JP2003175403A - 弁箱付き弁座の溶接結合部切削装置 - Google Patents

弁箱付き弁座の溶接結合部切削装置

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JP2003175403A JP2001377353A JP2001377353A JP2003175403A JP 2003175403 A JP2003175403 A JP 2003175403A JP 2001377353 A JP2001377353 A JP 2001377353A JP 2001377353 A JP2001377353 A JP 2001377353A JP 2003175403 A JP2003175403 A JP 2003175403A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁箱に取り付けやすく、かつ作業性の良い弁
箱付き弁座の溶接結合部切削装置を提供する。 【解決手段】 ベース20と、ベース20に取り付けら
れ、弁座内周面8にベース20を固定するチャック70
と、ベース20に回転可能に取り付けられた主軸と、主
軸に径方向に移動可能に取り付けられた刃物台50と、
刃物台50を径方向に送るバイト送り機構とからなる切
削ヘッド10、および主軸と刃物台50とを駆動する駆
動装置12を備えている。そして、主軸の先端部に刃物
台50が取り付けられ、後端部に駆動装置12の伝動軸
が接続されており、チャック70の爪71が刃物台50
より後方に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】各種プラントの配管に設置さ
れているウエッジゲート弁、パラレルスライド弁などの
仕切弁および逆止め弁の弁箱に溶接された弁箱付き弁座
(以下、単に弁座という)は長期間の使用中にエロージ
ョン、腐食、メンテナンスによる弁座面の摩耗などによ
り劣化・損傷し、交換が必要になることがある。
【0002】この発明は、弁座を弁箱から抜き取るため
に、上記バルブを配管に設置したまま、または配管から
取り外して溶接結合部を切削除去する弁座の溶接結合部
切削装置に関するものである。
【0003】
【従来の技術】従来の溶接結合部切削装置には、駆動装
置と切削ヘッドが分離できる2分割型と、分離できない
一体型の2種類がある。2分割型切削装置は、切削ヘッ
ドを3本あるいは4本のボルトで弁箱の内壁に突っ張っ
て固定する。一体型切削装置は、切削ヘッドと一体の駆
動装置を弁箱上部のフランジ等に直接固定するか、また
は弁箱上部に設置したレールもしくは台座に取り付け
る。バイトだけが弁座溶接部に接触して、切削ヘッドは
中空に浮く構造となっている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】仕切弁は、弁箱内に溶
接された相対する一対の弁座の間に弁体を挿入して、流
体の流れを阻止する。弁座間の隙間が狭いため、弁箱と
弁座との溶接結合部を切削する装置はコンパクトに設計
する必要がある。
【0005】一体型切削装置では、上記コンパクトにす
る必要性から剛性が低くなり、切削時にバイトがびびり
を生じやすいという欠点がある。バイトがびびりを生じ
ると、バイトの刃先が欠け、切削精度が低下したり、切
削不能となることがある。このため、手動送りの場合、
作業者の勘と熟練に頼って切削している。また、自動送
りの場合にはバイトの送りを小さくし、切削抵抗を減ら
してびびりを防止している。これらの切削方法では、バ
イトの送りが小さいため、切削に長時間を要すると同時
に、手動送りの場合は熟練作業者の養成に時間と費用と
がかかっていた。また、原子力発電プラントの補修工事
の場合、手動送り機構の切削装置では作業者が放射能を
帯びた弁のそばにいるため、放射線を被曝するという問
題があった。さらに、一体型切削装置は、駆動装置と切
削ヘッドとが分離できないこと、および駆動装置と切削
ヘッドとの連結部に高剛性が要求されることから装置が
重くなり、現場への搬入および弁への取付けに労力を要
していた。
【0006】一方、従来の2分割型切削装置は、びびり
を防止するために切削ヘッドを高剛性の弁箱にそれぞれ
独立した3〜4本のチャックジョウ(固定用ボルト)で固
定している。固定部は、図10に示すように溶接結合部
9より奥の流路4内に位置し、その流路4は鋳肌面であ
り、かつ配管側に向かって広がる勾配がついていること
が一般的である。このため、ボルトを使用した固定方法
では切削ヘッド15が傾き、切削バイト16を溶接線に
正確に位置合わせすることが難しい。さらに、切削ヘッ
ド15の心出し作業は、それぞれ独立したチャツクジョ
ウ17の長さを調節して行う必要がある。このように、
従来の切削装置は切削ヘッド15を流路4の奥に固定す
るため作業性が悪く、これらの作業に多大の時間を要
し、コストアップの要因となっていた。
【0007】この発明の課題は、弁箱に取り付けやす
く、かつ作業性の良い弁箱付き弁座の溶接結合部切削装
置を提供することである。
【0008】この発明の他の課題は、切削ヘッドが薄型
かつ剛性が高い弁箱付き弁座の溶接結合部切削装置を提
供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明の弁座の溶接結
合部切削装置は、ベースと、ベースに取り付けられ、弁
座内周面に前記ベースを固定するチャックと、ベースに
回転可能に取り付けられた主軸と、主軸に径方向に移動
可能に取り付けられた刃物台と、刃物台を径方向に送る
バイト送り機構とからなる切削ヘッド、および前記主軸
と刃物台とを駆動する駆動装置を備えている。そして、
前記主軸の先端部に刃物台が取り付けられ、後端部に前
記駆動装置の伝動軸が接続されており、前記チャックの
爪が刃物台より後方に位置している。
【0010】第1発明の弁座の溶接結合部切削装置で
は、主軸の先端部に刃物台が取り付けられ、後端部に駆
動装置の伝動軸が接続されており、チャックの爪が刃物
台より後方に位置している。したがって、切削ヘッドを
除去しようとする弁座の内周面にチャックで固定するこ
とができる。このために、切削ヘッドを弁箱の奥まで挿
入しなくてよく、取付け部が目視できるので、切削ヘッ
ドの挿入・固定および取外しがきわめて容易となる。ま
た、弁座の内周面は機械加工されているので、切削ヘッ
ドを安定した状態で固定することができる。これらのこ
とから、作業性が向上する。
【0011】第2発明の弁座の溶接結合部切削装置は、
円筒状のベース本体を有するベースと、ベース本体の外
周面に保持され、ベースを弁箱内に固定するチャック
と、ベース本体の内周面に回転可能にはめ合う主軸と、
主軸に径方向に移動可能に取り付けられ、送りねじを有
する刃物台と、主軸の内周面に回転可能に保持された刃
物台送り駆動軸と、刃物台送り駆動軸と作動連結され、
前記刃物台の送りねじにはめ合うねじを有する刃物台送
り被動軸とからなる切削ヘッド、および前記主軸と刃物
台送り駆動軸とを回転駆動する駆動装置を備えている。
【0012】第2発明の弁座の溶接結合部切削装置で
は、チャックがベース本体の外径側に取り付けられ、刃
物台と刃物台送り駆動軸とが組み付けられた主軸がベー
ス本体の内径側に取り付けられている。したがって、切
削ヘッドは厚みが薄く、軽量となり、取り扱いやすい。
チャックより奥の溶接部に位置するバイトに駆動トルク
を伝達することができるので、切削ヘッドを弁座内周面
で保持することができる。また、切削ヘッドの支点(固
定部)からバイト刃先までの間隔が短くなり、切削抵抗
によりバイトに加わる曲げモーメントが小さくなるの
で、切削中にびびりは発生せず重切削が可能となる。
【0013】上記第1および第2発明の弁座の溶接結合
部切削装置で、チャックが、前記ベース本体の外周面に
回転可能にはめ合い、前記主軸の軸線を中心とする渦巻
ねじが盤面に切られた円盤状のチャックハンドルと、前
記ベース本体の外周側に径方向に出入可能に保持され、
側面にチャックハンドルの渦巻ねじにはめ合うねじを有
する爪とからなる構成とすることができる。チャックハ
ンドルの回転により、複数の爪が同時に同じ距離だけ前
進して切削ヘッドを弁座の内周面に固定するので、弁座
の中心と切削ヘッドの中心が一致し、自動的に心出しさ
れる。
【0014】上記弁座の溶接結合部切削装置において、
チャックの爪の後端部に弁座面に接触するストッパを設
けてもよい。ストッパを弁座面に押し当てることによ
り、バイト刃先を溶接線に短時間かつ高精度に合わせる
ことができる。
【0015】上記弁座の溶接結合部切削装置において、
前記駆動装置の駆動軸を切削ヘッドに軸方向に滑動可能
に連結するようにしてもよい。これにより、駆動装置に
は切削抵抗に起因する曲げモーメントや軸力が作用せ
ず、切削に必要なトルクだけを伝達すればよいので、駆
動装置の大幅な軽量化が可能となった。また、切削ヘッ
ドの弁内部への挿入と取付け・取外し、および現場への
搬入が容易になる。
【0016】また、上記弁座の溶接結合部切削装置にお
いて、前記駆動装置の駆動源出力軸に、前記主軸が刃物
台回転減速装置を介して連結されているとともに、刃物
台が刃物台送り減速装置を介して連結されており、刃物
台送り減速装置の減速比が刃物台回転減速装置の減速比
より大きく、刃物台回転減速装置と刃物台送り減速装置
とが差動伝動機構を構成するようにしてもよい。刃物台
の回転と刃物台送り駆動軸の回転とに速度差がある場
合、速度差に比例して刃物台送りねじが回転するため、
回転速度の差を調節することにより刃物台の送り速度が
調節できる。
【0017】さらに、上記弁座の溶接結合部切削装置に
おいて、駆動装置を弁箱の上面で支持し、固定する固定
治具を設けるようにしてもよい。駆動装置は弁箱に支持
されるので、駆動装置と切削ヘッドとの連結部には駆動
装置の重量が加わらず、連結部の剛性を低くすることが
でき、装置の軽量化を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明の1
実施の形態を示すもので、弁箱付き弁座の溶接結合部切
削装置の縦断面図である。弁座の溶接結合部切削装置
は、切削ヘッド10と駆動装置12とからなっている。
【0019】切削ヘッド10について、図2〜図7を参
照して説明する。切削ヘッド10は、主要部材としてベ
ース20、主軸30、刃物台50、刃物台送り装置6
0、およびチャック70を備えている。
【0020】ベース20は主軸30、刃物台50、刃物
台送り装置60およびチャック70を組み付ける基礎と
なっている。ベース20は、円筒状のベース本体21
と、これの先端部(図2において左端部)に設けられた
チャック保持フランジ22とを備えている。チャック保
持フランジ22の後面に、T形のチャック爪本体案内溝
23が周方向に間隔をおいて3箇所に延びている。
【0021】主軸30はエアモータ81の回転を刃物台
50に伝達する部材で、円筒状の主軸本体31と、これ
の先端(図2において左端)に設けられた刃物台保持フ
ランジ40からなっている。べース本体21の内側に軸
受25が挿入され、主軸30はこの軸受25で保持され
ている。主軸本体31の後端部外周にはねじ33が切っ
てあり、ベース本体21と主軸本体31の間にロックナ
ット34をねじ込んで、主軸30がベース20から抜け
ないように固定している。ロックナット34の外周には
数箇所の切欠きがあり、切欠きにワッシャ35の爪を折
り曲げてはめ込み、ロックナット34の緩みを防止す
る。ロックナット34にはカバー36をビスで取り付
け、塵挨やヒュームの軸受25への侵入を防止する。主
軸30の後端部はスプライン軸穴37となっており、ス
プライン軸穴37にに後述の駆動装置12のスプライン
軸116がはめ合う。
【0022】主軸30の刃物台保持フランジ40から刃
物台ガイド41が突出しており、刃物台ガイド41にあ
り溝42が設けられている。図6に示すようにあり溝4
2の底面の端寄りに半円溝43が設けられており、その
中間に半円弧状の刃物台送り被動軸支持段44が突出し
ている。
【0023】刃物台50は、図5および図6に示すよう
に長方形盤状をしており、表面に刃物取付け溝51が設
けられている。刃物台裏面の両側は、上記主軸30のあ
り溝42とはめ合うあり52となっている。また、刃物
台裏面に中央付近から一端に向かって半円状の刃物台送
りめねじ53が切られている。刃物台50のあり52が
前記主軸30の刃物台ガイド41のあり溝42に挿入さ
れ、刃物台40はあり溝42に案内されて径方向にスラ
イドする。刃物台50のあり52と刃物台ガイド50の
あり溝42との隙間にスペーサ54が挿入されている。
摺動抵抗調整ねじ55が、刃物台ガイド41に取り付け
られている。摺動抵抗調整ねじ55を締め付けて、スペ
ーサ54を介し刃物台50をあり溝42の側面に押し付
け、刃物台ガイド41と刃物台50との間の摺動摩擦の
大きさを調整する。緩み止めナット56は、摺動抵抗調
整ねじ55の緩みを防ぐ。
【0024】刃物台送り装置60は、刃物台送り駆動軸
61が上記主軸30の刃物台送り駆動軸穴に軸受39を
介して支持されている。刃物台送り駆動軸61の後端は
断面が六角軸63となっており、後述の駆動装置12の
第3伝動軸144の6角穴145(図7参照)にはめ合
っている。刃物台送り駆動軸61の先端部に、駆動マイ
タ歯車62が設けられている。駆動マイタ歯車62に
は、刃物台送り被動軸65の先端に形成された被動マイ
タ歯車66がかみ合っている。前記主軸30の半円溝に
設けられた刃物台送り被動軸支持段44に、刃物台送り
被動軸65が回転可能に支持されている。刃物台送り被
動軸支持段44に刃物台送り被動軸65の切欠き部67
がはめ合っているので、刃物台送り被動軸65は軸方向
に移動しない。刃物台送り被動軸65のおねじ68が、
前記刃物台50の刃物台送りめねじ53にかみ合ってい
る。バイト58は、刃物台50のバイト固定溝51に挿
入され、ボルトで固定される。
【0025】駆動装置12からの駆動トルクが刃物台送
り駆動軸61に伝達されると、駆動マイタ歯車62およ
び被動マイタ歯車66を介して刃物台送り被動軸65が
回転する。刃物台送り被動軸65は回転しても軸方向に
移動しないので、刃物台送り被動軸65のおねじ68に
かみ合う前記刃物台50のめねじ53によって刃物台5
0は径方向にスライドする。
【0026】チャック70は3本の爪71を有し、T字
形の爪本体72が前記ベース20の爪本体案内溝23に
径方向にスライド可能にはめ合っている。爪本体72の
先端部にL字形のストッパ74がボルト75で固定され
ている。ストッパ74を弁座面7に当てると、切削ヘッ
ド10の取付け位置が自動的に決まる。渦巻めねじ73
の一部が、爪本体72の後面に切られている。
【0027】円盤状のチャックハンドル76がベース本
体21の後端部に回転可能にはめ合っており、ベース本
体21から抜け出ないようにベース本体21の後端に止
め輪27が取り付けられている。チャックハンドル76
の前面に、上記渦巻めねじ73にはめ合うおねじ77が
切られている。チャックハンドル76の後面に、円周方
向に間隔をおいて複数の切欠き78が形成されている。
切欠き78に治具を当ててハンマでたたくと、チャック
ハンドル76が回転し、3本の爪71が径方向に同一距
離だけスライドする。
【0028】弁座7に切削ヘッド10を固定するには、
爪71をベース20側に引き寄せた状態で切削ヘッド1
0を弁座7内に挿入し、チャックハンドル76を回して
3本の爪71を外に出し、弁座7の内周面に突き当て
る。このとき、3本の爪71の移動量が等しいため、切
削ヘッド10の中心が常に弁座7の中心と一致するよう
に自動調心される。
【0029】つぎに、駆動装置12について図7〜10
を参照しながら説明する。駆動装置12は、駆動源8
0、連結部材90、刃物台回転伝動装置110、および
刃物台送り伝動装置120からなっている。
【0030】駆動源80は、エアモータ81およびエア
モータ81に連結された減速機82を備えている。減速
機82の出力軸83はハウジング85およびカバー86
に取り付けた軸受87で保持されている。エアモータ8
1の回転は減速機82に伝達され、減速機82の出力軸
83は低回転・大トルクで回転する。エアモータ81に
代えて電動機、油圧モータその他の動力源とすることも
可能である。
【0031】連結部材90は、第1連結パイプ95およ
び第2連結パイプ100の2本の連結パイプを備えてい
る。ロックパイプ91が、エアモータ81のハウジング
85の先端下部に上ロックナット96で固定されてい
る。ロックパイプ91の下部はテーパねじ92となって
おり、長手方向にスリット(図示しない)が設けられて
いる。ロックナット93が、テーパねじ92にはめ合っ
ている。第1連結パイプ95はロックパイプ91に上端
部が摺動可能にはめ合っている。ロックナット93を締
めると、スリットがせばまり、第1連結パイプ95はロ
ックパイプ91に固定される。第2連結パイプ100の
上ねじ部103は、減速機82のハウジング85の先端
下部のめねじ89にはめ合っている。
【0032】第1連結パイプ95の下ねじ部99にケー
シング105のめねじ106が、また第2連結パイプの
下ねじ部104がケーシング105のめねじ107にそ
れぞれはめ合って、連結部材90にケーシング105が
保持されている。
【0033】刃物台回転伝動装置110は、刃物台回転
伝動チェーン機構111を備えている。刃物台回転伝動
チェーン機構111は、減速機82のハウジング85の
先端部内に突出する出力軸83に上スプロケット112
がキー113で固定されている。下スプロケット114
が上記ケーシング105の下端部に軸受108を介して
取り付けられている。上下のスプロケット112、11
4に刃物台回転伝動チェーン117が掛け渡されてい
る。刃物台回転伝動チェーン117は、ロックパイプ9
1、2本の連結パイプ95、100およびケーシング1
05の内部に収納されている。下スプロケット114の
ハブ115の前部はスプライン軸116となっている。
【0034】刃物台回転伝動チェーン117のたるみを
調整するには、第1連結パイプ95のロックナット93
を緩める。ロックナット93を緩めると、第1連結パイ
プ95の上端部は前記ロックパイプ91の内部を上下に
摺動可能となる。また、第2連結パイプ100の上ロッ
クナット101および下ロックナット102をそれぞれ
緩める。第2連結パイプ100の上ねじ部103は右ね
じであり、下ねじ部104は左ねじである。このため
に、上ロックナット101および下ロックナット102
を緩めた状態で第2連結パイプ100を回転すると、第
1連結パイプ95、第2連結パイプ100、およびケー
シング105は一体となって上下動する、つまり減速機
82のハウジング85とケーシング105との上下間隔
が変化する。この上下間隔の変化により、刃物台回転伝
動チェーン117のたるみが調整される。
【0035】刃物台送り伝動装置120は、刃物台送り
伝動チェーン機構121を備えている。上記減速機82
の出力軸83の先端面に角穴84が設けられており、こ
の角穴84に第1伝動軸122の後端の角部123がは
め合っている。第1伝動軸122はハウジング85のカ
バー86に取り付けられた軸受88に支持されている。
第1伝動軸122の先端に第1スプロケット125が固
定されている。ブラケット150が、これに設けられた
縦長穴151を貫通するボルト152で減速機82のハ
ウジング前面に固定されている。第2伝動軸127がブ
ラケット150に軸受158を介して取り付けられてい
る。
【0036】第2スプロケット130が、第2伝動軸1
27の先端寄りに取り付けられている。第2スプロケッ
ト130は第2伝動軸127に対し回転可能であるが、
止め輪(図示しない)と第2伝動軸127に設けられた
段128とにはさまれ、軸方向には移動できない。送り
ハンドル133が、第2伝動軸127の先端に滑りキー
136を介して取り付けられている。送りハンドル13
3は、第2伝動軸127に沿って移動可能である。
【0037】第2スプロケツト130のハブ131およ
び送りハンドル133のボス134に互いかみ合う切欠
き132、135がそれぞれ設けてあり、クラッチ13
7を構成している。送りハンドル133を第2スプロケ
ット130に押し付けて切欠き132、135をかみ合
わせると、第2スプロケット130を第2伝動軸127
に作動連結することができる。
【0038】テンション調整ねじ軸155がブラケット
150に設けた横長穴154を貫通し、ロックナット1
56で固定されている。テンション・スプロケット13
9が、テンション調整ねじ軸155に回転可能に取り付
けられている。第1刃物台送り伝動チェーン140が第
1スプロケット125、第2スプロケット130および
テンション・スプロケット139に掛け渡されている。
第1刃物台送り伝動チェーン140のたるみは、上記ロ
ックナット156を緩めてテンション・スプロケット1
39を左右に移動して調整する。
【0039】前記第2伝動軸127の後端部に第3スプ
ロケット142が固定されている。前記刃物台回転伝動
装置110の下スプロケット114のハブ115を第3
伝動軸144が貫通している。第3伝動軸144の後端
部に第4スプロケット147が取り付けられている。第
3スプロケット142と第4スプロケット147とに第
2刃物台送り伝動チェーン149が掛け渡されている。
【0040】前述のように刃物台回転伝動チェーン11
7のたるみを調整すると、連結パイプ95、100が上
下するので第2刃物台送り伝動チェーン149のたるみ
が変化する。この第2刃物台送り伝動チェーン149の
たるみを調整するには、ブラケット150の取付けボル
ト152を緩め、ブラケット150を上下に移動してた
るみを調整する。
【0041】ここで、以上のように構成された弁箱付き
弁座の溶接結合部切削装置の操作と動作について説明す
る。傷んだ弁座6を補修または交換する場合、弁箱2と
弁座6との溶接部9を切削し、弁座6を弁箱2から取り
外す。このために、まずバルブ1を配管に取り付けたま
ま分解する。爪71のストッパ74を弁座面7に接触さ
せてバイト58の刃先が溶接部9に向かうように位置決
めし、チャック70の爪71を弁座6の内周面8に押し
当て切削ヘッド10を弁座内に固定する。前述のように
チャック70は自動調心機能を持っているので、切削ヘ
ッド10の軸心は弁座6の中心に一致する。
【0042】切削ヘッド10に駆動装置12を連結する
には、駆動装置12を弁箱2に固定する固定治具160
を用いる。固定治具160は、連結パイプ95、100
を挟んで駆動装置12を保持するガイド161を備えて
いる。ガイド161は一対の把持部材162、163か
らなっている。一方の把持部材162はアングル164
が固着されており、ガイド161を連結パイプ95、1
00に締め付けるクランプレバー165が取り付けられ
ている。駆動装置12を保持した状態で、アングルを弁
箱上面3に掛け渡す(図1参照)。このとき、駆動装置
12のスプライン軸116の先端は、弁座6の手前に位
置している。弁座中心から弁箱上面3までの寸法はあら
かじめ知られているので、クランプレバー165を緩め
て把持部材162、163の隙間を広げ、上記寸法に合
わせて駆動装置12を上下し、スプライン軸116の中
心を弁座6の中心に一致させる。ついで、駆動装置12
を弁座6に向かって押し込み、駆動装置12のスプライ
ン軸116を切削ヘッド10の主軸30のスプライン軸
穴37に挿入して切削ヘッド10に駆動装置12を連結
する。このとき、刃物台送り駆動軸61の後端の六角軸
63も、台3伝動軸の144の六角穴145にはめ合
う。切削ヘッド10に駆動装置12が連結されたら、ク
ランプレバー165を締めて駆動装置12の位置を固定
する。
【0043】切削装置をバルブ1から取り外す場合、上
記取付けの手順とは逆の手順で取り外す。切削装置を取
り外したのち、弁座6を弁箱2から抜き取る。
【0044】エアモータ81の出力は次のようにして刃
物台50に伝達され、刃物台50は回転し、径方向にス
ライドする。
【0045】刃物台回転伝動装置110では、減速機出
力軸83の回転は上スプロケツト112、刃物台回転伝
動チェーン117、下スプロケツト114を経由してス
プライン軸116に伝達される。上スプロケツト112
と下スプロケツト114の歯数を等しくすると、減速機
出力軸83とスプライン軸116の回転速度は等しくな
る。
【0046】刃物台送り伝動装置120では、クラッチ
137の入切により伝動動作が異なる。クラッチ137
が接続されている場合、減速機出力軸83の回転は、第
1伝動軸122、第1スプロケツト125、第1刃物台
送り伝動チェーン140、第2スプロケット130、ク
ラッチ137、第2伝動軸127、第3スプロケット1
42、第2刃物台送り伝動チェーン149、第4スプロ
ケット147を介して第3伝動軸144に伝達される。
また、刃物台50は自動送りとなり、送りハンドル13
3は自動的に回転する。
【0047】このとき、例えば第1スプロケット125
の歯数Z1=29、第2スプロケット130の歯数Z2
31、第3スプロケット142の歯数Z3=16、第4
スプロケット147の歯数Z4=17とすると、総減速
比は次のようになる。 したがって、減速機出力軸83の1回転に対し、スプラ
イン軸116は1回転、第3伝動軸は0.88回転する
ため、両者の差は0.12回転となる。
【0048】上記スプライン軸116の回転は、切削ヘ
ッド10の主軸30に伝達される。このとき、第3伝動
軸144の回転は、切削ヘッド10の刃物台送り駆動軸
61に伝達される。減速機出力軸83が1回転したと
き、スプライン軸116と第3伝動軸144との差0.
12回転は、そのまま切削ヘッド10の主軸30と刃物
台送り駆動軸61の回転の差となって伝達される。刃物
台送り駆動軸61の回転は駆動マイタ歯車62、および
被動マイタ歯車66を介して刃物台送り被動軸65に伝
達され、刃物台50は主軸前面の刃物台ガイド41上を
径方向にスライドする。
【0049】駆動マイタ歯車62と被動軸マイタ歯車6
5の歯数が等しい場合、刃物台送り被動軸65のねじ6
8のピッチをPとすると、刃物台50が1回転したとき
刃物台50のスライド量Lは L=(1−総減速比)・P として求められる。したがって、上スプロケット11
2、下スプロケット114、第1スプロケット125〜
第4スプロケット147、駆動マイタ歯車62と被動マ
イタ歯車66の歯数を変更することによって、切削する
材質およびサイズに適した刃物台50のスライド量を調
整できる。移動の向きは、エアモータ81の回転方向を
変えることで変更できる。
【0050】クラッチ137が切られている場合、第2
スプロケット130は第2伝動軸127に対し自由に回
転可能である。エアモータ81が回転しても第3伝動軸
144は回転しないが、送りハンドル133を手動で回
転して第3伝動軸144を回転させることができる。第
1〜第3伝動軸122、127、144はそれぞれ軸受
87、158、119で支持されているため、第3伝動
軸144は小さなトルクで回転する。送りハンドル13
3を押し込んでクラッチ137をつなぐと、減速機出力
軸83の回転が第2スプロケット130、第3スプロケ
ット142、第4スプロケット147を経て前記刃物送
り装置60の刃物台送り駆動軸61に伝達される。
【0051】この発明の装置では適切な切削速度で溶接
結合部を切削するために、駆動系は差動機構を構成して
いる。差動機構が正常に動作するために、刃物台摺動抵
抗トルクは、バイトが切削抵抗によりびびりを生ぜずか
つ刃物台50がスライド可能な範囲で、伝動軸回転抵抗
トルクに対し適切な大きさでなければならない。ここ
で、刃物台摺動抵抗トルクは、主軸前面の刃物台ガイド
41上に刃物台50をスライドさせるために必要な刃物
台送り駆動軸61を回転するトルクをいう。伝動軸回転
抵抗トルクは、クラッチ137が切れた状態で、送りハ
ンドル133から刃物台送り駆動軸61までの回転伝動
系を構成する回転部品を回転するために必要なトルクを
いう。
【0052】刃物台摺動抵抗トルクは、摺動抵抗調整ね
じ55により刃物台50を刃物台ガイド41に押し付
け、この押付け力で調整する。押付け力つまり刃物台摺
動抵抗トルクが小さすぎると、切削抵抗によってバイト
がびびりを生じる。また、刃物台摺動抵抗トルクが大き
すぎると、刃物台送り被動軸65が回転せず、刃物台5
0が刃物台ガイド41上をスライドできない。
【0053】刃物台摺動抵抗トルクが適切である場合、
主軸30が回転したとき、刃物台50、刃物台送り駆動
軸61、刃物台送り被動軸65および送りハンドル13
3等は次のように動作する。
【0054】エアモータ81が駆動されている状態で、
第2スプロケツト130と送りハンドル133との間の
クラッチ137が切れている場合、主軸30が回転する
と刃物台送り被動軸65の被動マイタ歯車66は刃物台
送り駆動軸61の駆動マイタ歯車62上を回転しようと
する。しかし、刃物台摺動抵抗トルクが伝動軸回転抵抗
トルクより大きいため刃物台送り被動軸65は自転しな
い。この結果、主軸30が回転すると、刃物台送り駆動
軸61は主軸30と同じ角度だけ回転する。刃物台50
は主軸30の刃物台保持フランジ40に取り付けられて
いるので、刃物台50も主軸30と同じ角度だけ回転す
る。刃物台送り被動軸65は自転しないので、主軸30
が回転しても刃物台50はスライドしない。
【0055】また、主軸30の回転は、刃物台送り駆動
軸から第3伝動軸14、第4スプロケット147、第2
刃物台送り伝動チェーン140、第3スプロケツト14
2、第2伝動軸127の経路で送りハンドル133に伝
達され、送りハンドル133が回転する。このとき、送
りハンドル133の回転を手で拘束すると、刃物台50
と刃物台送り駆動軸61との間で回転差が生じるため刃
物台50はスライドし、刃物台50を手動送りすること
ができる。刃物台が1回転することによって刃物台送り
被動軸が1回転し、刃物台は刃物台送り被動軸のねじの
1ピッチだけスライドする。
【0056】また、エアモータ81が停止し、クラッチ
137が切れた状態で、送りハンドル133を手動で回
すことによって刃物台50をスライドさせることができ
る。この機能はバイト58の先端を溶接部9に短時間に
近づけるために使用する。
【0057】上記実施の形態では、切削ヘッドは弁座内
周面に固定されていたが、場合によっては弁箱流路内に
固定してもよい。例えば、低圧力で使用する仕切弁で
は、弁体に作用する差圧が小さいので、弁体は薄く作ら
れている。このため、相対する弁座の間の間隔が狭く、
弁座の間から切削ヘッドを挿入できない場合がある。こ
のような仕切弁は配管とフランジ結合されることが多い
ので、配管から取り外すことができる。したがって、仕
切弁を配管から取り外し、弁箱流路内に切削ヘッドを取
り付けて弁座溶接結合部を切削する。
【0058】この発明は上記実施の形態に限られるもの
ではない。例えば、駆動装置において、チェーンはタイ
ミングベルト、回転軸の両端にかさ歯車を設けたドライ
ブシャフト、または複数の平歯車で構成した歯車列であ
ってもよい。また、切削ヘッドと駆動装置との接続はス
プラインの代わりにすべりキーを用いてもよい。
【0059】
【発明の効果】第1発明の弁座の溶接結合部切削装置に
よれば、切削ヘッドを除去しようとする弁座の内周面に
チャックで固定することができるので、切削ヘッドの挿
入・固定および取外しがきわめて容易となり、作業性が
向上する。この結果、例えば切削装置の取付け・取外し
に要する時間が従来装置に比べて20%程度短縮され
た。
【0060】第2発明の弁座の溶接結合部切削装置によ
れば、刃物台と刃物台送り駆動軸とが組み付けられた主
軸およびチャックがベース本体に取り付けられている。
したがって、切削ヘッドは厚みが薄くなり、軽量とな
る。例えば、従来装置に比べて切削ヘッドは厚みが約3
0%薄くなり、重量は50%程度となった。この結果、
切削装置は取り扱いやすく、弁座間隔の狭い弁への適用
が可能となり、作業範囲が広がることができる。また、
切削抵抗によりバイトに加わる曲げモーメントが小さく
なるので、切削中にびびりは発生せず重切削が可能とな
り、切削作業時間を短縮することができる。
【0061】上記弁座の溶接結合部切削装置のチャック
において、チャックハンドルの回転により、複数の爪が
同時に同じ距離だけ前進するようにチャックを構成する
ことにより、弁座の中心と切削ヘッドの中心が一致し、
自動的に心出しされる。また、チャックの爪の後端部に
弁座面に接触するストッパを設けることにより、バイト
刃先を溶接線に短時間かつ高精度に合わせることができ
る。
【0062】上記弁座の溶接結合部切削装置において、
前記駆動装置の駆動軸を切削ヘッドに軸方向に滑動可能
に連結することにより、駆動装置の軽量化が可能とな
り、また切削ヘッドの弁内部への挿入と取付け・取外
し、および現場への搬入が容易になる。
【0063】刃物台送り減速装置の減速比が刃物台回転
減速装置の減速比より大きく、刃物台回転減速装置と刃
物台送り減速装置とが差動伝動機構を構成することによ
り、回転速度の差を調節することにより刃物台の送り速
度が調節できる。
【0064】上記弁座の溶接結合部切削装置において、
駆動装置を弁箱の上面で支持し、固定する固定治具を設
けることにより、連結部の剛性を低くすることができ、
装置の軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】弁箱に取り付けた、この発明の弁座の溶接結合
部切削装置の断面図である。
【図2】この発明の弁座の溶接結合部切削装置に設けら
れた切削ヘッドの断面図である。
【図3】上記切削ヘッドの、一部を断面で示す正面図で
ある。
【図4】上記切削ヘッドの、一部を断面で示す背面図で
ある。
【図5】この発明の弁座の溶接結合部切削装置の刃物台
を示し、(a)は正面図であり、(b)は側面図であ
る。
【図6】上記切削ヘッドの分解斜視図である。
【図7】この発明の弁座の溶接結合部切削装置の駆動装
置の断面図である。
【図8】図7の8−8線に沿う断面図である。
【図9】上記駆動装置の正面図である。
【図10】弁箱に取り付けた、従来の弁座の溶接結合部
切削装置の断面図である。
【符号の説明】
1 バルブ 2 弁箱 3 弁箱の上面 4 流路 6 弁座 7 弁座面 8 弁座の内周面 9 溶接結合部 10 切削ヘッド 12 駆動装置 15 従来の切削ヘッド 17 チャック
ジョウ 20 ベース 21 ベース本
体 22 チャック保持フランジ 30 主軸 37 スプライン軸穴 38 刃物台送
り駆動軸穴 40 刃物台保持フランジ 41 刃物台ガ
イド 50 刃物台 51 バイト取
付け溝 53 刃物台送りめねじ 54 スペーサ 55 摺動抵抗調整ねじ 58 バイト 60 刃物台送り装置 61 刃物台送
り駆動軸 62 駆動マイタ歯車 65 刃物台送
り被動軸 66 被動マイタ歯車 61 刃物台送
りめねじ 70 チャック 71 爪 72 爪本体 73 渦巻角め
ねじ 74 ストッパ 76 チャック
ハンドル 77 渦巻角おねじ 80 駆動源 81 エヤモータ 82 減速機 83 減速機出力軸 85 ハウジン
グ 90 連結部材 91 ロックパ
イプ 94、97、101、102 ロックナット 95、100 連結パイプ 105 ケーシン
グ 110 刃物台回転伝動装置 111 刃物台回転伝動チェーン機構 112、114 スプロケット 116 スプラ
イン軸 117 刃物台回転伝動チェーン 120 刃物台
送り伝動装置 121 刃物台送り伝動チェーン機構 122、127、144 伝動軸 125、127、142、147 スプロケット 133 送りハンドル 137 クラッ
チ 139 テンション・スプロケット 140、149 刃物第送り伝動チェーン 150 ブラケット 155 テンシ
ョン調整ねじ 160 固定軸 161 ガイド 164 アングル 165 クラン
プレバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井本 幸夫 福岡県宗像市自由ヶ丘3−5−4 (72)発明者 中司 佳男 山口県豊浦郡豊浦町川棚6666番地 Fターム(参考) 3C036 KK03 3C045 CA11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁箱に溶接で結合された弁座を弁箱から
    取り外すために、弁箱に固定して溶接結合部を切削する
    装置において、ベースと、ベースに取り付けられ、弁座
    内周面に前記ベースを固定するチャックと、ベースに回
    転可能に取り付けられた主軸と、主軸に径方向に移動可
    能に取り付けられた刃物台と、刃物台を径方向に送るバ
    イト送り機構とからなる切削ヘッド、および前記主軸と
    刃物台とを駆動する駆動装置を備え、前記主軸の先端部
    に刃物台が取り付けられ、後端部に前記駆動装置の伝動
    軸が接続されており、前記チャックの爪が刃物台より後
    方に位置していることを特徴とする弁箱付き弁座の溶接
    結合部切削装置。
  2. 【請求項2】 弁箱に溶接で結合された弁座を弁箱から
    取り外すために、弁箱に固定して溶接結合部を切削する
    装置において、円筒状のベース本体を有するベースと、
    ベース本体の外周面に保持され、ベースを弁箱内に固定
    するチャックと、ベース本体の内周面に回転可能にはめ
    合う主軸と、主軸に径方向に移動可能に取り付けられ、
    送りねじを有する刃物台と、主軸の内周面に回転可能に
    保持された刃物台送り駆動軸と、刃物台送り駆動軸と作
    動連結され、前記刃物台の送りねじにはめ合うねじを有
    する刃物台送り被動軸とからなる切削ヘッド、および前
    記主軸と刃物台送り駆動軸とを回転駆動する駆動装置を
    備えたことを特徴とする弁箱付き弁座の溶接結合部切削
    装置。
  3. 【請求項3】 前記チャックが、前記ベース本体の外周
    面に回転可能にはめ合い、前記主軸の軸線を中心とする
    渦巻ねじが盤面に切られた円盤状のチャックハンドル
    と、前記ベース本体の外周側に径方向に出入可能に保持
    され、側面に前記チャックハンドルの渦巻ねじにはめ合
    うねじを有する爪とからなる請求項1または請求項2記
    載の弁箱付き弁座の溶接結合部切削装置。
  4. 【請求項4】 弁座面に接触するストッパを前記チャッ
    クの爪の後端部に備えた請求項1、2または3記載の弁
    箱付き弁座の溶接結合部切削装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動装置の駆動軸が切削ヘッドに軸
    方向に滑動可能に連結された請求項1〜4のいずれか1
    項に記載の弁箱付き弁座の溶接結合部切削装置。
  6. 【請求項6】 前記駆動装置の駆動源出力軸に、前記主
    軸が刃物台回転減速装置を介して連結されているととも
    に、刃物台に刃物台送り減速装置を介して連結されてお
    り、刃物台送り減速装置の減速比が刃物台回転減速装置
    の減速比より大きく、刃物台回転減速装置と刃物台送り
    減速装置とが差動伝動機構を構成する請求項1〜5のい
    ずれか1項に記載の弁箱付き弁座の溶接結合部切削装
    置。
  7. 【請求項7】 前記駆動装置を弁箱の上面で保持し、固
    定する固定治具を備えた請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の弁箱付き弁座の溶接結合部切削装置。
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