JP2603597B2 - 多段式回転支持装置 - Google Patents

多段式回転支持装置

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JP2603597B2 JP5226462A JP22646293A JP2603597B2 JP 2603597 B2 JP2603597 B2 JP 2603597B2 JP 5226462 A JP5226462 A JP 5226462A JP 22646293 A JP22646293 A JP 22646293A JP 2603597 B2 JP2603597 B2 JP 2603597B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陳列台や果物籠あるい
は商品ハンガーなどを回転自在に、かつ多段式に配設さ
せ、多くの物品を各段毎に回転移動させることができる
多段式回転支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、靴下やネクタイあるいは、小物
類,工具類などの商品を選定しあるいは収納・取出しや
すいように回転自在な陳列台に吊り下げて展示したり、
あるいは回転自在な棚に載せて展示させる回転支持体
が、百貨店をはじめ多くの店舗の陳列コーナーあるいは
工場等で使用されている。上記回転支持体は、狭い空間
に多くの商品を効率よく展示する為に回転式の支持体を
多段組に配して構成した多段式回転支持装置が多く採用
されていた。
【0003】次に、上記従来の多段式回転支持装置を図
面に従って説明する。図6は靴下吊り用のアーム材を多
段式に回転自在に配設させた従来の多段式回転支持装置
の一例を示すものである。図6において、支柱軸1に
は、靴下吊りアーム材3,3,3を放射状に複数設けた
回転筒体2が複数個多段に配して被嵌されており、靴下
吊りアーム材3,3,3が上記回転筒体2の回動によっ
て各段毎に独立回転して奥の商品を前に回転移動させる
ことで商品全体を探す事が出来るように構成されてい
る。上記回転筒体2,2は、それぞれに独立して回転で
きるように各回転筒体2,2同士の間に間隔保持部材
5,5,5とプラスチック製滑りリング4,4を介在さ
せて組立てられており、上段の回転筒体2と下段の回転
筒体2が上記滑りリング4を挟んで支柱軸1の回りでそ
れぞれ独立した回転動作を実現できるように構成されて
いた。1aは上記支柱軸1を直立状態に支える脚台であ
る。
【0004】上記従来の多段式回転支持装置では、回転
筒体2,2の回転をスムーズにする為に、支柱軸1と回
転筒体2,2の内周面との間には、適宜寸法のクリアラ
ンスを設けて構成しており、このクリアランスに潤滑オ
イルを供給するなどして回転筒体2,2と支柱軸1の界
面の滑りを円滑にするとともに,回転筒体2,2の回転
に伴う摩擦音の発生を防止していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多段式回転支持装置は、回転筒体2,2間のプラス
チック製滑りリング4,4が、回転筒体2,2の回転摩
擦で摩耗し易く、特に、重量の大きい品物を吊り下げあ
るいは載置して展示もしくは収納載置した場合には、上
記回転筒体2,2の端面とプラスチック製滑りリング4
との摩擦力が大きくなりプラスチック製滑りリング4の
端面が摩耗してしまい回転にガタツキを生じやすいとい
う問題があった。また、上記従来の多段式回転支持装置
では、回転筒体2,2の内面と支柱軸1の外周面との間
にクリアランスが設けられているため、アーム材3への
商品の配置や数量に偏りがあった場合には、支柱軸1に
対して回転円筒2,2が傾きを生じて、アーム材3が傾
斜状態で回転してしまい、商品を選ぶ時にアーム材3が
波打つような回転になってしまうため商品を選び難いと
ともに安定性を欠くという問題があった。
【0006】本発明は、上記従来の多段式回転支持装置
の問題点に鑑みてなされたものであり、陳列台や果物籠
あるいは商品ハンガーなど更には工具類の載置収納棚と
して多段に組み合わせた回転筒体を安定支持して、スム
ーズな回転動作が得られる多段式回転支持装置を安価に
製造することができる多段式回転支持装置を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、支柱軸に適宜長さの回転筒体を複数段嵌
合させるとともに、該回転筒体の外周に適宜支持体を設
けた多段式回転支持装置であって、上記回転筒体の上端
部に回転筒体上縁に隣接した環状の第1ベアリング受け
溝と、該第1ベアリング受け溝の外側にあって第1ベア
リング受け溝と同心円形をなした第2ベアリング受け溝
とを有する水平なベアリング受皿体が一体的に設けられ
ていると共に、上記回転筒体の下端部に上記第1ベアリ
ング受け溝と第2ベアリング受け溝に相対する同心円形
の第1ベアリングカバー溝および第2ベアリングカバー
溝を下面に設けた水平なベアリングカバー体が一体に設
けられており、上記第1ベアリング受け溝と第1ベアリ
ングカバー溝の対面空間に支柱軸外周面に転接する第1
ボールベアリング群を環状に配列収容させるとともに、
第2ベアリング受け溝と第2ベアリングカバー溝の対面
空間にベアリングカバー体を回転自在に支持する第2ボ
ールベアリング群を環状に配列収容させたことを特徴と
する多段式回転支持装置である。
【0008】また、請求項2の発明は、上記多段式回転
支持装置において、回転筒体がベアリング受皿体を有す
る上半部回転筒体と、ベアリングカバー体を有する下半
部回転筒体に分割され、該上半部回転筒体と下半部回転
筒体の間に適宜間隔保持体が配設されていることを特徴
とする多段式回転支持装置である。
【0009】即ち、本発明の多段式回転支持装置は、回
転筒体の上端部周縁および下端部周縁にベアリング受皿
体とベアリングカバー体を一体的に設け、該ベアリング
受皿体にボールベアリング群を収容させる第1ベアリン
グ受け溝、第2ベアリング受け溝を設けておくととも
に、ベアリングカバー体には上記ボールベアリング群を
覆うベアリングカバー溝を設けることによって、回転筒
体の間に支柱軸に沿って転動するボールベアリング群と
ベアリングカバー体を安定して回転させるボールベアリ
ング群とからなる回転機構を一体的に設けたものであ
る。
【0010】
【作用】従って、本発明の多段式回転支持装置によれ
ば、ベアリング受皿体に設けた内側の第1ベアリング受
け溝とベアリングカバー体に設けた第1ベアリングカバ
ー溝の対面空間に支柱軸外周面に転接する第1ボールベ
アリング群を環状に配列収容させてあるので、上記第1
ボールベアリング群が支柱軸の外周に転接して回転筒体
と支柱軸との間に隙間によるガタツキをなくして上記回
転筒体の回転およびベアリング受皿体のスムーズな回転
が行われるものであり、支柱軸に対して回転筒体が傾斜
することがなく、常に安定した回転が得られるものであ
る。
【0011】さらに上記第1ボールベアリング群の外側
に設けた第2ベアリング受け溝と第2ベアリングカバー
溝の間には、第2ボールベアリング群が同心円形に配し
て収容されているので、上記第1ボールベアリング群と
第2ボールベアリング群が支柱軸を中心にして同心円形
の軌道を描いて回動するため、ベアリング受皿体とベア
リングカバー体が小さい力で円滑に回転するようにな
る。
【0012】また、上記第1ベアリング受け溝と第2ベ
アリング受け溝および第1ベアリングカバー溝と第2ベ
アリングカバー溝は、共にベアリング受皿体とベアリン
グカバー体のプレス成形によって一体に成形することが
できるので、特別な回転用の部材を用いることなく、回
転筒体のベアリング受皿体とベアリングカバー体に回転
機構を一体的に形成し安価に製造することができるもの
である。
【0013】また、請求項2においては、上記回転筒体
がベアリング受皿体を有する上半部回転筒体と、ベアリ
ングカバー体を有する下半部回転筒体に分割され、該上
半部回転筒体と下半部回転筒体の間に適宜間隔保持体が
配設された構成であるので、支柱軸に嵌合させた回転筒
体の上半部と下半部の間の間隔調整を行って回転支持体
の上下間隔を任意に設定して展示物や陳列物、そして工
具類の大きさ等に合わせた間隔を設定することが可能と
なる。
【0014】さらに、上記間隔保持材の上下端部および
回転筒体の上下端部にボールベアリング受け部を設け
て、該ボールベアリング受け部に回転筒体と間隔保持材
の界面で支柱軸に沿って転動するボールベアリング群を
配設しておけば、上記回転筒体にガタツキを生じること
がなく、回転筒体同士の間隔を広く開けて高さが高い多
段式回転支持装置を構成しても安定した回転を得ること
ができるようになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の多段式回転支持装置の実施例
を図面に従って説明する。図1は、本発明の多段式回転
支持装置において靴下やネクタイ類を陳列させる回転自
在なハンガーアーム材を一体に設けた場合の一実施例を
示すものである。図1において、1は多段式回転支持装
置の円柱体からなる支柱軸であり、該支柱軸1に内径が
該支柱軸1の直径より若干大きい寸法に形成された回転
筒体6,6,6が3段重ねにして嵌合されている。
【0016】上記回転筒体6,6,6の上端部には、図
2および図3に示すごとく水平に伸ばした鍔形状のベア
リング受皿体7,7,7が一体に設けられている。上記
ベアリング受皿体7の上面には、回転筒体6の上縁に隣
接した位置に断面半円形状の環状の第1ベアリング受け
溝8がプレス成形によって形成されている。また、上記
第1ベアリング受け溝8の外側には、第1ベアリング受
け溝8と同心円形をなした第2ベアリング受け溝9がプ
レス成形によって一体に形成されている。本実施例で
は、第2ベアリング受け溝9をベアリング受皿体7の最
外縁部上面に設けた場合を示しているが、必ずしも最外
縁部上面でなくもよく、第1ベアリング受け溝8の外側
位置で、かつ上記第1ベアリング受け溝8と同心円に配
置しておけばよい。
【0017】上記第2ベアリング受け溝9は、第1ベア
リング受け溝8よりも幅の広い凹溝に形成されており、
内側の第1ベアリング受け溝8には直径が小さい鋼製の
ボールベアリングを多数配列したボールベアリング群10
が配置されている。また、外側の第2ベアリング受け溝
9には、比較的直径が大きい鋼製のボールベアリングを
多数配列した第2ボールベアリング群11が配置されてい
る。
【0018】従って、第1ボールベアリング群10は、第
1ベアリング受け溝8の中で支柱軸1に接しながら転動
するようになり支柱軸1の周囲を回転筒体6,6,6が
該第1ボールベアリング群10を介して回動するようにな
る。また、第2ボールベアリング群11は、第2ベアリン
グ受け溝9の中で上記第1ボールベアリング群10と同心
円の軌道を描きながら転動するようになる。
【0019】上記回転筒体6,6,6の下端部には、上
記ベアリング受皿体7,7,7と対面して重ね合わせ状
態に配置される水平なベアリングカバー体12,12,12が
一体に設けられている。上記ベアリングカバー体12,1
2,12の下面には、上記第1ベアリング受け溝8と第2
ベアリング受け溝9に相対する同心円形の第1ベアリン
グカバー溝13および第2ベアリングカバー溝14がプレス
成形によって一体成形されている。上記第1ベアリング
カバー溝13および第2ベアリングカバー溝14によって第
1ボールベアリング群10および第2ボールベアリング群
11の上部が覆われて、上記ベアリングカバー体12,12,
12の下面で第1ボールベアリング群10および第2ボール
ベアリング群11によって回転自在に支持されることにな
る。
【0020】ここで、上記第1ベアリング受け溝8およ
び第1ベアリングカバー溝13の深さの合計は、第1ボー
ルベアリング群10を構成するボールベアリングの直径よ
りも小さい寸法で形成されており、ベアリング受皿体
7,7,7とベアリングカバー体12,12,12との間には
僅かの隙間を設けて配されており、両者が回転する際に
接触しないように構成されている。なお、第1ボールベ
アリング群10と第2ボールベアリング群13には適宜潤滑
油が施されている。尚、上記ベアリングカバー体12,1
2,12の上面には、靴下やネクタイ類を吊り下げて陳列
させるハンガーアーム材20が溶接によって一体に設けら
れている。また、図1において、15は上記支柱軸1を支
える脚体である。
【0021】なお、上記該脚体15の上端部には支柱軸1
と第1段目の円筒型支持体16を固着する留めネジが設け
れれている。上記第1段目の円筒型支持体16は、回転を
しないように固定されており、上端部には前記回転筒体
6,6,6の上端部に設けたベアリング受皿体7と同一
に構成されたベアリング受皿体7’が一体に取り付けら
れており、この第1段目の円筒型支持体16のベアリング
受皿体7’によって回転筒体6のベアリングカバー体12
が回転自在に支持され、このベアリングカバー体12に設
けたハンガーアーム材20が第1段目の商品吊り下げに使
用されるものである。
【0022】すなわち、上記支柱軸1を中心にして、下
段、中段、上段の3段構成の支持体が独立して回転する
ものであり、各段の回転筒体6,6,6の間にはボール
ベアリング群を介在させたベアリング受皿体7,7,7
とベアリングカバー体12,12,12が水平に配してあるの
で、上記ボールベアリング群の転動によって各回転筒体
6,6,6がスムーズに回転するものであり、回転が安
定し且つ各回転筒体6,6,6の間の摩耗やきしみ音の
発生が防止されるものである。
【0023】さらには、上記ボールベアリング群の内、
第1ボールベアリング群は、上記回転筒体6,6,6の
外周に近接して、しかも支柱軸1の外周面に転接するよ
うに配置されているため、各段の支持部材に陳列物を不
均一に載置させた場合においても、上記第1ボールベア
リング群が支柱軸1の外周面に転接しながら転動するよ
うになるため、回転筒体6,6,6が陳列物をアンバラ
ンスに配置しても傾くことがなく常に安定して水平状態
を保持した回転動作を得ることができるものである。
【0024】また、図4は、本発明の多段式回転支持装
置の請求項2に係る一実施例を示したものである。この
多段式回転支持装置では、上記回転筒体6,6,6の中
間部で上下に2分割されており、この分割した回転筒体
の上半部と下半部の間に適宜長さの間隔保持材17,17を
配置して構成したものである。この実施例では間隔保持
材17,17の上下端部および、回転筒体6,6,6の上半
部6aの下端部ならびに、回転筒体6,6,6の下半部6b
の上端部それぞれボールベアリング群18,18が収容され
る凹溝によるベアリング受け部19を形成してあり、該ボ
ールベアリング群18もまた支柱軸1の外周面に転接する
サイズで形成されている。
【0025】したがって、上記実施例によれば多段式回
転支持装置の各陳列物の大きさに応じて間隔を設定して
ハンガーアーム材20を回転自在に配置させることができ
るものである。さらに、上記実施例によれば、回転筒体
6,6,6の上半部6aと間隔保持材17の界面および下半
部6bと間隔保持材17の界面にはそれぞれにボールベアリ
ング群18,18が支柱軸1の外周に転接させて配置されて
いるので、回転筒体6,6,6と支柱軸1の間に不必要
な隙間が発生することがなく、回転筒体6,6,6の回
転に際してガタツキを生じることがない。
【0026】図5は、本発明の変形例を示すものであ
り、上記実施例が靴下類を吊り下げるハンガーアーム材
20を設けたものであるのに対して、本実施例は、果物類
や小物類を載置させる籠体21を回転自在に設けた場合を
示すものである。上記籠体21は、前記ハンガーバー材20
と同様に回転筒体6,6,6のベアリングカバー体12,
12,12(籠体21の底面に配設)にネジ等によって一体に
設けられている。
【0027】なお上記実施例ではベアリングカバー体1
2,12…に夫々ハンガーバー材20等を別材にして取付けて
いるが、物品載置棚などにおいてはベアリングカバー体
12,12…を延長して、このカバー体12,12が載置棚となる
ように構成する。
【0028】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明は、支柱軸に
適宜長さの回転筒体を複数段嵌合させるとともに、該回
転筒体の外周に適宜支持体を設けた多段式回転支持装置
であって、上記回転筒体の上端部に、回転筒体上縁に隣
接した環状の第1ベアリング受け溝と、該第1ベアリン
グ受け溝の外側にあって第1ベアリング受け溝と同心円
形をなした第2ベアリング受け溝とを有する水平なベア
リング受皿体が一体的に設けられていると共に、上記回
転筒体の下端部に上記第1ベアリング受け溝および第2
ベアリング受け溝に相対する同心円形の第1ベアリング
カバー溝および第2ベアリングカバー溝を下面に設けた
水平なベアリングカバー体が一体に設けられており、上
記第1ベアリング受け溝と第1ベアリングカバー溝の対
面空間に支柱軸外周面に転接する第1ボールベアリング
群を環状に配列収容させるとともに、第2ベアリング受
け溝と第2ベアリングカバー溝の対面空間にベアリング
カバー体を回転自在に支持する第2ボールベアリング群
を環状に配列収容させたことを特徴とする多段式回転支
持装置あるので、上記第1ボールベアリング群が支柱軸
の外周に転接して回転筒体と支柱軸との間に隙間よるガ
タツキをなくして上記回転筒体の回転およびベアリング
受皿体のスムーズな回転が行われるものであり、支柱軸
に対して回転筒体が傾斜することがなく、商品ハンガー
や陳列台、籠体、工具類の載置棚などを多段に組み合わ
せた回転筒体を安定支持して、各支持体を独立してスム
ーズに回転させることができるものである。
【0029】また、上記第1ベアリング受け溝と第2ベ
アリング受け溝および第1ベアリングカバー溝と第2ベ
アリングカバー溝は、共にベアリング受皿体とベアリン
グカバー体のプレス成形によって一体に成形すること
で、特別な回転用の部材を用いることなく、回転筒体の
ベアリング受皿体とベアリングカバー体に回転機構を一
体的に形成し安価に製造することができるという効果を
有するものである。
【0030】また、請求項2の発明は、上記多段式回転
支持装置において、回転筒体がベアリング受皿体を有す
る上半部回転筒体と、ベアリングカバー体を有する下半
部回転筒体に分割され、該上半部回転筒体と下半部回転
筒体の間に適宜間隔保持体が配設されている多段式回転
支持装置であるので、支柱軸に嵌合させた回転筒体の上
半部と下半部の間の間隔調整を行って回転支持体の上下
間隔を任意に設定して展示物や陳列物の大きさに合わせ
た間隔を設定することが可能である。
【0031】さらに、上記間隔保持材の上下端部および
回転筒体の上下端部にボールベアリング受け部を設け
て、該ボールベアリング受け部に回転筒体と間隔保持材
の界面で支柱軸に沿って転動するボールベアリング群を
配設しておけば、上記回転筒体にガタツキを生じること
がなく、回転筒体同士の間隔を広く開けて高さが高い多
段式回転支持装置を構成しても安定した回転を得ること
ができるという利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多段式回転支持装置を示す正面図、
【図2】図1における多段式回転支持装置の要部拡大断
面図、
【図3】図1における多段式回転支持装置の回転筒体を
説明する斜視図、
【図4】本発明の多段式回転支持装置の他の実施例を示
す要部拡大断面図、
【図5】本発明の多段式回転支持装置に籠体を採用した
実施例を示す正面図、
【図6】従来の多段式回転支持装置を示す正面図。
【符号の説明】
1.支柱軸 6.回転筒体 7.ベアリング受皿体 8.第1ベアリング受け溝 9.第2ベアリング受け溝 10.第1ボールベアリング群 11.第2ボールベアリング群 12.ベアリングカバー体 13.第1ベアリングカバー溝 14.第2ベアリングカバー溝 17.間隔保持材 20.ハンガーアーム材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支柱軸に適宜長さの回転筒体を複数段嵌
    合させるとともに、該回転筒体の外周に適宜支持体を設
    けた多段式回転支持装置であって、上記回転筒体の上端
    部に、回転筒体上縁に隣接した環状の第1ベアリング受
    け溝と、該第1ベアリング受け溝の外側にあって第1ベ
    アリング受け溝と同心円形をなした第2ベアリング受け
    溝とを有する水平なベアリング受皿体が一体的に設けら
    れていると共に、上記回転筒体の下端部に上記第1ベア
    リング受け溝および第2ベアリング受け溝に相対する同
    心円形の第1ベアリングカバー溝および第2ベアリング
    カバー溝を下面に設けた水平なベアリングカバー体が一
    体に設けられており、上記第1ベアリング受け溝と第1
    ベアリングカバー溝の対面空間に支柱軸外周面に転接す
    る第1ボールベアリング群を環状に配列収容させるとと
    もに、第2ベアリング受け溝と第2ベアリングカバー溝
    の対面空間にベアリングカバー体を回転自在に支持する
    第2ボールベアリング群を環状に配列収容させたことを
    特徴とする多段式回転支持装置。
  2. 【請求項2】 上記多段式回転支持装置において、回転
    筒体がベアリング受皿体を有する上半部回転筒体と、ベ
    アリングカバー体を有する下半部回転筒体に分割され、
    該上半部回転筒体と下半部回転筒体の間に適宜間隔保持
    体が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の
    多段式回転支持装置。
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JPS5420455Y2 (ja) * 1976-08-10 1979-07-24
JP3039463U (ja) * 1997-01-13 1997-07-22 小桧山 裕子 洗浄液自動供給装置

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