JP2003175846A - 操舵制御装置 - Google Patents

操舵制御装置

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JP2003175846A
JP2003175846A JP2001375585A JP2001375585A JP2003175846A JP 2003175846 A JP2003175846 A JP 2003175846A JP 2001375585 A JP2001375585 A JP 2001375585A JP 2001375585 A JP2001375585 A JP 2001375585A JP 2003175846 A JP2003175846 A JP 2003175846A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セルフセンタリング時のようなステアリング
ホイールから手を離しての操作時を含めて、反力アクチ
ュエータの故障を精度良く判定することができる操舵制
御装置を提供すること。 【解決手段】 操舵角θの中立位置からの変位方向と、
操舵角加速度d2θの発生方向と、操舵トルクTの発生方
向を監視し、操舵角θの中立位置からの変位方向と操舵
角加速度d2θの発生方向が一致し、これらの方向と操舵
トルクTの発生方向が反対である状態が所定時間継続し
た場合、反力アクチュエータ18が故障であると判定す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ステアリングホイ
ールへの操作を入力する操舵入力機構と、操舵輪を転舵
する操舵輪転舵機構との間を機械的に非連結としたステ
アリングバイワイヤ動作による操舵制御装置の技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステアリングバイワイヤ動作によ
る車両用操舵装置としては、例えば、特開平10−25
8751号公報に記載のものが知られている。
【0003】この公報には、制御手段が故障した場合に
その故障を速やかに検出することができる車両用操舵装
置を提供することを目的とし、制御手段として、主制御
部と反力制御部と舵取制御部を備え、主制御部が反力制
御部に与える反力指示信号に基づき、主制御部の故障を
検出する車両用操舵装置が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両用操舵装置にあっては、ステアリングホイールは運
転者の操舵操作と反力アクチュエータによる反力トルク
の両方から駆動される構成となっているため、操舵角の
監視のみでは反力アクチュエータの故障を判定できない
という問題がある。
【0005】すなわち、操舵角の変化は、運転者の操舵
操作によるものであるか、反力アクチュエータの駆動に
よるものなのか、操舵角の監視のみでは判断できない。
操舵トルクを監視すれば、運転者が操舵しているのか、
反力アクチュエータの駆動によるものであるのかは判断
可能である。しかし、カーブを通過後、操舵反力を利用
して、手を離すことによって、直進状態へ復帰する場合
もあるので、操舵トルクのみの監視でも反力アクチュエ
ータの故障を判断することができない。
【0006】本発明は、上記問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、セルフセンタリング
時のようなステアリングホイールから手を離しての操作
時を含めて、反力アクチュエータの故障を精度良く判定
することができる操舵制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明では、ステアリングホイールへ
の操作を入力する操舵入力機構と、操舵輪を転舵する操
舵輪転舵機構との間を機械的に非連結とし、前記操舵入
力機構に設けられた反力アクチュエータと、前記操舵輪
転舵機構に設けられた転舵アクチュエータとを制御する
操舵制御手段を設けた操舵制御装置において、操舵角を
検出する操舵角検出手段と、操舵角加速度を検出する操
舵角加速度検出手段と、操舵トルクを検出する操舵トル
ク検出手段と、操舵角の中立位置からの変位方向と、操
舵角加速度の発生方向と、操舵トルクの発生方向とを監
視し、操舵角の中立位置からの変位方向と操舵角加速度
の発生方向が一致し、これらの方向と操舵トルクの発生
方向が反対である状態が所定時間継続した場合、前記反
力アクチュエータが故障であると判定する反力アクチュ
エータ故障判定手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
【発明の作用および効果】請求項1に係る発明にあって
は、反力アクチュエータ故障判定手段において、操舵角
の中立位置からの変位方向と、操舵角加速度の発生方向
と、操舵トルクの発生方向とが監視され、操舵角の中立
位置からの変位方向と操舵角加速度の発生方向が一致
し、これらの方向と操舵トルクの発生方向が反対である
状態が所定時間継続した場合、操舵入力機構に設けられ
た反力アクチュエータが故障であると判定される。
【0009】よって、ステアリングバイワイヤ動作によ
る操舵制御装置において、セルフセンタリング時のよう
なステアリングホイールから手を離しての操作時を含め
て、反力アクチュエータの故障を精度良く判定すること
ができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の操舵制御装置を実
現する実施の形態を、請求項1,2,3,4に係る発明
に対応する第1実施例と、請求項5に係る発明に対応す
る第2実施例と、請求項6,7に係る発明に対応する第
3実施例とに基づいて説明する。
【0011】(第1実施例)まず、構成を説明する。図
1は第1実施例の操舵制御装置を示す全体システム図、
図2は第1実施例の操舵制御装置の前輪操舵系を示す構
成図、図3は第1実施例の操舵制御装置の電子制御系を
示すブロック図である。
【0012】図1において、1はステアリングホイー
ル、2は操舵入力機構、3は前輪転舵機構(操舵輪転舵
機構)、4,5は前輪、6,7は後輪、8は操舵角セン
サ(操舵角検出手段)、9は第2の操舵角センサ(操舵
角検出手段)、10はピニオン角センサ、11はラック
ストロークセンサ、12は操舵トルクセンサ(操舵トル
ク検出手段)、13は車速センサ、14は横加速度セン
サ、15はヨーレートセンサ、16は電子制御ユニット
(操舵制御手段:図にはECUという略称にて記す)、
17は転舵アクチュエータ、18は反力アクチュエー
タ、19は電磁クラッチである。
【0013】前記操舵入力機構2は、ステアリングホイ
ール1からの運転者の操舵操作を入力すると共に、操舵
操作に応じた操舵反力を発生させる機構で、図2に示す
ように、ステアリングホイール1と電磁クラッチ19と
の間の第1コラムシャフト20には、減速ギア21を介
して反力アクチュエータ18が取り付けられている。こ
の反力アクチュエータ18と電磁クラッチ19との間に
は、ステアリングホイール1の回転角度を検出する操舵
角センサ8が取り付けられている。そして、反力アクチ
ュエータ18には、減速ギア21を介して反力アクチュ
エータ18の回転角度、つまり、第2の操舵角を検出す
る第2の操舵角センサ9が設けられている。さらに、ス
テアリングホイール1と反力アクチュエータ18の減速
ギア取付部との間には、操舵力あるいは操舵反力を検出
する操舵トルクセンサ12が取り付けられている。
【0014】前記前輪転舵機構3は、左右の前輪4,5
を転舵する機構で、図2に示すように、ステアリングラ
ック22の左右端部には、それぞれタイロッド23,2
4を介してナックルアーム25,26及び前輪4,5が
接続されている。ステアリングラック22にはネジ27
が切られ、ピニオンギア28と噛み合い、ラック&ピニ
オンを構成し、ピニオンシャフト29が回転すると、ス
テアリングラック22が左右に移動し、左右のタイロッ
ド23,24を動かす。そして、タイロッド23,24
と一緒にナックルアーム25,26が動き、ナックルが
キングピン周りの回転運動をして前輪4,5が転舵され
る。
【0015】前記ピニオンシャフト29には、減速ギア
30を介して転舵アクチュエータ17が取り付けられて
おり、この転舵アクチュエータ17により、ピニオンシ
ャフト29を回転させ、左右の前輪4,5を転舵させる
ことができるようになっている。前記ピニオンシャフト
29の先端には、シャフト回転角を検出するピニオン角
センサ10が取り付けられている。また、前記ステアリ
ングラック22の端部には、ステアリングラック22の
移動量を検出するラックストロークセンサ11が取り付
けられている。ステアリングラックストロークは、ピニ
オンシャフト29の回転角がラック&ピニオンを介して
変換されたものとなるため、このラックストロークセン
サ11は、第2のピニオン角センサということができ
る。また、前記ピニオンシャフト29には、第2コラム
シャフト31及び第3コラムシャフト32が接続されて
いる。
【0016】前記電磁クラッチ19は、図2に示すよう
に、第1コラムシャフト20と第3コラムシャフト32
との間に挿入されていて、この電磁クラッチ19を切り
離した状態では、転舵アクチュエータ31により左右の
前輪4,5を転舵するステアリングバイワイヤ動作が行
われる。また、電磁クラッチ19を締結した状態では、
ステアリングホイール1と左右の前輪4,5とが機械的
につながった通常のステアリングとして機能する。そし
て、センサ、アクチュエータ及び制御装置の故障時に
は、通常のステアリングとして操舵機能を果たすように
構成する。
【0017】前記電子制御ユニット16は、図3に示す
ように、デコーダやA/D変換器やカウンタを有する入
力インターフェース16aと、中央演算処理装置として
のCPU16bと、リレーやドライバを有する出力イン
ターフェース16cとを備えている。
【0018】そして、エンコーダにより構成される操舵
角センサ8と第2の操舵角センサ9とピニオン角センサ
10からの出力は、入力インターフェース16aのデコ
ーダに入力され、アップダウンカウンタにより回転角に
応じたパルス数がカウントされる。ラックストロークセ
ンサ11及び操舵トルクセンサ12からの出力電圧は、
入力インターフェース16aのA/D変換器でデジタル
数値に変換される。また、車速センサ13からのパルス
信号は、入力インターフェース16aのカウンタにより
カウントされてパルス周期が演算される。横加速度セン
サ14及びヨーレートセンサ15からの出力電圧は、入
力インターフェース16aのA/D変換器でデジタル数
値に変換される。このように、各センサからの出力信号
は、入力インターフェース16aにより処理された後、
CPU16bに入力される。
【0019】前記CPU16bでは、これらの処理信号
により、転舵アクチュエータ17、反力アクチュエータ
18への出力指令値を演算する。演算された出力指令値
は、出力インターフェース16cのドライバ(駆動回
路)へ入力され、このドライバで電流値に変換され、転
舵アクチュエータ17及び反力アクチュエータ18へ電
流が供給され、両アクチュエータ17,18が動作す
る。また、ステアリングバイワイヤ動作と通常のステア
リング動作の切り換えをCPU16bが判断し、CPU
16bから指令信号が出力される。この出力信号は、出
力インターフェース16cのドライバ(駆動回路)で電
流指令値に変換し、電磁クラッチ19へ供給することに
より、電磁クラッチ19が動作する。転舵アクチュエー
タ17、反力アクチュエータ18、電磁クラッチ19の
各ドライバへは、リレーを介して電源が供給される。こ
のリレーは、CPU16bからの指令信号によりON/OFF
される。
【0020】システムの故障時には、転舵アクチュエー
タ17及び反力アクチュエータ18へ電源を供給してい
るリレーをOFFとし、両アクチュエータ17,18への
電流を遮断する。そして、電磁クラッチ19を接続する
ように指令値を出力して、通常のステアリングとして機
能するようにする。
【0021】ここで、操舵角を検出するセンサとして、
操舵角センサ8と第2の操舵角センサ9による二重系が
構成され、また、転舵角を検出するセンサとして、ピニ
オン角センサ10とラックストロークセンサ11による
二重系が構成されているのは、2つのセンサの出力を比
較することで、センサの故障を確実に判定できるためで
ある。
【0022】次に、作用を説明する。
【0023】[反力アクチュエータ故障判定処理]図4
は第1実施例の電子制御ユニット16で実行される反力
アクチュエータ故障判定処理の流れを示すフローチャー
トで、以後、このフローチャートに沿って説明する。こ
こで、θは操舵角、d2θは操舵角加速度、Tは操舵トル
ク、α,βは故障判断の閾値である。また、操舵角θ及
び操舵トルクTについて、符号が正のときを右回転とす
る。さらに、操舵角加速度d2θは、操舵角θの2階微分
演算処理することにより算出される(操舵角加速度検出
手段)。
【0024】まず、ステップS1では、操舵角θが中立
より右に操舵されているかどうか判断する。操舵角θが
中立よりも右でなければ、ステップS2へ進み、操舵角
θが中立より左に操舵されているかどうか判断する。そ
して、ステップS2にて操舵角θが中立より左でなけれ
ば(つまり、θ=0で中立)、ステップS3へ進み、タ
イマカウンタCNTをクリアし、さらに、ステップS4
へ進み、故障判定フラグFAIL_FLGをクリアして判定処理
を終了する。
【0025】次に、ステップS1にて操舵角θが中立よ
り右に操舵されていると判断されると、ステップS5へ
進み、操舵角加速度d2θが右向きであるかどうかを判断
する。操舵角加速度d2θが右向きであるならば、ステッ
プS6へ進み、操舵トルクTが左向きであるかどうかを
T<−αにより判断する。また、ステップS2にて操舵
角θが中立より左に操舵されていると判断されると、ス
テップS7へ進み、操舵角加速度d2θが左向きであるか
どうかを判断する。操舵角加速度d2θが左向きであるな
らば、ステップS8へ進み、操舵トルクTが右向きであ
るかどうかをT>+αにより判断する。ここで、操舵ト
ルクTの判定において、±αの不感帯を設けているの
は、機械及びアクチュエータの慣性の影響により、操舵
トルクセンサ12の出力に誤差が含まれるため、この誤
差分を、不感帯±αを設けることにより除去するためで
ある。
【0026】そして、ステップS1とステップS5とス
テップS6の条件を満足する場合、または、ステップS
2とステップS7とステップS8の条件を満足する場
合、ステップS9へ進み、タイマカウンタCNTの値
を、CNT=CNT+1の式によりインクリメントす
る。次のステップS10では、タイマカウンタCNTの
値を所定値βと比較し、CNT≦βであれば判定処理を
終了し、CNT>βであれば反力アクチュエータ18が
故障であると判定し、ステップS11へ進み、故障判定
フラグFAIL_FLGをセットする。
【0027】そして、ステップS11にて故障判定フラ
グFAIL_FLGがセットされた場合、CPU16bは、転舵
アクチュエータ17と反力アクチュエータ18へ電源を
供給しているリレーをOFFにし、アクチュエータへの電
流を遮断する。そして、電磁クラッチ19を接続するよ
うに指令値を出力して、通常のステアリングとして機能
するようにする。
【0028】[反力アクチュエータ故障判定作用]上記
のような反力アクチュエータ故障判定内容にしたのは、
次の理由による。反力アクチュエータ18の故障モード
の中でも、反力アクチュエータ18が暴走し、CPU1
6bからの指令値とは無関係に動く故障モードは、検出
が困難である。このような反力アクチュエータ18の故
障モードは、アクチュエータへの出力ハーネスあるいは
ドライバでのショートによって起こり得る。
【0029】例えば、操舵角θの変化は、運転者の操舵
操作によるものであるか、反力アクチュエータ18の駆
動によるものなのか、操舵角θの監視のみでは判断でき
ない。操舵トルクTを監視すれば、運転者が操舵してい
るのか、反力アクチュエータ18の駆動によるものであ
るのかは判断可能である。しかし、カーブを通過後、操
舵反力を利用して、手を離すことによって、直進状態へ
復帰する場合もあるので、操舵トルクTのみの監視で
は、反力アクチュエータ18の故障を判断することがで
きない。そこで、故障モードを含んだ操舵操作の全ての
場合について、センサで検出可能な値の変化を調べた結
果、次のような結果を得た。
【0030】 操舵角 操舵角加速度 操舵トルク 切り増し + + + 切り戻し + − − セルフセンタリング + − + 急反転操舵 + − − 反力アクチュエータ故障 + + − ここでは、操舵角θが+の場合についてのみ示したが、
操舵角θが−の場合は符号が逆になった結果が得られ
る。また、セルフセンタリング時のように、手を離した
状態では操舵トルクTは理想的には発生しないが、実際
の操舵装置では、ステアリングホイール1等の機械部品
の慣性があり、この慣性に力を作用させるので、操舵ト
ルクセンサ12に出力が表れる。
【0031】この結果により、操舵角θ、操舵角加速度
d2θ、操舵トルクTの組み合わせを監視することによ
り、反力アクチュエータ18の故障が判断できることが
分かった。例えば、操舵角θが+で、操舵トルクTが−
の場合は、切り戻しか急反転操舵か反力アクチュエータ
18の故障モードかの何れかである。このうち、切り戻
しと急反転操舵の場合には、操舵角加速度d2θは−とな
る。よって、操舵角θが+で、操舵トルクTが−で、操
舵角加速度d2θが+の場合には、反力アクチュエータ故
障時であると判定できる。
【0032】ただし、センサ出力にはノイズが含まれる
可能性があり、ノイズによる反力アクチュエータ18の
故障誤判断を避けるために、所定時間βを超えて連続し
たら故障と判断するようにしている(ステップS10及
びステップS11)。
【0033】次に、効果を説明する。
【0034】(1) 操舵角θの中立位置からの変位方向
と、操舵角加速度d2θの発生方向と、操舵トルクTの発
生方向を監視し、操舵角θの中立位置からの変位方向と
操舵角加速度d2θの発生方向が一致し、これらの方向と
操舵トルクTの発生方向が反対である状態が所定時間継
続した場合、反力アクチュエータ18が故障であると判
定するようにしたため、セルフセンタリング時のような
ステアリングホイール1から手を離しての操作時を含め
て、反力アクチュエータ18の故障を精度良く判定する
ことができる。
【0035】(2) 操舵トルクTの判定において、±αの
不感帯を設けているため、機械及びアクチュエータの慣
性の影響により、操舵トルクセンサ12の出力に含まれ
る誤差分を、不感帯±αを設けることにより除去するこ
とができる。
【0036】(3) 操舵角を検出するセンサとして、操舵
角センサ8と第2の操舵角センサ9により二重系を構成
し、また、転舵角を検出するセンサとして、ピニオン角
センサ10とラックストロークセンサ11により二重系
を構成しているため、2つのセンサの出力を比較するこ
とで、センサ故障を確実に判定することができる。
【0037】(4) ステアリングホイール1により動作す
る操舵入力機構2と、左右の前輪4,5を転舵する前輪
転舵機構3との間に電磁クラッチ19を挿入する構成と
したため、センサやアクチュエータ等の故障判定時、電
磁クラッチ19を接続することで、ステアリングホイー
ル1と左右の前輪4,5が機械的に連結された通常のス
テアリングとしての機能を確保することができる。
【0038】(第2実施例)第2実施例は、第1実施例
では、操舵角θ、操舵角加速度d2θ、操舵トルクTの組
み合わせを監視することにより、反力アクチュエータ1
8の故障判断を行う例を示したのに対し、操舵角θ、操
舵角加速度d2θ、操舵トルクTに、操舵角速度dθを加
え、これらの組み合わせを監視することにより、反力ア
クチュエータ18の故障判断を行うようにした例であ
る。
【0039】まず、構成を説明すると、第2実施例の構
成は第1実施例(図1〜図3)と同様であるので、図示
並びに説明を省略する。
【0040】次に、作用を説明する。
【0041】[反力アクチュエータ故障判定処理]図5
は第2実施例の電子制御ユニット16で実行される反力
アクチュエータ故障判定処理の流れを示すフローチャー
トで、以後、このフローチャートに沿って説明する。こ
こで、θは操舵角、dθは操舵角速度、d2θは操舵角加
速度、Tは操舵トルク、α,βは故障判断の閾値であ
る。また、操舵角θ及び操舵トルクTについて、符号が
正のときを右回転とする。さらに、操舵角速度dθは、
操舵角θを微分演算処理により算出され(操舵角速度検
出手段)、操舵角加速度d2θは、操舵角θを2階微分演
算処理することにより算出される(操舵角加速度検出手
段)。
【0042】なお、ステップS1〜ステップS11は、
図4に示す第1実施例と同様の処理であるので説明を省
略し、第1実施例との相違点のみを説明する。
【0043】次に、ステップS1にて操舵角θが中立よ
り右に操舵されていると判断されると、ステップS12
へ進み、操舵角速度dθが右方向であるかどうかを判断
する。操舵角速度dθが右向きであるならば、ステップ
S5へ進み、操舵角加速度d2θが右向きであるかどうか
を判断する。操舵角加速度d2θが右向きであるならば、
ステップS6へ進み、操舵トルクTが左向きであるかど
うかをT<−αにより判断する。
【0044】また、ステップS2にて操舵角θが中立よ
り左に操舵されていると判断されると、ステップS13
へ進み、操舵角速度dθが左方向であるかどうかを判断
する。操舵角速度dθが左向きであるならば、ステップ
S7へ進み、操舵角加速度d2θが左向きであるかどうか
を判断する。操舵角加速度d2θが左向きであるならば、
ステップS8へ進み、操舵トルクTが右向きであるかど
うかをT>+αにより判断する。
【0045】[反力アクチュエータ故障判定作用]第1
実施例と同様に、故障モードを含んだ操舵操作の全ての
場合について、センサで検出可能な値の変化を調べた結
果、次のような結果を得た。
【0046】 操舵角 操舵角速度 操舵角加速度 操舵トルク 切り増し + + + + 切り戻し + − − − セルフセンタリング + − − + 急反転操舵 + +→− − − 反力アクチュエータ故障 + + + − ここでは、操舵角θが+の場合についてのみ示したが、
操舵角θが−の場合は符号が逆になった結果が得られ
る。また、セルフセンタリング時のように、手を離した
状態では操舵トルクTは理想的には発生しないが、実際
の操舵装置では、ステアリングホイール1等の機械部品
の慣性があり、この慣性に力を作用させるので、操舵ト
ルクセンサ12に出力が表れる。
【0047】この結果により、操舵角θ、操舵角速度d
θ、操舵角加速度d2θ、操舵トルクTの組み合わせを監
視することにより、反力アクチュエータ18の故障が判
断できることが分かった。例えば、操舵角θが+で、操
舵トルクTが−の場合は、切り戻しか急反転操舵か反力
アクチュエータ18の故障モードかの何れかである。こ
のうち、切り戻しと急反転操舵の場合には、操舵角速度
dθが−(+→−)となり、操舵角加速度d2θは−とな
る。よって、操舵角θが+で、操舵トルクTが−で、操
舵角速度dθが+で、操舵角加速度d2θが+の場合に
は、反力アクチュエータ故障時であると判定できる。
【0048】次に、効果を説明する。
【0049】この第2実施例の操舵制御装置では、第1
実施例の(1)の効果に代え、下記の効果を得ることがで
きる。 (5) 操舵角θの中立位置からの変位方向と、操舵角速度
dθの発生方向と、操舵角加速度d2θの発生方向と、操
舵トルクTの発生方向を監視し、操舵角θの中立位置か
らの変位方向と操舵角速度dθの発生方向と操舵角加速
度d2θの発生方向が一致し、これらの方向と操舵トルク
Tの発生方向が反対である状態が所定時間継続した場
合、反力アクチュエータ18が故障であると判定するよ
うにしたため、セルフセンタリング時のようなステアリ
ングホイール1から手を離しての操作時を含めて、高い
故障判定信頼性により反力アクチュエータ18の故障を
精度良く判定することができる。
【0050】(第3実施例)まず、構成を説明する。図
6は第3実施例の操舵制御装置を示す全体システム図、
図7は第3実施例の操舵制御装置の前輪操舵系を示す構
成図、図8は第3実施例の操舵制御装置の電子制御系を
示すブロック図である。
【0051】図6において、1はステアリングホイー
ル、2は操舵入力機構(操舵入力機構)、3は前輪転舵
機構(操舵輪転舵機構)、4,5は前輪、6,7は後
輪、8は操舵角センサ、9aは操舵角センサA、9bは
操舵角センサB、10aは転舵角センサ、10bはピニ
オン角センサ、11はラックストロークセンサ、12は
操舵トルクセンサ、13は車速センサ、14は横加速度
センサ、15はヨーレートセンサ、16は電子制御ユニ
ット、17aは転舵アクチュエータA、17bは転舵ア
クチュエータB、18aは反力アクチュエータA、18
bは反力アクチュエータBである。
【0052】前記操舵入力機構2は、ステアリングホイ
ール1からの運転者の操舵操作を入力すると共に、操舵
操作に応じた操舵反力を発生させる機構で、図7に示す
ように、前記ステアリングホイール1と共に回転する第
1コラムシャフト20には、減速ギア21a,21bを
介して反力アクチュエータA18a,反力アクチュエー
タB18bが取り付けられている。
【0053】そして、第1コラムシャフト20の端部に
は、ステアリングホイール1の回転角度を検出する操舵
角センサ8が取り付けられている。また、反力アクチュ
エータA18aには、減速ギア21aを介して反力アク
チュエータA18aの回転角度、つまり、第2の操舵角
を検出する操舵角センサA9aが設けられ、さらに、反
力アクチュエータB18bには、減速ギア21bを介し
て反力アクチュエータB18bの回転角度、つまり、第
3の操舵角を検出する操舵角センサB9bが設けられて
いる。加えて、ステアリングホイール1と反力アクチュ
エータB18bの減速ギア取付部との間には、操舵力あ
るいは操舵反力を検出する操舵トルクセンサ12が取り
付けられている。
【0054】前記前輪転舵機構3は、左右の前輪4,5
を転舵する機構で、図7に示すように、ステアリングラ
ック22の左右端部には、それぞれタイロッド23,2
4を介してナックルアーム25,26及び前輪4,5が
接続されている。ステアリングラック22にはネジ27
が切られ、ピニオンギア28と噛み合い、ラック&ピニ
オンを構成し、ピニオンシャフト29が回転すると、ス
テアリングラック22が左右に移動し、左右のタイロッ
ド23,24を動かす。そして、タイロッド23,24
と一緒にナックルアーム25,26が動き、ナックルが
キングピン周りの回転運動をして前輪4,5が転舵され
る。
【0055】前記ピニオンシャフト29には、減速ギア
30aを介して転舵アクチュエータ17aが取り付けら
れ、また、減速ギア30bを介して転舵アクチュエータ
17bが取り付けられており、この転舵アクチュエータ
17a,17bにより、ピニオンシャフト29または第
2コラムシャフト30を回転させ、左右の前輪4,5を
転舵させることができるようになっている。
【0056】前記第2コラムシャフト30の端部にはシ
ャフト回転角を検出する転舵角センサ10aが取り付け
られている。また、ピニオンシャフト29の先端には、
シャフト回転角を検出する第2の転舵角センサとしての
ピニオン角センサ10bが取り付けられている。さら
に、前記ステアリングラック22の端部には、ステアリ
ングラック22の移動量を検出するラックストロークセ
ンサ11が取り付けられている。ステアリングラックス
トロークは、ピニオンシャフト29の回転角がラック&
ピニオンを介して変換されたものとなるため、このラッ
クストロークセンサ11は、第3の転舵角センサという
ことができる。
【0057】前記電子制御ユニット16は、図8に示す
ように、デコーダやA/D変換器やカウンタを有する入
力インターフェース16aと、中央演算処理装置として
のCPU16bと、リレーやドライバを有する出力イン
ターフェース16cとを備えている。
【0058】そして、エンコーダにより構成される操舵
角センサ8と操舵角センサA9aと操舵角センサB9b
と転舵角センサ10aとピニオン角センサ10bからの
出力は、入力インターフェース16aのデコーダに入力
され、アップダウンカウンタにより回転角に応じたパル
ス数がカウントされる。ラックストロークセンサ11及
び操舵トルクセンサ12からの出力電圧は、入力インタ
ーフェース16aのA/D変換器でデジタル数値に変換
される。また、車速センサ13からのパルス信号は、入
力インターフェース16aのカウンタによりカウントさ
れてパルス周期が演算される。横加速度センサ14及び
ヨーレートセンサ15からの出力電圧は、入力インター
フェース16aのA/D変換器でデジタル数値に変換さ
れる。このように、各センサからの出力信号は、入力イ
ンターフェース16aにより処理された後、CPU16
bに入力される。
【0059】前記CPU16bでは、これらの処理信号
により、転舵アクチュエータA17a、転舵アクチュエ
ータB17b、反力アクチュエータA18a、反力アク
チュエータB18bへの出力指令値を演算する。演算さ
れた出力指令値は、出力インターフェース16cのドラ
イバ(駆動回路)へ入力され、このドライバで電流値に
変換され、両転舵アクチュエータ17a,17b及び反
力アクチュエータ18a,18bへ電流が供給され、こ
れらのアクチュエータ17a,17b,18a,18b
が動作する。
【0060】ここで、操舵角を検出するセンサとして、
操舵角センサ8と操舵角センサA9aと操舵角センサB
9bによる三重系が構成され、また、転舵角を検出する
センサとして、転舵角センサ10aとピニオン角センサ
10bとラックストロークセンサ11による三重系が構
成されている。
【0061】センサを三重系で構成するのは、次の理由
による。三重系のセンサのどれか1つが故障した場合、
3つのセンサ出力の多数決を採ることにより、どのセン
サが故障したかが判断可能であるので、残りの2つのセ
ンサでステアリングバイワイヤ動作を続けることがで
き、第1実施例のように、機械的つながりによる通常の
ステアリング機能を必要としないからである。
【0062】なお、この第3実施例において、反力アク
チュエータの故障判定の動作は、第1実施例の図4に示
すフローチャート、または、第2実施例の図5に示すフ
ローチャートで説明できる。従って、反力アクチュエー
タ故障判定動作の説明は省略する。
【0063】ここで、故障判定フラグFAIL_FLGがセット
された場合、2つの反力アクチュエータ18a,18b
のどちらが故障したかの判定は、次のように行われる。
すなわち、動作時には常に2つの反力アクチュエータ1
8a,18bのうちどちらか1つのアクチュエータのみ
が動作するようにし、残りのアクチュエータは待機状態
としておく。ただし、残りのアクチュエータが正常か否
かは、例えば、始動時に毎回チェックを行うようにす
る。これにより、故障判定フラグFAIL_FLGがセットされ
た場合、その時点で動作していたアクチュエータが故障
であると判別できる。
【0064】アクチュエータが故障であると判断された
ら、CPU16bは、故障であると判断されたアクチュ
エータのドライバに電源を供給しているリレーをOFF
し、待機状態にあったアクチュエータのドライバに電源
を供給することリレーをONにする。これにより、ステア
リングバイワイヤ動作を継続する。
【0065】次に、効果を説明する。
【0066】この第2実施例の操舵制御装置では、第1
実施例及び第2実施例の効果に加え、下記の効果を得る
ことができる。
【0067】(6) 操舵角を検出するセンサとして、操舵
角センサ8と操舵角センサA9aと操舵角センサB9b
により三重系を構成し、また、転舵角を検出するセンサ
として、転舵角センサ10aとピニオン角センサ10b
とラックストロークセンサ11により三重系を構成して
いるため、三重系のセンサのどれか1つが故障した場
合、3つのセンサの多数決を採ることによりどのセンサ
が故障したかを判断することができる。
【0068】(7) 転舵アクチュエータとして、転舵アク
チュエータA17aと転舵アクチュエータB17bによ
り二重系を構成し、反力アクチュエータとして、反力ア
クチュエータA18aと反力アクチュエータB18bに
より二重系を構成しているため、2つのアクチュエータ
のうち一方が故障であると判定されても、残りのアクチ
ュエータを用いてステアリングバイワイヤ動作を継続す
ることができる。
【0069】(他の実施例)以上、本発明の操舵制御装
置を第1実施例乃至第3実施例に基づき説明してきた
が、具体的な構成については、これらの実施例に限られ
るものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明
の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容さ
れる。
【0070】例えば、第1実施例〜第3実施例では、操
舵角検出手段としてエンコーダを用いた例を示したが、
ポテンショメータ等の他の手段を用いても良い。
【0071】第3実施例では、操舵角速度検出手段とし
て、操舵角検出値を時間微分演算することにより操舵角
速度を得る例を示したが、タコジェネレータを用いて直
接、操舵角速度を得るようにしても良い。
【0072】第1実施例〜第3実施例では、操舵トルク
検出手段として操舵トルクセンサを用いた例を示した
が、反力アクチュエータのモータへの実電流値を用いて
操舵トルクを推定する手段としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の操舵制御装置を示す全体システム
図である。
【図2】第1実施例の操舵制御装置の前輪操舵系を示す
構成図である。
【図3】第1実施例の操舵制御装置の電子制御系を示す
ブロック図である。
【図4】第1実施例の電子制御ユニットで実行される反
力アクチュエータ故障判定処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図5】第2実施例の電子制御ユニットで実行される反
力アクチュエータ故障判定処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図6】第3実施例の操舵制御装置を示す全体システム
図である。
【図7】第3実施例の操舵制御装置の前輪操舵系を示す
構成図である。
【図8】第3実施例の操舵制御装置の電子制御系を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 操舵入力機構 3 前輪転舵機構(操舵輪転舵機構) 4,5 前輪(操舵輪) 6,7 後輪 8 操舵角センサ(操舵角検出手段) 9 第2の操舵角センサ(操舵角検出手段) 10 ピニオン角センサ 11 ラックストロークセンサ 12 操舵トルクセンサ(操舵トルク検出手段) 13 車速センサ 14 横加速度センサ 15 ヨーレートセンサ 16 電子制御ユニット(操舵制御手段) 17 転舵アクチュエータ 18 反力アクチュエータ 19 電磁クラッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B62D 119:00 B62D 119:00 137:00 137:00 Fターム(参考) 3D032 CC28 CC34 DA03 DA13 DA15 DA23 DA29 DA33 DC07 DC31 EB01 EB12 EC27 EC29 3D033 CA13 CA14 CA16 CA17 CA19 CA21 CA31

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールへの操作を入力す
    る操舵入力機構と、操舵輪を転舵する操舵輪転舵機構と
    の間を機械的に非連結とし、 前記操舵入力機構に設けられた反力アクチュエータと、
    前記操舵輪転舵機構に設けられた転舵アクチュエータと
    を制御する操舵制御手段を設けた操舵制御装置におい
    て、 操舵角を検出する操舵角検出手段と、 操舵角加速度を検出する操舵角加速度検出手段と、 操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、 操舵角の中立位置からの変位方向と、操舵角加速度の発
    生方向と、操舵トルクの発生方向とを監視し、操舵角の
    中立位置からの変位方向と操舵角加速度の発生方向が一
    致し、これらの方向と操舵トルクの発生方向が反対であ
    る状態が所定時間継続した場合、前記反力アクチュエー
    タが故障であると判定する反力アクチュエータ故障判定
    手段と、 を備えたことを特徴とする操舵制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の操舵制御装置におい
    て、 前記反力アクチュエータ故障判定手段は、操舵トルクの
    発生方向を監視する場合、操舵トルクの検出トルクがゼ
    ロの前後に操舵トルク発生方向を確定しない不感帯を設
    定した手段であることを特徴とする操舵制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の操舵制
    御装置において、 前記操舵角検出手段は、ステアリングホイールの回転角
    度を検出する操舵角センサと、反力アクチュエータの回
    転角度を検出する第2の操舵角センサによる二重系の検
    出手段であることを特徴とする操舵制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3の何れかに記載
    の操舵制御装置において、 前記操舵入力機構と操舵輪転舵機構との間に電磁クラッ
    チに挿入し、 前記反力アクチュエータ故障判定手段により、反力アク
    チュエータが故障であると判定された場合、前記電磁ク
    ラッチを接続することを特徴とする操舵制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4の何れかに記載
    の操舵制御装置において、 操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段を設け、 前記反力アクチュエータ故障判定手段は、操舵角の中立
    位置からの変位方向と、操舵角速度の発生方向と、操舵
    角加速度の発生方向と、操舵トルクの発生方向とを監視
    し、操舵角の中立位置からの変位方向と操舵角速度の発
    生方向と操舵角加速度の発生方向が一致し、これらの方
    向と操舵トルクの発生方向が反対である状態が所定時間
    継続した場合、前記反力アクチュエータが故障であると
    判定する手段であることを特徴とする操舵制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5の何れかに記載
    の操舵制御装置において、 前記操舵角検出手段は、ステアリングホイールの回転角
    度を検出する操舵角センサと、反力アクチュエータの回
    転角度を検出する2つの操舵角センサによる三重系の検
    出手段であることを特徴とする操舵制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6の何れかに記載
    の操舵制御装置において、 前記反力アクチュエータは、コラムシャフトに並列に2
    つ設けられた二重系のアクチュエータであることを特徴
    とする操舵制御装置。
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