JP2003177068A - 感圧センサ及び感圧センサの端末処理方法 - Google Patents
感圧センサ及び感圧センサの端末処理方法Info
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Abstract
士若しくは電極とリード線等の他の導電部材との接続部
分に断線を生じさせることがない感圧センサ及び感圧セ
ンサの端末処理方法を得る。 【解決手段】 被覆部78をホットメルトモールディン
グ用の熱可塑性樹脂材によって形成する。このため、電
極線20〜26、抵抗32、導通片68〜74、及びリ
ード線34の各接続部分に対して成形圧力が悪影響を及
ぼす可能性は極めて低く、このような接続部分に成形圧
力が作用することによる断線等を確実に防止できる。
Description
作用したか否かを検出するための感圧センサ及び感圧セ
ンサの端末処理方法に関する。
車両には、ドアパネルを車両の前後方向にスライドさせ
ることで乗降口を開閉するスライドドアを採用したもの
があり、更には、ドアパネルをモータ等の駆動手段の駆
動力によってスライドさせる自動スライドドア装置も採
用されている。
ルが乗降口を閉じる方向へスライドする際の異物の挟み
込みを検出するために、このスライド方向側のドアパネ
ルの端部に感圧センサを取り付ける場合がある。この感
圧センサは、ドアパネルのスライドに伴い感圧センサが
異物を押圧した際の異物からの押圧反力を検出する構成
となっている。
材等の所定の弾性を有する絶縁材料によってドアパネル
の高さ方向に沿って長手方向とされた中空長尺状の外皮
部の内部に、各々が長尺紐状に形成された複数本の電極
線を設けた構成がある。
圧反力による外皮部の弾性変形に伴い複数本の電極線の
何れかが撓み、これにより撓んだ電極線が他の電極線へ
接触する。このような電極線同士の接触によって、感圧
センサを含む電気回路を流れる電流の電流値や回路の抵
抗値等の電気的な変化を検出することで外皮部に外力が
作用したこと、すなわち、異物を挟み込んだことを検出
するようになっている。
路を流れる電流の電流値や回路の抵抗値の変化を検出す
る検出手段や感圧センサに電流を流すための電源等に接
続しなくてはならない。このため、外皮部の一端から電
極線を所定長さ引き出した状態で、上記の検出手段や電
源へ直接或いは間接的に接続されたリード線に電極線を
電気的に接続している。
械的強度を確保して、接続部分における電気的な接続を
維持するため、例えば、板状の支持プレート上でリード
線と電極線とを接続し、更に、この接続部分、支持プレ
ート、及び外皮部の端部を含めて合成樹脂材でモールド
してしまうことも考えられている。
モールドは、通常、モールド金型内に接続部分、支持プ
レート、及び外皮部の端部を配置して、射出成形により
モールド金型内に合成樹脂材を充填することで形成され
る。
の射出圧力が高く、しかも、溶融状態であっても合成樹
脂材の流動性が低い。このため、モールド金型内に射出
成形によって合成樹脂材を充填すると、モールド金型内
で流動する合成樹脂材が電極線とリード線との接続部分
に圧力をかけてしまい、その結果、この接続部分におい
て断線が生じる可能性がある。また、上記のように外皮
部の端部も含めてモールドする場合には、合成樹脂材が
高圧で充填されることで外皮部の端部に形成される開口
から外皮部の内側に合成樹脂材が流れ込む可能性があ
る。
等の被覆部の形成に際して、電極同士若しくは電極とリ
ード線等の他の導電部材との接続部分に断線を生じさせ
ることがない感圧センサ及び感圧センサの端末処理方法
を得ることが目的である。
サは、外方からの外力により弾性変形可能で且つ絶縁性
を有する中空の外皮部と、前記外皮部の内側で空隙を介
して対向配置されると共に一端が前記外皮部の端部から
引き出された複数の電極と、前記外皮部の端部の側方に
設けられて前記外皮部の端部から引き出された前記複数
の電極の一端を支持すると共に、前記複数の電極同士又
は前記複数の電極を他の導電部材へ電気的に接続する支
持部材と、ホットメルトモールディングによって成形さ
れる熱可塑性樹脂材及び光エネルギーを吸収することで
硬化する光硬化性樹脂材の少なくとも何れか一方を含め
て形成されて、前記支持部材の少なくとも一部及び前記
電極の一端を埋設状態で封入する被覆部と、を備えてい
る。
が作用して外皮部が弾性変形すると、外皮部の内部に設
けられた複数の電極のうち、少なくとも1つの電極が外
皮部と共に弾性変形する。
ことから通常は互いに離間しているが、上記のように、
外皮部と共に少なくとも1つの電極が変形して他の電極
に接近して接触することで電極同士が導通する。この電
極同士の導通を、電極に流れる電流値の変化や、電極を
含めて構成される電気回路の電気抵抗値の変化等で検出
することにより、電極同士が接触したこと、すなわち、
外皮部に外力が作用したことを検出できる。
極の一端は、支持部材に支持されると共に、この支持部
材で電極同士若しくは他の導電部材に電気的に接続さ
れ、他の導電部材に接続された場合には、例えば、他の
導電部材を介して電源等の給電手段又は上記のような電
流値の変化や電気回路の電気抵抗値の変化を検出する検
出手段に接続される。
覆部内へ埋設状態で封入されるため、水や埃等が支持部
材に支持された電極同士の接続部分や電極と他の導電部
材との接続部分に付着することが防止される。また、支
持部材や電極の一端は被覆部に埋設されるため、上記の
接続部分は支持部材のみならず被覆部によりその周囲か
ら支持され変形等が規制される。これにより、支持部材
及びその近傍への不用意に外力(衝撃等)に起因する上
記の接続部分の断線等が防止される。
がホットメルトモールディングによって成形される熱可
塑性樹脂材(以下、「ホットメルトモールディング用樹
脂材」と称する)及び光エネルギーを吸収することで硬
化する光硬化性樹脂材の少なくとも何れか一方を含めて
構成される。
ィング用樹脂材や光硬化性樹脂材は、成形時における成
形圧力が、例えば、一般的な射出成形法で成形する際の
成形圧力に比べて低いか若しくは成形圧力が不要であ
る。このため、成形圧力が電極や支持部材の各部位、更
には、上記の接続部分へ悪影響を及ぼす可能性が極めて
低くなり、接続部分における電極同士の接続や電極と他
の導電部材との接続を確実に維持できる。
載の本発明において、前記外皮部の端部を前記被覆部に
埋設して封入することを特徴としている。
極の一端のみならず外皮部の端部が被覆部に埋設されて
封入される。これにより、外皮部の端部からの浸水や埃
等の侵入が防止される。
ディング用樹脂材や光硬化性樹脂材は、その成形圧力が
低いか若しくは成形圧力自体不要であるため、被覆部成
形時に外皮部の端部からの合成樹脂材の流れ込むことが
防止若しくは軽減される。これにより、被覆部形成時に
不用意に大量の合成樹脂材が外皮部に流れ込むことを防
止でき、合成樹脂材が流れ込んで硬化することに起因す
る外力の不検出を防止できる。
は請求項2記載の本発明において、前記ホットメルトモ
ールディングによって成形される熱可塑性樹脂材又は前
記光硬化性樹脂材により形成されて前記支持部材の少な
くとも一部及び前記電極の一端を埋設状態で封入する内
層と、前記ホットメルトモールディングによって成形さ
れる熱可塑性樹脂材又は前記光硬化性樹脂材により前記
内層と一体的に形成されて前記内層の少なくとも一部を
外側から被覆すると共に、硬化状態で前記内層よりも剛
性が高い外層と、を含めて前記被覆部を構成したことを
特徴としている。
する内層によって支持部材の少なくとも一部及び電極の
一端が内層に埋設状態で封入され、更に、この内層の少
なくとも一部がその外側で内層に一体的に設けられた外
層により被覆される。
ルディング用樹脂材又は光硬化性樹脂材により形成され
る。但し、硬化状態での外層を形成する合成樹脂材の剛
性は、硬化状態での内層を形成する合成樹脂材の剛性よ
りも高い。
外力(例えば、衝撃)に対する強度を確保し、このよう
な外力に対してその形状を維持する(すなわち、内層に
比べて外層は外力による変形が少ない)。これにより、
不用意な外力で被覆部が変形することに起因する電極同
士の接続部分や電極と他の導電部材との接続部分の断線
を長期に亘り防止できる。
ば弾性が高い)内層は、支持部材における電極同士の接
続部分や電極と他の導電部材との接続部分を比較的柔軟
に保持する。また、仮に、外層に対して上記のような不
用意な外力が付与された場合には、外層を介して内層に
伝わった外力を内層が自らの弾性で吸収する。これによ
っても、不用意な外力で被覆部が変形することに起因す
る電極同士の接続部分や電極と他の導電部材との接続部
分の断線を長期に亘り防止できる。
樹脂材の組み合わせとしては、内層をホットメルトモー
ルディング用樹脂材で形成して外層を光硬化性樹脂材で
形成する構成、内層を光硬化性樹脂材で形成して外層を
ホットメルトモールディング用樹脂材で形成する構成、
内層及び外層をホットメルトモールディング用樹脂材で
形成する構成、内層及び外層を光硬化性樹脂材で形成す
る構成の4種類がありうるが、これらの4種類の構成の
何れであってもよい。
至請求項3の何れか1項に記載の本発明において、前記
被覆部を透明若しくは半透明にしたことを特徴としてい
る。
若しくは半透明であるため、被覆部を外したり被覆部を
破壊することなく、電極同士の接続や電極と他の導電部
材との接続を確認できる。これにより、被覆部を形成し
た後やメンテナンス時の検査工程における良否判定が容
易になり作業効率が向上する。
至請求項4の何れか1項に記載の本発明において、所定
の取付部位に直接或いは間接的に係合させることで前記
取付部位に前記被覆部を保持させる係合部を前記被覆部
に一体に設けたことを特徴としている。
に設けられた係合部を所定の取付部位に直接或いは間接
的に係合させることで、係合部を介して被覆部が取付部
位で保持される。これにより、本感圧センサの少なくと
も一部が取付部位に取り付けられ、取付部位において外
力を検出できる。
被覆部が係合部を介して取付部位に取り付けられるた
め、本感圧センサのうち少なくとも被覆部は確実に取付
部位に保持される。このため、外皮部に振動等が生じて
も被覆部における振動等が軽減若しくは防止される。こ
れにより、被覆部内での電極同士の接続や電極と他の導
電部材との接続が上記の振動等に起因して断線すること
を防止できる。
載の本発明において、前記係合部を前記被覆部と同一の
材料で形成したことを特徴としている。
接或いは間接的に係合して取付部位に保持される係合部
が、被覆部と同一の材料、すなわち、光硬化性樹脂やホ
ットメルトモールディング用樹脂材によって形成され
る。したがって、被覆部を形成することで係合部が被覆
部と共に形成される。これにより、別途、係合部を構成
する部材が不要となる。その結果、部品点数の削減や組
付工数の軽減を図ることが可能となり、コストの削減に
大きく寄与する。
中空の外皮部に外側から外力が作用したことを、前記外
皮部の内側で空隙を介して対向配置された複数の電極の
少なくとも1つが前記外皮部と共に弾性変形して他の前
記電極に接触することで検出する感圧センサに適用さ
れ、前記外皮部の端部から引き出された前記複数の電極
の一端を処理するための感圧センサの端末処理方法であ
って、前記複数の電極の一端を前記外皮部の端部の側方
に設けた支持部材に支持させて、前記電極同士又は前記
電極と他の導電部材とを電気的に接続する接続工程と、
内層成形型内に前記支持部材の少なくとも一部及び前記
電極の一端を配置して、光エネルギーを吸収して硬化す
る光硬化性樹脂材又はホットメルトモールディングによ
って成形される熱可塑性樹脂材を前記内層成形金型内に
充填して被覆部を構成する内層を形成し、当該内層に前
記支持部材の少なくとも一部及び前記電極の一端を埋設
して封入する内層成形工程と、前記内層の少なくとも一
部を外層成形型内に配置して、光エネルギーを吸収して
前記内層よりも高い剛性で硬化する光硬化性樹脂材、又
は、ホットメルトモールディングによって成形されると
共に硬化状態で前記内層よりも高い剛性を有する熱可塑
性樹脂材を前記外層成形型内に充填して前記被覆部を構
成する外層を形成し、当該外層で前記内層の少なくとも
一部を被覆する外層成形工程と、を有することを特徴と
している。
は、先ず、接続工程で外皮部の端部から引き出された複
数の電極の一端が支持部材に支持され、電極同士若しく
は電極と他の導電部材とが電気的に接続される。
くとも一部及び電極の一端が内層成形型内に配置され、
この状態で内層成形型内にホットメルトモールディング
によって成形される熱可塑性樹脂材(以下、単に「ホッ
トメルトモールディング用樹脂材」と称する)又は光エ
ネルギーを吸収して硬化する光硬化性樹脂材が充填され
る。
成樹脂材(ホットメルトモールディング用樹脂材又は光
硬化性樹脂材)が硬化することで被覆部を構成する内層
が形成され、支持部材の少なくとも一部及び電極の一
端、更には電極同士若しくは電極と他の導電部材との接
続部分が内層内に埋設状態で封入される。
て成形する場合に比べると、ホットメルトモールディン
グ用樹脂材や光硬化性樹脂材は、成形時の成形圧力が低
いか若しくは成形圧力自体が不要である。このため、内
層成形型内に充填されたホットメルトモールディング用
樹脂材や光硬化性樹脂材が大きな力で支持部材や電極を
押圧することがない。これにより、予め設定された内層
内の所定位置に支持部材や電極が確実に位置する。
ディング用樹脂材や光硬化性樹脂材が大きな力で支持部
材や電極を押圧することがないので、光硬化性樹脂材が
電極同士若しくは電極と他の導電部材との接続部分を断
線させることがなく、上記の接続部分における接続を確
実に維持できる。
場合に比べてホットメルトモールディング用樹脂材や光
硬化性樹脂材は短時間で硬化する。したがって、ホット
メルトモールディング用樹脂材や光硬化性樹脂材を用い
ることにより短時間で内層が形成され作業工数を大幅に
軽減できる。
と、外層成形工程で外層成形型内に、先に形成された内
層の少なくとも一部が配置される。この状態でホットメ
ルトモールディング用樹脂材や光硬化性樹脂材が外層成
形型内に充填される。外層成形型内に充填されたホット
メルトモールディング用樹脂材や光硬化性樹脂材が硬化
することで、内層の外層成形型内に配置された部分が外
層により被覆される。
ング用樹脂材や光硬化性樹脂材は、成形時の成形圧力が
低いか若しくは成形圧力自体が不要であるため、短時間
で外層が形成され作業工数を大幅に軽減できる。
る合成樹脂材(すなわち、ホットメルトモールディング
用樹脂材又は光硬化性樹脂材)は、内層を形成する合成
樹脂材(すなわち、ホットメルトモールディング用樹脂
材又は光硬化性樹脂材)に比べて硬化後の剛性が高い。
ば、衝撃)に対する強度を確保し、このような外力に対
してその形状を維持する(すなわち、内層に比べて外層
は外力による変形が少ない)。これにより、不用意な外
力で被覆部が変形することに起因する電極同士の接続部
分や電極と他の導電部材との接続部分の断線を長期に亘
り防止できる。
ば弾性が高い)内層は、支持部材における電極同士の接
続部分や電極と他の導電部材との接続部分を比較的柔軟
に保持する。また、仮に、外層に対して上記のような不
用意な外力が付与された場合には、外層を介して内層に
伝わった外力を内層が自らの弾性で吸収する。これによ
っても、不用意な外力で被覆部が変形することに起因す
る電極同士の接続部分や電極と他の導電部材との接続部
分の断線を長期に亘り防止できる。
樹脂材の組み合わせとしては、内層をホットメルトモー
ルディング用樹脂材で形成して外層を光硬化性樹脂材で
形成する構成、内層を光硬化性樹脂材で形成して外層を
ホットメルトモールディング用樹脂材で形成する構成、
内層及び外層をホットメルトモールディング用樹脂材で
形成する構成、内層及び外層を光硬化性樹脂材で形成す
る構成の4種類がありうるが、これらの4種類の構成の
何れであってもよい。
感圧センサの端末処理方法において、前記内層成形工程
で、前記外皮部の端部を前記内層形成金型内に配置する
ことを特徴としている。
は、内層成形工程で、外皮部の端部が内層形成金型内に
配置される。このため、外皮部の端部が内層内に埋設さ
れる。
部からの浸水や埃等の侵入が防止される。
トメルトモールディング用樹脂材や光硬化性樹脂材は、
成形するにあたり成形圧力が一般的な射出成形法に比べ
て低いか若しくは成形圧力自体不要であるため、内層成
形型内へホットメルトモールディング用樹脂材や光硬化
性樹脂材を充填した際に外皮部の端部から上記の合成樹
脂材(ホットメルトモールディング用樹脂材又は光硬化
性樹脂材)が流れ込むことを防止若しくは軽減できる。
これにより、大量の合成樹脂材が流れ込んで硬化するこ
とに起因する感圧センサによる外力の不検出を防止でき
る。
求項8記載の感圧センサの端末処理方法において、前記
外層成形工程及び前記内層成形工程の少なくとも何れか
一方で、所定の取付部位に直接或いは間接的に係合させ
ることで前記取付部位に前記被覆部を保持させる係合部
を前記被覆部と共に一体成形することを特徴としてい
る。
は、外層成形工程及び内層成形工程の少なくとも何れか
一方で、工程に対応する合成樹脂材を対応する成形型に
充填すると、内層及び外層で構成される被覆部と共に係
合部が形成される。感圧センサを所定の取付部位に取り
付ける際には、この係合部を取付部位に係合させること
で係合部を介して被覆部が取付部位に保持される。
は、上記のように被覆部を形成することで係合部も形成
されるため、特別に係合部を構成する部材が不要で、し
かも、特別に係合部を製造する工程が不要となる。これ
により、コストを大幅に削減できる。
の実施の形態に係る圧力検出装置としての挟み込み検出
装置10で適用する感圧センサ12の構成が断面図で示
されている。
は、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレ
ンブタジエンゴム、クロロプレンゴム等の絶縁性を有す
るゴム材、又は、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共
重合体、エチレンエチルアクリレート共重合体、エチレ
ンメチルメタクリレート共重合体、ポリ塩化ビニル、オ
レフィン系、或いはスチレン系の熱可塑性エラストマ
等、絶縁性を有する弾性材によって長尺状に形成された
外皮部16を備えている。
16の内部には断面十字形状の十字孔18が形成されて
いる。十字孔18は、外皮部16の長手方向に沿って連
続し、且つ、図13に示されるように、長手方向に沿っ
て外皮部16の中心周りに漸次変位している。また、外
皮部16の内部には電極としての複数本の電極線20、
22、24、26が設けられている。
線により形成された複数本(多数本)の素線28を備え
ている。これらの素線28は縒り合わされることで全体
的に可撓性を有する長尺紐状に形成されている。また、
これらの素線28は、長尺筒状で導電性を有するチュー
ブ30内に収容されて(被覆されて)一体にまとめられ
ている。
6は縒り合わせた素線28をチューブ30で被覆した、
所謂「被覆線」を用いた構成であるが、電極線20〜2
6はこの態様に限定されるものではなく、例えば、素線
28を縒り合わせただけの所謂「裸線」を用いてもよ
い。
中央近傍で十字孔18を介して互いに離間し且つ十字孔
18に沿って螺旋状に配置され、十字孔18の内周部へ
一体的に固着されている。したがって、十字孔18が弾
性変形することで電極線20〜26は撓み、特に、十字
孔18が潰れる程度に外皮部16が弾性変形すれば、電
極線20〜26のうちの何れか、若しくは全てが接触し
て導通する。また、十字孔18が元の形状に復元すれば
電極線20〜26もこれに伴い復元する。
22の長手方向一端部は、所定の電気抵抗を有する抵抗
32の一端に接続されており、抵抗32の他端には電極
線24の長手方向一端部が接続されている。一方、電極
線22の長手方向他端部は電極線26の長手方向他端部
へ接続されており、電極線24の長手方向他端部は電極
線20の長手方向他端部へ接続されている。すなわち、
電極線20は、電極線24、抵抗32、及び電極線22
を介して電極線26に直列に接続されている。
向一端部はリード線34を介して電源へ接続されてい
る。但し、電極線26だけは、所定値以上の所定値以上
の電流が回路中を流れた場合に、電気的な検出信号を発
信する電流検出素子36を介して電源へ接続されてい
る。
されるように、本挟み込み検出装置10はプロテクタ3
8を備えている。プロテクタ38はゴムやゴム程度の弾
性を有する合成樹脂材によって形成された断面略円筒形
状の筒部40を備えている。
外径寸法程度に形成されており、筒部40の一端から外
皮部16が挿入されることで筒部40が外皮部16を被
覆している。また、プロテクタ38は取付部42を備え
ている。
れており、少なくとも、筒部40とは反対側で断面が略
矩形状に形成されている。取付部42の筒部40とは反
対側では、溝部44が筒部40及び取付部42の長手方
向(すなわち、プロテクタ38の長手方向)に沿って連
続して形成されている。溝部44の内側で互いに対向す
る内壁からはそれぞれ干渉片46が突出形成されてお
り、干渉片46の間にブラケット48が入り込んでい
る。
は、板状の取付部50を備えている。取付部42は車両
14の自動スライドドア装置52のドアパネル54の前
端部(図14参照)に取り付けられている。
ネル54を構成するアウタパネル56は、インナパネル
58の前端部近傍にてインナパネル58を巻き込むよう
に折り返され、更に、車両室内側へ折り曲げられている
が、上記の取付部50は、このアウタパネル56が車両
室内側へ折り曲げられた部分に取り付けられる。
前方側へ向けて嵌入板60が延出されており、嵌入板6
0がプロテクタ38の溝部44に入り込む。上述したよ
うに、溝部44に入り込んだ嵌入板60には、溝部44
に予め充填された接着剤62が嵌入板60に固着した状
態で硬化しており、溝部44から嵌入板60を抜き取ろ
うとすると、硬化して嵌入板60と一体になった接着剤
62に干渉片46が干渉する。これにより、嵌入板60
の溝部44からの抜けを防止している。
3に示されるように、外皮部16の長手方向一方の端部
(電極線20〜26の長手方向一端側での外皮部16の
端部)には支持部材64が設けられている。ここで、図
4には、支持部材64の構成が分解斜視図によって示さ
れている。図4に示されるように、支持部材64は、合
成樹脂材等の絶縁材料により略板状に形成されたベース
66を備えている。ベース66は、平面視で略長方形状
とされており、その厚さ方向一方(図4の矢印A方向)
の面には、一対の導通片68、70がインサート成形等
の成形方法によってベース66に一体成形されている。
各導通片68、70は、平面視略長方形状の金属片で、
その幅方向(図4の矢印B方向)に沿って離間した状態
で平行に配置されている。
出された電極線22の端部が溶接等によって一体的に固
着されており、導通片68と電極線22とが電気的に接
続されている。一方、導通片70には外皮部16の端部
から引き出された電極線24の端部が溶接等によって一
体的に固着されており、導通片70と電極線24とが電
気的に接続されている。
電極線22、24とは反対側では、ベース66上に上記
の抵抗32が配置されている。抵抗32から引き出され
た一方のリード線は導通片68へ溶接等により一体的に
固着されており、抵抗32と電極線22とが導通片68
を介して電気的に接続されている。これに対し、抵抗3
2から引き出された他方のリード線は導通片70へ溶接
等により一体的に固着されており、抵抗32と電極線2
4とが他方の導通片68を介して電気的に接続されてい
る。
矢印Aとは反対方向)の面には、一対の導通片72、7
4がインサート成形等の成形方法によってベース66に
一体成形されている。各導通片72、74は、平面視略
長方形状の金属片で、その幅方向に沿って離間した状態
で平行に配置されている。
出された電極線20の端部が溶接等によって一体的に固
着されており、導通片72と電極線20とが電気的に接
続されている。一方、導通片74には外皮部16の端部
から引き出された電極線26の端部が溶接等によって一
体的に固着されており、導通片74と電極線26とが電
気的に接続されている。
は導電部材としてリード線34がそれぞれ溶接等により
一体的に固着されており、一方のリード線34と電極線
20とが導通片72を介して電気的に接続されている。
これに対し、他方のリード線34は導通片74へ溶接等
により一体的に固着されており、他方のリード線34と
電極線26とが他方の導通片72を介して電気的に接続
されている。
嵌挿部としての丸棒状のシャフト76が形成されてい
る。シャフト76はベース66に一体に形成されてお
り、その基端部はベース66の長手方向一端部(図4の
矢印C方向側の端部)における幅方向(図4の矢印B方
向)略中央でベース66に接続されており、ベース66
の長手方向に沿ってベース66から延出されている。
十字孔18の中央を中心として電極線20〜26に外接
する仮想円の直径寸法程度とされており、図2に示され
るように、支持部材64と対向する側の外皮部16の端
部にベース66の長手方向一端が接するまでシャフト7
6が外皮部16と略同軸の状態で外皮部16の内側へ嵌
挿される。
るように、上記の支持部材64の周囲には被覆部78が
設けられている。被覆部78は全体が、ポリアミド系、
ポリプロピレン系、シリコーン系等のホットメルトモー
ルディングによって成形され、且つ、少なくとも硬化後
には透明若しくは半透明になる熱可塑性樹脂材(以下、
ホットメルトモールディングによって成形される熱可塑
性樹脂材を便宜上、「ホットメルトモールディング用樹
脂材」と称する)で形成されている。また、被覆部78
は本体80を備えている。
各々がベース66の長手方向(図3及び図4の矢印C方
向)、幅方向(図3及び図4の矢印B方向)、厚さ方向
(図3及び図4の矢印A方向)に対応した略直方体形状
に形成されており、その内部には、支持部材64のベー
ス66、シャフト76の一部、電極線20〜26の一端
部の一部、リード線34の一部、導通片68〜74、及
び抵抗32が埋設されている。
印C方向側)の端部(外皮部16の端部と対向する側の
端部)には、係合部としての略円筒形状の筒部82が連
続して形成されており、外皮部16の端部及びその近傍
(端部から長手方向中央側への所定範囲)で外皮部16
の外周部に密着した状態で被覆している。
略同軸の円形とされている。筒部82の内径寸法は外皮
部16の外径寸法に略等しく、また、筒部82の外径寸
法は上述したプロテクタ38の筒部40の内径寸法より
も大きく設定されており、筒部40の一端から筒部82
が圧入(係合)されている。
体80の一外側面からは、1乃至複数(本実施の形態で
は2つ)の保持突起84が突出形成されている。保持突
起84は被覆部78を形成する合成樹脂材と同材質の合
成樹脂材で形成されている。これらの保持突起84は略
円柱形状の軸部86を備えている。軸部86はその軸方
向一端部で被覆部78の外側面に接続されている。これ
に対して、軸部86の軸方向他端部には抜止部88が形
成されている。抜止部88は軸部86よりも外径寸法が
充分に大きな略半球形状に形成されており、その平面部
分で軸部86に同軸的に接続されている。
保持突起84に対応して上述したブラケット48には、
カバー90が形成されている。カバー90はブラケット
48にプロテクタ38を取り付けた状態で被覆部78が
形成された部分に対応して形成されている。カバー90
は、ブラケット48を構成する取付部42の嵌入板60
が形成された部分よりも取付部42の長手方向一端側
(車両14への取付状態では車両14の上下方向下側)
の幅方向一端から延出されており、その延出方向中間部
で略直角に屈曲され、屈曲部分よりも延出方向先端側で
は取付部42に対して略平行に対向している。
部分)と屈曲部分との間には、一対の嵌込孔92が形成
されている。嵌込孔92は、取付部42の長手方向に沿
って長手で且つ内幅寸法が保持突起84の軸部86の外
径寸法より大きく抜止部88の外径寸法より充分に小さ
な長孔部94を備えている。また、長孔部94の長手方
向一端(上端)には、内径寸法が抜止部88の外径寸法
より大きな嵌込部96が長孔部94に連続して形成され
ている。保持突起84は、軸部86が嵌込部96に対し
て略同軸となった状態では嵌込孔92に対して嵌め込み
及び抜き取りが自在である。
通した状態で嵌込孔92の貫通方向に保持突起84(す
なわち、被覆部78)を移動させようとすると、抜止部
88と被覆部78の外側面がカバー90に干渉して移動
を規制するようになっている。すなわち、本実施の形態
において、保持突起84の軸部86と嵌込孔92の嵌込
部96とが略同軸となった状態で保持突起84が嵌込孔
92に嵌め込まれ、この状態で長孔部94の下端部に軸
部86が接触するまで被覆部78を下方へスライドさせ
ることで、カバー90(すなわち、ブラケット48)に
被覆部78が取り付けられるようになっている。
3に示されるように、外皮部16の長手方向他端側(す
なわち、支持部材64並びに被覆部78が設けられてい
ない側)には、端末支持部材としての支持部材98が設
けられている。支持部材98は絶縁保持部材としてのベ
ース100を備えている。ベース100は比較的耐熱性
が高い絶縁性(例えば、合成樹脂材)によって略直方体
形状に形成されており、その長手方向一方(図3の矢印
D方向)の端部が外皮部16の長手方向他端部に対向す
る。
としての一対の導通シャフト102、104が設けられ
ている。導通シャフト102、104の各々は、金属等
の導電性を有する部材によってベース100の幅寸法及
び厚さ寸法よりも外径寸法が充分に小さな棒状(線状)
に形成されている。
さ方向(図3の矢印E方向)に長手となるように設けら
れており、導通シャフト102の長手方向両端側がベー
ス100の厚さ方向両端面から突出するようにベース1
00の長手方向中間部の幅方向略中央部でベース100
を貫通している。これに対し、導通シャフト104は、
ベース100の幅方向(図3の矢印F方向)に長手とな
るように設けられており、導通シャフト104の長手方
向両端側がベース100の幅方向両端面から突出するよ
うにベース100の長手方向に沿って導通シャフト10
2の貫通位置から変位した位置の厚さ方向略中央部でベ
ース100を貫通している(すなわち、導通シャフト1
04は、導通シャフト102に対して捩じりの位置にあ
る)。
部には電極線20の長手方向他端部が電気的に導通した
状態で一体的に固着されており、導通シャフト102の
長手方向他端部には電極線24の長手方向他端部が電気
的に導通した状態で一体的に固着されている。これに対
して、導通シャフト104の長手方向一端部には電極線
22の長手方向他端部が電気的に導通した状態で一体的
に固着されており、導通シャフト104の長手方向他端
部には電極線26の長手方向他端部が電気的に導通した
状態で一体的に固着されている。これによって、電極線
20、電極線24、抵抗32、電極線22、及び電極線
26が直列に接続される。
(外皮部16の長手方向他端部と対向する側の端部)に
は嵌挿部としての丸棒状のシャフト106が形成されて
いる。シャフト106はベース100に一体に形成され
ている。シャフト106の基端部はベース100の長手
方向一方(図3の矢印D方向側)の端部における幅方向
及び厚さ方向(図3の矢印E方向及び矢印F方向)略中
央でベース100に接続されており、ベース100の長
手方向に沿ってベース100から延出されている。
た十字孔18の中央を中心として電極線20〜26に外
接する仮想円の直径寸法程度とされており、支持部材6
4と対向する側の外皮部16の端部にベース100の長
手方向一端が接するまでシャフト106が外皮部16と
略同軸の状態で外皮部16の内側へ嵌挿される。
材98の構成に限定されるものではなく、各々が複数の
導電部材(本実施の形態では電極線20〜26)の少な
くとも何れか2つの各端末部分を保持する複数の導電性
の接続部材と、前記複数の導電部材の間に介在すると共
に前記複数の接続部材が互いに交差し且つ前記複数の接
続部材の間を電気的に絶縁した状態で前記複数の接続部
材を保持する絶縁性保持部材と、により構成されていれ
ば、その具体的な態様に限定されるものではない。
ず、複数の導電部材の間には絶縁性保持部材が介在する
ため、複数の導電部材が互いに接触することがない。
2つの端末部分は導電性を有する接続部材に保持され、
接続部材を介して導通している。したがって、複数の接
続部材は互いに交差しているものの、絶縁性保持部材に
よって互いに絶縁された状態で保持される。このため、
接続部材同士が導通することがない。これにより、互い
に端末部分が接続される所定の導電部材以外が導通する
ことはなく、所定の結線状態を維持できる。
の変形例について説明する。
シャフト102、104は単なる棒状であったが、例え
ば、図8に示されるように、各導通シャフト102、1
04の両先端側を折り返した端末挟持部としての折返部
108を形成し、対応する電極線20〜26の他端部を
折返部108で一時的に挟持した状態で固着する構成と
してもよい。この構成とした場合には、特に別の保持手
段で電極線20〜26を保持しなくても、折返部108
で対応する電極線20〜26を保持できるため固着作業
が容易になる。
の導通シャフト102、104を適用したが、図9に示
されるように、厚さ方向が外皮部16の半径方向へ向い
た平板状の導通板110、112を接続部材としてもよ
い。
10、112の厚さ方向一方の面に対応する電極線20
〜26の端部を固着することになるが、導通板110、
112のベース100から突出した部分であれば、どの
部分に対応する電極線20〜26を固着してもよいた
め、外皮部16の端部からの電極線20〜26の引出量
や導通板110、112への固着位置等を比較的ラフに
設定できる。これにより、導通板110、112への電
極線20〜26の固着が簡単になる。
材としての導通板110、112に端末挟持部としての
ばね性を有する保持片114を形成して対応する電極線
20〜26を保持片114によって一時的に弾性挟持し
た状態で導通板110、112に対応する電極線20〜
26を固着してもよい。この場合には、先に述べた折返
部108を形成する構成と同様に、特に別の保持手段で
電極線20〜26を保持しなくても、保持片114で対
応する電極線20〜26を保持できるため固着作業が容
易になる。
や導通板110、112の表面に予め低融点合金等で形
成される「ろう材」を一体に付着(塗布)しておくこと
で、電極線20〜26と導通シャフト102、104や
導通板110、112との固着作業の一態様である「ろ
う付け」作業を容易に行なうことができる。
3に示されるように、上記の支持部材64の周囲には被
覆部116が設けられている。被覆部116は全体が、
光エネルギーを吸収することで硬化すると共に少なくと
も硬化後には透明若しくは半透明になる光硬化性樹脂材
で形成されている。また、被覆部116は本体118を
備えている。
印D方向)寸法がベース100の長手寸法よりも充分に
大きな略円柱形状に形成されており、その外径寸法は導
通シャフト102、104の全長よりも充分に大きく、
上述したプロテクタ38の筒部40の内径寸法よりも小
さい。本体118の内部にはベース100、導通シャフ
ト102、104、及び、電極線20〜26の長手方向
他端部近傍が埋設されている。
本実施の形態の作用並びに効果について説明する。
み込み検出装置10では、少なくとも、自動スライドド
ア装置52が車両14の乗降口122を閉じる方向へド
アパネル54を移動させる際には、感圧センサ12の電
極線20〜26が通電状態とされる。
ネル54が乗降口122を閉じる方向へスライドしてい
る状態で、ドアパネル54の端部(移動方向側端部)と
乗降口122の開口縁との間で異物が挟み込まれ、ドア
パネル54と一体的に移動する感圧センサ12が外皮部
16で異物を押圧すると、異物からの押圧反力が外皮部
16に作用する。
場合、外皮部16は自らの弾性力に抗して押圧反力の作
用方向に断面が潰れるように弾性変形する。このように
外皮部16が弾性変形すると、外皮部16の内部に設け
られた電極線20〜26の何れか外皮部16の弾性変形
に応じて撓む。
介して電極線26へ流れる電流は、通常、抵抗32を介
して流れる。しかしながら、上記のように電極線20〜
26の何れかが撓み、これにより、電極線20或いは電
極線24が電極線22或いは電極線26と導通して短絡
すると、電流は抵抗32を介さずに流れるため、例え
ば、一定の電圧でこの回路に電流を流していれば電流値
が変化する。
ると、電極線20〜26を含む電気回路中を流れる電流
の電流値が変化するため、感圧センサ12は異物からの
押圧反力が作用したこと、すなわち、異物の挟み込みを
検出できる。さらに、電流値の変化は電流検出素子36
により検出される。
(検出信号)をECU等の判定手段や制御手段が受ける
と、判定手段や制御手段は外皮部16に外力が作用し
た、すなわち、ドアパネル54の端部(移動方向側端
部)と乗降口122の開口縁との間で異物が挟み込まれ
たと判定し、例えば、判定手段や制御手段がドアパネル
54をスライドさせるためのモータ等の駆動手段を停止
させることで、それ以上の異物の挟み込みを防止でき、
また、判定手段や制御手段がドアパネル54をスライド
させるためのモータ等の駆動手段を反転駆動させること
で、異物の挟み込みを解除できる。
電極線22、若しくは、電極線24と電極線26が短絡
した場合には、電流は抵抗32を介して流れるため、こ
の場合には構造上、外力の検知はできない。
〜26は外皮部16の内部で螺旋状に配置されているた
め、例えば、電極線20〜26が外皮部16内の所定部
位からで螺旋状に略半周した部位までの範囲に同一方向
からの外力が外皮部16の長手方向に沿って連続的に作
用すれば、電極線20〜26が全て接触することにな
る。
しくは、電極線24と電極線26が接触した際に電極線
20或いは電極線24が電極線22或いは電極線26と
接触する範囲は、電極線20〜26が外皮部16内の所
定部位からで螺旋状に略半周する迄の間よりも更に短い
範囲で可能であり、電極線20と電極線22、若しく
は、電極線24と電極線26だけが接触する可能性は極
めて低い。このため、感圧センサ12では、略確実に外
力の検知が可能である。
次に、感圧センサ12の電極線20〜26の長手方向一
端側での端末部分を処理するための結線工程について説
明する。
4と抵抗32とが固定されたベース66が、外皮部16
の一端から引き出された電極線20、26と電極線2
2、24との間に介在した状態でシャフト76が外皮部
16の一端からその内側へ嵌挿される。
20〜26の長手方向一端部と、これに対応した導通片
68〜74とが、例えば、抵抗溶接によって固着され
る。これによって、電極線20〜26の長手方向一端部
と、これに対応した導通片68〜74とが、導通した状
態で一体に結線される。
これに対応するリード線34の端部が、例えば、抵抗溶
接によって固着される。これによって、リード線34と
これに対応する導通片70、76とが、導通した状態で
一体に結線される次いで、モールド工程では、成形金型
の内側に支持部材64と外皮部16の長手方向一端近傍
部分がセットされ、この状態で、加熱されることで液状
に溶融したホットメルトモールディング用樹脂材が成形
金型内に充填される。
ルトモールディング用樹脂材が冷却されて硬化すること
で筒部82及び保持突起84を含む被覆部78が形成さ
れる。
の一端近傍、抵抗32、導通片68〜74、及びリード
線34の一端近傍は、被覆部78内へ埋設状態で封入さ
れるため、電極線20〜26、抵抗32、導通片68〜
74、及びリード線34の各接続部分に対する水や埃等
の付着が防止される。
材64へ固定されているため、外力に対する機械的強度
は高いが、上記のように被覆部78に埋設されて封入さ
れることで、電極線20〜26、抵抗32、導通片68
〜74、及びリード線34の各接続部分は支持部材64
のみならず被覆部78によってもその周囲から支持され
ることになる。これにより、電極線20〜26、抵抗3
2、導通片68〜74、及びリード線34の各接続部分
における変形がより強固に規制され、この各接続部分に
おける断線を確実に防止できる。
覆部78内に埋設状態で封入されるため、外皮部16の
一端から外皮部16の内部への水や埃等の侵入が防止さ
れる。これにより、外皮部16内に侵入した水が接触し
ていない電極線20〜26を導通させ或いは腐蝕させる
ことを防止でき、また、埃等の異物が電極線20〜26
の撓曲を妨げることを防止できる。
モールディング用樹脂材は、少なくとも硬化状態で透明
若しくは半透明になるため、被覆部78で支持部材6
4、電極線20〜26の一端近傍、抵抗32、導通片6
8〜74、及びリード線34の一端近傍を埋設状態で被
覆しても、被覆部78の外側から内部の状態を容易に確
認できる。これにより、電極線20〜26、抵抗32、
導通片68〜74、及びリード線34の各接続部分にお
ける断線の有無等を容易に検査でき、感圧センサ12の
製造後、車両14に対する挟み込み検出装置10の組み
立て時、或いは、メンテナンス時等における上記の接続
部分における断線の有無を検査するための検査工程の工
数を効果的に軽減できる。
メルトモールディング用樹脂材によって形成される。こ
こで、このようなホットメルトモールディング用樹脂材
は成形時における成形圧力が、例えば、一般的な射出成
形法で成形する際の成形圧力に比べて低い。このため、
電極線20〜26、抵抗32、導通片68〜74、及び
リード線34の各接続部分に対して成形圧力が悪影響を
及ぼす可能性は極めて低く、このような接続部分に成形
圧力が作用することによる断線等を確実に防止できる。
トモールディング用樹脂材は、成形時における成形圧力
が低いため、外皮部16の一端及びその近傍まで被覆部
78に封入する場合に、外皮部16の一端から外皮部1
6の内部へ液状に溶融した熱可塑性樹脂材が流入するこ
とを軽減できる。これにより、不用意に外皮部16の内
部に大量の合成樹脂材が流れ込んだ状態で合成樹脂材が
硬化することに起因する感圧センサ12の動作不良の発
生を防止若しくは軽減できる。
明)次に、感圧センサ12の電極線20〜26の長手方
向他端側での端末部分を処理するための結線工程につい
て説明する。
程で外皮部16の長手方向他端と対向する側のベース1
00の長手方向端部が、外皮部16の長手方向他端へ接
触するまでシャフト106を外皮部16の内部に挿入す
る。
に、外皮部16の長手方向他端から引き出された電極線
20〜26の他端部を、対応する導通シャフト102、
104の端部近傍へ係止させる。この状態で、例えば、
導通シャフト102の一端に溶接用電極126の端部を
当接させて他端にアース電極128を接触させる。
ャフト102を介してアース電極128に溶接電流を流
すと、導通シャフト102の両端から溶融する。溶融部
分は略球形状若しくは略涙滴形状になりながら導通シャ
フト102の長手方向中央部へ変位し、中央側で溶融し
ていない導通シャフト102をその熱で溶融させる。さ
らに、導通シャフト102の溶融部分は電極線20、2
4の端部を巻き込み、この状態で冷却、硬化する。これ
により、導通シャフト102と電極線20、24とが導
通状態で一体的に接続される。また、導通シャフト10
4に対しても同様の作業を行ない、これにより、導通シ
ャフト104と電極線22、26とが導通状態で一体的
に接続される。
程で外皮部16の他端部に成形型としてのスリーブ13
0を装着する。スリーブ130は、内径寸法が外皮部1
6の外径寸法に略等しい円筒形状に形成されている。図
12に示されるように、外皮部16へのスリーブ130
の装着状態では、円孔132に外皮部16が貫通し、且
つ、外皮部16の他端とは反対側のベース100の端部
がスリーブ130の開口端よりもスリーブ130の底部
側に位置している。
液面が、外皮部16の他端とは反対側のベース100の
端部よりもスリーブ130の開口端側に位置するまで光
硬化性樹脂材がスリーブ130の内側に充填する。この
状態で、スリーブ130内の光硬化性樹脂材が硬化する
ことで、被覆部116が形成される。
の他端近傍近傍は、被覆部116内へ埋設状態で封入さ
れるため、電極線20〜26と導通シャフト102、1
04との接続部分に対する水や埃等の付着が防止され
る。
02、104との接続部分が被覆部116に埋設されて
封入されることで、電極線20〜26と導通シャフト1
02、104との接続部分は被覆部116によってその
周囲から支持されることになる。これにより、電極線2
0〜26と導通シャフト102、104との接続部分の
変形が強固に規制され、この各接続部分における断線を
確実に防止できる。
樹脂材は、少なくとも硬化状態で透明若しくは半透明に
なるため、被覆部116で電極線20〜26と導通シャ
フト102、104との接続部分を埋設状態で被覆して
も、被覆部116の外側から内部の状態を容易に確認で
きる。これにより、電極線20〜26と導通シャフト1
02、104との接続部分における断線の有無等を容易
に検査でき、感圧センサ12の製造後、車両14に対す
る挟み込み検出装置10の組み立て時、或いは、メンテ
ナンス時等における上記の接続部分における断線の有無
を検査するための検査工程の工数を効果的に軽減でき
る。
性樹脂材によって形成される。ここで、このような光硬
化性樹脂材は成形時における成形圧力が、例えば、一般
的な射出成形法で成形する際の成形圧力に比べて低いか
若しくは成形圧力自体が不要である。このため、電極線
20〜26と導通シャフト102、104との接続部分
に対して成形圧力が悪影響を及ぼす可能性は極めて低
く、このような接続部分に成形圧力が作用することによ
る断線等を確実に防止できる。
樹脂材は、成形時における成形圧力が低いか成形圧力が
不要であるため、外皮部16の他端及びその近傍まで被
覆部116に封入する場合に、外皮部16の一端から外
皮部16の内部へ液状に溶融した光硬化性樹脂材が流入
することを軽減できる。これにより、不用意に外皮部1
6の内部に大量の合成樹脂材が流れ込んだ状態で合成樹
脂材が硬化することに起因する感圧センサ12の動作不
良の発生を防止若しくは軽減できる。
2の長手方向に対して導通シャフト104の長手方向が
略90度変位した状態でそれぞれベース100を貫通し
ているため、電極線20〜26のように各々の位置が略
90度ずれ、しかも、互いに交差するよう電極線20と
電極線24、電極線22と電極線26を結線する場合で
も、電極線20〜26を無理に曲げることなく結線でき
る。
のようにして、被覆部78、116が形成された感圧セ
ンサ12は、プロテクタ38の筒部40の一端側から被
覆部116が挿入される。筒部40に挿入された被覆部
116は、筒部40内を通過して筒部40の他端から外
側に抜け出る。被覆部116は感圧センサ12に形成さ
れているため、上記のように被覆部116が筒部40内
を通過することで外皮部16が筒部40内に配置され
る。
抜け出るまで外皮部16が筒部40内を移動することで
筒部40の一端に被覆部78が達する。この状態で被覆
部78に形成された筒部82を筒部40の一端から圧入
する。これにより、プロテクタ38を介して外皮部16
と被覆部78とが一体となる。したがって、外皮部16
に対する被覆部78の相対変位が生じ難くなり、外皮部
16に対して被覆部78が相対変位することで、電極線
20〜26と導通片68〜74若しくは導通シャフト1
02、104との接続部分における断線を防止できる。
に溶融状態の接着剤62を充填して溝部44内にブラケ
ット48の嵌入板60を嵌入させる。
起84を対応する嵌込孔92の嵌込部96へ嵌め込む。
この状態で嵌込部96とは反対側の長孔部94の端部に
軸部86が接触するまで被覆部78をスライドさせるこ
とで、被覆部78とブラケット48のカバー90とが機
械的に連結される。これにより、筒部82とは別部位に
て被覆部78がブラケット48及びプロテクタ38を介
して外皮部16へ機械的に連結される。このため、外皮
部16に対する被覆部78の相対変位がより一層生じ難
くなり、例えば、ブラケット48に取り付けられた感圧
センサ12を運搬する際等に外皮部16に対して被覆部
78が変位することで、電極線20〜26と導通片68
〜74との接続部分等における断線をより一層確実に防
止できる。
部96へ略同軸に合わせればよく、カバー90に対する
被覆部78の組付位置を作業者が設定したり判定したり
することがない。このため、熟練を要することなくカバ
ー90に対する被覆部78の取付作業を短時間で行なう
ことができる。これにより、作業工数等の軽減を図るこ
とができる。
形により形成されるため、改めて保持突起84を被覆部
78に組み付けたりする必要がなく、これによっても作
業工数を軽減でき、しかも、部品点数を増加させること
がなく、部品コストの軽減にも寄与する。
ットメルトモールディング用樹脂材を用い、被覆部11
6に光硬化性樹脂材を用いたが、被覆部78に光硬化性
樹脂材を用いて被覆部116にホットメルトモールディ
ング用樹脂材を用いてもよい。
のその他の実施の形態について説明する。なお、以下の
各実施の形態を説明するうえで、前記第1の実施の形態
を含めて説明している実施の形態よりも前出の実施の形
態と基本的に同一の部位に関しては、同一の符号を付与
してその説明を省略する。
係る圧力検出装置としての挟み込み検出装置140の感
圧センサ142の要部の構成が分解斜視図によって示さ
れている。
2は、支持部材64に代わり支持部材144を備えてい
る。支持部材144は、支持部材64と同様に絶縁性を
有する合成樹脂材によって略矩形板状に形成されたベー
ス66を備えている。また、ベース66の厚さ方向一方
(図16の矢印A方向)の側に導通片68、70がイン
サート成形等によって一体成形されていると共に、厚さ
方向他方(図16の矢印Aとは反対方向)の側に導通片
72、74がインサート成形等によって一体成形されて
いる。
電極線26が接続され、導通片72に電極線20が接続
されている。また、導通片68、72の幅方向側方(図
16の矢印B方向側)から導通片68、72にリード線
34が接続されている。
ていると共に、導通片74に電極線22が接続されてい
る。導通片70の長手方向側方には抵抗32が配置され
ており、抵抗32の一方のリード線が導通片70へ接続
されている。抵抗32の他方のリード線はベース66の
長手方向他端部の側方からベース66の厚さ方向他方の
側へ回り込んで導通片74へ接続されている。
で、前記第1の実施の形態における支持部材64では、
ベース66の厚さ方向一方の側に電極線22、24が引
き出され、他方の側に電極線20、26が引き出され
た、これに対して、支持部材144では、ベース66の
厚さ方向一方の側に電極線24、26が引き出され、他
方の側に電極線20、22が引き出される。
〜26は外皮部16の軸心周りに螺旋状に配置されてい
る。したがって、外皮部16の長手方向に沿った切断位
置によって各電極線20〜26の位置は外皮部16の軸
心周りに異なる。したがって、各電極線20の状態(引
出位置)に応じて支持部材64と支持部材144とを使
い分けるようにすれば、ベース66の幅方向を変えるこ
となく、しかも、各電極線20〜26を無理に曲げたり
することなく適切に結線できる。
部材64ではリード線34がベース66の長手方向側方
から導通片72、74に接続されていた。これに対し
て、支持部材144ではベース66の幅方向側方(各電
極線20〜26の引出方向若しくは長手方向に対して直
交する方向)から導通片70、74へ接続されている。
すなわち、リード線34の配線状態(引き回し状態)に
よっては、支持部材144によってベース66の幅方向
側方から結線した方がリード線34を無理に曲げること
なく結線できる場合があり、この場合にはリード線34
に対する機械的な負荷を軽減できる。
の第3の実施の形態について説明する。
装置としての挟み込み検出装置160の感圧センサ16
2の要部の構成が断面図によって示されている。
2の一端には被覆部78に代わり被覆部164が設けら
れている。被覆部164は被覆部78とは異なり、内層
166と外層168とにより構成されている。
で硬化する光硬化性樹脂材で長手方向、幅方向、厚さ方
向の各々がベース66の長手方向、幅方向、厚さ方向に
対応した略直方体形状に形成されており、その内部に
は、支持部材64のベース66、電極線20〜26の一
端部の一部、リード線34の一部、導通片68〜74、
及び抵抗32が埋設されている。
が、硬化状態で内層166を構成する光硬化性樹脂材よ
りも剛性が高いホットメルトモールディング用樹脂材で
形成されている。また、外層168は長手寸法、幅寸
法、厚さ寸法の各々が内層166よりも大きな直方体形
状に形成されており、内層166の外側から内層166
を被覆している。さらに、外層168には外皮部16の
一端部とその近傍部分が埋設されていると共に、筒部8
2及び保持突起84が形成されている。
構成の被覆部164を形成する際には、先ず、前記第1
の実施の形態で説明した結線工程が終了した支持部材6
4を内層成形型内にセットし、その内部に液状に溶融し
た光硬化性樹脂材を充填する。この状態で、光硬化性樹
脂材を硬化させることで内層166が形成される。次い
で、内層166と共に外皮部16の一端部及びその近傍
を外層成形金型内にセットし、この状態で加熱すること
で液状に溶融したホットメルトモールディング用樹脂材
を充填する。この状態で、ホットメルトモールディング
用樹脂材を冷却硬化させることで、外層168が形成さ
れて、被覆部164が形成される。
内層166と外層168の2層で構成されている点で被
覆部78とは構成が異なるが、外皮部16の一端部近
傍、支持部材64、電極線20〜26の一端部の一部、
リード線34の一部、導通片68〜74、及び抵抗32
が埋設されているという点においては被覆部164は被
覆部78と同じである。したがって、基本的には被覆部
78を形成することにより奏する作用と同等の作用を奏
し、被覆部78を形成することにより得られる効果と同
等の効果を得ることができる。
が高く、外力(例えば、衝撃)が被覆部164に作用し
た場合でもその形状を維持する(すなわち、変形しにく
い)。仮に、被覆部164に外力が作用することで被覆
部164が変形した場合には、これに伴い、被覆部16
4内の導通片68〜74と電極線20〜26の一端部若
しくはリード線34の端部との接続が断たれる(断線す
る)可能性がある。
は内層166よりも剛性が高いため、内層166を構成
する光硬化性樹脂材だけで被覆部164の全体を形成す
る場合に比べて外力が作用した場合に変形する可能性が
低い。これにより、上記のような被覆部164の変形に
起因する断線を防止でき、長期に亘り導通片68〜74
と電極線20〜26の一端部若しくはリード線34の端
部との接続を維持できる。
(すなわち、硬化後の剛性が高いモールディング用樹脂
材)だけで被覆部164を形成した場合には、比較的剛
性が高いために被覆部164に衝撃や振動が作用する
と、導通片68〜74と電極線20〜26の一端部若し
くはリード線34の端部との接続部分に衝撃や振動が伝
えられてしまう。
外層168よりも剛性が低い、すなわち、弾性が高いた
め、上記のような衝撃や振動は導通片68〜74と電極
線20〜26の一端部若しくはリード線34の端部との
接続部分に伝わる前に内層166に吸収される。長期に
亘る導通片68〜74と電極線20〜26の一端部若し
くはリード線34の端部との接続をより一層確実に維持
できる。
硬化性樹脂材で形成し、外層168をホットメルトモー
ルディング用樹脂材で形成した。しかしながら、内層1
66及び外層168は、各々が光硬化性樹脂材又はホッ
トメルトモールディング用樹脂材で形成され、且つ、内
層166よりも外層168の剛性が高くなればよい。
の剛性が高くなれば、内層166をホットメルトモール
ディング用樹脂材で形成して、外層168を光硬化性樹
脂材で形成してもよい。また、内層166よりも外層1
68の剛性が高くなれば、外層168及び内層166の
双方を光硬化性樹脂材で形成してもよいし、外層168
及び内層166の双方をホットメルトモールディング用
樹脂材で形成してもよい。
の実施の形態について説明する。
装置としての挟み込み検出装置180の感圧センサ18
2の要部の構成が斜視図によって示されている。
2は支持部材64に代わり支持部材184を備えてい
る。支持部材184は基本的に支持部材64と同じ構成
であるが、ベース66の幅方向一方の端部から保持部と
しての一対の保持突起186が突出形成されている点で
支持部材64とは構成が異なる。図18に示されるよう
に、保持突起186の各々は基本的に外径寸法が略均一
の略円柱形状で、しかも、その先端側は被覆部78から
突出している。
起186に対応してカバー90には嵌込孔92に代わり
一対の透孔188が形成されている。これらの透孔18
8は、その内径寸法が保持突起186の外径寸法よりも
極僅かに大きく、保持突起186を貫通させることがで
きるようになっている。
状態でその先端部に熱かしめ等のかしめが施されること
によって外径寸法が透孔188の内径寸法よりも充分に
大きな抜止部190が形成される。
8をカバー90に対して相対的に変位させようとする
と、透孔188の貫通方向には被覆部78の外側面若し
くは抜止部190にカバー90が干渉し、透孔188の
径方向には保持突起186の外周部に透孔188の内周
部が干渉する。このようにカバー90に対する被覆部7
8の相対変位が規制されることで、前記第1の実施の形
態と同様にブラケット48及びプロテクタ38を介して
外皮部16と被覆部78とが一体的に連結される。した
がって、本実施の形態でも、基本的に前記第1の実施の
形態と同様の作用を奏し、同様の効果を得ることができ
る。
の形状を基本的に略円柱形状とし、熱かしめ等によって
略円形の透孔188よりも大径の抜止部190を形成す
る構成とした。しかしながら、保持突起186は透孔1
88に係合することでカバー90に対する被覆部78の
相対変位を規制できる形状であればよく、保持突起18
6や透孔188の形状が上記の形状(円柱形状や円形)
限定されるものではない。
の実施の形態について説明する。
置としての挟み込み検出装置210の感圧センサ212
の要部の構成が斜視図によって示されており、図21に
は、本感圧センサ212の要部の平面図が示されてい
る。
212は、支持部材98の代わりに端末支持部材として
の支持部材184を備えている。
脂材により形成されると共にシャフト106が形成され
たベース100(絶縁性保持部材)を備えている点では
支持部材98と同じであるが、接続部材としての導通シ
ャフト102、104や導通板110、112を備えて
おらず、代わりに金属等の導電性を有する材料により形
成された接続部材としての導通片214、216を備え
ている。
向に沿って見た状態)でベース100の長手方向(図2
0、図21の矢印D方向)の一方へ向けて開口した凹形
状に形成されている。また、導通片214はベース10
0の厚さ方向(図20、図21の矢印E方向)に沿って
互いに対向した一対のターミナル板218を備えてい
る。
及び厚さ方向がベース100の長手方向及び厚さ方向に
沿うように形成されている。また、一方のターミナル板
218の他方のターミナル板218とは反対側の面には
電極線20(図20、21では図示省略)の他端部が導
通した状態で固着され、他方のターミナル板218の一
方のターミナル板218とは反対側の面には電極線24
(図20、21では図示省略)の他端部が導通した状態
で固着される。
皮部16の他端と対向しない長手方向他方(図20の矢
印Dとは反対方向)側の端部が連結板220によって一
体的に連結されており、これにより、双方のターミナル
板218が導通している。
状態)でベース100の厚さ方向の一方へ向けて開口し
た凹形状に形成されている。また、導通片216はベー
ス100の幅方向に沿って互いに対向した一対のターミ
ナル板222を備えている。
及び厚さ方向がベース100の長手方向及び幅方向(図
20、21の矢印F方向)に沿うように形成されてい
る。また、一方のターミナル板222の他方のターミナ
ル板222とは反対側の面には電極線22の他端部が導
通した状態で固着され、他方のターミナル板222の一
方のターミナル板222とは反対側の面に電極線26の
他端部が導通した状態で固着される。
方向(図20、図21の矢印F方向)の一端が上述した
一対のターミナル板218の間でベース100を貫通し
た連結板224によって一体的に連結されており、これ
により、双方のターミナル板222が導通している。
16とはベース100に一体的に保持されていると共
に、導通片214と導通片216との間にはベース10
0が介在して導通片214と導通片216との間は絶縁
されている。
の長手方向他端部を処理(結線)する場合には、シャフ
ト106を外皮部16の他端部から嵌挿した状態で導通
片214の各ターミナル板218に、対応する電極線2
0、24を接触させる。この状態で、電極線20のター
ミナル板218とは反対側と、電極線24のターミナル
板218とは反対側とから、溶接電極とアース電極によ
って挟み込み溶接電流を流す。これにより、電極線20
とターミナル板218との接触部分及び電極線24とタ
ーミナル板218との接触部分が抵抗熱により溶融す
る。この状態で溶融部分が冷却硬化すると電極線20と
電極線24とが電気的に導通する。また、電極線22、
26と導通片216のターミナル板222も同様に処理
し、電極線22と電極線26とが電気的に導通する。
さ方向一方の面に、対応する電極線20〜26の他端部
を接触させた状態で溶接を施すが、ターミナル板21
8、222の面のどの部分に、対応する電極線20〜2
6の他端部を接触させてもよいため溶接が容易になり、
溶接の自動化を図ることができる。
ターミナル板222の幅方向一端を連結した構成であっ
たが、図22及び図23に示されるように、連結板22
4でターミナル板222の長手方向一端を連結する構成
としてもよい。
に、一対のターミナル板218を互いに相反する方向へ
湾曲させると共に、一対のターミナル板222を互いに
相反する方向へ湾曲させる構成としてもよい。この構成
とした場合、例えば、ターミナル板218、222に対
応する電極線20〜26の他端部が接触した状態で溶接
電極及びアース電極により電極線20〜26をターミナ
ル板218、222に押し付けて挟み込む際に電極線2
0〜26を安定した状態で挟み付けることができ、接続
作業(溶接作業)における作業性が向上する。
横断面図である。
構造の概略を示す縦断面図である。
両端部近傍の構造の概略を示す斜視図である。
分解斜視図である。
る。
視図である。
図である。
図である。
る。
る。
の要部の構成を示す図4に対応した分解斜視図である。
の要部の構成を示す図2に対応した断面図である。
の要部の構成を示す図3に対応した斜視図である。
のカバーの断面図である。
の要部の構成を示す斜視図である。
の要部の構成を示す平面図である。
の変形例を示す図20に対応した斜視図である。
の変形例を示す図21に対応した斜視図である。。
Claims (9)
- 【請求項1】 外方からの外力により弾性変形可能で且
つ絶縁性を有する中空の外皮部と、 前記外皮部の内側で空隙を介して対向配置されると共に
一端が前記外皮部の端部から引き出された複数の電極
と、 前記外皮部の端部の側方に設けられて前記外皮部の端部
から引き出された前記複数の電極の一端を支持すると共
に、前記複数の電極同士又は前記複数の電極を他の導電
部材へ電気的に接続する支持部材と、 ホットメルトモールディングによって成形される熱可塑
性樹脂材及び光エネルギーを吸収することで硬化する光
硬化性樹脂材の少なくとも何れか一方を含めて形成され
て、前記支持部材の少なくとも一部及び前記電極の一端
を埋設状態で封入する被覆部と、 を備える感圧センサ。 - 【請求項2】 前記外皮部の端部を前記被覆部に埋設し
て封入することを特徴とする請求項1記載の感圧セン
サ。 - 【請求項3】 前記ホットメルトモールディングによっ
て成形される熱可塑性樹脂材又は前記光硬化性樹脂材に
より形成されて前記支持部材の少なくとも一部及び前記
電極の一端を埋設状態で封入する内層と、 前記ホットメルトモールディングによって成形される熱
可塑性樹脂材又は前記光硬化性樹脂材により前記内層と
一体的に形成されて前記内層の少なくとも一部を外側か
ら被覆すると共に、硬化状態で前記内層よりも剛性が高
い外層と、 を含めて前記被覆部を構成したことを特徴とする請求項
1又は請求項2記載の感圧センサ。 - 【請求項4】 前記被覆部を透明若しくは半透明にした
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に
記載の感圧センサ。 - 【請求項5】 所定の取付部位に直接或いは間接的に係
合させることで前記取付部位に前記被覆部を保持させる
係合部を前記被覆部に一体に設けたことを特徴とする請
求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の感圧センサ。 - 【請求項6】 前記係合部を前記被覆部と同一の材料で
形成したことを特徴とする請求項5記載の感圧センサ。 - 【請求項7】 絶縁性を有する中空の外皮部に外側から
外力が作用したことを、前記外皮部の内側で空隙を介し
て対向配置された複数の電極の少なくとも1つが前記外
皮部と共に弾性変形して他の前記電極に接触することで
検出する感圧センサに適用され、前記外皮部の端部から
引き出された前記複数の電極の一端を処理するための感
圧センサの端末処理方法であって、 前記複数の電極の一端を前記外皮部の端部の側方に設け
た支持部材に支持させて、前記電極同士又は前記電極と
他の導電部材とを電気的に接続する接続工程と、 内層成形型内に前記支持部材の少なくとも一部及び前記
電極の一端を配置して、光エネルギーを吸収して硬化す
る光硬化性樹脂材又はホットメルトモールディングによ
って成形される熱可塑性樹脂材を前記内層成形金型内に
充填して被覆部を構成する内層を形成し、当該内層に前
記支持部材の少なくとも一部及び前記電極の一端を埋設
して封入する内層成形工程と、 前記内層の少なくとも一部を外層成形型内に配置して、
光エネルギーを吸収して前記内層よりも高い剛性で硬化
する光硬化性樹脂材、又は、ホットメルトモールディン
グによって成形されると共に硬化状態で前記内層よりも
高い剛性を有する熱可塑性樹脂材を前記外層成形型内に
充填して前記被覆部を構成する外層を形成し、当該外層
で前記内層の少なくとも一部を被覆する外層成形工程
と、 を有することを特徴とする感圧センサの端末処理方法。 - 【請求項8】 前記内層成形工程で、前記外皮部の端部
を前記内層形成金型内に配置することを特徴とする請求
項7記載の感圧センサの端末処理方法。 - 【請求項9】 前記外層成形工程及び前記内層成形工程
の少なくとも何れか一方で、所定の取付部位に直接或い
は間接的に係合させることで前記取付部位に前記被覆部
を保持させる係合部を前記被覆部と共に一体成形するこ
とを特徴とする請求項7又は請求項8記載の感圧センサ
の端末処理方法。
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