞれ所望の領
域に照射して各熱不可逆型フォトクロミック化合物を選
択的に消色する工程、および赤外光を所望の領域に照射
することにより熱可逆型フォトクロミック化合物を選択
的に消色する工程を施すことを特徴とする多色画像表示
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像表示方法およ
び装置に関し、詳しくは、光照射によりカラー画像の書
き込みおよび消去の繰り返しが可能な画像表示方法およ
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光照射により可逆的な色変化を示すフォ
トクロミック化合物を用いた書き換え型の表示媒体に関
する提案は以前からなされてはいるが、フルカラー画像
を何度も書き換えできる実用的な方法および装置に関す
る提案は見あたらない。
【0003】フォトクロミック化合物を用いてカラー画
像を形成する方法としては、例えば特開平5−2716
49号公報において、254nmの紫外光照射で黄橙
色、313nmの紫外光照射で赤色、365nmの紫外
光照射で青紫色に発色するフォトクロミック性ジアリー
ルエテン化合物を3種類混合して基板上に感光層を形成
し、それぞれの波長の紫外光を照射する方法が提案され
ている。フルカラー画像を形成するためには、3原色
(青、緑、赤またはイエロー、マゼンタ、シアン)を発
色する3種類以上のフォトクロミック化合物の消・発色
を光で制御しなければならないが、上記の方法では3種
類の紫外光波長域により各材料の発色の有無が選択でき
ることが必要であり、つまり紫外域での吸収帯に重なり
がない3種類以上のフォトクロミック化合物が必要であ
り、更に、それらの化合物が発色状態において上記3原
色を示さなければならないが、そのような化合物の系は
実際には見当たらない。また、実用化には発色特性だけ
ではなく、繰り返し耐久性、熱・湿安定性なども考慮し
なければならず、これらの全てを満たす材料を開発する
のは大変困難であると思われる。
【0004】また、特開平7−199401号公報にお
いては、発色状態でイエロー、マゼンタ、シアンを示す
3種類のフォトクロミック性フルギド化合物を用いて基
板上に感光層を形成し、366nmの紫外光で全フォト
クロミック化合物を発色させた後に、感光層に特定の波
長の光を照射して特定の材料を選択的に消色させる方法
が提案されている。この方法では、紫外光が1種類だけ
であるという利点があるものの、例えばマゼンタ発色材
料を消色させるために照射された光によって、イエロー
発色材料およびシアン発色材料も少なからず消色されて
しまい、所望の色が正確には得られない場合が多いとい
う問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、上述の従来技術の状況および問題を鑑みてなされた
ものであり、所望の色を忠実に表示できる高表示品質
の、書き換え型の多色表示方法および装置を提供するこ
とを目的とするものであり、発色状態における極大吸収
波長が大きく異ならず、吸収帯の重なりが大きな2つの
フォトクロミック化合物間においても、消色の選択性を
向上させることである。また、別の目的は、カラー表示
に必要な3原色(イエロー、マゼンタ、シアン)を得
て、画像信号に従い、画像表示媒体上の所望の位置に所
定の波長の可視光を照射し、および所望の位置に赤外光
を照射することにより、多色表示を可能とすることであ
る。また、別の目的は、選択消色性を向上させ、所望の
色が忠実に表示して、表示品質が高い多色表示を可能と
することである。また、別の目的は、耐久性を向上さ
せ、信頼性が高い多色画像表示方法を得ることである。
また、別の目的は、光源素子の構成を簡単にし、コスト
的にも有利にすることである。また、別の目的は、発色
の程度を調整可能とし、表示すべき画像において必要と
される発色濃度に必要充分な発色を生じさせることによ
り、可視光照射および赤外光照射による消色の程度を低
減して、消費エネルギーの低減を可能とすることであ
る。また、別の目的は、各色について発色濃度の調整を
可能とすることにより、階調表示を可能とし、画像表示
媒体上の画像の多色表示を可能とすることである。ま
た、別の目的は、短時間での表示画像の全消去を可能と
することである。また、別の目的は、各フォトクロミッ
ク材料を選択的に消色させるための可視光光源の照射強
度の確保を容易にし、消費エネルギーの低減も可能とす
ることである。また、別の目的は、所望の色を忠実に表
示できる、高表示品質の書き換え型の多色表示装置を実
現することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の
(1)「熱不可逆型フォトクロミック化合物と熱可逆型
フォトクロミック化合物とを含み、かつ発色状態におけ
る極大吸収波長が他とは異なるものを含む2種類以上の
フォトクロミック化合物と、さらにナフタロシアニン系
色素、シアニン系色素の少なくとも一種を含む感光層を
支持基板上に形成してなる画像表示媒体に対して、少な
くとも、紫外光照射によって感光層に含有される全種類
のフォトクロミック化合物を発色させる工程、および発
色した各熱不可逆型フォトクロミック化合物の極大吸収
波長に対応した波長域の可視光をそれぞれ所望の領域に
照射して各熱不可逆型フォトクロミック化合物を選択的
に消色する工程、および赤外光を所望の領域に照射する
ことにより熱可逆型フォトクロミック化合物を選択的に
消色する工程を施すことを特徴とする多色画像表示方
法」、(2)「感光層が、発色状態における極大吸収波
長が400〜500nmの範囲にあるフォトクロミック
化合物と、発色状態における極大吸収波長が500〜6
00nmの範囲にあるフォトクロミック化合物と、発色
状態における極大吸収波長が600〜700nmの範囲
にあるフォトクロミック化合物をすべて含有するもので
あることを特徴とする前記第(1)項に記載の多色画像
表示方法」、(3)「発色状態における極大吸収波長が
400〜500nmの範囲にあるフォトクロミック化合
物が熱不可逆型であり、発色状態における極大吸収波長
が500〜600nmの範囲にあるフォトクロミック化
合物が熱可逆型であり、発色状態における極大吸収波長
が600〜700nmの範囲にあるフォトクロミック化
合物が熱不可逆型であることを特徴とする前記第(2)
項に記載の多色画像表示方法」、(4)「感光層の表面
に保護層を形成したことを特徴とする前記第(1)項乃
至第(3)項の何れか1に記載の多色画像表示方法」、
(5)「紫外光照射が画像表示部全面に対して行なわれ
ることを特徴とする前記第(1)項乃至第(4)項の何
れか1に記載の多色画像表示方法」、(6)「紫外光の
照射強度を可変とすることを特徴とする前記第(1)項
乃至第(5)項の何れか1に記載の多色画像表示方
法」、(7)「紫外光の照射時間を可変とすることを特
徴とする前記第(1)項乃至第(5)項の何れか1に記
載の多色画像表示方法」、(8)「可視光および赤外光
の照射強度を可変とすることを特徴とする前記第(1)
項乃至第(5)項の何れか1に記載の多色画像表示方
法」、(9)「可視光および赤外光の照射時間を可変と
することを特徴とする前記第(1)項乃至第(5)項の
何れか1に記載の多色画像表示方法」、(10)「白色
光および赤外光を画像表示部全面に照射する工程を含む
ことを特徴とする前記第(1)項乃至第(9)項の何れ
か1に記載の多色画像表示方法」、(11)「各波長の
可視光光源が、白色光源と光学フィルターから構成され
ることを特徴とする前記第(1)項乃至第(10)項の
何れか1に記載の多色画像表示方法」、(12)「各波
長の可視光光源が、それぞれが特定の発光波長域をもつ
発光素子から構成されることを特徴とする前記第(1)
項乃至第(10)項の何れか1に記載の多色画像表示方
法」により達成される。
【0007】また、上記課題は、本発明の(13)「ラ
イン状の紫外光光源と可視光光源、および赤外光光源を
備え、画像表示媒体と前記光源類とを相対的に移動させ
ながら、前記第(1)項乃至第(12)項の何れか1に
記載の方法を用いて画像を形成することを特徴とする多
色画像表示装置」により達成される。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
第(1)の特徴は、熱不可逆型フォトクロミック化合物
と熱可逆型フォトクロミック化合物とを含み、かつ発色
状態における極大吸収波長が他とは異なるものを含む2
種類以上のフォトクロミック化合物と、さらにナフタロ
シアニン系色素、シアニン系色素の少なくとも一種を含
む感光層を支持基板上に形成してなる画像表示媒体に対
して、少なくとも、紫外光照射によって感光層に含有さ
れる全種類のフォトクロミック化合物を発色させる工
程、および発色した各熱不可逆型フォトクロミック化合
物の極大吸収波長に対応した波長域の可視光をそれぞれ
所望の領域に照射して各熱不可逆型フォトクロミック化
合物を選択的に消色する工程、および赤外光を所望の領
域に照射することにより熱可逆型フォトクロミック化合
物を選択的に消色する工程を施すことである。
【0009】フォトクロミック化合物は、熱不可逆型フ
ォトクロミック化合物と熱可逆型フォトクロミック化合
物とに分類される。熱不可逆型は、発色状態から消色状
態への消色反応が光照射によってのみ生じ、熱的にはほ
とんど全く生じない。一方熱可逆型は、消色反応が光照
射によってもある程度生じるが、熱によって大きく進
む。したがって、例えば両者を含む感光層において両者
の発色状態における極大吸収波長がほぼ同じあっても、
加熱することにより、熱可逆型フォトクロミック化合物
のみを選択的に消色させることができるし、前記極大吸
収波長に対応する領域の可視光を照射すれば熱不可逆型
フォトクロミック化合物をある程度選択的に消色させる
ことができる。さらに前記発色状態における極大吸収波
長がある程度異なる場合には、熱不可逆型フォトクロミ
ック化合物の発色状態における極大吸収波長に対応する
領域の可視光の照射によりその化合物のみを選択的に消
色させることができる。
【0010】用いる複数のフォトクロミック化合物の消
色状態における吸収帯(紫外域)は重なりが大きい方が
都合がよい。その場合、紫外光光源の発光波長域がかな
り狭くても、その波長が前記吸収帯の重なり部にあれば
感光層に含有される全種類のフォトクロミック化合物を
発色させることができる。また消色状態における吸収帯
(紫外域)の重なりが小さいかまたは重なりがない場合
でも、紫外光光源が使用する全てのフォトクロミック化
合物の発色反応を誘起するに充分な分光特性を有してい
ればよい。発色状態における極大吸収波長が異なるとい
うことは、つまり認識される色が異なるということであ
るが、この極大吸収波長は、表示に用いたい色に対応し
て設定されればよく、また該フォトクロミック化合物の
種類も、表示に用いたい色の数以上に設定されればよ
い。
【0011】また、用いるフォトクロミック化合物はす
べて同程度の発色感度および消色感度を有することが好
ましい。感光層を構成する材料としては該フォトクロミ
ック化合物のほかに、バインダー材料と色素があるが、
まずバインダー材料としては該フォトクロミック化合物
のフォトクロミズム機能に悪影響を与えることがなく、
また該フォトクロミック化合物と相溶性が良く、成膜可
能であり、硬化後の透明性に優れる樹脂材料を用いるこ
とが好ましい。このような材料として、例えば、ポリス
チレン、ポリエステル、ポリメタクリル酸メチル、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニルなどが挙げられる。
色素としては、赤外域に吸収がある色素としてナフタロ
シアニン系色素、シアニン系色素が挙げられる。これら
は700nm以上の赤外域に吸収を持つので、780n
mまたは830nmのLDに対しても感度を有する。
【0012】支持基板の材料としては、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネ
ートなどのような透明材料、および紙などの不透明材料
が挙げられる。
【0013】感光層を形成する方法としては塗布法のほ
かに蒸着法も挙げられるが、塗布法が簡便であり、該フ
ォトクロミック化合物とバインダー材料をともに溶媒に
溶かして、印刷法、スピンコート法などの方法により塗
布し、乾燥して成膜すればよい。感光層は単一層または
複数層のどちらでもよいが、複数層を形成する場合は、
隣り合う層同士が混合しないように層間に分離層を形成
することが好ましい。分離層は感光層中のバインダー材
料およびフォトクロミック化合物を溶解しない溶媒を用
いた成膜用溶液を塗布することによって形成できる。
【0014】紫外光を照射する光源としては、水銀ラン
プやキセノンランプなどに光学フィルターを組み合わせ
て所望の波長域の紫外光を取り出して用いてもよいし、
LEDやLDなどの特定波長域の光を発する発光素子を
用いてもよい。例えば書き込み・消去のための光源系を
なるべくコンパクトに構成した表示装置を作製するよう
な場合には、LEDなどの発光素子が好ましく、さら
に、微小な領域ごとに照射のオン/オフが制御できる発
光面を連続して並べて形成した光源アレイを構成しても
よい。
【0015】可視光を照射する光源としては、白色光光
源に光学フィルターを組み合わせた構成のランプ類を用
いてもよいし、LEDやLDなどの特定波長域の光を発
する発光素子を用いてもよい。例えば書き込み・消去の
ための光源系をなるべくコンパクトに構成した表示装置
を作製するような場合には、LEDなどの発光素子が好
ましく、さらに、微小な領域ごとに照射のオン/オフが
制御できる発光面を連続して並べて形成した光源アレイ
を構成してもよい。または、前記ランプ類と液晶シャッ
ターアレイ等のライトバルブ素子を組み合わせて光源ア
レイを構成してもよい。特に所望の領域にのみ照射する
ような場合は、前述の光源アレイと、感光層を支持基板
上に形成した画像表示媒体とを相対的に移動させながら
光源アレイの各発光面の照射のオン/オフを制御するこ
とによってもそれが可能となる。
【0016】赤外光を照射する光源としては、赤外ラン
プと不要な波長域の光をカットするための光学フィルタ
ーを組み合わせた構成のランプ類を用いてもよいし、L
EDやLDなどの特定波長域の光を発する発光素子を用
いてもよい。例えば書き込み・消去のための光源系をな
るべくコンパクトに構成した表示装置を作製するような
場合には、LEDなどの発光素子が好ましく、さらに、
微小な領域ごとに照射のオン/オフが制御できる発光面
を連続して並べて形成した光源アレイを構成してもよ
い。または、前記ランプ類と液晶シャッターアレイ等の
ライトバルブ素子を組み合わせて光源アレイを構成して
もよい。特に所望の領域にのみ照射するような場合は、
前述の光源アレイと、感光層を支持基板上に形成した画
像表示媒体とを相対的に移動させながら光源アレイの各
発光面の照射のオン/オフを制御することによってもそ
れが可能となる。
【0017】本発明において所望の画像を表示する方法
としては、まず画像表示媒体の表示面に紫外光を照射す
ると、照射された部分の感光層に含まれる全種類のフォ
トクロミック化合物が発色する。ついで、各熱不可逆型
フォトクロミック化合物の発色状態での可視域吸収帯に
対応した波長域(極大吸収波長付近の波長域)の光を照
射することにより、対応する特定の熱不可逆型フォトク
ロミック化合物が消色する。さらに画像表示媒体の表示
面の特定の領域に赤外光を照射することにより、照射さ
れた部分の感光層に含まれるナフタロシアニン系色素ま
たはシアニン系色素が赤外光を吸収して熱を発生するた
め、その領域の熱可逆型フォトクロミック化合物が選択
的に消色する。この方法を用いて、画像表示媒体の表示
面上の所望の領域に、いくつかの所望のフォトクロミッ
ク化合物の発色状態を生じさせることにより、所望の画
像を形成することが可能となる。感光層に含まれる全種
類のフォトクロミック化合物が発色した後、同一の領域
に複数の波長の可視光を照射する場合には、同時に照射
してもよいし、順次別々に照射してもよい。また順次別
々に照射する場合、照射する波長の順番はどのようでも
よい。また、可視光の照射と赤外光の照射の順番もどの
ようでもよい。
【0018】本発明の第(2)の特徴は、感光層が、発
色状態における極大吸収波長が400〜500nmの範
囲にあるフォトクロミック化合物と、発色状態における
極大吸収波長が500〜600nmの範囲にあるフォト
クロミック化合物と、発色状態における極大吸収波長が
600〜700nmの範囲にあるフォトクロミック化合
物をすべて含有するものであることである。
【0019】前記各フォトクロミック化合物の発色状態
において認識される色はそれぞれ、ほぼイエロー、マゼ
ンタ、シアンに相当し、これらにより3原色が構成され
るため、前述の画像表示方法により多色表示が可能とな
る。
【0020】発色状態における極大吸収波長が400〜
500nmの範囲にあるフォトクロミック化合物とし
て、熱不可逆型としては、例えば1,2−ビス(2−フ
ェニル−4−トリフルオロメチルチアゾール)−3,
3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、
2,3−ジ(2−メチルベンゾチエニル)マレイン酸ジ
メチル、1,2−ビス(5−エトキシ−2−メチルチア
ゾール)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシ
クロペンテン、2−[1−(3,5−ジメチル−4−イ
ソオキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデン
コハク酸無水物等が、熱可逆型としては、例えば、
【0021】
【化1】 等が挙げられる。
【0022】発色状態における極大吸収波長が500〜
600nmの範囲にあるフォトクロミック化合物とし
て、熱不可逆型としては、例えば、1,2−ビス(3−
(2−メチル−6−(2−(4−メトキシフェニル)エ
チニル)ベンゾチエニル))−3,3,4,4,5,5
−ヘキサフルオロシクロペンテン、1,2−ビス(5−
メチル−2−フェニルチアゾール)−3,3,4,4,
5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、1−(1,2
−ジメチル−3−インドリル)−2−(2−メチル−3
−ベンゾチエニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサ
フルオロシクロペンテン、2−[1−(2,5−ジメチ
ル−1−フェニルピラゾリル)エチリデン]−3−イソ
プロピリデンコハク酸無水物等が、熱可逆型としては例
えば
【0023】
【化2】 等が挙げられる。
【0024】発色状態における極大吸収波長が600〜
700nmの範囲にあるフォトクロミック化合物とし
て、熱不可逆型としては、例えば、1−(5−メトキシ
−1,2−ジメチル−3−インドリル)−2−(5−シ
アノ−2,4−ジメチル−3−チエニル)−3,3,
4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロペンテン、1−
(5−メトキシ−1,2−ジメチル−3−インドリル)
−2−(6−カルボキシル−2−メチル−3−ベンゾチ
エニル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシ
クロペンテン、1−(6−シアノ−2−メチル−3−ベ
ンゾチエニル)−2−(5−メトキシ−1,2−ジメチ
ル−3−インドリル)−3,3,4,4,5,5−ヘキ
サフルオロシクロペンテン、2−[1−(1,2,5−
トリメチル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプ
ロピリデンコハク酸無水物等が、熱可逆型としては、例
えば、
【0025】
【化3】 等が挙げられる。
【0026】発色状態における極大吸収波長が大きく異
なり、ほぼイエロー、マゼンタ、シアンに認識されるこ
れらのフォトクロミック化合物は、所定の混合比で均一
に混合されて色素及びバインダー材料とともに単一層の
感光層を形成してもよいし、またそれぞれのフォトクロ
ミック化合物とバインダー材料とからなる感光層を積層
して複数層の感光層を形成してもよい。後者の場合、各
層に含有させて用いてもよいし、例えば熱可逆型フォト
クロミック化合物を含む層のみに含有させて用いてもよ
い。または、フォトクロミック化合物を含む各層と別に
色素を含む層を形成してもよい。
【0027】本発明の第(3)の特徴は、発色状態にお
ける極大吸収波長が400〜500nmの範囲にあるフ
ォトクロミック化合物を熱不可逆型とし、発色状態にお
ける極大吸収波長が500〜600nmの範囲にあるフ
ォトクロミック化合物が熱可逆型とし、発色状態におけ
る極大吸収波長が600〜700nmの範囲にあるフォ
トクロミック化合物を熱不可逆型としたことである。
【0028】例えば全て熱不可逆型のフォトクロミック
化合物を用いて感光層を形成した場合、それぞれの化合
物の可視域における吸収帯の重なりがある程度大きい場
合、可視光の照射によって特定のフォトクロミック化合
物を消色しようとした際に他のフォトクロミック化合物
もある程度消色してしまうため、所望の色が得られにく
くなってしまう。これに対し、本発明における熱不可逆
型と熱可逆型の組み合わせでフォトクロミック化合物を
用いて感光層を形成した場合、可視光によって消色すべ
き、発色状態における極大吸収波長が400〜500n
mの範囲にあるフォトクロミック化合物と、発色状態に
おける極大吸収波長が600〜700nmの範囲にある
フォトクロミック化合物の可視域における吸収帯の重な
りはほとんどないため、上述のような問題が生じない。
発色状態における極大吸収波長が500〜600nmの
範囲にあるフォトクロミック化合物については赤外光の
照射による色素の発熱により選択的に消色できる。この
場合の赤外光の波長域については、前述の発色状態にお
ける極大吸収波長が600〜700nmの範囲にある熱
不可逆型フォトクロミック化合物を消色させないように
設定することが好ましい。
【0029】本発明の第(4)の特徴は、感光層の表面
に保護層を形成したことである。保護層の材料として
は、透明性が高く、硬度が高い点でシリコーン樹脂また
はアクリル樹脂が好適に用いられる。保護層を形成する
ことにより感光層は水分や特定のガス等による、感光層
を構成する化合物の、必要な機能の発現に関わる反応に
対する悪影響を低減することが可能となり、また機械的
損傷からも有効に保護されて耐久性が向上する。
【0030】本発明の第(5)の特徴は、紫外光照射が
画像表示部全面に対して行なわれることである。画像表
示媒体に紫外光照射を行なう場合、表示しようとする画
像における灯樗部(感光層が無色になるべき部分)には
紫外光照射による発色も、そして可視光照射や赤外光照
射による消色も行なわず、それ以外の部分に紫外光を選
択的に照射する方法もあるが、この場合には、画素に対
応した微小な領域ごとに照射のオン/オフが制御できる
発光部を連続して並べて形成した紫外光源アレイなどが
必要になるし、そしてそれ以前に感光層に含まれる全種
類のフォトクロミック化合物を消色させるために、表示
部全面に可視光および赤外光を照射する工程が必要にな
る。一方、紫外光照射を画像表示部全面に対して行なう
場合、紫外光を照射する光源としては、例えば画素に対
応した微小な領域ごとに照射のオン/オフが制御できる
発光部を連続して並べて形成した光源アレイなどである
必要はなく、例えば安価なランプ光源を用いることがで
きる。このようにランプ光源を用いるほうがコスト的に
も有利であるし、照射強度の確保も容易である。また、
感光層に含まれる全種類のフォトクロミック化合物を消
色させるために、表示部全面に可視光および赤外光を照
射する工程も不要になる。
【0031】本発明の第(6)の特徴は、紫外光の照射
強度を可変とすることである。紫外光の照射量により感
光層に含有されるフォトクロミック化合物の発色の程度
は変化する。つまり紫外光の照射量により積極的に発色
の程度を調整することが可能である。したがって画像全
体の濃度を調整したい場合や、あるいは表示すべき画像
において必要とされる最大の発色濃度が、予め画像信号
の読み取りなどからわかっていれば、必要な画像濃度に
必要充分な発色を生じさせるだけの照射量で紫外光を照
射することにより、可視光照射による消色の程度を最小
限にすることができるので、消費エネルギーの低減が可
能となるし、また材料の発色・消色の繰り返し耐久性の
点においても有利になる。紫外光光源自体の発光強度を
制御するための制御機構、あるいは光源の外部におい
て、光源から照射された紫外光の強度を調整する方法等
により、紫外光の照射強度を可変として照射量を調整す
ることにより、照射時間に関する条件は任意に設定でき
るため、例えば光源系と画像表示媒体とを相対的に移動
させながら画像を形成する方法においては、前記移動の
速度の制御が最も簡単になるように設定できるため(例
えば一定速度、2つの速度の単純繰り返し等)、光源系
と画像表示媒体との相対的移動に関するメカニカルな機
構構成および制御が容易になる。
【0032】本発明の第(7)の特徴は、紫外光の照射
時間を可変とすることである。紫外光の照射量により感
光層に含有されるフォトクロミック化合物の発色の程度
は変化する。つまり紫外光の照射量により積極的に発色
の程度を調整することが可能である。したがって画像全
体の濃度を調整したい場合や、あるいは表示すべき画像
において必要とされる最大の発色濃度が、予め画像信号
の読み取りなどからわかっていれば、必要な画像濃度に
必要充分な発色を生じさせるだけの照射量で紫外光を照
射することにより、可視光照射による消色の程度を最小
限にすることができるので、消費エネルギーの低減が可
能となるし、また材料の発色・消色の繰り返し耐久性の
点においても有利になる。例えば光源系と画像表示媒体
とを相対的に移動させながら画像を形成する方法におい
ては、前記相対的な移動速度を調整することにより照射
時間を制御して結果として照射量を調整することにな
る。例えば画像濃度を小さめに調整したい場合、前記相
対的な移動速度を大きくすることで照射時間を短くする
と、紫外光照射による発色濃度が小さくなるが、同様に
可視光による消色の程度も小さくなり、発色と消色のバ
ランスを保ちつつ全体の画像濃度の調整が可能となる。
照射強度は一定にすればよいため、紫外光光源自体の発
光強度を制御するための制御機構、あるいは光源の外部
において、光源から照射された紫外光の強度を調整する
部材等を設ける必要がなく、構成が容易になる。
【0033】本発明の第(8)の特徴は、可視光および
赤外光の照射強度を可変とすることである。すでに説明
したが、画像表示媒体の表示面に紫外光を照射すると、
照射された部分の感光層に含まれる全種類のフォトクロ
ミック化合物が発色する。ついで、各熱不可逆型フォト
クロミック化合物の発色状態での可視域吸収帯に対応し
た波長域(極大吸収波長付近の波長域)の光の照射およ
び赤外光の照射により、対応する特定のフォトクロミッ
ク化合物を消色させて、画像表示媒体の表示面上の所望
の領域に、用いたフォトクロミック化合物の発色の有無
の組み合わせによる複数の色が得られる。これにおい
て、前記可視光の照射量により感光層に含有される熱不
可逆型フォトクロミック化合物の消色の程度は変化し、
また赤外光の照射量によって熱可逆型フォトクロミック
化合物の消色の程度は変化する。つまり可視光の照射量
および赤外光の照射量により対応する各熱不可逆型フォ
トクロミック化合物および熱可逆型フォトクロミック化
合物の発色濃度を調整することが可能となり、各色の階
調表示が可能となって、各色の組み合わせにより多色表
示が可能となる。可視光の照射強度および赤外光の照射
強度を可変として照射量を調整することにより、照射時
間に関する条件は任意に設定できるため、例えば光源系
と画像表示媒体とを相対的に移動させながら画像を形成
する方法においては、前記移動の速度の制御が最も簡単
になるように設定できるため(例えば一定速度、2つの
速度の単純繰り返し等)、光源系と画像表示媒体との相
対的移動に関するメカニカルな機構構成および制御が容
易になる。
【0034】本発明の第(9)の特徴は、可視光の照射
時間および赤外光の照射時間を可変とすることである。
上記で説明したように、可視光の照射量および赤外光の
照射量により対応する各熱不可逆型フォトクロミック化
合物および熱可逆型フォトクロミック化合物の発色濃度
を調整することが可能となり、各色の階調表示が可能と
なって、各色の組み合わせにより多色表示が可能とな
る。例えば前述のアレイ光源を用い、これらと画像表示
媒体とを相対的に移動させながら画像を形成する方法に
おいては、各単位発光面の照射のオン/オフを制御する
ことにより照射時間を制御して結果として照射量を調整
することになる。照射強度はそれぞれ一定にすればよい
ため、発光強度を制御するための制御機構を設ける必要
がなく、構成が容易になる。
【0035】本発明の第(10)の特徴は、白色光およ
び赤外光を画像表示部全面に照射する工程を含むことで
ある。発色させた全種類のフォトクロミック化合物を、
画像表示部全面にわたってすべて消色して全消去したい
場合、各熱不可逆型フォトクロミック化合物の発色状態
での可視域吸収帯に対応した波長の光を照射するアレイ
光源および赤外光のアレイ光源を用いて、光照射による
消色を各熱不可逆型フォトクロミック化合物、そして熱
可逆型フォトクロミック化合物について行なうことにな
るが、表示部全面に効率よく照射できる白色光光源およ
び赤外光源を設けることにより、短時間での表示画像の
全消去が可能となる。前記白色光光源および赤外光光源
は、例えば画素に対応した微小な領域ごとに照射のオン
/オフが制御できる発光部を連続して並べて形成した光
源アレイなどである必要はなく、安価なランプ光源を用
いることができる。このようにランプ光源を用いるほう
がコスト的にも有利であるし、照射強度および熱量の確
保も容易である。
【0036】本発明の第(11)の特徴は、各波長の可
視光光源が、白色光源と光学フィルターから構成される
ことである。可視光光源の各波長は、使用する熱不可逆
型フォトクロミック化合物の発色体の可視域吸収帯に対
応させて設定されるが、さらに詳細には、極大吸収波長
付近に設定したり、あるいは光反応収率の波長依存を考
慮したり、または他のフォトクロミック化合物の発色体
の可視域吸収帯の波長域との関係を考慮して、より短波
長側にあるいはより長波長側に設定することがある。こ
のように可視光光源の好ましい波長の設定は使用するフ
ォトクロミック化合物により様々であるが、可視光光源
を白色光源と光学フィルターから構成すれば、光学フィ
ルターの形成条件、または交換設置等により、波長の調
整が容易にできる。
【0037】本発明の第(12)の特徴は、各波長の可
視光光源が、例えばLEDやLD等のような、それぞれ
が特定の発光波長域をもつ発光素子から構成されること
である。この場合は光の利用効率が高く、照射強度の確
保も容易になるし、消費エネルギーの低減も可能とな
る。
【0038】本発明の第(13)の特徴は、ライン状の
紫外光光源と可視光光源、および赤外光光源を備え、画
像表示媒体と前記光源類とを相対的に移動させながら、
画像を形成する装置を構成することである。ここで、ラ
イン状というのは厳密に直線状に限られるものではな
く、例えばある長さの光源ユニットがいわゆる千鳥状に
互い違いに配列して全体的にラインを形成しているよう
なものも含むものであるし、また微小な領域ごとに照射
のオン/オフが制御できる発光面を連続して並べて形成
した光源アレイ等に関しても、同一波長の光源を構成す
る発光面の配列が一列でなく、複数列であってもよい。
また、発光波長が異なるそれぞれの光源アレイが一つの
構造体に組み込まれていてもよいし、独立した構造体と
して構成されてもよい。本発明の多色画像表示方法を用
いて画像表示装置を作製する場合は、光源の種類や構成
などにより様々な構成を考えることができ、用途に応じ
て適宜選択すればよい。ただし、高解像度・高速書き込
み・小型化・低コストなどが要求される場合は、各光源
類をライン状に構成、配置し、これらと画像表示媒体と
を相対的に移動させながら画像を形成する方法がより好
ましい。
【0039】以下、実施例により、本発明を具体的に説
明する。
【実施例】(実施例1)フォトクロミック化合物とし
て、熱不可逆型である、2−[1−(2−メチル−5−
ジエチルアミノスチリル−3−チエニル)メチリデン]
−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下PC1と
呼ぶ)、および熱可逆型である
【0040】
【化4】 (以下PC2と呼ぶ)を用いた。ポリスチレン100重
量部に対しPC1を10重量部添加して溶媒に溶解さ
せ、石英基板上にキャスト膜を作成した。PC2につい
ても同様に石英基板上にキャスト膜を作成した。これら
の光照射前の吸収スペクトルを測定したところ、PC
1、PC2いずれも300nm〜400nm弱の範囲に
吸収帯が認められ、いずれも無色であった。これらに高
圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射
したところ、PC1、PC2はそれぞれ青紫、マゼンタ
に発色し、吸収スペクトルの極大吸収波長はそれぞれ5
95nm、530nmであった。PC1については上と
同様の処方によるキャスト膜を白色PET(ポリエチレ
ンテレフタレート)基板(125μm)上に形成した。
またPC2については上の処方に対し、PC2が10重
量部に対しシアニン系色素である
【0041】
【化5】 (以下D1と呼ぶ)を5重量部添加した処方によるキャ
スト膜を同様に白色PET基板上に形成した。またこれ
らとは別に、PC1を含むキャスト膜(10μm)を形
成後、PVAによる分離膜(2μm)を介してその上に
前述のPC2およびD1を含むキャスト膜(10μm)
を形成した。PC1のみを含む感光層、PC2およびD
1を含む感光層、そして両者を積層させて形成した感光
層はいずれも無色であり、基板の色が白であるため、観
察者には白と認識された。積層感光層全面に366nm
の紫外光を照射したところ、PC1、PC2の両者が発
色し、両者が単独で発色した色の中間的な色を呈した。
この状態の積層感光層に780nmの発光波長のLDの
赤外光を照射したところ、PC1のみが発色したのと同
様の青紫色を呈した。またこれに再び366nmの紫外
光を照射したあと、LEDにより600nmの光を照射
したところ、PC2のみが発色したのと同様のマゼンタ
色を呈した。
【0042】(比較例1)フォトクロミック化合物とし
てPC2の代わりに、熱不可逆型である、2−[1−
(5−メチル−2−p−ジメチルアミノスチリル−4−
オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコ
ハク酸無水物(以下PC3と呼ぶ)を用い、実施例1と
同様の操作を行なった。PC3の吸収スペクトルの極大
吸収波長はPC2と同様で530nmであった。実施例
1と同様に形成した積層感光層全面に366nmの紫外
光を照射したところ、PC1、PC3の両者が発色し、
両者が単独で発色した色の中間的な色を呈した。この状
態の積層感光層に780nmの発光波長のLDの赤外光
を照射したが、照射により色は変化しなかった。この状
態の積層感光層にLEDにより600nmの光を照射し
たところ、PC3のみが発色したのと同様のマゼンタ色
にはならず、かなり淡いマゼンタ色を示した。
【0043】フォトクロミック化合物として、熱不可逆
型である1,2−ビス(2−フェニル−4−トリフルオ
ロメチルチアゾール)−3,3,4,4,5,5−ヘキ
サフルオロシクロペンテン(以下PC4と呼ぶ)、熱可
逆型である前記のPC2、および熱不可逆型である1−
(5−メトキシ−1,2−ジメチル−3−インドリル)
−2−(5−シアノ−2,4−ジメチル−3−チエニ
ル)−3,3,4,4,5,5−ヘキサフルオロシクロ
ペンテン(以下PC5と呼ぶ)を用いた。ポリスチレン
100重量部に対しPC4を10重量部添加して溶媒に
溶解させ、石英基板上にキャスト膜を作成した。PC
2、PC5についても同様に石英基板上にキャスト膜を
作成した。これらの光照射前の吸収スペクトルを測定し
たところ、PC4、PC2、PC5いずれも300nm
〜400nm弱の範囲に吸収帯が認められ、いずれも無
色であった。これらに高圧水銀ランプから取り出した3
66nmの紫外光を照射したところ、PC4、PC2、
PC5はそれぞれイエロー、マゼンタ、シアンに発色
し、吸収スペクトルの極大吸収波長はそれぞれ420n
m、530nm、665nmであった。PC4について
上と同様の処方によるキャスト膜を白色PET(ポリエ
チレンテレフタレート)基板(125μm)上に形成
し、さらにPVAによる分離膜(2μm)を介してその
上に、上と同様の処方に対し、PC2が10重量部に対
しさらにD1を5重量部添加した処方によるキャスト膜
(10μm)を形成し、やはりPVAによる分離膜(2
μm)を介してさらにその上にPC5を含むキャスト膜
(10μm)を形成し、さらに保護層としてPVA膜
(2μm)を形成した。このようにして形成した積層型
の感光層は無色であり、基板の色が白であるため、観察
者には白と認識された。感光層全面に366nmの紫外
光を照射したところ、PC4、PC2、PC5すべてが
発色し、濃灰色を呈した。この状態の感光層に、各波長
の可視光および赤外光を照射したところ、様々な色の変
化が生じたが、その様子を以下に示す。
【0044】(実施例2)感光層の一部分にLEDによ
り470nmの光を照射したところ、照射部が青紫色を
呈した。
【0045】(実施例3)感光層の別の部分にLDによ
り780nmの赤外光を照射したところ、照射部が緑色
を呈した。
【0046】(実施例4)感光層の別の部分にLEDに
より660nmの光を照射したところ、照射部が赤色を
呈した。
【0047】(実施例5)実施例2で青紫色を呈した部
分にさらにLDにより780nmの赤外光を照射したと
ころ、照射部がシアン色を呈した。
【0048】(実施例6)実施例3で緑色を呈した部分
にさらにLEDにより660nmの光を照射したとこ
ろ、照射部が黄色を呈した。
【0049】(実施例7)実施例2で青紫色を呈した部
分にさらにLEDにより660nmの光を照射したとこ
ろ、照射部がマゼンタ色(赤紫色)を呈した。
【0050】(実施例8)実施例7でマゼンタ色(赤紫
色)を呈した部分にさらにLDにより780nmの赤外
光を照射したところ、照射部が無色になり、基板の白色
が見えた。
【0051】実施例2〜8で用いたのと同様の感光層を
作製した。ただし366nmの紫外光を照射する際、実
施例2〜8で用いた感光層の場合と、照射時間は同一だ
が、半分の照度において照射を行なったところ、感光層
は灰色を呈した。
【0052】(実施例9)この感光層の一部分にLED
により470nmの光を実施例2と同様に照射したとこ
ろ、照射部が淡い青紫色を呈した。
【0053】(実施例10)この感光層の別の部分にL
Dにより780nmの赤外光を実施例3と同様に照射し
たところ、照射部が淡い緑色を呈した。
【0054】(実施例11)この感光層の別の部分にL
EDにより660nmの光を実施例4と同様に照射した
ところ、照射部が淡い赤色を呈した。
【0055】実施例2〜8で用いたのと同様の感光層を
作製した。ただし366nmの紫外光を照射する際、実
施例2〜8で用いた感光層の場合と、照度は同一だが、
半分の照射時間において照射を行なったところ、感光層
は灰色を呈した。
【0056】(実施例12)この感光層の一部分にLE
Dにより470nmの光を実施例2と同様に照射したと
ころ、照射部が淡い青紫色を呈した。
【0057】(実施例13)この感光層の別の部分にL
Dにより780nmの赤外光を実施例3と同様に照射し
たところ、照射部が淡い緑色を呈した。
【0058】(実施例14)この感光層の別の部分にL
EDにより660nmの光を実施例4と同様に照射した
ところ、照射部が淡い赤色を呈した。
【0059】実施例2〜8で用いたのと同様の感光層を
作製し、さらに366nmの紫外光の照射も同一の条件
で行なった。感光層は全面、濃灰色を呈した。
【0060】(実施例15)この感光層の一部にLED
により470nmの光を実施例2の場合の半分の照度で
照射し(照射時間は同様)、その部分にさらにLDによ
り780nmの赤外光を実施例3と同様に照射したとこ
ろ、照射部がシアンと緑の中間的な色を呈した。
【0061】(実施例16)この感光層の別の部分にL
EDにより470nmの光を実施例2と同様に照射し、
その部分にさらにLDにより780nmの赤外光を実施
例3の場合の半分の照度で照射(照射時間は同様)した
ところ、照射部がシアンと緑の中間的な色を呈した。
【0062】(実施例17)この感光層の別の部分にL
Dにより780nmの赤外光を実施例3の場合の半分の
照度で照射(照射時間は同様)し、その部分にさらにL
EDにより660nmの光を実施例4と同様に照射した
ところ、照射部がオレンジ色を呈した。
【0063】(実施例18)この感光層の別の部分にL
Dにより780nmの赤外光を実施例3と同様に照射
し、その部分にさらにLEDにより660nmの光を実
施例4の場合の半分の照度で照射(照射時間は同様)し
たところ、照射部が黄緑色を呈した。
【0064】(実施例19)この感光層の別の部分にL
EDにより470nmの光を実施例2の場合の半分の照
度で照射(照射時間は同様)し、その部分にさらにLE
Dにより660nmの光を実施例4と同様に照射したと
ころ、照射部が赤とマゼンタの中間的な色を呈した。
【0065】(実施例20)この感光層の別の部分にL
EDにより470nmの光を実施例2と同様に照射し、
その部分にさらにLEDにより660nmの光を実施例
4の場合の半分の照度で照射(照射時間は同様)したと
ころ、照射部が青紫とマゼンタの中間的な色を呈した。
【0066】(実施例21)この感光層の一部にLED
により470nmの光を実施例2の場合の半分の照射時
間で照射し(照度は同様)、その部分にさらにLDによ
り780nmの赤外光を実施例3と同様に照射したとこ
ろ、照射部がシアンと緑の中間的な色を呈した。
【0067】(実施例22)この感光層の別の部分にL
EDにより470nmの光を実施例2と同様に照射し、
その部分にさらにLDにより780nmの赤外光を実施
例3の場合の半分の照射時間で照射(照度は同様)した
ところ、照射部がシアンと緑の中間的な色を呈した。
【0068】(実施例23)この感光層の別の部分にL
Dにより780nmの赤外光を実施例3の場合の半分の
照射時間で照射(照度は同様)し、その部分にさらにL
EDにより660nmの光を実施例4と同様に照射した
ところ、照射部がオレンジ色を呈した。
【0069】(実施例24)この感光層の別の部分にL
Dにより780nmの赤外光を実施例3と同様に照射
し、その部分にさらにLEDにより660nmの光を実
施例4の場合の半分の照射時間で照射(照度は同様)し
たところ、照射部が黄緑色を呈した。
【0070】(実施例25)この感光層の別の部分にL
EDにより470nmの光を実施例2の場合の半分の照
射時間で照射(照度は同様)し、その部分にさらにLE
Dにより660nmの光を実施例4と同様に照射したと
ころ、照射部が赤とマゼンタの中間的な色を呈した。
【0071】(実施例26)この感光層の別の部分にL
EDにより470nmの光を実施例2と同様に照射し、
その部分にさらにLEDにより660nmの光を実施例
4の場合の半分の照射時間で照射(照度は同様)したと
ころ、照射部が青紫とマゼンタの中間的な色を呈した。
【0072】(実施例27)上述の実施例1〜26で用
いたような画像表示媒体に対して画像の書き込みを行な
う、画像表示装置を作製した。図1にその構成の概要を
示す。実施例27において作製した装置には画像表示媒
体(1)を装置内に導入するための挿入口(2)が設け
られている。そこから画像表示媒体(1)が挿入される
と、搬送ローラ(3)により、画像表示媒体は書き込み
のための光源部に搬送されていく。光源部は紫外光光源
(4)と、470nmの発光波長を有するLEDアレイ
(5)、560nmの発光波長を有するLEDアレイ
(6)、660nmの発光波長を有するLEDアレイ
(7)、ライン状の白色LED(8)、赤外LDアレイ
(9)および赤外ランプ(10)で構成される。実施例
27では紫外光光源は水銀ランプと光学フィルタで構成
し、366nm付近の波長の紫外光を照射できるように
なっている。また前記各可視波長を発光するLEDアレ
イおよび赤外LDアレイは、画素に対応した微小な領域
ごとに照射のオン/オフが制御できるように構成されて
いる。これらの各光源類はその発光強度の調整が可能で
あり、さらに画像表示媒体の搬送速度も調整が可能とな
っている。これらの光源部を通過して画像の書き込みが
なされた画像表示媒体は排紙トレー(11)に排出され
る。
【0073】
【発明の効果】以上、詳細かつ具体的な説明から明らか
なように、本発明の請求項1により、発色状態における
極大吸収波長が大きく異ならず、吸収帯の重なりが大き
な2つのフォトクロミック化合物間においても、消色の
選択性が向上する。また、本発明の請求項2により、カ
ラー表示に必要な3原色(イエロー、マゼンタ、シア
ン)が得られるため、画像信号に従い、画像表示媒体上
の所望の位置に所定の波長の可視光を照射し、および所
望の位置に赤外光を照射することにより、多色表示が可
能となる。また、本発明の請求項3により、イエロー発
色化合物/マゼンタ発色化合物間、およびマゼンタ発色
化合物/シアン発色化合物間では、発色状態における極
大吸収波長が比較的近く、吸収帯の重なりがある場合が
多いが、可視光と赤外光により良好な選択性をもって消
色が可能となり、またイエロー発色化合物/シアン発色
化合物間では、発色状態における極大吸収波長が離れて
おり、吸収帯の重なりはほとんどない場合が多いのでや
はり良好な選択性をもって消色が可能となる。したがっ
て所望の色が忠実に表示され、表示品質が高い多色表示
が可能となる。また、本発明の請求項4により、水分や
特定のガス等による、感光層を構成する化合物の、必要
な機能の発現に関わる反応に対する悪影響を低減するこ
とが可能となり、耐久性が向上し、信頼性が高い多色画
像表示方法が得られる。また、本発明の請求項5によ
り、紫外光の光源として、画素サイズに対応した微細な
スポット単位での照射は不要となり、光源素子の構成が
容易になり、コスト的にも有利になる。また、本発明の
請求項6により、発色の程度が調整できるので、表示す
べき画像において必要とされる発色濃度に必要充分な発
色を生じさせることにより、可視光照射および赤外光照
射による消色の程度を低減することができるので、消費
エネルギーの低減が可能となるし、材料の発色・消色の
繰り返し耐久性の点においても有利になる。また、本発
明の請求項7により、発色の程度が調整できるので、表
示すべき画像において必要とされる発色濃度に必要充分
な発色を生じさせることにより、可視光照射および赤外
光照射による消色の程度を低減することができるので、
消費エネルギーの低減が可能となるし、また材料の発色
・消色の繰り返し耐久性の点においても有利になる。紫
外光の照射時間を可変として制御することにより、照射
強度は一定にすればよいため、紫外光光源自体の発光強
度を制御するための制御機構、あるいは光源の外部にお
いて、光源から照射された紫外光の強度を調整する部材
等を設ける必要がなく、構成が容易になる。また、本発
明の請求項8により、各色について発色濃度の調整が可
能となり、したがって階調表示が可能となり、画像表示
媒体上の画像としては多色表示が可能となる。可視光お
よび赤外光の照射時間に関する条件は任意に設定できる
ため、例えば光源系と画像表示媒体とを相対的に移動さ
せながら画像を形成する方法においては、前記移動の速
度の制御が最も簡単になるように設定できるため(例え
ば一定速度、2つの速度の単純繰り返し等)、前記移動
に関するメカニカルな機構構成および制御が容易にな
る。また、本発明の請求項9により、各色について階調
表示が可能となり、画像表示媒体上の画像としては多色
表示が可能となる。可視光および赤外光の照射時間を可
変として制御することにより、照射強度については一定
にすればよいため、可視光光源および赤外光光源自体の
発光強度を制御するための制御機構、あるいは光源の外
部において、光源から照射された可視光の強度を調整す
る部材等を設ける必要がなく、構成が容易になる。ま
た、本発明の請求項10により、各フォトクロミック材
料を選択的に消色させるための各波長の可視光光源およ
び赤外光光源とは別に、表示部全面に効率よく照射でき
る白色光光源および赤外光光源を設けることにより、短
時間での表示画像の全消去が可能となる。また、本発明
の請求項11により、白色光源と光学フィルターによ
り、各フォトクロミック材料を選択的に消色させるための可視光
光源を構成するため、光学フィルターの形成条件、また
は交換設置等により、波長の調整が容易にできる。ま
た、本発明の請求項12により、特定の発光波長域をも
つ発光素子を用いる場合は、光の利用効率が高く、照射
強度の確保も容易になるし、消費エネルギーの低減も可
能となる。更にまた、本発明の請求項13により、所望
の色を忠実に表示できる、高表示品質の書き換え型の多
色表示装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いた画像表示装置の構成の概
略図である。
【符号の説明】
1 画像表示媒体 2 挿入口 3 搬送ローラ 4 紫外光光源 5 LEDアレイ 6 LEDアレイ 7 LEDアレイ 8 白色LED 9 赤外LDアレイ 10 赤外ランプ 11 排紙トレー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H123 AA00 AA10 AA12 BA00 BA49 BB00 BB21 CA00 CA06 CA15 CA16 CA17 CA26

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱不可逆型フォトクロミック化合物と熱
    可逆型フォトクロミック化合物とを含み、かつ発色状態
    における極大吸収波長が他とは異なるものを含む2種類
    以上のフォトクロミック化合物と、さらにナフタロシア
    ニン系色素、シアニン系色素の少なくとも一種を含む感
    光層を支持基板上に形成してなる画像表示媒体に対し
    て、少なくとも、紫外光照射によって感光層に含有され
    る全種類のフォトクロミック化合物を発色させる工程、
    および発色した各熱不可逆型フォトクロミック化合物の
    極大吸収波長に対応した波長域の可視光をそれぞれ所望
    の領域に照射して各熱不可逆型フォトクロミック化合物
    を選択的に消色する工程、および赤外光を所望の領域に
    照射することにより熱可逆型フォトクロミック化合物を
    選択的に消色する工程を施すことを特徴とする多色画像
    表示方法。
  2. 【請求項2】 感光層が、発色状態における極大吸収波
    長が400〜500nmの範囲にあるフォトクロミック
    化合物と、発色状態における極大吸収波長が500〜6
    00nmの範囲にあるフォトクロミック化合物と、発色
    状態における極大吸収波長が600〜700nmの範囲
    にあるフォトクロミック化合物をすべて含有するもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の多色画像表示方
    法。
  3. 【請求項3】 発色状態における極大吸収波長が400
    〜500nmの範囲にあるフォトクロミック化合物が熱
    不可逆型であり、発色状態における極大吸収波長が50
    0〜600nmの範囲にあるフォトクロミック化合物が
    熱可逆型であり、発色状態における極大吸収波長が60
    0〜700nmの範囲にあるフォトクロミック化合物が
    熱不可逆型であることを特徴とする請求項2に記載の多
    色画像表示方法。
  4. 【請求項4】 感光層の表面に保護層を形成したことを
    特徴とする請求項1乃至3の何れか1に記載の多色画像
    表示方法。
  5. 【請求項5】 紫外光照射が画像表示部全面に対して行
    なわれることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1に
    記載の多色画像表示方法。
  6. 【請求項6】 紫外光の照射強度を可変とすることを特
    徴とする請求項1乃至5の何れか1に記載の多色画像表
    示方法。
  7. 【請求項7】 紫外光の照射時間を可変とすることを特
    徴とする請求項1乃至5の何れか1に記載の多色画像表
    示方法。
  8. 【請求項8】 可視光および赤外光の照射強度を可変と
    することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1に記載
    の多色画像表示方法。
  9. 【請求項9】 可視光および赤外光の照射時間を可変と
    することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1に記載
    の多色画像表示方法。
  10. 【請求項10】 白色光および赤外光を画像表示部全面
    に照射する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至9
    の何れか1に記載の多色画像表示方法。
  11. 【請求項11】 各波長の可視光光源が、白色光源と光
    学フィルターから構成されることを特徴とする請求項1
    乃至10の何れか1に記載の多色画像表示方法。
  12. 【請求項12】 各波長の可視光光源が、それぞれが特
    定の発光波長域をもつ発光素子から構成されることを特
    徴とする請求項1乃至10の何れか1に記載の多色画像
    表示方法。
  13. 【請求項13】 ライン状の紫外光光源と可視光光源、
    および赤外光光源を備え、画像表示媒体と前記光源類と
    を相対的に移動させながら、請求項1乃至12の何れか
    1に記載の方法を用いて画像を形成することを特徴とす
    る多色画像表示装置。
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