JP2004159308A - 対応関係定義データ作成方法、印刷制御装置、対応関係定義データ作成装置および対応関係定義データ作成プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 印刷装置で使用する各色のインク量を特定するインク値データと他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを作成するに当たり、階調値の大小とインク量とを略線形に対応させた第1階調値データを取得するとともに当該第1階調値データに対して階調値が小さな値であるほど補正後の増加率が大きくなるようにγ補正を行って高明度域の相対的な分解能を向上させたインク値データを生成し、当該インク値データに基づいて上記印刷装置で印刷を実行した結果を測色し、当該測色結果から上記インク値データと上記他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを生成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、高明度域で高精度に色変換する対応関係を定義可能な対応関係定義データ作成方法、印刷制御装置、対応関係定義データ作成装置および対応関係定義データ作成プログラムの提供を目的とする。
(1)色変換テーブル作成の概要:
(2)色変換テーブル作成のための装置および処理:
(3)本発明によって作成したLUTを利用した印刷:
(4)他の実施形態:
図1は、本発明にかかる色変換テーブル作成方法の工程を概略的に説明する説明図である。この工程は多くの演算処理を必要とするのでコンピュータを利用するのが好ましい。また、実際に印刷を行うので、作成後の色変換テーブルを利用して印刷を行うプリンタにて印刷を行うのが好ましく、後述するハーフトーン処理(HT)としても当該プリンタで採用しているハーフトーン処理と同じアルゴリズムであることが必要とされる。
以上のように、本発明においては分版処理においてγ補正を行うことによってトーンジャンプの発生を低減しており、以下においてはより具体的にそのための装置および処理を説明する。図3は本発明にかかる色変換テーブル(LUT)を作成するための処理を示すフローチャートであり、図4は当該処理を実行するためのコンピュータの構成を示すブロック図である。コンピュータ10は演算処理を実行する演算処理部11とデータを蓄積するHDD12とを備えている。また、図示しないインタフェースを介してプリンタ20と接続されており、コンピュータ10から印刷データを出力して印刷を実行することができる。
このLUT12cは、プリンタ20にて印刷を実行する際に色変換処理を行うために参照される。以下当該印刷を行うための構成を説明する。図7は、印刷時にLUT12cを使用するコンピュータ構成例を示すブロック図である。コンピュータ110は汎用的なパーソナルコンピュータであり、プリンタドライバ(PRTDRV)210と入力機器ドライバ(DRV)220とディスプレイドライバ(DRV)230とがOS200に組み込まれている。ディスプレイDRV230はディスプレイ180における画像データ等の表示を制御するドライバであり、入力機器DRV220はシリアル通信用I/O190aを介して入力される上記キーボード310やマウス320からのコード信号を受信して所定の入力操作を受け付けるドライバである。
以上説明した実施形態は一例であり、高明度域の分解能を低明度域の分解能より相対的に高くすることができる限りにおいて種々の構成を採用可能である。上記γ補正後に得られる階調レベル数としても9階調レベルに限られることはない。すなわち、高明度域において精度を向上すると、低明度域においては表現可能な階調レベル数が少なくなるので、両者の兼ね合いで最も都合の良い状態になるようにγ補正を行えばよい。実際には上記γ補正後によって高明度域の分解能を最大で従来の3倍程度、すなわち、CMYKlclmデータの階調値”1”を階調値”3”に補正する構成であっても非常に高精度に色変換を実施可能である。
Claims (13)
- ハーフトーン処理モジュールに対して入力するインク色毎の入力階調値と他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを作成する対応関係定義データ作成方法において、
上記入力階調値を所定の値域内に存在する整数値とし、高明度域に相当する入力階調値であるほどそれより低明度域に相当する入力階調値より当該入力階調値の単位変化に対応するインク記録率の変化が小さくなるよう定義して、各インク色についての入力階調値の組み合わせが示す色と上記色成分値の組み合わせが示す色とを対応づけることにより上記対応関係定義データを作成することを特徴とする対応関係定義データ作成方法。 - 印刷装置で出力した複数のパッチを測色し、測色結果から他の画像機器で使用する各色の色成分値と印刷装置で使用する各インク色毎のインク量に対応する階調値との対応関係を規定した対応関係定義データを作成する対応関係定義データ作成方法において、
上記インク量に対応する階調値の全階調数より少数の参照値を各インク色毎に抽出して組み合わせ、上記複数のパッチを特定したパッチデータを生成し、
同パッチデータを入力してインクドットの有無を示すハーフトーン画像データに変換するハーフトーン処理を実行して上記複数のパッチを印刷し、
印刷された複数のパッチを測色して得られる測色データに基づいて上記対応関係定義データを生成するにあたり、
上記インク量に対応する階調値は、所定の値域内に存在する整数値かつ高明度域に相当する階調値であるほどそれより低明度域に相当する階調値より当該階調値の単位変化に対応するインク記録率の変化が小さくなるように定義され、
上記ハーフトーン処理では、当該階調値の定義に従って上記パッチデータの参照値に相当するインク量を解釈して上記ハーフトーン画像データを生成することを特徴とする対応関係定義データ作成方法。 - 上記インク量に対応する階調値は、インク記録率の値域の一部に全階調数を割り当てて定義されることを特徴とする上記請求項2に記載の対応関係定義データ作成方法。
- 印刷装置で使用する各色のインク量を特定するインク値データと他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを作成する対応関係定義データ作成方法において、
CMY各色の組み合わせで表現される色を変換して階調値の大小とインク量とを略線形に対応させた第1階調値データを取得するとともに当該第1階調値データに対して階調値が小さな値であるほど補正後の増加率が大きくなるようにγ補正を行って高明度域の相対的な分解能を向上させたインク値データを生成し、当該インク値データに基づいて上記印刷装置で印刷を実行した結果を測色し、当該測色結果から上記インク値データと上記他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを生成することを特徴とする対応関係定義データ作成方法。 - 印刷装置で使用する各色のインク量を特定するインク値データと他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを作成する対応関係定義データ作成方法において、
上記各色のインク量を特定する複数のインク値データであって、インク量と階調値の大小とを略線形に対応させた第1階調値データについて、高明度域に相当する階調値であるほどそれより低明度域に相当する階調値より大きな増加率で補正したインク値データによって印刷を実行し、当該印刷結果を測色して得られる測色データに基づいて上記インク値データと上記他の画像機器で使用される各色の色成分値とを対応づけた対応関係定義データを生成することを特徴とする対応関係定義データ作成方法。 - 上記インク値データは所定の変換式によって所定の第1色空間での各色成分を示す上記第1階調値データを補正したデータであり、上記印刷を実行する際には当該補正の逆補正をした場合の小数以下に相当する偏差を反映しつつハーフトーン処理を行って印刷を実行することを特徴とする上記請求項5に記載の対応関係定義データ作成方法。
- 上記補正は、入力値が小さな値であるほど大きな変化率で補正して出力するγ補正であることを特徴とする上記請求項5または請求項6のいずれかに記載の対応関係定義データ作成方法。
- 上記第1階調値データにて最低明度を示す階調値は印刷媒体上に記録可能な最大のインク記録率に相当し、上記補正では当該最低明度を示す階調値を含む所定の階調値域を除外するとともに残りの階調値域が上記インク値データの全階調値域と合致するように補正を行うことを特徴とする上記請求項5〜請求項7のいずれかに記載の対応関係定義データ作成方法。
- 印刷装置で使用する各色のインク量を特定するインク値データと他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを参照して当該画像機器での表示画像を示す画像データから印刷装置での出力画像を示す印刷データを生成して印刷を実行させる印刷制御装置であって、
上記他の画像機器での画像についてドットマトリクス状の各画素の色を階調表現した画像データを取得する画像データ取得手段と、
上記各色のインク量を特定する複数のインク値データであって、インク量と階調値の大小とを略線形に対応させた第1階調値データについて、高明度域に相当する階調値であるほどそれより低明度域に相当する階調値より大きな増加率で補正して取得したインク値データによって印刷を実行し、当該印刷結果を測色して得られる測色データに基づいて上記インク値データと上記他の画像機器で使用される各色の色成分値とを対応づけた対応関係定義データを参照して上記画像データを対応するインク値データに色変換する色変換手段と、
当該色変換されたインク値データから当該インク値データが示すインク量を解釈しつつ印刷媒体に記録するインク滴の記録密度で階調を表現した疑似中間調データに変換するハーフトーン処理手段と、
各画素について上記疑似中間調データで特定される記録密度に従ってインク滴を吐出するように印刷装置を駆動する印刷データを生成する印刷データ生成手段と、
同印刷データを印刷装置に対して出力する印刷データ出力手段とを具備することを特徴とする印刷制御装置。 - 印刷装置で使用する各色のインク量を特定するインク値データと他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを作成する対応関係定義データ作成装置において、
CMY各色の組み合わせで表現される色を階調値の大小とインク量とを略線形に対応させた第1階調値データに変換する分版手段と、
当該第1階調値データに対して階調値が小さな値であるほど補正後の増加率が大きくなるようにγ補正を行って高明度域の相対的な分解能を向上させたインク値データを生成するインク値データ生成手段と、
同インク値データに従ってインク量を特定した印刷データを生成して上記印刷装置で印刷を実行する印刷実行手段と、
同印刷した結果を測色する印刷結果測色手段と、
当該測色結果から上記インク値データと上記他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを生成する対応関係定義データ生成手段とを具備することを特徴とする対応関係定義データ作成装置。 - 印刷装置で使用する各色のインク量を特定するインク値データと他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを作成する対応関係定義データ作成装置において、
上記各色のインク量を特定する複数のインク値データであって、インク量と階調値の大小とを略線形に対応させた第1階調値データについて、高明度域に相当する階調値であるほどそれより低明度域に相当する階調値より大きな増加率で補正したインク値データを取得するインク値データ取得手段と、
同インク値データによって特定されるインク量にて印刷を実行する印刷実行手段と、
当該印刷結果を測色して測色データを取得する測色データ取得手段と、
当該測色データに基づいて上記インク値データと上記他の画像機器で使用される各色の色成分値とを対応づけて対応関係定義データを生成する対応関係定義データ生成手段とを具備することを特徴とする対応関係定義データ作成装置。 - 印刷装置で使用する各色のインク量を特定するインク値データと他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを作成する対応関係定義データ作成プログラムにおいて、
CMY各色の組み合わせで表現される色を階調値の大小とインク量とを略線形に対応させた第1階調値データに変換する分版機能と、
当該第1階調値データに対して階調値が小さな値であるほど補正後の増加率が大きくなるようにγ補正を行って高明度域の相対的な分解能を向上させたインク値データを生成するインク値データ生成機能と、
同インク値データに従ってインク量を特定した印刷データを生成して上記印刷装置で印刷を実行する印刷実行機能と、
同印刷した結果を測色する印刷結果測色機能と、
当該測色結果から上記インク値データと上記他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを生成する対応関係定義データ生成機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする対応関係定義データ作成プログラム。 - 印刷装置で使用する各色のインク量を特定するインク値データと他の画像機器で使用する各色の色成分値との対応関係を規定した対応関係定義データを作成する対応関係定義データ作成プログラムにおいて、
上記各色のインク量を特定する複数のインク値データであって、インク量と階調値の大小とを略線形に対応させた第1階調値データについて、高明度域に相当する階調値であるほどそれより低明度域に相当する階調値より大きな増加率で補正したインク値データを取得するインク値データ取得機能と、
同インク値データによって特定されるインク量にて印刷を実行する印刷実行機能と、
当該印刷結果を測色して測色データを取得する測色データ取得機能と、
当該測色データに基づいて上記インク値データと上記他の画像機器で使用される各色の色成分値とを対応づけて対応関係定義データを生成する対応関係定義データ生成機能とをコンピュータに実現させることを特徴とする対応関係定義データ作成プログラム。
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