JP2003174956A

JP2003174956A - 回転式商品展示装置

Info

Publication number: JP2003174956A
Application number: JP2001377251A
Authority: JP
Inventors: Makoto Takahashi; 誠高橋
Original assignee: Okamura Corp
Current assignee: Okamura Corp
Priority date: 2001-12-11
Filing date: 2001-12-11
Publication date: 2003-06-24

Abstract

(57)【要約】【課題】重量の不均衡や床面の傾斜等に関係なく、円
滑かつ軽快に回転しうる回転式商品展示装置を提供す
る。【解決手段】水平基台１３より立設した支柱１４に、
下端部を、水平基台１３より浮上させるとともに、水平
方向に移動しうるようにし、かつ外面に商品を支持しう
るようにした支持筒の上部に設けた水平の保持板２８
を、垂直軸まわりに回転しうるようにして支持する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、支柱のまわりに、
上下方向に間隔を設けて配置した多数の棚板もしくは物
品支持体を、支柱とともに一体的に回転させうるように
した回転式商品展示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】上記のような回転式商品展示装置自体
は、周知もしくは公知であるが、参考のために、特開２
０００−１２６０２１号公報、および特開２００１−１
８６９６８号公報を引用して、その基本的構成について
説明する。

【０００３】特開２０００−１２６０２１号公報に記載
のものは、支持台(１)にドーナツ状の補助台(２)を取付
けるとともに、補助台(２)の内側に、ボールベアリング
等を介して、回転体(３)を回動自在に設け、かつ回転体
(３)の中央より立設した支柱(４)に、軸方向に沿って複
数の開口部(５)を設け、これら開口部(５)に、ハンガー
掛け(７)を支持する板材(６)を、着脱可能に係合して構
成されている。

【０００４】特開２００１−１８６９６８号公報に記載
のものは、回転機構を内蔵するベース(40)に、ベアリン
グ(47)(47)を介して枢支した垂直の中心管(10)の周り
に、複数の固定ピン(22)を設け、かつこれら固定ピン(2
2)の上部に、物品載置用の弧形板(23)を支持して構成さ
れている。

【０００５】これら従来の技術において共通しているこ
とは、展示物品を支持するための部材であるハンガー掛
け、もしくは弧形の棚板を支持する中心支柱の下端が、
ベアリングを介して、支持台に回転自在に支持されてい
ることである。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
回転式商品展示装置においては、外周に商品支持用ハン
ガー掛け、もしくは棚板を備える中心支柱の下端を、ベ
アリングを介して、支持台に枢支してあることである。

【０００７】そのため、中心支柱に掛かる荷重は、すべ
てベアリングを介して支持台で支持されることとなり、
ベアリングは、展示物品の円周方向における重量の不均
等や、中心支柱の傾斜もしくは設置床面の不整等に伴う
側方分力や傾斜方向の分力を受支しなければならないこ
ととなる。

【０００８】そのため、ベアリングは、がたを生じた
り、焼き付いたりして、中心支柱の円滑かつ安定した回
転を妨げることとなる。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、従来の回転式
商品展示装置における上述した問題を解決することを目
的とし、その具体的手段は次の如くである。 (１) 水平基台より立設した支柱に、下端部を、前記水
平基台より浮上させるとともに、水平方向に移動しうる
ようにし、かつ外面に商品を支持しうるようにした支持
筒の上部に設けた水平の保持板を、垂直軸まわりに回転
しうるようにして支持する。

【００１０】(２) 上記(１)項において、水平基台が円
板状であり、かつ支持筒の下端に、下面に僅少の間隙を
もって水平基台に被冠しうる上向きの円形凹窪を有する
水平の回転盤を固着する。

【００１１】(３) 上記(２)項において、水平の回転盤
の周囲下面に、内周面水平基台の外側縁の側方に近接す
る垂下縁を設ける。

【００１２】(４) 上記(１)〜(３)項のいずれかにおい
て、支持筒の上下方向の中間部に、支柱を囲繞する振れ
止め用保持板を設ける。

【００１３】

【発明の実施の形態】図に略示する本発明の非限定的な
実施形態について説明する。本発明の回転式展示装置
は、支持部(10)と回転部(20)とから構成されている。

【００１４】支持部(10)は、３個以上の脚座(11)をもっ
て、床面(12)上に載置された円板状の水平基台(13)の中
心に、筒状支軸(14)を立設し、筒状支柱(14)の上端に円
形の支持盤(15)を固着するとともに、支持盤(15)の上面
に、水平のボールベアリングもしくは同一円周上に並ぶ
多数の転動ボール(16)を設け、かつ筒状支柱(14)の上端
面中心より、上方を向く案内軸(17)を突設して構成され
ている。

【００１５】回転部(20)は、下面に僅少の間隙をもっ
て、上記水平基台(13)に被冠しうる上向きの円形凹窪(2
1)を有し、かつ中心に、前記筒状支軸(14)よりやや大径
の貫孔(22)を有する水平の円形回転盤(23)の上面に、平
面形が隅丸三角形状をなす案内筒(24)の下端の内向フラ
ンジ(24a)を、ボルトナット(25)をもって同心的に固着
するとともに、案内筒(24)の外側に、商品支持筒(26)を
僅少の間隙をもって被嵌して、その下端(26a)を円形回
転盤(23)に係着し、かつ案内筒(24)の上端部内側に、前
記案内軸(17)へ遊嵌しうる保持孔(27)を中心に有する受
支板(28)を設けて構成されている。

【００１６】円形回転盤(23)の周囲下面には、内周面が
水平基台(13)の外側縁の側方に近接する垂下縁(23a)が
設けられている。

【００１７】案内筒(24)および商品支持筒(26)の上端開
口部は、蓋板(29)をもって閉塞され、かつ案内筒(24)お
よび商品支持筒(26)の上端は、蓋板(29)をもって結合さ
れている。

【００１８】保持孔(27)を案内軸(17)へ嵌合して、受支
板(28)を、支持部(10)における支持盤(15)の上面の転動
ボール(16)の上面に重合させることにより、案内筒(24)
および商品支持筒(26)は、円形回転盤(23)と一体的に、
筒状支軸(14)まわりに回転しうるように吊支される。

【００１９】受支板(28)を案内筒(24)の内面上端部に取
付ける要領は任意であり、案内筒(24)を円形回転盤(23)
の上面に固着してから、その上方より受支板(28)を嵌入
し、受支板(28)の周縁部を、適宜の締付ねじにより案内
筒(24)へ止着してもよいが、図示の実施形態において
は、隅丸三角筒状をなす案内筒(24)の各辺における側板
を着脱可能とするとともに、その上端部の内面に、受支
板(28)の外周縁を嵌合保持しうる断面内向コ形の保持枠
(30)を設けてある。

【００２０】上記各側板の固定要領は任意であり、その
こと自体は、本発明と直接の関係はないので、その詳細
な具体的構造については説明の要はないものと思う。

【００２１】なお商品支持筒(26)は、その外面に、展示
しようとする商品を支持しうる棚板やフック等を取付け
ることができるようになっていれば、どのようなもので
もよい。

【００２２】図示の実施形態においては、商品支持筒(2
6)に、上下方向に並ぶ多数の横長係止孔(31)を穿設し、
その任意のものに、図６、図７に示すように、商品支持
板(32)の基端に設けた、内向Ｌ形断面の上方を向くフッ
ク片(33)を係合することにより、商品支持板(32)を取付
けるようにしてある。

【００２３】案内筒(24)の内面の上下方向の中間部適所
には、断面内向コ形の保持枠(34)をもって、案内筒(24)
の過度の側方傾斜を防止するための中間保持板(35)が設
けられている。

【００２４】上記実施形態によると、商品支持筒(26)に
取付けられた商品支持板(32)上に載置された物品の荷重
を含む回転部(20)における荷重のすべては、案内筒(24)
の上端部の内面に設けた保持板(28)、転動ボール(16)、
支持盤(15)および筒状支軸(14)を介して、水平基台(13)
によって受支され、商品支持筒(26)に過大な荷重が負荷
されることはない。

【００２５】従って、商品支持筒(26)を比較的薄肉かつ
軽量のものとすることができる。また、商品支持筒(26)
の下端は浮上状態となっていて、全く重量が作用してい
ないから、円滑かつ軽快に回転させることができる。

【００２６】

【発明の効果】請求項１記載の発明：−商品支持筒の重
心は、支持部である水平の保持板の下方にあるため、商
品支持筒は、それに負荷される荷重の偏りや設置床面の
不陸、あるいは支柱の傾斜に、関わりなく、常に安定よ
く垂直状態に保持され、円滑かつ軽快に回転させうると
ともに、商品の展示効果は大であり、かつ商品の載置や
取外しを円滑に行うことができる。

【００２７】請求項２記載の発明：−支持筒の下端の水
平の回転盤は、水平基台を水平回転可能に覆っているた
め、回転盤上に人が乗ったり物品を置いたりしても、商
品支持筒は回転盤とともに円滑に回転しうる。

【００２８】請求項３記載の発明：−水平の回転盤が過
度に水平方向に揺動しようとした際には、水平の回転盤
の外周の垂下縁が水平基台の外側縁に当接して、回転盤
の側方移動は制限される。

【００２９】請求項４記載の発明：−支柱に対する商品
支持筒の側方偏位は一定限度以内に制限される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の回転式展示装置の一実施形態を示す斜
視図である。

【図２】図１に示す回転式展示装置の正面図である。

【図３】図２におけるIII−III線の横断面図である。

【図４】図２におけるIV−IV線の横断面図である。

【図５】図３におけるＶ−Ｖ線の縦断面図である。

【図６】物品支持板の斜視図である。

【図７】商品支持筒における横長係止孔に、物品支持板
を係止した状態を示す要部の縦断側面図である。

【符号の説明】

(10)支持部 (11)脚座 (12)床面 (13)水平基台 (14)筒状支柱 (15)支持盤 (16)転動ボール (17)案内軸 (20)回転部 (21)円形凹窪 (22)貫孔 (23)円形回転盤 (23a)垂下縁 (24)案内筒 (24a)内向フランジ (25)ボルトナット (26)商品支持筒 (27)保持孔 (28)保持板 (29)蓋板 (30)支持枠 (31)横長係止孔 (32)商品支持板 (33)フック片 (34)支持枠 (35)中間保持板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】水平基台より立設した支柱に、下端部
を、前記水平基台より浮上させるとともに、水平方向に
移動しうるようにし、かつ外面に商品を支持しうるよう
にした支持筒の上部に設けた水平の保持板を、垂直軸ま
わりに回転しうるようにして支持したことを特徴とする
回転式商品展示装置。
【請求項２】水平基台が円板状であり、かつ支持筒の
下端に、下面に僅少の間隙をもって水平基台に被冠しう
る上向きの円形凹窪を有する水平の回転盤を固着したこ
とを特徴とする請求項１記載の回転式商品展示装置。
【請求項３】水平の回転盤の周囲下面に、内周面水平
基台の外側縁の側方に近接する垂下縁を設けたことを特
徴とする請求項２記載の回転式商品展示装置。
【請求項４】支持筒の上下方向の中間部に、支柱を囲
繞する振れ止め用保持板を設けたことを特徴とする請求
項１〜３のいずれかに記載の回転式商品展示装置。