JP2006300121A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

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Goro Nakao
吾朗 中尾
Yoshiaki Ryono
嘉昭 漁野
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Abstract

【課題】ベルトのバタツキによりベルトが過張力になるのを防止することができるようにした油圧式オートテンショナを提供することである。
【解決手段】有底スリーブ2が内装されたシリンダ1の上部開口をシール部材3により密閉し、そのシール部材3をスライド自在に貫通するロッド4の下端部に上記有底スリーブ2内で摺動可能なプランジャ5を接続し、上記ロッド4に張力調整ばね15の弾性力を付与して外方向への突出性を付与する。プランジャ5にはその下方に形成された圧力室7と上方に設けられたリザーバ室8とを連通する通路10を形成し、その通路10にチェックバルブ11を設ける。スリーブ2内に作動油を充填し、その作動油量をプランジャ5が可動領域の上限に位置する停止位置でその下方に形成される圧力室7の容積の100%未満とし、プランジャ可動領域で油圧ダンパが発生することのない領域を形成して、ベルトのバタツキ発生時にベルトが過張力になるのを防止する。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車用エンジンのカム軸駆動用タイミングベルトやオルタネータ等のエンジン補機を駆動する補機駆動用ベルト等のベルトの張力を一定に保持する油圧式オートテンショナに関するものである。
この種の油圧式オートテンショナとして特許文献1に記載されたものが従来から知られている。この油圧式オートテンショナは、有底スリーブが内装されたシリンダの上部開口をシール部材で密閉してシリンダ内部に充填された作動油の外部への漏洩を防止し、そのシール部材をスライド自在に貫通するロッドの下端部に上記スリーブ内で摺動可能なプランジャを接続し、そのプランジャにその下方に形成された圧力室と上方に設けられたリザーバ室とを連通する通路を形成し、この通路に圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなった場合にその通路を閉じるチェックバルブを設け、前記ロッドに張力調整ばねの弾性力を付与して外方向への突出性を付与している。
上記油圧式オートテンショナにおいては、張力調整ばねにより外方向への突出性が付与されたロッドでベルトを押圧し、そのベルトからロッドに負荷される押し込み力を圧力室内の作動油により緩衝してベルトを緊張状態に保持するようにしている。
特開2001−289290号公報
ところで、上記油圧式オートテンショナにおいては、ロッドの外方向への移動時にチェックバルブが通路を開放するため、ロッドおよびプランジャは外方向に向けてスムーズに移動すると共に、ベルトからロッドに押し込み力が負荷されるとチェックバルブが通路を閉じ、油圧ダンパが作動して圧力室内の作動油がプランジャとスリーブの摺動面間に形成された微小なリークすきまからリザーバ室にリークするため、ロッドおよびプランジャは圧力室内の容積が小さくなる方向にゆっくりと移動することになる。
上記の油圧ダンパは、ロッドおよびプランジャの可動領域の全てで発生するため、ベルトに大きなバタツキが生じた場合、ベルトの弛み時におけるロッド突出量とベルト緊張時におけるロッド押し込まれ量とが、ロッド突出量>ロッド押し込まれ量の関係になり、ロッドは徐々に突出する傾向となってベルトが過張力になるという問題が発生する。
この発明の課題は、ベルトのバタツキによりベルトが過張力になるのを防止することができるようにした油圧式オートテンショナを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、有底のスリーブが内装されたシリンダの上部開口に、シリンダ内部に充填された作動油の漏洩を防止するシール部材を設け、そのシール部材をスライド自在に貫通するロッドの下部に前記スリーブ内で摺動可能なプランジャを接続し、そのプランジャにはその下方に形成された圧力室と上方に設けられたリザーバ室とを連通する通路を設け、この通路に、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなった場合にその通路を閉じるチェックバルブを設け、前記ロッドに張力調整ばねの弾性力を付与して外方向への突出性を付与した油圧式オートテンショナにおいて、前記作動油の充填量を、前記プランジャがスリーブ内の可動領域の上限に位置する停止位置でその下方に形成される圧力室の容積の100%未満とした構成を採用したのである。
上記のように構成すれば、プランジャが上昇して可動領域の上限に達すると、圧力室内に充填された作動油の油面上にプランジャが臨み、プランジャの上限位置からチェックバルブが作動油に漬かるまでの下降領域において油圧ダンパは発生せず、ロッドおよびプランジャはスムーズに下降する。
このため、ベルトに大きなバタツキが生じてロッドが張力調整ばねにより外方向に移動する際のロッド突出量とベルトからロッドに負荷される押し込み力によってロッドが押し込まれる際のロッド押し込まれ量の関係を緩和することができ、ベルトの過張力を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1(I)に示すように、アルミニウム合金から成る有底のシリンダ1の内部には鋼製の有底スリーブ2が嵌合されている。シリンダ1の上部開口にはオイルシールから成るシール部材3が取付けられ、そのシール部材3をスライド自在に貫通するロッド4の下端部にプランジャ5が接続されている。
プランジャ5は有底スリーブ2の内周面に沿って摺動可能とされ、その上面にはロッド4の下端部が挿入されるロッド挿入孔6が設けられている。
また、プランジャ5はシリンダ1の内部を圧力室7とリザーバ室8とに仕切り、プランジャ5の下方に形成された圧力室7内にはプランジャ5をロッド4の下端に押し付けるスプリング9が組込まれている。
プランジャ5には圧力室7とリザーバ室8を連通する通路10が形成され、その通路10の圧力室7に臨む開口にチェックバルブ11が設けられている。チェックバルブ11は圧力室7内の圧力がリザーバ室8内の圧力より高くなると通路10を閉じるようになっている。
ロッド4にはシリンダ1の内部に位置する部分にウエアリング12が嵌合されている。ウエアリング12はシリンダ1の内径面に沿って摺動可能とされ、そのウエアリング12によってロッド4の長さ方向中間部が支持されている。
また、ロッド4のシリンダ1の外部に位置する上部にはばね座13が取付けられ、そのばね座13とシリンダ1の下端部に設けられたばね座14間にロッド4に外方向への突出性を付与する張力調整ばね15が組込まれている。
ロッド4に取付けられたばね座13には連結片16と、シリンダ1の上部開口を覆う筒状のダストカバー17とが設けられている。一方、シリンダ1の下端にも連結片18が設けられている。
有底シリンダ1の内部には作動油が充填されている。図1(II)に示すように、作動油の充填量は、プランジャ5が可動領域の上限に位置する停止位置でその下方に形成される圧力室7の容積の100%未満とされている。この作動油量はオイルの体積膨張を考慮して50%〜80%とするのが好ましい。
実施の形態で示す油圧式オートテンショナは上記の構造から成り、ベルトの張力調整に際しては、ベルトの張力調整用のテンションプーリを支持する揺動可能なプーリアームにロッド4上端に取付けられたばね座13の連結片16を連結すると共に、シリンダ1の下端の連結片18をエンジンブロック等のテンショナ取付け対象に連結し、張力調整ばね15の弾性力をロッド4 を介してプーリアームに付与してテンションプーリをベルトに押し付ける。
上記のような油圧式オートテンショナの組付け状態において、ベルトに弛みが生じると、張力調整ばね15の押圧力によりロッド4が外方向に移動してベルトの弛みを吸収する。
このとき、ロッド4と共にプランジャ5が移動して圧力室7内の圧力がリザーバ室8内の圧力より低くなるため、チェックバルブ11が通路10を開放し、リザーバ室8内の作動油は上記通路10から圧力室7内に流入する。このため、ロッド4は外方向に急速に移動してベルトの弛みを直ちに吸収する。
一方、ベルトの張力が増大すると、プーリアームを介してロッド4が押し込まれる。このとき、圧力室7内の圧力はリザーバ室8内の圧力より高くなるため、チェックバルブ11は通路10を閉じ、圧力室7内の作動油によってロッド4に負荷される押し込み力が緩衝される。
上記押し込み力が張力調整ばね15の弾性力より強い場合、圧力室7内の作動油は、スリーブ2とプランジャ5の摺動面間に形成された微小なリークすきまからリザーバ室8内に流れ、プランジャ5は圧力室7内の容積が小さくなる方向にゆっくりと移動し、押し込み力と張力調整ばね15の弾性力とが釣り合う位置でプランジャ5は停止する。
上記のように、油圧式オートテンショナにおいては、ベルトに弛みが生じるとロッド4およびプランジャ5が外方向に急速に移動すると共に、ベルトが緊張するとロッド4およびプランジャ5が圧力室7の容積が小さくなる方向にゆっくりと移動するため、プランジャ5の可動領域の全体にわたって油圧ダンパが発生する構成であると、ベルトにバタツキが生じた場合、ロッド4が徐々に突出する傾向となってベルトが過張力になる。
しかしながら、実施の形態では、作動油の充填量をプランジャ5が可動領域の上限に位置する停止位置でその下方に形成される圧力室7の容積の100%未満としているため、プランジャ5が可動領域の上限に達すると、そのプランジャ5は図1(II)に示すように、作動油の油面上に臨むことになり、その上限位置からチェックバルブ11が作動油に漬かるまでの下降領域において油圧ダンパは発生せず、ロッド4およびプランジャ5は圧力室7の容積が小さくなる方向にスムーズに移動することになる。
このように、作動油の充填量を規制してロッド4およびプランジャ5の可動領域において油圧ダンパの発生することのない領域を形成することにより、ロッド突出量と押し込まれ量の関係を緩和することができ、ベルトが過張力になるのを防止することができる。
(I)はこの発明に係る油圧式オートテンショナの実施形態を示す縦断正面図、(II)はプランジャが上限位置に達した状態の縦断正面図
符号の説明
1 シリンダ
2 スリーブ
3 シール部材
5 プランジャ
7 圧力室
8 リザーバ室
10 通路
11 チェックバルブ

Claims (1)

  1. 有底のスリーブが内装されたシリンダの上部開口に、シリンダ内部に充填された作動油の漏洩を防止するシール部材を設け、そのシール部材をスライド自在に貫通するロッドの下部に前記スリーブ内で摺動可能なプランジャを接続し、そのプランジャにはその下方に形成された圧力室と上方に設けられたリザーバ室とを連通する通路を設け、この通路に、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなった場合にその通路を閉じるチェックバルブを設け、前記ロッドに張力調整ばねの弾性力を付与して外方向への突出性を付与した油圧式オートテンショナにおいて、前記作動油の充填量を、前記プランジャがスリーブ内の可動領域の上限に位置する停止位置でその下方に形成される圧力室の容積の100%未満としたことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
JP2005119278A 2005-04-18 2005-04-18 油圧式オートテンショナ Pending JP2006300121A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011179621A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Honda Motor Co Ltd 油圧テンショナ
KR101085293B1 (ko) * 2008-10-15 2011-11-22 지엠비코리아 주식회사 자동차용 유압식 오토텐셔너

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