JP2003175643A - 全デバイス空間の自動ブラック置換 - Google Patents

全デバイス空間の自動ブラック置換

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JP2003175643A
JP2003175643A JP2002162240A JP2002162240A JP2003175643A JP 2003175643 A JP2003175643 A JP 2003175643A JP 2002162240 A JP2002162240 A JP 2002162240A JP 2002162240 A JP2002162240 A JP 2002162240A JP 2003175643 A JP2003175643 A JP 2003175643A
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black
black ink
ink
image
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JP2002162240A
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English (en)
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Johan Lammens
ヨハン・ラメンス
Jacint Humet Pous
ヤシント・ヒュメト・ポウス
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6016Conversion to subtractive colour signals
    • H04N1/6022Generating a fourth subtractive colour signal, e.g. under colour removal, black masking

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  • Signal Processing (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 逐次プリントにおけるハイライト及びミッド
トーン粒状性を回避するために、知覚空間への変換を必
要とすることなく、直接的なデバイス空間からデバイス
空間への変換(73,75)により実ブラックインク(194K)の
量を調節する。 【解決手段】特定の色の入力データ(70,191)において指
定されるブラックインク(191K)の量は、非常に少ない(1
92)か、又は非常に多く(193)、その指定された色が、実
質的な変更なく変換を経る(74,78)。それにより、実ブ
ラックインクの量及び他の着色剤の量は、可視の粒状性
を最小化しながら、デバイス空間入力指定によって指示
されるレベルに実際に略保持される。置換挙動(75)は、
色調範囲の異なる種類の動作の間で平滑な混色(187)を
行うために選択される。このシステムは、ブラック及び
他の着色剤の量を完全に制御することに慣れた、古典的
なプリント技術に熟練した者に対して便宜を図るもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】〔関連特許文書〕関連文書
は、参照により全体を本明細書に援用する他の共有され
る米国実用特許文書である。1つ関連文書は、Alexande
r PerumalおよびPaul H.Dillingerの名において米国特
許第5,657,137号として発行されている。別の関連文書
は、Paul H. Dillingerの名において米国特許第5,377,0
24号として発行されている。さらに他の関連文書は、Ke
nt D. Vincentの名において米国特許第5,671,059号とし
て発行されているもの、およびThomas H. Baker他の名
において特許出願第09/183,819号として発行され、後に
特許されたものである。さらに別の関連文書は、Antoni
Gil Miquel他の名における特許出願第09/642,417号と
して発行され、後に後に特許されたものである。
【0002】本発明は、一般に、紙、透明シート紙、又
は他の光沢のある媒体といったプリント媒体にテキスト
又はグラフィクスの逐次プリント(incremental pringin
g)を行うマシン及び手順に関し、特に、例えば4色分解
といった、最初にデバイスステートの色指定という形式
のデータに基づくかかるプリントのための前処理(prepa
ration)に関する。
【0003】本明細書、特に特許請求の範囲では、「逐
次プリント」及び「逐次プリント式プリンタ」は、小さ
な増分によるコンピュータ制御式のイメージ構成を直接
行うプリンタ及び複写機を全て包含する。これにより、
逐次プリント式プリンタは、インクジェット、ドットマ
トリクス、又はワックス転写システムの場合のようにプ
リント媒体上に直接に、又はレーザプリンタの場合のよ
うに媒体に転写する直前に帯電されたドラム上に、イメ
ージを少しずつ形成する。このため、該用語「逐次プリ
ント式プリンタ」及び「逐次プリント」は、異なる装置
を使用して別個の操作で予め用意されたマスタネガ又は
マスタ版からイメージ全体を転写する印刷機及びその動
作を除外することを意図したものである。
【0004】本発明は、独自の手順を採用して、4色分
解及び同様のデバイス空間データを逐次プリントで使用
するために前処理する。本発明は、かかるデバイス空間
データで表現される実ブラック(actual-black)着色剤の
決定の殆どを維持しつつ、かかる入力データについて特
定の色調範囲における過度の粒状性を回避することを目
的とする。
【0005】
【従来の技術】本発明は、最初に4色分解又はその同等
物に関するプリントのために用意されたイメージを逐次
プリントする際に過度の粒状性が生じるという特別な問
題に対処するものである。4色分解は、事実上、デバイ
ス空間言語であり、該言語は、印刷機の動作に対する前
処理としての予備手順において入力データに従来使用さ
れている言語である。 (a)インク思考者(ink thinker) 印刷機技術は明らかに本発明の分野ではないが、カラー
印刷機技術ははるかに長い間存在してきたものであり、
長い間、職業訓練の最も人気のある分野の一つであっ
た。世界中の数百万もの人々が、従来のグラフィックア
ートの分野や、凸版印刷又はオフセット印刷準備の分野
で訓練を受けた。
【0006】該訓練は一般に、プリントすべき素片にお
ける着色剤の設計に関する非常に広範な一組の規約を含
む。かかる規約の幾つかは、より伝統的なプロセスカメ
ラのプリプレス技術及びその後続の手順(すなわち、4
色ネガの生成及び分色(最終的なハードコピー品質を制
御するための露出のいわゆる「バンピング」を含む)、
及び印刷用マスタを生成するための完成したネガを介し
たプリント版の露出)に関連するものである。
【0007】規約によっては、コンピュータシステムで
ネガを(又は版を直接)生成するためのより近代的な手
順に関連するものもある。かかる手順は全て、非常に精
巧に作成されたものであるため、これを学んだ者は、実
際に、処理調整又は微調整の様々な組み合わせの結果と
して得られる実際の効果の間での相当数の相互作用を覚
えることができる。
【0008】特に、しばしばブラック又は濃いグレーの
インクにマゼンタ等の有彩色インクのトーンを重ねるこ
とが、従来のグラフィックアート、特に印刷機に対する
前処理において、目覚しい更には目を引かずにはおれな
い視覚的効果を生み出すものとして知られている。最終
的な閲覧者の頭の中又は目で生じる感覚は、逐次プリン
トに関連して築き上げられた近代の比色分析理論から予
測できるものとは異なり、より深いものである。
【0009】実際に、その近代の理論は一般に、完全な
ブラック又は完全なブラックに非常に近い色に着色剤を
加えることにより生み出される色になんらかの物理的な
意味が存在し得ることを殆ど否定している。しかし、従
来の印刷機の分野で訓練を受けた職人は、そのことをよ
く知っており、時には、更なる「キック(kick)」及び
「迫力(punch)」をイメージに与えるものとして、又は
「非スペクトル」効果として、かかる特殊な重ね刷り方
策の結果を説明することができる。
【0010】このため、一般に、かかる訓練を受けた人
々は、(カンから印刷機に入り、版上に形成されたイメ
ージの正確な特徴により印刷機から用紙(又は他のプリ
ント媒体)へと召喚されることになる)インクに関して
考えるよう教えられている。これは、基本的にかなり遠
回りの頭の体操であるが、かかる職人は、理論的な知覚
色理論をベースとしてではなくインクをベースとしてプ
リントジョブの最終結果を概念化するよう勉強し習得し
ている。かかる者が「インク思考者」である。
【0011】かかる事柄の訓練を受けた者は、出力ハー
ドコピーに微細な効果を生み出す非常に洗練された方法
を習得している。フィルム又は版の前処理における様々
な小さな差が、後の幾つかのプロセスステップ(1つ又
は2つの部門となることが多い)において、印刷機から
の最終的な一連のハードコピーにどのように影響するこ
とになるかを予め見通すことができるようになるには、
長年の経験でのかなりの投資が必要である。
【0012】このため、訓練された個人の多くはきわめ
て有能であり、正当なこととして自身の能力にプライド
を持っている。当然なこととして、最高の意味で職人と
十分にみなされる。
【0013】逐次プリント技術が成熟し、短期作業に関
して特定の優勢を得たため、当然、かかる人々の多くが
この新しい分野に魅力を感じている。かかる人々が発達
期を習得に費やした非常に幅広い手法を持ち込むものと
予期することは、全く当然のことである。かかる手法は
実際に印刷機動作に関して驚くほど強力である。 (b)インク思考者の喪失 かかる手法は、残念なことに、インキング概念ではなく
理論的により良好に根付いた知覚色概念に基づく、より
近代に到来した逐次プリントの従来の枠組み内では実現
不可能である。かかる近代の手法は、理論上ではより良
好でありうるという事実にも関わらず、従来のプリント
分野を経験した職人にとっては全く異質なものである。
【0014】更に、十分に経験を積み十分に教育された
能力は、逐次プリントで単純に利用することができない
ものである。これは、単に職人が新しい言語又は新しい
気質を習得しなければならないといったことではなく、
職人は一般にかかる努力をすることが容易に可能であ
る。
【0015】問題はより大きい。逐次プリント式プリン
タの制御のために開発された従来のコンピュータプログ
ラム及び手順は、単にプリントジョブに関して、4色分
解の形態の色指定を入力することを望む者に対し十分に
効果的な色制御を与えることを拒絶するものである。上
述したように、多くの逐次プリント制御システムは、本
質的に、そのように開発された色指定の多くのカテゴリ
に対する物理的な意味を否定するものである。
【0016】(4色分解又は他の形態のデバイス空間色
指定を介してブラック量の直接制御が妨げられる他の理
由が存在する。例えば、プリンタによっては、特定の媒
体上での純粋なブラックの使用をサポートしないものが
ある(例えば、顔料ブラック及び染料ベースのカラーイ
ンクを使用するプリンタの場合))。
【0017】印刷機職人達が長い間印刷機を使用して作
成することが可能であったものは、逐次プリントを介し
て単純に高品質に実施することができない。逐次プリン
ト制御システムのなかには入力として4色分解を許容可
能なものが存在するのは事実であるが、以下のサブセク
ション(e)で説明するように、かかるシステムは、少
なくとも一つの方法及び時には2つの別個の方法でイン
ク思考者の期待を裏切るものとなる。
【0018】該サブセクションは、逐次プリントにおけ
る知覚色空間の慣習的な使用について説明したものであ
る。しかし、その考察のための準備として、下色除去、
粒状性、及びブラック置換に関する幾つかの更なる事実
の理解が役立つ。 (c)下色又はグレー成分除去、及び粒状性 逐次プリント式プリンタは、印刷機よりもハイライト及
びミッドトーン領域における過度の粒状性の生成に対し
ていくらか敏感である。この問題は、色の中間成分を表
現する際に生じる。
【0019】「中間成分」とは、ライトグレーからミッ
ドレンジグレーだけでなく、3色全ての減法原色(シア
ンC、マゼンタM、イエローY)の一定の共通の量を有す
る任意の色部分も包含することを意味する。(最も純粋
な比色分析原理では)この共通量の3つのカラーインク
をそれと同様の量の単色インク(すなわちブラック)と
置換できることは周知である。
【0020】かかる置換は、既に認められている利点を
有する。これにより、使用されるインクの総量及びそれ
関連する費用が低減し、また理論上、公称中間成分の実
際の比色分析中間性が一層大きく保証される。
【0021】結果的に、「下色除去」(UCR)又は「下
色置換」として知られるかかる置換は、逐次プリントで
一般に使用される多くの色管理方式の自動的な機能とな
っている。残念ながら、当該分野における用語はかなり
ばらつくが、UCRは通常は、共通量の減法混色の三原色
全体の除去及び置換を指すものである。
【0022】関連するが幾分かより一般的な語句である
「グレー成分置換」(GCR)は通常は、利用可能な共通
量の三原色の全て又は一部のみの除去及び置換を指すた
めに使用される。本明細書の残りを簡潔にするために、
文脈によって示される場合を除き、「UCR」への全ての
参照は、「UCR若しくはGCR又はその両者のうち適当なも
の」を意味するものとする。
【0023】上述したように、自動UCRが多くのプリン
タに組み込まれている。しかし、逐次プリントを実施す
る上で、かかる置換が重大な欠点を有することもまた周
知である。
【0024】ハイライト及びローミッドトーン領域の場
合、結果的に得られるブラックインクドットは、比色分
析的に同等の原色ドットの集まりと比較して、本来、比
較的広く離間しなければならないため粒状に見える。更
に、幾つかの種類の逐次プリント式プリンタ(特にイン
クジェットプリンタ)では、これが近年、ブラックペン
が他のペンよりも低品質のイメージ特徴を生成する傾向
によって悪化している。
【0025】(インクジェット分野では、プリントヘッ
ドをしばしば「ペン」と呼ぶが、例えば手で使用するボ
ールペン又は万年筆といった馴染みのある単一の筆記具
モデルよりもはるかに複雑で精巧なものである。本明細
書によれば、文脈によって示される場合を除き、「ペ
ン」という語は、インクジェットであるか否かに関わら
ず、あらゆる逐次プリントプリントヘッド、更にはペー
ジ幅(pagewide)アレイをも包含するものと理解された
い。) この傾向の理由は、完全には理解されていない。単に、
一般に背景に対してブラック特徴の場合の方がコントラ
ストが高いため、ブラック特徴におけるアーチファクト
が一層目につきやすくなるものと推測されている。
【0026】比較すると、印刷機の世界では、UCRは主
な問題ではなく、置換は非常に精密かつ正確であり、そ
の上、印刷機分野で使用されるインク及びプリント媒体
は、ブラックインクによる中間成分の表現に対してはる
かに許容的なものである。
【0027】特に、UCRによって生じる粒状性は、印刷
機動作ではかなり許容可能なレベルとなる。残念なが
ら、これは逐次プリント環境でのUCRに対しては言えな
い。 (d)「ブラック置換」すなわち「BR」 したがって、逐次プリント分野では、UCRの使用に対し
て特定の制限又は例外を制定することが一般的になって
いる。特に、色表現を確立するプロセスにおいて一時停
止して、仮に確立されたブラック量をハイライト及びミ
ッドトーンにおいて等量の有彩色カラーで置換すること
が知られている。
【0028】かかる置換は、先に示したPerumal及びDil
lingerの特許に見られ、Perumal及びDillingerは、「ブ
ラック置換」(BR)更にはその手法の拡張である「ブ
ラック及び二次的な色置換」に言及している。しかし、
Perumal及びDillingerの特許は、置換の全体的な方式を
逆転させるものではないため、「仮に確立された」とい
う語句をここで理解することが非常に重要である。
【0029】すなわち、Perumal及びDillingerは、任意
の入力色指定、すなわち「オリジナル(すなわち元
の)」ブラックと呼ぶことができるあらゆるものからブ
ラックを除去するには至っていない。このため、本明細
書で用いるPerumal及びDillingerの「ブラック置換」と
いった語句及び略語「BR」は、特定のPerumal及びDil
lingerの形態の置換に厳密に制限されるものであり、す
なわち、計算時に仮に確立されたブラック量を表す中間
的な数値の置換のみを意味するものである。
【0030】従来BRは、典型的なコンピュータグラフ
ィクスプログラム、すなわち加法混色の原色(赤R、緑
G、青B)色空間又はCIELAB等の知覚的色空間の何れかで
動作するプログラムを介して生成され又は受信されるオ
リジナルイメージに基づくタイプの逐次プリントにおい
てのみ使用されてきた。少数の他の逐次プリントシステ
ムは、知覚空間に関連する、又は、例えば上述したDill
ingerの特許において紹介される「色相+グレー」色空
間のような特定用途向けの知覚/デバイス空間ハイブリ
ッドである代替的な色空間によって制御される。
【0031】着色剤によるブラックの置換は、おそらく
印刷機環境においても知られているかもしれないが、知
られている場合、職人に一任され、完全に職人の制御下
にある。ハイライト領域についてこの技術に馴染みのあ
る人員の数(もしいれば)は、例えばブラックの上に有
彩色トーンを重ねることに馴染みのある人よりも確実に
少ない。かかる置換の使用は、非常に平滑なハイライト
の場合には、劇的な効果を奏するかかる重ね刷りと比較
して僅かな効果とみなすことができる。
【0032】したがって、かかる置換技術についての良
好な実用的な知識は、印刷機環境において知られている
としても、おそらくは美術品の複製プロジェクト等の特
別な用途のため画質の向上を必要とする作業者に制限さ
れるであろう。UCRは通常、印刷機環境では主要な問題
ではないため、着色剤によるブラックの置換は、逐次プ
リントの場合のように単純に生活上の必需品となるもの
ではない。
【0033】したがって、本考察は、デバイス空間色指
定に基づいて逐次プリントを行う際にブラック置換をな
くすべきであるという示唆を少しも意図したものではな
く、その正反対を意図したものである。しかし、従来の
逐次プリントでは、BRは、後述する知覚的色ステージ
によって自動的に呼び出され、これは、反対すべき慣習
的な知覚理論に基づくものである。 (e)カラーマップ この省略された用語「カラーマップ」は、処理のための
入力色指定の知覚空間又はハイブリッド空間へのマッピ
ング又は変換を指す際にしばしば使用される。例えば、
コンピュータグラフィクスプログラムによっては、加法
混色RGB指定という形で入力を受信し、その数値に対し
て変換を行ってそれと等価な知覚的な値を導出するもの
がある。
【0034】次いで、操作が完了した後、プログラムが
結果的に得られた色をプリントのために減法混色CMYKに
再変換する。カラーマップ式のプログラムは、逐次プリ
ント分野において優位を占めており、実際に洗練されて
おり非常に有用である。
【0035】実際、かかる手法は、減法混色デバイス空
間カラーデータという形の入力を許容し、公称的に逐次
プリントに適した出力を生成するように特に書かれた、
「グラフィックアート」プログラムと呼ぶことができる
幾つかのコンピュータプログラムでも使用されてきた。
換言すれば、これらプログラムは、例えば上記4色(通
常CMYK)分解を受け入れることが可能なものである。
【0036】残念なことに、かかるデータをカラーマッ
プに渡すことにより、特に重大で面倒な問題が生じる。
かかるプログラムは、RGB入力の場合と全く同様に、従
来、4色分解データ(又はより一般的には減法混色デバ
イス空間データ)を操作のために知覚空間又はハイブリ
ッド空間へと変換することにより開始される。実際に
は、これらプログラムは、CMYK入力をRGB空間に変換す
る中間ステップで開始された後、通常通り知覚空間又は
ハイブリッド空間に変換する場合がある。
【0037】この考察にとって重要なことは、イベント
の厳密な順序ではなく、イベントの土台をなす基礎的な
前提のみである。この前提は、知覚空間が、幾つかの装
置で動作させるためのプリント装置空間への最終的な変
換(又は逆変換)の前処理としての色操作のための唯一
の合理的な環境である、ということである。
【0038】この前提は、逐次プリントにより4色分解
を実施する際の主たる過ちを表すものである。4色分解
データが従来の任意の知覚空間に変換される場合には、
必然的に、該変換プロセスが、以前に4色分解の定式化
(formulation)に関わったイメージ設計の考察にとって
非常に重要であることが多い情報を破棄することにな
る。
【0039】この(デバイス空間指定に埋め込まれる情
報の極めて重要な部分の)破棄は、上記サブセクション
(b)で述べた2つの態様のうちの一方であり、この場
合には、慣習的な逐次プリントシステムによってインク
思考者の意図が打ち砕かれることになる。より具体的に
は、4色分解セットが知覚的な表現に変換されると、当
初に意図したイメージ領域へのインクの割り当てを再構
築することはもはや不可能となる。
【0040】その結果として、グラフィックアーティス
ト又はプリント前処理技術者により生み出される特殊な
あらゆる着色剤効果は、このプロセスで破壊される。技
術者又はアーティストには分かるように、かかるジョブ
は既に完全に崩壊している。 (f)色域及び非理想的なインク 前段落における結論は、知覚システム内で再現可能であ
ったかもしれない色、すなわち知覚システムの理論的な
色域内の色についてさえ原則として当てはまる。換言す
れば、装置がこの種の知覚システムに基づいて制御され
る場合に、プリント装置がかかる色を使用して行うこと
は、指定された色の少なくとももっともらしい(plausib
le)近似を行うことである。
【0041】アーティスト又は技術者は、実際にプリン
トされるブラックの量の制御を完全に失っている。な
お、かかる場合におけるシステムを弁護して、従来の知
覚色表現理論の限度内で(実際に知覚することのできる
ものに関してでない場合に)、出力色は指定された色に
対応する、と言うのが妥当である。
【0042】この場合であっても、様々な程度の対応性
の欠陥が存在する。例えば、シアンC、マゼンタM、及び
イエローYのインクを加えることによって得られるいわ
ゆる「プロセスブラック」、また別の表記では「CMY」
コンポジットブラック(composite black)はしばし
ば、完全なブラックよりもごく僅かに茶色がかって見え
ることがある一方で、少なくとも一つの特定のブラック
インクが実際にごく僅かにマゼンタがかって見えること
がある。
【0043】かかる状況では、何れのインキングも理想
的ではないと言うのが妥当であるが、ここがまさにイン
ク思考者のスキルが価値のないものになるところであ
る。かかる職人は、所与のプリントシステムにおいて、
これを一つ又は時には幾つかの所与のインクセットの実
際の挙動に慣れるために重要な部分であるとみなすが、
知覚システムのユーザにとっては芸術的効果が大きく失
われることになる。
【0044】その後、各プリントジョブ毎に、インク思
考職人はまず、好ましい視覚的効果を賢明に選択してか
ら、その所望の効果を実施するために、選択されたイン
クセット内で対応するインク又はインクの組み合わせを
指定する。勿論、かかる手腕は、カラーマップベースで
動作する従来技術によるシステムでは完全に排除され
る。
【0045】しかし、上述したように、これは従来の逐
次プリントシステムが、プリント業界を経てきた経験豊
かな職人に対して加える2つの打撃のうちの一つにすぎ
ない。これで話が終わるわけではない。
【0046】第2の打撃は、従来の知覚空間システムが
逐次プリントにおいて色域を定義し該色域をデバイス空
間に関連付けする方法に起因するものである。かかるシ
ステムでは、完全にプリントされるブラックが与えられ
るイメージ領域が、システムの利用可能な色域を使い果
たしてしまう。
【0047】このコメントは、知覚比色分析一般につい
ての発言と誤解されるべきではない。勿論、分光光度計
又は適切な比色計を使用して、例えばマゼンタの量が重
ねられた「完全なブラック」の実際のプリントフィール
ドの知覚的な比色分析内容を測定する場合、かかる測定
装置は、明らかに、「完全なブラック」だけ又は重ねら
れたマゼンタの量だけの何れとも全く異なる比色分析量
(colorimetric quantity)を報告することになる。
【0048】ここで考察対象としているのは、逐次プリ
ントにおいて慣習的である制限された順方向のプレプリ
ント(preprinting)の知覚色の理論的な定式化のみであ
る。この従来のプレプリント分析の制限内で、「ブラッ
ク」は、システムの色域を表す三色次元立体(three-col
or-dimensional solid)の下端を占める一意の色であ
る。
【0049】実際に、この制限されたプレプリントの定
式化において、ブラックは実際的な光の不在を表すもの
となる。この種の理論的な型(regime)において、かかる
色から光を更に除去しようとすることは、難問(conundr
um)でなければ撞着語法(oxymoron)である。
【0050】換言すれば、上述したこの手法に従うアル
ゴリズムでは、(更なるブラックであるか任意の他の着
色剤であるかにかかわらず)かかる完全なブラックの適
用に対する減法混色の着色剤の適用を提案することに物
理的な重要性は存在しない。この知覚色タイプのプレプ
リント分析に伴うマシンプログラミングで、利用可能な
全ての自由度を消費するには、(まだ配置されていない
更に3つの自由度を4色分解入力信号が有する場合であ
っても)ブラックインクだけで十分である。
【0051】ここで、先のセクション(e)の場合のよ
うに、所望の色の文字どおりの指定が失われただけでな
く、そのステップの前であっても、知覚空間への変換を
行うプレプリントプロセスは、入力振幅を切り捨ててい
る。換言すれば、知覚理論システムは、入力信号の重要
な部分が、ブラックに加えて色調を重ね刷りするために
必要とされる場合であっても、ブラックに対する入力信
号を全体的に切りつめてしまう。
【0052】そのようにプログラムされたシステムは、
所望の色を色域外にあるものとみなさなければならない
ため、おそらく、どんなに調整し又は下手な修正を行っ
ても、その所望の色を従来の知覚空間内で表すことはで
きない。先のセクションで考察した色表現を「破壊され
たもの」と説明するのが妥当である場合には、ここで議
論してものに対する適当な単語を見つける必要性が依然
として残る。
【0053】かかる特殊な効果は、生み出すことが不可
能ではない場合には困難であるため、プリントされるハ
ードコピーは、印刷機を用いて実行された同等のプロジ
ェクトの結果と有利に比較することができないものにな
ることは言うまでもない。失われたものは、インク思考
者がここで可視化することはできるが決して生成するこ
とのできない更なる「迫力」である。
【0054】(g)要約 逐次プリントでは、粒状に見えることを回避するため
に、ミッドトーンイメージ領域又はハイライトイメージ
領域でブラックインクを使用すべきではない。RGBのみ
のインタフェイスを使用するプリンタの場合、この望ま
しいブラックインクの除外は、カラーマップを介してう
まく処理される。
【0055】しかし、このハイライト及びミッドトーン
領域からブラックインクをブロックするための経路(rou
te)は、CMYKインタフェイスを使用するグラフィックア
ートプリンタの場合、またより一般には入力として4色
分解を許容するプリンタの場合には、実行不能である。
その理由は、芸術家又は技術者が、生成される実ブラッ
クインクの量に対する制御を失うことにある。
【0056】かかるシステムでは、プロセスブラック
(CMY)入力及び実ブラック(K)入力が互いに区別不能
になる。勿論、プロセスブラック(CMY)入力及び実ブ
ラック(K)入力は、インク指定を前処理する者が入念
に別のものとして指示した場合であっても、同じに見え
る。
【0057】予め分解されたCMYK指定のカラーマッピン
グを行うあらゆる尽力によって、実ブラックインクにつ
いての情報が必然的に常に破棄される。要求される特別
な色に応じて、かかる尽力はまた、変換の開始前であっ
ても入力色指定を切り詰める場合がある。
【0058】手短に言えば、4色指定(four-color spe
c)は、否応無しにカラーマップに供給することが可能で
あるが、該カラーマップを有意に通過することはできな
い。従来のカラーマップ技術は、デバイス色CMYK逐次プ
リント式プリンタには適当でない。
【0059】
【発明が解決しようとする課題】(h)結論 上記議論から分かるように、従来の逐次プリント色空間
における制限は、従来のプリント業界で職人によって生
成されるようなデバイス空間指定の使用を妨げ続けるも
のであり、またこれにより、印刷機製品に匹敵する優れ
たハードコピーの生成の達成が妨げられ続けることにな
る。このため、本発明の分野で使用される技術の重要な
態様は、有用な改良になじみ易いものである。
【0060】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる改良を
紹介するものである。好ましい実施形態では、本発明
は、互いに別個に使用することができる幾つかの態様又
は形態を有しているが、それらを一緒に採用して利益を
最適化することが好ましい。
【0061】かかる形態又は態様のうちの第1の好まし
い実施形態では、本発明は、カラーイメージの逐次プリ
ントを行うための前処理方法である。該「逐次プリン
ト」なる用語は、本明細書の導入部分で定義されてい
る。
【0062】本方法は、少なくとも1つのブラックイン
ク及び複数の有彩色インクのそれぞれの初期表現を含
む、イメージのデバイス色での実施を表すデータを受信
し又は生成するステップを含む。本方法はまた、実質的
に直接的な変換を適用して、前記データで表されるブラ
ックインクの量を変更し、該変更された量のブラックイ
ンクを前記初期表現と再結合させる、という各ステップ
を含む。
【0063】「実質的に」なる単語を本明細書に包含さ
せたのは、本明細書の記載が、ブラックインクデータに
関して重要でない幾つかの中間ステップ、すなわち、後
続ステップでの直接的な処理のためにブラックインク情
報を利用可能な状態のままにするステップを含む方法を
包含するようにするためである(かかる形式的に挿入さ
れるステップは、単に特許請求項を回避するためにマシ
ンで実行される手順に含められる場合がある)。
【0064】上記は、最も広義なすなわち最も一般的な
形態での本発明の第1の態様又は形態の説明又は定義を
表すことができるものである。これら広義の用語で表現
した場合であっても、本発明の該形態は、当業界を顕著
に進展させるものである。
【0065】特に、初期ブラックインク量と直接協働す
ることにより、すなわち、最初にグラフィックアーティ
スト又はプリント技術者の当初の意図を曖昧にする予備
的な変換を経ることなく、この方法は、計画されたイメ
ージの描画に関する情報を保持する。したがって、最も
広義の形態における本発明のこの態様は、かかる者によ
る決定を変更することがないため、本発明は、従来技術
による上記問題を解決するものとなる。
【0066】このため、本発明の第1の主要な態様は、
当業界を著しく進展させるものであるが、それにもかか
わらず、利益の享受を最適化するために、本発明は好適
には、特定の更なる機能又は特徴と併せて実施すること
が好ましい。特に、好適には、適用ステップが、イメー
ジのハイライト領域及びミッドトーン領域におけるデー
タで表現されるブラックインクを自動的に変更すること
を含む。
【0067】別の基本的に好適な態様は、適用ステップ
が、二種類のブラックインクデータ、すなわち、第1に
前記と同じハイライト/ミッドトーンブラックインクデ
ータであるがそれら領域における粒状性を軽減させる特
定の目的のためのデータ、及び第2にイメージの一層暗
い領域におけるブラックインクデータを、自動的に変更
することを含むことである。後者の領域に関し、その目
的は、一層暗い領域におけるブラックインク量を、ハイ
ライト領域及びミッドトーン領域における変更された量
と滑らかに混色させることにある。
【0068】この2つの好ましい目的の場合、ブラック
の自動的な変更は、(1)ブラックインク開始(onset)ポ
イント、及び(2)(該開始ポイントよりも暗いイメー
ジ領域で使用するための)ブラックインクの初期表現の
増加関数、を確立することが更に好適である。この更に
好適な態様を実施する場合には、ブラックの自動的な変
更が、前記関数を、イメージの最も暗い領域におけるブ
ラック識別関数に併合させることを更に含むことが更に
好ましい。
【0069】別の好適態様は、この最後に述べた併合の
代替策として、適用ステップが、前記ブラックインクの
変更に適応するよう有彩色インクを自動的に変更するこ
とを更に含むことである。この場合、適用ステップが、
少なくとも有彩色インクの初期表現に反比例するよう
に、変更された量のブラックインクを自動的に再結合さ
せることを含むことがなお更に好ましい。
【0070】この反比例による好適態様について考察す
ると、その中に入れ子状になっているのは、2つの更な
る代替的な好適態様である。そのうちの1つにおいて、
「自動的に再結合すること」は、定量化されたブラック
の変更に対応する表現の新しい量をルックアップテーブ
ル内で見出すことを含む。他の代替的な好適態様では、
シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのそれぞれ
についての最終的なインク表現C',M',Y',K'が次式から
見出される。 C’= C+(1−C)・AC(K) M’= M+(1−M)・AM(K) Y’= Y+(1−Y)・AY(K) K’= AK(K) ここで、C,M,Y,Kはそれぞれ同じ色の初期表現であり、A
C,AM,AY,AKはそれぞれ予め確立された自動ブラック置換
関数である。
【0071】次に、最初に上述の(ハイライト/ミッド
トーンブラック自動変更に関する)好適態様を参照す
る。この基本的な好適態様に基づく別の下位の好適態様
は、前記の直接的な変換の適用が、定量化されたブラッ
ク変更に対応する表現の新たな量をルックアップテーブ
ルにおいて見つけることを含むことである。
【0072】もう1つの基本的な好適態様では、本方法
は、最終的なインク表現のうちの少なくとも1つを分解
して該少なくとも1つの表現を利用可能な明るい着色剤
及び暗い着色剤で実施するステップを更に含む。更に別
の基本的な好適態様では、ブラックインク成分を最初に
有さない色を変更なしで通過させる。
【0073】更に別の基本的な好適態様では、本方法は
また、ブラックインクが再結合されたデータをハードコ
ピープリント用のプリントマスクに適用するステップを
含む。上記全ての代替策としての更なる1つの好適態様
について述べる。この場合、本発明は、ブラックインク
変更の量及び指示を選択する制御を人間であるオペレー
タが操作し、次いで直接的な変換を自動的に操作して、
前記オペレータの選択に従って前記適用ステップのうち
の変更部分及び再結合部分を達成する、という各ステッ
プを含む。
【0074】第2の主要な独立した形態又は態様の好ま
しい実施形態では、本発明は、デバイス色空間でのオリ
ジナルイメージデータに基づいて、プリント媒体上に堆
積されるドットからの構築によりイメージを形成する逐
次プリントシステムである。この前文の形態での媒体及
びデータの言及から、媒体及びデータは本発明自体の一
部ではなくむしろ本発明の動作環境の一部であることが
理解されるであろう。
【0075】(特許請求の範囲では、特許請求する本発
明の文脈又は環境の一部として前文に導入される特徴を
再び参照するために、特許請求する本発明の要素を再び
引用するときに概して「かかる(such)」という語が、前
記("said"又は"the")の代わりに特許請求の範囲の本
文において使用される。この取り決めの目的は、どの特
徴が特許請求する本発明の要素か、及びどれが文脈の一
部であるかをなお更にはっきりと、かつ強調して指摘
し、これにより本発明をより具体的に特許請求すること
を促進することにある。) このシステムは、知覚的なカラーパラメータに関する操
作を伴うことなくカラーイメージデータを変更する、実
質的に自動的な、直接的なデバイス色からデバイス色へ
の計算モジュールを含む。本システムはまた、変更され
たデータからイメージをプリントする逐次プリント出力
ステージも含む。
【0076】上記は、最も広義なすなわち最も一般的な
形態で本発明の第2の態様又は形態の説明又は定義を表
すことができる。これら広義の用語で表現されても、本
発明のこの形態は、当業界を顕著に進展させるものであ
ることがわかる。
【0077】特に、本発明のこの態様は、入力として一
組のデバイスステートイメージ指定(例えば、印刷機で
使用するために用意された色指定等)を許容することが
でき、また(該計算モジュールが知覚的な意味でデータ
を決して操作しないため)該デバイスステート指定に埋
め込まれたデバイス色情報を失うことなくそれを実行す
ることができる、逐次プリントシステムを明示的に提供
する。この後者の利点は、本発明の第1の形態の利点と
幾分か類似したものである。
【0078】したがって、本発明の第2の主要な態様は
当業界を有意に進展させるが、やはり本発明は、利益の
享受を最適化するために、特定の更なる機能又は特徴と
併せて実施することが好ましい。特に、好適には、自動
モジュールは、初期の4色又はそれ以上の色分解の形態
でのオリジナルイメージデータを受信する入力と、4色
又はそれ以上の色分解を出力ステージに送る出力とを含
む。
【0079】別の基本的な好適態様は、自動モジュール
が、(1)ブラックインク開始ポイントと、(2)ブラッ
クインクの初期量の増加関数(開始ポイントよりも暗い
イメージの領域で使用するための機能)とを確立する計
算サブモジュールを含むことである。この場合、好適に
は、自動モジュールは、イメージの最も暗い領域におい
て前記関数を実質的にブラック識別関数(black-identi
ty function)に併合させる計算サブモジュールを更に
含む。
【0080】第3の主要な独立した形態又は態様の好ま
しい実施形態では、本発明は、プリント媒体上に堆積さ
れるドットからの構築によりイメージを形成する逐次プ
リント方法である。このイメージ形成は、デバイス色空
間でのオリジナルイメージデータに基づくものである。
【0081】本方法は、知覚的なカラーパラメータに関
する操作を伴うことなく、カラーイメージデータを変更
するための、直接的なデバイス空間からデバイス空間へ
の実質的に自動的に計算するステップを含む。本方法は
また、次いで、変更されたデータからハードコピーイメ
ージを逐次プリントするステップを含む。
【0082】上記は、最も広義なすなわち最も一般的な
形態で本発明の第3の態様又は形態の説明又は定義を表
すことができる。しかし、これら広義の用語で表現され
ても、本発明のこの形態は、当業界を進展させ、本質的
に第2の態様に関して上述したものと同じ利点を供給す
ることがわかる。
【0083】第4の主要な独立した形態又は態様の好ま
しい実施形態では、本発明は、数値的及び知覚的なカラ
ーモデルに関してではなくインクの組み合わせに関して
思考することに慣れた者に適応するための、逐次プリン
ト用のイメージ前処理方法である。イメージは、使用さ
れるインキングを実質的に明確に表現するオリジナルイ
メージデータファイルに基づいてプリントされることに
なる。
【0084】本方法は、逐次プリントで使用するため
に、少なくとも4色分解の形態で、ブラックインク及び
他の所望のインクの量の指示を、かかる者から受容する
ステップを含む。本方法はまた、逐次プリントのための
前処理を行う際に、ブラックインクを最初に有する色に
ついて、表現されたブラックインクの量の変更を直接的
かつ自動的に実施するステップを含む。
【0085】上記は、最も広義なすなわち最も一般的な
形態での本発明の第4の態様又は形態の説明又は定義を
表すことができる。しかし、これら広義の用語で表現さ
れても、本発明のこの形態は、当業界を顕著に進展させ
るものであることがわかる。
【0086】特に、この第4の態様において考慮される
本発明は、最初にグラフィックアート及びオフセット
(又は更には凸版)印刷の従来分野で訓練を受けた非常
に多数の者が逐次プリントを必要としていることに対処
するものである。本明細書の「従来の技術」の欄で上述
したように、その訓練は、非常に広範なものであり、多
くの洗練され高度に精巧な着色剤設計に対する手法を開
発したものである。
【0087】これら手法は、残念ながら、より近代に生
まれた逐次プリントの従来の枠組みでは実現不可能なも
のであり、すなわち、かかる手法はインキング概念では
なく理論的により良好に根付いた知覚的な色概念に基づ
くものである。かかる近代の手法は、理論上ではより良
好なものとなり得るという事実にも関わらず、従来のプ
リント分野を経験した職人にとってはかなり異質なもの
である。
【0088】更に、色管理の古典的な概念をよく見る
と、かかる職人にとっては、幾つかの知覚的な色理論を
修得した者が認識している、又は(記述のように逐次プ
リントのためのプレプリント分析の限られた文脈内で)
認識することを望むものよりも多くのことが存在したこ
とが分かる。特に、やはり既述のように、少なくとも見
る者によっては、例えばマゼンタの色調を使用してブラ
ックインクに重ね刷りすることは、リッチで幾分か一層
深みのある視覚的な経験を生み出すことができるという
見解を客観的に検証することが可能である。
【0089】したがって、本発明のこの第4の態様は、
多くの高度に訓練を受け経験を積んだ者の能力を拡張さ
せて、かかる者が、印刷機を使用して生み出すことが長
い間可能であったものを逐次プリントで生み出すように
する。反対に、該態様はまた、古典的な訓練を受けた者
の能力を包含するように逐次プリントの実用性を拡張さ
せる。
【0090】本発明の第4の主要な態様は当業界を有意
に進展させるものであるが、やはり利益の享受を最適化
するために、本発明は、特定の更なる機能又は特徴と併
せて実施することが好ましい。特に、好適には、変更を
実施するステップは、データで表現される(主にイメー
ジのハイライト領域及びミッドトーン領域における)ブ
ラックインクを、該領域における粒状性を軽減させるよ
うに自動変更することを含む。
【0091】古典的なプリント分野では、ドット配置精
度、インク、及びプリント媒体の相違に起因して、上述
したように、かかる調整は、逐次プリントの場合よりも
重要性が低かったため、少なくとも多くの作業員に関し
て従来の訓練から省略されていた。しかし、比較的少数
の人が、特に芸術復刻作業等の用途の場合に、おそらく
ハイライト領域でのブラックについて有彩色の着色剤を
置換するように学んでいる可能性がある。何れにして
も、これは概してインク思考職人の努力に対する向上で
ある。
【0092】第5の主要な独立した形態及び態様の好ま
しい実施形態では、第6の場合と同様に、本発明は、数
値的な色知覚モデルに関してではなくインクの組み合わ
せに関して考えることに慣れた者に適応するための、逐
次プリント用のイメージ前処理方法である。上述のよう
に、イメージは、使用されるインキングを実質的に明確
に表現するオリジナルイメージデータファイルに基づい
てプリントされることになる。
【0093】本方法は、逐次プリントにおける所望のブ
ラックインクの量の指示をかかる者から受容するステッ
プを含む。本発明はまた、逐次プリントのための前処理
を行う際に、指示されたブラックインクの量の変更を直
接実施するステップを含む。
【0094】上記は、最も広義なすなわち最も一般的な
形態での本発明の第5の態様又は形態の説明又は定義を
表すことができるものである。しかし、これら広義の用
語で表現されても、本発明のこの形態は、当業界を顕著
に進展させるものであることがわかる。
【0095】特に、本発明のこの第5の態様は、ある意
味では、第4の態様において達成されるものよりも一歩
先に進んだものである。第4の態様は単に、古典的に訓
練を受けたグラフィックアーティストによって従来前処
理される色分解を許容するだけであるが、第5の態様
は、該アーティストがインキングの調整を直接行って、
プリント時にその結果を見ることを可能にするものであ
る。
【0096】本発明の第5の主要な態様は当業界を有意
に進展させるものであるが、やはり利益の享受を最適化
するために、本発明は、特定の更なる機能又は特徴と併
せて実施することが好ましい。特に、好適には、前記指
示は、実質的に如何なる知覚カラーモデルをも参照しな
いものである。
【0097】別の基本的な好適態様では、前記実施ステ
ップが、指示されるブラックインクの量の変更を補償す
るよう有彩色インクの量を自動的に調整することを含
む。この補償は、インク変更領域における色調値を実質
的に維持することを含み、本方法はまた、変更が実施さ
れたデータファイルをハードコピープリント用のプリン
トマスクに適用するステップを含む。
【0098】第6の主要な独立した形態又は態様の好ま
しい実施形態では、本発明は、デバイス色空間でのオリ
ジナルイメージデータに基づいて、プリント媒体上に堆
積されるドットからの構築によりイメージを形成する逐
次プリントシステムである。該システムは、ユーザの制
御下で動作する。
【0099】本発明は、ユーザが知覚的なカラーパラメ
ータを直接操作することを必要とすることなくプリント
の前処理においてユーザがカラーイメージデータを変更
することを可能にする、デバイス色からデバイス色への
直接的なグラフィカルコンピュータインタフェイスモジ
ュールを含む。本発明はまた、該変更されたデータから
イメージをプリントする逐次プリント出力ステージを含
む。
【0100】上記は、最も広義なすなわち最も一般的な
形態での本発明の第6の態様又は形態の説明又は定義を
表すことができる。これら広義の用語で表現されても、
本発明のこの形態は、当業界を顕著に進展させるもので
あることがわかる。
【0101】特に、本発明のこの態様の利点は、第5の
形態の利点と略同様であるが、方法としてではなく装置
としての本発明の実施から生じるものである。本発明の
第6の主要な態様は当業界を有意に進展させるが、やは
り利益の享受を最適化するために、本発明は、特定の更
なる機能又は特徴と併せて実施することが好ましい。
【0102】特に、前記インタフェイスは、好適には、
ブラック開始ポイントと該ブラック開始ポイントよりも
暗い黒を含む色(black-containing colors)についての
初期ブラックインク量の増加関数との双方をユーザが
(実質的に直接に)設定することを可能にする制御を含
む。この場合、該インタフェイスが、前記関数をイメー
ジの最も暗い領域でブラック識別関数に併合させること
をユーザが(実質的に直接に)設定することを可能にす
る制御を更に含むことが更に好ましい。
【0103】本発明の上記の動作原理及び利点は全て、
図面を参照して行う以下の詳細な説明を考慮することに
より、より完全に理解されるであろう。
【0104】
【発明の実施の形態】1.全デバイス空間の自動ブラッ
ク置換 本発明の好ましい実施形態は、インクジェットその他の
幾つかの逐次プリントシステムにおいて必要とされるブ
ラック置換を提供するが、デバイス空間の体制(regime)
を残さずにこれを実施するものである。このため、これ
ら実施形態は、自動ブラック置換を行うためにデバイス
のカラー経路に挿入される直接的なCMYKからCMYKへの変
換という形をとることができる。
【0105】好ましい実施形態は、デバイス空間内全体
で自動ブラック置換を行うため、「全デバイス空間自動
ブラック置換」又は「ADSABR」と称することがで
きる。これにより、本発明は、本明細書の最初の方の
「発明の背景」の欄で述べた問題を全て解決する。
【0106】ADSABRは、純粋なデバイス色を維持
しつつ、ハイライト及びミッドトーンにおけるブラック
をカラーインクで置換する。すなわち、自明であるよう
に、このプロセスは、三色空間になることは決してな
く、常に4色空間に留まる。更に、このプロセスは、純
粋な有彩色入力カラーを何れも変更することなくこの置
換を行う。換言すれば、本発明は、ブラックを含まない
何れの入力カラーにも影響を与えないものである。 2.解決される問題及び従来技術による試み CMYKcm(小文字は薄い又は「明るい」着色剤を示す)構
成で明るい着色剤を使用する6色プリンタ又はラスタイ
メージプロセッサ(RIP)は、M及びCインクが有するよ
うな明るい片割れを最も暗いインクKが有さないという
意味で非平衡なものである。しかし、粒状性を有する外
観を回避するために、ハイライトイメージ領域では最高
強度のKインクを使用してはならない。
【0107】RGBのみのインタフェイスを有するプリン
タの場合、Kインクの使用は、カラーマップを介して制
御することができるが、デバイス色CMYKインタフェイス
を提供するグラフィックアートプリンタの場合には、カ
ラーマップによる解決策は実施不可能である。これは、
入力が予め分解されており、(既述のように)デバイス
色がカラーマップを通過しないためである。ADSAB
Rは、デバイス色経路に挿入された直接的なCMYK-CMYK
変換の使用を介してこの問題を解決する。
【0108】再び述べるが、2つのタイプの従来の解決
策(下記参照)が、逐次プリントにおけるハイライト/
ミッドトーンの粒状性の問題に適用されてきた。 ・RGBのみのプリンタの場合 Kインクの使用がカラーマップで制御される。該解決策
は、カラーマップを通過することができないCMYKデバイ
ス色には適用することができない。 ・CMYKプリンタの場合 最初にCMYKをCMY又はRGBに変換し、次いで通常通りのブ
ラック生成(そうでなければUCR)を適用する解決策が
実施されてきた。この処理は、全ての色、すなわち入力
にKを含まない色にさえも影響を与え、このため、ユー
ザは、ブラックの生成に対する制御を失い、例えば、CM
Yグレーと純粋なKグレーとの間の区別がなくなることに
なる。
【0109】かかるブラック生成の制御の喪失、及びCM
Y/純粋なKの区別の消失は、その双方とも、粒状性その
ものに起因して、また上述したKペンの画質が比較的低
いことによる現在のインクジェットシステムにおける悪
化に起因して、望ましくないものとなる。先に述べた別
の問題は、出力に幾らかの色変化が生じることである。
【0110】ADSABRは、必要な場合にのみ、すな
わち入力にKを含まない色についてのみ、KをCMYに置換
することにより、又はユーザのデバイス色に対する制御
を可能な限り最大に維持することにより、これらの問題
を全て解決する。最も好ましい実施形態では、ユーザ
は、単純に古典的な4色分解の前処理方法によってこの
制御を行うことができる。
【0111】代替的な好ましい実施形態では、ユーザ
は、手動によるオーバーライド制御を操作することによ
り、ブラック生成に関する制御を行うことができる。か
かる制御は、例えば、関連するコンピュータで実行され
ているグラフィカルユーザインタフェイスを介してプリ
ントシステムにおいて容易に提供されるものであること
が理解されよう。 3.アルゴリズムの基礎 ADSABRは、出願人であるヒューレット・パッカー
ド・カンパニーの現行製品で使用するために本発明者ら
により最終的に採用された手法である。ADSABR
は、直接的な4-4変換であり、Kを有さない全ての色はこ
の変換を無変更のまま通過し、他の色では、主にハイラ
イト及びミッドトーンにおいて、KがCMYに置換される。
【0112】最も簡明な実施は、リアルタイムでの計算
であるが、ルックアップテーブルと等価なものを代用す
ることにより、逐次プリント式プリンタの動作時のかな
りの計算時間を節約することができる。ADSABRテ
ーブルは、その定義が完了すると、ブラックインクの入
力量Kによって索引付けされる。
【0113】使用に際して、4色分解によって指定され
る各入力K値が、テーブル内で又は計算によって直接見
つけられ、該テーブル又は計算からの4つの対応する置
換数ABRC(K)、ABRM(K)、ABRY(K)、及び
ABRK(K)が使用される。これらの数は、プリントさ
れる実際の出力色ではなく、以下に示すように出力色を
導出する際に使用される。これらABR(自動ブラック
置換)数の各々は、それぞれ、対応する色平面C,M,Y,K
についての「置換関数」と称することができる。 (a)再結合 出力数の生成について手短に述べるが、まずその前にこ
れらの好ましい用法を理解することが有用である。これ
ら出力数は、オリジナル色C,M,Y,Kと反比例的に再結合
され、これにより実際の出力色C',M',Y',K'が得られ
る。 C’=C+(1−C)・ABRC(K) M’=M+(1−M)・ABRM(K) Y’=Y+(1−Y)・ABRY(K) K’=ABRK(K) これら4つの式中、各式ABRN(K)は、デバイス色平
面「N」について(すなわち、C,M,Y,Kのそれぞれについ
て)の特定の自動ブラック置換関数を表している。該4
つの関数のうち、K自体についての関数ABRK(K)が
中心をなすものであり、その作成に特に注目して以下で
説明する。
【0114】ABRK(0)=0を保持する制約を有する
ADSABRテーブルを使用する場合、最初にKを有し
ていない色について所望の通過挙動が保証される。AD
SABR関数、及びADSABRテーブルの生成時にお
けるそれら関数の使用は、従来のUCRテーブルの生成と
類似したものであり、また微妙ではあるが重大な相違が
存在する。第一のステップは、解を制限するために使用
されることになる初期ABR関数k0を定義することであ
る。 (b)初期形態k0 以下に示すように初期形態のブラック生成関数k0(K)
を選択する。該引数Kはブラックの入力量である。
【0115】
【数1】
【0116】ここで、SはK開始値、LはK限度値、Pは開
始値を超える入力ブラックに応じて出力ブラックの加速
度(acceleration)を決定する指数である。
【0117】本質的に、関数k0(K)は、単なるKの増加
関数である。しかし、特に効果的であり汎用性があるこ
とが判明したかかる関数は、提示するように一般化指数
(generalized exponent)を有する関数であり、これは
多数の考え得る値の中で継続的に調整することができ
る。
【0118】実際には、1を越える値、好適には2を越
える値が理想的であると思われる。UCRテーブルの作成
と同様に、この初期ブラック生成関数の選択は、直接達
成されるかテーブルを介して生成されるかに関わらず、
良好なADSABR値の生成にとって非常に重要であ
る。
【0119】上記パラメータに好ましい値(S=0.4,L=
1,P=3)を挿入すると、その結果として得られる関数
(図1)は、通常のC,M,Y,Kの着色剤並びに明るいC及び
明るいMの着色剤を有する6色プリンタに関する典型的
なものとなる。ハイライト及びミッドトーンの粒状性を
低減させるために、真の(true)Kインクの開始を遅延さ
せるというシステム設計者の決定を反映するのが、開始
パラメータSについての非ゼロの値である。
【0120】換言すれば、開始値S未満の全てのブラッ
クは、プロセス(CMY)ブラックとして描画される。想
起されるように、本発明の主たる動機づけは、インク思
考者がブラックインクに対して行うことに慣れた制御を
インク思考者に対して回復させることである。したがっ
て、考察中の特定の好ましい実施形態でのブラック生成
関数の作成が、かかる制御を除去するための設計された
機構に基づいて開始され、同機構にしっかりと焦点を合
わせていることは、皮肉に見えるかもしれない。
【0121】しかし、既述のように、インクジェット及
び幾つかの他の逐次プリントシステムは、ハイライト及
びミッドトーンにおいて望ましくない粒状性の影響を受
けやすいものであり、一方、制御回復哲学(control-res
toration philosophy)の主な推進力は、ブラック及びダ
ークグレーと併せての有彩色シェードの重ね刷りを中心
に展開する。このため、図1に示す本発明の実施形態
は、古典的な(印刷機での)作業において最も重要であ
る色調範囲のブラック端におけるブラックに対する制御
を回復させようとすると同時に、この技術における主要
な考慮事項である粒状性の問題に対処するものである。
【0122】換言すれば、本発明は、これら2つの部分
的に競合する原理を調整する努力を表すものである(代
替的な好ましい実施形態では、本システムのオペレータ
は、範囲全体にわたるブラック応答がブラック入力と同
一になるよう開始関数をディセーブルする際に使用する
ための制御スイッチを有することが可能である。) しかし、K関数が、完全なブラックポイント(full-blac
k point)だけでなく該完全なブラックポイントの近くで
(すなわち全体的な入力ブラック範囲のシャドー端(sha
dow end)内で)K識別関数と結合する場合に、より良好
なADSABRテーブルが生成されることが分かった。
かかるK関数とK識別関数との併合は、、システムが、
濃いシャドーの下色なしで(純粋なKのテキスト及び線
画についても)純粋なKをもたらすことを可能にする。
【0123】その結果として、所望のハイライト挙動
が、濃いシャドーにおける純粋なブラックインクの古典
的な取扱いと滑らかに統合される。しかし、グラフィッ
クアーティスト又は技術者が、上述したように更なる有
彩色シェードの重ね刷りを指定した場合には、今説明し
ている応答規約(response protocol)は、かかる重ね刷
りを保持する。
【0124】本発明のこの強化された形態は、上記に示
すK関数と後述する識別関数との一次結合によって達成
することができる。 (c)改良形態k1 ブラック生成関数の変形形態k1(K)を次のように選択
する。 K<Sの場合 k1(K)=0 S≦K≦Mの場合 k1(K)=k0・[1−(K-S)/(M-S)]+K・[(K-S)/(M-S)] S>Mの場合 k1(K)=K ここで、Mは、新しいK関数が識別関数と併合すること
になる「併合ポイント」であり、k0及びその他の変数
は、先に定義されたものである。
【0125】k1が上記のように定義され、新しいパラメ
ータSの好ましい値=0.95(図2)である場合、M−Sに
対するK−Sの割合(k1の式中で2回現れる割合)は、ミ
ッドトーン挙動を適当なものとし、及び下端における純
粋なk0(したがって出力k=0)と上端における純粋なブ
ラックとの双方に中間曲線を平滑に混合させる役割を果
たす。このため、Kが、Sから併合ポイントMまでの間隔
の非常に小さな部分だけ開始ポイントSよりも上方に位
置する場合には、M−Sに対するK−Sの割合は非常に小さ
く、該非常に小さな部分だけが1から減算され(角括弧
内)、第一項は上記関数k0とほとんど等しくなる。
【0126】しかし、上記部分では、該非常に小さな割
合に起因して、第二項が極めて小さくなり、k1が識別値
Kの方に大きく引っ張られることはない。また、Kが殆ど
併合ポイントMにある場合には、これらの関係が逆転
し、第一項がゼロに近づくと共に第二項が識別関数Kに
ほぼ近似することになる。
【0127】K関数ABRK(K)が定義されると、CMY
関数が、UCRテーブルに関する従来のプロセスと同様の
数値の最適化を介して取得される。最小化される目標関
数は、(1)純粋なK入力傾斜(ramp)に対応する結果的に
得られるCMYKカラーと、(2)純粋なK傾斜の実際の色と
の間の比色差(colorimetric difference)である。
【0128】随意選択的に、純粋なK傾斜のL*成分のみ
を使用し、a*及びb*成分をゼロに設定することで、結
果のグレーバランスをとるよう試みることも可能であ
る。これは、上述した現行製品の場合には行われなかっ
た。何故なら、その目的が、K粒状性及びバンディング
(banding)を低減させると共に色に対する影響を可能な
限り小さくすることにあるからである。 (d)CMY関数の数値最適化 擬似コードでは、最適化プロセスは、例えば、適当な数
の制御ポイントについて実行される以下の反復アルゴリ
ズムのようなものである。 let pitch = 1/32 solution = (0,0,0) K = pitch minimize dE[fwd(0,0,0,K), fwd(c,m,y,k1(K))] variables: c,m,y starting values: solution let solution = (c,m,y) corresponding to minimum fo
und let K = K + pitch repeat until K = 1 - pitch この表記では、「fwd」と呼ばれる2つの関数の各々
は、いわゆる「順方向プリンタモデル」である。順方向
プリンタモデルの概念及び使用は、当業界で既知のもの
であるが、完全を期すために、非常に手短な解説を以下
のサブセクション(e)に示す。
【0129】標準的な光沢のあるプリント媒体及び上記
サブセクション(c)に示すk1関数を用いる上述の現行
製品の場合、結果的に得られる4つのADSABR関数
(図3)は、この反復により見出される解である。
【0130】入力が純粋なK傾斜である場合には、出力
はADSABR関数と同一である。入力がKを含まない
場合又は100%のKを有する任意の色を含む場合、入力は
変更されずに通過する。また、入力が0〜100%の間のK
成分を有する色を含む場合には、該K成分が、サブセク
ション(a)で上述した比例再結合式を使用して部分的
にCMYに置換される。 (e)順方向プリンタモデル かかるモデルは、CIELAB座標等の非デバイス依存性の色
座標を、CMYK等のデバイス依存性の色座標に関連付け
し、次のように単純な関数として表すことができるもの
である。 fwd(c,m,y,k)=(L,a,b) これらモデルは、画像品質に対する様々なタイプのブラ
ック処理の影響を評価するために、及び様々なモデルの
ためのパラメータ又はテーブルを生成するために、(上
記の反復アルゴリズムの場合のように)一般に使用され
る。
【0131】場合によっては、上記のような単一の関数
を使用するのではなく、CIELABの各次元を別個に考慮す
る方が便利である。かかる式は下記の形態をとる。 fL(c,m,y,k)= L fa(c,m,y,k)= a fb(c,m,y,k)= b かかるモデルは、ColorSavvy社のRTKit(ProfilePrinte
r Deluxe)等の従来のデバイスプロファイリングソフト
ウェアにより生成することが可能であり、又は(例えば
MathematicaやMatlabを使用して)比色測定に基づき直
接構築することが可能である。本明細書に述べるアルゴ
リズムの場合、本発明者は、Mathematicaを使用し、IT
8.7/3測定又は等間隔でのCMYK測定の何れかに基づいて
モデリングを実行した。
【0132】本発明者のモデルは、その全てが線形補間
を使用し、その全てが相対的な比色の類のものであっ
た。換言すれば、白色点基準(white-point referenc
e)は、未プリントのプリント媒体であり、すなわち、
白紙(又はその他の媒体)が常にCIELAB(100,0,0)に
対応するものとなる。 (f)ADSABRの利点及び制約 本発明は、CMYKデバイス色サポートを有する逐次プリン
ト式プリンタのための純粋なKを置換する幾つかの異な
る方法を評価してきた。現行製品の場合、ADSABR
は、以下の理由により一番効果を発揮することが分かっ
た。 ・Kを含まない色を変更せず、100%のKを変更しないた
め、オプションに与える影響が最小となる。これは、設
計者及びプリンタがデバイス色に対して完全な制御を有
することに慣れているグラフィックアート市場にとって
重要である。 ・中間ブラック色調範囲において、ブラック生成に対す
るある程度のユーザ制御が可能である。ブラック生成
は、プリンタプロファイル生成において最も重要な制御
機能の1つであり、見る、感じる、及び個人的な好みが
重要な役割を果たすものである。
【0133】UCR等の従来の手法は、ブラック生成に対
する全ての制御をユーザから奪うものである。これは、
グラフィックアート市場にとって歴然とした欠点とな
る。 ・粒状性及び/又はマスクバンディング、又はKにおい
て他の色よりも目につき得る他のアーチファクトを低減
させるために、ミッドトーン及びハイライトにおいて純
粋なKをCMYに置換することが可能となる。この逐次プリ
ントの制約の調整は、非常に重要であると共に、グラフ
ィックアート設計者及びプリンタの大多数にとって許容
可能なものであり、また随意選択とすることが可能であ
る。
【0134】本発明の最良の形態の実施の達成には、A
DSABR技術の特定の制限を深く理解する必要があ
る。 ・純粋なKグレースケールイメージのハイライト領域が
4色グレースケールに変換される。これは、インク使用
量を増大させるだけでなく、グレーバランスに関する問
題を生じさせる可能性がある。 ・一般にグレーバランスに関する問題をもたらさない又
は階調にアーチファクトをもたらさないADSABRテ
ーブルを提供するために、入念な試行錯誤作業が必要で
ある。特に、最適化は、相当量のKと、高度に飽和した
原色又は加色法三原色とを結合させたものとの間で移行
する階調について曖昧となることが多い。 ・ADSABRは、(プリンタの内部又は外部の)プリ
ンタプロファイルのCMYK出力に適用される場合に、該プ
ロファイルのブラック生成と縦続連結し(cascade)、Kの
開始を該プロファイルが指定するものよりも遅らせる。
これは、非常に「短い」(専門用語)ブラックを用いる
あらゆるプロファイルに問題が生じることに通ずるもの
となり得る。かかる用途は意図していない。
【0135】全てを考慮すると、ADSABRは、「デ
バイス色の制御」対「6色低染料プリンタ(low-dyes p
rinter)における粒状性」に対処するための合理的な妥
協点となる手法である。 4.ルックアップテーブルの実施 上記サブセクション(a)〜(c)は、当業界において、
4色分解又はそれと等価なデータ入力からイメージをプ
リントするタスクを割り当てる際に、製品プリンタにお
いて実際に実行される計算を記述したものである、と理
解することができる。これらと同じサブセクションを、
当業界において、実際の計算を何度も繰り返し実行する
代わりに、所与のモデルラインのプリンタの各々により
該計算の結果をルックアップすることができるルックア
ップテーブルを開発する目的で、代表的な又はプロトタ
イプのプリンタにおいて、工場でのみ実行される計算を
解説したものとしても等しく十分に理解することができ
る。
【0136】したがって、この形態の本発明の場合に
は、計算を実行するよう各製品プリンタをプログラムす
る代わりに、ルックアップテーブル中の答えをルックア
ップするよう各製品プリンタをプログラミングする必要
がある。本明細書に提示される命令が与えられれば、何
れの手順を生成するプログラミングも、当業界での経験
を有する有能な上級プログラマの能力の範囲内で十分に
実施可能である。
【0137】4つ全てのABR(K)関数の開発、ひい
てはルックアップテーブルの準備については、先のサブ
セクション3で教示されている。それにもかかわらず、
当業者によっては、代替的に図3のABR曲線に対応す
るデータとみなすことができる完成した複数組のテーブ
ルを見ることが有用である可能性がある。
【0138】以下の2つのテーブルは、光沢のある媒体
及びコート媒体の各場合について、256レベル(8ビッ
ト)全てのK入力に関して示したものである。その形式
は、各行毎に0〜255の範囲で表現された通常のC、H、
Y、Kである。各テーブルは256行を含み、その最初の行
が入力0に対応し、最後の行が入力255に対応している。
【0139】
【表1】
【0140】
【表2】
【0141】
【表3】
【0142】
【表4】
【0143】
【表5】
【0144】
【表6】
【0145】
【表7】
【0146】
【表8】
【0147】
【表9】
【0148】
【表10】
【0149】
【表11】
【0150】
【表12】
【0151】
【表13】
【0152】
【表14】
【0153】
【表15】
【0154】5.ハードウェア/プログラム環境 本発明は、多くの異なる製造業者の非常に多数の異なる
プリンタモデルのうちの任意の1つにおける実施、又は
該任意の1つとしての実施に容易に適応させることがで
きるものであるため、代表的なかかるプリンタを示すこ
とは殆ど意味がない。しかし、関心があるのであれば、
本出願人であるヒューレット・パッカード・カンパニー
の幾つかの他の特許文書、例えば大判プリンタ-プロッ
タモデルを特に例示した上記Antoni Gil Miquelの上述
の文書等において、例示されているかかるプリンタ及び
その卓越したオペレーティングサブシステムの幾つかを
見ることができる。
【0155】幾つかのかかる代表的なプリンタでは、デ
ジタル電子プロセッサ71からの信号の制御下にあるモー
タ42及びウォームギア(図示せず)により駆動される円
筒形プラテン41(図4)が回転して、プリント媒体4Aの
シート又は全長(length)を媒体送り方向に駆動する。
これにより、印刷媒体4Aが媒体供給源から引き出され、
以下で述べるマーキング要素を通過する。
【0156】ペンを保持するキャリッジアセンブリ20
が、ペンがインクを噴射する間、媒体送り方向と垂直な
走査トラックに沿ってプリント媒体を横切って左右に、
図示のように幾つかのペンを担持する。簡略にするため
に4つのペンしか示していないが、周知のように、プリ
ンタは異なる色(又はより馴染みのある4個のペンの場
合のように異なる薄さの同色)を収容するために、6個
以上のペンを有することができる。こうして媒体4Aは、
所望のイメージを形成するインク滴を受ける。
【0157】非常に細かい目盛りの付いたエンコーダス
トリップ33,36が、キャリッジアセンブリ20の走査経路
に沿ってぴんと張って延び、非常に小型の自動光電子セ
ンサ37がエンコーダストリップ33,36を読み取り、プリ
ンタの動作を制御する1つ又は複数のマイクロプロセッ
サ71に位置及び速度情報37Bを提供する。本出願人の上
記特許文書に示されるエンコーダストリップの1つの有
利な場所は、ペンのすぐ後ろである。
【0158】しかし、エンコーダストリップ33,36の現
時点での好ましい位置は、ペンカートリッジを補充する
ためにユーザの手が挿入される空間から離れた、ペンキ
ャリッジの後ろ付近である。何れの位置の場合であって
も、センサ237は、ストリップに形成されたオリフィス
又は目盛りの透明部分を通過する光ビーム内に配置され
る。
【0159】ペンキャリッジアセンブリ20,20’は、媒
介となる駆動ベルト35を介して、二重支持及びガイドレ
ール(図示せず)に沿って、モータ31により往復駆動さ
れる。モータ31は、1つ又は2つ以上のプロセッサ71か
らの信号の制御下にある。
【0160】好適には、システムは、少なくとも4つの
異なる色のインクをそれぞれ収容する少なくとも4個の
ペンを備える。最も典型的には、インクとしては、オペ
レータから見て左から右にこの順序になっているイエロ
ーY、シアンC、マゼンタM、及びブラックKが挙げられ
る。実際問題として、有彩色ペン及びブラックペンは、
単一プリンタ内で、共通のキャリッジ又は複数のキャリ
ッジの何れかに配設することが可能である。
【0161】ペンキャリッジアセンブリ20,20’には、
様々なエレクトロニクスを支持するトレイも含まれる。
図4は、ヒューレット・パッカード・カンパニーのプリ
ンタ/プロッタモデル「DesignJet 2000CP」等の本発明
を含まないシステムを最も具体的に表したものである。
しかし、これらの図は、本発明の特定の実施形態、及び
後述する特定の詳細な相違を有する本発明の好ましい実
施形態を含むプリンタ/プロッタを示すものでもある。
【0162】図4に示すブロック図の詳細について更に
考察する前に、同図に対する大まかな解説を行うことが
役立つであろう。同図は、前に考察した本発明の装置態
様の1つの好ましい実施形態を特に表している。
【0163】該装置のうち従来と同様の部分は、プリン
トステージ20〜51、プリント媒体4A、及び該プリントス
テージを駆動する最終出力エレクトロニクスステージ78
として現れる。この最終出力ステージ79は次いでプリン
トマスクステージ171により駆動され、該プリントマス
クステージ171は、媒体4Aを横切るキャリッジ20,20'の
複数の経路及びペンの中からインクマーク18,19のプリ
ントを割り当てる。
【0164】また一般に従来通りのものは不揮発性メモ
リ175であり、該不揮発性メモリ175は、プログラミング
された要素の全てについての動作命令66(この多くは新
規であり本発明を実施するものである)を供給し、また
図の左際において予め分解されたK,C,M,Yの色平面デー
タアレイから構成される4色色分解データ70を供給す
る。これらデータは、入力信号191としてプロセッサ71
に流れる。
【0165】本発明の装置態様に特に関連する特徴は、
構成要素72〜78,82,83,187,192〜195として図の中央領
域に見られ、これらについては後に詳述する。本明細書
に提示される機能に関する記述及び図面が与えられれ
ば、通常の技術を有するプログラマは(当業界での経験
があれば)、全ての回路の動作に適したプログラムを作
成することができる。
【0166】先の3つの段落に列挙した特徴は、当業界
で製品プリンタにおいて一般に見られる特徴である。更
に、プロトタイプ又は代表的なプリンタ(グラフィック
アート用途専用のものであると本明細書に記載する類の
プリンタ)において工場でのみ使用される機構として
は、テストパターン生成回路63,80、並びにペンキャリ
ッジ上又はペンキャリッジと共に移動する小型の測色(c
olorimeter)センサ51等によるテストパターンの読み出
しの結果として得られる情報のためのデータ経路65が挙
げられる。
【0167】上述したように、現在最も大いに好ましい
本発明の実施形態は、可能な限り最高の精密さ及び精度
で比色測定(colorimetric measurement)を行うことが可
能な完全に自立型の光度計を実際に利用する。しかし、
本発明の別の好ましい実施形態では、上記Vincentまた
特にBakerの特許文書で教示されているようなキャリッ
ジ取付式の高品質の比色計を利用する。
【0168】かかる読み出されたデータは、プロセッサ
71の特定のモジュール72内のテストパターン読み出しア
ルゴリズム81に渡される。データ経路65から受信され、
アルゴリズム81によって読み出されたテストパターンデ
ータが、ブラック生成関数の導出(derivation)82におい
て、また有彩色関数(chromatic-color functions)の
順方向モデルの反復において使用されて、既述の式、曲
線、及びルックアップテーブル83が生成される。
【0169】次いで、ABR定式化のこれらの様々な形
態83のうちの1つ又は2つ以上が、製品プリンタの不揮
発性メモリ175に格納される。ここで、ABR情報は、
インストールされ現場での使用のために配置された後
に、プリンタの動作を案内するものとなる。
【0170】ペンキャリッジアセンブリは、インク18を
噴射しながら左16に移動するときは符号20で表され、イ
ンク19を噴射しながら右17に移動するときは符号20'で
表される。該符号20,20'の両者は、同じペンを有する同
じペンキャリッジを表すものであることが理解されよ
う。
【0171】上述のデジタルプロセッサ71は、プラテン
モータ42へのプラテン駆動制御信号42A、及びキャリッ
ジ駆動モータ31へのキャリッジ駆動制御信号31Aと調整
された制御信号20B,20'Bを提供して、正しいタイミング
でペンを噴射させる。プロセッサ71は、エンコーダ37に
より提供されるエンコーダ信号37Bから導出されるキャ
リッジの速度及び位置に関する情報に部分的に基づいて
前記キャリッジ駆動信号31Aを生成する。
【0172】(該ブロック図では、関連する左向きの矢
印で示すようにセンサ37,51から供給される情報37B,6
5、及びこれと同様に標準的でない方向を有する前記情
報66,83を除き、図示する全ての信号は左から右に流れ
る。)このため、コードストリップ33,36は、各方向
(すなわち左から右(順方向20')又は右から左(逆方
向20))でのキャリッジアセンブリ20の走査中における
超高精度でのカラーインク滴の生成を可能にする。
【0173】新しいイメージデータ70はイメージ処理ス
テージ73において受信される(191)。該イメージ処理
ステージ73は、従来と同様に、カラーマップモジュール
と、コントラスト及び色調整又は修正モジュールと、デ
ィザリング又は誤差拡散を用いて各画素に印刷すべき色
調値を決定する描画モジュールとを備える。本システム
の実施形態によっては、描画が全て事前に行われ、入力
データの別個のKCMY平面で表現されるものもあり、本発
明の目的は、逐次プリントの粒状性特性と一貫性のある
表現を維持することである。
【0174】説明を簡単にするためにのみ、図4(図5
も同様)の前処理を行う際の仮定を以下に続ける。しか
し、等価で追加の従来の処理ステージを含めて同図をか
かる他の従来のステージを示すものとして解釈すること
が可能であることが理解されよう。かかる処理ステージ
としては、描画(例えばディザリング又は誤差拡散)、
インク制限(例えばデプリーション(depletion:枯
渇))、色飽和改善(例えばプロプリーション(prople
tion))、及び(現在知られているか否かに関わらず)
逐次プリントにおける様々な他の形態の信号変更が挙げ
られる。
【0175】本発明の目的のために、処理ステージ73
は、受信した個々の各色指定に関して上記技術を適用し
て、上述したADSABR決定及び調整を実施する。す
なわち、事実上、カラーデータ入力経路191がまず処理
ステージ73内で2つの主要な経路に分岐する。 ・ブラックインクデータ入力経路191K ・有彩色インクデータ入力経路191ch ADSABRステージ73の出力(右)端で、これら2つ
の経路がそれぞれ194K,194chとして出て、次いで出力19
4として再収束される(一体で図示する)。しかし、入
力信号70,191が実際には4つの別個のKCMYデータ平面を
含むことと全く同様に、該出力194は、既述のマスキン
グステージ171へ4つの別個のデータセットを同様に提
示するものであることが理解されよう。
【0176】ここで、ADSABRステージ73の入力
(左)端に戻る。ブラック入力経路191Kは次いで三分岐
する(192)。 ・特定の色がブラックを有さない、又は比較的少ないブ
ラックを有する(この基準はK開始値「S」に関係し、上
記数学的処理では「K<S」で表されている)場合には、
カラー信号のブラック部分は通過経路74にそれ、したが
って無変更のまま出力経路194を通過する。 ・特定の色が全てブラックである場合、又はほぼそうで
ある(この基準は併合値「M」に関係し、上記では「K>
M」と表現されている)場合には、カラー信号のブラッ
ク部分は前記とは別の通過経路78にそれ、出力ポイント
193(2つの通過経路74,78が結合する場所)を通過し、
やはり無変更のままとなる。 ・しかし、色中のブラックの量が中間範囲にある場合に
は(すなわちS<K<M)、その色信号のブラック部分が
一層複雑な非通過処理経路75に送られる。(一般に、規
則正しい動作のために、値S,Mは典型的にはS<Mとなる
ように選択される。)最後に述べた経路75は、2つの直
列のサブモジュールを含むものとみなすことができる。 ・第1のサブブロック76が、K開始値S、またK値が開始
ポイントを超える際の増加関数k0の挙動を規定する指数
Pを課す。 ・第2のサブブロック77が、併合ポイント値Mを課し、
次いで線形結合関数k1により規定される出力信号を確立
する。
【0177】非通過経路75の別の概念化は、上記結合関
数k1を単純に適用することである。この概念化は、サブ
ブロック76,77の双方に重なる単一ブロック187により図
中で表現されている(しかし、図中のスペース上の制限
のため、初期関数k0は、その変数の完全な式を提示する
のではなく、変数名の参照で含まれている)。
【0178】いずれにせよ、三分岐する入力経路191,19
2(上述のように処理経路74,75,78へと分かれるもの)
は、単一の出力経路193,194へと再収束する。この後者
の経路は、従来の印刷マスキングステージ171に進み、
そこから上述したように別の出力経路195を介して最終
出力ステージ79に進む。
【0179】全ての信号191〜195は、デバイス空間信号
であり、すなわちCMYKであるかCMYKcm(小文字は明るい
又は薄い着色剤を表す)であるかに関わらない4つ又は
5つ以上の色の信号である。このシステムの何れのポイ
ントにも、知覚空間操作又はカラーマップ動作が導入さ
れないため、表題「ADSABRの個々の色処理ステー
ジ」に接頭語「ADS」(全デバイス空間)が存在して
いる。
【0180】既述のように、処理ステージ73は、示され
る実際の計算をリアルタイムで必ずしもそれ自体で実行
する必要はない。代替的に、このステージは、ルックア
ップテーブル(典型的にはメモリモジュール175に保持
される)において必要とされる答えをルックアップする
ことにより、単純に入力データを処理することが可能で
ある。したがって、図4は、処理ステージ73の外側から
見た場合に機能的に同一となるこれらの種類の処理の双
方を表している。
【0181】図面の説明で示唆したように、これまで説
明してきた構成要素は、当業界で見られる製品プリンタ
に一般に存在するものである。かかる構成要素は、プロ
トタイプやそれと同様の工場での開発下にある予備的な
形態の製品に含められるものである。
【0182】しかし、図4の上部は、後者の開発環境に
ある装置においてのみ含めることが可能な機構(製造マ
シンによっては、現場での較正メンテナンス等のために
使用される同様のモジュールを有することも可能であ
る)、又は完全に自立型の比色計の幾つかの要素を包含
することが可能な機構を含む。これら機構は、出力ステ
ージ79及びプリントステージを動作させてテストパター
ンを作成するためのアルゴリズムモジュール63及び制御
信号経路80と、かかるパターンから戻されたデータを読
み取って使用するための相補的なデータ戻り経路65及び
解析モジュール72,81,82とを含む。
【0183】該戻されたデータ65が、該解析モジュール
72,81,82により適用されて、ADSABRパラメータS,
P,Mが導出される。次いでこれらパラメータが、作業メ
モリ175への格納のために転送され(83)、該作業メモ
リ175が制御信号66を上記処理モジュール74〜78に送信
する。
【0184】この完全に自動的な本発明の実施形態が最
も好ましく、動作が非常に効率的であり満足のいくもの
であるが、代替的な好ましい実施形態は、プリンタを使
用する人間のオペレータによる一層大きな制御のための
機会を追加したものとなる。したがって、必要に応じ
て、手動でのオーバーライド又は微調整ブロック300
(図5)を有利に提供することが可能である。
【0185】オーバーライドモジュール300は、図示す
るように、グラフィカルユーザインタフェイス(GUI)
(例えばWindows(R)又はMacintosh(R)及びその変種)と
いう形態をとることができる。代替的には、オーバーラ
イドモジュール300は、例えばLinux、Unix、又はDOS制
御画面といった多数の他の周知の形態のうちの任意のも
の、また又は物理的なスイッチ、ポテンショメータ等を
備えたハードワイヤード制御システムといった形態をと
ることさえ可能である。
【0186】手動制御を実施する1つの方法(しかし決
して1つのみではない)は、単にユーザを上記パラメー
タセットS,P,Mに割り当てることである。これにより、
ユーザは、K開始値設定モジュール102を制御することで
第1の色処理サブブロック76及びS値信号108を送信させ
ることが可能となる。
【0187】(図5では、上記「ブラックなし」処理経
路74及び有彩色インク経路191ch〜194ch(図4参照)
が、S値信号経路108を一層明確に示すことができるよう
符号187〜187で切断して描かれている。後述する他の信
号208,308もまた、経路74,191〜194chの切断によって一
層明らかに見えるようになっている)。
【0188】かかるS値信号108を送信するために、ユー
ザは手動入力ユニット103を操作する。このユニット103
は、(それが存在する場合には)スライダ又はステッパ
スイッチ104を含むことが好ましい。この場合も、該ス
テッパ又はスライダを、パーソナルコンピュータGUIに
おけるオンスクリーンセレクタとして実施することが可
能であり、又は(もし好ましい場合には)上に列挙した
他の方法、例えば実際の電気機械式のスライダ又はスイ
ッチとして実施することが可能である。
【0189】いずれの場合にも、ステッパ又はスライダ
104は、好適には、入力ブラック指定への一層高い忠実
度に対する粒状性のトレードオフの暗示をユーザに明示
的に提示するために、指示106,107を伴う目盛り105に沿
って動作する。図中、例えば、K開始数Sの最小値106を
「高K忠実度」に関連づけ、最大値107を「低粒状性」に
関連付けることが示唆されている。
【0190】これは論理的な関連付けである。何故な
ら、任意のブラックKが入力191に見られる場合には常
に、ゼロ値のSによって真のブラックインクKが出力194
に見られることになり、それが非常に高い値の場合に
は、ミッドトーン及びミッドトーンを越えてまで入力ブ
ラックKが粒状性のより低いプロセスブラックCMYに置換
されることになるからである。一方、制御104にラベル
を付すと共に目盛り105を関連付ける多くの他の等価な
態様が存在する。
【0191】これらとしては、例えば、目盛り全体に対
する「K開始」等の単純な形式的な記述、及び左端106に
おける「0」及び右端107における「1」といったものが
挙げられる。別の手法として、左端に「4色分解に従
う」というラベルを付し、右端に「滑らかなハイライ
ト」というラベルを付すことが挙げられる。
【0192】同様に、指数P及びハイエンド併合ポイン
トMのための更なる制御経路208,308を同様の値設定モジ
ュール202,302からそれぞれ供給することができる。次
いで該制御経路208,308の各々が手動制御ユニット203,3
03によりそれぞれ操作され、所望であれば、操作時また
はユーザラベル付け時にK開始制御ユニット103と整合さ
せることが可能である。
【0193】好ましい場合には、制御若しくはそのラベ
ル又はそれらの両者は、パラメータS,P,Mの性質間の根
本的な差に関連する異なるそれぞれの形態をとることが
可能である。したがって、例えば、トグルスイッチや、
ラジオボタン等を使用した離散的な値セレクタは、全て
等価なものである。
【0194】後者の2つのパラメータ選択について示す
ラベル206,207,306,307の具体的な表現法及び形態は、K
開始目盛りについて図示するものと同様に、単に例示的
なものであり、美学、判断、及び設計選択上の問題であ
る。設計思想が、図4の場合のように各パラメータ毎に
理想的又は許容可能な設定を自動的に確立することを約
束するものである場合には、本システムは、手動入力手
段103〜108,203〜208,303〜308が全く存在しない場合で
あっても完全に動作することが可能なものであることが
理解されよう。
【0195】本発明は、4色系での動作に限定されるも
のではない。反対に、実施形態によっては、例えば薄い
色のシアン「c」及び薄い色のマゼンタ「m」を含む6色
の「CMYKcm」系が好ましいものとなる。
【0196】集積回路71は、部分的にプリンタに、部分
的に関連するコンピュータに、そして部分的に別個のパ
ッケージされたラスタイメージプロセッサに分散させる
ことが可能である。代替的に、該集積回路71は、主に又
は完全に、複数のかかるデバイスのうちの1つのみ又は
2つのみに配設することが可能である。
【0197】かかる回路は、例えばコンピュータのハー
ドディスクドライブに保持することが可能なものといっ
たソフトウェア、又はファームウェア(例えばROM175に
保持されて他の要素へ分配(66)されるもの)、又はこれ
ら両者を実行する汎用プロセッサ(例えば汎用コンピュ
ータの中央処理装置)を含むことが可能であり、また特
定用途向け集積回路を含むことが可能である。代替的に
それらの組み合わせを使用することも可能である。
【0198】上記開示は、単なる例示を意図したもので
あり、特許請求の範囲を参照することにより決定される
本発明の範囲の限定を意図したものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブラック置換関数ABRN(K)の生成に使用され
る初期K関数のグラフであり、参照のためにブラック識
別関数も示されている。
【図2】ブラック識別関数を含む図1の関数の線形結合
の同様のグラフであり、ここでも識別関数が示されてい
る。
【図3】現行の製品で使用されている4色の場合のAB
R関数のグラフであり、ここでも識別関数が示されてい
る。
【図4】理想的なABR関数及び図1〜図3に示すよう
なグラフを開発するために工場で使用できるものといっ
たプリンタの特定の要素(但し、これは、好ましい実際
の実施形態を象徴的に示すものに過ぎず、現在ではキャ
リッジ取付型センサではなく自立型分光光度計を採用し
ている)と、及びプリンタの工場でのプログラミング時
に固定されるABR関数に基づいてイメージをプリント
するために後に当業界で使用される作業システムの特定
の要素との双方を示す、高度に模式化され実際には複合
図であるブロック図であり、このため、同図は本発明の
好ましい実施形態の実施を2つの異なるステージで示し
ている。
【図5】類似した図であるが、当業界で使用されるプリ
ンタ、特に、工場でABR関数が完全に固定されず手動
での制御を受けるプリンタのみを示したものである(図
5では、図4に示す一つの処理経路74が、本文で説明す
る理由のため符号187で切断されている)。
【符号の説明】
C,M,Y 有彩色インク K ブラックインク K1 変更されたブラックインク量との平滑
な混色 S ブラックインク開始ポイント 4A プリント媒体 20,20',31,41,51 逐次プリント出力ステージ 70,191 データを受信又は生成 73 直接変換 73 計算モジュール 74 変更なしの通過 75 ブラックインクの量を変更 77 計算サブモジュール 103,203,303 ブラックインク変更の量及び指示を選
択する制御を操作 187 ブラックインクの初期表現の増加関数 191 カラーイメージデータ、 191k ブラックインクの初期量 191ch〜194ch ブラックインクの変更に適応するよう
に有彩色インクを自動変更 194 変更されたデータ 194K 変更された量のブラックインク 194ch,194K,194 初期表現と再結合
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヤシント・ヒュメト・ポウス スペイン国バルセロナ08130,サンタ・ペ ルペチュア・デ・モゴダ,モッセン・カミ ル・ロッセル,38 Fターム(参考) 2C056 EA04 EA11 EB27 EC76 EE03 EE14 FA10 2C262 AA24 AB13 BA13 BC07 EA02 EA04 5C074 AA05 BB02 BB16 DD03 DD24 FF15 HH04 5C077 MP08 PP33 PP37 PP38 PQ08 PQ12 PQ23 SS02 SS05 TT05 5C079 HB03 KA12 KA15 LA21 MA04 MA11 MA19 PA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーイメージの逐次プリントの前処理を
    行う方法であって、 少なくともブラックインク(K)及び有彩色インク(C,M,Y)
    のそれぞれの初期表現を含む、前記イメージのデバイス
    色での実施を表すデータ(70,191)を受信し又は生成し(7
    0,191)、 実質的に直接的な変換を適用して(73)、 前記データで表されるブラックインクの量を変更し(7
    5)、 該変更されたブラックインクの量(194K)を前記初期表現
    と再結合する(194ch,194K,194)、という各ステップを含
    む方法。
  2. 【請求項2】前記適用ステップが、 前記データで表現されるブラックインク(K)を、主に前
    記イメージのハイライト領域及びミッドトーン領域にお
    いて、該領域における粒状性を軽減させるよう自動的に
    変更し、 前記データで表現されるブラックインク(K)を、前記イ
    メージの一層暗い領域において、該一層暗い領域におけ
    るブラックインクの量が前記ハイライト領域及びミッド
    トーン領域における変更されたブラックインクの量と滑
    らかに混合する(K1)よう自動的に変更する、という各ス
    テップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記ブラックの自動変更ステップが、 ブラックインク開始ポイント(S)と、 該開始ポイントよりも暗いイメージの領域におけるブラ
    ックインクの前記初期表現の増加関数(187)とを確立す
    るステップを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記適用ステップが、 前記ブラックインクの変更に適応するように有彩色イン
    クを自動的に変更し(191ch〜194ch)、 少なくとも前記有彩色インクの前記初期表現に反比例す
    るように、前記変更されたブラックインクの量を自動的
    に再結合する、という各ステップを更に含む、請求項2
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】シアン、マゼンタ、イエロー、及びブラッ
    クのそれぞれについての最終的なインク表現C',M',Y',
    K'が次式から見いだされ、 C’= C+(1−C)・AC(K) M’= M+(1−M)・AM(K) Y’= Y+(1−Y)・AY(K) K’= AK(K) 該式において、C,M,Y,Kがそれぞれ同じ色の前記初期表
    現であり、AC,AM,AY,AKがそれぞれ予め確立される自動
    ブラック置換関数である、請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】前記直接的な変換を適用するステップが、
    前記定量化されたブラック変更に対応する前記表現の新
    しい量をルックアップテーブルにおいて見いだすステッ
    プを含む、請求項4に記載の方法。
  7. 【請求項7】最初にブラックインク成分を有さない色が
    無変更で通過し(74)、 ブラックインクが再結合された前記データをハードコピ
    ープリント用のプリントマスクに適用する、という各ス
    テップを更に含む、請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】人間であるオペレータが操作(103,203,30
    3)によるブラックインクの変更の量及び指示を選択する
    制御に次いで、前記直接的な変換(73)を実質的に自動的
    に行って、前記オペレータによる選択に従って前記適用
    ステップの変更部分及び再結合部分を実施するステップ
    を更に含む、請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】デバイス色空間におけるオリジナルイメー
    ジデータに基づいて、プリント媒体(4A)上に堆積される
    ドットからの構築によりイメージを形成する逐次プリン
    トシステムであって、 知覚的なカラーパラメータに関する操作なしでカラーイ
    メージデータ(191)を変更する、直接的なデバイス色か
    らデバイス色への実質的に自動的な計算モジュール(73)
    と、 前記変更されたデータ(194)から前記イメージをプリン
    トする逐次プリント出力ステージ(20,20',31,41,51)と
    を含むシステム。
  10. 【請求項10】前記自動的な計算モジュールが、 ブラックインク開始ポイント(S)と、該開始ポイントよ
    りも暗いイメージの領域におけるブラックインクの前記
    初期量(191k)の増加関数(187)とを確立する計算サブモ
    ジュールと、 前記イメージの最も暗い領域において前記関数を実質的
    なブラック識別関数に併合させる計算サブモジュール(7
    7)とを含む、請求項9に記載のシステム。
JP2002162240A 2001-06-04 2002-06-04 全デバイス空間の自動ブラック置換 Pending JP2003175643A (ja)

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