JP2003177104A - 半導体の製造方法及び異物検査装置 - Google Patents

半導体の製造方法及び異物検査装置

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JP2003177104A JP2002353328A JP2002353328A JP2003177104A JP 2003177104 A JP2003177104 A JP 2003177104A JP 2002353328 A JP2002353328 A JP 2002353328A JP 2002353328 A JP2002353328 A JP 2002353328A JP 2003177104 A JP2003177104 A JP 2003177104A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、表面粗さの大きい被検査体上でも確
実に微小な異物を検出する異物検査装置を提供する。ま
た、好適な半導体の製造方法を提供する。 【解決手段】半導体ウエハ4に対してたとえば20度以
下の照射角度でS偏光成分のレーザビームを照射し、半
導体ウエハ4に生じる散乱光のうちS偏光成分のみを選
択して所定の角度方向、たとえば水平角で110度から
150度、仰角で10度から40度の方向から受光し、
この受光強度に基づいて半導体ウエハ4表面上の異物を
検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハ等の
被検査体に光を照射し、このときに被検査体に生じる散
乱光の強度から半導体ウエハ上に付着したサブミクロン
オーダの微小な異物を検査する異物検査方法及びその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような異物検査方法は、例えば半導
体ウエハの表面にレーザビームを照射し、かつこのレー
ザビームを半導体ウエハ表面の全面に走査する。このよ
うに半導体ウエハ表面上にレーザビームが照射される
と、このとき半導体ウエハ表面上に散乱光が生じ、この
散乱光を光検出器により検出する。そして、この光検出
器により検出された散乱光の強度から半導体ウエハ表面
上に付着している異物を検出する。このような異物検出
方法では、半導体ウエハ表面の金属膜上に付着している
異物に対し、その大きさが0.2μmまでの異物を検出
できるものとなっている。又、半導体ウエハに入射する
レーザビームの偏光方向、半導体ウエハに生じる散乱光
を受光する光検出器の配置を考慮して、より微細な異物
(大きさ0.07μm程度)を検出できるようにしてい
る。このような異物検出方法は、例えばベアウエハのよ
うな表面の粗さの非常に小さい半導体ウエハ、つまり鏡
面状の半導体ウエハ表面上の異物を検出するのに適して
いる。ところが、実際の半導体の製造ライン、例えば現
在開発中の256MDRAMの製造工程でも、金属膜の
ような表面粗さの大きい半導体ウエハが使用されてお
り、この表面粗さの大きい半導体ウエハ上においても大
きさ0.2μm以下の異物を検出する必要がある。
【0003】しかしながら、上記異物検査方法では、表
面粗さの大きい半導体ウエハ上で大きさ0.2μm以下
の異物を検出することは対応できないものとなってい
る。すなわち、異物の検出感度は、異物からの散乱光強
度をSとし、半導体ウエハ表面からの散乱光強度をNと
すると、S/N≧3が一般的に検出限界となる。表面粗
さの大きい半導体ウエハでは、半導体ウエハ表面からの
散乱光強度Nが大きくなるため、検出限界が低下し、
0.2μm以下の異物の検出に対応できない。又、特開
昭64−3545号公報では、波長が異なるS偏光を2
つの光源からそれぞれ照射し、反射光におけるP偏光成
分の光量とS偏光成分の光量とを検出し、その比の値に
基づいて異物を検出する技術が開示されている。同様の
技術は、特開平2−284047号公報にも開示されて
いる。これらは、パターンが形成されている半導体ウエ
ハを対象としており、所定の規則的な凹凸を成すパター
ンが形成された半導体ウエハ表面に対し、S偏光を照射
し、その際のS偏光の偏光状態が規則的なパターンにお
いては保存され、乱雑な形状を呈する異物ではP偏光に
変化することを利用している。そのため、S偏光とP偏
光の比をとっている。
【0004】しかしながら、本発明が対象とするような
表面粗さの大きな金属膜付き半導体ウエハを対象とする
場合には、上述の方式では、P偏光成分が多く検出され
てしまい、すなわち表面粗さと異物との区別が付かない
状態(S/Nが低い状態)となり異物の検出が極めて困
難になる。又、検出器を複数設けなければならないのに
加えて、P偏光成分とS偏光成分との検出強度の比をと
る処理が必要となり、構成及び信号処理方法が複雑とな
ってしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように表面粗さ
の大きい半導体ウエハ上で大きさ0.2μm以下の異物
を検出する場合、半導体ウエハ表面からの散乱光強度N
が大きくなって検出限界が低下し、微小な異物を検出す
るのに対応できない。そこで本発明は、表面粗さの大き
い被検査体上でも確実に微小な異物を検出できる異物検
出装置を提供することを目的とする。また、好適な半導
体の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、金属膜
付き半導体ウエハの表面に対して光を走査し、この金属
膜付き半導体ウエハ表面からの散乱光を検出して前記金
属膜付き半導体ウエハ表面の異物などを検査する検査工
程を備える半導体の製造方法において、前記検査工程に
おける前記金属膜付き半導体ウエハ表面上に走査する前
記光のスポット形状は、前記被検査体表面上の走査方向
と一致する方向に長く形成したことを特徴とする半導体
の製造方法である。
【0007】また、金属膜付き半導体ウエハの表面に対
して光を走査し、この金属膜付き半導体ウエハ表面から
の散乱光を検出して前記金属膜付き半導体ウエハ表面の
異物などを検査する検査工程を備える半導体の製造方法
において、前記検査工程は、S偏光成分の光を前記金属
膜付き半導体ウエハに対して所定の入射角で照射すると
共にこのS偏光成分の光のスポット形状を前記金属膜付
き半導体ウエハ表面上の走査方向と一致する方向に長く
形成して前記金属膜付き半導体ウエハ表面上を走査する
工程と、かつ前記金属膜付き半導体ウエハから散乱光の
うちS偏光成分を選択して所定の角度方向から受光する
工程と、この受光強度に基いて前記金属膜付き半導体ウ
エハ表面上の異物などを検出することを特徴とする半導
体の製造方法である。
【0008】また、金属膜付き半導体ウエハの表面に対
して光を走査する手段と、この金属膜付き半導体ウエハ
表面からの散乱光を検出する手段とを備える前記金属膜
付き半導体ウエハ表面の異物などを検査する異物検査装
置において、S偏光成分の光を前記金属膜付き半導体ウ
エハに対して所定の入射角で、かつ、このS偏光成分の
光のスポット形状を前記金属膜付き半導体ウエハ表面上
の走査方向と一致する方向に長く形成する手段と、前記
金属膜付き半導体ウエハからの散乱光のうちS偏光成分
を選択して所定の角度方向から受光する手段と、この受
光強度に基いて前記金属膜付き半導体ウエハ表面上の異
物などを検出する手段とを備えることを特徴とする異物
検査装置である。
【0009】また、被検査体表面に対して20°以下の
照射角度でS偏光成分の光を照射する集光照射光学系
と、被検査体表面に対して仰角を10°〜40°、前記
S偏光成分の光の入射平面に対して水平角を110°〜
150°の範囲で、前記被検査体から生じる散乱光を受
光する受光光学系と、この受光光学系により検出された
受光強度に基いて前記被検査体表面上の異物などを検出
する異物検出手段と、を具備したことを特徴とする異物
検査装置である。
【0010】また、レーザビームを出力するレーザ発振
器と、このレーザ発振器から出力されたレーザビームを
S偏光成分の光とする偏向子とを備え、前記集光照射光
学系は、前記偏向子からの光を前記被検査体に対してス
ポット形状に形成して集光するように構成され、前記レ
ーザビーム及び前記被検査体を相対的に移動して前記レ
ーザビームを前記被検査体表面に走査する走査手段とを
具備したことを特徴とする前記異物検査装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】(1) 以下、本発明の第1の実
施の形態について図面を参照して説明する。本発明の異
物検査方法は、金属膜のような表面粗さの大きい半導体
ウエハ等の被検査体(以下、半導体ウエハで説明する)
に対して所定の入射角でS偏光成分の光を照射し、この
ときに半導体ウエハに生じる散乱光のうちS偏光成分の
みを選択して所定の角度方向から受光し、この受光強度
に基づいて半導体ウエハ表面上の異物を検出するもので
ある。このような方法をとると、後に実験によって得た
グラフによって示すように、散乱光の表面粗さに起因す
るノイズ成分(N)でのS偏光成分の大きさと、異物に
起因する信号成分(S)でのS偏光成分の大きさとが大
きく異なるので、これを利用して、表面粗さの大きい半
導体ウエハにおいても0.2μm以下の異物を正確に検
出できる。この場合、半導体ウエハに照射するS偏光成
分の光の照射角度ρを半導体ウエハ表面に対して20°
以下とし、その条件下で半導体ウエハに生じる散乱光の
うちS偏光成分のみを、半導体ウエハ表面に対して仰角
θを10°〜40°かつ半導体ウエハに照射するS偏光
成分の光の入射平面に対して水平角φを110°〜15
0°の範囲で受光するように設定されている。
【0012】ここでは、照射角度ρは、半導体ウエハの
表面粗さの影響を少なくする角度に、又仰角θは異物に
よる散乱光をよりよく受光できる角度に設定されてお
り、特に仰角θに関しては特開平3−128445号公
報等に明らかである。図1はかかる異物検査方法を適用
した異物検査装置の構成図である。一軸ステージ1は、
一軸方向である矢印(イ)方向に移動自在な機能を有
し、この一軸ステージ1上には回転ステージ2が設けら
れている。この回転ステージ2には、ウエハチャック3
が備えられ、このウエハチャック3により半導体ウエハ
4が回転ステージ2上に固定されるようになっている。
この半導体ウエハ4の表面は、金属膜のような表面粗さ
の大きいものである。なお、これら一軸ステージ1及び
回転ステージ2により、半導体ウエハ4の全面にレーザ
ビームを走査する走査手段が構成される。一方、回転テ
ーブル2の斜め上方には、S偏光成分のみのレーザビー
ムを半導体ウエハ4に対して20°以下の所定の照射角
度で照射する光照射光学系5が配置されている。この光
照射光学系5は、波長488nmのレーザビームを出力
するアルゴンレーザ発振器(以下、レーザ発振器と省略
する)6を備え、このレーザ発振器6から出力されるレ
ーザビーム光路上に偏光子7、集光照射光学系を構成す
る反射ミラー8及び集光レンズ9を配置した構成となっ
ている。
【0013】このうち偏光子7は、レーザ発振器6から
出力されたレーザビームをS偏光成分のみの光とする性
質を有している。反射ミラー8は、偏光子7を透過した
S偏光成分のみのレーザビームを半導体ウエハ4に対し
て所定の入射角度、例えば半導体ウエハ4の表面に対し
て仰角20°の入射角になるように配置されている。集
光レンズ9は、反射ミラー8の反射光路上に配置され、
S偏光成分のみのレーザビームを集光して半導体ウエハ
4の表面上に小さなレーザスポット10を形成する機能
を有している。又、回転ステージ2の上方には、レーザ
ビームを半導体ウエハ4に照射したときに半導体ウエハ
4に生じる散乱光のうちS偏光成分のみを選択して所定
の角度方向から受光する受光光学系11が配置されてい
る。この受光光学系11は、図2に示すようにレーザス
ポット10の照射位置を中心として、半導体ウエハ4の
表面に対して仰角10°〜40°かつ半導体ウエハ4に
照射するS偏光成分の光の入射平面に対して水平角11
0°〜150°の範囲で受光するように設定されてい
る。なお、ここでは、半導体ウエハ4の表面に対して仰
角25°かつ半導体ウエハ4に照射するS偏光成分の光
の入射平面に対して水平角130°で受光するように設
定されている。
【0014】この受光光学系11は、偏光子12、ファ
イバプレート13及び光電子増倍管14から構成されて
いる。このうち偏光子12は、レーザ照射位置を中心と
して±20°の広がり角の散乱光を受光し、ファイバプ
レート13を通して光電子増倍管14に導く働きを有し
ている。偏光子12は、半導体ウエハ4に生じる散乱光
のうちS偏光成分のみを通過させる性質を有している。
光電子増倍管14は、入射した散乱光を光電変換し、散
乱光の光強度に対応した散乱光信号Qとして出力する機
能を有している。この光電子増倍管14の出力端子は、
増幅回路15、インタフェース回路16を介してコンピ
ュータ17に接続されている。インタフェース回路16
は、光電子増倍管14から出力され増幅回路15により
増幅された散乱光信号QをA/D変換してコンピュータ
17に送り、かつコンピュータ17から発せられる一軸
ステージ1、回転ステージ2に対する各制御信号s1、
s2を一軸ステージ1及び回転ステージ2に送る機能を
有している。コンピュータ17は、一軸ステージ1、回
転ステージ2をそれぞれ動作させる各制御信号s1、s
2を送出する機能を有している。
【0015】又、コンピュータ17は、光電子増倍管1
4から出力された散乱光信号Qをインタフェース回路1
6を通して取り込み、この散乱光信号Qから得られる受
光強度に基づいて半導体ウエハ4の表面上の異物の有
無、大きさを検出し、かつ一軸ステージ1、回転ステー
ジ2に対する制御信号s1、s2から異物の位置を検出
する異物検出手段としての機能を有している。次に上記
の如く構成された装置の作用について説明する。回転ス
テージ2上のウエハチャック3により半導体ウエハ4
が、回転ステージ2上に固定される。コンピュータ17
は、回転ステージ2に対して所定の回転速度で回転させ
る制御信号s2を送出するとともに回転ステージ2が1
回転するごとに一軸ステージ1を一軸方向に所定のピッ
チだけ移動させる制御信号s1を送出する。これら制御
信号s1、s2は、それぞれインタフェース回路16を
通して回転ステージ2、一軸ステージ1に送られる。こ
れにより、回転ステージ2は所定の回転速度で回転し、
かつ一軸ステージ1は回転ステージ2が1回転するごと
に一軸方向に所定のピッチだけ移動するという動作を繰
り返す。
【0016】一方、レーザ発振器6から波長488nm
のレーザビームが出力されると、このレーザビームは、
偏光子7を通過することによりS偏光成分のみのレーザ
ビームとなる。このS偏光成分のみのレーザビームは、
反射ミラー8で反射し、集光レンズ9により集光され、
半導体ウエハ4の表面上に小さなレーザスポット10と
して照射される。なお、レーザスポット10は、半導体
ウエハ4の表面に対して照射角20°で入射する。従っ
て、半導体ウエハ4が所定の回転速度で回転し、かつ半
導体ウエハ4が1回転するごとに一軸方向に所定のピッ
チだけ移動するので、レーザスポット10は、半導体ウ
エハ4の表面に螺旋状に走査される。この半導体ウエハ
4に走査されるレーザスポット10内に異物があると、
この異物によって散乱光が発生する。偏光子12は、散
乱光のうちS偏光成分のみを通過させてファイバプレー
ト13に導く。このファイバプレート13は、半導体ウ
エハ4の表面上に発生した散乱光の特定部分を広がり角
±20°でもって選択的に集光し、光電子増倍管14に
導く。そして、光電子増倍管14は、ファイバプレート
13を通過したS偏光成分の散乱光を光電変換し、散乱
光の光強度に対応した散乱光信号Qとして出力する。
【0017】この散乱光信号Qは、増幅回路15で増幅
され、インタフェース回路16でA/D変換されてコン
ピュータ17に送られる。このコンピュータ17は、デ
ィジタルの散乱光信号Qを取り込み、この散乱光信号Q
から得られる受光強度に基づいて半導体ウエハ4の表面
上の異物の有無、大きさを検出し、かつ一軸ステージ
1、回転ステージ2に対する制御信号s1、s2から異
物の位置を検出する。ところで、半導体プロセスでは、
アルミニウム(Al)、タングステン(W)の膜は、C
VDプロセスで半導体ウエハ上に形成されるが、このプ
ロセスで膜の表面は、ベアシリコンの半導体ウエハの表
面に比べて大きな粗さを持つ。このような半導体ウエハ
4の表面上の異物を検出する場合、レーザスポット10
内に異物がないときでも半導体ウエハ4の表面の凹凸形
状で散乱光が発生し、この散乱光がノイズ成分(N)と
なる。異物検出では、異物による散乱光を信号成分
(S)とするので、半導体ウエハ4の表面粗さが大きく
なり、ノイズ成分(N)の散乱光が大きくなると、相対
的にS/Nが低下し、検出感度が低下する。
【0018】ここで、図3はAl膜による散乱光の特性
を示す。レーザビームの照射角θは、半導体ウエハ4の
表面に対して20°、入射偏光はS偏光である。ここ
で、照射角θを20°以下としているは、表面粗さによ
るノイズ成分(N)の発生を抑えるためである。この散
乱光の特性は、検出側においてファイバプレート13を
付けない場合(従来技術)h 、S偏光のみ検出の場
合h 、P偏光のみ検出の場合hの3つの場合を示
している。この散乱光の特性から分かるように散乱光
(N)の最も小さい条件は、S偏光のみ検出の場合h
の側方散乱光(水平角φが130°付近)検出であ
る。このように散乱光(N)の最も小さくなる条件がS
偏光のみの検出の場合hとなることは、Al膜の膜厚
が変化しても、又材質がタングステンに変わっても同一
であることが分かっている。一方、図4は、例としてA
l膜上での0.2μm径の異物による散乱光の特性を示
す。この散乱光の特性は、上記図3に示す特性同様に、
半導体ウエハ4の表面に対するレーザビームの照射角ρ
を20°とし、S偏光の入射偏光で実験を行った結果を
表しており、検出側においてファイバプレート13を付
けない場合であるh 、S偏光のみ検出の場合である
、P偏光のみ検出の場合であるhの3つの場合
を示している。
【0019】この散乱光の特性から散乱光(S)の最も
大きくなる条件は、ファイバプレート13なしとS偏光
のみ検出の場合であるh の側方散乱光検出の場合と
なる。図5は、図3及び図4から得られるS/N特性を
示す。このS/N特性に示すようにS偏光のみの場合で
あるh の条件が全般的にS/Nが高く、特に水平角
φが130°の条件が最もよい結果を示している。従っ
て、S偏光のレーザビームを半導体ウエハ4に入射し、
半導体ウエハ4に生じる散乱光のS偏光のみを検出する
ことで、従来技術よりもS/Nが高く、表面粗さが大き
い膜でも0.2μm以下の異物の検出が可能となる。図
6は入射偏光と検出偏光を変えた際の0.2μmのゴミ
の異物に対する検出感度の評価のまとめを示す。この検
出感度評価は、膜の散乱に影響を与えるパラメータには
レーザビームの入射角度、偏光の種類、膜の種類、膜厚
があるので、これらパラメータによる散乱特性を実験的
に求めて膜の散乱光を小さくする条件を見出だし、この
膜の散乱光強度が小さくなる条件で粒径0.2μmのゴ
ミの検出感度を評価したものである。
【0020】この評価結果に示すようにレーザビームの
照射角φが20°の場合では入射偏光S、検出偏光Sの
ときに、膜の散乱光強度(すなわち散乱光(N))が最
も弱くなり、S/Nが向上する。又、膜の種類や厚さが
変化しても膜の散乱光の空間分布は、変わらないことが
分かっているので、膜の種類や厚さが変わっても、ほぼ
同様の結果が得られる。膜の散乱光強度が最も弱くなる
条件で0.2μmのゴミの検出の結果、従来(入射偏光
S、検出偏光は無偏光)に比べてS/Nが2倍となるこ
とが分かる。このように上記第1の実施の形態において
は、半導体ウエハ4に対して所定の入射角でS偏光成分
のレーザビームを照射し、半導体ウエハ4に生じる散乱
光のうちS偏光成分のみを選択して所定の角度方向から
受光し、この受光強度に基づいて半導体ウエハ4表面上
の異物を検出するようにしたので、実際の半導体の製造
ライン、例えば現在開発中の256MDRAMの製造工
程において、金属膜のような表面粗さの大きい半導体ウ
エハが使用されているが、この表面粗さの大きい半導体
ウエハ上においても大きさ0.2μm以下の異物を検出
することができる。
【0021】なお、上記第1の実施の形態は、次の通り
変形してもよい。例えば、半導体ウエハ4に入射するレ
ーザビームの入射偏光をS偏光にするには、ファイバプ
レート13を用いずに、直線偏光出力レーザビームを使
用し、偏光面を合わせるように向きを合わせればよい。
又、走査ステージとしては、一軸ステージ1に代わり、
XY直交方式のステージを用いてもよい。半導体ウエハ
4に生じる散乱光の集光は、偏光子13の代わりに光学
レンズ系を用いてもよい。被検査体は、半導体ウエハ4
に限らず、板状の物体であれば適用できる。 (2) 次に本発明の第2の実施の形態について図面を
参照して説明する。本発明の異物検査方法は、金属膜の
ような表面粗さの大きい半導体ウエハ等の被検査体(以
下、半導体ウエハで説明する)に対してレーザビームを
走査し、このとき半導体ウエハに生じる散乱光を検出し
て半導体ウエハ表面の異物を検査する異物検査方法にお
いて、半導体ウエハ表面上に走査するレーザビームのス
ポット形状を、半導体ウエハ表面上の走査方向と一致す
る方向を長く形成したものである。
【0022】図7はかかる異物検査方法を適用した異物
検査装置の構成図である。Xステージ20及びYステー
ジ21上には、ウエハチャック23が備えられ、このウ
エハチャック3により半導体ウエハ4が固定されるよう
になっている。この半導体ウエハ4は、金属膜のような
表面粗さの大きいものである。なお、これらXY軸ステ
ージ20、21により、半導体ウエハ4の全面にレーザ
ビームを走査する走査手段が構成される。一方、回転テ
ーブル22の斜め上方には、レーザビームを出力するレ
ーザ発振器24、及び光照射光学系25が配置されてい
る。このうち光照射光学系25は、レーザ発振器24か
ら出力されたレーザビームを半導体ウエハ4の表面上に
おける走査方向と一致する方向に長くしたスポット形
状、例えば楕円形状のレーザビームスポットに形成し、
このレーザビームスポットを半導体ウエハ4に照射する
機能を有するもので、アナモルフィックエキスパンダ2
6、反射ミラー27及び集光レンズ28から構成されて
いる。このうちアナモルフィックエキスパンダ26は、
レーザ発振器24から出力されたレーザビームを楕円形
状のレーザビームに変形する機能を有している。
【0023】反射ミラー27は、アナモルフィックエキ
スパンダ26を透過した楕円形状のレーザビームを半導
体ウエハ4に対して所定の入射角になるように配置され
ている。集光レンズ28は、反射ミラー27の反射光路
上に配置され、楕円形状のレーザビームを集光して半導
体ウエハ4の表面上に小さなレーザスポット29を形成
する機能を有している。又、Xステージ20及びYステ
ージ21の上方には、レーザビームを半導体ウエハ4に
照射したときに半導体ウエハ4に生じる散乱光を所定の
角度方向から受光する受光光学系30が配置されてい
る。この受光光学系30は、光ファイバ31及び光電子
像倍管32から構成されている。このうち光電子像倍管
32は、光ファイバ31を通して受光した散乱光を光電
変換・増幅し、その電気信号(散乱光信号Q)を出力す
る機能を有している。この光電子像倍管32の出力端子
には、アンプ回路33を介してコンピュータ34が接続
されている。このコンピュータ34は、XYステージ2
0、21をそれぞれ動作制御する機能を有している。
又、コンピュータ34は、光電子像倍管32から出力さ
れた散乱光信号Qをアンプ回路33を通して取り込み、
この散乱光信号Qから得られる受光強度に基づいて半導
体ウエハ4の表面上の異物の有無、大きさを検出し、か
つXYステージ20、21及び回転ステージ22に対す
る制御位置から異物の位置を検出する異物検出手段とし
ての機能を有している。
【0024】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。回転ステージ22上のウエハチャック2
3により半導体ウエハ4が、回転ステージ2上に固定さ
れる。コンピュータ34は、Xステージ20を半導体ウ
エハ4の両端間に相当する距離だけ定速で移動制御し、
かつこのXステージ20に対する一定速移動ごとにYス
テージ21を楕円形状のレーザビームスポット29の所
定の距離だけステップ移動制御することを繰り返す。一
方、レーザ発振器24からレーザビームが出力される
と、このレーザビームは、アナモルフィックエキスパン
ダ26により楕円形状のレーザビームに変形される。こ
の楕円形状のレーザビームは、反射ミラー27で反射
し、集光レンズ28により集光され、半導体ウエハ4の
表面上に小さなレーザスポット29として照射される。
従って、レーザスポット29は、半導体ウエハ4上に、
X軸方向に定速で走査され、かつこのX軸方向の定速走
査ごとにY軸方向にレーザスポット29の所定の距離だ
けステップ移動され、この走査つまりベクトル走査が繰
り返えされて半導体ウエハ4の全面に走査される。
【0025】この半導体ウエハ4に走査されるレーザス
ポット29内に異物があると、この異物によって散乱光
が発生する。光ファイバ31は、半導体ウエハ4の表面
上に発生した散乱光を光電子像倍管32に導く。この光
電子像倍管32は、光ファイバ31により導かれた散乱
光を受光し、光電変換・増幅してその散乱光信号Qとし
て出力する。この散乱光信号Qは、アンプ回路33を通
してコンピュータ34に送られる。ここで、図8は半導
体ウエハ4として例えば表面粗さの非常に小さいベアウ
エハ上に異物がある場合の散乱光信号Qの信号波形を示
す。この場合、ノイズ成分N は、検出器として使用
している光電子像倍管32のショットノイズによる。こ
のノイズ成分N の値は、照射するレーザビームのパ
ワーをPとすると、
【数1】 の関係がある。ΔBは電気系の周波数帯域である。一
方、図9はAl等の表面粗さの大きい膜が付いた半導体
ウエハ4上に異物がある場合の信号波形を示す。この場
合、ノイズ成分N は、表面粗さが半導体ウエハ4の
場所によりばらついていることにより生じる。
【0026】レーザビームを半導体ウエハ4表面上に照
射した場合、半導体ウエハ4の表面粗さの大きさに比例
した散乱光が生じる。その状態でレーザスポット29が
半導体ウエハ4表面上を走査すると、半導体ウエハ4の
表面粗さがばらついているので、散乱光の強さが変動す
る。この散乱光の強さが変動がN となる。ここで、
散乱光の強さの変動N を図10に示すモデルを用い
て計算する。パワーPのレーザスポット29、例えばX
軸方向D 、Y軸方向D のスポット形状のレーザ
スポット29が半導体ウエハ4の表面上をA状態からB
状態のように移動したとする。この半導体ウエハ4の表
面は、単位面積当たりの粗さの大きさを表すパラメータ
がR 、R に分かれて形成されているとする。A
状態において半導体ウエハ4の表面による散乱光の強さ
は、
【数2】 となる。又、B状態において半導体ウエハ4の表面によ
る散乱光の強さI は、
【数3】 となる。
【0027】散乱光の強さの変動N は N =I −I …(4) であるので、
【数4】 となる。これはAlのノイズ成分N は、 (レーザパワーP)/(走査方向のレーザスポット径D
) に比例することを示している。すなわち、
【数5】 なお、Alの場合もショットノイズ成分を含んでいる
が、ノイズ成分N と比較すると無視できる。ところ
で、異物による散乱光の強度I は、
【数6】 により表される。すなわち、レーザスポット29のパワ
ー密度に比例する。この異物による散乱光の強度I
を信号成分としてS/Nを求めると、ベアウエハの場
合、
【数7】 となる。従って、S/Nを向上するには、レーザビーム
のパワーを大きくすること、レーザスポット29を小さ
くすればよいことが分かる。
【0028】一方、Alの場合、S/Nは、
【数8】 となり、レーザビームの走査方向と垂直なスポット径D
を小さくすることで、S/Nが向上することが分か
る。又、レーザパワーPと走査方向に平行なスポット径
は、S/Nに無関係であることが分かる。ところ
で、異物検査では、S/Nが良い(検出感度が高い)と
共に検査時間が短い必要がある。S/Nを良くするため
には上記式(9) からスポット径Dを小さくする
と、検査時間が長くなってしまう。そこで、S/Nは、
レーザパワーPと走査方向に平行なスポット径D
無関係であることから、このスポット径D を大きく
し、走査速度を速くすれば、検査時間が短く、かつS/
Nが良くなる。なお、レーザビームの走査速度を速くす
ると、高い周波数帯域が必要となるが、上記式(9)
からS/Nは周波数帯域には無関係であるので問題な
い。従って、コンピュータ34は、光電子像倍管32か
ら出力された散乱光信号Qをアンプ回路33を通して取
り込み、この散乱光信号Qから得られる受光強度に基づ
いて半導体ウエハ4の表面上の異物の有無、大きさを検
出し、かつXYステージ20、21及び回転ステージ2
2に対する制御位置から異物の位置を検出する。
【0029】このように上記第2の実施の形態において
は、半導体ウエハ4の表面に対してレーザビームを走査
し、このとき半導体ウエハ4に生じる散乱光を検出して
半導体ウエハ4の表面の異物を検査する場合、半導体ウ
エハ4の表面上に走査するレーザビームのスポット形状
を、半導体ウエハ4の表面上の走査方向と一致する方向
を長く形成したので、半導体ウエハ4の表面からの散乱
光の強さNが小さくなってS/Nが高くなり、検出限界
が向上し、上記第1の実施の形態と同様に、実際の半導
体の製造ライン、例えば現在開発中の256MDRAM
の製造工程における金属膜のような表面粗さの大きい半
導体ウエハ上においても大きさ0.2μm以下の異物を
検出することができる。なお、上記第2の実施の形態
は、次の通り変形してもよい。例えば、レーザビームの
スポット形状を楕円形状にするのに、アナモルフィック
エキスパンダ26に限らず、シリンドリカルレンズを用
いてもよい。又、レーザスポット29の走査は、XYス
テージ20、21を用いたベクトル走査としたが、回転
ステージと一軸ステージとを用いた螺旋状走査としても
よい。この場合、レーザスポット29の長径は、回軸方
向となる。
【0030】又、レーザスポット29の走査は、ポリゴ
ンスキャナと一軸ステージとを用いたラスター走査とし
てもよく、この場合、長軸はポリゴンスキャナによる走
査方向となる。又、半導体ウエハ4に生じる散乱光は、
光ファイバ31でなく、集光レンズを用いて光電子像倍
管32に導いてもよい。 (3) 次に本発明の第3の実施の形態について図面を
参照して説明する。本発明の異物検査方法は、S偏光成
分のレーザビームを半導体ウエハ4に対して所定の入射
角で照射すると共にこのS偏光成分の光のスポット形状
を半導体ウエハ4の表面上の走査方向と一致する方向に
長く形成して、半導体ウエハ4の表面上を走査し、かつ
このときに半導体ウエハ4に生じる散乱光のうちS偏光
成分のみを選択して所定の角度方向から受光し、この受
光強度に基づいて半導体ウエハ4の表面上の異物を検出
するものである。この場合、半導体ウエハ4に照射する
S偏光成分のレーザビームの入射角度を半導体ウエハ4
の表面に対して20°以下とし、その条件下で半導体ウ
エハ4に生じる散乱光のうちS偏光成分のみを、半導体
ウエハ4の表面に対して仰角10°〜40°かつ半導体
ウエハ4に照射するS偏光成分の光の入射平面に対して
水平角110°〜150°の範囲で受光するものとなっ
ている。
【0031】図11はかかる異物検査方法を適用した異
物検査装置の構成図である。なお、図1と同一部分には
同一符号を付してその詳しい説明は省略する。波長48
8nmのレーザビームを出力するアルゴンレーザ発振器
(以下、レーザ発振器と省略する)6のレーザビーム光
路上には、アナモルフィックエキスパンダ26、偏光子
7、反射ミラー8及び集光レンズ9が配置されている。
これら光学素子は、S偏光成分のレーザビームを半導体
ウエハ4に対して所定の入射角で照射すると共にこのS
偏光成分のレーザビームのスポット形状を半導体ウエハ
4の表面上の走査方向と一致する方向に長く形成するも
のである。次に上記の如く構成された装置の作用につい
て説明する。半導体ウエハ4は、回転ステージ2上のウ
エハチャック3に固定される。コンピュータ17は、回
転ステージ2に対して所定の回転速度で回転させる制御
信号s2を送出するとともに回転ステージ2が1回転す
るごとに一軸ステージ1を一軸方向に所定のピッチだけ
移動させる制御信号s1を送出する。これにより、回転
ステージ2は所定の回転速度で回転し、かつ一軸ステー
ジ1は回転ステージ2が1回転するごとに一軸方向に所
定のピッチだけ移動するという動作を繰り返す。
【0032】一方、レーザ発振器6から波長488nm
のレーザビームが出力されると、このレーザビームは、
アナモルフィックエキスパンダ26により楕円形状のレ
ーザビームに変形される。次にレーザビームは、偏光子
7を通過することによりS偏光成分のみのレーザビーム
となる。この楕円形状でかつS偏光成分のみのレーザビ
ームは、反射ミラー8で反射し、集光レンズ9により集
光され、半導体ウエハ4の表面上に小さなレーザスポッ
ト10として照射される。従って、半導体ウエハ4が所
定の回転速度で回転し、かつ半導体ウエハ4が1回転す
るごとに一軸方向に所定のピッチだけ移動するので、レ
ーザスポット10は、半導体ウエハ4の表面に螺旋状に
走査される。この半導体ウエハ4に走査されるレーザス
ポット10内に異物があると、この異物によって散乱光
が発生する。偏光子12は、散乱光のうちS偏光成分の
みを通過させファイバプレート13に導く。このファイ
バプレート13は、散乱光の特定部分を広がり角±20
°でもって選択的に集光し、光電子増倍管14に導く。
そして、光電子増倍管14は、ファイバプレート13を
通過したS偏光成分の散乱光を光電変換し、散乱光の光
強度に対応した散乱光信号Qとして出力する。
【0033】コンピュータ17は、増幅回路15で増幅
されインタフェース回路16によりディジタル変換され
たディジタルの散乱光信号Qを取り込み、この散乱光信
号Qから得られる受光強度に基づいて半導体ウエハ4の
表面上の異物の有無、大きさを検出し、かつ一軸ステー
ジ1、回転ステージ2に対する制御信号s1、s2から
異物の位置を検出する。このように上記第3の実施の形
態においては、S偏光成分のレーザビームを半導体ウエ
ハ4に対して所定の入射角で照射すると共にこのS偏光
成分の光のスポット形状を半導体ウエハ4の表面上の走
査方向と一致する方向に長く形成して、半導体ウエハ4
の表面上を走査し、かつこのときに半導体ウエハ4に生
じる散乱光のうちS偏光成分のみを選択して所定の角度
方向から受光し、この受光強度に基づいて半導体ウエハ
4の表面上の異物を検出するという上記第1と第2の実
施の形態を組み合わせたものなので、上記第1及び第2
の実施の形態と同様に、実際の半導体の製造ライン、例
えば現在開発中の256MDRAMの製造工程において
使用される金属膜のような表面粗さの大きい半導体ウエ
ハ上においても大きさ0.2μm以下の異物を検出する
ことができる。
【0034】又、上記各実施の形態において、散乱光に
より検出される対象は異物に限らず、傷など散乱光が得
られるものならばよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、表
面粗さの大きい被検査体上でも確実に微小な異物を検出
できる異物検出装置を提供できる。又、その結果好適な
半導体の製造方法を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる異物検査装置の第1の実施の形
態を示す構成図。
【図2】同装置における受光光学系の配置角度を示す
図。
【図3】Al膜による散乱光の特性を示す図。
【図4】Al膜上の0.2μm径の異物による散乱光の
特性を示す図。
【図5】散乱光検出のS/N特性を示す図。
【図6】0.2μmのゴミの異物に対する検出感度の評
価を示す図。
【図7】本発明に係わる異物検査装置の第2の実施の形
態を示す構成図。
【図8】表面粗さの非常に小さいベアウエハ上の異物に
よる散乱光信号波形を示す図。
【図9】Al等の表面粗さの大きい膜が付いた半導体ウ
エハ上の異物による信号波形を示す図。
【図10】散乱光の強さの変動N を計算するための
モデルを示す図。
【図11】本発明に係わる異物検査装置の第3の実施の
形態を示す構成図。
【符号の説明】
1…一軸ステージ、2…回転ステージ、4…半導体ウエ
ハ、5…光照射光学系、6…レーザ発振器、7…偏光
子、8…反射ミラー、9…集光レンズ、11…受光光学
系、12…偏光子、13…ファイバプレート、14…光
電子増倍管、17…コンピュータ、20…Xステージ、
21…Yステージ、22…回転ステージ、24…レーザ
発振器、25…光照射光学系、26…アナモルフィック
エキスパンダ、27…反射ミラー、28…集光レンズ、
30…受光光学系、31…光ファイバ、32…光電子像
倍管、34…コンピュータ。
フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA51 AB01 BA10 BA11 BB01 BC05 CA02 CA06 CB05 CD03 DA08 EA12 4M106 AA01 AA07 AA11 AB07 BA05 CA41 DB02 DB08 DB14 DB19

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属膜付き半導体ウエハの表面に対して
    光を走査し、この金属膜付き半導体ウエハ表面からの散
    乱光を検出して前記金属膜付き半導体ウエハ表面の異物
    などを検査する検査工程を備える半導体の製造方法にお
    いて、前記検査工程における前記金属膜付き半導体ウエ
    ハ表面上に走査する前記光のスポット形状は、前記被検
    査体表面上の走査方向と一致する方向に長く形成したこ
    とを特徴とする半導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 金属膜付き半導体ウエハの表面に対して
    光を走査し、この金属膜付き半導体ウエハ表面からの散
    乱光を検出して前記金属膜付き半導体ウエハ表面の異物
    などを検査する検査工程を備える半導体の製造方法にお
    いて、前記検査工程は、S偏光成分の光を前記金属膜付
    き半導体ウエハに対して所定の入射角で照射すると共に
    このS偏光成分の光のスポット形状を前記金属膜付き半
    導体ウエハ表面上の走査方向と一致する方向に長く形成
    して前記金属膜付き半導体ウエハ表面上を走査する工程
    と、かつ前記金属膜付き半導体ウエハから散乱光のうち
    S偏光成分を選択して所定の角度方向から受光する工程
    と、この受光強度に基いて前記金属膜付き半導体ウエハ
    表面上の異物などを検出することを特徴とする半導体の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記金属膜付き半導体ウエハに照射する
    S偏光成分の光の照射角度を前記金属膜付き半導体ウエ
    ハ表面に対して20°以下とし、かつ前記金属膜付き半
    導体ウエハ表面からの散乱光のうちS偏光成分を、前記
    金属膜付き半導体ウエハ表面に対して10°〜40°か
    つ前記金属膜付き半導体ウエハに照射するS偏光成分の
    光の入射平面に対して110°〜150°の角度の範囲
    で受光することを特徴とする請求項2記載の半導体の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記半導体は、256MDRAMである
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか記載
    の半導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 金属膜付き半導体ウエハの表面に対して
    光を走査する手段と、この金属膜付き半導体ウエハ表面
    からの散乱光を検出する手段とを備える前記金属膜付き
    半導体ウエハ表面の異物などを検査する異物検査装置に
    おいて、前記金属膜付き半導体ウエハ表面上に走査する
    前記光のスポット形状は、前記被検査体表面上の走査方
    向と一致する方向に長く形成するように構成されている
    ことを特徴とする異物検査装置。
  6. 【請求項6】 金属膜付き半導体ウエハの表面に対して
    光を走査する手段と、この金属膜付き半導体ウエハ表面
    からの散乱光を検出する手段とを備える前記金属膜付き
    半導体ウエハ表面の異物などを検査する異物検査装置に
    おいて、S偏光成分の光を前記金属膜付き半導体ウエハ
    に対して所定の入射角で、かつ、このS偏光成分の光の
    スポット形状を前記金属膜付き半導体ウエハ表面上の走
    査方向と一致する方向に長く形成する手段と、前記金属
    膜付き半導体ウエハからの散乱光のうちS偏光成分を選
    択して所定の角度方向から受光する手段と、この受光強
    度に基いて前記金属膜付き半導体ウエハ表面上の異物な
    どを検出する手段とを備えることを特徴とする異物検査
    装置。
  7. 【請求項7】 前記金属膜付き半導体ウエハに照射する
    S偏光成分の光の照射角度を前記金属膜付き半導体ウエ
    ハ表面に対して20°以下とし、かつ前記金属膜付き半
    導体ウエハ表面からの散乱光のうちS偏光成分を、前記
    金属膜付き半導体ウエハ表面に対して10°〜40°か
    つ前記金属膜付き半導体ウエハに照射するS偏光成分の
    光の入射平面に対して110°〜150°の角度の範囲
    で受光するように構成されていることを特徴とする請求
    項6記載の異物検査装置。
  8. 【請求項8】 被検査体表面に対して20°以下の照射
    角度でS偏光成分の光を照射する集光照射光学系と、被
    検査体表面に対して仰角を10°〜40°、前記S偏光
    成分の光の入射平面に対して水平角を110°〜150
    °の範囲で、前記被検査体から生じる散乱光を受光する
    受光光学系と、この受光光学系により検出された受光強
    度に基いて前記被検査体表面上の異物などを検出する異
    物検出手段と、を具備したことを特徴とする異物検査装
    置。
  9. 【請求項9】 レーザビームを出力するレーザ発振器
    と、このレーザ発振器から出力されたレーザビームをS
    偏光成分の光とする偏向子とを備え、前記集光照射光学
    系は、前記偏向子からの光を前記被検査体に対してスポ
    ット形状に形成して集光するように構成され、前記レー
    ザビーム及び前記被検査体を相対的に移動して前記レー
    ザビームを前記被検査体表面に走査する走査手段とを具
    備したことを特徴とする請求項8記載の異物検査装置。
  10. 【請求項10】 前記レーザ発振器は、アルゴンイオン
    レーザであることを特徴とする請求項9記載の異物検査
    装置。
  11. 【請求項11】 前記集光照射光学系は、前記レーザビ
    ームを楕円形状に変形するアナモルフィックエキスパン
    ダを有することを特徴とする請求項8乃至請求項10の
    いずれか記載の異物検査装置。
  12. 【請求項12】 前記受光光学系は、入射した散乱光を
    光電変換し、前記散乱光の強度に対応した散乱光信号を
    出力する光電子倍増管を有することを特徴とする請求項
    8乃至請求項11のいずれか記載の異物検査装置。
  13. 【請求項13】 前記受光光学系は、前記散乱光のうち
    前記S偏光成分のみを通過させる偏向子を有することを
    特徴とする請求項8乃至請求項12のいずれか記載の異
    物検査装置。
  14. 【請求項14】 前記異物検出手段は、前記受光光学系
    により検出された受光強度に基いて前記被検査体表面上
    の異物の有無、大きさ及び位置を検出することを特徴と
    する請求項8乃至請求項13のいずれか記載の異物検査
    装置。
  15. 【請求項15】 前記走査手段は、被検査体を固定する
    ための回転ステージと、この回転ステージが載せられる
    一軸ステージを備えているとともに、前記回転ステージ
    は所定の回転速度で回転すると共に、前記一軸ステージ
    は前記回転ステージの1回転ごとに一軸方向に所定ピッ
    チだけ移動することを繰り返し、これにより前記スポッ
    ト形状の光を前記被検査体表面に螺旋状に走査すること
    を特徴とする請求項9乃至請求項14のいずれか記載の
    異物検査装置。
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