JP2003176772A - 内燃機関の点火時期制御装置 - Google Patents

内燃機関の点火時期制御装置

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JP2003176772A
JP2003176772A JP2001377068A JP2001377068A JP2003176772A JP 2003176772 A JP2003176772 A JP 2003176772A JP 2001377068 A JP2001377068 A JP 2001377068A JP 2001377068 A JP2001377068 A JP 2001377068A JP 2003176772 A JP2003176772 A JP 2003176772A
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ignition timing
internal combustion
combustion engine
engine
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JP2001377068A
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Shinichi Kitajima
真一 北島
Atsushi Matsubara
篤 松原
Hiroshi Nakaune
寛 中畝
Hironao Fukuchi
博直 福地
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アイドル運転状態におけるエンジンストール
およびノッキングを防止することができる内燃機関の点
火時期制御装置を提供する。 【解決手段】 アイドル運転状態において点火時期を制
御する内燃機関の点火時期制御装置1であって、内燃機
関3の運転状態に応じて基本点火時期IGMAPを算出
する基本点火時期算出手段2と、回転数NEを検出する
回転数検出手段2と、目標回転数NOBJを設定する目
標回転数設定手段2と、目標回転数NOBJと回転数N
Eとの偏差DNOBJに応じて基本点火時期IGMAP
を補正することによって、最終点火時期IGLOGを算
出する最終点火時期算出手段2と、大気圧PAに応じ
て、点火時期の遅角側制限値IGLGGを設定する遅角
側制限値設定手段2と、遅角側制限値IGLGGによっ
て最終点火時期IGLOGを制限する制限手段2と、を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、アイドル運転時の
点火時期を制御する内燃機関の点火時期制御装置に関す
る。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の制御装置として、特公平
3−16500号公報に開示されたものが知られてい
る。この制御装置では、まず、エンジン回転数および吸
入空気量に応じて、基本点火時期を算出するとともに、
内燃機関の運転状態に応じて、点火時期の補正量を算出
する。この補正量には、例えば暖機進角補正量や固定進
角補正量が含まれる。また、エンジンがアイドル運転状
態にあるときには、エンジン水温やエアコンのオン・オ
フ状態などに応じて設定された目標回転数とエンジン回
転数との偏差に応じて、所定のマップを用いてアイドル
時補正量を算出する。そして、このアイドル時補正量
が、他の補正量とともに基本点火時期に加算されること
によって、最終点火時期が算出され、それにより、アイ
ドル運転状態におけるアイドル回転制御の応答性を確保
するようにしている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の制御装置では、点火時期のアイドル時補正量が、目標
回転数とエンジン回転数との偏差に応じて一律に算出さ
れる。このため、例えば、高地のように大気圧が低下し
ている場所で、上述したように算出された補正量によっ
て点火時期の遅角側への補正が行われると、十分なエン
ジントルクが得られず、エンジンストールが発生しやす
くなる。また、このような不具合を解消するために、例
えばアイドル時補正量を進角側に補正すると、平地で
は、エンジントルクが高くなり過ぎることで、ノッキン
グが発生しやすくなってしまう。 【0004】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、アイドル運転状態におけるエンジンストー
ルおよびノッキングを防止することができる内燃機関の
点火時期制御装置を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1による発明は、内燃機関3のアイドル運転状態
において点火時期を制御する内燃機関の点火時期制御装
置1であって、内燃機関3の運転状態を検出する運転状
態検出手段(実施形態における(以下、本項において同
じ)ECU2、吸気管内絶対圧センサ9、エンジン水温
センサ10、クランク角センサ12)と、検出された内
燃機関3の運転状態に応じて、基本点火時期IGMAP
を算出する基本点火時期算出手段(ECU2)と、内燃
機関3の回転数NEを検出する回転数検出手段(ECU
2、クランク角センサ12)と、検出された内燃機関3
の運転状態に応じて、目標回転数NOBJを設定する目
標回転数設定手段(ECU2、図5のステップ22、2
3、24)と、設定された目標回転数NOBJと検出さ
れた内燃機関3の回転数NEとの偏差DNOBJに応じ
て基本点火時期IGMAPを補正することによって、最
終点火時期IGLOGを算出する最終点火時期算出手段
(ECU2)と、大気圧PAを検出する大気圧検出手段
(大気圧センサ11)と、検出された大気圧PAに応じ
て、点火時期の遅角側制限値IGLGGを設定する遅角
側制限値設定手段(ECU2、図7のステップ35,3
8)と、設定された遅角側制限値IGLGGによって最
終点火時期IGLOGを制限する点火時期制限手段(E
CU2、図10のステップ41,42)と、を備えるこ
とを特徴とする。 【0006】この内燃機関の点火時期制御装置によれ
ば、アイドル運転状態では、内燃機関の運転状態に応じ
て算出された基本点火時期が、目標回転数と内燃機関の
回転数との偏差に応じて補正され、それにより、最終点
火時期が算出される。また、検出された大気圧に応じ
て、遅角側制限値が設定され、この遅角側制限値によっ
て最終点火時期が制限される。このため、例えば、高地
のように大気圧が低いときに、遅角側制限値を大きな値
に設定することで、点火時期が遅角側へ大幅に変化する
ことがなくなり、それにより、エンジントルクの低下を
抑制できるので、アイドル運転状態でのエンジンストー
ルを防止することができる。また、大気圧が高いときに
は、遅角側制限値を小さな値に設定し、その制限を緩和
することで、大気圧が低いときよりも点火時期をより遅
角側へ設定できるので、ノッキングを防止することがで
きる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本発
明を適用した内燃機関の点火時期制御装置1の概略構成
を示している。同図に示すように、この制御装置1は、
ECU2を備えており、このECU2は、エンジン3の
運転状態に応じて、後述するような制御処理を実行す
る。 【0008】エンジン3の各気筒(図示せず)には、点
火プラグ4(1つのみ図示)が設けられており、ディス
トリビュータ5を介してECU2に接続されている。各
点火プラグ4は、ECU2からの駆動信号により点火時
期IGLOG(最終点火時期)に応じたタイミングで高
電圧が加えられ、次に遮断されることによって放電し、
それにより、各気筒内で混合気の点火が行われる。 【0009】また、エンジン3の吸気管6には、スロッ
トル弁7が設けられており、このスロットル弁7の開度
(以下「スロットル開度」という)THは、スロットル
開度センサ8によって検出され、その検出信号は、EC
U2に出力される。 【0010】一方、吸気管6のスロットル弁7よりも下
流側には、吸気管内絶対圧センサ9(運転状態検出手
段)が配置されている。この吸気管内絶対圧センサ9
は、半導体圧力センサなどで構成されており、吸気管6
内の絶対圧である吸気管内絶対圧PBAを検出し、その
検出信号をECU2に出力する。また、ECU2には、
エンジン水温センサ10(運転状態検出手段)および大
気圧センサ11(大気圧検出手段)が接続されている。
エンジン水温センサ10は、サーミスタで構成されてお
り、エンジン3の本体内を循環する冷却水の温度である
エンジン水温TWを検出する。大気圧センサ11は、半
導体圧力センサなどで構成されており、大気圧PAを検
出する。これらの検出信号は、ECU2に出力される。 【0011】一方、エンジン3のクランクシャフト(図
示せず)の周囲には、クランク角センサ12(運転状態
検出手段、回転数検出手段)が設けられ、ECU2に接
続されている。このクランク角センサ12は、マグネッ
トロータやMREピックアップなど(いずれも図示せ
ず)で構成され、クランクシャフトの回転に伴い、所定
のクランク角(例えば30°)ごとに、パルス信号であ
るCRK信号をECU2に出力する。ECU2は、CR
K信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン
回転数」という)NEを算出する。 【0012】また、ECU2には、車速センサ13が接
続されている。車速センサ13は、車両(図示せず)の
走行速度である車速VPを検出する。この検出信号は、
ECU2に出力される。 【0013】ECU2は、本実施形態において、運転状
態検出手段、基本点火時期算出手段、回転数検出手段、
目標回転数設定手段、最終点火時期算出手段、遅角側制
限値設定手段および制限手段を構成するものであり、I
/Oインターフェース、CPU、RAMおよびROMな
どからなるマイクロコンピュータで構成されている。前
述した各種センサからの検出信号はそれぞれ、I/Oイ
ンターフェースでA/D変換や整形がなされた後、CP
Uに入力される。 【0014】CPUは、これらの入力信号に応じて、エ
ンジン3の運転状態を判別するとともに、判別した運転
状態に応じ、ROMに記憶された制御プログラムおよび
データや、RAMに記憶されたデータなどに従って、以
下に述べるようにして、エンジン3の点火時期制御を実
行する。 【0015】点火時期IGLOGは、次式(1)によっ
て算出される。 IGLOG=IGMAP+IGIDL+IGCR …… (1) ここで、IGMAPは、基本点火時期であり、エンジン
回転数NEおよび吸気管内絶対圧PBAに応じ、図示し
ないマップを検索することによって、求められる。IG
IDLは、アイドル運転時に適用されるアイドル補正項
であり、後述するIGIDL算出処理によって算出され
る。また、IGCRは、アイドル補正項IGIDL以外
の補正項であり、エンジン水温に応じて算出された水温
補正項などが含まれる。 【0016】図2は、アイドル補正項IGIDLを算出
するIGIDL算出処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ1では、始動モードフラグF_STMO
Dが「1」であるか否かを判別する。 【0017】この答がNOのとき、すなわちエンジン3
が始動モードでないときには、スロットルアイドルフラ
グF_THIDLEが「1」であるか否かを判別する
(ステップ2)。このスロットルアイドルフラグF_T
HIDLEは、スロットル弁7がほぼ全閉状態であると
きに「0」にセットされるものである。 【0018】この答がNOのとき、すなわちスロットル
弁7がほぼ全閉状態であるときには、車速VPが所定車
速#VIGIDLよりも大きいか否かを判別する(ステ
ップ3)。この所定車速#VIGIDLは、ヒステリシ
ス付きの値(例えば40、50km/h)として設定さ
れている。この答がNOのとき、すなわちVP≦#VI
GIDLのときには、触媒暖機モードであるか否かを判
別する(ステップ4)。この触媒暖機モードは、排気系
に設けられた三元触媒(図示せず)を早期に活性化させ
るべく、排気温度を高めるために、点火時期を遅角側へ
強制的に制御する制御モードである。ステップ4の答が
NOで、触媒暖機モードでないときには、エンジン水温
TWが所定水温#TWIGIDL(例えば70℃)より
も大きいか否か、すなわちエンジン3の暖機が終了して
いるか否かを判別する(ステップ5)。 【0019】この答がYESで、TW>#TWIGID
Lのとき、すなわちエンジン3がアイドル運転状態であ
り、かつ三元触媒およびエンジン3の暖機が終了してい
るときには、ステップ6において、アイドル補正項IG
IDLを算出する。この処理については後述する。 【0020】一方、前記ステップ1〜4の答のいずれか
がYES、または前記ステップ5の答がNOのとき、す
なわちエンジン3が始動モードであるとき、エンジン3
がアイドル状態でないとき、または三元触媒もしくはエ
ンジン3の暖機が終了していないときには、アイドル補
正項IGIDLを値0に設定し(ステップ7)、本プロ
グラムを終了する。 【0021】図3は、図2のステップ6で実行されるI
GIDL算出サブルーチンを示している。まず、ステッ
プ10では、アイドル補正項の基本値IGIDLDを次
式(2)によって算出する。 IGIDLD=−(DNOBJ(n)−DNOBJ(n−1)) ×#KDIGIDL …… (2) このDNOBJは、エンジン回転数NEから目標アイド
ル回転数(目標回転数)NOBJを減算した回転偏差
(偏差)であり、DNOBJ(n)、DNOBJ(n−
1)は、その今回値および前回値をそれぞれ表す。ま
た、#KDIGIDLは、フィードバック乗算項(D
項)である(例えば0.2)。目標アイドル回転数NO
BJの設定については、後述する。 【0022】次のステップ11では、回転偏差DNOB
Jが「0」よりも大きいか否かを判別する。この答がN
Oのとき、すなわちエンジン回転数NEが目標アイドル
回転数NOBJ以下のときには、回転偏差DNOBJに
応じて、図4に示す#IGIDLANテーブルから進角
側補正項IGIDLAを検索する(ステップ12)。こ
の#IGIDLANテーブルでは、進角側補正項IGI
DLAは、回転偏差DNOBJが値0から第1所定値
(−DN1)(例えば−50rpm)の範囲では、回転
偏差DNOBJの絶対値が大きいほど大きな値になるよ
うリニアに設定され、回転偏差DNOBJが第1所定値
(−DN1)から第2所定値(−DN2)(例えば−1
00rpm)の範囲では、回転偏差DNOBJの絶対値
が大きいほど小さな値になるようリニアに設定され、回
転偏差DNOBJが−DN1値のときに所定の最大値I
GIDLMAX(例えば5deg)に設定され、−DN
2値のときに値0に設定される。このように、目標アイ
ドル回転数NOBJに対してエンジン回転数NEが低い
ときに、両者の偏差が大きいほど進角側補正項IGID
LAを基本的により大きな値に設定することによって、
エンジン3の出力をより高めることで、エンジン回転数
NEの目標アイドル回転数NOBJへの収束性を高める
ことができる。そして、アイドル補正項IGIDLを、
その基本値IGIDLDに進角側補正項IGIDLAを
加算した値に設定し(ステップ13)、本プログラムを
終了する。 【0023】一方、前記ステップ11の答がYESで、
エンジン回転数NEが目標アイドル回転数NOBJより
も大きいときには、前記ステップ12と同様に、回転偏
差DNOBJに応じて、図4に示す#IGIDLRNテ
ーブルから遅角側補正項IGIDLRを検索する(ステ
ップ14)。この#IGIDLRNテーブルでは、遅角
側補正項IGIDLRは、DNOBJ=0を中心とし
て、進角側補正項IGIDLAと対称に設定されてい
る。すなわち、遅角側補正項IGIDLRは、回転偏差
DNOBJが値0から第1所定値DN1の範囲では、回
転偏差DNOBJが大きいほど大きな値に設定され、回
転偏差DNOBJが第1所定値DN1から第2所定値D
N2の範囲では、回転偏差DNOBJが大きいほど小さ
な値に設定され、また、回転偏差DNOBJがDN1値
のときに最大値IGIDLMAXに設定され、DN2値
のときに値0に設定される。以上のように、目標アイド
ル回転数NOBJに対してエンジン回転数NEが大きい
ときに、両者の偏差が大きいほど遅角側補正項IGID
LRを基本的により大きな値に設定することによって、
エンジン回転数NEの目標アイドル回転数NOBJへの
収束性を高めることができる。そして、アイドル補正項
IGIDLを、基本値IGIDLDから遅角側補正項I
GIDLRを減算した値に設定し(ステップ15)、本
プログラムを終了する。 【0024】図5は、目標アイドル回転数NOBJの設
定処理を示すフローチャートである。まずステップ20
では、始動終了フラグF_ASTが「1」であるか否か
を判別する。 【0025】このステップ20の答がYESで、エンジ
ン3の始動が終了しているときには、図6のNOBJテ
ーブルを検索し、エンジン水温TWに応じて、始動後用
の目標アイドル回転数NOBJ0を求めるとともに、こ
の目標アイドル回転数NOBJ0が所定値#NNEU
(例えば650rpm)以下であるか否かを判別する
(ステップ21)。同図に示すように、このNOBJテ
ーブルでは、始動後用の目標アイドル回転数NOBJ0
は、エンジン水温TWが低いほど、大きな値に設定され
ている。 【0026】ステップ21の答がNOで、NOBJ0>
#NNEUのときには、始動後用の目標アイドル回転数
NOBJ0を目標アイドル回転数NOBJとして設定し
(ステップ22)、本プログラムを終了する。 【0027】一方、ステップ21の答がYESで、NO
BJ0≦#NNEUのときには、所定値#NNEUを目
標アイドル回転数NOBJとして設定し(ステップ2
3)、本プログラムを終了する。以上のように、始動後
において、目標アイドル回転数NOBJは、エンジン3
のフリクションを考慮して、エンジン水温TWが低いほ
ど、大きな値に設定されるとともに、所定水温以上で
は、フリクションの影響が小さくなることで、一定値に
設定される。 【0028】一方、ステップ20の答がNOで、エンジ
ン3の始動が終了していないときには、図6のNOBJ
テーブルを検索し、エンジン水温TWに応じて、始動時
用の目標アイドル回転数NOBJ1を求めるとともに、
これを目標アイドル回転数NOBJとして設定し(ステ
ップ24)、本プログラムを終了する。同図に示すよう
に、始動時用の目標アイドル回転数NOBJ1も、始動
後用の目標アイドル回転数NOBJ0と同様に、エンジ
ン水温TWが低いほど、大きな値に設定されているとと
もに、始動後用の目標アイドル回転数NOBJ0よりも
高い値に設定されている。これは、始動時の不安定なエ
ンジン回転によるエンジンストールを防止するためであ
る。 【0029】図7は、遅角側制限値IGLGGを決定す
るIGLGG決定処理を示している。この遅角側制限値
IGLGGは、後述するように点火時期IGLOGを制
限するのに用いられるものである。まず、ステップ30
において、図8の#IGLMTHNテーブルを検索し、
エンジン回転数NEに応じてテーブル値#IGLMTH
Nを求めるとともに、これを通常運転時用の第1制限値
IGLMTとして設定する。この#IGLMTHNテー
ブルでは、テーブル値#IGLMTHNは、エンジン回
転数NEが高いほど、大きな値に設定されている。これ
は、エンジン回転数NEが高いときには、エンジン3の
出力を確保するために、点火時期IGLOGを進角側に
制御すべく、遅角側への点火時期IGLOGの変化の制
限を厳しくするためである。 【0030】前記ステップ30に続くステップ31で
は、アイドルフラグF_IDLEが「1」であるか否か
を判別する。この答がYESで、エンジン3がアイドル
運転状態であるときには、触媒暖機モードか否かを判別
する(ステップ32)。この答がNOで、触媒暖機モー
ドが実行されていないときには、始動終了フラグF_A
STが「1」であるか否かを判別する(ステップ3
3)。 【0031】この答がYESで、エンジン3の始動が終
了しているときには、図9に示す#IGLGGIDNテ
ーブルを検索し、大気圧PAに応じてテーブル値#IG
LGGIDNを求めるとともに、これをアイドル運転時
用の第2制限値IGLGGIDLとして設定する(ステ
ップ34)。このテーブル値#IGLGGIDNは、大
気圧PAが大きくなるほど、小さな値に設定されてい
る。そして、次のステップ35では、第2制限値IGL
GGIDLを遅角側制限値IGLGGとして設定する。 【0032】一方、前記ステップ31の答がNOで、エ
ンジン3がアイドル運転状態でないときには、第2制限
値IGLGGIDLを値0に設定し(ステップ36)、
次いで前記ステップ35に進む。また、前記ステップ3
2がYESのとき、すなわち触媒暖機モードのときに
は、点火時期IGLOGを強制的に遅角側へ制御するこ
とが必要であるので、第2制限値IGLGGIDLによ
る遅角側への制限を行わないようにするために、前記ス
テップ36に進み、第2制限値IGLGGIDLを値0
に設定する。同様に、前記ステップ33の答がNOで、
エンジン3が始動中のときには、吸入空気量が多いこと
から、点火時期IGLOGを遅角側に制御する必要があ
るため、前記ステップ36を実行する。 【0033】前記ステップ35に続くステップ37で
は、遅角側制限値IGLGGが、前記ステップ30で設
定された第1制限値IGLMTよりも小さいか否かを判
別する。この答がYESで、IGLGG<IGLMTの
ときには、遅角側制限値IGLGGを第1制限値IGL
MTに設定する(ステップ38)一方、この答がNO
で、IGLGG≧IGLMTのときには、そのまま本プ
ログラムを終了する。以上のように、遅角側制限値IG
LGGと、エンジン回転数NEに応じて設定される第1
制限値IGLMTとを比較し、そのうちの大きい方が、
遅角側制限値IGLGGとして再度、設定される。 【0034】次に、上記のように設定した遅角側制限値
IGLGGを用いて行われる点火時期IGLOGのリミ
ットチェック処理を、図10を参照しながら説明する。
まず、ステップ40では、上述した図7のIGLGG決
定処理を行い、遅角側制限値IGLGGを設定する。次
に、前記式(1)によって算出した点火時期IGLOG
が、遅角側制限値IGLGG以上であるか否かを判別す
る(ステップ41)。 【0035】この答がNOのときには、遅角側制限値I
GLGGを点火時期IGLOGとして設定し(ステップ
42)、本プログラムを終了する。一方、前記ステップ
41の答がYESで、IGLOG≧IGLGGのときに
は、そのまま本プログラムを終了する。以上のように、
点火時期IGLOGと、遅角側制限値IGLGGとを比
較し、両者のうちの大きい方を点火時期IGLOGとし
て設定することによって、その遅角側の制限がなされ
る。 【0036】以上のように、本実施形態によれば、アイ
ドル運転時においては、大気圧PAに応じて設定された
第2制限値IGLGGIDLと、エンジン回転数NEに
応じて設定された第1制限値IGLMTとを比較し、そ
のうちの大きい方が遅角側制限値IGLGGとして設定
される。前述したように、この第2制限値IGLGGI
DLは、大気圧PAが小さいほどより大きい値に設定さ
れる。したがって、高地のように大気圧PAが低いとき
には、第2制限値IGLGGIDLが遅角側制限値IG
LGGとして採用されることによって、点火時期IGL
OGが遅角側へ大幅に変化することがなくなり、それに
より、エンジントルクの低下を抑制できるので、アイド
ル運転状態でのエンジンストールを防止することができ
る。 【0037】また、大気圧PAが高いときには、第2制
限値IGLGGIDLがより小さな値に設定されるの
で、それに応じて遅角側制限値IGLGGがより小さな
値に設定されることで、遅角側の制限が緩和される。そ
れにより、大気圧PAが低いときよりも点火時期IGL
OGをより遅角側へ設定できるので、ノッキングを防止
することができる。 【0038】 【発明の効果】以上のように、本発明の内燃機関の点火
時期制御装置によれば、アイドル運転状態におけるエン
ジンストールおよびノッキングを防止することができる
などの効果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の点火時期
制御装置、およびこれを適用した内燃機関の概略構成を
示す図である。 【図2】IGIDL算出処理を示すフローチャートであ
る。 【図3】図2のステップ6のIGIDL算出のサブルー
チンを示すフローチャートである。 【図4】図3の処理で用いられる#IGIDLANテー
ブルおよび#IGIDLRNテーブルの一例を示す図で
ある。 【図5】目標アイドル回転数NOBJの設定処理を示す
フローチャートである。 【図6】図5の処理で用いられるNOBJテーブルの一
例を示す図である。 【図7】IGLGG決定処理を示すフローチャートであ
る。 【図8】図7の処理で用いられる#IGLMTHNテー
ブルの一例を示す図である。 【図9】図7の処理で用いられる#IGLGGIDNテ
ーブルの一例を示す図である。 【図10】IGLOGリミットチェック処理を示すフロ
ーチャートである。 【符号の説明】 1 点火時期制御装置 2 ECU(運転状態検出手段、基本点火時期算出手
段、回転数検出手段、目標回転数設定手段、最終点火時
期算出手段、遅角側制限値設定手段、制限手段) 3 エンジン(内燃機関) 9 吸気管内絶対圧センサ(運転状態検出手段) 10 エンジン水温センサ(運転状態検出手段) 11 大気圧センサ(大気圧検出手段) 12 クランク角センサ(運転状態検出手段、回転数検
出手段) IGMAP 基本点火時期 NE エンジン回転数(内燃機関の回転数) NOBJ 目標アイドル回転数(目標回転数) DNOBJ 回転偏差(偏差) IGLOG 点火時期(最終点火時期) PA 大気圧 IGLGG 遅角側制限値
フロントページの続き (72)発明者 中畝 寛 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 福地 博直 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G022 CA02 CA03 DA02 DA10 EA02 EA03 FA04 FA06 GA01 GA05 GA07 GA08 GA09 GA11 GA19 3G084 BA03 BA17 CA02 CA03 DA34 DA38 EA11 EB08 EB12 EC03 FA01 FA05 FA10 FA11 FA20 FA33 FA38

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 内燃機関のアイドル運転状態において点
    火時期を制御する内燃機関の点火時期制御装置であっ
    て、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 当該検出された内燃機関の運転状態に応じて、基本点火
    時期を算出する基本点火時期算出手段と、 前記内燃機関の回転数を検出する回転数検出手段と、 前記検出された内燃機関の運転状態に応じて、目標回転
    数を設定する目標回転数設定手段と、 当該設定された目標回転数と前記検出された内燃機関の
    回転数との偏差に応じて前記基本点火時期を補正するこ
    とによって、最終点火時期を算出する最終点火時期算出
    手段と、 大気圧を検出する大気圧検出手段と、 当該検出された大気圧に応じて、点火時期の遅角側制限
    値を設定する遅角側制限値設定手段と、 当該設定された遅角側制限値によって前記最終点火時期
    を制限する点火時期制限手段と、 を備えることを特徴とする内燃機関の点火時期制御装
    置。
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