JP2003176846A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JP2003176846A
JP2003176846A JP2001378057A JP2001378057A JP2003176846A JP 2003176846 A JP2003176846 A JP 2003176846A JP 2001378057 A JP2001378057 A JP 2001378057A JP 2001378057 A JP2001378057 A JP 2001378057A JP 2003176846 A JP2003176846 A JP 2003176846A
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JP
Japan
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oil
seal
rod guide
cylinder
shock absorber
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JP2001378057A
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English (en)
Inventor
Tadaatsu Shibata
忠篤 柴田
Tomoya Shimose
智也 下瀬
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チェックシールにおけるシールリップの締め
代が低下してもリザーバ室カラシリンダ内の油室に気体
が逆流して侵入するのを防止できる油圧緩衝器を提供す
ること。 【解決手段】 チェックシール15のシールリップ17
をロッドガイド13に設けた油溜り室18内の油中に浸
入させながらロッドガイドの上面部13aに当接させて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リザーバ室から
シリンダ内油室へ気体が浸入するのを防止するチェック
シール構造を改良した油圧緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】リザーバ室内の気体がシリンダ内の油室
に戻されて浸入するのを防止するチェックシール機構を
備えた油圧緩衝器がいろいろ開発されている。
【0003】たとえば、図2に示す油圧緩衝器は、シリ
ンダ1の開口端1aを封止しながら軸心部にピストンロ
ッド2を貫通させるロッドガイド3と、このロッドガイ
ド3の上端にフランジ状に形成された下端基部4aを適
宜の押付手段で押し付けながら環状に形成された上端シ
ール部4bに所定のチェック機能を発揮させるチェック
シール4とを有してなる。
【0004】このとき、ロッドガイド3の上方には、メ
インシール5が配在されていて、このメインシール5
は、その内周をピストンロッド2の外周に摺接させて、
外部のダストが内部に浸入することを阻止すると共に、
内部の油が外部に漏出することを阻止している。
【0005】ところで、ロッドガイド3は、その外摺部
にドレン孔3aを形成すると共に、外筒6を隔設させて
おり、この外筒6とシリンダ1との間をリザーバ室Rに
設定すると共に、このリザーバ室Rに上記のドレン孔3
aを開口させている。
【0006】ドレン孔3aは、更にロッドガイド3の上
方に隔成された油路Aを介してシリンダ1内の油室9に
連通し、この油路Aの途中にチェックシール4が設けら
れている。
【0007】一方、チェックシール4は、フランジ状に
形成された下端基部4aが図中で上方側となるその背後
側に配在された適宜の押付手段たるコイルばね7からの
ばね力でロッドガイド3の上端に押し付けられている。
【0008】このとき、チェックシール4における環状
に形成の上端シールリップ4bは、図示するところで
は、コイルばね7の後端を係止する下向きのほぼ截頭円
錐筒状に形成されたパッキンプレード8における下端側
の外周に密接している。
【0009】ちなみに、コイルばね7の後端は、パッキ
ンプレート8における上端に係止されており、コイルば
ね7のばね力は、チェックシール4における下端基部4
aに配在の芯金Mを介して下端基部4aに作用してい
る。
【0010】それゆえ、上記のように形成された従来の
油圧緩衝器にあっては、ロッドガイド3の内周とピスト
ンロッド2の外周との間の摺動隙間Sに潤滑油があるこ
とで、シリンダ1に対するピストンロッド2の円滑な出
没が可能になる。
【0011】そして、シリンダ1に対するピストンロッ
ド2の出没が繰り返されるときに、上記の摺動隙間Sに
ある潤滑油がロッドガイド3の上方に流出される。
【0012】このとき、この油は、メインシール5によ
って、外部への漏出が阻止される一方で、チェックシー
ル4によって、すなわち、チェックシール4における上
端シールリップ4bの開放作動で、ドレン孔3aを介し
てリザーバ室Rに流出される。
【0013】そして、このチェックシール4は、リザー
バ室Rからのエア圧がドレン孔3aを介してその外周に
作用することで、その上端シールリップ4bをパッキン
プレート8の外周に押し付け、リザーバ室Rからのエア
等の気体あるいはエア混じりの油がシリンダ1内の油室
9に浸入することを阻止する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た軸受部分におけるチェックシール構造では、チェック
シール4が充分なチェック機能を発揮し得ない可能性が
ある。
【0015】すなわち、上記したチェックシール構造で
は、チェックシール4は、環状に形成された上端シール
リップ4bを、図示するところでは、パッキンプレート
8に押し付けて所定のシール機能を発揮させる。
【0016】しかしながら、長期間の使用中に弾性力が
弱くなったり、熱劣化があったり、破損したりして締め
代が低下するとシールリップ4bとパッキンプレート8
との間の隙間から気体が逆流するおそれがある。
【0017】そこで、本発明の目的は、チェックシール
におけるシールリップの締め代が低下してもリザーバ室
からシリンダ内の油室に気体が逆流して侵入するのを防
止できる油圧緩衝器を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の手段は、シリンダと外筒との各端部にピス
トンロッドを貫通して案内するロッドガイドを設け、シ
リンダと外筒との間に隔成したリザーバ室をロッドガイ
ドに形成したドレン孔とロッドガイド上方の油路とを介
してシリンダ内の油室に接続させ、上記油路の途中にリ
ザーバ室からの気体がシリンダ内の油室に浸入するのを
防止するチェックシールを開閉自在に設けている油圧緩
衝器に於て、チェックシールは上記油路を開閉する下向
きのシールリップを有し、上記ロッドガイドの上部に油
溜り室を設け、上記シールリップを油溜り室内の油中に
浸入させながらロッドガイドの上面部に当接させたこと
を特徴とするものである。
【0019】この場合、ロッドガイドの上方にオイルシ
ールを配置して両者の間に油路を隔成し、チェックシー
ルをオイルシールの下部に当接するフランジ状基部と、
基部から一体に垂設した円筒状のシールリップとで構成
し、上記基部とロッドガイドの上部との間にコイルスプ
リングを介在して当該基部をオイルシール側に押圧して
いるのが好ましい。
【0020】同じく、ロッドガイドが板体をプレス加工
で折り曲げて成形されると共に上方に開放された環状の
油溜り室が形成されているのが好ましい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
(A),図1(B)にもとづいて説明する。
【0022】本発明に係る油圧緩衝器は、従来と同じ
く、シリンダ10と外筒11との各端部にピストンロッ
ド12を貫通して案内するロッドガイド13を設け、シ
リンダ10と外筒11との間に隔成したリザーバ室Rを
ロッドガイド13に形成したドレン孔14とロッドガイ
ド13上方の油路Bとを介してシリンダ10内の油室1
5に接続させ、上記油路Bの途中にリザーバ室Rからの
気体がシリンダ10内の油室15に浸入するのを防止す
るチェックシール15を開閉自在に設けているものであ
る。
【0023】そして、本発明では、チェックシール15
は、上記油路Bを開閉する下向きのシールリップ17を
有し、上記ロッドガイド13の上部に油溜り室18を設
け、上記シールリップ17を油溜り室18内の油中に浸
入させながらロッドガイド13の上面部13aに当接さ
せている。
【0024】更に、本実施の形態では、ロッドガイド1
3の外方たる上方にオイルシール19を配置して両者の
間に油路Bを隔成している。
【0025】又、チェックシール15をオイルシール1
9の下部に当接するフランジ状基部16と、基部16か
ら一体に垂設した円筒状のシールリップ7とで構成して
いる。
【0026】そして、上記基部16とロッドガイド13
の上部との間にコイルスプリング20を介在して当該基
部16をオイルシール19側下端に押圧している。
【0027】ロッドガイド13は、板体をプレス加工で
折り曲げて成形されると共に上方に開放された環状の油
溜り室18が形成され、更に、油路Bをリザーバ室Rに
連通するドレーン孔14を穿設している。
【0028】但し、ロッドガイド13は、図2に示すよ
うな従来タイプのものを使用し、これに油溜り室18や
ドレーン孔14を形成しても良い。
【0029】チェックシール15は、ゴムからなる基部
16とシールリップ17のみで構成しても良く、基部1
6内に補強用のインサートメタル20を挿入しても良
い。
【0030】シールリップ17は、ロッドガイド13の
上面部に任意の締め代をもって開閉自在に当接してい
る。
【0031】この実施の形態では、チェックシール17
は、ロッドガイド13の中央に起立する円筒部13bの
外面である上面部13aに当接し、しかもこのシールリ
ップ17の下部は油溜り室18内の油中に浸入させてい
る。
【0032】油溜り室18にはあらかじめ油を収容させ
ていても良く、あるいは、シリンダ10内の油室15か
ら漏れた油を収容しても良い。
【0033】上記の油圧緩衝器ではピストンロッド12
の摺動時にピストンロッド12の外面に付着した油がロ
ッドガイド13の中央の隙間Sを介してロッドガイド1
3の上方に漏れ出る。
【0034】この時、この油は、オイルシール19のオ
イルリップでかき戻されてチェックシール15より上流
側の油路B内に溜る。
【0035】長期間の使用中に油路Bに油が溜って内圧
が上昇するとこの内圧でシールリップ17が開き油溜り
室18に流出し、更に油溜り室18の油がオーバフロー
するとドレーン孔14を介してリザーバ室Rに回収され
る。
【0036】他方リザーバ室Rの上方気体室内のエア,
エアまじりの油,ガス等の気体はドレーン孔14を介し
て油路B側に逆流するが、この気体はシールリップ17
と油溜り室18内の油で封止され、シリンダ1内の油室
15に浸入するのが防止される。
【0037】即ち、シールリップ17が仮りに使用中弾
性が弱くなったり、熱劣化があったり、破損したりして
締め代が低下しても、このシールリップ17は油中に浸
入しているから、気体は油でさえぎられ、シールリップ
17を開いて逆流するようなことが防止できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
【0039】1)各請求項の発明によれば、シールリッ
プが油溜り室内の油中に浸入しながらロッドガイドの上
面部に当接しているので、仮りにシールリップの締め代
が弱まってもリザーバ室から逆流したエア等の気体は油
溜り室内の油でさえぎられ、シールリップを開いてシリ
ンダ内の油室側に侵入するのを防止できる。
【0040】2) 請求項2の発明によれば、チェック
シールはコイルスプリングで指示されているから下方に
落下するのが防止され、併せてチェックシールの基部が
オイルシール側に押圧され、チェックシールの基部とオ
イルシールとの間の隙間から逆流するのを防止できる。
【0041】3) 請求項3の発明によれば、ロッドガ
イドが板体をプレス加工で成形されているからロッドガ
イドの薄肉化が図れ、軽量化が図れ、加工性,組付性,
経済性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)本発明の一実施の形態に係る油圧緩衝器
の一部縦断正面図である。 (B)シールリップ部の拡大断面図である。
【図2】従来の油圧緩衝器の一部縦断正面図である。
【図3】図2の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 シリンダ 11 外筒 12 ピストンロッド 13 ロッドガイド 14 ドレン孔 15 油室 15 チェックシール 16 フランジ状基部 17 シールリップ 18 油溜り室 19 オイルシール 20 コイルスプリング B 油路 R リザーバ室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと外筒との各端部にピストンロ
    ッドを貫通して案内するロッドガイドを設け、シリンダ
    と外筒との間に隔成したリザーバ室をロッドガイドに形
    成したドレン孔とロッドガイド上方の油路とを介してシ
    リンダ内の油室に接続させ、上記油路の途中にリザーバ
    室からの気体がシリンダ内の油室に浸入するのを防止す
    るチェックシールを開閉自在に設けている油圧緩衝器に
    於て、チェックシールは上記油路を開閉する下向きのシ
    ールリップを有し、上記ロッドガイドの上部に油溜り室
    を設け、上記シールリップを油溜り室内の油中に浸入さ
    せながらロッドガイドの上面部に当接させたことを特徴
    とする油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 ロッドガイドの上方にオイルシールを配
    置して両者の間に油路を隔成し、チェックシールをオイ
    ルシールの下部に当接するフランジ状基部と、基部から
    一体に垂設した円筒状のシールリップとで構成し、上記
    基部とロッドガイドの上部との間にコイルスプリングを
    介在して当該基部をオイルシール側に押圧している請求
    項1の油圧緩衝器。
  3. 【請求項3】 ロッドガイドが板体をプレス加工で折り
    曲げて成形されると共に上方に開放された環状の油溜り
    室が形成されている請求項1の油圧緩衝器。
JP2001378057A 2001-12-12 2001-12-12 油圧緩衝器 Pending JP2003176846A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101095656B1 (ko) 2007-11-27 2011-12-19 현대중공업 주식회사 고압차단기기 구동용 유압실린더 쿠션장치
JP2021050792A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 日立Astemo株式会社 緩衝器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101095656B1 (ko) 2007-11-27 2011-12-19 현대중공업 주식회사 고압차단기기 구동용 유압실린더 쿠션장치
JP2021050792A (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 日立Astemo株式会社 緩衝器
JP7285750B2 (ja) 2019-09-26 2023-06-02 日立Astemo株式会社 緩衝器

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Effective date: 20070130

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Effective date: 20071113

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