JP2003176663A - オートスライドドアのケーブルエンド係止構造およびオートスライドドアの組付方法 - Google Patents

オートスライドドアのケーブルエンド係止構造およびオートスライドドアの組付方法

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JP2003176663A
JP2003176663A JP2001375846A JP2001375846A JP2003176663A JP 2003176663 A JP2003176663 A JP 2003176663A JP 2001375846 A JP2001375846 A JP 2001375846A JP 2001375846 A JP2001375846 A JP 2001375846A JP 2003176663 A JP2003176663 A JP 2003176663A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業性を向上させることのできるオートスラ
イドドアのケーブルエンド係止構造を提供すること。 【解決手段】 スライドドアSDに駆動力を伝達する駆
動機構の前側ケーブル31の先端に取り付けられたケー
ブルエンド34を前側ホルダ42に係合し、後側ケーブ
ル32の先端に取り付けられたケーブルエンド34を後
側ホルダ52に係合し、スライドドアに連結されてガイ
ドレール内を転動するローラR1,R2,R3を支持す
る揺動支持ブラケット7に、ホルダブラケット40を取
り付け、このホルダブラケット40に、前側ホルダ51
を保持する前側保持部42と、前記後側ホルダ52を保
持する後側保持部42とを設け、各保持部42,42と
各ホルダ51,52とに、各保持部42,42に対して
各ホルダ51,52が車幅方向および上下方向に移動す
るのを規制する係合構造を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライドドアを自
動的に前後に開閉スライドさせるオートスライドドアに
関し、特に、スライドドアに対して駆動力を与える駆動
機構の前側ケーブルと後側ケーブルとの先端に設けられ
ているケーブルエンドとスライドドアに設けられたホル
ダブラケットとの係合技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駆動機構から前側ケーブルおよび後側ケ
ーブルを介してスライドドアに駆動力を伝達して、スラ
イドドアを自動的に前後に開閉スライドさせるオートス
ライドドアが知られている。
【0003】このようなオートスライドドアにおいて、
駆動機構から駆動力を伝達する前側ケーブルおよび後側
ケーブルと、スライドドアとの連結作業性を向上させる
技術として、両ケーブルの先端部に設けられた各ケーブ
ルエンドを、1つのホルダに係合させ、このホルダを、
スライドドア側に取り付けられたホルダブラケットに係
合させる技術が知られている。この技術は、特に、スラ
イドドアの後端中間部に取り付けられたローラに対して
駆動力を伝達する技術、すなわち、スライドドアと車体
との間の隙間が狭くて作業性が悪いオートスライドドア
に適用するのに好適である。
【0004】上述の従来技術において各ケーブルエンド
の係合作業を含むオートスライドドアの組付作業手順
を、図11を参照しつつ説明する。まず、図外のアッパ
レール、ロアレールを車体に固定する。また、図外のア
ッパローラ、ロアローラ、および図示のリアローラ01
を支持する支持部材02をスライドドア03に取り付け
る。なお、支持部材02は、スライドドア03に対して
水平方向に揺動可能に支持する。
【0005】次に、図外のアッパローラおよびロアロー
ラをそれぞれ図外のアッパレールとロアレールに差し込
む。
【0006】次に、図外のアッパローラを支持する支持
部材と図外のロアローラを支持する支持部材の揺動軸を
結ぶスライドドア揺動軸回りにスライドドア後部を車外
方向へ開く。そして、この車外方向へ開いたスライドド
ア後端部に設けられているリアローラ01にリアレール
04を差し込む。その後、スライドドア03を、前記揺
動軸周りに車内方向に閉じてリアレール04を車体に固
定する。
【0007】次に、前側ケーブル05と図外の後側ケー
ブルを車体から引き出す。そして、前側ケーブル05の
先端部を車体とスライドドアとの隙間(ア)から作業空
間(イ)へ引き出す。
【0008】さらに、前側ケーブル05と図外の後側ケ
ーブルの各ケーブルエンド06を図外のホルダにはめ込
み係止する。そして、このホルダを支持部材02に固定
したホルダブラケット07に係止させる。
【0009】したがって、図外の駆動機構を駆動させる
と、その駆動力が各ケーブルを介して支持部材02に伝
達され、スライドドア03が前後にスライドする。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術は、2
つのケーブルエンド06を1つのホルダに係合させた上
で、このホルダをホルダブラケット07に係合させる構
成であるため、狭いリアレール04内でケーブルエンド
06を支持部材02に係合させるのに比べると作業性に
優れるものであったが、下記のような解決すべき課題を
残していた。
【0011】ホルダをホルダブラケット07へ取り付け
る作業は、前記作業空間(イ)があるスライドドア後側
から行うため、前側ケーブル05のケーブルエンド06
は車体から出ただけの状態ではホルダへ係合させること
ができず、隙間(ア)を通してケーブルエンド06を作
業空間(イ)側へ引き出す必要がある。しかしながら、
スライドドア03が高さ方向に大きいので、隙間(ア)
から引き出す作業は、その隙間(ア)を利用して前側ケ
ーブル05の先端部を隙間(ア)の向こうから手前へ移
動することになり、作業性が非常に悪い。また、この作
業中にケーブルエンド06で車体の塗装を傷付けること
もある。
【0012】さらに、ホルダブラケット07がスライド
ドア03と車体との間の狭い空間に位置し、ホルダの前
側の嵌込作業は作業空間(イ)から遠い奥まった空間で
の作業となり、特に作業し難い。また、比較的作業しや
すい位置にあるホルダの後側もこのホルダ前側と同時に
係止しなければならないため、それ単独の作業と比較す
ると、作業性が悪い。
【0013】本発明は、このような従来の問題点に着目
して成されたもので、作業性を向上させることのできる
オートスライドドアのケーブルエンド係止構造を提供す
るとともに、オートスライドドアの組付方法を提供する
ことを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明は、スライドドア(SD)
が、車両に設けられたガイドレールに沿って前後にスラ
イド可能に支持され、前記スライドドア(SD)に対し
て前側ケーブル(31)および後側ケーブル(32)を
介して駆動力を伝達する駆動機構(20)が設けられ、
前記前側ケーブル(31)の先端に取り付けられたケー
ブルエンド(34)が前側ホルダ(51)に係合され、
前記後側ケーブル(32)の先端に取り付けられたケー
ブルエンド(34)が後側ホルダ(52)に係合され、
前記スライドドア(SD)に連結された揺動支持ブラケ
ット(7)に、ガイドレール(3)内を転動するローラ
(R1,R2,R3)が支持されているとともに、ホル
ダブラケット(40)が取り付けられ、このホルダブラ
ケット(40)には、前記前側ホルダ(51)を保持す
る前側保持部(42)が設けられているとともに、前記
後側ホルダ(52)を保持する後側保持部(42)が設
けられ、各保持部(42,42)と各ホルダ(51,5
2)とには、各保持部(42,42)に対して各ホルダ
(51,52)が車幅方向および上下方向に移動するの
を規制する係合構造が設けられていることを特徴とする
オートスライドドアのケーブルエンド係止構造とした。
【0015】なお、請求項2に記載の発明のように、請
求項1に記載のオートスライドドアのケーブルエンド係
止構造において、前記ケーブルエンド(34)は、縦軸
で回転できる円筒形状に形成され、前記前側ホルダ(5
1)および後側ホルダ(52)は、各保持部(42)に
保持される本体(53)と、この本体(53)の上下で
外側に張り出して各保持部(42)と上下方向で係合す
る係合フランジ(54,55)と、前記ケーブルエンド
(34)と嵌合するべく上下の少なくとも一方を貫通し
て形成された円筒凹部(54b,55b)と、前記ケー
ブルエンド(34)を挿入するときにケーブル(31,
32)が通るケーブル挿入溝(56)とを備え、前記本
体(53)は、縦壁部(53b)と、この縦壁部(53
b)の前後端から車内方向に延在された側壁部(53
c)とを備え、この側壁部(53c)の上下方向の中間
部には、前記ケーブル挿入溝(56)から連続して各ケ
ーブル(31,32)の動きを許容するためのスリット
(53s)が略水平方向に形成され、前記係合フランジ
(54)の先端部には、各保持部(42)と係合して各
ホルダ(51,52)が抜けるのを防止する係合爪(5
7)が設けられ、前記ホルダブラケット(40)の各保
持部(42,42)は、各ホルダ(51,52)の前後
および車幅内方向への動きを抑える車外側に開いた略U
字形状に形成され、かつ、その側面にケーブル(31,
32)を受け入れるとともにケーブルの作動範囲を許容
するスリット(42s)がU字先端から略水平に形成さ
れていることを特徴とする構造としてもよい。
【0016】また、上述の目的を達成するため、請求項
3に記載の発明は、スライドドア(SD)のスライドを
ガイドするガイドレールとして、開口部(OP)の上縁
に沿って設置されたアッパレール(1)と、開口部(O
P)の下縁に沿って設置されたロアレール(2)と、開
口部(OP)の後端中間部から車両側壁に沿って設置さ
れたリアレール(3)とが設けられ、前記スライドドア
(SD)の前端上部と前端下部と後端中間部には、各レ
ール(1,2,3)を転動するローラが支持され、少な
くとも前記リアレール(3)を転動するローラ(R1,
R2,R3)は、スライドドア(SD)に対して略水平
方向に揺動可能に支持する揺動支持ブラケット(7)に
支持され、前記スライドドア(SD)に対して前後方向
に駆動力を与える駆動機構(20)が設けられ、前記揺
動支持ブラケット(7)に、請求項1または請求項2に
記載されたホルダブラケット(40)が取り付けられ、
駆動機構(20)により駆動される前側ケーブル(3
1)および後側ケーブル(32)の先端に設けられたケ
ーブルエンド(34)が、請求項1または請求項2に記
載された前側ホルダ(51)および後側ホルダ(52)
に係合され、各ホルダ(51,52)が前記ホルダブラ
ケット(40)の各保持部(42,42)に保持されて
いるオートスライドドアの組付方法であって、まず、ア
ッパレール(1)およびロアレール(2)を車体に固定
し、次に、スライドドア(SD)の前端上部と前端下部
に支持されたローラを、それぞれアッパレール(1)と
ロアレール(2)に差し込み、次に、アッパレール
(1)とロアレール(2)に差し込まれたローラ部分に
より形成された揺動軸(RC)を中心として、スライド
ドア(SD)の後部を車両外側へ開き、次に、前側ケー
ブル(31)のケーブルエンド(34)を前側ホルダ
(51)に係止させ、その後、前側ホルダ(51)をホ
ルダブラケット(40)の前側保持部(42)に係合状
態として保持し、次に、スライドドア(SD)の後部中
間部の揺動支持ブラケット(7)に支持されたローラ
(R1,R2,R3)を車体へ非固定状態のリアレール
(3)に差し込み、次に、スライドドア(SD)の後部
をスライドドア前部の揺動軸(RC)を中心として車両
内側へ閉じた後、リアレール(3)を後部側壁(BP)
の所定位置に固定し、次に、後側ケーブル(32)のケ
ーブルエンド(34)を後側ホルダ(52)に係止し、
その後、スライドドア(SD)の後端部と後部側壁(B
P)との間から、後側ホルダ(52)をホルダブラケッ
ト(40)の後側保持部(42)に係合させて保持し、
以上でオートスライドドアの組付を終了する組付方法と
した。
【0017】
【発明の作用および効果】本発明によるオートスライド
ドアの組付作業手順について説明する。
【0018】まず、アッパレールおよびロアレールを車
体に固定する。次に、スライドドアの前端上部と前端下
部の支持部材に支持されたローラを、それぞれアッパレ
ールとロアレールに差し込む。次に、スライドドアの前
端上部と前端下部の支持部材の揺動軸を中心として、ス
ライドドアの後部を車両外側へ開く。次に、前側ケーブ
ルのケーブルエンドを前側ホルダに係止させ、その後、
前側ホルダをホルダブラケットの前側保持部に係合状態
として保持する。なお、前側ホルダにケーブルエンドを
係止させた際に、請求項2に記載の発明では、前側ケー
ブルはケーブル挿入溝を通した後、水平方向に移動させ
てスリットに配置させる。また、この前側ホルダを前側
保持部に係合状態としたときには、前側ケーブルは前側
保持部のスリットに配置される。
【0019】以上の前側ケーブルのケーブルエンドと前
側ホルダとの係止作業および前側ホルダとホルダブラケ
ットの前側保持部との係合作業は、スライドドアの後端
部を車外方向に開いた状態で行うため、従来のように隙
間を利用して前側ケーブル先端部を隙間の向こうから手
前へ移動するという作業が不要であり、前側ケーブルは
車体から出ただけの状態でそのケーブルエンドを前側ホ
ルダへ嵌め込むことができる。したがって、作業性が非
常に良い。また、この作業中にケーブルエンドで車体の
塗装を傷付けることも無い。請求項1および2に記載の
発明のように、前側ケーブルのケーブルエンドと、後側
ケーブルのケーブルエンドとを、それぞれ、独立した前
側ホルダと後側ホルダとに係止させる構造としたため、
このような独立した係止作業が可能となるものである。
【0020】次に、スライドドアの後部中間部の支持部
材に支持されたローラを車体へ非固定状態のリアレール
に差し込む。さらに、スライドドアの後部をスライドド
ア前部の揺動軸を中心として車両内側へ閉じた後、リア
レールを側壁の所定位置に固定する。
【0021】次に、後側ケーブルのケーブルエンドを後
側ホルダに係止し、その後、スライドドアの後端部と側
壁との間から、後側ホルダをホルダブラケットの後側保
持部に係合させて保持する。以上でオートスライドドア
の組付を終了する。
【0022】上述の後側ホルダとホルダブラケットの後
側保持部との係合作業は、車体への取付状態のスライド
ドア後方と車体との間の作業空間における作業となる
が、この点は従来と同じであり、本発明にあっては、こ
の作業空間に近い側の後側保持部と後側ホルダとの係合
作業のみとなるため、前側ホルダと同時に作業しなけれ
ばならない従来技術と比較すると、作業性が格段に向上
する。以上の作業も、請求項1および2に記載の発明の
ように、独立した前側ホルダと後側ホルダとを、それぞ
れホルダブラケットの前側保持部と後側保持部とに係合
させる構造としたため、このような独立した係合作業が
可能となる。
【0023】さらに、上述の組付状態にあっては、各ホ
ルダは、各保持部に対して車幅方向および上下方向に移
動するのは、各ホルダと各保持部との係合構造により規
制されている。請求項2に記載の発明では、各ホルダの
上下に設けられている係合フランジが保持部の上下に係
合して、上下の相対移動が規制されている。また、係合
フランジに設けられている係合爪が、各保持部に係合し
て各ホルダが保持部から抜ける方向の車幅方向の移動が
規制されている。また、その逆方向の車幅方向の移動
は、保持部のU字形状により規制されている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)まず、実施の形態1について説明す
る。この実施の形態1は、請求項1〜3に記載の発明を
全て適用したものである。図2は実施の形態1のケーブ
ルエンド係止構造を適用したオートスライドドアを備え
た車両の要部を示す斜視図である。図においてSDはス
ライドドアである。このスライドドアSDは、車体の側
面に開口された開口部OPを開閉するものであり、開口
部OPの上縁部に沿って前後方向に延在されたアッパレ
ール1と、開口部OPの下縁部に沿って前後方向に延在
されたロアレール2と、開口部OPの後端から車両の後
部側壁BPの上下方向中間部に沿って前後方向に延在さ
れたリアレール3との3つのレールに支持されて前後に
スライドする。なお、各レール1,2,3は、それぞ
れ、前端部が車両内側に向けて湾曲した形状に形成され
ている。
【0025】前記スライドドアSDの車内側には、前端
上部にアッパブラケット4が取り付けられ、前端下部に
ロアブラケット5が取り付けられ、後端中間部にリアブ
ラケット6が取り付けられている。
【0026】さらに、アッパブラケット4には、アッパ
レール1に沿って転動する1個のローラ(図示省略)が
設けられている。また、ロアブラケット5とリアブラケ
ット6には、それぞれ、ロアレール2に沿って転動する
3個のローラ(図示省略)とリアレール3に沿って転動
するローラR1,R2,R3(図2では図示省略)を支
持する支持部材としての揺動支持ブラケット7(リアブ
ラケット6に取り付けられるもののみ図3などで表示す
る)が上下方向の軸を中心に水平方向に揺動可能に取り
付けられている。このリアブラケット6に取り付けられ
ている揺動支持ブラケット7の取付構造について説明す
る。図3に示すように、スライドドアSDにおいてドア
アウタパネル8aとドアインナパネル8bとの間に形成
されたドア空間部9には、支持パネル10が前後方向に
延在された状態でドアインナパネル8bに結合されてい
る。そして、この支持パネル10に前記リアブラケット
6が固定されている。このリアブラケット6の後端部に
は、支持アーム6aが後方内側に延在されてドアインナ
パネル8bの開口から突出され、この支持アーム6aの
先端部に設けられた回動軸6bに揺動支持ブラケット7
の基端部が略水平方向に回動可能に取り付けられてい
る。
【0027】図1は前記揺動支持ブラケット7の先端部
を示しており、この揺動支持ブラケット7の先端部に
は、上方に立ち上がった立片7bと、この立片7bの上
端部から車両内側に延在されるとともに、車両前後方向
に延在された水平片7cが設けられている。そして、こ
の水平片7cの前後両端部に上下方向を向いた回転軸7
d,7dに回転自在に水平ローラR1,R2が取り付け
られ、また、前記立片7bの略中央部に、車幅方向を向
いた回転軸7fに回転自在に垂直ローラR3が取り付け
られている。なお、図において矢印FRが車両前方を示
し、矢印Rが車内方向を示している。
【0028】前記リアレール3は、図4に示すように、
後部側壁BPに形成された凹部11内に収容された状態
で固定されされている。そして、リアレール3は、上部
に逆U字形状の水平支持部3bが設けられ、また、下部
に極めて浅いU字形状の垂直支持部3cが設けられてい
る。前記水平ローラR1,R2は、リアレール3の水平
支持部3bの側面に当たって車幅方向の位置を規制され
ながら転動する。また、前記垂直ローラR3は、リアレ
ール3の垂直支持部3cに沿ってドア重量を支持しなが
ら転動する。なお、前記後部側壁BPに形成された凹部
11は、樹脂製のリテーナ12によって、その開口部の
上側を塞がれている。
【0029】上述のように前記スライドドアSDは、各
レール1,2,3に支持されて前後スライドするが、こ
の前後スライドは、モータ(図示省略)の駆動力により
自動的に行うことが可能に構成されている。すなわち、
図3に示すように、車両側壁としての後部側壁BPにお
いて側壁アウタパネル13と側壁インナパネル14との
間に形成された側壁空間部15にモータ(図示省略)を
有した駆動機構20が設けられている。この駆動機構2
0は、従来のものと実質的に同じであり、減速機付のモ
ータで往復駆動されるドラム21を備え、このドラム2
1により、前側ケーブル31と後側ケーブル32との2
本のケーブルを交互に巻き取りおよび送り出し可能とし
て両ケーブル31,32のループを循環駆動可能に構成
されている。なお、各ケーブル31,32は、側壁空間
部15では可撓性を有した樹脂パイプ33内に収容され
て配索されているとともに、側壁空間部15から凹部1
1側へ引き出されてリアレール3に沿って配索されてい
る。
【0030】各ケーブル31,32は、それぞれの先端
に縦軸で回転できる円筒形状のケーブルエンド34が取
り付けられている。各ケーブルエンド34が、それぞれ
リアレール3に沿って移動するリアブラケット6に取り
付けられている揺動支持ブラケット7に係合されて、上
述の駆動機構20の駆動力がスライドドアSDに対して
伝達されるもので、以下に、その係合構造について説明
する。
【0031】前記揺動支持ブラケット7の立片7bに
は、図1に示すように、ホルダブラケット40が取り付
けられている。このホルダブラケット40は、後述する
前側ホルダ51および後側ホルダ52を支持するもので
あり、前記立片7bに沿って取り付けられて前後方向に
延在された連結片41と、この連結片41の前後に設け
られた左右対称の前側保持部および後側保持部としての
保持部42,42とが一体に形成されているもので、金
属板からプレス成形により形成したり、樹脂により型成
形したりして形成することができる。前記保持部42
は、それぞれ前側ホルダ51と後側ホルダ52とを保持
するもので、車外方向に開いた略U字形状に形成され、
各ケーブル31,32を通すためのスリット42sが、
その先端の上下方向略中央部から略水平方向に湾曲部分
まで形成されている。前記連結片41は、揺動支持ブラ
ケット7の立片7bに対して前記回転軸7fにより共締
めにより取り付けたり、溶接や接着により取り付けたり
することができる。
【0032】前記前側ホルダ51および後側ホルダ52
は、ケーブルエンド34と係合可能であるとともに、ホ
ルダブラケット40の保持部42と係合可能に構成され
ているもので、両者は同じ構成であり共用化しているも
ので、ナイロン、ポリアセタールなどのエンジニアリン
グプラスチックを用いて射出成形などにより形成するこ
とができる。すなわち、各ホルダ51,52は、図1に
示すように、本体53と、この本体53の上下に図1の
状態で車内方向(矢印R方向)および車両前後方向(矢
印FR方向)に張り出した係合フランジ54,55と、
車内側位置において両係合フランジ54,55と本体5
3とを貫通して形成されて車内側に開いた略V字形状の
ケーブル挿入溝56を備えている。
【0033】前記本体53は、その中央部の上下に円筒
凹部54b,55bが形成されている。これら円筒凹部
54b,55bは、前記ケーブル挿入溝56の基端部に
連続して形成されており、下方から見上げた斜視図であ
る図5に示すように前記ケーブルエンド34を挿入可能
であるとともにケーブルエンド34の上下端部と緩く嵌
合する形状に形成されている。また、本体53の中間部
には、板状の部材により形成されて図1の状態で車外方
向を向いた縦壁部53bと、この縦壁部53bの前後端
から車内方向に湾曲して延在され、その外周面が前記保
持部42の内周面に当接する側壁部53cとが設けられ
ている。前記側壁部53cの上下方向の中間部には、各
ケーブル31,32の動きを許容するためのスリット5
3sが、ケーブル挿入溝56から縦壁部53bに向けて
形成され、さらに、側壁部53cにおいてスリット53
sと縦壁部53bとの間には、前記保持部42のスリッ
ト42sに上下方向で係合する前後係合突起53dが前
後方向に突設されている。また、図5に示すように、前
記スリット53sにおいて、ケーブル挿入溝56に近い
側の上端面には、ケーブル抜け止め用突起53tが下方
に突出して設けられている。
【0034】前記係合フランジ54,55は、前記保持
部42の上下端面に対して上下方向で係合するものであ
る。さらに、上側の係合フランジ54には、図1に示す
ように、円筒凹部54bから車外側に略U字形状の撓み
用溝54cが形成されているとともに、ケーブル挿入溝
56の前後方向両側には、上側係合爪57,57が形成
されている。この上側係合爪57は、平面視で略三角形
状を成すとともに先端側ほど薄くなる形状に形成され、
かつ、その基端部には、前記保持部42の外周面と係合
する係合面57bが形成されている。
【0035】次に、上述した両ホルダ51,52をホル
ダブラケット40の保持部42に係合させる作業につい
て説明する。両ホルダ51,52を、図5において矢印
Sで示すように保持部42に向けて挿入したときには、
上下の係合フランジ54,55が保持部42の上下端面
に沿って移動する。このとき、上側の係合フランジ54
には、上側係合爪57,57を設けているため、その挿
入初期において、上側の係合フランジ54は、上側係合
爪57の傾斜に沿って徐々に上向きに弾性変形する。こ
のとき、上側の係合フランジ54には、撓み用溝54c
を形成していることから撓み易くなっている。
【0036】そして、本体53の側壁部53cの外周面
が保持部42の内周面に当接したときに、上側係合爪5
7が保持部42を乗り越え、図6および図7に示すよう
に、係合面57bが保持部42の外周面に係合する。こ
の係合状態において各ホルダ51,52は、保持部42
に対する車外方向の移動が上側係合爪57により規制さ
れる。なお、図6は各ホルダ51,52と保持部42と
の係合状態を示す斜め下方からの斜視図であり、図7は
各ホルダ51,52と保持部42との係合状態を示す底
面図である。また、同時に、前後係合突起53dが保持
部42のスリット42sに嵌合し、各ホルダ51,52
の保持部42に対する上下方向の移動は、上下の係合フ
ランジ54,55と保持部42の上下端面との係合およ
びこの前後係合突起53dとスリット42sとの係合に
より確実に規制される。このような上側係合爪57と保
持部42との係合、および係合フランジ54,55と保
持部42との係合、および前後係合突起53dとスリッ
ト42sの係合を行う構成が、請求項1に記載の発明の
係合構造に相当する。なお、両ケーブル31,32は、
各ホルダ51,52のスリット53sを通った状態でさ
らに図6に示すようにホルダブラケット40の保持部4
2のスリット42sを通って支持されるもので、車外方
向への所定以上の移動はスリット53sの奥側の端部で
規制される一方、車内方向の所定以上の移動はスリット
42sの奥側の端部で規制される。
【0037】このように、両ホルダ51,52と、ホル
ダブラケット40の保持部42,42との係止作業は、
各ホルダ51,52を矢印S方向にスライドさせるだけ
のワンタッチの作業で行うことができ、作業性に優れ
る。しかも、各ホルダ51,52の上側係合爪57は、
ケーブル挿入溝56およびスリット53sにより全体を
4分割した部分の先端に設けられており、しかも、この
上側係合爪57が設けられている係合フランジ54の基
端部には、撓み用溝54cが設けられているため、十分
な弾性撓み代が得られ、しっかりとした係止が容易に得
られる。
【0038】次に、本実施の形態1のケーブルエンド係
止構造を適用したオートスライドドアの組付手順につい
て説明する。まず、組付作業を実行する前に、予め、以
下のことを実行しておく。スライドドアSDにおいて
は、アッパブラケット4、ロアブラケット5、リアブラ
ケット6を、それぞれボルトなどにより固定し、さら
に、アッパブラケット4には図外のローラを取り付け、
ロアブラケット5には、図外のローラが取り付けられた
図外の揺動ブラケットを取り付け、リアブラケット6に
は各ローラR1,R2,R3が取り付けられている揺動
支持ブラケット7を取り付けたておく。また、車体にお
いては、アッパレール1およびロアレール2は予め固定
しておくが、リアレール3については車体には取り付け
ないでおく。さらに、駆動機構20を側壁空間部15内
に設置しておき、前後各ケーブル31については、側壁
空間部15から凹部11側の外部へ引き出しておく。
【0039】そこで、組付作業の際には、まず、アッパ
ブラケット4およびロアブラケット5の各ローラ(図示
省略)をそれぞれアッパレール1およびロアレール2に
差し込む。この状態では、スライドドアSDは、図2に
示す両ブラケット4,5における図外のローラの回転中
心および図外の揺動支持ブラケットの回動中心を結ぶ揺
動軸RCを中心に水平方向に回動可能に車体に支持され
ている。そこで、この揺動軸RCを中心に、スライドド
アSDをその後部が後部側壁BPから離れるように車両
外側へ開く。
【0040】次に、側壁空間部15から引き出されてい
る前側ケーブル31のケーブルエンド34を、前側ホル
ダ51に嵌め込み係止する。この嵌込の際には、図5に
示すように前側ケーブル31がケーブル挿入溝56を通
るようにし、嵌込後に、ケーブルエンド34と前側ホル
ダ51とを相対的に略90度回動させて前側ケーブル3
1を前側ホルダ51のスリット53s内に配置させ、図
1に示すような状態とする。
【0041】この前側ホルダ51とケーブルエンド34
とを係合させる作業は、上述したようにスライドドアS
Dの後部と後部側壁BPとの間の空間を広く開けて行う
もので、従来のようにスライドドアと車体との狭い隙間
を利用して前側ケーブルの先端部を隙間の向こうから手
前へ移動するという作業が不要である。したがって、作
業性が非常に良いとともに、十分に広い空間で作業を行
うから、この作業中にケーブルエンド34で車体の塗装
を傷付けることも無い。
【0042】次に、前側ホルダ51をスライドドアSD
のリアブラケット6に取り付けられている揺動支持ブラ
ケット7のホルダブラケット40において前側の保持部
42に係止する。この係止作業は、図1あるいは図5に
示すように、前側ホルダ51を矢印S方向に移動させれ
ば前述したように両者は車幅方向および上下方向に係合
するものであり、その作業自体が簡単であるとともに、
上述したように、この係止作業も、スライドドアSDの
後部と後部側壁BPとが大きく離れた広い空間で行うた
め、従来と比較して作業性が格段に向上する。
【0043】次に、揺動支持ブラケット7に取り付けら
れている各ローラR1,R2,R3をリアレール3に差
し込み、リアレール3と揺動支持ブラケット7とをアッ
センブリ状態とする。その後、スライドドアSDを、揺
動軸RCを中心にその後部を後部側壁BPに近付ける方
向に回動させ、リアレール3を後部側壁BPの凹部11
内に配置させ、ボルトなどにより車体に固定する。
【0044】次に、側壁空間部15から凹部11へ引き
出されている後側ケーブル32を揺動支持ブラケット7
の方向へ引っ張り、その先端のケーブルエンド34を後
側ホルダ52に嵌め込み係止する。この係止は上述の前
側ホルダ51に対する係止と同様である。その後、後側
ホルダ52を揺動支持ブラケット7に固定されているホ
ルダブラケット40の保持部42に係止する。
【0045】この係止作業は、図3に示すように、スラ
イドドアSDの後端部と後部側壁BPとの間に形成され
ている空間SPから行うが、ホルダブラケット40の後
側の保持部42に対して後側ホルダ52のみを係止させ
るものであるから、従来と比較すると格段に作業性に優
れる。
【0046】(実施の形態2)次に、実施の形態2のケ
ーブルエンド係止構造について説明する。この実施の形
態2は、実施の形態1の一部を変更しただけであるの
で、その変更点についてのみ簡単に説明する。図8は実
施の形態2のホルダ251および保持部242を斜め下
方から見た分解斜視図、図9は実施の形態2のホルダ2
51および保持部242の係合状態を斜め下方から見た
斜視図、図10は同係合状態の底面図である。
【0047】前記保持部242のU字の奥部分において
上端部に、係合切欠部201が形成されている。
【0048】前記ホルダ251の上側係合爪257は、
本体53の側壁部53cに達して形成され、その側面
に、前記係合切欠部201と係合する係止面202が形
成されている。ホルダ251を保持部242に保持させ
たときには、図10に示すように、上側係合爪257の
係止面202が係合切欠部201の側面に係合し、両者
は、図示のように車外方向が狭まった形状であるため、
ホルダ251が保持部242に対して抜け方向である車
外方向に移動しようとしても上記係合によりこの移動が
規制される。
【0049】以上、図面により実施の形態について説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。例え
ば、実施の形態では、ケーブルエンドの係止構造をリア
レール3およびこのリアレールを移動する揺動支持ブラ
ケット7に適用した例を示したが、これに限定されるも
のではなく、ロアレール2およびこのロアレールを移動
する揺動支持ブラケットに適用するなど、他のガイドレ
ールに適用することもできる。また、ホルダブラケット
40は、例えば、揺動支持ブラケット7に一体に形成す
ることも可能であり、また、前側保持部と後側保持部と
は別体に形成することも可能である。また、各ホルダ5
1,52と保持部42との係合構造の具体的な形状は実
施の形態で示した形状に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1におけるオートスライドドアのケ
ーブルエンド係止構造を示す分解斜視図である。
【図2】実施の形態1を適用した車両の要部の斜視図で
ある。
【図3】実施の形態1を適用した車両の要部の断面図で
ある。
【図4】実施の形態1を適用した車両の要部の断面図で
ある。
【図5】実施の形態1におけるオートスライドドアのケ
ーブルエンド係止構造を示す斜め下方から見た分解斜視
図である。
【図6】各ホルダと保持部との係合状態を示す斜め下方
からの斜視図である。
【図7】各ホルダと保持部との係合状態を示す底面図で
ある。
【図8】実施の形態2におけるオートスライドドアのケ
ーブルエンド係止構造を示す斜め下方から見た分解斜視
図である。
【図9】実施の形態2におけるオートスライドドアのケ
ーブルエンド係止構造を示す斜め下方から見た斜視図で
ある。
【図10】実施の形態2におけるオートスライドドアの
ケーブルエンド係止構造を示す底面図である。
【図11】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
BP 後部側壁 OP 開口部 R1,R2 水平ローラ R3 垂直ローラ RC 揺動軸 SD スライドドア 1 アッパレール 2 ロアレール 3 リアレール 3b 水平支持部 3c 垂直支持部 4 アッパブラケット 5 ロアブラケット 6 リアブラケット 6a 支持アーム 6b 回動軸 7 揺動支持ブラケット 7b 立片 7c 水平片 7d,7d 回転軸 7f 回転軸 8a ドアアウタパネル 8b ドアインナパネル 9 ドア空間部 10 支持パネル 11 凹部 12 リテーナ 13 側壁アウタパネル 14 側壁インナパネル 15 側壁空間部 20 駆動機構 21 ドラム 31 前側ケーブル 32 後側ケーブル 33 樹脂パイプ 34 ケーブルエンド 40 ホルダブラケット 41 連結片 42 保持部 42s スリット 51 前側ホルダ 52 後側ホルダ 53 本体 53b 縦壁部 53c 側壁部 53d 前後係合突起 53s スリット 53t ケーブル抜け止め用突起 54 係合フランジ 55 係合フランジ 54b,55b 円筒凹部 54c 撓み用溝 56 ケーブル挿入溝 57 上側係合爪 57b 係合面 201 係合切欠部 202 係止面 242 保持部 251 ホルダ 257 上側係合爪

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライドドア(SD)が、車両に設けら
    れたガイドレールに沿って前後にスライド可能に支持さ
    れ、 前記スライドドア(SD)に対して前側ケーブル(3
    1)および後側ケーブル(32)を介して駆動力を伝達
    する駆動機構(20)が設けられ、 前記前側ケーブル(31)の先端に取り付けられたケー
    ブルエンド(34)が前側ホルダ(51)に係合され、 前記後側ケーブル(32)の先端に取り付けられたケー
    ブルエンド(34)が後側ホルダ(52)に係合され、 前記スライドドア(SD)に連結された揺動支持ブラケ
    ット(7)に、ガイドレール(3)内を転動するローラ
    (R1,R2,R3)が支持されているとともに、ホル
    ダブラケット(40)が取り付けられ、 このホルダブラケット(40)には、前記前側ホルダ
    (51)を保持する前側保持部(42)が設けられてい
    るとともに、前記後側ホルダ(52)を保持する後側保
    持部(42)が設けられ、 各保持部(42,42)と各ホルダ(51,52)とに
    は、各保持部(42,42)に対して各ホルダ(51,
    52)が車幅方向および上下方向に移動するのを規制す
    る係合構造が設けられていることを特徴とするオートス
    ライドドアのケーブルエンド係止構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオートスライドドアの
    ケーブルエンド係止構造において、 前記ケーブルエンド(34)は、縦軸で回転できる円筒
    形状に形成され、 前記前側ホルダ(51)および後側ホルダ(52)は、
    各保持部(42)に保持される本体(53)と、この本
    体(53)の上下で外側に張り出して各保持部(42)
    と上下方向で係合する係合フランジ(54,55)と、
    前記ケーブルエンド(34)と嵌合するべく上下の少な
    くとも一方を貫通して形成された円筒凹部(54b,5
    5b)と、前記ケーブルエンド(34)を挿入するとき
    にケーブル(31,32)が通るケーブル挿入溝(5
    6)とを備え、 前記本体(53)は、縦壁部(53b)と、この縦壁部
    (53b)の前後端から車内方向に延在された側壁部
    (53c)とを備え、 この側壁部(53c)の上下方向の中間部には、前記ケ
    ーブル挿入溝(56)から連続して各ケーブル(31,
    32)の動きを許容するためのスリット(53s)が略
    水平方向に形成され、 前記係合フランジ(54)の先端部には、各保持部(4
    2)と係合して各ホルダ(51,52)が抜けるのを防
    止する係合爪(57)が設けられ、 前記ホルダブラケット(40)の各保持部(42,4
    2)は、各ホルダ(51,52)の前後および車幅内方
    向への動きを抑える車外側に開いた略U字形状に形成さ
    れ、かつ、その側面にケーブル(31,32)を受け入
    れるとともにケーブルの作動範囲を許容するスリット
    (42s)がU字先端から略水平に形成されていること
    を特徴とするオートスライドドアのケーブルエンド係止
    構造。
  3. 【請求項3】 スライドドア(SD)のスライドをガイ
    ドするガイドレールとして、開口部(OP)の上縁に沿
    って設置されたアッパレール(1)と、開口部(OP)
    の下縁に沿って設置されたロアレール(2)と、開口部
    (OP)の後端中間部から車両側壁に沿って設置された
    リアレール(3)とが設けられ、 前記スライドドア(SD)の前端上部と前端下部と後端
    中間部には、各レール(1,2,3)を転動するローラ
    が支持され、 少なくとも前記リアレール(3)を転動するローラ(R
    1,R2,R3)は、スライドドア(SD)に対して略
    水平方向に揺動可能に支持する揺動支持ブラケット
    (7)に支持され、 前記スライドドア(SD)に対して前後方向に駆動力を
    与える駆動機構(20)が設けられ、 前記揺動支持ブラケット(7)に、請求項1または請求
    項2に記載されたホルダブラケット(40)が取り付け
    られ、 駆動機構(20)により駆動される前側ケーブル(3
    1)および後側ケーブル(32)の先端に設けられたケ
    ーブルエンド(34)が、請求項1または請求項2に記
    載された前側ホルダ(51)および後側ホルダ(52)
    に係合され、 各ホルダ(51,52)が前記ホルダブラケット(4
    0)の各保持部(42,42)に保持されているオート
    スライドドアの組付方法であって、 まず、アッパレール(1)およびロアレール(2)を車
    体に固定し、 次に、スライドドア(SD)の前端上部と前端下部に支
    持されたローラを、それぞれアッパレール(1)とロア
    レール(2)に差し込み、 次に、アッパレール(1)とロアレール(2)に差し込
    まれたローラ部分により形成された揺動軸(RC)を中
    心として、スライドドア(SD)の後部を車両外側へ開
    き、 次に、前側ケーブル(31)のケーブルエンド(34)
    を前側ホルダ(51)に係止させ、その後、前側ホルダ
    (51)をホルダブラケット(40)の前側保持部(4
    2)に係合状態として保持し、 次に、スライドドア(SD)の後部中間部の揺動支持ブ
    ラケット(7)に支持されたローラ(R1,R2,R
    3)を車体へ非固定状態のリアレール(3)に差し込
    み、 次に、スライドドア(SD)の後部をスライドドア前部
    の揺動軸(RC)を中心として車両内側へ閉じた後、リ
    アレール(3)を後部側壁(BP)の所定位置に固定
    し、 次に、後側ケーブル(32)のケーブルエンド(34)
    を後側ホルダ(52)に係止し、その後、スライドドア
    (SD)の後端部と後部側壁(BP)との間から、後側
    ホルダ(52)をホルダブラケット(40)の後側保持
    部(42)に係合させて保持し、以上でオートスライド
    ドアの組付を終了することを特徴とするオートスライド
    ドアの組付方法。
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